JP3115551B2 - 穀物貯蔵装置 - Google Patents

穀物貯蔵装置

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JP3115551B2
JP3115551B2 JP09313615A JP31361597A JP3115551B2 JP 3115551 B2 JP3115551 B2 JP 3115551B2 JP 09313615 A JP09313615 A JP 09313615A JP 31361597 A JP31361597 A JP 31361597A JP 3115551 B2 JP3115551 B2 JP 3115551B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白米等の穀物を低
温雰囲気にて貯蔵する穀物貯蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】穀物貯蔵装置、例えば、一般家庭にて白
米の貯蔵用として用いられる米びつでは、全体が箱状に
形成された貯蔵タンクを備えており、開口された貯蔵タ
ンクの上端側から白米を投入して貯蔵タンクの内部で白
米を貯蔵するようになっている。
【0003】また、この貯蔵タンクの下端部には放出口
が形成されており、更に放出口に対応して計量部が設け
られている。この計量部は貯蔵タンクの外部から操作可
能とされており、計量部を外部から操作することによっ
て放出口から放出された白米がはかり取られ、さらに、
はかり取られた白米が、直接、或いは他の容器を介して
外部に取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、白米等の穀
物を貯蔵する場合には、摂氏15度前後の低温雰囲気で
の貯蔵が好ましいことが一般的に知られている。
【0005】しかしながら、上記構成の米びつでは、気
温の上昇に伴って貯蔵タンク内部の温度が上昇してしま
うため、夏季等においては貯蔵した白米の品質が劣化す
る可能性があり、このような欠点を解消できる米びつ
(穀物貯蔵装置)が切望されていた。
【0006】本発明は上記事実を考慮して、低温雰囲気
で穀物を貯蔵できる穀物貯蔵装置を得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の穀物貯蔵
装置は、中空の外箱と、前記外箱の内周部から離間して
設けられると共に、内部に貯蔵した穀物を放出する放出
口が下端部に形成された貯蔵タンクと、前記放出口に対
応して前記貯蔵タンクの下端側に設けられ、前記放出口
から放出された穀物を所定量毎に計量する計量部と、
記貯蔵タンクの外周部の略全域に沿って設けられると共
に、前記貯蔵タンクの上下方向中間部よりも上方側にの
み前記貯蔵タンクとの間で冷気の循環が可能な冷却空間
となる間隙が前記貯蔵タンクとの間に形成される断熱材
と、n形半導体とp形半導体とが金属板によって導通可
能に連結され、前記n形半導体側から前記金属板を介し
て前記p形半導体側へ向けて直流電流を通電することに
より前記金属板が周囲の熱を吸収する冷却素子を有し
記冷却空間に設けられ前記冷却空間内の空気を冷却
して前記冷気を生成する冷却装置と、を備えている。
【0008】上記構成の穀物貯蔵装置では、外箱の内側
に設置された貯蔵タンクに白米等の穀物が貯蔵される。
また、貯蔵タンクに貯蔵された穀物は放出口から貯蔵タ
ンクの外部へ放出され、この放出口に対応して設けられ
た計量部により所定量毎に計量された状態で取り出され
る。
【0009】また、本穀物貯蔵装置では、貯蔵タンクの
外周部の略全域に沿って断熱材が設けられているため、
貯蔵タンクが外気によって暖められることはない。但
し、貯蔵タンクの上下方向中間部よりも上方側でのみ、
貯蔵タンクと断熱材との間に冷却空間となる間隙が形成
されており、この冷却空間にのみ冷却装置が設けられて
いる。この冷却装置は、n形半導体、p形半導体、及び
これらの半導体を導通可能に接続する金属板を含んで構
成された冷却素子を備えており、n形半導体側から金属
板を介してp形半導体側へ向けて直流電流を流すと所謂
ペルチェ効果によって金属板の周辺の熱が吸収される。
これにより、先ず、冷却空間内の空気が冷却され、この
冷気によって貯蔵タンクの冷却空間と対応した部分、す
なわち、貯蔵タンクの上下方向中間部よりも上方側が冷
却されて、その部分にある空気が冷却されて冷気とな
る。これにより、貯蔵タンク内部の上端側と下端側とで
温度差が生じ、上端側の冷気は下端側へ移動し、冷気よ
りも温かい下端側の空気は上端側へ移動する。上端側へ
移動した温かい空気は冷却空間内の冷気で冷やされた貯
蔵タンクによって冷却されて冷気となる。
【0010】このように、貯蔵タンクの内部の空気は、
その温度差で自然に循環して全体的に冷却前(すなわ
ち、冷気が生じる前)よりも低い温度となる。
【0011】このようにして、貯蔵タンクの内部は均一
に冷却されるため内部の穀物低温雰囲気で貯蔵でき
る。
【0012】なお、本発明において、冷却空間の形成位
置や冷却装置の設置位置を貯蔵タンクの上端側とした
が、ここで言う貯蔵タンクの上端側とは、厳格に上端部
近傍と言うことではなく、概ね貯蔵タンクの上下方向中
間部よりも上方に位置していればよい。
【0013】請求項2記載の穀物貯蔵装置は、請求項1
記載の穀物貯蔵装置において、前記貯蔵タンクの上端側
の外周部に沿って略全域に亘り前記冷却空間を形成し、
前記冷却装置は当該冷却空間内の空気を冷却することを
特徴としている。
【0014】上記構成の穀物貯蔵装置では、冷却空間は
貯蔵タンクの上端側の外周部に沿って略全域に形成され
ており、冷却装置はこの冷却空間内の空気を冷却して冷
気とする。したがって、貯蔵タンクは上端側の外周部の
略全域が冷却され、貯蔵タンクの内部では貯蔵タンクの
上端側の内周部近傍略全域で空気が冷やされて冷気とな
る。このため、貯蔵タンク内部の温度分布を早急に均一
にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施の形態
に係る穀物貯蔵装置としての米びつ10の側面断面図が
示されている。
【0016】この図に示されるように、米びつ10は外
箱12を備えている。この外箱12は、底壁13の外周
縁から側壁14が立設された略箱形状とされており、そ
の内側は中空とされている。側壁14の正面壁部14
A、左壁部14B、及び右壁部14Cは合成樹脂材によ
って形成されているが、後壁部14Dだけは鉄等の金属
板によって形成されている。また、外箱12には蓋16
が設けられている。蓋16は後壁部14Dの上端部にヒ
ンジ結合されており、後壁部14Dの上端部周りに蓋1
6を回転させることで外箱12を開閉できるようになっ
ている。また、この蓋16は全体的に厚肉の板形状とさ
れており、その外皮部16Aは合成樹脂材によって形成
されている。また、この外皮部16Aの内側には、例え
ば、発砲スチロール等によって形成された断熱材16B
が設けられている。
【0017】一方、外箱12の内側には貯蔵タンク18
が設けられている。貯蔵タンク18は、合成樹脂材によ
って上端部が開口した略箱形状とされており、蓋16を
開けた状態で上側から貯蔵タンク18の内部へ白米を入
れて貯蔵できるようになっている。また、この貯蔵タン
ク18の上下方向中間部の所定位置よりも下端側は下方
へ向けて収束した四角錐形状に形成されており、下端部
は放出口20とされている。この放出口20には計量部
22が設けられている。
【0018】ここで、図3には計量部22を拡大した側
面図が示されており、図4には計量部22を拡大した斜
視図が示されている。これらの図に示されるように、計
量部22は計量枡24を備えている。計量枡24は、両
端部が閉止された円筒状とされており、外周部の一部に
は開口部26が形成され、内部に所定量(例えば、1
合)の白米を収容できる。また、開口部26は放出口2
0に対応して形成されており、放出口20と開口部26
とが互いに対向した状態で計量枡24内部と貯蔵タンク
18の内部とが連通するようになっている。また、計量
枡24の両端部の中心には回転軸28が突出形成されて
いる。
【0019】また、計量枡24の両端側には一対の支持
アーム30が配置されている。これらの支持アーム30
は、米びつ10の奥行き方向へ向けて長手の板状とされ
ており、一方の端部は米びつ10の幅方向外側へ向けて
直角に屈曲され、ボルト(図示省略)等の固定手段によ
って正面壁部14Aへ固定されている。一方、各支持ア
ーム30の他端部には支持孔32が形成されており、計
量枡24の回転軸28が回転可能に軸支されている。さ
らに、各支持アーム30の長手方向中間部には、両支持
アーム30を連結するように丸棒状のシャフト34が設
けられており、操作レバー36が取り付けられている。
【0020】操作レバー36は、米びつ10の奥行き方
向に沿って長手の棒状とされており、その一端には円筒
部38が一体形成されている。円筒部38にはシャフト
34が貫通しており、これによって操作レバー36がシ
ャフト34周りに回転自在に軸支されている。
【0021】これに対し、操作レバー36の他方の端部
には板状の押圧部40が一体形成されており、正面壁部
14Aに形成された矩形の窓部42を貫通して外箱12
の外部へ突出している。また、操作レバー36の長手方
向中間部には、正面壁部14Aに隣接して遮蔽部44が
一体形成されている。
【0022】この遮蔽部44は米びつ10の高さ方向に
沿って長手とされ且つ外箱12の内方へ向けて湾曲した
板状とされており、窓部42の上端部と下端部の間で押
圧部40を移動させて操作レバー36を回動させても、
常に遮蔽部44が窓部42を遮蔽する。さらに、遮蔽部
44よりも円筒部38寄りの操作レバー36の長手方向
中間部には、捩じりコイルスプリング46の一端が係止
されている。この捩じりコイルスプリング46は他端が
シャフト34に係止された状態でシャフト34に取り付
けられており、常に操作レバー36を図3及び図4の矢
印A方向へ向けて付勢している。
【0023】一方、円筒部38を介して押圧部40の反
対側にはギヤ48が設けられている。このギヤ48は、
全体的に略扇形状の板状とされており、扇の要に相当す
る部分の端部が円筒部38と一体とされている。また、
図4に示されるように、ギヤ48の円筒部38とは逆側
の端部には外歯が形成されている。この外歯は、計量枡
24の一方の回転軸28に一体的に設けられた外歯の小
径ギヤ52に噛み合っており、ギヤ48がシャフト34
周りに回動すると、小径ギヤ52がギヤ48の回動方向
とは逆方向へ回動するようになっている。また、ギヤ4
8と小径ギヤ52のギヤ比は、押圧部40を窓部42の
上端部と下端部の間で移動させてギヤ48の回動させた
場合に、小径ギヤ52が180°回転するように設定さ
れている。
【0024】上記構成の計量部22の下方には、受箱5
8が配置されている。この受箱58は上端が開口した矩
形の箱状とされており、計量枡24の開口部26が下方
を向いた場合には、受箱58と開口部26とが対向し、
計量枡24から排出された白米を内部へ収容できるよう
になっている。また、受箱58は外箱12の側壁14の
下端側に形成された矩形状の開口部60へ引出自在に挿
入されている。
【0025】一方、貯蔵タンク18の後方側で且つ貯蔵
タンク18と後壁部14Dの間には仕切壁62が立設さ
れており、貯蔵タンク18の後方側の空間を後壁部14
と貯蔵タンク18側とに分割している。この仕切壁
62と貯蔵タンク18との間及び後壁部14Dを除いた
外箱14の他の壁部14A乃至14Cと貯蔵タンク18
との間には、後述する一部の例外の部分を除いて断熱材
16Bと同様に発砲スチロール等によって形成された断
熱材64が充填されている。このため、貯蔵タンク18
の内部は外気温の影響を受け難く、内部の温度を一定の
温度の保つことができるようになっている。
【0026】また、仕切壁62の上端側には冷却装置6
6が設けられている。冷却装置66は仕切壁62を貫通
して設けられた冷却素子68を備えている。ここで、図
5には冷却素子68の構成の概略が示されている。冷却
素子68はp形半導体70とn形半導体72を備えてお
り、これらの半導体70、72は、高熱伝導性の金属板
74によって導通可能に結合されている。また、これら
のp形半導体70及びn形半導体72の金属板74とは
逆側の端部には、高熱伝導性の金属板76、78が取り
付けられている。さらに、これらの金属板76、78は
トランス等を備えた整流回路80を介して交流電源82
に接続されており、金属板78と金属板76の間には所
定の電圧の直流電流Iが流れる構成である。
【0027】すなわち、上記構成の冷却素子78は、所
謂ペルチェ効果を応用した電子冷却素子を構成してい
る。冷却素子78の冷却原理であるペルチェ効果に関す
る詳細な説明はここでは省略するが、簡単に説明する
と、直流電流Iを通電させるとn形半導体72の電子が
金属板74側から金属板78側へ移動し、p形半導体7
0の正孔が金属板74側から金属板76側へ移動する。
ここで移動する電子と正孔は金属板74側で熱を吸収し
て、金属板76側及び金属板78側で熱を放出する。こ
れによって金属板74では吸熱作用が生じ、金属板76
及び金属板78では発熱作用が生ずる構成である。
【0028】図5に示される金属板74は仕切壁62と
貯蔵タンク18との間に設けられた吸熱板84(図1参
照)に固着されており、貯蔵タンク18の四角錐形状部
分よりも上方で且つ貯蔵タンク18と断熱材64との間
に形成された冷却空間としての冷却部86内の空気を冷
却することができるようになっている。したがって、吸
熱板84によって冷却された空気によって貯蔵タンク1
8の四角錐形状部分よりも上方の部分が略一様に冷却さ
れ、貯蔵タンク18の内部が冷却されるようになってい
る。
【0029】一方、図5に示される金属板76、78は
後壁部14Dと仕切壁62との間に設けられた放熱板8
8の基部90(図2参照)へ固着されており、後壁部1
4Dと仕切壁62との間の空間である放熱部92へ熱を
放出できるようになっている。図2に示されるように、
本米びつ10は複数枚の放熱板88を備えている。各放
熱板88は米びつ10の幅方向に沿って所定間隔毎に互
いに平行に配置されており、基部90で各放熱板88が
連結されている。このように、複数枚の放熱板88を基
部90で連結する構成とすることで、放熱のための表面
積が大きくなる。
【0030】また、放熱板88の下方には電源回路94
が配置されている。この電源回路94は上述した整流回
路80を含む電気回路で外箱12の外部の交流電源82
へ電気的に接続されている。この電源回路94はモータ
96へ接続されており、放熱板88の下方に配置されモ
ータ96の出力軸へ接続されたファン98を回転させる
ことができるようになっている。また、後壁部14Dの
放熱板88よりも上側及び下側の部分には、フィン10
0が形成されており、ファン98を回転させると、放熱
板88よりも下側のフィン100から外気が放熱部92
内に取り込まれ、放熱板88よりも上側のフィン100
から放熱部92内の空気が外部へ放出される。このとき
の放熱部92内での下方から上方への気流が放熱板88
の熱を奪い、外部へ放出される空気と共に熱を外部へ放
出する。
【0031】次に本実施の形態の作用について説明す
る。上記構成の米びつ10では、後壁部14Dの上端部
周りに蓋16を回転させて外箱12及び貯蔵タンク18
の上端部を開放させた状態で、外箱12の上方から貯蔵
タンク18の内部に白米が投入され、これによって白米
が貯蔵される。また、貯蔵タンク18内の白米を取り出
す場合には、捩じりコイルスプリング46の付勢力に抗
して操作レバー36の押圧部40を下方へ押圧して操作
レバー36をシャフト34周りに回転させることで、ギ
ヤ48の外歯へ噛み合う小径ギヤ52が概ね180度回
転させられ、計量枡24の開口部26が下方へ向く。こ
れにより、放出口20及び開口部26を介して計量枡2
4内に流れ込んでいた所定量(例えば、1合)の白米が
計量枡24の下方の受箱58へ排出される。この状態で
受箱58を外箱12の外側へスライドさせることで白米
を取り出すことができる。
【0032】また、本米びつ10は冷却装置66が貯蔵
タンク18の上端側に対応して設けられており、この冷
却装置66によって貯蔵タンク18内の白米が所定の温
度(例えば、摂氏15度前後)に冷却され常に最適な環
境で貯蔵される。
【0033】すなわち、貯蔵タンク18に白米を貯蔵し
た状態で、冷却装置66の冷却素子78を通電状態とす
ると、前述したペルチェ効果によって金属板74が熱を
吸収し、金属板74自体の温度が低下する。さらに、熱
伝導によって金属板74へ固着されている吸熱板84の
温度が低下して、貯蔵タンク18と断熱材64との間の
空間である冷却部86内の空気が冷却され冷気となる。
この冷気は冷却部86内で自然に流動して冷却部86内
で略均一となり、貯蔵タンク18の上端側(すなわち、
冷却部86に対応した部分)を略均一に冷却する。貯蔵
タンク18の上端側が冷やされることによって貯蔵タン
ク18内の上端側の空気が冷却されて冷気となる。常温
(外気温と略等しい温度)よりも温度の低い冷気は貯蔵
タンク18の下方へ降下し、代わって常温の空気が上昇
する。この上昇した常温の空気は冷却された貯蔵タンク
18によって冷やされて冷気となる。これにより、貯蔵
タンク18の内部が冷やされ内部の温度が摂氏15度前
後に保たれる。
【0034】ここで、本米びつ10では、冷却装置66
を貯蔵タンク18の上端側に対応して設けており、貯蔵
タンク18の上端側を冷やす構成としているため、貯蔵
タンク18内では冷気と常温の空気とが自然に循環す
る。このため、貯蔵タンク18の内部全体の温度を摂氏
15度前後とすることができる(換言すれば、貯蔵タン
ク18の上端側と下端側とで温度ムラを少なくでき
る)。しかも、冷気を貯蔵タンク18内で循環させるた
めの循環装置(例えば、ファン)等を必要とせず、装置
全体を小型化でき、ランニングコストも安価となる。
【0035】また、本米びつ10では、冷却部86或い
は計量部22や受箱58が設けられている部分等の特別
な部分(すなわち、一部の例外部分)を除いて貯蔵タン
ク18と仕切壁62或いは後壁部14Dを除いた側壁1
4との間には断熱材64が設けられているため、貯蔵タ
ンク18内の冷気が外気によって温められることはな
く、貯蔵タンク18内を上述した所定の温度に保つこと
ができる。
【0036】一方、金属板74を介して吸熱板84で吸
収された熱は、ペルチェ効果によって金属板76、78
側へ移動し、金属板76、78を加熱し、更に、熱伝導
によって放熱板88を加熱する。このとき、モータ96
によってファン98を回転させることで、放熱部92の
下側で負圧が生じ、上側で内圧が向上する。これによ
り、放熱板88よりも下側のフィン100から放熱部9
2内に流入して放熱板88よりも上側のフィン100か
ら外箱12の外部へ流出する気流Wが発生する。この気
流Wは、各放熱板88の間の隙間を通過して放熱板88
の間に籠もった暖気(すなわち、放熱板88の熱により
温められた空気)を上方へ流し、放熱板88よりも上側
のフィン100から外箱12の外部へ放出する。これに
より、放熱板88を効率よく冷却できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る穀物
貯蔵装置では、貯蔵タンク内部の上端側で冷やされて生
じた冷気と、冷気よりも温かい貯蔵タンク内部の下端側
の空気とが温度差によって自然に移動し、貯蔵タンク内
部が略均一に低温雰囲気となるため、貯蔵タンク内の穀
物を最適な状態で貯蔵できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る穀物貯蔵装置の側
面断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】計量部を拡大した側面断面図である。
【図4】計量部の拡大斜視図である。
【図5】冷却素子の構成の概略を示す図である。
【符号の説明】
10 穀物貯蔵装置 12 外箱 18 貯蔵タンク 20 放出口 22 計量部 66 冷却装置 68 冷却素子 70 p形半導体 72 n形半導体 74 金属板 86 冷却部(冷却空間)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 47/04 F25D 11/00 101 A47J 47/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の外箱と、 前記外箱の内周部から離間して設けられると共に、内部
    に貯蔵した穀物を放出する放出口が下端部に形成された
    貯蔵タンクと、 前記放出口に対応して前記貯蔵タンクの下端側に設けら
    れ、前記放出口から放出された穀物を所定量毎に計量す
    る計量部と、前記貯蔵タンクの外周部の略全域に沿って設けられると
    共に、前記貯蔵タンクの上下方向中間部よりも上方側に
    のみ前記貯蔵タンクとの間で冷気の循環が可能な冷却空
    間となる間隙が前記貯蔵タンクとの間に形成される断熱
    材と、 n形半導体とp形半導体とが金属板によって導通可能に
    連結され、前記n形半導体側から前記金属板を介して前
    記p形半導体側へ向けて直流電流を通電することにより
    前記金属板が周囲の熱を吸収する冷却素子を有し、前
    冷却空間に設けられ前記冷却空間内の空気を冷却して
    前記冷気を生成する冷却装置と、 を備える穀物貯蔵装置。
  2. 【請求項2】 前記貯蔵タンクの上端側の外周部に沿っ
    て略全域に亘り前記冷却空間を形成し、前記冷却装置は
    当該冷却空間内の空気を冷却することを特徴とする請求
    項1記載の穀物貯蔵装置。
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