JPH09108127A - 穀物貯蔵装置 - Google Patents

穀物貯蔵装置

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JPH09108127A
JPH09108127A JP27458795A JP27458795A JPH09108127A JP H09108127 A JPH09108127 A JP H09108127A JP 27458795 A JP27458795 A JP 27458795A JP 27458795 A JP27458795 A JP 27458795A JP H09108127 A JPH09108127 A JP H09108127A
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JP
Japan
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outer box
cooling
storage tank
type semiconductor
metal plate
Prior art date
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JP27458795A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Tsuneyoshi Goto
恒義 後藤
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温雰囲気で穀物を貯蔵でき、しかもコンパ
クトな穀物貯蔵装置を得る。 【解決手段】 米びつ10は、外箱12と貯蔵タンク2
0から成る二層構造とされており、更に貯蔵タンク20
の下端側は下方へ向けて収束した四角錐形状とされてい
る。また、この四角錐形部分に対応して外箱12と貯蔵
タンク20の間にペルチェ効果を応用した冷却ユニット
46が設置されている。このため、貯蔵タンク20全体
が均一に冷却されて常に最適な状態で白米を貯蔵でき、
しかも、装置全体を小型化できる。また、冷媒やコンプ
レッサ等を使用した装置と比較すると装置全体を更に小
型化でき、コンプレッサ等による騒音もなく静粛性に優
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白米等の穀物を低
温雰囲気にて貯蔵する穀物貯蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物貯蔵装置、例えば、一般家庭用の米
びつでは、全体が箱状に形成された貯蔵タンクを備えて
おり、開口された上端部から白米が投入されて貯蔵され
る。
【0003】また、この貯蔵タンクの下端部には放出口
が形成されており、さらに放出口に対応して計量部が設
けられている。この計量部は貯蔵タンクの外部から操作
可能に設けられており、計量部を外部から操作すること
によって放出口から放出された白米が量り取られ、更に
量り取られた白米が、直接、或いは他の容器を介して外
部に取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、白米等の穀
物を貯蔵する場合には、摂氏15度前後の低温雰囲気で
の貯蔵が好ましいことが一般的に知られている。
【0005】しかしながら、上記構成の米びつでは、気
温の上昇に伴って貯蔵タンク内部の温度が上昇してしま
うため、夏期等においては白米の品質が劣化する可能性
があり、このような欠点を解消できる米びつ(穀物貯蔵
装置)が切望されていた。
【0006】本発明は上記事実を考慮して、低温雰囲気
で穀物を貯蔵でき、しかもコンパクトな穀物貯蔵装置を
得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の穀物貯蔵
装置では、断熱部材によって箱状に形成された外箱と、
内部に穀物を貯蔵可能とされ且つ下端側が下方へ向けて
収束した錐形に形成されると共に貯蔵された前記穀物を
放出する放出口が下端部に設けられ、前記外箱の側壁部
との間に所定の空間を設けた状態で前記外箱の内側に配
置された貯蔵タンクと、前記放出口に配置され、前記放
出口からの前記穀物を所定量毎に計量して放出する計量
部と、前記計量部の直下に配置され、前記計量部から放
出された前記穀物を集積すると共に前記外箱の外部へ取
り出し可能な集積容器と、n形半導体とp形半導体とが
金属板によって導通可能に連結され、前記n形半導体側
から前記金属板を介して前記p形半導体側へ向けて直流
電流を通電することにより金属板が周囲の熱を吸収する
冷却素子を有し、前記貯蔵タンクの下端側の錐形部分に
対応して前記外箱の側壁部の下端側に設置されて前記外
箱の内部を冷却する冷却ユニットと、を備えている。
【0008】上記構成の穀物貯蔵装置では、外箱の内側
に設置された貯蔵タンクに白米等の穀物が貯蔵される。
また、貯蔵タンクに貯蔵された穀物は放出口に設けられ
た計量部によって所定量毎に計量されて放出され、集積
容器に集積された後に、外部に取り出される。
【0009】また、上記構成の穀物貯蔵装置では、外箱
の側壁部の下端側には冷却ユニットが設置される。ここ
で、貯蔵タンクの下端側は下方へ向けて収束した錐形に
形成されており、外箱の下端側では外箱の側壁部と貯蔵
タンクの間の空間が外箱の上端側よりも大とされる。こ
のため、この部分に対応して外箱の側壁部の下端側に冷
却ユニットを設置することによって、冷却ユニットを設
置するためのスペースを外箱の内外に特別に設ける必要
がなく、装置全体が小型化される。
【0010】さらに、これらの冷却ユニットの冷却素子
は、n形半導体、p形半導体、及びこれらの半導体を導
通可能に接続する金属板によって構成されており、n形
半導体側から金属板を介してp形半導体側へ向けて直流
電流を通電すると所謂ペルチェ効果によって金属板の周
辺の熱が吸収され、これによって外箱と貯蔵タンクの間
の空間が冷却される。ここで、前記空間が冷却されるこ
とによって貯蔵タンク全体が均一に冷却される。すなわ
ち、前記空間は貯蔵タンク全体を効率よく冷却するため
の冷気循環スペースとしても使用される。
【0011】さらに、外箱が断熱部材によって形成され
ているため、前記空間を循環する冷気は外箱の外部の気
温に影響されることがなく、極めて効果的に貯蔵タンク
が冷却される。
【0012】これによって、貯蔵タンク内の穀物が均一
に冷却されて、常に最適な環境(低温雰囲気)で貯蔵さ
れる。
【0013】請求項2記載の穀物貯蔵装置では、断熱部
材によって箱状に形成された外箱と、内部に穀物を貯蔵
可能とされ且つ下端側が下方へ向けて収束した錐形に形
成されると共に貯蔵された前記穀物を放出する放出口が
下端部に設けられ、前記外箱の側壁部との間に所定の空
間を設けた状態で前記外箱の内側に配置された貯蔵タン
クと、前記放出口に配置され、前記放出口からの前記穀
物を所定量毎に計量して放出する計量部と、前記計量部
の直下に配置され、前記計量部から放出された前記穀物
を集積すると共に前記外箱の外部へ取り出し可能な集積
容器と、n形半導体とp形半導体とが金属板によって導
通可能に連結され、前記n形半導体側から前記金属板を
介して前記p形半導体側へ向けて直流電流を通電するこ
とにより金属板が周囲の熱を吸収する冷却素子を有し、
前記外箱の側壁部の少なくとも一面全域に亘って設置さ
れて前記外箱の内部を冷却する冷却ユニットと、を備え
ている。
【0014】上記構成の穀物貯蔵装置では、外箱の内側
に設置された貯蔵タンクに白米等の穀物が貯蔵される。
また、貯蔵タンクに貯蔵された穀物は放出口に設けられ
た計量部によって所定量毎に計量されて放出され、集積
容器に集積された後に、外部に取り出される。
【0015】また、上記構成の穀物貯蔵装置では、外箱
の側壁部の少なくとも一面全域に亘って冷却ユニットが
設置される。ここで、貯蔵タンクの下端側は下方へ向け
て収束した錐形に形成されており、外箱の下端側では外
箱の側壁部と貯蔵タンクの間の空間が外箱の上端側より
も大とされ、この部分の空間に対応して冷却ユニットの
制御部等が設置される。これによって、冷却ユニットを
設置するためのスペース、特に、制御部等を設置するた
めのスペースを外箱の内外に特別に設ける必要がなく、
装置全体が小型化される。
【0016】また、これらの冷却ユニットの冷却素子
は、n形半導体、p形半導体、及びこれらの半導体を導
通可能に接続する金属板によって構成されており、n形
半導体側から金属板を介してp形半導体側へ向けて直流
電流を通電すると所謂ペルチェ効果によって金属板の周
辺の熱が吸収され、これによって外箱と貯蔵タンクの間
の空間が冷却される。ここで、前記空間が冷却されるこ
とによって貯蔵タンク全体が均一に冷却される。すなわ
ち、前記空間は貯蔵タンク全体を効率よく冷却するため
の冷気循環スペースとして使用される。
【0017】さらに、外箱が断熱部材によって形成され
ているため、前記空間を循環する冷気は外箱の外部の気
温に影響されることがなく、極めて効果的に貯蔵タンク
が冷却される。
【0018】これによって、貯蔵タンク内の穀物が均一
に冷却されて、常に最適な環境(低温雰囲気)で貯蔵さ
れる。
【0019】請求項3記載の穀物貯蔵装置では、前記冷
却ユニットは、複数の冷却素子が前記外箱の高さ方向に
沿って配置され、かつ、前記複数の冷却素子の各々が独
立して作動可能とされたことを特徴としている。
【0020】上記構成の穀物貯蔵装置では、複数の冷却
素子が外箱の高さ方向に沿って配置され、しかも、これ
らの冷却素子の各々が独立して作動可能とされるため、
外箱内部の任意の箇所が選択的に冷却される。これによ
って貯蔵された穀物の量等の条件の変化に適宜応じて外
箱の内部の温度が調節される。
【0021】すなわち、貯蔵タンク内の穀物の量が少な
い場合では、貯蔵タンク内部の上端側は単なる空間とな
るため、この部分を特に冷却する必要がなく、穀物が貯
蔵された部分のみを冷却すればよい。したがって、側壁
部の高さ方向に沿って設けられた冷却素子のうち、貯蔵
タンクの穀物が貯蔵された部分に対応した冷却素子のみ
を作動させ、この部分のみを選択的に冷却することによ
って、貯蔵タンク内に貯蔵された穀物が早急且つ均一に
冷却されるのみならず、冷却に要するエネルギー消費効
率(すなわち、電力消費効率)が向上される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の第1の実施の
形態に係る穀物貯蔵装置としての米びつ10の側面断面
図が示されている。また、図2には米びつ10の主要部
が斜視図によって示されている。
【0023】これらの図に示されるように、米びつ10
は外箱12を備えている。この外箱12は底壁部14と
複数の側壁部16とによって構成されており、全体的に
箱状に形成されている。また、外箱12は全体が断熱効
果を有する材料によって構成されており、外部の温度
(外気温)が変化した場合でも外箱12の内部では温度
変化が少なく所定の温度を維持できる。
【0024】さらに、外箱12の上端部には外蓋18が
開閉可能に配置されている。また、この外箱12の内部
には白米(図示省略)を貯蔵する貯蔵タンク20が設け
られている。この貯蔵タンク20は全体的に外箱12よ
り小型の箱状に形成されており、外箱12の側壁部16
との間に所定の空間を形成した状態で外箱12の内側に
配設されている。換言すれば、本米びつ10は、外箱1
2と貯蔵タンク20から成る二層構造とされている。ま
た、この貯蔵タンク20は熱伝導率の高い材料によって
形成されており、外箱12の内部の温度が変化すると、
これに伴って容易に(早急に)貯蔵タンク20の内部の
温度が変化する構成である。
【0025】また、貯蔵タンク20の上端部には内蓋2
2が開閉可能に配置されている。この内蓋22は外蓋1
8と一体的に結合されており、外蓋18を開閉すること
によって内蓋22が開閉する。
【0026】さらに、この貯蔵タンク20の下端側は下
方へ向けて収束した四角錐形状に形成されており、下端
部が放出口24とされている。ここで、貯蔵タンク20
の下端側を四角錐形状とすることによって、貯蔵タンク
20の下端側と側壁部16との間の空間の容積が、貯蔵
タンク20の上端側と側壁部16との間の空間の容積よ
りも大とされる。
【0027】また、この貯蔵タンク20の放出口24に
は、計量部としての電動ロータリーバルブ26が配設さ
れている。
【0028】この電動ロータリーバルブ26は円筒状の
軸部28を備えており、貯蔵タンク20の下端部に設け
られた一対の軸受部30に回転可能に軸支されている。
また、軸部28の軸受部30間の外周面には仕切り壁3
2が立設されている。この仕切り壁32に仕切られるこ
とによって軸部28の外周面上に形成された複数の空間
は、各々が白米1合分の容積を有する升部34とされて
いる。
【0029】この電動ロータリーバルブ26は、通常状
態では、貯蔵タンク20の放出口24を閉止しており、
放出口24からの白米の漏洩を防止している。
【0030】また、この電動ロータリーバルブ26の軸
部28は、外箱12の内部に設置されたモータ36に接
続されており、モータ36が作動すると電動ロータリー
バルブ26が回転して升部34内の白米を下方へ放出す
ることができる。
【0031】さらに、電動ロータリーバルブ26の直下
には、箱状に形成された集積容器38が配置されてい
る。この集積容器38は、正面側の側壁部16の下端側
に形成された矩形の開口部40にスライド移動可能に配
置されており、電動ロータリバルブ26から放出された
白米が内部に集積され、この状態で集積容器38を外箱
12の外側方向へ引き出す(スライド移動させる)こと
によって、集積容器38内に集積された白米を外部に取
り出すことができる構成である。
【0032】一方、外箱12の正面側の側壁部16には
スイッチ42が取り付けられている。このスイッチ42
はモータ36に接続されており、スイッチ42を押圧
(ON)することによってモータ36が作動して電動ロ
ータリーバルブ26が所定角度回転することができる。
【0033】また、外箱12の背面側の側壁部16の下
端側には、矩形の開口部44が形成されており、この開
口部44には冷却ユニット46が設置されている。
【0034】この冷却ユニット46は、冷却素子48、
冷却部54、及び放熱部58によって構成されている。
ここで、冷却素子48の構造を図3を用いて説明する。
【0035】この冷却素子48は、p形半導体50とn
形半導体52を備えており、これらの半導体50、52
は、高熱伝導性の金属板56によって導通可能に結合さ
れている。また、これらのp形半導体50及びn形半導
体52の金属板56とは逆側の端部には、高熱伝導性の
金属板60、62が取り付けられている。さらに、これ
らの金属板60、62はトランス等を備えた整流回路6
6を介して交流電源68に接続されており、金属板62
と金属板60の間には所定の電圧の直流電流Iが流れる
構成である。
【0036】すなわち、上記構成の冷却素子48は、所
謂ペルチェ効果を応用した電子冷却素子を構成してい
る。冷却素子48の冷却原理であるペルチェ効果に関す
る詳細な説明はここでは省略するが、簡単に説明する
と、直流電流Iを通電させるとn形半導体52の電子が
金属板56側から金属板62側へ移動し、p形半導体5
0の正孔が金属板56側から金属板60側へ移動する。
ここで移動する電子と正孔は金属板56側で熱を吸収し
て、金属板60側及び金属板62側で熱を放出する。こ
れによって金属板56では吸熱作用が発生し、金属板6
0及び金属板62では発熱作用が発生する。
【0037】上記構成の冷却素子48の金属板56は外
箱12の内側に設けられた冷却部54の内部に収容され
ており、金属板56が熱を吸収すると、冷却部54が外
箱12の内側を冷却すると共に外箱12の内側に冷気を
循環させる。
【0038】また、冷却素子48の金属板60、62は
外箱12の外側に設けられた放熱部58の内部に収容さ
れており、金属板60、62が発熱すると、放熱部58
が熱を外箱12の外部に発散させる。
【0039】一方、外箱12の底壁部14には複数のキ
ャスタ64が取り付けられており、所望の場所に容易に
米びつ10を移動できる構成である。
【0040】次に本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成の米びつ10では、外箱12から外蓋18
を取り外すと共に貯蔵タンク20から内蓋22を取り外
した状態で、外箱12の上方から貯蔵タンク20の内部
に白米が投入され、これによって白米が貯蔵される。ま
た、貯蔵タンク20内の白米を取り出す場合には、スイ
ッチ42を押圧(ON)して電動ロータリーバルブ26
を所定角度回転させると、升部34から所定量の白米が
放出されて集積容器38内に集積される。この状態で外
箱12の外方へ向けて集積容器38を引出す(スライド
移動させる)ことによって白米が取り出される。
【0041】また、米びつ10では、貯蔵タンク20内
の白米が冷却ユニット46によって所定の温度に冷却さ
れ常に最適な環境で貯蔵される。
【0042】すなわち、貯蔵タンク20に白米を貯蔵し
た状態で、冷却ユニット46の冷却素子48を通電状態
とすると、前述したペルチェ効果によって金属板56が
熱を吸収し、金属板60及び金属板62が発熱する。こ
の状態では、冷却部54によって外箱12の内部が冷却
されて、これによって生じる冷気が外箱12と貯蔵タン
ク20の間の空間全域に循環される。また、この状態で
は、放熱部58から熱が外箱12の外部へ発散される。
【0043】ここで、米びつ10では、外箱12が断熱
効果を有する材料によって形成されているため、冷気が
外気温に影響されることなく前記空間全域に循環され
る。更に、貯蔵タンク20が熱伝導率の高い材料によっ
て形成されているため、冷気によって貯蔵タンク20全
体が冷却されて貯蔵タンク20の内部に貯蔵された白米
がムラなく冷却される。これによって、白米を常に最適
な環境(低温雰囲気)で貯蔵できる。
【0044】また、米びつ10では、冷却ユニット46
が貯蔵タンク20の下端側の四角錐形部分に対応して側
壁部16の下端側に設置され冷却部54がこの部分の空
間に収容されているため、冷却ユニット46(冷却部5
4)を収容するスペースを外箱12の内外に特別に設け
る必要がなく、装置全体が小型化される。
【0045】以上、説明したように、上記構成の米びつ
10では、外箱12と貯蔵タンク20から成る二層構造
とし、更に貯蔵タンク20の下端側を四角錐形状として
いるため、外箱12と貯蔵タンク20の間の空間の下端
側に冷却ユニット46を収容でき、装置全体を小型化で
きる。
【0046】また、外箱12の内部を冷却することによ
って生じる冷気が貯蔵タンク20全体を冷却する構成と
したため、温度ムラのない最適な環境(低温雰囲気)で
白米を貯蔵できる。
【0047】さらに、冷却ユニット46にペルチェ効果
を応用した冷却素子48を適用しているため、冷媒やコ
ンプレッサ等を使用した装置と比較すると装置全体を更
に小型化でき、しかも、コンプレッサ等による騒音もな
く静粛性に優れる。
【0048】なお、本第1の実施の形態では、冷却ユニ
ット46を背面側の側壁部16に設けた構成であった
が、外箱12の幅方向両側の下端側でも同様に外箱12
と貯蔵タンク20との間の空間の容積が大とされている
ため、幅方向両側、或いはそのいずれか一方の側壁部1
6の下端側に冷却ユニット46を設けた構成としてもよ
い。この場合であっても、上述した効果と同様の効果を
得ることができる。
【0049】次に、本発明のその他の実施の形態につい
て説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同
一の部位については、前記第1の実施の形態と同一の符
号を付与してその説明を省略する。
【0050】図4には、本発明の第2の実施の形態に係
る穀物貯蔵装置としての米びつ80の側面断面図か示さ
れている。
【0051】この図に示されるように、米びつ80で
は、外箱82を備えており、外箱82の背面側の側壁部
83には冷却ユニット84が設置されている。
【0052】この冷却ユニット84は貯蔵タンク20に
対向して配置された冷却部86と、貯蔵タンク20とは
逆側に配置された放熱部88を備えている。これらの冷
却部86及び放熱部88の高さは、外箱82の高さに対
応しており、これらの幅方向の長さは外箱82の幅方向
の長さに対応している。すなわち、本米びつ80では、
外箱82の背面側の側壁部83の全域に亘って冷却ユニ
ット84が設置されている。
【0053】また、これらの冷却部86と放熱部88の
間には、複数の冷却素子48が設けられている。これら
の複数の冷却素子48は、冷却部86及び放熱部88の
高さ方向に沿って断続的に配置されており、各冷却素子
48の間には断熱材90が設けられている。
【0054】さらに、外箱82の底壁部14上には冷却
ユニット84の制御部92が別に設置されている。ここ
で、貯蔵タンク20の下端側は、前記第1の実施の形態
と同様に、下方へ向けて収束した四角錐形状に形成され
ており、貯蔵タンク20の下端側と側壁部83との間の
空間の容積は上端側の空間の容積よりも大とされてい
る。制御部92はこの部分の空間に対応して設置されて
おり、上述した複数の冷却素子48を制御している。こ
の制御部92によって複数の冷却素子48は各々が独立
して作動可能とされ、作動した冷却素子48に対応して
冷却部86が部分的に外箱82の内部を冷却する構成で
ある。
【0055】本米びつ80では、冷却ユニット84の全
ての冷却素子48を作動させると冷却部86によって外
箱82の内部の全域がムラなく冷却されて、貯蔵タンク
20がより均一に、しかも、早急に冷却される。これに
よって、より最適な環境(低温雰囲気)で白米を貯蔵で
きる。
【0056】ところで、貯蔵タンク20内の白米の量が
少ない場合では、白米が貯蔵されている部分のみを選択
的に冷却することが電力消費の観点からみると好まし
い。
【0057】すなわち、貯蔵タンク20内の白米の量が
少ない場合では、貯蔵タンク20内の上端側は単なる空
間となるため、この部分を冷却する必要がない。したが
って、このような場合には、複数の冷却素子48のう
ち、貯蔵タンク20の白米が貯蔵されている部分に対応
する冷却素子48のみを作動させ、他を停止させること
によって、外箱82内の冷却すべき部分のみが冷却部8
6によって選択的に冷却される。このため、消費電力を
節約でき、ランニングコストが安価となる。
【0058】なお、本第2の実施の形態では、外箱82
の背面側の側壁部83の全域に亘って冷却ユニット84
を設置した構成であったが、これに限らず、例えば、外
箱82の幅方向のいずれか一方の側壁部83の全域に亘
って冷却ユニット84を設置した構成であってもよい。
この場合であっても、上述した効果と同様の効果を得る
ことができる。
【0059】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図5には、本発明の第3の実施の形態に係る穀
物貯蔵装置としての米びつ100の側面断面図が示され
ている。また、図6には、米びつ100の正面断面図が
示されている。
【0060】これらの図に示されるように、米びつ10
0では、外箱102の背面側の側壁部103のみなら
ず、スイッチ42や集積容器38が設置されている部分
を除いて幅方向両側及び正面側を含めた全ての側壁部1
03の全域に亘って冷却ユニット84が設置されてい
る。
【0061】したがって、上記構成の米びつ100で
は、前記第2の実施の形態に係る米びつ80と同様の効
果を有するのみならず、左右側方及び正面側をも含めた
側壁部103の全域に亘って冷却ユニット84が設置さ
れているため、外箱102内部がより一層早急に冷却さ
れ、より最適な環境(低温雰囲気)で白米を貯蔵でき
る。
【0062】なお、本第3の実施の形態では、全ての側
壁部103の全域に亘って冷却ユニット84を設置した
構成であったが、これに限るものではなく、冷却素子4
8の冷却能力や、装置全体の大きさ等の諸条件によって
は、例えば、背面側及び左右幅方向両側にのみ冷却ユニ
ット84を設置した構成の方が、電力消費等の観点から
みて好ましい場合もある。
【0063】また、前記第2及び第3の実施の形態で
は、複数の冷却素子48を外箱82、102の高さ方向
に沿って断続的に設け、冷却素子48が独立して作動可
能な構成であったが、これに限るものではない。すなわ
ち、冷却素子48の冷却能力や、装置全体の大きさ等の
諸条件によっては、例えば、一個の冷却素子48によっ
て外箱82、102の内部を冷却する構成の方が好まし
い場合もある。
【0064】さらには、上述した第1乃至第3の実施の
形態では、本発明に係る穀物貯蔵装置を白米を貯蔵する
ための米びつ10、80、100に適用したものであっ
たが、これに限るものではなく、麦や蕎麦等の他の穀物
を貯蔵するための装置に適用した場合でも、これらの穀
物を最適な環境(低温雰囲気)で貯蔵できる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の穀物貯蔵装置では、貯蔵
タンク内の穀物を均一に冷却でき常に最適な状態で貯蔵
できる。また、冷却ユニットを収納するスペースを外箱
の内外に特別に設ける必要がなく、装置の小型化を図る
ことができる。さらに、冷却ユニットにペルチェ効果を
応用した冷却素子を適用することによって、冷媒やコン
プレッサ等が不要となり、装置全体をより小型化でき、
また、コンプレッサ等による騒音もなく静粛性に優れ
る。
【0066】請求項2記載の穀物貯蔵装置では、請求項
1記載の穀物貯蔵装置と同様の効果を有するのみなら
ず、貯蔵タンク内の穀物をより早急に冷却でき常に最適
な状態で貯蔵できる。
【0067】請求項3記載の穀物貯蔵装置では、請求項
2記載の穀物貯蔵装置と同様の効果を有するのみなら
ず、穀物の量等に応じて必要な部分のみを選択的に冷却
でき、エネルギー消費効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る穀物貯蔵装置
の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る穀物貯蔵装置
の内部構造を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る穀物貯蔵装置
に適用された冷却素子の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る穀物貯蔵装置
の側面断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る穀物貯蔵装置
の側面断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る穀物貯蔵装置
の正面断面図である。
【符号の説明】
10 米びつ(穀物貯蔵装置) 12 外箱 16 側壁部 20 貯蔵タンク 24 放出口 26 電動ロータリーバルブ(計量部) 46 冷却ユニット 48 冷却素子 50 p形半導体 52 n形半導体 56 金属板 80 米びつ(穀物貯蔵装置) 82 外箱 83 側壁部 84 冷却ユニット 100 米びつ(穀物貯蔵装置) 102 外箱 103 側壁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱部材によって箱状に形成された外箱
    と、 内部に穀物を貯蔵可能とされ且つ下端側が下方へ向けて
    収束した錐形に形成されると共に貯蔵された前記穀物を
    放出する放出口が下端部に設けられ、前記外箱の側壁部
    との間に所定の空間を設けた状態で前記外箱の内側に配
    置された貯蔵タンクと、 前記放出口に配置され、前記放出口からの前記穀物を所
    定量毎に計量して放出する計量部と、 前記計量部の直下に配置され、前記計量部から放出され
    た前記穀物を集積すると共に前記外箱の外部へ取り出し
    可能な集積容器と、 n形半導体とp形半導体とが金属板によって導通可能に
    連結され、前記n形半導体側から前記金属板を介して前
    記p形半導体側へ向けて直流電流を通電することにより
    金属板が周囲の熱を吸収する冷却素子を有し、前記貯蔵
    タンクの下端側の錐形部分に対応して前記外箱の側壁部
    の下端側に設置されて前記外箱の内部を冷却する冷却ユ
    ニットと、 を備えた穀物貯蔵装置。
  2. 【請求項2】 断熱部材によって箱状に形成された外箱
    と、 内部に穀物を貯蔵可能とされ且つ下端側が下方へ向けて
    収束した錐形に形成されると共に貯蔵された前記穀物を
    放出する放出口が下端部に設けられ、前記外箱の側壁部
    との間に所定の空間を設けた状態で前記外箱の内側に配
    置された貯蔵タンクと、 前記放出口に配置され、前記放出口からの前記穀物を所
    定量毎に計量して放出する計量部と、 前記計量部の直下に配置され、前記計量部から放出され
    た前記穀物を集積すると共に前記外箱の外部へ取り出し
    可能な集積容器と、 n形半導体とp形半導体とが金属板によって導通可能に
    連結され、前記n形半導体側から前記金属板を介して前
    記p形半導体側へ向けて直流電流を通電することにより
    金属板が周囲の熱を吸収する冷却素子を有し、前記外箱
    の側壁部の少なくとも一面全域に亘って設置されて前記
    外箱の内部を冷却する冷却ユニットと、 を備える穀物貯蔵装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却ユニットは、複数の冷却素子が
    前記外箱の高さ方向に沿って配置され、かつ、前記複数
    の冷却素子の各々が独立して作動可能とされたことを特
    徴とする請求項2記載の穀物貯蔵装置。
JP27458795A 1995-10-23 1995-10-23 穀物貯蔵装置 Pending JPH09108127A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030025152A (ko) * 2001-09-19 2003-03-28 두간물산주식회사 싱크대 장착용 전자 제어식 쌀통

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030025152A (ko) * 2001-09-19 2003-03-28 두간물산주식회사 싱크대 장착용 전자 제어식 쌀통

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