JPH0910825A - 複合線状体の製造方法 - Google Patents
複合線状体の製造方法Info
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- JPH0910825A JPH0910825A JP16188295A JP16188295A JPH0910825A JP H0910825 A JPH0910825 A JP H0910825A JP 16188295 A JP16188295 A JP 16188295A JP 16188295 A JP16188295 A JP 16188295A JP H0910825 A JPH0910825 A JP H0910825A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21C—MANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
- B21C29/00—Cooling or heating work or parts of the extrusion press; Gas treatment of work
- B21C29/006—Gas treatment of work, e.g. to prevent oxidation or to create surface effects
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Extrusion Of Metal (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 偏肉が少ない薄肉の複合線状体を確実に製造
することができる複合線状体の製造方法を提供する。 【構成】 芯材７は、脱脂槽１で脱脂された後に、ブラ
シ２により表面が研磨清浄化され、不活性ガス導入管９
から不活性ガスを噴出しつつ、ニップル３に送り込まれ
る。被覆材８はニップル３とパイプ成形ダイス４とのギ
ャップから円筒状に押し出され、芯材７を中心として肉
厚が周方向に均一な被覆材８が芯材７の周りを囲む。被
覆材８は潤滑剤導入管５から放出された潤滑液で冷却さ
れ潤滑された後、被覆材８及び芯材７は絞りダイス６に
おいて一体的に絞り加工され、複合線状体となる。
することができる複合線状体の製造方法を提供する。 【構成】 芯材７は、脱脂槽１で脱脂された後に、ブラ
シ２により表面が研磨清浄化され、不活性ガス導入管９
から不活性ガスを噴出しつつ、ニップル３に送り込まれ
る。被覆材８はニップル３とパイプ成形ダイス４とのギ
ャップから円筒状に押し出され、芯材７を中心として肉
厚が周方向に均一な被覆材８が芯材７の周りを囲む。被
覆材８は潤滑剤導入管５から放出された潤滑液で冷却さ
れ潤滑された後、被覆材８及び芯材７は絞りダイス６に
おいて一体的に絞り加工され、複合線状体となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線に利用され
るアルミニウム被覆鋼線（ＡＣ線）又はアルミニウム被
覆インバー線（ＡＩ線）等の複合線状体の製造方法に関
し、特に周方向の被覆材の偏肉を複合線状体の長手方向
に亘って低減した薄肉の複合線状体を摩擦駆動型押出し
装置により製造する方法に関する。
るアルミニウム被覆鋼線（ＡＣ線）又はアルミニウム被
覆インバー線（ＡＩ線）等の複合線状体の製造方法に関
し、特に周方向の被覆材の偏肉を複合線状体の長手方向
に亘って低減した薄肉の複合線状体を摩擦駆動型押出し
装置により製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の複合線状体は、摩擦駆動
型押し出し装置（以下、コンフォーム装置という）等を
使用して製造されてきた。コンフォーム装置を使用した
複合線状体の製造方法には、例えば特公昭６０−１０８
７号公報に記載のものがある。コンフォーム装置におい
ては、押出しダイスの中心に芯線を連続的に送給しつ
つ、その周囲に被覆材を押出し成形して前記芯材の周囲
に被覆材が被覆された複合線状体を製造する。しかし、
このコンフォーム装置においては、被覆材の厚さが不均
一になり、偏肉が発生しやすい。そこで、複合線状体の
被覆材の偏肉を防止する技術として、特公昭６１−１７
５７０及び特公昭５９−１５７２５号公報等に記載のも
のが提案されている。特公昭６１−１７５７０号公報記
載の方法では、被覆材を押し出す部分に集合室を設けて
被覆材の押出し圧力を均一化することによって、被覆材
の流れを均一化すると共に、前記芯材に前方張力を付加
することにより、複合線状体の長手方向に亘って均一に
被覆して押出品質を高めようとしている。また、芯材と
被覆材とが合流する位置で、被覆材の流れが不均一とな
り、芯材を偏芯させ偏肉を引き起こす分力が発生するの
で、この分力を打ち消し偏肉を防止するために、芯材に
大きな前方張力を付与している。以上の手法により、複
合線状体の長手方向に対する偏肉を防止している。
型押し出し装置（以下、コンフォーム装置という）等を
使用して製造されてきた。コンフォーム装置を使用した
複合線状体の製造方法には、例えば特公昭６０−１０８
７号公報に記載のものがある。コンフォーム装置におい
ては、押出しダイスの中心に芯線を連続的に送給しつ
つ、その周囲に被覆材を押出し成形して前記芯材の周囲
に被覆材が被覆された複合線状体を製造する。しかし、
このコンフォーム装置においては、被覆材の厚さが不均
一になり、偏肉が発生しやすい。そこで、複合線状体の
被覆材の偏肉を防止する技術として、特公昭６１−１７
５７０及び特公昭５９−１５７２５号公報等に記載のも
のが提案されている。特公昭６１−１７５７０号公報記
載の方法では、被覆材を押し出す部分に集合室を設けて
被覆材の押出し圧力を均一化することによって、被覆材
の流れを均一化すると共に、前記芯材に前方張力を付加
することにより、複合線状体の長手方向に亘って均一に
被覆して押出品質を高めようとしている。また、芯材と
被覆材とが合流する位置で、被覆材の流れが不均一とな
り、芯材を偏芯させ偏肉を引き起こす分力が発生するの
で、この分力を打ち消し偏肉を防止するために、芯材に
大きな前方張力を付与している。以上の手法により、複
合線状体の長手方向に対する偏肉を防止している。
【０００３】また、特公昭５９−１５７２５号公報に記
載の方法では、コンフォーム装置内の押出し室内に圧力
調整棒を挿入して、押出し室から被覆材を押出すときの
圧力を調整することによって、偏肉が少ない複合線状体
を製造している。
載の方法では、コンフォーム装置内の押出し室内に圧力
調整棒を挿入して、押出し室から被覆材を押出すときの
圧力を調整することによって、偏肉が少ない複合線状体
を製造している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来方法には、以下に示す問題点がある。即ち、特公昭
６１−１７５７０号公報記載の方法では 集合室を設け
て被覆材の押出し圧力の均一化が図られ、被覆材の流れ
の均一化が図られているが、コンフォーム装置により複
合線状体を製造する場合には、その構成原理上、被覆材
は芯材に対してある角度をもって投入する必要があり、
芯材表面に対する被覆材の圧力を、全方位に亘って均一
にすることは、極めて困難である。このため、芯材の周
方向に対して偏肉が生じてしまい、この偏肉が問題とな
る。
従来方法には、以下に示す問題点がある。即ち、特公昭
６１−１７５７０号公報記載の方法では 集合室を設け
て被覆材の押出し圧力の均一化が図られ、被覆材の流れ
の均一化が図られているが、コンフォーム装置により複
合線状体を製造する場合には、その構成原理上、被覆材
は芯材に対してある角度をもって投入する必要があり、
芯材表面に対する被覆材の圧力を、全方位に亘って均一
にすることは、極めて困難である。このため、芯材の周
方向に対して偏肉が生じてしまい、この偏肉が問題とな
る。
【０００５】また、芯材の偏心を防止して、複合線状体
の偏肉を防止するために、芯材に前方張力を掛けること
が試みられているが、偏心分力は、芯材と被覆材とが合
流する位置において、被覆材の不均一な流れによって発
生するものであり、この偏心分力を芯材に掛けた前方張
力により打ち消すためには、芯材に過大な張力を付加す
る必要が生じる。従って、偏心によって生じる偏肉を前
方張力の付加により防止することは極めて困難である。
の偏肉を防止するために、芯材に前方張力を掛けること
が試みられているが、偏心分力は、芯材と被覆材とが合
流する位置において、被覆材の不均一な流れによって発
生するものであり、この偏心分力を芯材に掛けた前方張
力により打ち消すためには、芯材に過大な張力を付加す
る必要が生じる。従って、偏心によって生じる偏肉を前
方張力の付加により防止することは極めて困難である。
【０００６】また、特公昭５９−１５７２５号公報記載
の方法では、コンフォーム装置内の押出室内に圧力調整
棒を挿入して被覆材の圧力を調整しているが、圧力変動
を検出して、瞬時に圧力を調整することは、実際上、極
めて困難である。
の方法では、コンフォーム装置内の押出室内に圧力調整
棒を挿入して被覆材の圧力を調整しているが、圧力変動
を検出して、瞬時に圧力を調整することは、実際上、極
めて困難である。
【０００７】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、偏肉が少ない薄肉の複合線状体を確実に製
造することができる複合線状体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
のであって、偏肉が少ない薄肉の複合線状体を確実に製
造することができる複合線状体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合線状体
の製造方法は、パイプ成形ダイスにより芯材を中心にし
てその周りを囲むように被覆材をパイプ状に押し出す工
程と、パイプ状の被覆材と芯材とを絞りダイスにより一
体的に絞り加工して被覆材を芯材に密着被覆する工程と
を有することを特徴とする。
の製造方法は、パイプ成形ダイスにより芯材を中心にし
てその周りを囲むように被覆材をパイプ状に押し出す工
程と、パイプ状の被覆材と芯材とを絞りダイスにより一
体的に絞り加工して被覆材を芯材に密着被覆する工程と
を有することを特徴とする。
【０００９】また、パイプ状に成形後の被覆材と芯材と
の間に不活性ガスを充満させることが好ましい。
の間に不活性ガスを充満させることが好ましい。
【００１０】
【作用】本発明に係る複合線状体の製造方法において
は、先ず被覆材をパイプ成形ダイスにより、芯材を中心
にしてその周りを囲むようにパイプ状に押出し成形す
る。その後、パイプ状に成形後の被覆材と芯材とを絞り
ダイスによって一体的に絞り加工し、被覆材を芯材に密
着させ、芯材を被覆材で被覆する。このように、被覆材
をパイプ状に成形して、周方向の肉厚が均一なパイプ状
の被覆材を押出し加工により芯材に密着させるので、偏
肉が極めて少ない複合線状体を得ることができる。
は、先ず被覆材をパイプ成形ダイスにより、芯材を中心
にしてその周りを囲むようにパイプ状に押出し成形す
る。その後、パイプ状に成形後の被覆材と芯材とを絞り
ダイスによって一体的に絞り加工し、被覆材を芯材に密
着させ、芯材を被覆材で被覆する。このように、被覆材
をパイプ状に成形して、周方向の肉厚が均一なパイプ状
の被覆材を押出し加工により芯材に密着させるので、偏
肉が極めて少ない複合線状体を得ることができる。
【００１１】また、パイプ状に成形後の被覆材と芯材と
の間に不活性ガスを充満させながら、上述の複合線状体
を製造することによって、芯材と被覆材との密着面の酸
化を防止し、清浄に保つことができ、被覆材と芯材とを
強い金属結合で密着させることもできる。
の間に不活性ガスを充満させながら、上述の複合線状体
を製造することによって、芯材と被覆材との密着面の酸
化を防止し、清浄に保つことができ、被覆材と芯材とを
強い金属結合で密着させることもできる。
【００１２】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図１は、本発明の実施例
に係る複合線状体の製造方法を示す正面断面図であり、
図２はＡ−Ａ’線による断面図である。
を参照して具体的に説明する。図１は、本発明の実施例
に係る複合線状体の製造方法を示す正面断面図であり、
図２はＡ−Ａ’線による断面図である。
【００１３】芯材７は、脱脂槽により脱脂された後、脱
脂槽１から水平に引き出され、ブラシ２により表面が研
磨されて清浄化された後、円筒状のニップル３の中空部
分に送り込まれる。ニップル３の芯材７入口には、不活
性ガス導入管９の先端が配置されており、この不活性ガ
ス導入管９により、ニップル３と芯材７との隙間に不活
性ガスが供給されるようになっている。ニップル３の芯
材７出口には、リング状のパイプ成形ダイス４がニップ
ル３の出口端部を嵌合するように配設されている。この
パイプ成形ダイス４の内径はニップル３の外径より大き
く、この成形ダイス４とニップル３との間隙が被覆材の
厚さに相当する。そして、加熱溶融した被覆材材料を成
形ダイス４とニップル３との間のギャップから押出し、
パイプ状の被覆材８ａを成形する。このパイプ状の被覆
材８ａは、その周方向に対する肉厚が均一なものであ
り、芯材７を中心にその周りを囲むようにして絞りダイ
ス６に向う。パイプ成形ダイス４の外周の４等配の位置
には、ギャップ調整用ネジ１０が配置されており、この
ネジ１０によりパイプ成形ダイス４の位置を調節してギ
ャップの間隔を調整し被覆材８の肉厚を適切なものにす
る。
脂槽１から水平に引き出され、ブラシ２により表面が研
磨されて清浄化された後、円筒状のニップル３の中空部
分に送り込まれる。ニップル３の芯材７入口には、不活
性ガス導入管９の先端が配置されており、この不活性ガ
ス導入管９により、ニップル３と芯材７との隙間に不活
性ガスが供給されるようになっている。ニップル３の芯
材７出口には、リング状のパイプ成形ダイス４がニップ
ル３の出口端部を嵌合するように配設されている。この
パイプ成形ダイス４の内径はニップル３の外径より大き
く、この成形ダイス４とニップル３との間隙が被覆材の
厚さに相当する。そして、加熱溶融した被覆材材料を成
形ダイス４とニップル３との間のギャップから押出し、
パイプ状の被覆材８ａを成形する。このパイプ状の被覆
材８ａは、その周方向に対する肉厚が均一なものであ
り、芯材７を中心にその周りを囲むようにして絞りダイ
ス６に向う。パイプ成形ダイス４の外周の４等配の位置
には、ギャップ調整用ネジ１０が配置されており、この
ネジ１０によりパイプ成形ダイス４の位置を調節してギ
ャップの間隔を調整し被覆材８の肉厚を適切なものにす
る。
【００１４】パイプ成形ダイス４の前方には、被覆材８
ａを絞り加工する絞りダイス６が配置されており、被覆
材８ａをダイス６により絞り加工することにより、被覆
材８ａを芯材７の周面に密着させる。パイプ成形ダイス
４と絞りダイス６との間には、潤滑剤導入管５が配置さ
れており、この導入管５から潤滑剤が被覆材８ａの外面
に供給され、被覆材８ａを潤滑し冷却するようになって
いる。絞りダイス６により芯材７と被覆材８ａとは一体
的に絞り加工され、両者が金属結合して複合線状体とな
る。なお、この潤滑剤導入管５から被覆材８ａに向けて
放出される潤滑剤は、冷却剤も兼ねている。
ａを絞り加工する絞りダイス６が配置されており、被覆
材８ａをダイス６により絞り加工することにより、被覆
材８ａを芯材７の周面に密着させる。パイプ成形ダイス
４と絞りダイス６との間には、潤滑剤導入管５が配置さ
れており、この導入管５から潤滑剤が被覆材８ａの外面
に供給され、被覆材８ａを潤滑し冷却するようになって
いる。絞りダイス６により芯材７と被覆材８ａとは一体
的に絞り加工され、両者が金属結合して複合線状体とな
る。なお、この潤滑剤導入管５から被覆材８ａに向けて
放出される潤滑剤は、冷却剤も兼ねている。
【００１５】次に、上述の如く構成された装置による複
合線状体の製造方法について説明する。先ず、ニップル
３とパイプ成形ダイス４とのギャップに、周方向の複数
箇所にてピアノ線等の高張力鋼線を挿入し、４箇所のギ
ャップ調整用ネジ１０によりギャップが周方向で均一と
なるように調整する。この高張力鋼線は被覆材８ａの厚
さと同一の径を有する。その後、高張力鋼線を取り除
く。なお、成形ダイス４とニップル３とのギャップの断
面積は、絞りダイス６によって被覆材８ａの引き細りが
起きることを考慮して、密着被覆されたときの被覆材８
ａの断面積よりもｘだけ大きくなるように設定する。こ
のｘは、押出しパイプの細り率であり、被覆材の材質、
押出し速度及び押出し温度により決められる。この細り
率ｘは試行錯誤により予め求めておく。
合線状体の製造方法について説明する。先ず、ニップル
３とパイプ成形ダイス４とのギャップに、周方向の複数
箇所にてピアノ線等の高張力鋼線を挿入し、４箇所のギ
ャップ調整用ネジ１０によりギャップが周方向で均一と
なるように調整する。この高張力鋼線は被覆材８ａの厚
さと同一の径を有する。その後、高張力鋼線を取り除
く。なお、成形ダイス４とニップル３とのギャップの断
面積は、絞りダイス６によって被覆材８ａの引き細りが
起きることを考慮して、密着被覆されたときの被覆材８
ａの断面積よりもｘだけ大きくなるように設定する。こ
のｘは、押出しパイプの細り率であり、被覆材の材質、
押出し速度及び押出し温度により決められる。この細り
率ｘは試行錯誤により予め求めておく。
【００１６】そして、芯材７の表面を脱脂槽１により脱
脂し、ブラシ２により研磨した後に、芯材７をニップル
３に送り込む。そして、不活性ガス導入管９からＡｒ等
の不活性ガスを供給すると共に、被覆材８ａをニップル
３とパイプ成形ダイス４とのギャップから押し出す。押
し出された被覆材８ａは、図２に示すように、肉厚が周
方向に均一で、芯材７を中心としてこれを囲むパイプ状
に成形されている。また、芯材７と被覆材８ａとの間に
は、ニップル３と芯材７の隙間から入り込んだ不活性ガ
スが充満している。この不活性ガスを充満させることに
より、芯材７と被覆材８ａとの密着面の酸化を防止する
ことができる。そして、潤滑剤導入管５から潤滑液を被
覆材８ａの外面に供給してこれを冷却すると共に、潤滑
性を付与し、その後、被覆材８ａと芯材７を絞りダイス
６により一体的に絞り加工する。これにより、被覆材８
ａは芯材７と金属結合して複合線状体が得られる。
脂し、ブラシ２により研磨した後に、芯材７をニップル
３に送り込む。そして、不活性ガス導入管９からＡｒ等
の不活性ガスを供給すると共に、被覆材８ａをニップル
３とパイプ成形ダイス４とのギャップから押し出す。押
し出された被覆材８ａは、図２に示すように、肉厚が周
方向に均一で、芯材７を中心としてこれを囲むパイプ状
に成形されている。また、芯材７と被覆材８ａとの間に
は、ニップル３と芯材７の隙間から入り込んだ不活性ガ
スが充満している。この不活性ガスを充満させることに
より、芯材７と被覆材８ａとの密着面の酸化を防止する
ことができる。そして、潤滑剤導入管５から潤滑液を被
覆材８ａの外面に供給してこれを冷却すると共に、潤滑
性を付与し、その後、被覆材８ａと芯材７を絞りダイス
６により一体的に絞り加工する。これにより、被覆材８
ａは芯材７と金属結合して複合線状体が得られる。
【００１７】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パイプ成形ダイスにより被覆材を、芯材を中心にしてそ
の周りを囲むようにパイプ状に押出し成形した後に、こ
のパイプ状に成形された被覆材と芯材とを絞りダイスに
より一体的に絞り加工して接合し、密着被覆させるの
で、偏肉が少ない複合線状体を製造することができる。
パイプ成形ダイスにより被覆材を、芯材を中心にしてそ
の周りを囲むようにパイプ状に押出し成形した後に、こ
のパイプ状に成形された被覆材と芯材とを絞りダイスに
より一体的に絞り加工して接合し、密着被覆させるの
で、偏肉が少ない複合線状体を製造することができる。
【００１８】また、パイプ状の被覆材と芯材との間に不
活性ガスを充満させることにより、芯材と被覆材との密
着面の酸化を防止し、密着面を清浄に保つことによっ
て、芯材と被覆材とを強い金属結合で接合することがで
きる。
活性ガスを充満させることにより、芯材と被覆材との密
着面の酸化を防止し、密着面を清浄に保つことによっ
て、芯材と被覆材とを強い金属結合で接合することがで
きる。
【図１】本発明の実施例に係る複合線状体の製造方法を
示す正面断面図である。
示す正面断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ’面による断面図である。
１；脱脂槽 ２；ブラシ ３；ニップル ４；パイプ成形ダイス ５；潤滑剤導入管 ６；絞りダイス ７；芯材 ８；被覆材 ８ａ；被覆材 ９；不活性ガス導入管 １０；ギャップ調整用ネジ
Claims (2)
- 【請求項１】 パイプ成形ダイスにより芯材を中心にし
てその周りを囲むように被覆材をパイプ状に押し出す工
程と、パイプ状の被覆材と芯材とを絞りダイスにより一
体的に絞り加工して被覆材を芯材に密着被覆する工程と
を有することを特徴とする複合線状体の製造方法。 - 【請求項２】 パイプ状に成形後の被覆材と芯材との間
に不活性ガスを充満させることを特徴とする請求項１に
記載の複合線状体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16188295A JPH0910825A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 複合線状体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16188295A JPH0910825A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 複合線状体の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0910825A true JPH0910825A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15743787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16188295A Pending JPH0910825A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 複合線状体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0910825A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007524977A (ja) * | 2004-02-13 | 2007-08-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 金属クラッディングされた金属マトリックス複合体ワイヤ |
| CN103302127A (zh) * | 2013-06-26 | 2013-09-18 | 温州宏丰电工合金股份有限公司 | 层状复合电接触材料的连续挤压复合装置 |
| CN107116103A (zh) * | 2017-05-18 | 2017-09-01 | 浙江同诚合金铜管有限公司 | 一种铜合金管表面质量改善与控制方法 |
| CN111346940A (zh) * | 2019-12-19 | 2020-06-30 | 黄山创想科技股份有限公司 | 一种大延伸率铝包钢丝的生产方法 |
| CN111933357A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-13 | 邵先强 | 一种电力电缆的紧压模具散热润滑装置 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP16188295A patent/JPH0910825A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2007524977A (ja) * | 2004-02-13 | 2007-08-30 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 金属クラッディングされた金属マトリックス複合体ワイヤ |
| CN103302127A (zh) * | 2013-06-26 | 2013-09-18 | 温州宏丰电工合金股份有限公司 | 层状复合电接触材料的连续挤压复合装置 |
| CN103302127B (zh) * | 2013-06-26 | 2016-02-03 | 温州宏丰电工合金股份有限公司 | 层状复合电接触材料的连续挤压复合装置 |
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