JPH09109324A - 積層体 - Google Patents

積層体

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Publication number
JPH09109324A
JPH09109324A JP26545195A JP26545195A JPH09109324A JP H09109324 A JPH09109324 A JP H09109324A JP 26545195 A JP26545195 A JP 26545195A JP 26545195 A JP26545195 A JP 26545195A JP H09109324 A JPH09109324 A JP H09109324A
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JP
Japan
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ethylene
weight
resin
resin layer
acrylic acid
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Application number
JP26545195A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Suzuki
清之 鈴木
Hiroyuki Kagaya
浩之 加賀谷
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH09109324A publication Critical patent/JPH09109324A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属層に比較的高温で直接押出しコーティン
グが可能な易剥離性樹脂を用いた積層体を得る。 【解決手段】 金属層と、該金属層上に設けられた、そ
れぞれ、エチレン−アクリル酸エステル−ジカルボン酸
系重合体(A)と、エチレン−アクリル酸エステル系重
合体(B)および/または低密度ポリエチレン(C)
と、粘着付与剤(D)とを含む樹脂層とから積層体を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規にして有用なる
積層体に関する。さらに詳細には、本発明は、金属層
と、該金属層上に設けられた易剥離性の樹脂層とから形
成されている、極めて実用性の高い積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでにも、金属と樹脂層との接着力
を高める方法としては、たとえば、金属や樹脂層などに
コロナ処理ないしはオゾン処理を施して、直接、コート
する方法、あるいはアンカー剤を用いる方法等が案出さ
れていた。しかしながら、こうした方法による場合は、
金属との接着性こそは改善化され得るが、どうしても、
易剥離性能を持たせることは出来なかった。
【0003】また、易剥離性の樹脂を使用する場合は、
低密度ポリエチレン層を一層を設けた上に、易剥離性樹
脂を押出コーティングしているが、工程が煩雑化され、
ひいては、コストアップの一因ともなっていた。
【0004】更に、かかる従来の易剥離性樹脂の押出コ
ーティングは、一般の汎用ラミネート加工に比べ比較
的、低温での加工になるという処からも、装置の樹脂替
えの際、ラミネート装置全体の温度を大幅に下げる必要
がある。この時間のロスもまた、一つの問題となってい
た。
【0005】一方、特開平6−31876号公報には、
アルミ箔に対して、直接、押出コーティングが出来る旨
の開示があるが、こうした場合は、アクリル酸を使用し
ているという処からも、ラミネーターにおける、いわゆ
る樹脂替えが行いにくいという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来技術
に従う限りは、比較的高温での押出コーティングによっ
て易剥離性化を可能にし、しかも樹脂替えが容易である
ような金属への直接押出コーティングは、非常に困難で
あった。したがって、本発明が解決しようとする課題
は、金属に対して、直接、押出コーティングをすること
が出来、しかも、樹脂替えが容易であって、更には、比
較的高温での押出コーティングもまた可能であるとい
う、斬新なる形の易剥離性樹脂を用いての、極めて実用
性の高い積層体を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を合
わせて、誠意、検討を重ねた結果、金属層と、それぞ
れ、エチレン−アクリル酸エステル−ジカルボン酸系共
重合体(A)と、エチレン−アクリル酸エステル系共重
合体(B)および/または低密度ポリエチレン(C)
と、粘着付与剤(D)とを最低の樹脂分として含む樹脂
層とを用いることによって、見事に、目的とする、斬新
なる積層体を形成せしめることが出来、ここに、本発明
を完成させるに至った。
【0008】ここにおいて、上記した金属を構成する、
此の金属として特に代表的なるもののみを例示するにと
どめれば、アルミニウム、錫、鉄、ニッケル、鋼、鉛ま
たは亜鉛などであるが、就中、アルミニウム等であり、
特に、アルミ箔等である。
【0009】以下に、本発明の積層体を構成する、もう
一つの必須成分である、上記樹脂層を構成する樹脂組成
物について、詳細に、説明することにする。すなわち、
まず、前記したエチレン−アクリル酸エステル系共重合
体(B)として特に代表的なるもののみを例示するにと
どめれば、エチレン−アクリル酸メチルエステル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチルエステル共重合体、エ
チレン−アクリル酸ブチルエステル共重合体、エチレン
−アクリル酸n−ヘキシルエステル共重合体もしくはエ
チレン−アクリル酸2−メチルヘキシルエステル共重合
体、またはエチレン−メタクリル酸メチルエステル共重
合体、エチレン−メタクリル酸エチルエステル共重合
体、エチレン−メタクリル酸ブチルエステル共重合体、
エチレン−メタクリル酸n−ヘキシルエステル共重合体
もしくはエチレン−メタクリル酸2−メチルヘキシルエ
ステル共重合体などであるが、就中、エチレン−アクリ
ル酸エチルエステル共重合体、エチレン−アクリル酸ブ
チルエステル共重合体樹脂またはエチレン−メタクリル
酸メチルエステル共重合体などの使用が望ましい。
【0010】次いで、前記したエチレン−アクリル酸エ
ステル−ジカルボン酸系共重合体(A)を形成するため
の此のジカルボン酸として特に代表的なるもののみを例
示するにとどめればシュウ酸、マロン酸、コハク酸、フ
マル酸、マレイン酸、無水マレイン酸またはイタコン酸
などであるが、就中、無水マレイン酸などの使用が望ま
しい。
【0011】そして、当該エチレン−アクリル酸エステ
ル−ジカルボン酸系共重合体(A)中における、此のジ
カルボン酸の含有率としては、約0.1〜約5重量%な
る範囲内が、好ましくは2〜4重量%なる範囲内が適切
である。約0.1重量%未満の場合には、金属に対する
接着力などが弱くなり易いし、一方、5重量%を超える
と良好な押出ラミネート加工適性が得られにくい。
【0012】また、上記したエチレン−アクリル酸エス
テル−ジカルボン酸系共重合体(A)の、樹脂層を構成
する全樹脂の総量を基準としての含有率は、約10〜約
95重量%なる範囲内が好ましく、より好ましくは20
〜50重量%なる範囲内が、とりわけ、金属に対する接
着性などが良好であるという処からも、適切である。1
0重量%未満の場合には、どうしても、金属に対する接
着力などが弱くなり易いし、一方、95重量%を超えて
余りに多く用いる場合には、金属に対する接着力こそは
優れるというものの、各種のプラスチック容器に対する
接着性などが劣るようになり易いので、いずれの場合も
好ましくない。
【0013】さらに、前記したエチレン−アクリル酸エ
ステル系共重合体(B)の、樹脂層を構成する全樹脂の
総量を基準としての含有率としては、0〜約70重量%
なる範囲内が、好ましくは、20〜60重量%なる範囲
内が、とりわけ、良好なるラミネート加工適性などが得
られるというようになるし、各種のプラスチック容器に
対する接着性などは、多少、劣るようにこそなるけれど
も、コスト的には、有利になるという処からも、適切で
ある。ただし、約70重量%を超えて余りに多くなる場
合には、どうしても、とりわけ、金属に対する接着力な
どが劣るようになり易いという処からも、余り好ましく
ない。
【0014】続いて、前記した低密度ポリエチレン
(C)として特に代表的なるもののみを例示するにとど
めれば、その密度は約0.91〜約0.94グラム
(g)/立方メートル(m3 )なる範囲内のものが適切
であるし、一方、そのメルトフローレイトが約1〜約1
00g/10分なる範囲内が、特に、1〜50g/10
分なる範囲内が適切である。
【0015】なお、直鎖状低密度ポリエチレンをも使用
することは、一向に、差し支えない。そして、当該低密
度ポリエチレン(C)の、樹脂層を構成する全樹脂の総
量を基準としての含有率としては、0〜約70重量%な
る範囲内が、好ましくは、20〜60重量%なる範囲内
が、とりわけ、良好なるラミネート加工適性などを与え
るというものである。此の含有量がゼロの場合には、一
層、良好なるラミネート加工適性のものが得られるとい
うことは無論であるが、一方、約70重量%を超えて余
りに多くなる場合には、どうしても、とりわけ、金属に
対する接着力などが劣るようになり易いという処から
も、余り好ましくない。
【0016】また、前記した粘着付与剤(D)として特
に代表的なるもののみを例示するにとどめれば、ロジ
ン、ロジン変性物、テルペン樹脂またはテルペン変性樹
脂などの如き、あるいは脂肪族炭化水素樹脂、芳香族炭
化水素樹脂、共重合系石油樹脂もしくは脂環族系水添石
油樹脂の如き、各種の石油樹脂などをはじめとして、さ
らには、環化ゴムあるいはクマロン・インデン樹脂など
である。
【0017】上記したロジンとして特に代表的なものの
みを例示するにとどめれば、ウッドロジン、ガムロジン
またはトール油ロジンなどであるし、上記したロジン変
性物として特に代表的なもののみを例示するにとどめれ
ば、グリセリンエステルもしくはロジン・ペンタエリス
リトールエステルの如き各種のロジンエステル類、水添
ロジン、水添ロジングリセリンエステルもしくは水添ロ
ジン・ペンタエリスリトールエステルの如き、各種の水
添ロジンエステル類;または重合ロジン、重合ロジング
リセリンエステルもしくは重合ロジン・ペンタエリスリ
トールエステルの如き、各種の重合ロジンエステル類な
どである。
【0018】上記したテルペン樹脂として特に代表的な
もののみを例示するにとどめれば、α−ピネン重合体ま
たはβ−ピネン重合体などであるし、上記したテルペン
変性樹脂(テルペン樹脂変性物)として特に代表的なも
ののみを例示するにとどめればフェノール変性テルペン
樹脂などである。
【0019】上記した石油樹脂として特に代表的なもの
のみを例示するにとどめれば、スチレン、α−メチルス
チレン、インデンおよび/またはビニルトルエンなどを
主成分とした形の芳香族系炭化水素樹脂;ブテン−1、
イソブチレン、ペンテン、イソプレン、ピペリレンおよ
び/またはシクロペンタジエンなどを主成分とした形の
脂肪族系炭化水素樹脂;芳香族系成分と脂肪族系成分と
から構成される共重合系石油樹脂;あるいは芳香族系石
油樹脂の核水添樹脂ないしはジクロペンタジエン系水添
樹脂の如き、各種の脂環族系水添樹脂などであるが、就
中、芳香族系石油樹脂の核水添樹脂またはジクロペンタ
ジエン系水添樹脂などのような、種々の脂環族系水添樹
脂などの使用が望ましい。
【0020】そして、当該粘着付与剤(D)の、樹脂層
を構成する全樹脂の総量を基準としての含有率として
は、約5〜約20重量%なる範囲内が、好ましくは、7
〜18重量%なる範囲内が、適切である。約5重量%未
満の場合には、どうしても、各種のプラスチック容器に
対する接着性などが劣るというようになり易いし、一
方、約20重量%を超えて余りに多くなる場合には、ど
うしても、易剥離性などが劣るようになり易いので、い
ずれの場合も好ましくない。
【0021】上述したような、此の樹脂層を構成してい
る樹脂組成物を調整するに当たっては、上掲したような
樹脂の中から選ばれる、2種以上のものを、適宜、組み
合わせて使用することが出来るのは、勿論である。
【0022】また、斯かる樹脂組成物を調整するに当た
り、必要に応じて、さらに、低分子(量)ポリエチレン
または合成ワックスの如き、公知慣用の、種々のワック
ス類などをはじめとして、さらには、公知慣用の、種々
の酸化防止剤、スリップ剤またはブロッキング防止剤な
どに代表されるような、種々の助剤類;あるいは種々の
体質顔料類なども、適宜、選択して、加えることも出来
るのは、勿論である。
【0023】斯かる助剤類として特に代表的なるものの
みを例示するにとどめれば、パルミチン酸アマイド、ス
テアリン酸アマイド、オレイン酸アマイド、エルカ酸ア
マイド、N−オレイルステアリン酸アマイドもしくはN
−ステアリルエルカ酸アマイドの如き、各種の飽和脂肪
酸ないしは不飽和脂肪酸モノアマイド;またはメチレン
ビスステアリン酸アマイド、エチレンビスラウリン酸ア
マイド、エチレンビスステアリン酸アマイド、エチレン
ビスベヘン酸アマイド、エチレンビスオレイン酸アマイ
ド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アマイドもしくは
N,N’ージオレイルアジピン酸アマイドの如き、各種
の飽和脂肪酸ないしは不飽和脂肪酸ビスアマイド;ある
いは置換アマイドなどに代表されるような、種々の脂肪
酸アマイドなどであるし、さらにまた、シリカなどであ
るが、これらは単独使用でも2種以上の併用でもよいこ
とは、勿論である。
【0024】本発明の積層体を得るに当たって用いられ
る各樹脂のメルトフローレイトとしては、約1〜約20
0 g/10分/190℃なる範囲内が、好ましくは、
好ましくは5〜50g/10分/190℃なる範囲内が
適切である。約1未満の場合にも、約200を超えて余
りに大きくなる場合にも、押出加工適性などの効果の発
現化が乏しくなり易いので、いずれの場合にも好ましく
ない。
【0025】また、本発明の積層体を得るに当たっての
樹脂層の厚さとしては、約5〜約50ミクロン(μm)
なる範囲内が、好ましくは、10〜30μmなる範囲内
が適切である。約5μm未満の場合には、どうしても、
製膜時において、ピンホール(膜割れ)などが発生し易
くなるし、一方、50μmを超えて余りに厚くなるよう
な場合には、どうしても、諸性能上の飽和も然ることな
がら、コストアップともなるので、いずれの場合も好ま
しくない。
【0026】さらに、本発明に係る積層体を得るに当た
っての塗工法としては、公知慣用の種々の方法が適用し
得るというものであるし、就中、たとえば、通常の押出
ラミネーターを用いての加工法(いわゆる、ラミネート
加工法)により行えばよく、その際には、一例として、
加工温度を300℃として、約60〜約150メートル
(m)/分なるスピードでもって行うというような方法
が採れる。
【0027】また、その際の樹脂替えは、通常の低密度
ポリエチレンのラミグレード(ラミネート・グレー
ド)、つまり、メルトフローレ−トが約3〜約8g/1
0分/190℃なるグレードの低密度ポリエチレンか
ら、前述したような樹脂組成物へと、あるいは此の樹脂
組成物から、前掲したような種々の低密度ポリエチレン
(C)へと、容易に行うことが出来る。
【0028】以上のようにして、本発明の積層体はアル
ミ箔などで代表されるような、前掲の如き各種の金属
に、前述したような種々の樹脂組成物を押出ラミネータ
ーで以てコーティング(押出コーティング)をするとい
うことによって、容易に得られるものである。
【0029】なお、その際に、プライマーあるいはポリ
エチレンなどを、更なる一層として介するということに
よっても、一向に、差し支えがないことは、勿論であ
る。
【0030】斯くして得られる、本発明の積層体は、た
とえば、プラスチック容器あるいはそれらを表面層とす
る各種の複合積層体より成型される容器本体などとの熱
圧着化などに際して用いるための、特に、蓋材などに利
用し適用することが出来るというものである。
【0031】すなわち、本発明の積層体より成型された
蓋材は、たとえば、ポリプロピレン(PP)、ポリスチ
レン(PS)、発泡ポリスチレンまたはポリ塩化ビニル
(PVC)などのような、種々のプラスチック容器ある
いは其れらを表面層とする各種の複合積層体より成型さ
れた容器本体などと熱圧着することにより、とりわけ、
密封性など良好であるし、しかも、開閉時には、容易
に、開蓋する事が出来るという、極めて実用性の高い積
層体として好適なものである。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の易剥離性樹脂の調製及び
積層板の調製の概略を述べる。エチレン−アクリル酸エ
チルエステル−無水マレイン酸三元共重合体樹脂(A)
30重量部、エチレン−メタクリル酸メチルエステル共
重合体樹脂(B)50重量部、低密度ポリエチレン
(C)10重量部、脂環族系水添樹脂(D)10重量
部、シリカ0.4重量部、エチレンビスオレイン酸アマ
イド(E)0.2重量部を単軸押出機で、樹脂温160
℃で溶融混練りし、メルトフローレイト10g/10分
/190℃の易剥離性樹脂ペレットを得る。
【0033】この樹脂組成物を紙(65g/m2 )/低
密度ポリエチレン(25μ)/アルミ箔(9μ)構成の
アルミ箔面に押し出しラミネーターを用いダイレクトに
25μ形成し、積層体を得る。また金属層のみならず、
PET/PE構成のフィルムのPE面に積層することも
出来る。この様にして得られた積層体は発泡PSシー
ト、PP等とヒートシールを施し密着することが出来
る。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳しく説明
するが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明は
これら実施例に何等限定されるものではない。
【0035】(実施例1)エチレン−アクリル酸エチル
エステル−無水マレイン酸三元共重合体樹脂(アクリル
酸エチルエステル含有率12.5重量%、無水マレイン
酸含有率2.5重量%、メルトフローレイト3g/10
分、密度0.94)30重量部、エチレン−メタクリル
酸メチルエステル共重合体樹脂(メタクリル酸メチルエ
ステル含有率18重量%、メルトフローレイト7g/1
0分、密度0.94)50重量部、低密度ポリエチレン
(メルトフローレイト8g/10分、密度0.917)
10重量部、脂環族系水添樹脂(環球法軟化点115
℃)10重量部、シリカ0.4重量部、エチレンビスオ
レイン酸アマイド0.2重量部を単軸押出機で、樹脂温
160℃で溶融混練りし、メルトフローレイト10g/
10分/190℃のペレットを得た。
【0036】この樹脂組成物を紙(65g/m2 )/低
密度ポリエチレン(25μ)/アルミ箔(9μ)構成の
アルミ箔面に押し出しラミネーターを用いダイレクトに
25μ形成し、積層体を得た。この様にして得られた積
層体のラミネート強度及び発泡PSシートとの剥離強度
を測定した。その結果を表1に示す。
【0037】(実施例2)実施例1のエチレン−メタク
リル酸メチルエステル共重合体樹脂の代わりにエチレン
−アクリル酸エチルエステル共重合体樹脂(アクリル酸
エチルエステル含有率18重量%、メルトフローレイト
6g/10分/190℃、密度0.93)を使用し、他
は実施例1と同様に行いメルトフローレイト9g/10
分/190℃のペレットを得た。結果を表1に示す。表
1の通り、いずれも良好な結果が得られた。
【0038】(実施例3)実施例1の脂環族系水添樹脂
の添加量を8重量部、低密度ポリエチレンの添加量を1
2重量部にする他は実施例1と同様に行いメルトフロー
レイト10g/10分/190℃のペレットを得た。結
果を表1に示す。表1の通り、いずれも良好な結果が得
られた。
【0039】(実施例4)実施例1の低密度ポリエチレ
ンの添加量を40重量部、エチレン−メタクリル酸メチ
ルエステル共重合体樹脂の添加量を20重量部にする他
は実施例1と同様に行いメルトフローレイト10.5g
/10分/190℃のペレットを得た。結果を表1に示
す。表1の通り、いずれも良好な結果が得られた。
【0040】(実施例5)実施例1の低密度ポリエチレ
ンを除き、その代わりにエチレン−メタクリル酸メチル
エステル共重合体樹脂の添加量を60重量部にする他は
実施例1と同様に行った。結果を表2に示す。表2の通
り、いずれも良好な結果が得られた。
【0041】(実施例6)実施例1のエチレンーアクリ
ル酸エチルエステル−無水マレイン酸三元共重合体樹脂
の添加量を40重量部にし、エチレン−メタクリル酸メ
チルエステル共重合体樹脂を除き、その代わりに低密度
ポリエチレンの添加量を50重量部にする他は実施例1
と同様に行いメルトフローレイト10g/10分/19
0℃のペレットを得た。結果を表2に示す。表2の通り
いずれも良好な結果が得られた。
【0042】(実施例7)PET(12μ)/PE(2
5μ)構成のPE面に実施例1と同様の樹脂組成物を2
0μ形成し、積層板を得た。この積層板のPP、HIP
Sシートに対するヒートシール強度を測定し、その結果
を表3に示す。表3の通り、いずれも良好な結果が得ら
れた。
【0043】(比較例1)実施例1のエチレン−アクリ
ル酸エチルエステル−無水マレイン酸三元共重合体樹脂
の代わりにエチレン−メタクリル酸メチルエステル共重
合体樹脂(メタクリル酸メチルエステル含有率18重量
%、メルトフローレイト7g/10分、密度0.94)
80重量%にする他は実施例1と同様に行いメルトフロ
ーレイト13g/10分/190℃のペレットを得た。
結果を表2に示す。表2の通り、アルミ箔に対するラミ
ネート強度が劣っていた。
【0044】(比較例2)実施例1の脂環族系水添樹脂
を除き、代わりに低密度ポリエチレンの添加量を20重
量%にする他は実施例1と同様に行いメルトフローレイ
ト13g/10分/190℃のペレットを得た。結果を
表2に示す。表2の通り、発泡PSに対するヒートシー
ル強度が劣っていた。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】表1、2における記号は以下の状況を表
す。 (※) :剥離不能 ○ :良好 × :不良
【0048】押出加工条件 押出機 口径 40mmφ L/D 28 チルロール マットロール スピード 50m/min 膜厚 25μ
【0049】ラミネート強度 剥離:180度剥離、300mm/min(引張スピー
ド) 試料:15mm巾
【0050】ヒートシール強度 容器 :発泡ポリスチレン シール:140℃、1kg/cm2 、0.5秒 剥離 :180度剥離、300mm/min(引張スピ
ード)
【0051】耐熱湯性:容器に熱湯(煮沸)を蓋材下5
mmまで満たし、5分間放置する。その後、蓋材の樹脂
層面の水分を拭き取り、表面状態を目視観察する。
【0052】耐熱油性:容器には熱湯(煮沸)を蓋材下
5mmまで満たし、蓋材の樹脂層面にサラダオイルを塗
布した蓋材をのせ5分間放置する。その後、蓋材の樹脂
層面の表面状態を目視観察する。
【0053】
【表3】
【0054】ヒートシール強度(g/15mm巾) 容器 :PP、HIPS シール :100〜200℃、2kg/cm2 、1秒 剥離 :180度剥離、300mm/min(引張
スピード) (*) :HIPSの軟化
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、金属に直接押出コーテ
ィングが可能な事から工程の省力化が図れ、しかも樹脂
替えが容易で、比較的高温で押出コーティングが可能な
ことから、樹脂替え(パージ)に要する時間が節約で
き、低コストの易剥離性樹脂を用いた積層体を提供する
事ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 B32B 27/32 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属層と、該金属層上に設けられた、そ
    れぞれ、エチレン−アクリル酸エステル−ジカルボン酸
    系共重合体(A)と、エチレン−アクリル酸エステル系
    共重合体(B)および/または低密度ポリエチレン
    (C)と、粘着付与剤(D)とを含む樹脂層とから形成
    されていることを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 金属層と、該金属層上に設けられた、そ
    れぞれ、エチレン−アクリル酸エステル−ジカルボン酸
    系共重合体(A)と、エチレン−アクリル酸エステル系
    共重合体(B)および/または低密度ポリエチレン
    (C)と、粘着付与剤(D)と、スリップ防止剤(E)
    および/またはブロッキング防止剤(F)とを含む樹脂
    層とから形成されていることを特徴とする積層体。
  3. 【請求項3】 前記したエチレン−アクリル酸エステル
    −ジカルボン酸系共重合体(A)中における、ジカルボ
    ン酸の含有率が、約0.1〜約5重量%なる範囲内であ
    る、請求項1〜2のいずれかに記載の積層体。
  4. 【請求項4】 前記した樹脂層が、該樹脂層を構成する
    全樹脂の総量を基準として、前記したエチレン−アクリ
    ル酸エステル−ジカルボン酸系共重合体(A)を、約1
    0〜約95重量%なる範囲内で含むものである、請求項
    1〜2のいずれかに記載の積層体。
  5. 【請求項5】 前記した樹脂層が、該樹脂層を構成する
    全樹脂の総量を基準として、前記したエチレン−アクリ
    ル酸エステル系共重合体(B)を、0〜約70重量%な
    る範囲内で含むものである、請求項1〜2のいずれかに
    記載の積層体。
  6. 【請求項6】 前記した樹脂層が、該樹脂層を構成する
    全樹脂の総量を基準として、前記した低密度ポリエチレ
    ン(C)を、0〜約70重量%なる範囲内で含むもので
    ある、請求項1〜2のいずれかに記載の積層体。
  7. 【請求項7】 前記した樹脂層が、該樹脂層を構成する
    全樹脂の総量を基準として、前記した粘着付与剤(D)
    を、約5〜約20重量%なる範囲内で含むものである、
    請求項1〜2のいずれかに記載の積層体。
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