JPH09110256A - シート搬送装置及び記録装置 - Google Patents

シート搬送装置及び記録装置

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JPH09110256A
JPH09110256A JP8181835A JP18183596A JPH09110256A JP H09110256 A JPH09110256 A JP H09110256A JP 8181835 A JP8181835 A JP 8181835A JP 18183596 A JP18183596 A JP 18183596A JP H09110256 A JPH09110256 A JP H09110256A
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広行 斉藤
Koichi Tanno
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Haruyuki Yanagi
治幸 柳
Makoto Kawarama
誠 瓦間
Hiroyuki Kinoshita
啓之 木下
Masaya Shinmachi
昌也 新町
Atsuto Mingu Tan
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動伝達回転体からの荷重によって排出回転
体が変形するのを微小に抑えた小型且つ廉価なシート搬
送装置及び記録装置を提供すること。 【解決手段】 記録領域からシートを排出搬送するため
の排出回転体と、前記排出回転体に対向して配され該排
出回転体と共に前記シートを挟持搬送するための挟持搬
送回転体と、前記排出回転体の回転中心と前記挟持搬送
回転体の回転中心とを結ぶ直線の方向と異なる方向へ前
記排出回転体の周面を圧接する周面を有し、前記排出回
転体を回転駆動するための駆動伝達回転体と、前記排出
回転体の周面と前記駆動伝達回転体の周面との圧接によ
る該排出回転体の変形を規制するための規制部材とを有
するシート搬送装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体によってシ
ートを搬送するシート搬送装置及びこれを備えた記録装
置に関し、更に詳しくは排出回転体の変形を防止し得る
シート搬送装置及び記録装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ装置、複写機、ファクシミリ装
置等の記録装置或いはコンピュータ等を含む複合型の電
子機器やワークステーションの出力機器としての記録装
置は、通常、記録手段が配された記録領域にシートを案
内し、更に記録領域からシートを排出するための複数の
シート搬送ローラを備えている。
【0003】このような複数のシート搬送ローラを備え
ている記録装置として、図12にシリアルタイプのインク
ジェット記録装置を示す。この記録装置は、搬送ローラ
50によって記録シートをプラテン51上に搬送し、その記
録シートに対してインクジェット記録ヘッド52をシリア
ルスキャンして像を記録し、その記録シートを排出ロー
ラ53によって装置外に排出するものである。
【0004】前記搬送ローラ50及び排出ローラ53への駆
動力伝達は、搬送ローラ50及び排出ローラ53の双方に、
矢印K方向へバネ等で弾性的に付勢される伝達ローラ54
を圧接し、図示しない駆動源から搬送ローラ50に伝達し
た駆動力を前記伝達ローラ54を介して排出ローラ53に伝
達するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記伝達ローラ54を介
して排出ローラ53に駆動力を伝達する構成は、構造が簡
単であり、部品点数も多くを必要としない利点がある
が、排出ローラ53は伝達ローラ54の圧接によって常に矢
印L方向の力を受けることになる。この力は荷重が数十
g程度とそれほど大きなものではないが、長期間放置さ
れている間、矢印L方向の力を受けると、排出ローラ53
が矢印L方向に変形するおそれがあった。
【0006】前述の如くして排出ローラ53に変形が発生
すると、ローラ53の外周で振れが増大し、記録シートの
搬送に影響するおそれがあった。
【0007】そのため、前記排出ローラ53は伝達ローラ
54からの荷重に耐えうる程度の強度が要求されるが、昨
今、小型且つ廉価な記録装置が望まれる中にあって、前
記排出ローラ53の直径を小さくすることは強度の低下に
なり、また変形が発生しない強度を持つ特殊な材料で前
記排出ローラ53を構成することはコストアップを招いて
しまうため、装置を小型化、低廉化する上での課題とな
ってきた。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、駆動伝達回転体からの
荷重によって排出回転体が変形するのを微小に抑えた小
型且つ廉価なシート搬送装置及び記録装置を提供するこ
とにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、排出回転体を
細くしても前記規制部材によって排出回転体の変形を規
制することにより、シート搬送精度の低下を防止し、小
型であって高精彩の画像を得ることが出来るシート搬送
装置及び記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係るシート搬送装置の代表的な構成は、記録領域か
らシートを排出搬送するための排出回転体と、前記排出
回転体に対向して配され該排出回転体と共に前記シート
を挟持搬送するための挟持搬送回転体と、前記排出回転
体の回転中心と前記挟持搬送回転体の回転中心とを結ぶ
直線の方向と異なる方向へ前記排出回転体の周面を圧接
する周面を有し、前記排出回転体を回転駆動するための
駆動伝達回転体と、前記排出回転体の周面と前記駆動伝
達回転体の周面との圧接による該排出回転体の変形を規
制するための規制部材とを有するものである。
【0011】また、上記課題を解決する本発明に係る記
録装置の代表的な構成は、上記構成のシート搬送装置
と、前記シートに記録が行われる記録領域で前記シート
を支持するためのプラテンと、前記記録領域の上流側で
前記シートを搬送するための搬送回転体とを有し、前記
プラテンは、前記搬送回転体に支持され、その一部が前
記規制部材であることを特徴とする。
【0012】さらに、上記課題を解決する本発明に係る
インクジェット記録装置の代表的構成は、上記構成のシ
ート搬送装置と、前記シートに記録が行われる記録領域
で前記シートを支持するためのプラテンと、前記記録領
域の上流側で前記シートを搬送するための搬送回転体
と、インク吐出口から吐出されるインクにより前記シー
トに記録を行う記録手段を前記プラテンに対向して保持
するヘッド装着部とを有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明が適用可能な記録装
置として、シリアルタイプのインクジェット記録装置を
用いて本発明に係る実施の形態を説明する。
【0014】尚、本発明が適用可能な記録装置の一形態
としてのインクジェット記録装置は、ヘッド装着部へイ
ンクジェットヘッドを装着し、記録領域に配された記録
媒体に対して該インクジェットヘッドのインク吐出口か
らインクを吐出するインクジェット記録装置であって、
記録手段としては、インクジェットヘッドと該インクジ
ェットヘッドへインクを供給するインクタンクとを一体
に形成してヘッド装着部へ装着する形態のもの、インク
ジェットヘッドとインクタンクとが別体であってインク
ジェットヘッドがインクタンクを装着するインクタンク
ホルダーを有してヘッド装着部へ装着される形態のも
の、或いはインクタンクを記録装置本体側に備えてイン
クジェットヘッドのみをヘッド装着部へ装着する形態の
ものであっても良い。これらヘッド装着部に装着される
インクジェットヘッドは、記録領域に配される記録媒体
の搬送方向に交差する方向の記録媒体の全幅にわたって
インク吐出口を配した所謂フルラインタイプのインクジ
ェットヘッドや、ヘッド装着部としてのキャリッジに装
着されて記録領域に配される記録媒体の搬送方向に交差
する方向に往復移動して一行乃至数行のライン記録を行
う所謂シリアルタイプのインクジェットヘッドを含むも
のである。更に、前述の記録手段がブラックインク液、
イエローインク液、マゼンタインク液、シアンインク
液、又は前処理液のうちのいくつかの液体若しくは全て
の液体を吐出し得るインクジェットヘッドを備えるもの
であっても良い。また、更に前述のインクジェットヘッ
ドが、インク吐出口に連通する液路に電気熱変換体を配
し、該電気熱変換体の発する熱エネルギーを用いてイン
ク吐出口からインク等を吐出するものや、前記液路に圧
電素子を配し、該圧電素子の振動や体積変化を用いてイ
ンク吐出口からインク等を吐出するものであっても良
い。
【0015】〔第1実施形態〕次に本発明に係るシート
搬送装置を用いたインクジェット記録装置の一実施形態
を図1乃至図11を参照して具体的に説明する。尚、ここ
では説明の順序として、まず記録装置の全体構成につい
て説明し、次にシート搬送装置の構成について説明す
る。
【0016】{記録装置の全体構成}この記録装置はイ
ンクジェット記録方式の記録装置であり、図1に示すよ
うに、給送トレイ1にセットした記録シート2を一枚ず
つ図示しないピックアップローラで給送すると共に、搬
送ローラ対3、排出ローラ対4からなるシート搬送装置
によって搬送する。この搬送と同期して、前記搬送ロー
ラ対3と排出ローラ対4間に配置された記録手段によっ
て所定記録がなされ、画像記録後の記録媒体2は装置外
部へと排出する。
【0017】記録手段はインクジェット記録方式であっ
て、記録ヘッド5aとインクタンク5bとを一体化して
ディスポーサブルタイプのカートリッジにしたインクジ
ェットカートリッジ5と、プラテン6とが対向してい
る。前記カートリッジ5はキャリッジ7に搭載されてお
り、このキャリッジ7はガイドシャフト8及びガイドレ
ール9にスライド可能となっており、且つガイドシャフ
ト8の両端付近に設けられたプーリ10a,10b間に架け
渡された無端ベルト状のタイミングベルト11と連結して
いる。このため、前記プーリ10aをキャリッジモータ12
によって駆動させることでキャリッジ7が記録シート2
の搬送方向と直交する方向に往復移動する。この移動の
際に記録ヘッドが画信号に応じてインクを吐出すること
によって裏面をプラテン6に支持された記録シート2に
所定の記録を行うものである。
【0018】本実施形態で用いているインクジェット方
式の記録ヘッドは、インク吐出のための構成として、一
般に微細な液体吐出口(オリフィス)、液路及びこの液
路の一部に設けられるエネルギー作用部と、該作用部に
ある液体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエ
ネルギー発生手段を備えている。
【0019】このようなエネルギーを発生するエネルギ
ー発生手段としてはピエゾ素子等の電気機械変換体を用
いた記録方法、レーザー等の電磁波を照射して発熱さ
せ、該発熱による作用で液滴を吐出させるエネルギー発
生手段を用いた記録方法、あるいは発熱抵抗体を有する
発熱素子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるエネルギー発生手段を用いた記録方法等が
ある。
【0020】その中でも熱エネルギーによって液体を吐
出させるインクジェット記録方式に用いられる記録ヘッ
ドは、記録用の液滴を吐出して吐出用液滴を形成するた
めの液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列すること
ができるために高解像度の記録をすることが可能であ
る。その中でも電気熱変換体をエネルギー発生手段とし
て用いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、且
つ最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上
が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に
活用出来、高密度実装化が容易で、製造コストも安価な
ことから有利である。
【0021】本実施形態の記録ヘッドは複数のノズルを
持ち、このノズル内に設けた電気熱変換素子の選択的な
発熱によってインク中に生じた膜沸騰の圧力により、ノ
ズルの先端の吐出口よりインクを吐出して記録シート2
にインク像を形成するものである。
【0022】また、前記キャリッジ7は記録待機状態に
あってはホームポジション(図1の移動領域右端)にあ
り、インクジェットカートリッジ5をホームポジション
で待機させるようにしている。この位置には記録ヘッド
のキャッピング手段13が設けてあり、ホームポジション
に位置する記録ヘッドのノズルの乾燥を防止するように
している。
【0023】{シート搬送装置の構成}次にシート搬送
装置の構成について、図2乃至図11を参照して説明す
る。尚、図2は排出ローラ対4の周辺を図1の矢印A方
向から見た説明図であり、図3は排出ローラ対4の周辺
を図2の矢印B方向から見た説明図、図4は図3のC−
C断面説明図であり、図5は図3のD−D断面説明図、
図6は排出ローラと規制部材の周辺説明図である。
【0024】記録シート2は前述したように、搬送ロー
ラ対3及び排出ローラ対4によって搬送するものである
が、図5に示すように、搬送ローラ対3は図示しないモ
ータから駆動力を伝達されて回転する搬送回転体である
搬送ローラ3aと、これに記録シート2を押しつけて従
動回転する従動ローラ3bとからなり、給送された記録
シート2をプラテン6上へと搬送する。
【0025】前記プラテン6は、その長手方向両側端部
が搬送ローラ3aの両端の軸受け部にそれぞれ上方から
係合して支持されていると共に、プラテン6に設けられ
た突起(不図示)が装置本体フレームの所定位置に当接
することで、搬送ローラ3aの回転駆動によっても規定
の位置を維持して装置本体フレームに対して位置決めさ
れるように構成されている。このように、プラテン6は
装置本体フレームに直接固定されて取り付けられてはい
ないので、装置駆動時の負荷によって装置本体フレーム
に生じる撓みによってプラテン6も撓むといったことは
なく、プラテン6の変形を防止することができて、搬送
される記録シートを案内する上での平面性が保持され
る。
【0026】一方、排出ローラ対4は、駆動力が伝達さ
れて回転する排出回転体である排出ローラ4aと、これ
に記録シート2を押しつけて従動回転する拍車4bとか
らなり、記録後の記録シート2を排出するものである。
なお、前記拍車4bとは記録シート2との接触面積が小
さく、記録されたインク像と接触しても該インク像を乱
すことなく記録シート2を排出ローラ4aに押圧し得る
回転体である。
【0027】前記搬送ローラ3a及び排出ローラ4aの
双方の周面には、バネ14によって図4の矢印a方向に弾
性的に付勢された駆動伝達回転体である伝達ローラ15の
周面が圧接しており、図示しないモータから搬送ローラ
3aに伝達された駆動力を、前記伝達ローラ15を介して
排出ローラ4bに伝達するようにしている。
【0028】前記排出ローラ4aは、図1及び図2に示
すように、搬送される記録シート2の幅方向(シート搬
送方向と直角方向)を軸方向として延長し、図2に示す
ように、その長手方向に所定の間隔でシート接触部4a1
が設けてある。このシート接触部4a1は排出する記録シ
ート2に接触する部分であり、ゴムリングを嵌め込み、
又は熱可塑性エラストマ(thermoplastic elastomer )
部材を二色成形或いはアウトサート成形によって取り付
けて構成され、排出ローラ4aの他の部分より硬度が低
い部分である。そして、排出ローラ4aの長手方向略中
央部には、前記記録シート2と接触するシート接触部4
a1の外径寸法よりも小さい小径部4a2が形成してある。
【0029】前記排出ローラ4aは前述したように、伝
達ローラ15によって図5の矢印a方向に付勢されてい
る。このため、排出ローラ4aは前記伝達ローラ15との
接点の法線方向、即ち図4の矢印b方向に伝達ローラ15
から荷重を受けている。この荷重は70g以上、90g以下
と小さく、排出ローラ4aを瞬時に変形させるような力
ではないが、長期間にわたって放置され、前記荷重がか
かると排出ローラ4aが変形する可能性がある。また、
この変形が大きい場合には、排出ローラ4aによって搬
送される記録シート2が上下動を起こし、インクジェッ
ト記録ヘッド5aと記録シート2とが接触してしまうお
それがある。
【0030】そのため、本実施形態では図4に示すよう
に、排出ローラ4aの小径部4a2の位置にフック形状を
有する規制部材16を設けている。この規制部材16は前述
の如くして搬送ローラ3aに支持されたプラテン6の一
部であり、伝達ローラ15の回転中心と排出ローラ4aの
回転中心とを結ぶ延長線c上の位置、又は前記延長線c
上の位置を越えて前記排出ローラ4aの小径部4a2に覆
い被さるように、所定の周角度で排出ローラ4aの周面
に接している。この規制部材16は、排出ローラ4aの長
手方向、略中央に設けられ、これにより伝達ローラ15か
ら受ける荷重によって排出ローラ4aが変形しようとし
た場合、該排出ローラ4aの小径部4a2が規制部材16の
下部に当接し、それ以上の変形が規制される。従って、
伝達ローラ15から受ける荷重による排出ローラ4aの変
形を確実に防止することが可能となる。
【0031】また、インクジェット記録ヘッド5aと記
録シート2とは、記録領域においては一定の間隔(通常
1mm前後)を維持して接触しないことが重要であるが、
排出ローラ4aの変形(軸方向とは異なる方向への変
形)による記録領域の下流側での記録シート2の上下動
をなくすことができるので、記録領域におけるインクジ
ェット記録ヘッド5aと記録シート2との一定の間隔
(通常1mm前後)を維持した非接触状態を得ることがで
きる。
【0032】また、前記規制部材16はその上部が排出ロ
ーラ4aによって排出される記録シート2に接触しない
位置に、即ち排出ローラ4aのシート接触部4a1の外周
よりも低い位置になるように設けてある。これにより、
搬送される記録シート2に対して前記規制部材16が悪影
響を及ぼすことはない。また、前記規制部材16は下方が
開放されているために、排出ローラ4aを装置に対して
下方から容易に組み込むことが可能である。
【0033】ここで、前記規制部材16と排出ローラ4a
の小径部4a2との関係を、図6を参照して説明する。排
出ローラ4aは210 mmのスパンを有し、両側を支持され
ており、また、排出ローラ4aのシート接触部4a1 以外
の部分は、ABS樹脂、ポリカーボネート(polycarbon
ate )、あるいはポリアセタール(polyacetal)等を材
質とする部材であって、小径部4a2は直径6mmの(本実
施例では、5.95mm以上6.00mm以下に設定されている)径
を有する。前記規制部材16は前記排出ローラ4aの小径
部4a2の外周との間に間隔dをもって非接触状態で配設
してある。この間隔dは排出ローラ4aの部品単体で許
容されている最大の変形量をeとするとき、e≦d≦
(3/2)eの範囲内に設定されている。ここで、最大
変形量eとは、ローラ4aの周面に対向する部材に対し
て、該ローラ4aの周面が最も近づいた位置と最も離れ
た位置との差の量をいう。
【0034】なお、本発明では前記間隔dは、最大変形
量をeとすると、e≦d≦(3/2)eであるならよ
い。例えば、前記排出ローラ4aの許容最大変形量eを
0.2 mmとすると、該排出ローラ4aに対する規制部材16
の間隔dは、0.2 mm≦d≦0.3mmの範囲内に設定されて
いる。このときの間隔dの設定値を極力前記変形量eに
近づけることにより、伝達ローラ15から受ける荷重によ
る排出ローラ4aの変形を微小に抑えることが可能にな
る。
【0035】また、本実施形態ではプラテン6の表面
(記録シートと接触する側)は、図1の斜線に示すよう
に、記録ヘッドによる記録領域18のシート搬送方向下流
側(以下単に「下流」という)から始まり、下流に向か
って低くなる斜面部6aが形成してある。次に前記斜面
部6aについて説明すると、図4に示すように、前記斜
面部6aの開始点6a1から終点6a2の長さは本実施形態
では6mmに設定しており、高低差は0.5 mmとなってお
り、下流へ行くに従って低くなるように構成している。
【0036】インクジェット記録装置においては、記録
デューティが高い場合は、記録後の記録シート2は、記
録面に対して上方ないしは下方へ波打つことが確認され
ており、この現象はコックリングと呼ばれている。そし
て前記コックリングが発生すると、記録シート2の未記
録の部分にまで影響を及ぼす。具体的には記録シート2
が波打つことにより、記録ヘッドの記録領域におけるイ
ンクジェットヘッドのノズルと記録シート表面との距離
に変化を与え、記録品位を低下させるおそれがある。
【0037】前記斜面部6aは前記コックリング対策と
なるものであり、プラテン表面が低くなることにより、
コックリングが発生しても記録シート2は下方向のみに
波打つようになり、前記ノズルと記録シート表面とが接
触することはない。
【0038】尚、前記斜面部6aを設ける領域は、前記
インクジェット記録ヘッドの記録領域18よりも下流で、
且つ前記記録シート2への記録時に前記記録シート2を
支持出来る最小限の平面を確保した上での下流であれば
よい。
【0039】また、前述した規制部材16は前記斜面部6
aの終点6a2よりも下流側に設けられ、且つ前記規制部
材16の上面を斜面部6aの終点6a2よりも低い位置に設
けてあるために、斜面部6aを搬送される記録シート2
とに対して規制部材16が悪影響を及ぼすことはない。
【0040】更に、搬送ローラ3aと従動ローラ3bに
よる記録シートのニップ位置と、記録ヘッド5aの記録
領域18との関係について、図7を用いて説明する。前述
したように前記記録ヘッド5aはインクタンク5bと共
にインクジェットカートリッジ5として一体化され、交
換可能となっている。本実施形態における記録ヘッド5
aはインクを吐出するためのノズルを64個有し、前記ノ
ズルはシート搬送方向と同一方向に等間隔(本実施形態
では各ノズル間のピッチは約0.0705mm)で並設されてい
る。従って、前記搬送ローラ対3のニップ位置から最も
遠くに位置するノズルを第1ノズルとした場合、該第1
ノズルから最終ノズル(即ち第64ノズル)までの距離は
約4.44mmとなり、この長さ4.44mmの1ノズル列によって
記録された領域が本実施形態における記録ヘッド5aの
記録領域18に該当する。
【0041】また、本実施形態では前記搬送ローラ対3
のニップ位置から前記記録ヘッド5aの最終ノズル位置
までの距離fが約6.23mmとなっており、記録シート2の
後端から前方の如何なる位置まで安定した記録が行える
否かは、前記距離fにかかわってくる。なお、以下の説
明では、キャリッジに搭載され、移動する前記記録ヘッ
ド5aによってインクが吐出され、記録シート2に画像
が記録される領域を記録可能領域という。
【0042】ここで、前記記録シート2の記録可能領域
後端からシート後端までの距離が前記搬送ローラ対3の
ニップ位置から前記記録ヘッド5aの最終ノズル位置ま
での距離f(本実施形態では6.23mm)よりも長い距離、
例えば7mmであれば、前記記録ヘッド5aが記録シート
2に画像を記録する際、該記録シート2の後端は搬送ロ
ーラ3aと従動ローラ3bに挟まれた状態にあるため
に、安定した記録が行える。このように、記録シート2
の後端が搬送ローラ3aと従動ローラ3bに挟まれた状
態で、該記録シート2の後端よりシート搬送方向下流側
へ7mmの位置まで安定した記録が行えるのは、前記記録
ヘッド5aがモノクロないしはモノカラーヘッドの場
合、即ちブラックインクを有するインクジェットカート
リッジ(以下、「モノカラーカートリッジ」という。)
を使用している時である。
【0043】上述の如き条件下において、フルカラー画
像を記録する場合には、上記モノカラーカートリッジ
を、イエロー,マゼンタ,シアンの各インクを一体的に
有するインクジェットカートリッジ(以下、「フルカラ
ーカートリッジ」という。)に交換する必要がある。こ
こで、フルカラー画像記録を行う場合の搬送ローラ3a
と従動ローラ3bによる記録シートのニップ位置と、前
記フルカラーカートリッジの記録ヘッド5aの記録領域
18との関係について、図8及び図9を用いて説明する。
【0044】図7を用いて説明したモノカラーカートリ
ッジの記録ヘッドは64個のノズルをシート搬送方向に等
間隔で並設し、全ノズルとも同色のインクを吐出するよ
うになっていたが、フルカラーカートリッジの記録ヘッ
ドも同様に64個のノズルをシート搬送方向に等間隔で並
設してある。更にフルカラーカートリッジの記録ヘッド
5aは、図8に示すように、64個のノズルのうち、排出
ローラ対側の第1ノズルから第16ノズルまでの16個のノ
ズルをイエロー(Y)インクを吐出することに用い、第
25ノズルから第40ノズルまでの16個のノズルをマゼンタ
(M)インクを吐出することに用い、第49ノズルから第
64ノズルまでの16個のノズルをシアン(C)インクを吐
出することに用いている。そして、記録シートを16ノズ
ルピッチ分、即ち約1.13mm毎にピッチ送りを行い、該記
録シートにシアン,マゼンタ,イエローの順に重ねて記
録することで、フルカラー画像を記録形成している。
尚、同図において、イエロー,マゼンタ間及びマゼン
タ,シアン間、即ち第17ノズルから第24ノズルまでの8
個のノズル及び第41ノズルから第48ノズルまでの8個の
ノズルについては、各色間の混色を防止するために、イ
ンクの吐出には用いないようにしている。
【0045】更にフルカラー画像の記録について説明す
ると、記録シート上の任意の1画素に対して第64ノズル
でシアンインクを記録した後、記録シートを排出ローラ
対側に1.13mm送る。そして、さらに1.13mm送った後、続
いて第32ノズルにてマゼンタインクを記録し、再度記録
シートを排出ローラ対側に1.13mm送り、続いて第16ノズ
ルにてイエローインクを記録することで、フルカラー画
像を記録形成している。逆に言えば、フルカラー画像を
完成させるためには、最後にイエローインクを記録しな
ければならないため、モノクロないしはモノカラー画像
の記録に比べてシート搬送を3ピッチ分(本実施形態で
は3.39mm)だけ余分に搬送する必要がある。
【0046】例えば、記録シートの後端からシート搬送
方向下流側へ7mmの位置まで記録を行う場合、モノクロ
ないしはモノカラー画像の場合には前述したように記録
シートの後端は記録ヘッド5aの最終ノズルにて記録が
完了まで搬送ローラ3aと従動ローラ3bによって(シ
ート後端からシート搬送方向下流側へ(7−6.23)mmの
位置)挟まれていることになる。しかしながら、フルカ
ラー画像の場合には図9に示すように最低でもイエロー
インクを吐出する記録ヘッド5aの第16ノズルにて記録
を行わないと、フルカラー画像が完了せず、搬送ローラ
対3のニップ位置から前記第16ノズルまでの距離は9.61
mmとなり、前記距離7mmより長いため、記録シートの後
端からシート搬送方向下流側へ7mmの位置まで記録を行
った場合、記録シートの後端が搬送ローラ対3のニップ
位置から外れた状態で記録を行うことになる。この場
合、記録シートの後端の浮き等の問題が懸念されるが、
記録ヘッド5aの記録領域18の下流側に設けられた拍車
4bの押圧力によって、ある程度の浮きは抑えることが
可能になっている。しかし、多種多様な記録シートが用
いられる中にあって、例えば葉書のように腰の強い記録
シートが用いられた場合には、該記録シートの後端の浮
きを抑えきれない場合がある。
【0047】上記葉書のように腰の強い記録シートにフ
ルカラー画像記録を行った場合について、図10及び図11
を用いて説明する。図10において、拍車4bは排出ロー
ラ4aの鉛直上に設けられている。図10に示す装置にお
いて、搬送ローラ対3のニップ位置から外れた状態の記
録シート2に記録を行おうとした場合、該記録シートは
排出ローラ4aと拍車4bの接点よりも下流側に出てい
る部分の方がその上流側の部分よりも長さが長いため、
葉書のように腰の強い記録シートの場合には、前記接点
を回転中心として矢印g方向に回転してその後端が浮き
上がり、記録ヘッド5aのインク吐出面に接触してしま
うおそれがあった。この場合、拍車4bにより記録シー
ト2を押圧しているわけだが、該拍車4bの押圧力の作
用点が記録シート2の回転中心と一致しているために、
前記拍車4bの押圧力によってシート後端の浮きを抑え
ることができなかったわけである。
【0048】上記問題に対して本実施形態では、図11に
示すように、排出ローラ4aに対して記録シート2を押
圧する拍車4bを、前記排出ローラ4aよりもシート搬
送方向上流側に配置した構成としている。具体的には前
記拍車4bの回転中心を前記排出ローラ4aの回転中心
よりも約 2.5mmだけ記録位置側に移動させている。これ
により、前記拍車4bの押圧力の作用点が記録シート2
の回転中心よりもシート搬送方向上流側に位置すること
となる。その結果、前記拍車4bの押圧力(図11の矢印
h方向)によって記録シートの後端の浮きを抑えること
が可能になり、記録シートの後端が搬送ローラ対3のニ
ップ位置から外れた状態であっても、安定した記録が行
えるようになった。
【0049】以上説明したように、本実施形態にあって
は排出ローラ4aの長手方向略中央部の変形を規制部材
16によって規制するようにしたために、排出ローラ4a
を伝達ローラ15によって駆動伝達するようにしても、該
伝達ローラ15の荷重により発生する変形を微小に抑える
ことが出来、その結果排出ローラ4aのローラ外周での
変形を微小に抑えることが出来る。このため、高精彩な
記録が可能なインクジェット記録装置を提供することが
出来る。
【0050】また、強度を必要とする排出ローラ4aに
おいて、前記の変形を規制する部材16を設けることによ
り、従来例より排出ローラ4aの直径を細くした場合で
も前記排出ローラ4aの変形が微小に抑えられ、更に変
形に強い特殊な材料を用いることなく、一般的な材料を
用いた場合でも同様に排出ローラ4aの変形を微小に抑
えることが可能になる。そのため、高精彩な記録が可能
な装置を、小型化することが容易になると共に、廉価で
提供することが可能となる。特に上記実施例では、規制
部材16をプラテン6と一体成形しているために、構造を
簡単なものとすることができ、組立て工程を簡素化し、
且つ製造コストを低く抑えることができる。更に、排出
ローラ4aの外径を小さくすることが可能となったため
に、排出ローラ4aの上方に位置する拍車4bを記録ヘ
ッドによる記録領域18により近づけることが可能にな
る。このため、記録シート2の後端が搬送ローラ3aと
従動ローラ3bから外れた後においても、該シート2は
排出ローラ4aと拍車4bによって記録領域18に近づい
た位置で保持されていることになり、より良好なインク
ジェット記録が可能となる。
【0051】具体的には、排出ローラ4aに記録シート
を押圧する拍車4bを、該排出ローラ4aの鉛直上より
もシート搬送方向上流側にずらして設置することによ
り、記録シートの後端が搬送ローラ対3のニップ位置か
ら外れた後においても、前記拍車4bの押圧力によって
前記記録シートの後端の浮きを抑えることが可能にな
り、その結果、葉書のように腰の強い記録シートであっ
ても、安定した記録が行えるようになった。即ち、モノ
カラーカートリッジとフルカラーカートリッジとを交換
することによってモノクロ,モノカラー,フルカラー画
像を記録することの可能な装置であって、シート搬送方
向と同一方向に縦並びのノズルを有する記録ヘッドを備
えた装置において、前記フルカラーカートリッジを用い
てフルカラー画像の記録を行う場合、前記モノカラーカ
ートリッジを用いてモノクロないしはモノカラー画像の
記録を行う場合と同一領域に安定した記録が行えるよう
になった。従って、モノクロないしはモノカラーインク
ジェット記録装置と同じ大きさでありながら、同一領域
に安定した記録が行えるフルカラーインクジェット記録
装置が実現できた。
【0052】なお、上記実施例においては、規制部材は
排出回転体の略中央において1個所設け、プラテンと一
体成形して構造の簡素化を図っているが、規制部材の構
造はこれに限られるものではなく、複数個所においてこ
れを設けてもよく、記録装置のフレームと一体に形成し
てもよい。さらに、付勢手段を別に設け、伝達ローラに
よる付勢と反対方向に、規制部材を付勢する構造として
もよいことは勿論である。
【0053】〔他の実施形態〕尚、前述したインクジェ
ット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処
理機器の画像出力端末装置として用いられるものの他、
リーダ等と組み合わせた複写装置、更には送受信機能を
有するファクシミリ装置の形態をとるもの等であっても
良い。
【0054】更に、前述した実施形態では、搬送ローラ
対3、排出ローラ対4及び規制部材16等からなるシート
搬送装置をインクジェット記録装置に使用した例を示し
たが、このシート搬送装置は記録装置のみならず、他の
装置例えば原稿読み取り装置等に用いてもよいものであ
る。
【0055】また、前述した実施形態では、記録手段が
シートと非接触状態で記録を行う非接触記録方式の記録
装置として、インクジェット記録方式の記録装置を例示
したが、これに限定されるものではなく、例えば昇華式
サーマルヘッドを用いてシートと非接触状態で記録を行
う記録装置等であっても本発明は有効である。
【0056】また、前述した実施形態では、排出ローラ
の変形を規制する規制部材を長手方向略中央部に1つ設
けた例を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、前記規制部材を長手方向複数箇所に設けた構成と
しても良い。この場合、前記規制部材は、例えば排出ロ
ーラの長手方向の長さや前記排出ローラに駆動を伝達す
る伝達ローラの配設位置や配設箇所等に応じて、長手方
向において等分割長さに分散して複数箇所に設けた構成
としても良く、長手方向において排出ローラの許容され
る最大変形量の変形を生じる箇所を1箇所若しくはその
箇所を含む近傍の複数箇所を規制するように分散して設
けた構成としても良い。
【0057】
【効果】以上説明したように、本発明に関するシート搬
送装置及び記録装置は、排出回転体の変形を規制するた
めの規制部材を設けたために、排出回転体を細くしても
前記規制部材によって排出回転体の変形を規制すること
が出来、シート搬送精度が低下することはない。
【0058】従って、前記シート搬送装置を記録装置
(例えばインクジェット記録装置)に用いた場合には、
高精彩の画像を得ることが可能な装置の小型化及び低コ
スト化を図ることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシート搬送装置を用
いたインクジェット記録装置の全体構成説明図である。
【図2】排出ローラ対の周辺を図1の矢印A方向から見
た説明図である。
【図3】排出ローラ対の周辺を図2の矢印B方向から見
た説明図である。
【図4】図3のC−C断面説明図である。
【図5】図3のD−D断面説明図である。
【図6】排出ローラと規制部材の周辺説明図である。
【図7】搬送ローラ対のニップ位置とモノカラー記録ヘ
ッドの記録領域との関係を表す説明図である。
【図8】フルカラーインクジェットヘッドのノズル配列
の説明図である。
【図9】搬送ローラ対のニップ位置とフルカラー記録ヘ
ッドの記録領域との関係を表す説明図である。
【図10】排出ローラの鉛直上に配置した拍車の押圧力
と記録シートの挙動の関係を表す説明図である。
【図11】排出ローラの鉛直上より外れた位置に配置し
た拍車の押圧力と記録シートの挙動の関係を表す説明図
である。
【図12】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…給送トレイ 2…記録シート 3…搬送ローラ対 3a…搬送ローラ 3b…従動ローラ 4…排出ローラ対 4a1…シート接触部 4a2…小径部 4b…拍車 5…インクジェットカートリッジ 5a…記録ヘッド 5b…インクタンク 6…プラテン 6a…斜面部 6a1…開始点 6a2…終点 7…キャリッジ 8…ガイドシャフト 9…ガイドレール 10a,10b…プーリ 11…タイミングベルト 12…キャリッジモータ 13…キャッピング手段 14…バネ 15…伝達ローラ 16…規制部材 18…記録領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 瓦間 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 木下 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 新町 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 タン アット ミング 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録領域からシートを排出搬送するため
    の排出回転体と、 前記排出回転体に対向して配され該排出回転体と共に前
    記シートを挟持搬送するための挟持搬送回転体と、 前記排出回転体の回転中心と前記挟持搬送回転体の回転
    中心とを結ぶ直線の方向と異なる方向へ前記排出回転体
    の周面を圧接する周面を有し、前記排出回転体を回転駆
    動するための駆動伝達回転体と、 前記排出回転体の周面と前記駆動伝達回転体の周面との
    圧接による該排出回転体の変形を規制するための規制部
    材と、 を有することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記規制部材は、前記排出回転体の長手
    方向略中央部において前記排出回転体の変形を規制する
    ものであることを特徴とする請求項1記載のシート搬送
    装置。
  3. 【請求項3】 前記排出回転体は、前記規制部材が接触
    する位置において、前記排出回転体がシートと接触する
    他の部分の外形よりも小さく、もって該排出回転体の一
    部を規制する前記規制部材がシートに接触しないことを
    特徴とする請求項1または2記載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記規制部材は前記排出回転体との間に
    間隙を有し、前記間隙dは排出回転体に許容されている
    最大の変形量をeとするとき、e≦d≦(3/2)eで
    あることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記規制部材は、前記排出回転体の回転
    軸に対して、該排出回転体の回転中心と前記駆動伝達回
    転体の回転中心とを結ぶ延長線上の位置において、又は
    該延長線上の位置を超えて覆うように前記排出回転体を
    規制することを特徴とする請求項1記載のシート搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 前記挟持搬送回転体は、前記排出回転体
    よりもシート搬送方向上流側に配設されていることを特
    徴とする請求項1記載のシート搬送装置。
  7. 【請求項7】 前記記録領域には、インクを吐出する吐
    出口を有する記録手段を保持するキャリッジが配置され
    ていることを特徴とする請求項1記載のシート搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段は、電気熱変換体の発する
    熱エネルギーを用いてインクを吐出口から吐出すること
    を特徴とする請求項7記載のシート搬送装置。
  9. 【請求項9】 記録領域からシートを排出搬送するため
    の排出回転体と、 前記排出回転体に対向して配され該排出回転体と共に前
    記シートを挟持搬送するための挟持搬送回転体と、 前記排出回転体の回転中心と前記挟持搬送回転体の回転
    中心とを結ぶ直線の方向と異なる方向へ前記排出回転体
    の周面を圧接する周面を有し、前記排出回転体を回転駆
    動するための駆動伝達回転体と、 前記排出回転体の周面と前記駆動伝達回転体の周面との
    圧接による該排出回転体の変形を規制するための規制部
    材と、 前記シートに記録が行われる記録領域で前記シートを支
    持するためのプラテンと、 前記記録領域の上流側で前記シートを搬送するための搬
    送回転体と、を有することを特徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】 前記プラテンは、前記搬送回転体に支
    持されていることを特徴とする請求項9記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記規制部材は、前記プラテンの一部
    として一体に形成されていることを特徴とする請求項9
    記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記規制部材は、前記排出回転体の長
    手方向略中央部において前記排出回転体の変形を規制す
    るものであることを特徴とする請求項9記載の記録装
    置。
  13. 【請求項13】 前記排出回転体は、前記規制部材が接
    触する位置において、前記排出回転体がシートと接触す
    る他の部分の外形よりも小さく、もって該排出回転体の
    一部を規制する前記規制部材がシートに接触しないこと
    を特徴とする請求項9記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記規制部材は前記排出回転体との間
    に間隙を有し、前記間隙dは排出回転体に許容されてい
    る最大の変形量をeとするとき、e≦d≦(3/2)e
    であることを特徴とする請求項9記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記規制部材は、前記排出回転体の回
    転軸に対して、該排出回転体の回転中心と前記駆動伝達
    回転体の回転中心とを結ぶ延長線上の位置において、又
    は該延長線上の位置を超えて覆うように前記排出回転体
    を規制することを特徴とする請求項9記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記挟持搬送回転体は、前記排出回転
    体よりもシート搬送方向上流側に配設されていることを
    特徴とする請求項9記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 前記プラテンはその一部に、前記記録
    領域よりシート搬送方向下流側から始まる斜面部を有
    し、前記規制部材は前記斜面部の終端よりもシート搬送
    方向下流側に設けられ、且つ前記規制部材の上面を前記
    斜面部の終端よりも低く構成したことを特徴とする請求
    項9記載の記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録装置は、前記プラテンに対向
    して記録手段を保持するキャリッジを有し、該記録手段
    に具備されるインク吐出口から吐出されるインクにより
    前記シートに記録を行うことを特徴とする請求項9記載
    の記録装置。
  19. 【請求項19】 前記記録手段は、電気熱変換体の発す
    る熱エネルギーを用いてインクを吐出口から吐出するこ
    とを特徴とする請求項18記載の記録装置。
  20. 【請求項20】 前記記録手段は、昇華式サーマルヘッ
    ドであることを特徴とする請求項9記載の記録装置。
  21. 【請求項21】 前記駆動伝達回転体は、前記搬送回転
    体の周面を圧接する周面を有し、前記搬送回転体の回転
    駆動力を前記排出回転体に伝達して該排出回転体を回転
    駆動することを特徴とする請求項9記載の記録装置。
  22. 【請求項22】 前記記録装置は、プリンターでである
    請求項9〜21のいずれかに記載されたことを特徴とす
    る記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録装置は、ファクシミリである
    請求項9〜21のいずれかに記載されたことを特徴とす
    る記録装置。
  24. 【請求項24】 前記記録装置は、複写機である請求項
    9〜21のいずれかに記載されたことを特徴とする記録
    装置。
  25. 【請求項25】 記録領域からシートを排出搬送するた
    めの排出回転体と、 前記排出回転体に対向して配され該排出回転体と共に前
    記シートを挟持搬送するための挟持搬送回転体と、 前記排出回転体の回転中心と前記挟持搬送回転体の回転
    中心とを結ぶ直線の方向と異なる方向へ前記排出回転体
    の周面を圧接する周面を有し、前記排出回転体を回転駆
    動するための駆動伝達回転体と、 前記排出回転体の周面と前記駆動伝達回転体の周面との
    圧接による該排出回転体の変形を規制するための規制部
    材と、 前記シートに記録が行われる記録領域で前記シートを支
    持するためのプラテンと、 前記記録領域の上流側で前記シートを搬送するための搬
    送回転体と、 インク吐出口から吐出されるインクにより前記シートに
    記録を行う記録手段を前記プラテンに対向して保持する
    ヘッド装着部と、を有することを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  26. 【請求項26】 前記記録手段は、電気熱変換体の発す
    る熱エネルギーを用いてインクを吐出口から吐出するこ
    とを特徴とする請求項25記載のインクジェット記録装
    置。
  27. 【請求項27】 前記ヘッド装着部は、シリアルタイプ
    のインクジェットヘッドを保持して移動させるキャリッ
    ジであることを特徴とする請求項25記載のインクジェ
    ット記録装置。
  28. 【請求項28】 前記ヘッド装着部は、フルラインタイ
    プのインクジェットヘッドを保持するヘッド装着部であ
    ることを特徴とする請求項25記載のインクジェット記
    録装置。
  29. 【請求項29】 前記規制部材は前記排出回転体との間
    に間隙を有し、前記間隙dは排出回転体に許容されてい
    る最大の変形量をeとするとき、e≦d≦(3/2)e
    であることを特徴とする請求項25記載のインクジェッ
    ト記録装置。
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