JPH09107019A - 被載置体の位置決め機構 - Google Patents

被載置体の位置決め機構

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JPH09107019A
JPH09107019A JP28926095A JP28926095A JPH09107019A JP H09107019 A JPH09107019 A JP H09107019A JP 28926095 A JP28926095 A JP 28926095A JP 28926095 A JP28926095 A JP 28926095A JP H09107019 A JPH09107019 A JP H09107019A
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JP
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coupling member
contact type
protrusion
type coupling
positioning mechanism
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JP28926095A
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English (en)
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Teruo Asakawa
輝雄 浅川
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カセット等ウェハキャリアの被載置体を載置
面上の載置位置に正確に位置決めできると共に、載置姿
勢の不正や載置面上を他物体が横切ることがあっても、
被載置体のみを確実に検出し、正しい姿勢で正確な位置
決めがされたことを認識できる位置決め桟構、また被載
置体の底面に凸部を設け、底面を肉薄にして重量増を抑
え、かつ底面の突起を載置状態の検出に用いることで被
載置体の高さを抑え、高密度収納保管を可能にする位置
決め桟構を提供する。 【解決手段】 カセット11の下面放射線上に配設され
た略三角柱状の3個の突起13と、各突起に対応して載
置面12上に配設され、かつ各突起と2箇所で点接触し
て係合する一対の半球状突起14A,14Bからなる2
面接触型カップリング部材14とを備え、さらに各2面
接触型部材にそれぞれ係合した突起13を検出するセン
サ棒15(被載置体検出手段)を載置面下側に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被載置体の位置決
め機構に関し、更に詳しくは半導体製造工程で半導体ウ
エハ等の被処理体を収納して各工程に自動搬送する場合
などに用いられるカセット等のウエハキャリアを各工程
の載置面上で正確に位置決めできる被載置体の位置決め
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の被載置体の位置決め機構
は例えば半導体製造工程で広く用いられている。即ち、
半導体製造工程では、半導体ウエハを各製造工程へ搬送
する場合に半導体ウエハを複数枚、例えが25枚単位で
収納保持できるカセット等のウエハキャリアが汎用され
ている。しかも、半導体製造工程は多くの工程で自動化
されており、その場合ウエハキャリアを自動搬送車を用
いて自動搬送し、自動搬送車に搭載されたロボットでウ
エハキャリアを各工程で搬出入している。そのために、
ウエハキャリアの搬出入部でウエハキャリアを正確に位
置決めするために位置決め機構が用いられている。
【0003】一方、半導体製造技術の急激な進歩によ
り、半導体ウエハが益々大口径化し、8インチウエハが
主流になりつつある。更に、今後は更に大口径化し、近
いうちに300mmの半導体ウエハが主流になることが
判っている。そこで、半導体製造装置も今後の大口径化
に合わせて種々の改良が緊急課題となっている。その一
環として半導体ウエハを各工程に搬送する際に用いられ
るウエハキャリアについても半導体ウエハの大口径化に
合わせた種々の改良が迫られている。
【0004】このように半導体ウエハが大口径化して重
量が重くなると、それに伴ってウエハキャリア及びその
位置決め機構についてもその重量に耐え得る機械的強度
を持った物が必要になる。例えば図11の(a)、
(b)は従来の被載置体の位置決め機構(カセットの位
置決め機構)の一例を示す図で、ロボットハンドを用い
てウエハキャリア例えばカセットをカセット搬出入部の
載置面上に載置する時の位置決め機構を示している。こ
の位置決め機構は、図11の(a)、(b)で示すよう
に、カセット1の裏面に設けられたテーパ面を有する凹
陥部2と、この凹陥部2に嵌合するように載置面3に設
けられた上端が球面状の位置決めピン4とからなってい
る。この場合の載置面3は、カセット搬出入部側の載置
面3Aとロボットハンド側の載置面3Bとからなってい
る。また、カセット搬出入部側の載置面3Aは同図
(a)に示すようにロボットハンドが侵入する切欠部3
Cが形成されている。そして、凹陥部2は、同図の
(a)に示すように、カセット1の裏面で互いに概12
0°の中心角を作る放射線上に配置され、各放射線上に
は放射線に沿って2個の球面状位置決めピン4、4にま
たがり凹陥部2が配置されている。各凹陥部2は同図の
(b)で示すようにテーパ面を有している。また、6個
の位置決めピン4のうち、外側の3個の位置決めピン4
Aはカセット搬出入部側の載置面3Aに設けられ、内側
の3個の位置決めピン4Bはロボットハンド側の載置面
3Bに設けられている。また、カセット1の裏面にはそ
の裏面から突出する複数の載置検出用のパッドが設けら
れており、また、載置面3にはパッドに対応し、パッド
によって押し下げられるスイッチや、パッドに光線を照
射し、この光線の遮断によりカセット1の載置面への載
置を検出する光学センサなどが設けられている。
【0005】また、上記凹陥部2はテーパ面を有する凹
陥部2に代えてV字形状の溝として形成しても良く、こ
の場合にはロボットハンドと搬出入部との間でカセット
1を受け渡しする時にV字状の溝に2個の位置決めピン
4A、4Bが同時に嵌合することになる。
【0006】従って、ロボットハンドでカセット搬出入
部へカセット1を搬送し、その載置面3Aより高い位置
からロボットハンドを下げて各凹陥部2が各位置決めピ
ン4A、4Bから多少位置ずれしていても、凹陥部2が
テーパ面になっているため、各凹陥部2とこれらに対応
する位置決めピン4A、4Bが容易に嵌合してカセット
1は自動的に位置決めされる。そして、そのカセット1
を光学センサが検出し、カセット1が本来の位置へ載置
されたことを認識する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
被載置体の位置決め機構の場合には、位置決め機構を構
成する凹陥部2をカセット1の下面に設けるため、その
分だけ下面を肉厚にしなくてはならず、重量増になり搬
送に際して不利になるほかるほか、被載置体の高さが高
くなり、複数の被載置体を高密度に収納保存する際に不
利であり、また、凹部が被載置体側に設けられているた
め、凸部先端の凹部への嵌合により、凸部先端によりス
イッチなどを押下し被載置体の正確な載置を検出するこ
とが困難であった。
【0008】即ち、従来の被載置体の位置決め機構の場
合には、位置決めされたカセット1を検出するために位
置決め用の凹陥部2とは別にカセット底面にカセット検
出用のパッドを設けなくてはならず、しかもパッドを1
箇所だけに設けたのでは位置決め後のカセット1の載置
面2上での複雑な姿勢変化を読み取ることができないた
め、複数のパッドを分散配置しなくてはならず、しか
も、不正に載置された姿勢によっては、パッド以外の部
分がスイッチや光学センサに働きかけ誤動作しやすいと
いう課題があった。つまり、カセット1の搬入動作中は
載置面3上で光線が常時照射されているため、カセット
1以外の物体が載置面3を横切ったり、カセット1が傾
斜して載置されたりしても、光線が遮断され、カセット
1が位置決めされたものと認識する虞があった。また、
スイッチを用いる場合に関しても、スイッチが載置面の
平面部に設けられているため。パッド以外の部分の接触
により誤認識される危険性があった。
【0009】本発明の第1の目的は、カセット等の被載
置体を載置面上の載置位置に確実に位置決めすることが
できると共に、被載置体の不正な姿勢での載置や、載置
面上を被載置体以外の物体が横切るようなことがあって
も誤動作なく被載置体のみを確実に検出して、被載置体
が正しい姿勢で正しい位置に位置決めされたことを認識
することができる被載置体の位置決め機構を提供するこ
とにある。また、本発明の第2の目的は、被載置体の底
面に凹部を設けるかわりに凸部を設けることにより、被
載置体の底面を肉薄とし、被載置体の重量増を抑え、か
つ被載置体底面の突起を検出に使用することにより載置
状態を検出するためのパッドが不要になることによって
被載置体の高さを抑えて高密度な収納保管を可能とする
被載置体の位置決め機構を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の被載置体の位置決め機構は、被載置体を載置面の所定
位置に位置決めする位置決め機構において、上記位置決
め機構は、上記被載置体の下面に一直線上にないように
配設された少なくとも3個の突起と、これらの各突起に
対応して上記載置面上に配設され且つそれぞれの突起と
2箇所で点接触して係合する2面接触型カップリング部
材とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項2に記載の被載置体
の位置決め機構は、被載置体を載置面の所定位置に位置
決めする位置決め機構において、上記位置決め機構は、
上記被載置体の下面に一直線上にないように配設された
少なくとも3個の突起と、各突起の1個の突起に対応し
て上記載置面上に配設され且つその突起と3箇所で点接
触して係合する3面接触型カップリング部材と、この3
面接触型カップリング部材が係合する突起とは別の突起
に対応して配設され且つその突起と2箇所で点接触して
係合する2面接触型カップリング部材と、これら両カッ
プリング部材がそれぞれ係合する突起とは別の突起に対
応して配設され且つその突起と1箇所で点接触して係合
する1面接触型カップリング部材とを備えてなることを
特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項1または請求項2に記載の発
明において、上記3個の突起と2面接触型カップリング
部材との接面の交線が被載置物の概中心から放射状にな
るよう配置されてなることを特徴とするものである。
【0013】また、本発明の請求項4に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項1〜請求項3から選択される
いずれか一つに記載の発明において、上記突起は断面形
状が三角形からなると共に上記2面接触型カップリング
部材は上記突起を挟み且つ互いに対向する3次元曲面を
有することを特徴とするものである。
【0014】また、本発明の請求項5に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項1〜請求項3から選択される
いずれか一つに記載の発明において、上記突起は表面が
2次元曲面からなると共に上記2面接触型カップリング
部材は上記突起を挟み且つ互いに対向する2次元曲面ま
たは3次元曲面を有することを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の請求項6に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項1〜請求項3から選択される
いずれか一つに記載の発明において、上記突起は表面が
3次元曲面からなると共に上記2面接触型カップリング
部材は上記突起を挟み且つ互いに対向する平面または2
次元曲面からなることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項7に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項1〜請求項6から選択される
いずれか一つに記載の発明において、上記2面接触型カ
ップリング部材に係合した上記突起の少なくとも1個を
検出する被載置体検出手段を上記載置面の下側に設けた
ことを特徴とするものである。
【0017】また、本発明の請求項8に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項2に記載の発明において、上
記突起は逆三角錐からなると共に上記3面接触型カップ
リング部材は上記突起を挟む3箇所の3次元曲面部分を
有することを特徴とするものである。
【0018】また、本発明の請求項9に記載の被載置体
の位置決め機構は、請求項2に記載の発明において、上
記突起は3次元曲面からなると共に上記3面接触型カッ
プリング部材は上記突起と少なくとも3箇所で点接触す
る3次元曲面部分を有することを特徴とするものであ
る。
【0019】また、本発明の請求項10に記載の被載置
体の位置決め機構は、請求項2、請求項8及び請求項9
から選択されるいずれか一つに記載の発明において、上
記2接触型カップリング部材、上記3面接触型カップリ
ング部材及び上記1面接触型カップリング部材に係合し
た上記突起の少なくともいずれか一つを検出する被載置
体検出手段を上記載置面の下側に設けたことを特徴とす
るものである。
【0020】また、本発明の請求項11に記載の被載置
体の位置決め機構は、請求項1〜請求項6及び請求項8
〜請求項10から選択されるいずれか一つに記載の発明
において、被載置体の上面または側面に3面接触型カッ
プリング部材、2面接触型カップリング部材、1面接触
型カップリング部材を任意の数適宜配置し、被載置体の
固定することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11に示す実施形
態に基づいて本発明を説明する。尚、以下では複数の実
施形態について説明するが、各実施形態の符号は第1の
実施形態を10番台の符号で説明し、以降実施形態が増
す毎に10番ずつ番号を加算して説明する。そして、第
2の実施形態以降ではそれぞれの特徴についてのみ説明
し、説明の無いものは第1の実施形態に準じて構成され
ている。
【0022】本発明の第1の実施形態の被載置体の位置
決め機構(以下、単に「位置決め機構」と称す)10
は、例えば図1の(a)、(b)に示すように、被載置
体例えば複数枚の半導体ウエハWをそれぞれ所定間隔を
空けて水平に収納、保持したカセット11を例えば各種
の半導体製造装置の載置台の載置面12の所定位置に位
置決めするものである。このカセット1の下面には互い
に略120°の中心角をなして交わる3本の放射線上に
配設された3個の突起13と、これらの各突起13に対
応して載置面12上に配設され且つそれぞれの突起13
と2箇所で点接触して係合する2面接触型カップリング
部材14とを備えて構成されている。従って、3個の2
面接触型カップリング部材14も載置面12上で互いに
カセット底面と同じ中心角をなす3本の放射線上に配設
されている。そして、カセット11の重心は3個の突起
13で作る三角平面の略中心に来るようになっている。
このように、通常、3個の突起13が形成する三角形の
重心付近にカセット11の重心を合わせるように構成す
ることによりカセット11の転倒を有効に防止すること
ができる。
【0023】上記突起13は、同図の(a)に示すよう
に略三角柱状に形成され、放射線上に配置されている。
一方、2面接触型カップリング部材14は、互いに対向
する一対の半球状突起14A、14Bからなり、これら
の半球状突起14A、14Bで三角柱状の突起13を挟
み、それぞれの半球状突起14A、14Bが三角柱の二
面に点接触している。従って、一般的には、2面接触型
カップリング部材14の半球状突起14A、14Bがそ
れぞれ接触する2箇所の接触点を含む各接面(接線の集
まり)は載置面12と交わり各接面同士の交線が載置面
12と平行になっておれば良い。即ち、上記突起13は
V字型に配置された二面の接触面を持ち、これら二面の
接触面はそれぞれ載置面12と平行でなく、且つ互いに
交わりその交線は載置面と略平行になるように配置され
ている。上記突起13と2面接触型カップリング部材1
4との組み合わせには、何種類かの面の種類の組み合わ
せが可能であるがいずれの場合にも、突起13と2面接
触型カップリング部材14とは2点で接触し、この二接
触点におけるそれぞれの接線の集まりである二接面はV
溝形状をなして交わりその交線は載置面と略平行になっ
ている。
【0024】上記2面接触型カップリング部材14は、
突起13の二面と点接触する物であればどのような形状
の物でも良いが、耐荷重特性及び滑り特性上3次元局面
が好ましく、半球状突起14A、14Bの他、表面に3
次元曲面部分(例えば楕円球面等)を有するものであれ
ばどのような形態であっても良い。
【0025】上述のように上記突起13は個々の2面接
触型カップリング部材14に対して2点でのみ接触して
おり、かつ接触点近傍での接点の軌跡が載置面と平行に
なるように二接面の交線が載置面と平行になるように構
成されているため、三角柱状の突起13は接触圧力の反
力方向への移動及び下方向への移動、即ち二接触面に共
に垂直な面に平行な移動のみが拘束され、他の方向への
移動が自由になっている。ところが、各突起13はカセ
ット11の下面に互いに向きを異にして固定されている
ため、各突起13は他の突起13が拘束する方向の動き
は拘束せず、即ち過剰拘束をせず、互いの自由に動くこ
とのできる方向の動きのみを互いに拘束するため、カセ
ット11は3個の突起13にそれぞれの位置で垂直方向
3点を支えられて載置面に平行に位置決めされると共
に、3個の突起13により載置面内のX,Y,θ(回
転)の3自由度を拘束されて一義に位置決めされる。従
って、カセット11は、自重により各突起13がそれぞ
れに対応する2面接触型カップリング部材14に接触し
ながら自動的に位置決め点へ案内されるようになってい
る。
【0026】また、上記載置面12には小孔12Aが形
成されている。この小孔12Aは各2面接触型カップリ
ング部材14を構成する各半球状突起14A、14Bの
間にそれぞれ1個ずつ設けられている。そして、各小孔
12Aには上下動可能なセンサ棒15が設けられ、この
センサ棒15は2面接触型カップリング部材14に突起
13が係合すると押し下げられるようになっている。ま
た、載置面12の下側にはセンサ棒15を照射する光線
16を検出する光電センサが設けられ、この光電センサ
は押し下げられたセンサ棒15が光線16を遮断するこ
とにより載置面12上で位置決めされたカセット11を
検出するようにしてある。従って、センサ棒15と光電
センサとで被載置体検出手段が構成されている。この被
載置体検出手段はカセット11の位置決めを検出する
と、その検出信号を制御装置等へ送信し、カセット11
が位置決めされて旨、報知するようにしてある。尚、こ
こではセンサ棒15を光学的に検出するものについて説
明したが、センサ棒15を電気的なスイッチとして用い
たり、圧力センサの圧力源として用いるなど、種々のセ
ンサに適用することができる。また、センサ棒自体も必
ずしも必要ではなく、突起13の先端が正しい位置に嵌
合したことを検出できる例えば反射式光学センサのよう
な物であっても良い。
【0027】次に本実施形態の位置決め機構10の動作
について説明する。例えば、ロボットによりカセット1
1を把持してカセットの搬出入部の載置面12上に載置
する場合には、3個の突起13をこれらに対応する載置
面12上の3個の2面接触型カップリング部材14上に
位置合わせした後、カセット11を下降させると、各突
起13が対応する2接触型カップリング部材14と点接
触し、この状態でロボットがカセット11を解放する。
すると、カセット11は本来の位置から多少ずれた位置
に載置されても、突起13が2面接触型カップリング部
材14と接触しながらカセット11は自重で落ち込む。
この時、カセット11の載置面12上での移動方向は3
個の各2面接触型カップリング部材14によりそれぞれ
一方向ずつ拘束される結果、最終的には3個の2面接触
型カップリング部材14が対応する突起13の移動を拘
束する方向へ移動させ、カセット11を位置決め位置へ
自動的に導き、位置決めする。
【0028】そして、カセット11の各突起13が対応
する2面接触型カップリング部材14と係合すると、各
突起13によりセンサ棒15を押し下げる。これにより
センサ棒15が載置面12の下方で照射されている光線
15を遮断し、カセット11が所定位置で位置決めされ
たことを確認し、この信号を制御装置等へ送信し、位置
決めされた旨、報知する。
【0029】以上説明したように本実施形態によれば、
カセット11の下面に放射線上に配設された三角柱状の
3個の突起13と、これらの各突起13に対応して載置
面12上に配設され且つそれぞれの突起13と2箇所で
点接触して係合する一対の半球状突起14A、14Bか
らなる2面接触型カップリング部材とを備えているた
め、カセット11を載置面12上の載置位置に確実に位
置決めすることができると共に、カセット11に突起1
3を設けるだけでカセット11の下面を肉厚にしなくて
も良く、カセット11の重量化を防止することができ
る。
【0030】また、本実施形態によれば、2面接触型カ
ップリング部材14に係合した突起13を検出する被載
置体検出手段を2面接触型カップリング部材14の中央
で且つ載置面12の下側に設けたため、カセット11が
本来のではない不正な位置に置かれた場合に、突起13
以外の部分が載置面12上に接触したり、載置面12上
をカセット11以外の物体が横切るようなことがあって
も誤動作なくカセット11のみを確実に検出してカセッ
ト11が位置決めされたことを認識することができる。
【0031】ここでは、3個の突起13と3個の2面接
触型カップリング部材14とを用いているが、必要に応
じて突起13と2面接触型カップリング部材14との組
み若しくは、突起13と後述する1面接触型カップリン
グ部材との組みを追加することができる。この場合は、
必ずいずれかの方向が幾何学的に過剰支持になるため、
その製作精度に充分に留意する必要があるが、これによ
り、より大きな荷重を支えられかつ接点の経年変化を少
なくできる、転倒に対してより安全になるなどの効果を
期することができる。
【0032】また、図3の(a)、(b)は本発明の第
2の実施形態の位置決め機構を示す図である。本実施形
態の位置決め機構20では、同図の(a)、(b)に示
すように、カセット21の3個の突起はそれぞれ半円柱
状の突起23として形成され、また、これらの突起23
と2箇所で点接触して係合する2面接触型カップリング
部材24はそれぞれ一対の半球状の突起24A、24B
として形成されている。そして、各突起23及び2面接
触型カップリング部材24はそれぞれ図1の(b)に示
すように放射線上に配置されている。本実施形態におい
ても上記実施形態と同様の作用効果を期することができ
る。
【0033】本実施形態では突起23としてその断面形
状が半円状の凸面を持った半円柱状のものについて説明
したが、その表面は2次元曲面であれば良く、例えば、
内側に湾入した凹面の円筒面等の2次元曲面として形成
されたものであっても良い。一方、2面接触型カップリ
ング部材24は、突起23の二面と点接触する物であれ
ば良く、球面の他、凸様の任意の3次元曲面(例えば楕
円の回転体等)の表面を有するものであればどのような
形態であっても良い。
【0034】また、図4に示すように突起23’の断面
形状が同方向に湾曲した2次元曲面と2面接触型カップ
リング部材24’が球体等の3次元曲面との組み合わせ
もあるが、この場合には幾何学的には点接触しており点
支持の原則を全うしており、工学的には、荷重が増える
と、微小ながら面接触をして耐荷重特性が向上すると言
う利点がある。また、この例において、2面接触型カッ
プリング部材24’に球面のかわりに楕円の回転体面な
どを使用することにより、部材の外形に比べて接触面の
曲率半径を部分的に大きくとることができ小さな部材で
より大きな荷重を受けても接触面がいたまないようにす
ることができる。
【0035】また、図5の(a)は本発明の第3の実施
形態の位置決め機構を示す図である。本実施形態の位置
決め機構30では、同図に示すように、第1、第2の実
施形態とは突起33及び2面接触型カップリング部材3
4の配列を異にする以外は、上記各実施形態と同様に構
成されている。つまり、3対の突起33及び2面接触型
カップリング部材34は、それぞれ放射線上に配置され
ているが、それぞれの放射線が中心で交わらないように
配置されている。また、突起33及び2面接触型カップ
リング部材34は、第1、第2の実施形態に適用された
ものを適用することができる。従って、本実施形態によ
れば、上記各実施形態に準じた作用効果を期することが
できる。
【0036】また、図5の(b)は位置決め機構の更に
他の配置形態を示す図で、本実施形態の位置決め機構3
0’では、同図に示すように、第1、第2の実施形態と
は突起33及び2面接触型カップリング部材34の配列
を異にする以外は、上記各実施形態と同様に構成されて
いる。つまり、3対の突起33’及び2面接触型カップ
リング部材34’は、それぞれ放射線上に配置されてい
るが、それぞれの放射線のなす角度が略120°から意
識的にずらされている。このように配置することによっ
て、カセット31’が略120°回転した場合に起こる
誤嵌合を防ぐことができる。即ち、カセット31’が誤
った角度で載置されようとした場合には突起33’が嵌
合せず、従って、被載置体検出手段が正常な載置と誤認
することもない。また、図示しないが、この配置におい
ても略120°の配置においても、3組の突起と2面接
触型カップリング部材の組の配置半径をそれぞれ異なっ
た半径とすることによっても同様な効果を得ることがで
きる。しかも、突起と2面接触型カップリング部材とし
ては、第1、第2の実施形態に適用されたものを適用す
ることができる。従って、本実施例によれば、上記各実
施形態に準じた作用効果を期することができる。
【0037】また、図6及び図7は本発明の第4の実施
形態の位置決め機構を示す図である。本実施形態の位置
決め機構40では、同図の(a)、(b)に示すよう
に、カセット41の3個の突起はそれぞれ半球状の突起
43として形成され、また、これらの突起43と2箇所
で点接触して係合する2面接触型カップリング部材44
はそれぞれ一対の三角柱状の突起44A、44Bとして
形成されている。各三角柱上の突起44A、44Bは、
それぞれの断面形状が同一の直角三角形を呈するように
形成されていると共に、それぞれの傾斜面が対向して略
V字形状の溝として形成されている。略V字形状の溝と
突起43と接触する二接面は、それぞれ載置面42と交
わる他、二接面の交線が載置面と平行になるように構成
される。そして、各突起43及び2面接触型カップリン
グ部材44はそれぞれ図1の(b)あるいは図1の
(b)に示すように放射線上に配置されている。本実施
形態においても上記実施形態と同様の作用効果を期する
ことができる。
【0038】本実施形態では突起43が半球状の表面を
有するものについて説明したが、その表面は各接触面の
近傍が凸状の3次元曲面(例えば球体等)として形成さ
れたものであれば良い。一方、2面接触型カップリング
部材44は、平面が対向してV字状溝を呈するものにつ
いて説明したが、対向面が平面の他、表面に突起43と
の二接面がそれぞれ載置面と交わる他、二接面の交線が
載置面と平行になるように構成される2次元曲面を有す
るものであればどのような形態であっても良い。例え
ば、図8に示すように、接触面が湾入した2次元凹面を
持つ場合は、荷重による微小な変形により点接触が微小
面接触となり、耐荷重性、耐磨耗性に優れた組み合わせ
となる。
【0039】また、図9及び図10の(a)、(b)は
本発明の第5の実施形態の位置決め機構を示す図であ
る。本実施形態の位置決め機構50は、カセット51の
下面に互いに略120°の中心角をなして交わる3本の
放射線上に配設された互いに形状を異にする3個の突起
53A、53B、53Cと、各突起53A、53B、5
3Cの1個の突起51Aに対応して載置面52上に配設
され且つその突起53Aと2箇所で点接触して係合する
2面接触型カップリング部材53Aと、2面接触型カッ
プリング部材53Aが係合する突起53Aとは別の1個
の突起53Bに対応して配設され且つその突起53Bと
3箇所で点接触して係合する3面接触型カップリング部
材54Bと、残りの1個の突起53Cに対応して配設さ
れ且つその突起53Cと1箇所で点接触して係合する1
面接触型カップリング部材54Cとを備えて構成されて
いる。そして、上記2面接触型カップリング部材54A
及びこれと係合する突起53Aは上記各実施形態に準じ
て構成されている。
【0040】上記3面接触型カップリング部材54Bと
係合する突起53Bは、図9及び図10の(a)に示す
ように、三角錐状に形成されている。そして、突起53
Bは、図10の(a)に示すように、一面でカセット5
1と一体化されていると共に一つの頂点が下方へ突出し
ている。一方、3面接触型カップリング部材54Bは、
図10の(a)に示すように、突起53Bの3面と3箇
所で点接触する3個の球状突起からなっている。また、
上記突起53Cは、図10の(b)に示すように、半球
状の突起として形成され、1面接触型カップリング部材
54Cは突起53Cと一点で点接触する平面として形成
されている。
【0041】また、上記3面接触型カップリング部材5
4Bは、図11の(a)に示すように、3個の球状突起
によって構成され、これに係合する突起54Bは球状に
形成されたものであっても良い。更に、3面接触型カッ
プリング部材54Bは、同図の(b)に示すように、上
端に球状の凹部を有し、これに係合する突起54Bは凹
部の形状に即した球状表面を有するものであっても良
い。従って、図11の(a)、(b)に示すように、カ
セット51の突起53Bは3次元曲面からなると共に3
面接触型カップリング部材54Bは突起53Bと少なく
とも3箇所で点接触する3次元曲面部分を有するもので
あれば良いことになる。つまり、3面接触型カップリン
グ部材54Bの3接触点をそれぞれ含む3接面は何れも
載置面54と平行ではなく且つ垂直ではなくいずれの接
面も他の接面と互いに交わっている。このように突起5
3Bと3面接触型カップリング部材54Bは、突起53
Bの載置面52に対する平行移動及び下方への移動を拘
束するように構成されたものであれば良い。また、上記
1面接触型カップリング部材54Cの接触点を含む接面
は載置面54と平行になっている。従って、本実施形態
においても上記各実施形態に準じた作用効果を期するこ
とができる。
【0042】また、突起53Bと3面接触型カップリン
グ部材54Bとの組み合わせには、いくつかの面の組み
合わせが可能であるが、いずれの場合にも、突起と3面
接触型カップリング部材54Bとの三接触点におけるそ
れぞれの接線の集まりである三接面が1点で相互に交わ
るとともに、重力により接点が前記の三接面が交わる1
点の方向に力を受けるように配置されている。また、突
起54Cと1面接触型カップリング部材54Cとの組み
合わせには、いくつかの面の組み合わせが可能である
が、いずれの場合にも、突起53Cと1面接触型カップ
リング部材54Cとの接触点における接線の集まりであ
る接面は載置面と略平行である。更に、カップリングの
接触点数に拘らず接触点はその近傍において連続な面同
士の点接触であることが望ましい。
【0043】また、図12の(a)、(b)は本発明の
第6の実施形態の位置決め機構を示す図である。カセッ
ト61を搬送するロボットハンドにおいても位置決めを
行うことができるようにしたものである。即ち、カセッ
トの搬出入部の載置面62Aにはロボットハンドが侵入
するハンド形状に即した切欠部62Cが形成され、ロボ
ットハンドがカセットの搬出入部に侵入できるようにし
てある。そして、ロボットハンドから搬出入部へカセッ
ト62を引き渡す位置で、搬出入側の載置面62Aとロ
ボットハンド側の載置面62Bで面一の載置面62が形
成されるようにしてある。また、カセット61の下面に
は各載置面62A、62B上の各2面接触型カップリン
グ部材部材64A、64Bと同時に係合する長さの三角
柱状の突起63が3個配置されている。一方、ロボット
ハンド側の載置面62B上にはカセット61の突起63
と2点で点接触する2面接触型カップリング部材64B
が放射線上には位置され、それぞれの放射線の延長線上
に搬出入側の載置面62B上にロボットハンド側のもの
と同一の2面接触型カップリング部材64Aが配置され
ている。従って、突起63及び2面接触型カップリング
部材64A、64Bは図1に示したものと同一の形状に
形成されている。また、図示してないが、各載置面62
A、62Bにはの下側には図2に示したものと同一の被
載置体検出手段が配設され、それぞれの被載置体検出手
段により各2面接触型カップリング部材64A、64B
と係合した突起63を介して位置決めされたカセット6
1を検出できるようにしてある。つまり、カセットの搬
出入部の載置面62A及びロボットハンドの載置面62
Bの双方で位置決め後のカセット61を検出できるよう
にしてある。
【0044】従って、本実施形態によれば、ロボットハ
ンドと搬出入部との間でカセット61を受け渡す際に、
搬出入部側及びロボットハンド側の双方の載置面62
A、62B上に位置決めされたカセット61を確実に検
出でき、ロボットハンドと搬出入部との間のカセットの
受け渡しを正確且つ確実に行うことができる。また、こ
のような受け渡しのための配置は三角柱状の突起に限ら
ず、半円筒状など、前記種々の柱状突起を使用すること
ができる。また、半球状の突起の場合にも、2個を隣接
配置することにより同様の効果を持たせることができ
る。
【0045】尚、上記各実施形態では被載置体として半
導体製造工程に用いられるカセットを例に挙げて説明し
たが、本発明はカセット以外のウエハキャリアについて
も適用することができる。また、カップリング部材は複
数の部材からなるものについて説明したが、複数の部材
が一体的に形成されたものであっても良い。
【0046】また、上記各実施形態では位置決め機構を
1組設けたものについて説明したが、位置決め機構を2
組以上設けたものであっても良い。2組の位置決め機構
を設ける場合には、1組の位置決め機構を上記各実施形
態のように配置し、他の1組を例えばその内側に配置す
れば良い。更に、被載置体を固定するような場合には、
被載置体の任意の面(上面、側面等)に付加的に位置決
め機構を設けることもできる。更に、本発明は、本発明
の精神に反しない限り、載置面上に載置される被載置体
の位置決めについて広く適用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項6、請求項
8、請求項9及び請求項11に記載の発明によれば、カ
セット等の被載置体を載置面上の載置位置に確実に位置
決めすることができると共に被載置体の重量増加を防
ぎ、底面構造を簡略化することができる被載置体の位置
決め機構を提供することができる。
【0048】また、本発明の請求項7及び請求項10に
記載の発明によれば、カセット等の被載置体を載置面上
の載置位置に確実に位置決めすることができると共に被
載置体の重量化を防止することができ、しかも被載置体
が不正に載置された場合に被載置体の載置確認用のパッ
ド以外の部分の干渉や載置面上を被載置体以外の物体が
横切るようなことがあっても誤動作なく被載置体の突起
のみを確実に検出して被載置体が位置決めされたことを
認識することができる被載置体の位置決め機構を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被載置台の位置決め機構の一実施形態
を示す図で、(a)はカセットを載置する直前の状態を
示す斜視図、(b)はカセットを載置した位置決め状態
を示す平面図である。
【図2】図1に示す被載置台の位置決め機構に用いられ
た位置決め機構を取り出して示す図で、(a)は位置決
め状態を示す平面図、(b)は(a)の横方向の断面図
である。
【図3】本発明の他の実施形態の位置決め機構の要部を
示す図で、(a)は位置決め状態を示す平面図、(b)
は(a)の横方向の断面図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態を示す図で、図1の
(b)の位置決め機構の配置を変えた平面図である。
【図5】(a)は本発明の更に他の実施形態を示す、図
1の(b)の位置決め機構の配置を変えた平面図、
(b)は更に他の配置形態を示す平面図である。
【図6】本発明の被載置台の位置決め機構の更に他の実
施形態を示す図1に相当する図で、(a)はカセットを
載置する直前の状態を示す斜視図である。
【図7】図6に示す被載置台の位置決め機構に用いられ
た位置決め機構を取り出して示す図で、(a)は位置決
め状態を示す平面図、(b)は(a)の横方向の断面図
である。
【図8】本発明の更に他の実施形態の被載置台の位置決
め機構に用いられた位置決め機構を取り出して示す図
で、図2の(b)に相当する断面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態を示す図で、図1の
(b)に相当する平面図である。
【図10】図9に示す位置決め機構を示す図で、(a)
は3面接触型の位置決め機構を示す平面図、(b)は1
面接触型の位置決め機構を示す側面図である。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ3面接触型の位置
決め機構の他の実施形態を示す平面図である。
【図12】本発明の被載置台の位置決め機構の更に他の
実施形態を示す図で、(a)はカセットを載置する直前
の状態を示す斜視図、(b)はカセットを載置した位置
決め状態を示す平面図である。
【図13】従来の被載置台の位置決め機構の一例を示す
図で、(a)はカセットを載置した位置決め状態を示す
平面図、(b)はカセットを載置した位置決め状態を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、60 位置決め機構 11、21、31、41、51、61 カセット(被
載置体) 12、22、32、42、52、62 載置面 13、23、33、43、63 突起 14、24、34、44 2面接触型カ
ップリング部材 53A、53B、53C 突起 54A、64A、64B 2面接触型カ
ップリング部材 54B 3面接触型カ
ップリング部材 54C 1面接触型カ
ップリング部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被載置体を載置面の所定位置に位置決め
    する位置決め機構において、上記位置決め機構は、上記
    被載置体の下面に一直線上にないように配設された少な
    くとも3個の突起と、これらの各突起に対応して上記載
    置面上に配設され且つそれぞれの突起と2箇所で点接触
    して係合する2面接触型カップリング部材とを備えたこ
    とを特徴とする被載置体の位置決め機構。
  2. 【請求項2】 被載置体を載置面の所定位置に位置決め
    する位置決め機構において、上記位置決め機構は、上記
    被載置体の下面に一直線上にないように配設された少な
    くとも3個の突起と、各突起の1個の突起に対応して上
    記載置面上に配設され且つその突起と3箇所で点接触し
    て係合する3面接触型カップリング部材と、この3面接
    触型カップリング部材が係合する突起とは別の突起に対
    応して配設され且つその突起と2箇所で点接触して係合
    する2面接触型カップリング部材と、これら両カップリ
    ング部材がそれぞれ係合する突起とは別の突起に対応し
    て配設され且つその突起と1箇所で点接触して係合する
    1面接触型カップリング部材とを備えてなることを特徴
    とする被載置体の位置決め機構。
  3. 【請求項3】 上記3個の突起と2面接触型カップリン
    グ部材との接面の交線が被載置物の概中心から放射状に
    なるよう配置されてなることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の被載置体の位置決め機構。
  4. 【請求項4】 上記突起は断面形状が略三角形からなる
    と共に上記2面接触型カップリング部材は上記突起を挟
    み且つ互いに対向する3次元曲面を有することを特徴と
    する請求項1〜請求項3から選択されるいずれか一つに
    記載の被載置体の位置決め機構。
  5. 【請求項5】 上記突起は表面が2次元曲面からなると
    共に上記2面接触型カップリング部材は上記突起を挟み
    且つ互いに対向する2次元曲面または3次元曲面を有す
    ることを特徴とする請求項1〜請求項3から選択される
    いずれか一つに記載の被載置体の位置決め機構。
  6. 【請求項6】 上記突起は表面が3次元曲面からなると
    共に上記2面接触型カップリング部材は上記突起を挟み
    且つ互いに対向する平面または2次元曲面からなること
    を特徴とする請求項1〜請求項3から選択されるいずれ
    か一つに記載の被載置体の位置決め機構。
  7. 【請求項7】 上記2面接触型カップリング部材に係合
    した上記突起の少なくとも1個を検出する被載置体検出
    手段を上記載置面の下側に設けたことを特徴とする請求
    項1〜請求項6から選択されるいずれか一つに記載の被
    載置体の位置決め機構。
  8. 【請求項8】 上記突起は逆三角錐からなると共に上記
    3面接触型カップリング部材は上記突起を挟む3箇所の
    3次元曲面部分を有することを特徴とする請求項2に記
    載の被載置体の位置決め機構。
  9. 【請求項9】 上記突起は3次元曲面からなると共に上
    記3面接触型カップリング部材は上記突起と少なくとも
    3箇所で点接触する3次元曲面部分を有することを特徴
    とする請求項2に記載の被載置体の位置決め機構。
  10. 【請求項10】 上記2面接触型カップリング部材、上
    記3面接触型カップリング部材及び上記1面接触型カッ
    プリング部材に係合した上記突起の少なくともいずれか
    一つを検出する被載置体検出手段を上記載置面の下側に
    設けたことを特徴とする請求項2、請求項8及び請求項
    9から選択されるいずれか一つに記載の被載置体の位置
    決め機構。
  11. 【請求項11】 被載置体の上面または側面に3面接触
    型カップリング部材、2面接触型カップリング部材、1
    面接触型カップリング部材を任意の数適宜配置し、被載
    置体の固定することを特徴とする請求項1〜請求項6及
    び請求項8〜請求項10から選択されるいずれか一つに
    記載の被載置体の位置決め機構。
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