JPH0910662A - 円筒状基材塗布方法及び該装置 - Google Patents

円筒状基材塗布方法及び該装置

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JPH0910662A
JPH0910662A JP16202095A JP16202095A JPH0910662A JP H0910662 A JPH0910662 A JP H0910662A JP 16202095 A JP16202095 A JP 16202095A JP 16202095 A JP16202095 A JP 16202095A JP H0910662 A JPH0910662 A JP H0910662A
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晃 大平
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淳二 氏原
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栄一 木島
Masanari Asano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状基材の繋ぎ部を把持し且つ搬送して、
塗布膜が均一で塗布ムラや塗布欠陥のないコンパクトな
円筒状基材塗布方法及び装置を得る。 【構成】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下か
ら上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円筒状基材
の塗布装置において、前記円筒状基材の外周面上に塗布
液を連続的に塗布する際、隣接する前記円筒状基材の繋
ぎ部の外面を外方より把持且つ搬送する把持搬送手段を
備えたことを特徴とする円筒状基材塗布装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は円筒状基材(ドラムとも
言う)の塗布方法及び該装置に係わり、さらに詳しくは
円筒状の基材に垂直に塗布する方法及び装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、<従来の技術1>円筒状基材
の塗布方法及び該装置において、例えば、円筒状基材を
垂直に塗布する際に、円筒状基材を把持したり、搬送し
たりする技術が開示されている(特開平3−21371
参照など)。また、円筒状基材を積み重ねながらタッチ
ロールにより把持し搬送する塗布装置が開示されている
(特開昭60−95546号参照)。また、1つの円筒
状基材の不使用箇所を別々に把持し搬送するものが開示
されている(特開平2−115082参照)。さらに、
円筒状基材の搬送用把持部材と円筒状基材の段差防止用
把持部材とを用いた塗布装置が開示されている(特開平
4−53955参照、図5の(d)参照)。
【0003】また、<従来の技術2>円筒状基材の塗布
方法及び該装置において、例えば、円筒状基材を垂直に
塗布する際に、円筒状基材を把持したり、搬送したりす
る技術が開示されている(特開平4−53955参
照)。また、円筒状基材を把持かつ搬送するものが開示
されている(特開平3−213771参照)。
【0004】また、<従来の技術3>円筒状基材の塗布
方法及び該装置において、例えば、円筒状基材を垂直に
塗布する際に、円筒状基材を所定量搬送する技術が開示
されている。
【0005】さらに、<従来の技術4>円筒状基材の塗
布方法及び該装置において、例えば、隣接する円筒状基
材の間にスペーサ部材を介在させ重ねる方式においては
コイルスプリング緩衝機構が開示されている(特開平2
−115073参照)。さらに、円筒状基材を把持かつ
搬送するものが開示されている(特開平3−21377
1参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
<従来の技術1>においては、円筒状基材の隣接する円
筒状基材の繋ぎ部以外の個所を把持し且つ搬送している
ので、円筒状基材と円筒状基材のずれが生じ安定して塗
布ができにくい。また、前記タッチロールによる搬送の
場合は、円筒状基材に傷が付きやすく、円筒状基材の相
互の繋ぎ部のずれ防止を別に設ける必要がある。また、
1つの円筒状基材の不使用箇所を別々に把持搬送するも
のは機構が複雑になり、円筒状基材の相互の繋ぎ部のず
れ防止を別に設ける必要がある。さらに、搬送用把持部
材と段差防止用把持部材を用いたものは、別々に設けて
いるため機構が複雑になるという問題がある。
【0007】また、従来の円筒状基材の把持、搬送部を
図5(b)、(c)で示すとおり円筒状基材の繋ぎ部を
把持しないと、段差修正が効果的に行えず、円筒状基材
の真直度が劣り、円筒状基材に対して把持が不安定にな
り、又把持と搬送を別々に行うと装置が複雑となりゴ
ミ、ほこりの発生源を増やす事になると言う問題があ
る。
【0008】また、前述の<従来の技術2>において
は、円筒状基材を把持したり、搬送したりする特開平4
−53955においては1つの上昇用把持部材と移動部
を1つの繋ぎ部の段差防止用把持部材と移動部をそれぞ
れ有しており、装置が複雑となりゴミ、傷の発生を増加
させる(図7(c)参照)。また、円筒状基材を把持か
つ搬送する特開平3−213771においては、隣接す
る円筒状基材の繋ぎ部を把持し、搬送していないので段
差修正が効果的に行えず、真直度が劣る。円筒状基材に
対しては把持が不安定になる。又把持と搬送を別々に行
うと装置が複雑となりゴミ、ほこりの発生源を増やす事
になる(図7(b)参照)。また、従来の円筒状基材の
把持、搬送部を図7(d)示しており、図のように、1
つの移動部に2つのハンド部を有して把持の確実化をは
かったものであるが、装置が複雑となり、ゴミやキズの
発生を増加させる問題がある。
【0009】<従来の技術3>においては、円筒状基材
を塗布する装置において、円筒状基材の塗布開始、再開
始等のロスタイムを無くし操作性の良好い円筒状基材塗
布方法及び装置が望まれる。
【0010】<従来の技術4>においては、コイルスプ
リング緩衝機構を有する特開平2−115073におい
ては、隣接する円筒状基材の間にスペーサ部材を介在さ
せ重ねる方式に用いられているがスペーサ部材を設ける
と、スペーサ部材の挿入、取り出しが複雑となる。ま
た、円筒状基材を把持かつ搬送する特開平3−2137
71では繋ぎ部以外を把持しているため段差修正等が効
果的に行えず、真直度が劣り、円筒状基材に対しては把
持が不安定になる。
【0011】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
で、第1の目的は円筒状基材の繋ぎ部を同時に把持し且
つ搬送して、塗布膜が均一で塗布ムラや塗布欠陥のない
コンパクトな円筒状基材の塗布方法及び装置を提供する
ことにある。
【0012】また、第2の目的は円筒状基材の繋ぎ部を
把持し及び解放を行うハンド部と対の移動部を有する把
持搬送部材を複数設け、塗布膜が均一で、塗布ムラや塗
布欠陥のないコンパクトで操作性の良好な円筒状基材塗
布方法及び装置を提供することにある。
【0013】また、第3の目的は円筒状基材の塗布開
始、再開始等のロスタイムを無くし操作性の良好な円筒
状基材塗布方法及び装置を提供することにある。
【0014】さらに、第4の目的は円筒状基材の供給時
の衝撃を緩衝し、塗布膜が均一で塗布ムラや塗布欠陥の
ないコンパクトで操作性の良好な円筒状基材塗布方法及
び装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記の手段
により達成される。即ち、 (1)本発明の円筒状基材塗布装置は円筒状基材の筒軸
を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら
垂直に塗布する円筒状基材の塗布装置において、前記円
筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、隣
接する前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より把持且
つ搬送する把持搬送手段を備えたことを特徴とする。
【0016】(2)本発明の円筒状基材塗布方法は円筒
状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押
し上げながら垂直に塗布する円筒状基材の塗布方法にお
いて、前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗
布する際、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外
方より把持しながら且つ搬送することを特徴とする。
【0017】(3)本発明の円筒状基材塗布装置は、円
筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に
押し上げながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する円筒状基材の塗布装置において、隣接す
る前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より把持し且つ
搬送する把持搬送手段を備え、前記把持搬送手段は隣接
する前記円筒状基材の繋ぎ部を把持し及び解放するハン
ド部と、前記ハンド部と対の前記円筒状基材を移動させ
る移動部とを有する把持搬送部材を複数備え、前記複数
の把持搬送部により、前記円筒状基材を下から上へ順次
移動させることを特徴とする。
【0018】(4)本発明の円筒状基材塗布方法は、円
筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に
押し上げながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する円筒状基材の塗布方法において、複数設
けられた隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部を把持し及び
解放を行うハンド部と前記ハンド部と対の前記円筒状基
材を移動させる移動部を有する把持搬送部材により、前
記円筒状基材を下から上へ順次移動させることを特徴と
する。
【0019】(5)本発明の円筒状基材塗布装置は、円
筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に
押し上げながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する円筒状基材塗布装置において、隣接する
前記円筒状基材の繋ぎ部外面を外方より把持し且つ搬送
する把持搬送手段と、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部
の位置を検出する繋ぎ部検出手段とを備え、前記繋ぎ部
検出手段の検出信号に基づき把持搬送手段の作動により
前記円筒状基材の繋ぎ部を把持且つ搬送することを特徴
とする。
【0020】(6)本発明の円筒状基材塗布方法は、円
筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に
押し上げながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する円筒状基材塗布方法において、隣接する
前記円筒状基材の繋ぎ部位置の繋ぎ部検出部材の検出に
基づき、前記円筒状基材の繋ぎ部を把持する作動位置に
達した時、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部外面を外方
より把持しながら且つ搬送することを特徴とする。
【0021】(7)本発明の円筒状基材塗布装置は、円
筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に
押し上げながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する際、隣接する円筒状基材の繋ぎ部外面を
外方より把持しながら且つ搬送する把持搬送手段と、ス
プリング緩衝機構により前記円筒状基材を繋いで供給す
る供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】(8)本発明の円筒状基材塗布方法は、円
筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に
押し上げながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連
続的に塗布する円筒状基材塗布方法において、前記円筒
状基材をスプリング緩衝機構を有する供給手段で供給
し、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より
把持しながら且つ搬送することを特徴する。
【0023】ここでいう垂直に塗布する円筒状塗布装置
とは、スライドホッパー型コーター、押し出し型コータ
ー、リングコーター、スプレーコーター等ドラムを積み
重ねて上方又は下方に相対的に移動することにより塗布
するもので、スライドホッパー型コーターが好ましい。
【0024】
【作用】請求項1によれば、円筒状基材の筒軸を合わせ
て積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗
布する円筒状基材の塗布装置にあって、円筒状基材の外
周面上に塗布液を連続的に塗布する際、把持搬送手段に
より隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より
把持かつ搬送する。その結果として、塗膜が均一で、塗
布ムラや塗膜欠陥がなく、塗布性が良好で、繋ぎ部の段
差修正も出来る。また、搬送と把持を兼ねるため機構が
コンパクトになりゴミやほこりの発生が少ない。したが
って円筒状基材が長時間安定に供給される。繋ぎ部の非
画像部を把持する場合は傷の発生による塗布欠陥を避け
る事が出来る。
【0025】請求項2によれば、請求項1の円筒状基材
塗布装置において、塗布手段がホッパー状に塗布液を供
給して円筒状基材に塗布するスライドホッパー型であ
る。その結果として、塗膜が均一であり、塗布ムラや塗
膜欠陥がなく、塗布性が良好となる。
【0026】請求項3によれば、円筒状基材の筒軸を合
わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら垂直
に塗布する塗布方法にあって、円筒状基材の外周面上に
塗布液を連続的に塗布する際、隣接する前記円筒状基材
の繋ぎ部の外面を外方より把持しながら且つ搬送する。
その結果として、塗膜が均一で、塗布ムラや塗膜欠陥が
なく、塗布性が良好で、繋ぎ部の段差修正も出来る。ま
た、搬送と把持を兼ねるため機構がコンパクトになりゴ
ミやほこりの発生が少ない。したがって円筒状基材が長
時間安定に供給される。繋ぎ部の非画像部を把持する場
合は傷の発生による塗布欠陥を避ける事が出来る。
【0027】請求項4によれば、円筒状基材の筒軸を合
わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前記
円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する円筒
状基材の方法装置にあって、把持搬送手段により隣接す
る前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より把持し且つ
搬送する。そして、把持搬送手段の把持搬送部材は隣接
する円筒状基材の繋ぎ部を把持し及び解放するハンド部
と、前記ハンド部と対の前記円筒状基材を移動させる移
動部とを複数設け、この把持搬送部材により円筒状基材
を下から上へ順次移動させる。その結果として、塗膜が
均一であり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく、塗布性が良好
となり、円筒状基材の把持搬送の性能が高く長期に安定
して塗布が出来る。繋ぎ部の非画像部を把持することに
より傷の発生による塗布欠陥を避ける事が出来、繋ぎ部
の段差修正も出来る。
【0028】請求項5によれば、請求項4の円筒状基材
塗布装置において、円筒状基材の塗布装置の塗布手段が
ホッパー状に塗布液を供給して円筒状基材に塗布するス
ライドホッパー型である。その結果として、塗膜が均一
であり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく、塗布性が良好とな
る。
【0029】請求項6によれば、円筒状基材の筒軸を合
わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前記
円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する円筒
状基材の塗布方法において、複数設けられた隣接する前
記円筒状基材の繋ぎ部を把持し及び解放を行うハンド部
と前記ハンド部と対の前記円筒状基材を移動させる移動
部を有する把持搬送部材により、前記円筒状基材を下か
ら上へ順次移動させる。その結果として、塗膜が均一で
あり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく、塗布性が良好とな
り、円筒状基材の把持搬送の性能が高く長期の安定した
塗布が出来る。繋ぎ部の非画像部を把持することにより
傷の発生による塗布欠陥を避ける事が出来、しかも繋ぎ
部の段差修正も出来る。
【0030】請求項7によれば、円筒状基材の筒軸を合
わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前記
円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する円筒
状基材塗布装置にあって、繋ぎ部検出手段により隣接す
る前記円筒状基材の繋ぎ部の位置を検出する。そして、
繋ぎ部検出手段の検出信号に基づき隣接する前記円筒状
基材の繋ぎ部外面を外方より把持し且つ搬送する把持搬
送手段の作動により円筒状基材の繋ぎ部を把持且つ搬送
する。なお、繋ぎ部検出手段のセンサ位置は円筒状基材
の移動速度、把持速度、円筒状基材の長さ等により決め
る。なお、繋ぎ部検出手段のセンサとして、電磁気、超
音波、光学等を利用したものがあるが、投光部及び受光
部を備えた光学センサが好ましい。その結果として、円
筒状基材の所定位置の停止精度が向上し、検出の信号に
より装置の制御ができやすく、塗布開始や再開始でもロ
スタイムが小さくなる。また、塗膜が均一で塗布ムラや
塗膜欠陥がなく塗布性が良好となる。繋ぎ部の微小なズ
レにも対応でき、繋ぎ部の非画像部を把持すると傷の発
生による塗布欠陥を避ける事ができる。
【0031】請求項8によれば、請求項7の円筒状基材
塗布装置において、円筒状基材の塗布装置の塗布手段が
ホッパー状に塗布液を供給して円筒状基材に塗布するス
ライドホッパー型である。その結果として、塗膜が均一
であり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく、塗布性が良好とな
る。
【0032】請求項9によれば、円筒状基材の筒軸を合
わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前記
基材外周面上に塗布液を連続的に塗布する円筒状基材塗
布方法において、前記円筒状基材の相互の繋ぎ部を検出
する繋ぎ部検出手段の検出信号に基づき、前記円筒状基
材の繋ぎ部が把持作動位置に達した時、隣接する前記円
筒状基材の繋ぎ部外面を外方より把持しながら搬送す
る。その結果として、円筒状基材の所定位置の停止精度
が向上し、検出の信号により装置の制御ができやすく、
塗布開始や再開始でもロスタイムが小さくなる。また、
塗膜が均一で塗布ムラや塗膜欠陥がなく塗布性が良好と
なる。繋ぎ部の微小なズレにも対応でき、繋ぎ部の非画
像部を把持すると傷の発生による塗布欠陥を避ける事が
できる。
【0033】請求項10によれば、円筒状基材の筒軸を
合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前
記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する
際、供給手段によりスプリング緩衝機構で前記円筒状基
材を緩衝して繋ぎ、さらに把持搬送手段により隣接する
円筒状基材の繋ぎ部外面を外方より把持しながら且つ搬
送する。その結果として、従来にように隣接する円筒状
基材の間のスペーサ部材を入れないで重ねられた円筒状
基材に衝撃、振動をあたえないで円筒状基材を供給し、
把持し且つ搬送することにより、塗膜が均一で塗布ムラ
や塗膜欠陥がなく、傷の発生による塗布欠陥を避け、繋
ぎ部の段差の修正もできる。
【0034】請求項11によれば、請求項10の円筒状
基材塗布装置において、円筒状基材の塗布装置の塗布手
段がホッパー状に塗布液を供給して円筒状基材に塗布す
るスライドホッパー型である。その結果として、塗膜が
均一であり、塗布ムラや塗膜欠陥がなく、塗布性が良好
となる。
【0035】請求項12によれば、請求項10の円筒状
基材塗布装置において、スプリング緩衝機構が金属コイ
ルスプリングである。その結果として、従来のように隣
接する円筒状基材の間のスペーサ部材を入れないで重ね
られた円筒状基材に衝撃、振動をあたえないで円筒状基
材を供給できる。スプリング緩衝機構としては金属バ
ネ、空気バネ等がある。コイルスプリングが良く、中で
も金属コイルスプリングは高精度塗布でき、支持系の固
有振動が少なく、また耐久性等から好ましい。また、材
料の材質としては鋼系のものが好ましい。
【0036】請求項13によれば、円筒状基材の筒軸を
合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前
記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する円
筒状基材塗布方法において、前記円筒状基材をスプリン
グ緩衝機構を有する供給手段で供給し、さらに隣接する
前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より把持しながら
且つ搬送する。その結果として、従来のように隣接する
円筒状基材の間のスペーサ部材を入れないで重ねられた
円筒状基材に衝撃、振動をあたえないで円筒状基材を供
給し、把持し且つ搬送することにより、塗膜が均一で塗
布ムラや塗膜欠陥がなく、傷の発生による塗布欠陥を避
け、繋ぎ部の段差の修正もできる。
【0037】
【実施例】以下、各発明に係わる実施例を図面に基づい
て説明する。
【0038】<実施例1>図1から図5は請求項1、2
及び3記載の発明の実施例の円筒状基材塗布装置、方法
を示す。
【0039】本発明の円筒状基材塗布装置は円筒状基材
の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げ
ながら垂直に塗布する塗布装置により、前記円筒状基材
の外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、隣接する前
記円筒状基材の繋ぎ部の外面を把持搬送手段により外方
より把持しながら且つ搬送する。また、塗布手段はホッ
パー状に塗布液を供給して塗布するスライドホッパー型
である。
【0040】図1は本発明の実施例に係わる円筒状基材
塗布装置の全体構成図を示す。先ず、供給手段10は円
筒状基材を後述の把持搬送手段に供給する手段で、円筒
状基材は図示しない供給ロボットにより可動テーブル1
2上に置かれ、円筒状基材1Aは可動テーブル12の矢
印方向の回転により円筒状基材1Bの位置に達する。こ
の時、供給アーム14が下方より上方へ円筒状基材1B
を押し上げ、次の行程の把持搬送手段20に供給され
る。
【0041】把持搬送手段20は、円筒状基材を把持し
且つ搬送する手段でアーム部28A及び28Bにより隣
接する円筒状基材と円筒状基材との繋ぎ部を把持し且つ
搬送し、円筒状基材は次の位置決め手段に送られる。な
お、把持搬送手段20については更に詳しく図2、図4
で説明する。
【0042】位置決め手段30は、円筒状基材を所定の
位置に位置決めする手段である。円筒状基材は位置決め
後に塗布手段に送られる。なお、位置決め手段は特開平
3−280063号公報に記載されている手段が好まし
く用いられる。
【0043】次に、塗布手段40は、塗布液をスライド
ホッパーに供給し円筒状基材に塗布する。塗布部材41
及び前記塗布部材を載置する塗布部材戴置台42がある
(図2)。円筒状基材1A、1B、1C、1D及び1E
が上昇するに従って順次塗膜が形成されるようになって
いる。なお、実施例ではスライドホッパー型を使用して
いる。信頼性の高く連続して安定して塗布できるスライ
ドホッパー型が好ましい。なお、この塗布手段は特開昭
58−189061号公報に詳しく記載されているもの
が好ましく使用される。なお、他の塗布手段としては、
押し出し型、リングコーター型、スプレーコーター型等
あり、円筒状基材を積み重ねて上方又は下方に相対的に
移動する事により塗布するものであれば種類を問わな
い。円筒状基材は塗布後は乾燥手段に送られる。
【0044】乾燥手段50は塗膜された円筒状基材をリ
ング状のヒータ53で乾燥させる手段で、乾燥手段は乾
燥フードと吸引式乾燥器を重ねて用いても良く、塗布液
の溶媒や液膜厚に応じてフードのみでも良く、また吸引
式乾燥器のみでも良い。これらは特願平5−21649
5号あるいは特願平5−99559号に記載してある乾
燥手段が好ましく使用される。また、塗布液によっては
乾燥手段を特別に設けず自然乾燥に任せても良い。円筒
状基材は乾燥後は最後の分離排出手段に送られる。
【0045】分離排出手段60は塗布され乾燥された円
筒状基材を分離し、排出する手段である。特願平5−1
24270号に述べられているものが好ましく使用され
る。また特開昭61−120662号、同61−120
664号公報等でも良い。分離された円筒状基材(ドラ
ム)は図示しない排出ロボットにより排出される。
【0046】図2は円筒状基材塗布装置の把持搬送手段
の概略正面図で、さらに詳しくは図1の把持搬送手段2
0とその周辺の機構を示す。把持搬送手段20は互いに
相対向する1組の把持搬送手段20A及び20Bがあ
り、それぞれ上下方向に向かうボールネジ22A及び2
2Bが設けられており、各ボールネジ22A及び22B
には移動部材23A及び23Bが嵌合している。移動部
材23A及び23Bにはアーム部28A及び28Bが固
定されている。駆動モータ21A及び21Bを駆動させ
ることにより移動部材23A及び23B、アーム部28
A及び28Bを上昇または下降するようになっている。
アーム部28A及び28Bは共に端部にハンド部30A
及び30Bが設けられている。把持搬送手段は図示では
隣接する円筒状基材1Aと円筒状基材1Bとに接合した
繋ぎ部を把持し且つ搬送するようになっている。また円
筒状基材は下側より円筒状基材1A、1B、1C及び1
Dの順で重なって接続されている。
【0047】なお、把持搬送手段20A及び20Bの間
の下部には前記供給手段が上部には前記塗布手段が設け
られている。塗布手段には前記塗布部材41、塗布部材
載置台42が設けられている。また、上部には前記分離
排出手段の分離部材61により分離され排出される。
【0048】図3は、本発明の実施例に係わる他の円筒
状基材塗布装置の全体構成図を示す。この円筒状基材塗
布装置は図1の装置を重層塗布するようにしたもので、
図1で示したと同一の各手段には同一の符号を付すとと
もに、構成的、機能的にかわらないものはその説明を省
略する。
【0049】構成として下方より、供給手段10、把持
搬送手段20、Aブロックの位置決め手段30、塗布手
段40A、乾燥手段50、次ぎにBブロックの位置決め
手段30、塗布手段40B,乾燥手段50、さらにCブ
ロックの位置決め手段30、塗布手段40C,乾燥手段
50があり、最後に分離排出手段60の順で構成されて
いる。
【0050】図4は、円筒状基材塗布装置の要部把持搬
送手段の斜視図を示す。把持搬送手段は円筒状基材を把
持し且つ搬送するようになっており、把持搬送手段の把
持子34を設けたハンド部30Aは図では円筒状基材1
Eと1Dとの繋ぎ部を把持し、且つ図示しない方法によ
り上方に搬送するようになったいる。また、把持子34
を設けたハンド部30Bは図では円筒状基材1Dと1C
との繋ぎ部を把持し且つ搬送するために待機している状
態を示している。ハンド部30Bが円筒状基材1Dと1
Cとの繋ぎ部を把持し上方へ搬送開始すると、ハンド部
30Aは下方へ移行し、この操作を繰り返すことにより
円筒状基材を上方に搬送する。
【0051】図5は円筒状基材塗布装置の要部把持搬送
手段の比較説明図である。図5(a)は本発明の実施例
の把持搬送手段の説明図で、把持搬送手段のハンド部3
0Aで円筒状基材1D,1Eの繋ぎ部を把持し且つ搬送
するようになっている。また、把持搬送手段のハンド部
30Bでは、図では円筒状基材1C,1Dの繋ぎ部を把
持し且つ搬送するようになっている。以上のように円筒
状基材を把持かつ搬送するので、円筒状基材の間の段差
修正も行え、構造が簡単となる。また、安定し、信頼性
が増し、長期に連続した塗布ができる。なお、前述の<
従来の技術1>にて説明したように、従来技術の図5
(b)、(c)は隣接する円筒状基材の繋ぎ部を把持し
ないので、段差の修正が効果的に行えず、円筒状基材の
真直度が劣り、又把持と搬送を別々に行うので装置が複
雑となりゴミ、ほこりの発生源を増やす事になる。ま
た、従来技術の図5(d)は搬送用把持部材と段差防止
用把持部材とを用いる例で、繋ぎ部を把持していないの
で段差の修正が効果的に行えず、円筒状基材の真直度が
劣り、円筒状基材に対しては把持が不安定になる。
【0052】(実施例1−1)ここで、図1、2および
4の円筒状基材塗布装置を用いて連続塗布した例を示
す。円筒状基材(ドラム)は導電性の支持体として鏡面
加工を施した直径80mm、高さ355mm、283g
のアルミニウムを用いた。また、塗布液としては下記の
UCL−1塗布液組成物を用いた。
【0053】UCL−1塗布液組成物(3.0 W/
V%ポリマー濃度) 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 以上の結果、円筒状基材の繋ぎ部を把持かつ搬送するこ
とにより、塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、ゴミ、ドラム損
傷等の塗膜欠陥がなく、塗布性の良好な塗布ドラムが得
られた。しかも、長時間にわたり、多数本の安定した連
続塗布が可能途なり、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質
となる。
【0054】(実施例1−2)次に、図3および図4の
円筒状基材塗布装置を用いて逐次連続塗布した例を示
す。円筒状基材(ドラム)は鏡面加工を施した直径80
mm、高さ355mm、283gのアルミニウムを用い
た。また、下記の如く各々塗布液組成物UCL−1
(3.0W/V%ポリマー濃度)、CGL−1、C
TL−1を調製し、スライドホッパー型の円筒状基材塗
布装置40A(UCL−1用)、40B(CGL−
1用)、40C(CTL−1用)にて実施例1−1と
同様にして3層の逐次重層塗布を行った。CTL−1塗
布後は分離後に乾燥室にて95℃、1時間の本乾燥を行
った。このようにして感光体ドラムを作成した。
【0055】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−1塗布液組成物 フルオレノン型ジスアゾ顔料(CGM−1) 250g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 100g メチルエチルケトン 14.3l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散したもの。
【0056】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定。
【0057】以下に上記のCGM−1,CTM−1の化
学式を示す。
【0058】
【化1】
【0059】
【化2】
【0060】得られた円筒状基材の感光体ドラムをU−
BIX3035複写機(コニカ(株)製)に組み込みテ
ストした。
【0061】その結果、円筒状基材の感光体ドラムは1
0本目と10000本目との差が無く、濃淡ムラ、カブ
リムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、ゴミ、スジ、特に
把持によるキズ)等がなく良好であった。
【0062】<実施例2>図6、図7は請求項4、5及
び6記載の発明の実施例の円筒状基材塗布装置、方法を
示す。なお、本円筒状基材塗布装置において実施例1の
図1、図2、図3と同一の部材には同一符号を付すと共
に、構成的、機構的に変わらないものはその説明と図を
省略する。構成的、機構的に変わる個所については部分
的に説明をする。
【0063】本発明の円筒状基材塗布装置は円筒状基材
の筒軸を合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げ
ながら前記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗
布する円筒状基材の塗布装置であって、複数設けられた
隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部を把持し及び解放を行
うハンド部と前記ハンド部と対の前記円筒状基材を移動
させる移動部を有する把持搬送部材により、前記円筒状
基材を下から上へ順次移動させるものである。また、塗
布手段はホッパー状に塗布液を供給して塗布するスライ
ドホッパー型である。また、円筒状基材塗布装置は図
1、2、3で、把持搬送手段は後述する図6で示すもの
である。
【0064】図6は円筒状基材塗布装置の他の要部把持
搬送手段の斜視図を示す。把持搬送手段の把持搬送部材
は複数設けられ、把持搬送部材は隣接する円筒状基材の
繋ぎ部を把持し及び解放を行うハンド部とハンド部と対
の前記円筒状基材を移動させる移動部を有する。図で説
明すると、1つの把持搬送部材は把持子34を設けたハ
ンド部30Aで円筒状基材1Eと1Dとの繋ぎ部を把持
し解放を行う。また、移動部材23Aはハンド部30A
と対になってボールネジ22Aにより移動する。同様
に、他の把持搬送部材は把持子34を設けたハンド部3
0Bで円筒状基材1Cと1Dとの繋ぎ部を把持し解放を
行う。また、移動部材23Bはハンド部30Bと対にな
ってボールネジ22Bにより移動する。
【0065】ここで、動作を説明すると、図は一方の把
持搬送部材の移動部23Aとハンド部30Aが円筒状基
材を上方に搬送している状態を示し、他方の把持搬送部
材の移動部23Bとハンド部30Bは繋ぎ部の把持搬送
を終わり、図では円筒状基材1Dと1Cとの繋ぎ部を搬
送する為に下降している状態を示している。図でハンド
部30Bが円筒状基材1Dと1Cとの繋ぎ部を把持し上
方へ搬送開始するとハンド部30Aは解放され下方へ移
行しする。この操作を繰り返すことにより円筒状基材は
上方に搬送される。
【0066】図7は円筒状基材塗布装置の他の把持搬送
手段の比較説明図で、図7(a)は本発明の実施例の把
持搬送手段の説明図である。一方の把持搬送部材は移動
部材23Aとアーム部28Aを有すハンド部30Aが有
り、図では円筒ドラム1D,1Eの繋ぎ部をハンド部3
0Aで把持し、移動部材23Aで上下に移動する。ま
た、同様にして、他方の把持搬送部材は移動部材23B
とアーム部28Bを有すハンド部30Bが有り、図では
円筒ドラム1C,1Dの繋ぎ部をハンド部30Bで把持
し、移動部材23Bで上下に移動する。以上のように本
発明は把持かつ搬送し、段差修正も行えるものであり、
良好な塗布性の他に装置をコンパクトにできる。
【0067】図7(b),(c),(d)は従来例の説
明図で、すでに<従来の技術2>で説明しているので、
詳しい説明は省略する。なお、図7(a)と同一の部材
には同一符号を付すと共に、構成的、機構的に変わらな
いものはその説明と図を省略する。構成的、機構的に変
わる所については部分的に説明をする。図7(b)は図
では円筒状基材1C,1Dの繋ぎ部を把持しないので、
段差修正が効果的に行えず、円筒状基材の真直度が劣
り、円筒状基材の対して把持が不安定になる。又把持と
搬送を別々で行うので装置が複雑となりゴミ、ほこりの
発生源を増やす事になる。また、図7(c)円筒状基材
を搬送するハンド部30Cと円筒状基材の段差防止用の
ハンド部30Eとが別々で複雑となる。さらに図7
(d)は1つの移動部に2つのハンド部を有するもので
把持の確実化を図ったものであるが、装置が複雑とな
り、またゴミ、キズの発生がしやすい。
【0068】(実施例2−1)ここで、図1、図6、図
7の円筒状基材塗布装置を用いて連続塗布した例を示
す。円筒状基材の導電性の支持体として鏡面加工を施し
た直径80mm、高さ355mm、283gのアルミニ
ウムを用いた。又塗布液としては下記のCGL−2塗
布液組成物を用いた。
【0069】 CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) 50g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 50g メチルエチルケトン 24l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンドミルを用い
て20時間分散した。以下にCGM−2の化学式を示
す。
【0070】
【化3】
【0071】結果として、塗布ムラ、膜厚ムラ、キズ、
ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥がなく、塗布性の良好な
塗布ドラムが得られた。しかも、長時間にわたり、安定
な連続塗布や完全自動化ができるため、ホコリ、ゴミ等
が混入せず高品質の製品が可能となった。
【0072】(実施例2−2)次に、図3と図6、図7
の円筒状基材塗布装置を用いて逐次連続塗布した例を示
す。円筒状基材の導電性のドラム支持体としては鏡面加
工を施した直径80mm、高さ355mm、283gの
アルミニウムを使用し、円筒状基材上に、下記の如く各
々塗布液組成物UCL−1(3.0W/V%ポリマー
濃度)、CGL−2、CTL−1を調製し、スライ
ドホッパー型の円筒状基材塗布装置40A(UCL−
1用)、40B(CGL−2用)、40C(CTL
−1用)にて実施例2−1と同様にして3層の逐次重層
塗布を行った。CTL−1塗布後は分離後乾燥室にて9
5℃、1時間の本乾燥を行った。このようにして感光体
を作成した。
【0073】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−2塗布液組成物 ペリレン顔料(CGM−2) 500g ブチラール樹脂(エスレックBX−L 積水化学社製) 500g メチルエチルケトン 24l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−2:BX−L=2:1に固定)をサンサミルを用い
て20時間分散したもの。
【0074】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。得られた感光体をU−BI
X3035複写機(コニカ(株)製)に組み込みテスト
した。
【0075】その結果、円筒状基材の10本目と100
00本目も差が無く濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥
(黒ポチ、白ポチ、ゴミ、スジ特に把持によるキズ)等
がなく良好であった。
【0076】<実施例3>図8、図9は請求項7、8及
び9記載の発明の実施例の円筒状基材塗布装置、方法を
示す。なお、本円筒状基材塗布装置において実施例1の
図1、図2、図3と同一の部材には同一符号を付すと共
に、構成的、機構的に変わらないものはその説明と図を
省略する。構成的、機構的に変わる所については部分的
に説明をする。
【0077】円筒状基材塗布装置は円筒状基材の筒軸を
合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前
記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する円
筒状基材塗布装置であって、隣接する前記円筒状基材の
繋ぎ部位置の繋ぎ部検出部材の検出に基づき、前記円筒
状基材の繋ぎ部を把持する作動位置に達した時、隣接す
る前記円筒状基材の繋ぎ部外面を外方より把持しながら
且つ搬送する。また、塗布手段はホッパー状に塗布液を
供給して塗布するスライドホッパー型である。
【0078】図8は円筒状基材塗布装置の繋ぎ部検出手
段の斜視図である。アーム部28Aが設けられたハンド
部30Aで図では円筒状基材1E,1Dを把持して上昇
させる。そして、隣接する円筒状基材と円筒状基材との
繋ぎ部を検出する繋ぎ部検出部材の検知センサ72が円
筒状基材1Dの下端と円筒状基材1Cの上側の繋ぎ部を
検出する。その検出情報に基づきアーム部28Aの上昇
を停止させる。その後、ハンド部30Bが設けられたア
ーム部28Bが下降して円筒状基材1D,1Cの繋ぎ部
を把持するようになっている。その後、アーム部28B
の把持後はハンド部30Aが設けられたアーム部28A
を解除する。なお、検知センサ72の高さ方向の位置は
円筒状基材の移動速度、ハンド部30A、30Bの把持
速度、検知センサの応答速度等により決める。また、検
出センサ72は電磁気、超音波、光学等によるものがあ
るが、投光部及び受光部を備えた光学センサを用いるの
が好ましい。
【0079】図9は、円筒状基材塗布装置の他の繋ぎ部
検出手段の斜視図である。検知センサ71は図で上方に
設置されている。また、検知センサ71は予め検知セン
サと把持搬送手段との間隔が円筒状基材の長の整数倍に
セットされている。アーム部28Aが設けられたハンド
部30Aで円筒状基材1A,1Bを把持して上昇させ
る。そして、隣接する円筒状基材と円筒状基材との繋ぎ
部を検出する繋ぎ部検出部材の検知センサ72が円筒状
基材1Dの下端の円筒状基材1Cとの繋ぎ部を検出す
る。その検出情報に基づきアーム部28Aの上昇が停止
する。その後、ハンド部30Bが設けられたアーム部2
8Bが下降して図では円筒状基材1A,1Mの繋ぎ部を
把持するようになっている。その後、アーム部28Bの
把持後はハンド部30Aが設けられたアーム部28Aを
解除する。なお、検知センサ72の高さ方向の位置は、
円筒状基材の移動速度、ハンド部の把持速度、検知セン
サの応答速度等により決める。また、検出センサ72は
電磁気、超音波、光学等によるものがあるが、投光部及
び受光部を備えた光学センサを用いるのが好ましい。
【0080】(実施例3−1)ここで、図1と図8、図
9の円筒状基材塗布装置を用いて連続塗布した例を示
す。円筒状基材のドラム支持体は導電性で鏡面加工を施
した直径80mm、高さ355mm、283gのアルミ
ニウムを用いた。又塗布液としては下記のCTL−1
塗布液組成物を用いた。
【0081】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 500g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 560g 1,2−ジクロロエタン 2800ml 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。
【0082】その結果、塗布の開始や中断後の再開にも
対応が速くなり時間のロスタイムが防げる。また、搬送
は良好であり真直度や円筒状基材の長さに規格外れ品を
用いても何等トラブルは発生しなかった。また、塗布ム
ラ、膜厚ムラ、キズ、ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥が
なく、塗布性の良好な塗布ドラムが得られた。しかも、
長時間にわたり、安定な連続塗布や完全自動化ができる
ため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質の製品が可能と
なった。
【0083】(実施例3−2)次に、図3と図8、図9
の円筒状基材塗布装置を用いて逐次連続塗布した例を示
す。円筒状基材のドラム支持体は鏡面加工を施した直径
80mm、高さ355mm、283gのアルミニウムで
ある。円筒状基材に下記の如く各々塗布液組成物UC
L−1(3.0W/V%ポリマー濃度)、CGL−
4、CTL−1を調製し、スライドホッパー型の円筒
状基材塗布装置40A(UCL−1用)、40B(
CGL−4用)、40C(CTL−1用)にて実施例
3−1と同様にして3層の逐次重層塗布を行った。CT
L−1塗布後は分離後乾燥室にて95℃、1時間の本乾
燥を行った。このようにして感光体を作成した。
【0084】UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) CGL−4塗布液組成物 臭素化アンスアンスロン顔料(CGM−4) 200g ポリカーボネート(パンライトL−1250 帝人化成社製)100g 1,2−ジクロロエタン 18l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−4:L−1250=2:1に固定)をサンドミルを
用いて25時間分散したもの。
【0085】 CTL−1塗布液組成物 CTM−1 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。以下に上記のCGM−4の
化学式を示す。
【0086】
【化4】
【0087】得られた感光体をU−BIX3035複写
機(コニカ(株)製)に組み込み実写して評価した。
【0088】その結果、搬送は良好であり、円筒状基材
の10本目と10000本目も差が無く濃淡ムラ、カブ
リムラや画像欠陥(黒ポチ、白ポチ、ゴミ、スジ、特に
把持によるキズ)等がなく良好であった。
【0089】<実施例4>図10、図11は請求項1
0、11、12及び13記載の発明の実施例の円筒状基
材塗布装置、方法を示す。なお、本円筒状基材塗布装置
において実施例1の図1、図2、図3と同一の部材には
同一符号を付すと共に、構成的、機構的に変わらないも
のはその説明と図を省略する。構成的、機構的に変わる
所については部分的に説明をする。
【0090】円筒状基材塗布装置は円筒状基材の筒軸を
合わせて積み重ね、下から上へ垂直に押し上げながら前
記円筒状基材の外周面上に塗布液を連続的に塗布する円
筒状基材塗布装置であって、前記円筒状基材をスプリン
グ緩衝機構を有する供給手段で供給し、隣接する前記円
筒状基材の繋ぎ部の外面を外方より把持しながら且つ搬
送する。また、塗布手段はホッパー状に塗布液を供給し
て塗布するスライドホッパー型である。また、円筒状基
材を供給する供給手段は図10、図11で説明するスプ
リング緩衝機構を有したものである。
【0091】図10は円筒状基材塗布装置の供給手段の
斜視図で,供給手段は円筒状基材を供給する手段で,供
給手段にはスプリング緩衝機構を有し金属コイルスプリ
ングが設けられている。円筒状基材ホッパー18Bにあ
る円筒状基材1は供給ロボット18Aにより取り出さ
れ、可動テーブル12にセットされる。この時、検知セ
ンサ19Bで円筒状基材1Aが可動テーブル12上にセ
ットされたことを検知する。ここで、電気ブロック19
Aの電気信号によりモータ12Aが回転し、歯車列12
Bが駆動し、軸13が回転し、さらに可動テーブル12
が矢印方向に回転して円筒状基材1Aは可動テーブル1
2の円筒状基材1Bの位置に達する。次ぎに、電気ブロ
ック19Aの信号によりドライバ回路14Aが働きモー
タ14Bを回転させる。このモータ14Bの回転により
歯車列14Cが駆動して、供給アーム14が下方より上
昇する。この供給アーム14には後述の図10で説明す
る金属コイルスプリング16を介して押し部材15、ス
ペーサ11を移動させる。スペーサ11は円筒状基材1
Bを塗布搬送速度より速い速度で押し上げ、円筒状基材
1Bの上にある円筒状基材1Cに接合すると同時に減速
され塗布搬送速度と同じになる。そして、検知センサ1
9Cにより円筒状基材1Bが保持されたことを検知す
る。その後、供給アーム14は下降して復帰する。
【0092】図11は図10のスプリング緩衝機構の動
作説明図である。図11(a)は円筒状基材を押し上げ
る直前の図、図11(b)は円筒状基材を押し上げ完了
図、図11(c)は復帰した状態図である。供給アーム
14が上昇すると金属コイルスプリング16も上昇し、
金属コイルスプリング16を介してスペーサ11、押し
部材15も上昇する。スペーサ11により円筒状基材1
Bを押し上げる。ここで、円筒状基材1Cと接触し、こ
の時金属コイルスプリングが撓み円筒状基材1Bと円筒
状基材1Cの接合時のショックを無くしている。このよ
うにして円筒状基材1Bが円筒状基材1Cの把持搬送手
段20のところまで移動される。本発明で使用される緩
衝機構に用いられる材料としては金属バネ、空気バネ、
ゴムバネ、油気圧バネ等があるが、コイルスプリングが
良く、中でも金属コイルスプリングが高精度塗布でき、
支持系の固有振動が少なく、耐久性が好ましい。
【0093】(実施例4−1)ここで、図1と図10、
図11の円筒状基材塗布装置を用いて連続塗布した例を
示す。円筒状基材は導電性の支持体として鏡面加工を施
した直径80mm、高さ355mm、283gのアルミ
ニウムを用いた。又塗布液としては下記記載のOCL
−1塗布液組成物を用いた。
【0094】 OCL−1塗布液組成物(10W/V%) シリコーン系微粒子(トスパール103東芝シリコーン
社製) ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 1,2−ジクロロエタン 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比Z−
200:トスパール=100:1に固定)をサンドミル
にて3時間分散したもの。
【0095】その結果、接合時の繋ぎ部の把持搬送が円
滑になり、主としてドラム接合時の衝撃に起因する塗布
ムラ、膜厚ムラ、キズ、ゴミ、ドラム損傷等の塗膜欠陥
が発生せず、塗布性の良好な塗布ドラムが得られた。し
かも長時間にわたり、安定な連続塗布や完全自動化がで
きるため、ホコリ、ゴミ等が混入せず高品質の製品が可
能となった。
【0096】(実施例4−2)さらに、図3と図10、
図11の円筒状基材塗布装置を用いて逐次連続塗布した
例を示す。円筒状基材は導電性の支持体として鏡面加工
を施した直径80mm、高さ355mm、283gのア
ルミニウムを用いた。下記の如く各々塗布液組成物U
CL−3(3.0W/V%ポリマー濃度)、CGL−
3、CTL−2を調製し、スライドホッパー型塗布装
置40A(UCL−3用)、40B(CGL−3
用)、40C(CTL−2用)にて実施例4−1と同
様にして3層の逐次重層塗布を行った。CTL−1塗布
後は分離後乾燥室にて95℃、1時間の本乾燥を行っ
た。このようにして感光体を作成した。なお、搬送時に
ドラム接合時の衝撃はなく、塗布ムラは発生しなかっ
た。
【0097】UCL−3塗布液組成物 エチレン−酢酸ビニル系共重合体(エルバックス426
0 三井デュポンケミカル社製)トルエン/n−ブタノ
ール=5/1(Vol比) CGL−3塗布液組成物 Y−型チタニルフタロシアニン(CGM−3) 100g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 100g t−酢酸ブチル 10l 上記塗布液組成物(固形分については固形分重量比CG
M−3:KR−5240=2:1に固定)をサンドミル
を用いて17時間分散したもの。
【0098】 CTL−2塗布液組成物 CTM−2 5kg ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 5.6kg 1,2−ジクロロエタン 28l 固形分については固形分重量比CTM−1:Z−200
=0.89:1に固定した。以下にCGM−3,CTM
−2の化学式を示す。
【0099】
【化5】
【0100】
【化6】
【0101】得られた感光体をUBIX3035複写機
(コニカ(株)製)に組み込み実写した。
【0102】その結果、円筒状基材の10本目と100
00本目も差が無く、濃淡ムラ、カブリムラや画像欠陥
(黒ポチ、白ポチ、ゴミ、スジ、特に把持によるキズ)
等がなく良好であった。
【0103】
【発明の効果】以上のように構成したので、円筒状基材
(ドラム)の繋ぎ部を把持し且つ搬送するので、塗布膜
が均一で塗布ムラや塗布欠陥のないコンパクトな円筒状
基材塗布方法及び装置となる。
【0104】また、複数設けられた隣接する円筒状基材
の繋ぎ部を把持し及び解放を行うハンド部とハンド部と
対の円筒状基材を移動させる移動部を有する把持搬送部
材により、円筒状基材を下から上へ順次移動させるの
で、塗布膜が均一で塗布ムラや塗布欠陥のないコンパク
トな円筒状基材塗布方法及び装置となる。
【0105】また、円筒状基材の繋ぎ部を検出すること
により、効率よく円筒状基材を搬送でき、円筒状基材の
搬送精度、搬送制御がし易く、塗布膜が均一で塗布ムラ
や塗布欠陥のない円筒状基材塗布方法及び装置となる。
【0106】さらに、円筒状基材の供給時の垂直塗布支
持系の衝撃を緩衝することにより、高精度な塗布膜が均
一で塗布ムラや塗布欠陥のないコンパクトな円筒状基材
塗布方法及び装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる円筒状基材塗布装置の
全体構成図である。
【図2】円筒状基材塗布装置の把持搬送手段の概略正面
図である。
【図3】本発明の実施例に係わる他の円筒状基材塗布装
置の全体構成図である。
【図4】円筒状基材塗布装置の要部把持搬送手段の斜視
図である。
【図5】円筒状基材塗布装置の要部把持搬送手段の比較
説明図である。
【図6】円筒状基材塗布装置の他の要部把持搬送手段の
斜視図である。
【図7】円筒状基材塗布装置の他の要部把持搬送手段の
比較説明図である。
【図8】円筒状基材塗布装置の繋ぎ部検出手段の斜視図
である。
【図9】円筒状基材塗布装置の他の繋ぎ部検出手段の斜
視図である。
【図10】円筒状基材塗布装置の供給手段の斜視図であ
る。
【図11】図10のスプリング緩衝機構の動作説明図で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1M 円筒状基材 10 供給手段 11 スペーサ 12 可動テーブル 12A モータ 12B 歯車列 13 軸 14 供給アーム 14A ドライバ回路 14B モータ 14C 歯車列 15 押し部材 16 金属コイルスプリング 18A 供給ロボット 18B 円筒状基材ホッパー 19A 電気ブロック 19B、19C 検知センサ 20 把持搬送手段 21A,21B 駆動モータ 22A,22B ボールネジ 23A,23B 移動部材 28A,28B,28C,28D アーム部 30 位置決め手段 30A,30B ハンド部 34 把持子 40 塗布手段 41 塗布部材 42 塗布部材載置台 50 乾燥手段 53 ヒータ 60 分離排出手段 61 分離部材 71,72 検知センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 3/00 B05D 3/00 D (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円筒状
    基材の塗布装置において、前記円筒状基材の外周面上に
    塗布液を連続的に塗布する際、隣接する前記円筒状基材
    の繋ぎ部の外面を外方より把持且つ搬送する把持搬送手
    段を備えたことを特徴とする円筒状基材塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記円筒状基材の塗布装置がホッパー状
    に塗布液を供給して垂直に押し上げながら円筒状基材に
    塗布するスライドホッパー型塗布であることを特徴とす
    る請求項1に記載の円筒状基材塗布装置。
  3. 【請求項3】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら垂直に塗布する円筒状
    基材の塗布方法において、前記円筒状基材の外周面上に
    塗布液を連続的に塗布する際、隣接する前記円筒状基材
    の繋ぎ部の外面を外方より把持しながら且つ搬送するこ
    とを特徴とする円筒状基材塗布方法。
  4. 【請求項4】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら前記円筒状基材の外周
    面上に塗布液を連続的に塗布する円筒状基材の塗布装置
    において、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部の外面を外
    方より把持し且つ搬送する把持搬送手段を備え、前記把
    持搬送手段は隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部を把持し
    及び解放するハンド部と、前記ハンド部と対の前記円筒
    状基材を移動させる移動部とを有する把持搬送部材を複
    数備え、前記複数の把持搬送部材により、前記円筒状基
    材を下から上へ順次移動させることを特徴とする円筒状
    基材塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記円筒状基材の塗布装置がホッパー状
    に塗布液を供給して垂直に押し上げながら円筒状基材に
    塗布するスライドホッパー型塗布であることを特徴とす
    る請求項4に記載の円筒状基材塗布装置。
  6. 【請求項6】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら前記円筒状基材の外周
    面上に塗布液を連続的に塗布する円筒状基材の塗布方法
    において、複数設けられた隣接する前記円筒状基材の繋
    ぎ部を把持し及び解放を行うハンド部と前記ハンド部と
    対の前記円筒状基材を移動させる移動部を有する把持搬
    送部材により、前記円筒状基材を下から上へ順次移動さ
    せることを特徴とする円筒状基材塗布方法。
  7. 【請求項7】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら前記円筒状基材の外周
    面上に塗布液を連続的に塗布する円筒状基材塗布装置に
    おいて、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部外面を外方よ
    り把持し且つ搬送する把持搬送手段と、隣接する前記円
    筒状基材の繋ぎ部の位置を検出する繋ぎ部検出手段とを
    備え、前記繋ぎ部検出手段の検出信号に基づき把持搬送
    手段の作動により前記円筒状基材の繋ぎ部を把持且つ搬
    送することを特徴とする円筒状基材塗布装置。
  8. 【請求項8】 前記円筒状基材の塗布装置がホッパー状
    に塗布液を供給して垂直に押し上げながら円筒状基材に
    塗布するスライドホッパー型塗布であることを特徴とす
    る請求項7に記載の円筒状基材塗布装置。
  9. 【請求項9】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重ね、
    下から上へ垂直に押し上げながら前記円筒状基材の外周
    面上に塗布液を連続的に塗布する円筒状基材塗布方法に
    おいて、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ部位置の繋ぎ部
    検出部材の検出に基づき、前記円筒状基材の繋ぎ部を把
    持する作動位置に達した時、隣接する前記円筒状基材の
    繋ぎ部外面を外方より把持しながら且つ搬送することを
    特徴とする円筒状基材塗布方法。
  10. 【請求項10】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら前記円筒状基材の
    外周面上に塗布液を連続的に塗布する際、隣接する円筒
    状基材の繋ぎ部外面を外方より把持しながら且つ搬送す
    る把持搬送手段と、スプリング緩衝機構により前記円筒
    状基材を繋いで供給する供給手段とを備えたことを特徴
    とする円筒状基材塗布装置。
  11. 【請求項11】 前記円筒状基材の塗布装置がホッパー
    状に塗布液を供給して垂直に押し上げながら円筒状基材
    に塗布するスライドホッパー型塗布であることを特徴と
    する請求項10に記載の円筒状基材塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記スプリング緩衝機構が金属コイル
    スプリングであることを特徴とする請求項10に記載の
    円筒状基材塗布装置。
  13. 【請求項13】 円筒状基材の筒軸を合わせて積み重
    ね、下から上へ垂直に押し上げながら前記円筒状基材の
    外周面上に塗布液を連続的に塗布する円筒状基材塗布方
    法において、前記円筒状基材をスプリング緩衝機構を有
    する供給手段で供給し、隣接する前記円筒状基材の繋ぎ
    部の外面を外方より把持しながら且つ搬送することを特
    徴する円筒状基材塗布方法。
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CN108855785A (zh) * 2018-08-28 2018-11-23 扬州扬杰电子科技股份有限公司 一种带有限位和缓冲装置的点胶模组

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