JPH09107177A - 自動はんだ付けシステム、はんだ付け用治具組立装置、はんだ付け用治具分解装置 - Google Patents

自動はんだ付けシステム、はんだ付け用治具組立装置、はんだ付け用治具分解装置

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JPH09107177A
JPH09107177A JP26321195A JP26321195A JPH09107177A JP H09107177 A JPH09107177 A JP H09107177A JP 26321195 A JP26321195 A JP 26321195A JP 26321195 A JP26321195 A JP 26321195A JP H09107177 A JPH09107177 A JP H09107177A
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jig
solder
plate
soldering
adherend
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JP26321195A
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Mitsuru Ando
充 安藤
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はんだ被着体の傷や変形を防止しつつ、必要
部分のみに効率よくはんだ付けを行うことができる自動
はんだ付けシステムを提供すること。 【解決手段】 自動はんだ付けシステムは、フラックス
塗布装置、治具組立装置51、フローはんだ槽81、冷
却装置86及び治具分解装置91等によって構成され
る。治具組立装置51の組立ステージ58は、リードフ
レーム1及び両薄板治具21,31の3枚を互いに位置
合わせする側部支持板68を備える。第1の移送手段で
ある真空チャック52は、それら3枚を組立ステージ5
8上へ移送する。第2の移送手段であるカセットスライ
ダ53は、カセット状治具41を治具ストッカ57から
組立ステージへ58と移送し、3枚を同治具41中に収
容する。収容補助手段67,72aは、収容作業が完了
するまでのあいだ3枚の位置合わせ状態を保持する。こ
の後、組立られた治具ユニットU1 は、溶融はんだ供給
工程等を経る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動はんだ付けシ
ステム、はんだ付け用治具組立装置、はんだ付け用治具
分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、はんだ付けの一つの手法とし
て、例えばはんだ被着体の接合部に溶融はんだを供給す
ると同時にその部分をはんだで接合する、フローはんだ
付け(Flow soldering)が知られている。また、このよ
うなはんだ付け方法は、プリント配線板への電子部品の
実装プロセスや、半導体パッケージの製造プロセス等に
おいて一般的に利用されている。フローはんだ付けを実
施する場合、はんだ被着体である基板等のはんだ付け面
には、剛性を有する板状のはんだ付け用治具が配置され
る。この治具には、接合部を含む領域全体を露呈させる
矩形状等をしたはんだ供給口が形成されている。基板の
はんだ付け面は、次いではんだ槽内の溶融はんだ面に治
具ごと浸漬される。その結果、接合部の全体に溶融はん
だが付着し、はんだによる接合が達成されるようになっ
ている。
【0003】ところで、はんだ被着体の種類によって
は、供給口から露呈しているはんだ付け面上の領域にお
いて、はんだを付着させたい部分とそうでない部分とが
混在していることがある。ここで、はんだを付着させた
くない場合としては、例えばベタ状のパターンに既に金
めっき等が施されている場合等をいう。従って、このよ
うな特殊な構成のはんだ被着体に対するフローはんだ付
けにおいては、特定部分へのはんだの付着を防止するよ
うな何らかの対策が必要となる。その対策としては、従
来より次のような方法がある。
【0004】第1の方法は、治具の供給口から露呈して
いる領域のうちはんだを付着させたくない部分にあらか
じめ保護テープを貼ることにより、当該部分が溶融はん
だに触れることを避ける、という方法である。
【0005】第2の方法は、治具を用いないいわゆるデ
ィスペンス法である。この方法では、ディスペンサを持
つはんだ付けロボットが使用され、そのディスペンサに
よって所定部分のみに個別にはんだが供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来のはんだ付け方法には、以下のような問題がある。第
1の方法では、保護テープの貼り付け・引き剥がしを人
手に頼っていたため、作業が煩雑でありかつ生産効率も
悪かった。さらに、はんだ被着体にはフローはんだ付け
前にフラックスが塗布されることから、その粘着力によ
ってはんだ被着体と治具とが貼り付いた状態になってい
る。このため、治具とはんだ被着体との接触面積が大き
いような場合、治具を無理やり剥離しようとすると、そ
の際に加わる応力によってはんだ被着体に傷や変形が生
じるおそれがあった。従って、分離作業を行う際には相
当の慎重さを要し、そのことが生産効率を悪化させる一
原因にもなっていた。
【0007】第2の方法では、ロボットによる自動作業
であるにもかかわらず、1つずつ個別にディスペンスす
る必要があったため、やはり生産効率が悪かった。本発
明は上記の課題を解決するためなされたものであり、そ
の第1の目的は、はんだ被着体の傷や変形を防止しつ
つ、必要部分のみに効率よくはんだ付けを行うことがで
きる自動はんだ付けシステムを提供することにある。ま
た、本発明の第2の目的は、上記の自動はんだ付けシス
テムに好適なはんだ付け用治具組立装置及びはんだ付け
用治具分解装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、板状のはんだ被着体
のはんだ付け面に配置されるとともにその開口部から前
記はんだ被着体の必要部分のみを露呈させる第1の可撓
性薄板治具と、前記はんだ付け面に対峙する面に配置さ
れる第2の板治具と、前記両板治具によって前記はんだ
被着体を挟持した状態でそれら3枚を互いに固定しかつ
保持するカセット状治具とからなる治具ユニットによっ
てはんだ付けを行う際に使用されるはんだ付け用治具組
立装置であって、前記はんだ被着体及び前記両板治具の
3枚を重ね合わせた状態でそれらを互いに位置合わせす
る位置合わせ手段を備えた組立ステージと、前記各治具
をそれぞれストックしておく治具ストッカと、位置合わ
せされた前記3枚を前記組立ステージ上へ移送する第1
の移送手段と、前記カセット状治具を前記治具ストッカ
から前記組立ステージへと移送することにより前記3枚
をそのカセット状治具の中に収容する第2の移送手段
と、前記カセット状治具への収容が完了するまでのあい
だ前記3枚の位置合わせ状態を保持する収容補助手段と
からなるはんだ付け用治具組立装置をその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、板状のはんだ
被着体のはんだ付け面に配置されるとともにその開口部
から前記はんだ被着体の必要部分のみを露呈させる第1
の可撓性薄板治具と、前記はんだ付け面に対峙する面に
配置される第2の板治具と、前記両板治具によって前記
はんだ被着体を挟持した状態でそれら3枚を互いに固定
しかつ保持するカセット状治具とからなる治具ユニット
によってはんだ付けを行う際に使用されるはんだ付け用
治具分解装置であって、前記はんだ被着体を挟持してい
る前記両板治具を前記カセット状治具から抜き取る板治
具抜き取り手段と、抜き取られた板治具と前記はんだ被
着体との界面に割り込むことにより第1の板治具を前記
はんだ被着体から分離する第1の分離手段と、前記第1
の分離手段が割り込むべき部分にあらかじめ開口を形成
する開口形成手段と、前記はんだ被着体に付着している
他方の板治具に振動を付与することによりその板治具を
前記はんだ被着体から分離する第2の分離手段と、前記
板治具への振動付与時に同板治具を固定しておくための
板治具固定手段とを備えたはんだ付け用治具分解装置を
その要旨とする。
【0010】請求項3に記載の発明は、はんだ被着体に
前もってフラックスを塗布するフラックス塗布装置と、
請求項1のはんだ付け用治具組立装置と、組立られた治
具ユニットを搬送しながら溶融はんだに浸漬するはんだ
槽と、溶融はんだに浸漬された治具ユニットを冷却する
冷却装置と、請求項2のはんだ付け用治具分解装置とに
よって構成された自動はんだ付けシステムをその要旨と
する。
【0011】上記発明の「作用」について以下に説明す
る。請求項1に記載の発明であるはんだ付け用治具組立
装置は、フラックス塗布装置を用いたフラックス塗布工
程の後、かつはんだ槽を用いた溶融はんだ供給工程の前
に使用される。前記治具組立装置において、3種の治具
は、それぞれ専用の治具ストッカにストックされてい
る。第1の移送手段は、第1の可撓性薄板治具、フラッ
クス塗布後のはんだ被着体及び第2の板治具を組立ステ
ージ上に移送するとともに、それら3枚を上記の順に重
ね合わせる。その際、3枚は位置合わせ手段によって互
いに位置合わせされる。このような位置合わせの後、第
2の移送手段によって、カセット状治具が専用の治具ス
トッカから組立ステージへ移送される。このとき、収容
補助手段は、カセット状治具への収容が完了するまでの
あいだ前記3枚の位置合わせ状態を保持する。その結
果、組立ステージ上の3枚が、位置ずれを起こすことな
く確実にカセット状治具内に収容される。従って、はん
だ被着体における必要部分のみが開口部から露呈した状
態となるため、次の溶融はんだ供給工程において当該部
分のみが溶融はんだに触れかつはんだ付けされる。ま
た、それ以外の部分については各治具によって保護され
ているため、溶融はんだの付着が回避される。
【0012】溶融はんだ供給工程の後、治具ユニットは
冷却手段によって冷却される。これによりフラックスが
固化・脆弱化する。このような処理は、フラックス中に
クラックを生じさせる。このため、次に行われる治具分
解・分離工程において、板治具をはんだ被着体から無理
に引き剥がさなくてもよくなり、はんだ被着体に大きな
応力が付加しにくくなる。
【0013】請求項2に記載の発明であるはんだ付け用
治具分解装置において、まず、板治具抜き取り手段が、
はんだ被着体及び両板治具の3枚をカセット状治具から
抜き取る。次に、開口形成手段が、第1の分離手段が割
り込むべき部分にあらかじめ開口を形成する。このよう
にして開口が形成された後、第1の分離手段が、板治具
とはんだ被着体との界面に割り込む。その結果、まず第
1の板治具がはんだ被着体から分離される。なお、開口
形成手段により開口が形成されることによって、界面に
第1の分離手段がスムーズに割り込むことができる。よ
って、確実な分離作業が達成されるとともに、はんだ被
着体における傷や変形の発生も防止される。
【0014】次に、はんだ被着体に付着している他方の
板治具を板治具固定手段によって固定した状態で、第2
の分離手段がその板治具に振動を付与する。この振動に
よってフラックス中のクラックが拡大し、もう1枚の板
治具がはんだ被着体から分離される。この場合、前記振
動は、はんだ被着体に対して直接的にではなく、板治具
を介して間接的に付加されることから、はんだ被着体の
傷や変形の防止が図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図19に基づき詳細に説明する。
【0016】まず、本実施形態におけるはんだ被着体で
あるQFP(Quad flat package) 製造用のリードフレー
ム1を図1,図6,図7に基づいて説明する。リードフ
レーム1とは、コバールや42アロイ等によって形成さ
れた長尺薄板状の金属部材をいう。本実施形態では、長
さ×幅×厚さ=216mm×55mm×0.2mmのリードフ
レーム1を使用している。
【0017】図1に示されるように、リードフレーム1
は、レール3、アウターリード4、インナーリード5及
びスプロケットホール6等によって構成される。本実施
形態の場合、1枚のリードフレーム1から4個のQFP
が得られるようになっている。従って、このリードフレ
ーム1は、トランスファモールド後に切り離される4つ
の小単位から成り立っている。個々の小単位の中央部に
は、プリント配線板2が1枚ずつ接着剤を介して仮固定
されている。このプリント配線板2はいわゆる両面板で
あり、外周部に多数のスルーホール7を備えている。各
スルーホール7の形成位置は、各小単位において四方か
ら中心に向かって延びる各インナーリード5の先端の位
置に対応している。このプリント配線板2の中央部に
は、略正方形状の貫通窓部8が形成されている。プリン
ト配線板2の表面(即ちリードフレーム1に接する面)
側には、銅からなる多数の配線パターン9が形成されて
いる。これらの配線パターン9の一端は前記スルーホー
ル7に接続されており、他端は中心にある貫通窓部8に
向かって延びている。各配線パターン9は、両端のみを
残して全体的にソルダーレジスト10によって被覆され
ている。ソルダーレジスト10から露出する配線パター
ン9の両端には、図示しない金めっきが施されている。
そして、各配線パターン9の外端がアウターパッド11
として用いられ、内端がインナーパッド12として用い
られるようになっている。前記インナーパッド12に
は、図示しないICチップやLSIチップのAl電極が
バンプを介してフェースダウンで実装される。
【0018】はんだ付け面になるプリント配線板2の裏
面には、貫通窓部8を包囲するようにベタ状のグランド
パターン13が形成されている。このグランドパターン
13は銅からなり、その上面には前記アウターパッド1
1及びインナーパッド12のときと同じように薄い金め
っき14が施されている。
【0019】そして、本実施形態においては、インナー
リード5、スルーホール7及びアウターパッド11の部
分がはんだ付けされる。従って、フローはんだ付けの際
には、これらの部分のみに選択的に溶融はんだSL1 を
供給することが必要になる。しかし、はんだ付け面であ
る裏面側には、スルーホール7の一方の開口のみが存在
している。そのため、溶融はんだSL1 は、スルーホー
ル7を通り抜けて、反対側面である表面側に供給される
ことになる。一方、裏面に存在するグランドパターン1
3は、溶融はんだSL1 の付着が避けられるべき部分と
なっている。
【0020】次に、上記リードフレーム1に対するはん
だ付けを行うためのはんだ付け用治具ユニットU1 の構
成について説明する。図1,図2等に示されるように、
このユニットU1 は、第1の可撓性薄板治具21、第2
の可撓性薄板治具31、カセット状治具41という3種
類の治具21〜41によって構成されている。
【0021】図1には、リードフレーム1の裏面側に配
置される第1の可撓性薄板治具21を、その表面側から
見たときの状態が示されている。この治具21は、可撓
性薄板としてのはんだ耐熱性を有する樹脂製板材22か
らなる。この板材22は、略長方形状を呈しており、リ
ードフレーム1よりもひとまわり大きい外形寸法(本実
施形態では長さ×幅=248mm×85mm)を有してい
る。この実施形態では、BT樹脂(ビスマレイミド−ト
リアジン樹脂)製の板材22、より詳細にはBT樹脂含
浸ガラスクロス板材22が使用されている。従って、こ
の板材22の内部には、ガラス繊維が縦横に走ってい
る。ここで、BT樹脂製の板材22を選択する理由は、
以下の通りである。即ち、i)好適なはんだ耐熱性を有
し、ii) 樹脂であるため加工が容易であり、iii)そもそ
もプリント配線板形成用材料であるためプリント配線板
2との熱的整合性がよい(熱膨張係数が同程度であるた
め反りにくい)からである。なお、BT樹脂製の板材2
2の選択は、プリント配線板2がBT樹脂製である場合
に特に好ましい。
【0022】BT樹脂等のような樹脂製板材22を選択
した場合、その厚さは0.1mm〜0.8mm、特には0.
4mm〜0.6mmであることがよい。板材22が薄すぎる
と治具21自体の強度が低くなり、治具21に変形や破
壊等が起こりやすくなる。また、段差等を形成するなど
の微細な加工が難しくなるおそれもある。逆に、板材2
2が厚すぎると上記のような問題は起こらない反面、好
適な可撓性が失われることによって、リードフレーム1
と治具21とを分離する作業が困難になるおそれがあ
る。また、未はんだ付け部分ができるおそれもある。か
かる事情を考慮して、この実施形態では板材22の厚さ
が0.6mmに設定されている。
【0023】図1に示されるように、第1の可撓性薄板
治具21には、略正方形状をしたプリント配線板2を収
容するための収容凹部23が4つ形成されている。これ
らの収容凹部23は、治具21の中央部において長手方
向に沿って等間隔に設けられている。図4に示されるよ
うに、収容凹部23の外形寸法は、収容されるべきプリ
ント配線板2の外形寸法にほぼ等しくなっている。収容
凹部23の開口付近の内壁面には、その全周にわたって
段部24が形成されている。なお、収容凹部23内にプ
リント配線板2が嵌合する結果、治具21とリードフレ
ーム1とがある程度位置合わせされる。また、嵌合状態
となることによって、はんだ付け時におけるリードフレ
ーム1の位置ずれ防止も図られる。
【0024】収容凹部23の底面中央部には、収容凹部
23よりもひとまわり小さい正方形状の保護片25が形
成されている。この保護片25の厚さは、板材22の半
分程度(本実施形態では約0.3mm)になっている。こ
の保護片25は、収容凹部23の対角線上に位置する2
本の支持片26によって支持されている。なお、これら
の支持片26も、保護片25と同様に肉薄に形成されて
いる。この保護片25の四辺と収容凹部23の内壁面と
の間の領域は、貫通ざぐり加工によって貫通されてい
る。従って、略ロ字状をした当該領域が、この治具21
における開口部27になっている。リードフレーム1に
おいてスルーホール7が形成された領域は、図6に示さ
れるように、ちょうどこの開口部27から露呈するよう
になっている。また、金めっき14が施された前記グラ
ンドパターン13は、保護片25の下に隠れた状態にな
る。
【0025】図1,図6に示されるように、4つの収容
凹部23よりも外周側の位置には、薄板治具21,31
及びリードフレーム1の3枚の位置合わせの際に使用さ
れる位置合わせ用孔28が6つ透設されている。これら
の位置合わせ用孔28は、薄板治具21の使用時におい
てちょうどリードフレーム1の四辺に外接するようにな
っている。治具21における2つの長辺には、それぞれ
3つずつ把持片係止部29が形成されている。
【0026】図1には、リードフレーム1の表面(はん
だ付け面に対峙する面)側に配置される第2の可撓性薄
板治具31を、その裏面側から見たときの状態が示され
ている。この治具31も、治具21と同じく、可撓性薄
板としてのはんだ耐熱性を有する樹脂製板材32からな
る。この板材32の形状、寸法、厚さ及び形成材料は、
前記板材22のそれらと殆ど同一である。BT樹脂製の
板材32が選択される理由は、基本的に板材22の選択
理由と同じである。
【0027】図1に示されるように、第2の可撓性薄板
治具31には、略正方形状のガス抜き部33が4つ形成
されている。これらのガス抜き部33は、治具31の中
央部において長手方向に沿って等間隔に設けられてい
る。図3に示されるように、ガス抜き部33の外形寸法
は、プリント配線板2の外形寸法にほぼ等しくなってい
る。ガス抜き部33の中央部には、治具31の表裏を貫
通するガス抜き孔34が透設されている。このようなガ
ス抜き孔34があると、収容凹部23内の圧力上昇が抑
えられるため、溶融はんだSL1 がスルーホール7を通
り抜けて反対側に到達しやすくなるからである。気化し
たフラックスF1 は、このガス抜き孔34を介して外部
に抜け出るようになっている。ガス抜き孔34には、ガ
ス抜き孔34へガスを導くためのガス導入溝35が形成
されている。ガス導入溝35の間には、リードフレーム
1を押圧するための複数の二等辺三角形状の突起36が
設けられている。
【0028】4つのガス抜き部33よりも外周側の位置
には、治具21,31及びリードフレーム1の3枚を位
置合わせする際に使用される位置合わせ用孔37が6つ
透設されている。これらの位置合わせ用孔37は、第1
の可撓性薄板治具21の各位置合わせ用孔28の形成位
置に対応しており、かつ第2の可撓性薄板治具31の使
用時においてちょうどリードフレーム1の四辺に外接す
る。
【0029】治具31における一端には、小判状をした
複数のロッド挿通孔38が形成されている。各ロッド挿
通孔38には、後述する複数本の分離ロッド95が挿通
される。その結果、リードフレーム1と治具21との間
に開口が形成される。
【0030】図2には、カセット状治具41をその裏面
側から見た状態の斜視図が示されている。この治具41
は、両薄板治具21,31によってリードフレーム1を
挟持した状態でそれら3枚を互いに固定しかつ保持す
る。カセット状治具41は、可撓性を有さないリジッド
なBT樹脂製の板材42(長さ×幅×厚さ=260mm×
95mm×5mm)からなる。この治具41がリジッドなも
のであると、その内部に収容される3枚の位置ずれを確
実に防止することができ、かつ搬送等を容易に行うこと
ができるからである。
【0031】カセット状治具41の中央部には、矩形状
をした4つの窓部43が透設されている。これらの窓部
43からは、前記ガス抜き孔34から抜け出たガスが外
部に抜け出る。カセット状治具41の裏面においてこれ
らの窓部43の両側には、長手方向に沿って延びる一対
の(移動規制ピン93の)逃がし溝44が形成されてい
る。これらのピン逃がし溝44は、治具21,31と治
具41とを分解する時において治具44が移動規制ピン
93から逃げるためのものである。
【0032】この治具41の裏面側には、断面略L字状
した2本のガイド部材45が、ビス46及びナットによ
って固定されている。そして、これらのガイド部材45
によって、長手方向に沿って延びるガイド溝47が形成
されている。治具21,31及びリードフレーム1は、
挿抜時において両ガイド溝47によりガイドされる。ま
た、板材42の裏面側両端部には、治具21,31等の
挿入を容易に行うための傾斜面が形成されている。
【0033】次に、本実施形態のはんだ付けにおいて、
3枚の治具21〜41からなる治具ユニットU1 ととも
に使用される自動はんだ付けシステムについて説明す
る。この自動はんだ付けシステムは、フラックス塗布装
置(図示略)、はんだ付け用治具組立装置51、フロー
はんだ槽81、冷却装置としての冷風機86及びはんだ
付け用治具分解装置91によって構成されている。
【0034】フラックス塗布装置は、このシステムの最
も前段に配置されており、プリント配線板2が仮固定さ
れた状態のリードフレーム1の全体に前もってフラック
スF1 を塗布する。
【0035】フラックス塗布装置の後段には、はんだ付
け用治具組立装置51が配置される。図10〜図12に
示されるように、この治具組立装置51は、複数の移送
手段52,53,54、複数の治具ストッカ55,5
6,57、組立ステージ58、搬入手段59、搬出手段
60、水平移動テーブル61,62、整列テーブル63
等によって構成されている。
【0036】図10,図12に示されるように、搬入手
段59、整列テーブル63、第2の水平移動テーブル6
1、第1の水平移動テーブル62、組立ステージ58、
搬出手段60は、この順序で一列にかつほぼ同じ高さと
なるように配置されている。
【0037】第2の水平移動テーブル61の手前側(即
ち、図10での下側)には、第2の可撓性薄板治具31
を積み重ねてストックしておくための治具ストッカ55
が配置されている。第1の水平移動テーブル62の手前
側には、第1の可撓性薄板治具21を積み重ねてストッ
クしておくための治具ストッカ56が配置されている。
組立ステージ58の手前側には、カセット状治具41を
積み重ねてストックしておくための治具ストッカ57が
配置されている。これらの3つの治具ストッカ55,5
6,57は、全体的に上下動するように構成されてい
る。
【0038】整列テーブル63の複数の箇所には、スリ
ット64が形成されている。これらのスリット64内に
は、それぞれ整列ロッド65が移動可能に設けられてい
る。搬入手段59によって搬送されてくるリードフレー
ム1は、第3の移送手段であるリードフレーム移送機5
4によって整列テーブル63上に移送される。各整列ロ
ッド65は、整列テーブル63上でリードフレーム1の
整列を行う。以下、説明の便宜上、搬送手段59におけ
る最後端の位置を第1のポジションP1 と呼び、整列テ
ーブル63がある位置を第2のポジションP2 と呼ぶこ
とにする。
【0039】第2の水平移動テーブル62の上面には、
6本の位置合わせ用ピン66が突設されている。これら
のピン66の間に薄板治具31が挿入されることによ
り、第2の水平移動テーブル62上での薄板治具31の
位置合わせが行われる。この水平移動テーブル62は、
図示しないガイドロッドにガイドされながら、リードフ
レーム1の搬送方向に対して直角にかつ水平に往復動す
る。より具体的にいうと、第2の水平移動テーブル62
は、自身の位置(第3のポジションP3 )から治具スト
ッカ55がある位置(第4のポジションP4 )までを往
復動する。
【0040】第1の水平移動テーブル63の上面にも、
6本の位置合わせ用ピン66が突設されている。これら
のピン66の間に薄板治具21が挿入されることによ
り、第1の水平移動テーブル61上での薄板治具21の
位置合わせが行われる。この水平移動テーブル63は、
図示しないガイドロッドにガイドされながら、リードフ
レーム1の搬送方向に対して直角にかつ水平に往復動す
る。より具体的にいうと、第1の水平移動テーブル63
は、自身の位置(第5のポジションP5 )から治具スト
ッカ56がある位置(第6のポジションP6 )までを往
復動する。
【0041】組立ステージ58の中央には、収容補助手
段を構成する支持突条67が突設されている。この支持
突条67は、最も下側になる薄板治具21の下面中央部
を支持する。支持突条67の両側には、位置合わせ手段
としての一対の側部支持板68が上下動可能に設けられ
ている。薄板治具21の下面両側部は、これらの側部支
持板68によって支持されるようになっている。側部支
持板68の上面には、薄板治具21,31及びリードフ
レーム1の3枚を互いに位置合わせするための複数の位
置合わせ用ピン68aが突設されている。なお、これら
のピン68aは、薄板治具21,31における位置合わ
せ用孔28,37に対応している。組立ステージ58が
ある位置を第7のポジションP7 と呼ぶ。治具ストッカ
57がある位置を第8のポジションP8 と呼ぶ。
【0042】搬出手段60の上面に設けられた治具ユニ
ットスライダ69は、組立られた治具ユニットU1 を搬
送方向に沿って押し出し、その治具ユニットU1 を後段
にある別の装置に受け渡す。なお、搬出手段60におけ
る最前端の位置を第9のポジションP9 と呼ぶ。
【0043】図11,図12には、この治具組立装置5
1における第1の移送手段としてのチャック装置52が
示されている。このチャック装置52は、リードフレー
ム1用のチャック70、薄板治具21,31用のチャッ
ク71及びカセット状治具41用の平行チャック72か
らなる。前記各チャック70,71,72は、独立して
上下動することができるようになっている。また、前記
チャック装置52は、搬送方向に沿って延びる一対のガ
イドロッド73によって摺動可能に支持されている。リ
ードフレーム1用のチャック70は、リードフレーム1
を横方向から把持するためのL字状の把持片74を備え
ている。薄板治具21,31用のチャック71は、真空
吸引力によって薄板治具21,31の上面を吸着する。
カセット状治具41用の平行チャック72は、開閉可能
な二組の把持片75を備えている。これらの把持片75
は、カセット状治具41を横方向から把持する。また、
前記平行チャック72は、収容補助手段を構成する複数
個のタイヤ72aを備えている。
【0044】第2の移送手段としてのカセットスライダ
53は、カセット状治具41用の治具ストッカ57のさ
らに手前側に設けられている。このカセットスライダ5
3は、図示しないガイドロッドによってガイドされるこ
とにより、搬送方向に対して直角にかつ水平に往復動す
る。カセット状治具41は、このカセットスライダ53
によって奥側(図10の上側)に押し出されることによ
り、治具ストッカ57から組立ステージ58上へと移送
される。
【0045】ここで、この治具組立装置51の組立動作
を図13〜図16に基づいて以下に説明する。ステップ
S0 (即ち、初期状態)において、第3のポジションP
3 にある水平移動テーブル61の上面には、既に第2の
可撓性薄板治具31が1枚載置されている。第7のポジ
ションP7 の組立ステージ58の上面には、第1の可撓
性薄板治具21が既に1枚載置されている。
【0046】ステップS1 では、搬入手段59によっ
て、フラックスF1 の塗布工程を経たリードフレーム1
が第1のポジションP1 に搬送されてくる。ステップS
2 では、まず移送機54が下動するとともに、搬送され
てきたリードフレーム1を把持する。次いで、移送機5
4は、リードフレーム1を把持したままの状態でいった
ん上動するとともに、第2のポジションP2 の上方まで
移動する。さらに、移送機54は下動し、整列テーブル
63の上面にリードフレーム1を釈放する(図13参
照)。
【0047】ステップS3 では、各整列ロッド65が駆
動されることにより、整列テーブル63上でのリードフ
レーム1の整列が行われる。このとき、前記移送機54
が第1のポジションP1 に復帰するとほぼ同時に、チャ
ック装置52が搬送経路の前段に向かって移動してく
る。チャック装置52は、チャック70が第2のポジシ
ョンP2 の上方に到達した状態で停止する。
【0048】ステップS4 では、チャック70が下動す
るとともに、第2のポジションP2にあるリードフレー
ム1を把持する。次いで、同チャック70は、リードフ
レーム1を把持したままの状態で上動する。
【0049】ステップS5 では、チャック装置52がわ
ずかに搬送経路の後段に向かって移動する。チャック装
置52は、チャック71が第3のポジションP3 の上方
に到達した状態で停止する。
【0050】ステップS6 では、チャック71が下動す
るとともに、第3のポジションP3にある第2の可撓性
薄板治具31を把持する。次いで、チャック71は、同
薄板治具31を把持したままの状態で上動する。
【0051】ステップS7 では、チャック装置52は、
搬送経路の後段に向かって大きく移動し、チャック70
が第7のポジションP7 の上方に到達した状態で停止す
る。次いで、チャック70が下動するとともに、第7の
ポジションP7 にリードフレーム1を釈放する。この
後、同チャック70は上動する。
【0052】ステップS8 では、チャック装置52は、
搬送経路の前段に向かってわずかに移動し、チャック7
1が第7のポジションP7 の上方に到達した状態で停止
する。次いで、チャック71が下動するとともに、第7
のポジションP7 に薄板治具31を釈放する。この後、
同チャック71は上動する。即ち、上記ステップS4〜
S8 を経ることによって、組立ステージ58上の薄板治
具21にリードフレーム1及び薄板治具31が重ね合わ
される(図14参照)。
【0053】ステップS9 では、チャック装置52は、
搬送経路の前段に向かってさらにわずかに移動し、平行
チャック72が第7のポジションP7 の上方に到達した
状態で停止する。次いで、平行チャック72が下動する
とともに、平行チャック72のタイヤ72aが薄板治具
21,31及びリードフレーム1を押さえつける(図1
7参照)。このとき、平行チャック72の把持片75
は、まだオープンの状態にある。
【0054】ステップS10では、まず一対の側部支持板
68が下動することにより、側部支持板68の位置合わ
せ用ピン68aと位置合わせ孔28,37との係合が外
れる。このとき、薄板治具21,31及びリードフレー
ム1の3枚は、組立ステージ58の支持突条67及び各
タイヤ72aによって上下方向から挟み込まれている。
次に、カセットスライダ53が駆動されることによっ
て、カセット状治具41が第8のポジションP8 から第
7のポジションP7 に移動する。その結果、前記3枚が
カセット状治具41の挿入口から挿入され、治具ユニッ
トU1 の組立が完了する(図15参照)。この後、カセ
ットスライダ53は元の位置に復帰する。
【0055】ステップS11では、把持片75がクローズ
になり、治具ユニットU1 をその横方向から把持する。
そして、このように治具ユニットU1 を把持したままの
状態で平行チャック72が上動する。なお、このステッ
プS11が実施される際には、前もって治具ストッカ56
のある第6のポジションP6 から第5のポジションP5
に薄板治具31が移送される。同様に、治具ストッカ5
5のある第4のポジションP4 から第3のポジションP
3 に薄板治具21が移送される。そして、上述のように
平行チャック72による治具ユニットU1 の把持にほぼ
同期して、チャック71による薄板治具21の把持が行
われる。
【0056】ステップS12では、チャック装置52は、
搬送経路の後段に向かってわずかに移動し、平行チャッ
ク72が第9のポジションP9 の上方に到達した状態で
停止する。このとき、チャック71は、第7のポジショ
ンP7 の上方に到達する。次いで、平行チャック72が
下動するとともに、第9のポジションP9 に治具ユニッ
トU1 を釈放する(図16参照)。この後、搬出手段6
0上面の治具ユニットスライダ69によって、治具ユニ
ットU1 が後段に押し出される。上述の動作にほぼ同期
して、チャック71が下動し、第7のポジションP7 に
薄板治具21が載置される。この後、下方に待避してい
た側部支持板68が元の位置に復帰することによって、
側部支持板68の位置合わせ用ピン66と位置合わせ孔
28とが係合する。そして、チャック71が薄板治具2
1を釈放しかつ上動する。その結果、初期状態であるス
テップS0 の状態に戻る。そして、これらのステップS
0〜S12を繰り返すことにより、連続的にかつ自動的に
治具ユニットU1 が組立られる。
【0057】図18に示されるように、治具組立装置5
1の後段には、溶融はんだSL1 が満たされたフローは
んだ槽81が配置されている。治具ユニットU1 の下面
両端部は、このフローはんだ槽81の上縁部によって支
持される。フローはんだ槽81には、治具ユニットU1
を搬送するための一対のチェーンコンベア82が設けら
れている。チェーンコンベア82は、前記搬出手段60
から受け取った治具ユニットU1 を後段に搬送する。こ
のとき、治具ユニットU1 の下面側、即ち第1の可撓性
薄板治具21側が、溶融はんだSL1 に晒される。
【0058】図18に示されるように、フローはんだ槽
81の後段には、冷却装置としての冷風機86が配置さ
れている。冷風機86は、治具ユニットU1 が搬送され
る経路の上下に設置されており、冷風を吹き付けること
によって治具ユニットU1 を急冷する。
【0059】図19には、冷風機86の後段に配置され
るはんだ付け治具分解装置91が示されている。この治
具分解装置91は、板抜き取り手段としてのカセット抜
き取り板92及び移動規制ピン93、第1の分離手段と
しての分離板94、開口形成手段としての分離ロッド9
5,96、第2の分離手段としてのバイブレータ97、
板治具固定手段としての平行チャック98等を備えてい
る。
【0060】治具分解装置91を構成する下部フレーム
100の上部には、複数のコンベアローラ101が水平
にかつ回転可能に支持されている。これらのコンベアロ
ーラ101には、冷却された治具ユニットU1 を搬送す
るためのコンベアベルト102が4本巻回されている。
前記各コンベアベルト102は、図19の紙面厚さ方向
に沿って延びるように設けられている。従って、治具ユ
ニットU1 は、紙面手前側から奥側へと搬送されてく
る。前記下部フレーム100の上面には、治具ユニット
U1 の搬送方向への移動を規制するための部材として、
2本のストッパシャフト103が突設されている。搬送
されてきた治具ユニットU1 は、これらのストッパシャ
フト103の外周面に当接することによって停止する。
下部フレーム100の上部の複数の箇所には、治具リフ
タ104が設けられている。治具リフタ104は、その
下方に設けられた図示しないエアシリンダの作用によっ
て、治具ユニットU1 を数mmほど持ち上げる。
【0061】治具リフタ104によって治具ユニットU
1 が持ち上げられる位置の右側には、板治具抜き取り手
段の一部を構成するカセット除去板92が設けられてい
る。このカセット除去板92は、治具ユニットU1 の搬
送方向に対して直角にかつ水平に往復動することによ
り、治具ユニットU1 を図19の左側方向へ押し出す。
一方、複数の治具リフタ104のうちの1つの上面に
は、板治具抜き取り手段の一部を構成する移動規制ピン
93が突設されている。この移動規制ピン93は、薄板
治具21,31の一部に係合することにより、薄板治具
21,31の図面左側方向への移動を規制する。カセッ
ト除去板92が駆動されると、カセット状治具41のみ
がコンベアベルト102の左方に搬出され、薄板治具2
1,31及びリードフレーム1の3枚がコンベアベルト
102上に止まることになる。このようにして前記3枚
がカセット状治具41から抜き取られる。下部フレーム
100の上方に架設された上部フレーム105の中央部
には、エアシリンダ106がそのロッド107を下方に
向けた状態で固定されている。エアシリンダ106のロ
ッド107の先端には、治具ユニットU1 とほぼ同一の
大きさ・形状のチャック取付プレート108が固定され
ている。従って、エアシリンダ106を駆動させると、
ロッド107が伸縮することによってチャック取付プレ
ート108が上下動するようになっている。このチャッ
ク取付プレート108の上面には、薄板治具31への振
動付与時にそれを固定しておくための板治具固定手段と
して、2つの平行チャック98が設置されている。両平
行チャック98の把持片109は、下動したときに薄板
治具21,31をその横方向から把持するようになって
いる。
【0062】上部フレーム105には、前記エアシリン
ダ106よりも小型のエアシリンダ110が固定されて
いる。この小型のエアシリンダ110は、その下端部に
開口形成手段としての上部分離ロッド95を備えてい
る。上部分離ロッド95は、薄板治具21,31の端部
付近に設けられている。上部分離ロッド95の先端は、
第1の分離手段である分離板94が割り込む前に下方に
突出する。上部分離ロッド95の先端は、薄板治具31
の分離用孔38を通り抜けて薄板治具21の上面に当接
し、その薄板治具21を下方に押圧するようになってい
る。なお、このときには下部分離ロッド96が下方側か
らリードフレーム1を押圧し、薄板治具21に伴ったリ
ードフレーム1の下動を阻止する。即ち、これらの分離
ロッド95,96は、分離板94が割り込むべき部分に
あらかじめ開口111を形成するという役割を果たす。
【0063】平行チャック98によって薄板治具21,
31及びリードフレーム1の3枚が持ち上げられる位置
の右側には、分離板94が設けられている。この分離板
94は、リードフレーム1の搬送方向に対して直角にか
つ水平に往復動する。また、分離板94の先端は、薄板
治具21の分離の際にリードフレーム1を傷付けないよ
うに丸く形成されている。この分離板94は、前記開口
111の部分から薄板治具21とリードフレーム1との
界面に割り込み、その薄板治具21をリードフレーム1
から完全に分離させる。
【0064】平行チャック98によって薄板治具21,
31及びリードフレーム1の3枚が持ち上げられる位置
の左側には、治具ユニットU1 とほぼ同じ形状・大きさ
の治具受取板112が設けられている。前記治具受取板
112は、リードフレーム1の搬送方向に対して直角に
かつ水平に往復動する。分離された薄板治具21は、こ
の治具受取板112によって受け取られ、かつ搬送経路
の外に排出される。薄板治具31についても同じく、こ
の治具受取板112によって外に排出される。なお、こ
のような治具受取板112と同様の機能を有するものと
して、分離されたリードフレーム1を受け取るリードフ
レーム受取板(図示略)も設けられている。このリード
フレーム受取板は、搬送方向に沿って水平に往復動する
ことにより、その上に剥がれ落ちたリードフレーム1を
後段の別の装置に受け渡す。
【0065】上部フレーム105には、第2の分離手段
としてのバイブレータ97が2つ固定されている。バイ
ブレータ97の振動部分は、チャック取付プレート10
8の上面に接合されている。このため、バイブレータ9
7に通電がなされると、チャック取付プレート108を
介して薄板治具31に全体的に振動が付与される。この
振動によって、薄板治具31からリードフレーム1が剥
がれ落ちるようになっている。
【0066】次に、上記の治具ユニットU1 及び自動は
んだ付けシステムを用いたはんだ付け方法を、図8,図
9に基づき順を追って説明する。第1の工程(フラック
ス塗布工程)では、プリント配線板2が仮固定された状
態のリードフレーム1全体に、まずフラックスF1 が塗
布される。この場合、フラックスF1 としては一般的な
ものの使用が可能である。
【0067】上述のはんだ付け治具組立装置51を用い
た第2の工程(治具組立工程)では、まず図8(a)に
示される第1の可撓性薄板治具21の上に、はんだ付け
面側を下に向けてリードフレーム1が重ね合わされる
(図8(b) 参照)。次いで、図8(c)に示されるよう
に、その上にさらに第2の可撓性薄板治具31が重ね合
わされる。このとき、各位置合わせ用孔28,37及び
位置合わせ用ピン68aの係合による位置合わせが行わ
れる。両薄板治具21,31及びリードフレーム1の3
枚は、フラックスF1 の粘着力によって互いに密着す
る。次に、図8(d)に示されるように、前記3枚はカ
セット状治具41の挿入口から挿入される。よって、前
記3枚がカセット状治具41に保持される。
【0068】第3の工程(溶融はんだ供給工程)では、
組み立てられた治具ユニットU1 をフローはんだ槽81
に通すことによって、薄板治具21の開口部27を介し
て露呈部分に溶融はんだSL1 が供給される(図9(a)
参照)。その結果、図7に示されるように、インナーリ
ード5、スルーホール7及びアウターパッド11の部分
に溶融はんだSL1 が選択的に供給され、それらが互い
にはんだ付けされる。
【0069】第4の工程(はんだ被着体冷却工程)で
は、フローはんだ槽81を通過した治具ユニットU1 に
冷風を当てることにより、短時間のうちにリードフレー
ム1が室温程度まで強制冷却される。すると、リードフ
レーム1に付着している溶融はんだSL1 が冷えて固化
する。このとき、フラックスF1 も固化するとともにそ
の粘着性が失われ、よってフラックスF1 が脆くなる。
本実施形態では、上述の冷風機86を用い、10℃前後
の冷風を10秒間当てるようにしている。勿論、このと
き自然冷却を行ってもよい。ただし、冷風機86による
強制冷却のほうが処理時間が短くて済むため、生産性の
向上という観点から望ましい。また、強制冷却による急
冷であると、フラックスF1 にクラックが誘発されるた
め、後工程における分離作業がよりいっそう楽になる。
【0070】はんだ付け治具分解装置91を用いた第5
の工程(治具分解・分離工程)では、まずカセット状治
具41から両薄板治具21,31及びリードフレーム1
が抜き取られる(図9(b) 参照)。次いで、引き出され
た状態の両薄板治具21,31及びリードフレーム1か
ら、最初に薄板治具21のみが分離される。このとき、
図9(c)に示されるように、分離ロッド95,96に
よる開口111の形成の後、分離板94がリードフレー
ム1と薄板治具21との間に割り込んでくる。フラック
スF1 は前記冷却工程を経ることによって固化・脆弱化
しているため、割り込んでくる分離板94によって両者
1,21が容易に分離される。このときには、まだ第2
の可撓性薄板治具31の裏面にリードフレーム1が貼り
付いている。次に、薄板治具31を把持片48で把持し
た状態でバイブレータ97を作動させることにより、薄
板治具31の上面全体に振動を与える。すると、このと
きの振動によってフラックスF1 中のクラックが拡大
し、やがて図9(d)に示されるように薄板治具31か
らリードフレーム1が剥がれ落ちる。
【0071】第6の工程(洗浄工程)では、洗浄液にリ
ードフレーム1を浸漬することにより、その表面に付着
しているフラックスF1 を完全に除去する。また、薄板
治具21,31についても同様の洗浄を行う。分解洗浄
された薄板治具21,31は再度使用される。フラック
スF1 の付着がないカセット状治具41については、特
に洗浄を行うことなく再使用される。また、リードフレ
ーム1については、この後にチップ実装工程、樹脂モー
ルド工程及びT/F工程を経ることによって、所望のQ
FPとなる。
【0072】さて、以下に本実施形態における特徴的な
作用効果を記す。 (イ)本実施形態のはんだ付け用治具組立装置51の場
合、3種の治具21,31,41は、それぞれ専用の治
具ストッカ55〜57にストックされている。第1の移
送手段であるチャック装置52は、第1の可撓性薄板治
具21、フラックスF1 の塗布後のリードフレーム1及
び第2の可撓性薄板治具31を組立ステージ58上に移
送するとともに、それら3枚を上記の順に重ね合わせ
る。その際、位置合わせ手段である側部支持板68によ
って、前記3枚は互いに位置合わせされる。このような
位置合わせの後、第2の移送手段であるカセットスライ
ダ53によって、カセット状治具41が専用の治具スト
ッカ57から組立ステージ58へ移送される。このと
き、収容補助手段としての支持突条67及びタイヤ72
aは、それらを上下方向から挟み込む。なお、治具2
1,31の反りを矯正して、カセット状治具41が治具
21,31に引っ掛かることなく挿入できるというメリ
ットもある。よって、カセット状治具41への収容が完
了するまでのあいだ、前記3枚の位置合わせ状態が保持
される。その結果、組立ステージ58上の3枚が、位置
ずれを起こすことなく確実にカセット状治具41内に収
容される。従って、リードフレーム1における必要部
分、即ちスルーホール7の形成領域のみが開口部27か
ら露呈した状態となる。よって、溶融はんだ供給工程に
おいて当該部分のみが溶融はんだSL1 に触れかつはん
だ付けされる。また、それ以外の部分(グランドパター
ン13等)については各治具21,31,41によって
保護されているため、溶融はんだSL1 の付着が回避さ
れる。
【0073】以上のように、この治具組立装置51で
は、保護テープの貼り付け・引き剥がしを行う従来とは
異なり、人手に頼るような作業がない。このため、溶融
はんだ供給工程前に必要な準備作業を、省力的にかつ自
動的に行うことができる。よって、生産効率を確実に向
上させることができる。
【0074】(ロ)本実施形態では、溶融はんだ供給工
程の後に冷却手段である冷風機86によって治具ユニッ
トU1 が急冷されることにより、フラックスF1 が固化
・脆弱化する。このような急冷処理は、フラックスF1
中にクラックを生じさせる。このため、次に行われる治
具分解・分離工程において、薄板治具21,31をリー
ドフレーム1から無理に引き剥がさなくてもよくなり、
リードフレーム1に大きな応力が付加しにくくなる。
【0075】(ハ)本実施形態のはんだ付け用治具分解
装置91によると、まず、板治具抜き取り手段であるカ
セット除去板92及び移動規制ピン93によって、リー
ドフレーム1及び両薄板治具21,31の3枚がカセッ
ト状治具41から抜き取られる。次に、開口形成手段で
ある分離ロッド95,96によって、分離板94が割り
込むべき部分にあらかじめ開口111が形成される。こ
のようにして開口111が形成された後、分離板94が
薄板治具21とリードフレーム1との界面に割り込む。
その結果、まず一方の薄板治具21がリードフレーム1
から分離される。なお、分離ロッド95,96により開
口111が形成されることによって、前記界面への分離
板94の割り込みがスムーズになる。よって、確実な分
離作業を達成することができる。また、このような場合
には分離時において大きな応力が付加しなくなることか
ら、リードフレーム1における傷や変形の発生も確実に
防止される。
【0076】さらに、分離ロッド95,96及び分離板
94を備えたこの治具分離装置91であると、薄板治具
21の分離作業を省略的にかつ自動的に行うことができ
る。よって、生産効率を確実に向上させることができ
る。また、上記のような人手に頼らない分離作業である
と、分離のときに付加する力をほぼ一定に設定すること
が可能である。このことはリードフレーム1の傷や変形
の防止を図るうえでプラスに作用する。
【0077】(ニ)本実施形態のはんだ付け用治具分解
装置91によると、リードフレーム1に付着しているも
う1枚の薄板治具31は、まず平行チャック98に把持
されることによって固定される。そして、このような固
定状態でバイブレータ97が作動されることにより、薄
板治具31に振動が付与される。この振動によってフラ
ックスF1 中のクラックが拡大し、リードフレーム1が
薄板治具31から引き剥がされる。この場合、バイブレ
ータ97の振動は、リードフレーム1に対して直接的に
ではなく、薄板治具31を介して間接的に付加される。
このことは、リードフレーム1の傷や変形の防止にプラ
スに作用する。
【0078】さらに、平行チャック98及びバイブレー
タ97を備えたこの治具分離装置91であると、薄板治
具31の分離作業を省略的にかつ自動的に行うことがで
きる。よって、生産効率を確実に向上させることができ
る。また、上記のような人手に頼らない分離作業である
と、分離のときに付加する力をほぼ一定に設定すること
が可能である。このことはリードフレーム1の傷や変形
の防止を図るうえでプラスに作用する。
【0079】(ホ)本実施形態では、上記のようにフラ
ックス塗布装置、はんだ付け用治具組立装置51、フロ
ーはんだ槽81、冷風機86及びはんだ付け用治具分解
装置91からなる自動はんだ付けシステムにより、リー
ドフレーム1に対するはんだ付けが行われる。また、こ
のシステムは、上述したように極めて好適な治具分解装
置51及び治具分解装置91をその構成要素としてい
る。よって、一連のはんだ付け作業を自動的にかつ省力
的に行うことができ、生産効率の向上を確実に図ること
ができる。
【0080】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)第1の分離手段である分離板94、第2の分離手
段であるバイブレータ97のいずれか1種のみを備える
治具分解装置としてもよい。このような場合、装置の構
成簡略化を図ることができる。
【0081】(2)冷風機86とは異なる種類の冷却装
置として、例えば、冷却液が満たされておりその中に治
具ユニットU1 が浸漬されるようになっている冷却槽な
どを使用してもよい。
【0082】(3)治具組立工程や治具分解・分離工程
以外の工程については、全体の生産効率の低下につなが
らない範囲内であれば、従来通り人手による作業を行っ
ても構わない。
【0083】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施例及び別例によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項3において、前記冷却装置は冷風を吹き
付けることにより前記治具ユニットを強制的に冷却する
冷風機である自動はんだ付けシステム。この構成である
と、短時間のうちにフラックスを固化・脆弱化すること
ができる。
【0084】(2)1組の可撓性薄板治具及びカセット
状治具の3枚からなる治具ユニットによってはんだ被着
体のはんだ付けを行う際に使用されるはんだ付け用治具
分解装置であって、前記はんだ被着体に付着している薄
板治具に振動を付与することによりその薄板治具を前記
はんだ被着体から分離する分離手段と、前記薄板治具へ
の振動付与時に同薄板治具を固定しておくための板治具
固定手段とを備えたはんだ付け用治具分解装置。この構
成であると、はんだ被着体の傷・変形の防止及びはんだ
付け作業の効率化が可能となる。
【0085】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。 「プリント配線板用樹脂: BT樹脂をいうほか、例え
ばエポキシ、ポリイミド、BCB樹脂等をいう。」
【0086】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項3に記載の
発明によれば、はんだ被着体の傷や変形を防止しつつ、
必要部分のみに効率よくはんだ付けを行うことができる
自動はんだ付けシステムを提供することができる。ま
た、請求項1の発明によれば、はんだ付け治具の組立を
人手に頼ることなく省力的・自動的に行うことができる
ため、前記自動はんだ付けシステムを実現するうえで極
めて好適な治具組立装置を提供することができる。請求
項2の発明によれば、はんだ付け治具の分解を人手に頼
ることなく省力的・自動的に行うことができるため、前
記自動はんだ付けシステムを実現するうえで極めて好適
な治具分解装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における第1の可撓性薄板治具、第
2の可撓性薄板治具及びリードフレームを示す分解斜視
図。
【図2】同じくカセット状治具の斜視図。
【図3】第2の可撓性薄板治具のガス抜き部を示す部分
破断斜視図。
【図4】第1の可撓性薄板治具の収容凹部を示す部分破
断斜視図。
【図5】(a)は治具非収容状態におけるカセット状治
具を示す側面図、(b)は治具収容状態におけるカセッ
ト状治具を示す側面図。
【図6】治具収容状態におけるカセット状治具を示す部
分破断底面図。
【図7】両薄板治具にリードフレームを挟持させた状態
を示す部分破断断面図。
【図8】(a)〜(d)は、本実施形態のはんだ付け方
法の手順を説明するための概略斜視図。
【図9】(a)〜(d)は、本実施形態のはんだ付け方
法の手順を説明するための概略斜視図。
【図10】はんだ付け用治具組立装置を示す概略平面
図。
【図11】同治具組立装置の概略正面図。
【図12】同治具組立装置のチャック装置を示す概略斜
視図。
【図13】同治具組立装置による組立動作を説明するた
めの概略平面図。
【図14】同治具組立装置による組立動作を説明するた
めの概略平面図。
【図15】同治具組立装置による組立動作を説明するた
めの概略平面図。
【図16】同治具組立装置による組立動作を説明するた
めの概略平面図。
【図17】同治具組立装置の組立ステージを示す概略正
面図。
【図18】フローはんだ槽及び冷風機を示す部分破断概
略斜視図。
【図19】はんだ付け用治具分解装置を示す概略側面
図。
【符号の説明】
1…はんだ被着体としてのQFP製造用のリードフレー
ム、21…第1の可撓性薄板治具、27…開口部、31
…第2の(可撓性薄)板治具、41…カセット状治具、
51…はんだ付け用治具組立装置、52…第1の移送手
段としてのチャック装置、53…第2の移送手段として
のカセットスライダ、55,56,57…治具ストッ
カ、58…組立ステージ、67…収容補助手段を構成す
る支持突条、68…位置合わせ手段としての側部支持
板、72a…収容補助手段を構成するタイヤ、81…フ
ローはんだ槽、86…冷却装置としての冷風機、91…
はんだ付け用治具分解装置、92…板治具抜き取り手段
を構成するカセット除去板、93…板治具抜き取り手段
を構成する移動規制ピン、94…第1の分離手段として
の分離板、95…開口形成手段としての上部分離ロッ
ド、96…開口形成手段としての下部分離ロッド、97
…第2の分離手段としてのバイブレータ、98…板治具
固定手段としての平行チャック、111…開口、F1 …
フラックス、U1 …治具ユニット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状のはんだ被着体のはんだ付け面に配置
    されるとともにその開口部から前記はんだ被着体の必要
    部分のみを露呈させる第1の可撓性薄板治具と、前記は
    んだ付け面に対峙する面に配置される第2の板治具と、
    前記両板治具によって前記はんだ被着体を挟持した状態
    でそれら3枚を互いに固定しかつ保持するカセット状治
    具とからなる治具ユニットによってはんだ付けを行う際
    に使用されるはんだ付け用治具組立装置であって、 前記はんだ被着体及び前記両板治具の3枚を重ね合わせ
    た状態でそれらを互いに位置合わせする位置合わせ手段
    を備えた組立ステージと、前記各治具をそれぞれストッ
    クしておく治具ストッカと、前記3枚を前記組立ステー
    ジ上へ移送する第1の移送手段と、前記カセット状治具
    を前記治具ストッカから前記組立ステージへと移送する
    ことにより、位置合わせされた前記3枚をそのカセット
    状治具の中に収容する第2の移送手段と、前記カセット
    状治具への収容が完了するまでのあいだ前記3枚の位置
    合わせ状態を保持する収容補助手段とからなるはんだ付
    け用治具組立装置。
  2. 【請求項2】板状のはんだ被着体のはんだ付け面に配置
    されるとともにその開口部から前記はんだ被着体の必要
    部分のみを露呈させる第1の可撓性薄板治具と、前記は
    んだ付け面に対峙する面に配置される第2の板治具と、
    前記両板治具によって前記はんだ被着体を挟持した状態
    でそれら3枚を互いに固定しかつ保持するカセット状治
    具とからなる治具ユニットによってはんだ付けを行う際
    に使用されるはんだ付け用治具分解装置であって、 前記はんだ被着体を挟持している前記両板治具を前記カ
    セット状治具から抜き取る板治具抜き取り手段と、抜き
    取られた板治具と前記はんだ被着体との界面に割り込む
    ことにより第1の板治具を前記はんだ被着体から分離す
    る第1の分離手段と、前記第1の分離手段が割り込むべ
    き部分にあらかじめ開口を形成する開口形成手段と、前
    記はんだ被着体に付着している他方の板治具に振動を付
    与することによりその板治具を前記はんだ被着体から分
    離する第2の分離手段と、前記板治具への振動付与時に
    同板治具を固定しておくための板治具固定手段とを備え
    たはんだ付け用治具分解装置。
  3. 【請求項3】はんだ被着体に前もってフラックスを塗布
    するフラックス塗布装置と、請求項1のはんだ付け用治
    具組立装置と、組立られた治具ユニットを搬送しながら
    溶融はんだに浸漬するはんだ槽と、溶融はんだに浸漬さ
    れた治具ユニットを冷却する冷却装置と、請求項2のは
    んだ付け用治具分解装置とによって構成された自動はん
    だ付けシステム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012148287A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Ibiden Co Ltd 電子部品位置決め用治具
CN103158336A (zh) * 2013-03-06 2013-06-19 上海大唐移动通信设备有限公司 一种印刷电路板的工具及电路板的印刷方法
JP2015091607A (ja) * 2015-01-13 2015-05-14 イビデン株式会社 電子部品位置決め用治具
KR20160097446A (ko) * 2015-02-06 2016-08-18 삼성디스플레이 주식회사 전기도금용 지그 및 이를 이용한 도금물 제조 방법

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