JPH09109618A - 車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物 - Google Patents
車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH09109618A JPH09109618A JP7272535A JP27253595A JPH09109618A JP H09109618 A JPH09109618 A JP H09109618A JP 7272535 A JP7272535 A JP 7272535A JP 27253595 A JP27253595 A JP 27253595A JP H09109618 A JPH09109618 A JP H09109618A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- fibers
- rubber composition
- spike pin
- compounded
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- Pending
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- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 氷雪路面において優れた摩擦力を発揮するこ
とが可能な耐摩耗性に優れた車両用タイヤのスパイクピ
ン用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ＮＢＲとＰＶＣのブレンドゴム、フッ素
ゴムまたはポリノルボルネンゴムに、ポリアミド繊維ま
たはアラミド繊維を１５〜３０容量％配合している。
とが可能な耐摩耗性に優れた車両用タイヤのスパイクピ
ン用ゴム組成物を提供する。 【解決手段】 ＮＢＲとＰＶＣのブレンドゴム、フッ素
ゴムまたはポリノルボルネンゴムに、ポリアミド繊維ま
たはアラミド繊維を１５〜３０容量％配合している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用タイヤのスパ
イクピン用ゴム組成物に関する。
イクピン用ゴム組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】氷雪
路面における車両のスリップ防止対策の一つとして、金
属製のスパイクピンを装着したスパイクタイヤが使用さ
れていたが、氷雪のない道路では路面を金属製のスパイ
クピンが削り取り、粉塵公害が発生するという問題があ
るので、これに代わるものとして、いわゆるスタッドレ
スタイヤが使用されている。
路面における車両のスリップ防止対策の一つとして、金
属製のスパイクピンを装着したスパイクタイヤが使用さ
れていたが、氷雪のない道路では路面を金属製のスパイ
クピンが削り取り、粉塵公害が発生するという問題があ
るので、これに代わるものとして、いわゆるスタッドレ
スタイヤが使用されている。
【０００３】このスタッドレスタイヤには、「トレッ
ドゴムの硬度の低下によって低温時の路面グリップ力を
確保する。トレッド表面のブロックに細いスリットを
入れ、スリットに氷上の水分を取り込むことにより水膜
形成を防止して摩擦力を確保する。小さな気泡をトレ
ッドゴムに形成し、と同様の機構により摩擦力を確保
する。トレッドゴムにもみがら粉末、繊維、繊維粉末
等を配合し、微細なひっかき効果により摩擦力を確保す
る。」等のスリップ防止対策が施されている。これらの
手段により、一般の氷雪路面ではほぼ満足するスリップ
防止効果が得られるが、氷結した交差点等で車が停止・
発進を繰り返すと、タイヤが空転することにより路面が
鏡のように磨かれ、その結果著しく摩擦係数が低下して
しまうので、スパイクタイヤに比べてスリップ防止性能
はやや劣っている。
ドゴムの硬度の低下によって低温時の路面グリップ力を
確保する。トレッド表面のブロックに細いスリットを
入れ、スリットに氷上の水分を取り込むことにより水膜
形成を防止して摩擦力を確保する。小さな気泡をトレ
ッドゴムに形成し、と同様の機構により摩擦力を確保
する。トレッドゴムにもみがら粉末、繊維、繊維粉末
等を配合し、微細なひっかき効果により摩擦力を確保す
る。」等のスリップ防止対策が施されている。これらの
手段により、一般の氷雪路面ではほぼ満足するスリップ
防止効果が得られるが、氷結した交差点等で車が停止・
発進を繰り返すと、タイヤが空転することにより路面が
鏡のように磨かれ、その結果著しく摩擦係数が低下して
しまうので、スパイクタイヤに比べてスリップ防止性能
はやや劣っている。
【０００４】そこで、金属製のスパイクピンに代わるも
のとしてゴム製のスパイクピン（常温ではゴム弾性を示
して路面を傷つけず、０℃以下では硬くなってスパイク
の役目を果たすもの）が提案されている。例えば、特開
平２−８４４５９号公報には、ポリノルボルネンゴムを
主配合とするゴム組成物に関する発明が開示されてい
る。しかし、単にポリノルボルネンゴム組成物を用いる
だけでは、低温（０℃以下）であまり硬くならないの
で、氷雪路面を引っかくというスパイクの役目を十分に
果たすことができないことに加えて、耐摩耗性が悪いの
で短寿命であるという欠点がある。
のとしてゴム製のスパイクピン（常温ではゴム弾性を示
して路面を傷つけず、０℃以下では硬くなってスパイク
の役目を果たすもの）が提案されている。例えば、特開
平２−８４４５９号公報には、ポリノルボルネンゴムを
主配合とするゴム組成物に関する発明が開示されてい
る。しかし、単にポリノルボルネンゴム組成物を用いる
だけでは、低温（０℃以下）であまり硬くならないの
で、氷雪路面を引っかくというスパイクの役目を十分に
果たすことができないことに加えて、耐摩耗性が悪いの
で短寿命であるという欠点がある。
【０００５】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、氷雪
路面において優れた摩擦力を発揮することが可能な耐摩
耗性に優れた車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物
を提供することにある。
題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、氷雪
路面において優れた摩擦力を発揮することが可能な耐摩
耗性に優れた車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物
を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の要旨は、主配合ゴムにポリアミド繊維または
アラミド繊維を１５〜３０容量％配合したものからなる
ことを特徴とする車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組
成物を第一の発明とし、上記第一の発明において、主配
合ゴムが、アクリロニトリル−ブタジエンゴム（以下
「ＮＢＲ」という）とポリ塩化ビニル（以下「ＰＶＣ」
という）のブレンドゴム、フッ素ゴムまたはポリノルボ
ルネンゴムである車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組
成物を第二の発明とする。
に本発明の要旨は、主配合ゴムにポリアミド繊維または
アラミド繊維を１５〜３０容量％配合したものからなる
ことを特徴とする車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組
成物を第一の発明とし、上記第一の発明において、主配
合ゴムが、アクリロニトリル−ブタジエンゴム（以下
「ＮＢＲ」という）とポリ塩化ビニル（以下「ＰＶＣ」
という）のブレンドゴム、フッ素ゴムまたはポリノルボ
ルネンゴムである車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組
成物を第二の発明とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明に係る車両用タイヤのスパ
イクピン用ゴム組成物によれば、主配合ゴムとして、Ｎ
ＢＲとＰＶＣのブレンドゴム、フッ素ゴムまたはポリノ
ルボルネンゴムを用いることにより、低温で硬化するゴ
ムが得られ、このゴムにポリアミド繊維またはアラミド
繊維を配合すれば、低温での圧縮弾性率が高く、耐摩耗
性に優れたゴム組成物が得られる。しかし、ポリアミド
繊維またはアラミド繊維の配合量が１５容量％未満では
耐摩耗性の改善と圧縮弾性率の向上効果が低く、一方、
それら繊維の配合量が３０容量％を超えると、成形加工
時に練り生地が硬くなりすぎて加工が困難になる。
イクピン用ゴム組成物によれば、主配合ゴムとして、Ｎ
ＢＲとＰＶＣのブレンドゴム、フッ素ゴムまたはポリノ
ルボルネンゴムを用いることにより、低温で硬化するゴ
ムが得られ、このゴムにポリアミド繊維またはアラミド
繊維を配合すれば、低温での圧縮弾性率が高く、耐摩耗
性に優れたゴム組成物が得られる。しかし、ポリアミド
繊維またはアラミド繊維の配合量が１５容量％未満では
耐摩耗性の改善と圧縮弾性率の向上効果が低く、一方、
それら繊維の配合量が３０容量％を超えると、成形加工
時に練り生地が硬くなりすぎて加工が困難になる。
【０００８】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。ゴム組成
物としては、以下の表１に示すように配合したものを用
い、実施例１〜３の各ゴム組成物にはアラミド繊維（帝
人（株）製のテクノーラ短繊維（長さ３mm、径１２μ
ｍ））を２０容量％添加し、比較例のゴム組成物として
は実施例１のゴム配合にアラミド繊維を添加しなかった
ものを用い、各ゴム組成物について物性値を測定した。
物性測定結果を以下の表２に示す。なお、表２におい
て、引張強さ、伸びおよび圧縮弾性率の測定は繊維の配
向方向に行った。また、ピコ摩耗試験における摩耗面は
繊維の配向方向に対して直角の方向である。
物としては、以下の表１に示すように配合したものを用
い、実施例１〜３の各ゴム組成物にはアラミド繊維（帝
人（株）製のテクノーラ短繊維（長さ３mm、径１２μ
ｍ））を２０容量％添加し、比較例のゴム組成物として
は実施例１のゴム配合にアラミド繊維を添加しなかった
ものを用い、各ゴム組成物について物性値を測定した。
物性測定結果を以下の表２に示す。なお、表２におい
て、引張強さ、伸びおよび圧縮弾性率の測定は繊維の配
向方向に行った。また、ピコ摩耗試験における摩耗面は
繊維の配向方向に対して直角の方向である。
【０００９】
【表１】
【００１０】
【表２】
【００１１】表２に明らかなように、実施例１〜３に係
るゴム組成物は、比較例のものに比して低温（０〜−１
０℃）での圧縮弾性率が極めて高い（硬くなる）ので、
タイヤ用スパイクピンとしての機能に優れている。ま
た、ゲーマンねじりの値より、０〜１０℃付近で急激に
弾性率が変化することが分かる。さらに、実施例１〜３
に係るゴム組成物は、ピコ摩耗試験結果より、比較例よ
り１００倍以上も耐摩耗性に優れていることが分かる。
一方、比較例に係るゴム組成物は、低温（０〜−１０
℃）での圧縮弾性率が本実施例のものに比して低い（軟
らかい）ので、タイヤ用スパイクピンとして十分な機能
を発揮できない。また、比較例に係るゴム組成物は、耐
摩耗性が悪いので、タイヤ用スパイクピンとして使用し
た場合に短寿命である。
るゴム組成物は、比較例のものに比して低温（０〜−１
０℃）での圧縮弾性率が極めて高い（硬くなる）ので、
タイヤ用スパイクピンとしての機能に優れている。ま
た、ゲーマンねじりの値より、０〜１０℃付近で急激に
弾性率が変化することが分かる。さらに、実施例１〜３
に係るゴム組成物は、ピコ摩耗試験結果より、比較例よ
り１００倍以上も耐摩耗性に優れていることが分かる。
一方、比較例に係るゴム組成物は、低温（０〜−１０
℃）での圧縮弾性率が本実施例のものに比して低い（軟
らかい）ので、タイヤ用スパイクピンとして十分な機能
を発揮できない。また、比較例に係るゴム組成物は、耐
摩耗性が悪いので、タイヤ用スパイクピンとして使用し
た場合に短寿命である。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、氷雪路面において優れ
た摩擦力を発揮することが可能な耐摩耗性に優れた車両
用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物を提供することが
できる。
た摩擦力を発揮することが可能な耐摩耗性に優れた車両
用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物を提供することが
できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 主配合ゴムにポリアミド繊維またはアラ
ミド繊維を１５〜３０容量％配合したものからなること
を特徴とする車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成
物。 - 【請求項２】 主配合ゴムがアクリロニトリル−ブタジ
エンゴムとポリ塩化ビニルのブレンドゴム、フッ素ゴム
またはポリノルボルネンゴムである請求項１記載の車両
用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7272535A JPH09109618A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7272535A JPH09109618A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09109618A true JPH09109618A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17515254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7272535A Pending JPH09109618A (ja) | 1995-10-20 | 1995-10-20 | 車両用タイヤのスパイクピン用ゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09109618A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7262241B2 (en) | 2000-07-14 | 2007-08-28 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for tire tread |
-
1995
- 1995-10-20 JP JP7272535A patent/JPH09109618A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7262241B2 (en) | 2000-07-14 | 2007-08-28 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Rubber composition for tire tread |
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