JPH09106108A - 電子写真用現像剤 - Google Patents

電子写真用現像剤

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JPH09106108A
JPH09106108A JP7262645A JP26264595A JPH09106108A JP H09106108 A JPH09106108 A JP H09106108A JP 7262645 A JP7262645 A JP 7262645A JP 26264595 A JP26264595 A JP 26264595A JP H09106108 A JPH09106108 A JP H09106108A
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JP
Japan
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toner
carrier
work function
developer
electrostatic latent
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JP7262645A
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English (en)
Inventor
Hideshi Izumi
英志 泉
Koichi Fujita
浩一 藤田
Nobuhiko Nakano
暢彦 中野
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーの帯電特性を良好なものとし、カブリ
及びトナー飛散の発生を防止すると共に簡便に現像剤の
設計を行う。 【解決手段】 静電潜像担持体の表面に形成された静電
潜像を可視像化する電子写真用現像剤はトナーと、該ト
ナーとの摩擦によりトナーに電荷を付与して帯電させる
キャリアとからなる二成分系であり、トナーの仕事関数
をφt1、キャリアの仕事関数をφcとした場合、トナー
の仕事関数とキャリアの仕事関数との差|φt1−φc|
が0.1eV以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の電子写真方式を利用した画像形成
装置において、静電潜像を可視像とするのに使用される
電子写真用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トナーを用いた画像形成に
は、カールソンプロセスの応用による電子写真方式が広
く用いられている。その原理を複写機等に用いられてい
る正現像方式を例に挙げて図4を参照して説明する。図
4に示すカールソンプロセスを採用した画像形成装置
は、基本的に、表面に感光層を有する静電潜像担持体4
1と、その周囲に順次設けられた帯電器42、露光器4
3、現像器44、転写器45、クリーナ46、除電器4
7及び定着器48とで構成されている。
【0003】カールソンプロセスを採用した画像形成装
置の上記構成を用いて、画像形成のプロセスを以下に説
明する。まず、暗所において所定の速度で回転移動する
静電潜像担持体41の表面を帯電器42で均一に帯電す
る。次に、露光器43により静電潜像担持体41の表面
に原稿像を投射することにより、光の当たった部分の帯
電電荷を除去し、投射された原稿像の部分に電荷を残し
た静電潜像を静電潜像担持体41の表面に形成する。現
像器44内において、この静電潜像と逆極性に帯電した
着色微粒子であるトナーを当該静電潜像に付着させて可
視像とし、トナー像を形成する。次に、記録紙49をこ
のトナー像に重ね、記録紙49の裏側から転写器45で
コロナ放電を行い、トナーの帯電極性とは逆極性の電荷
を記録紙49に与え、静電力によりトナー像を記録紙4
9に転写する。転写されたトナー像は、記録紙49と共
に定着器48に搬送されて、定着器48の熱や圧力によ
り記録紙49に定着されて永久像となる。一方、記録紙
49に転写されずに静電潜像担持体41の表面に残った
残留トナーは、クリーナ46によって除去される。ま
た、静電潜像担持体41上の残留電荷が除電器47によ
り除かれた後、静電潜像担持体41は再度、帯電器42
によって帯電され、この帯電から除電に至る次の画像形
成プロセスが開始される。
【0004】ところで、上述の現像器44では、現像槽
内でトナーとキャリア等の電荷付与材とを摩擦混合させ
ることによってトナーを帯電させ、トナーの帯電電荷と
静電潜像間に作用する静電気力を利用して静電潜像を現
像している。このため、トナーの帯電特性は現像特性、
ひいては出力画像の画質に多大な影響を与える。例え
ば、トナーの帯電量が所望の帯電量より著しく大きい場
合には、静電潜像担持体上の静電ポテンシャルを少量の
トナーで埋めてしまうため画像濃度が低下してしまう。
逆に、トナーの帯電量が所望の帯電量より著しく低い場
合にはトナーとキャリアとの静電付着力が低下し、非画
像部にトナーが付着する所謂カブリを起こしたり、装置
内にトナーが飛散する所謂トナー飛散を引き起こしたり
する。特に、トナー補給時や装置を長時間休止した後で
は帯電量の低いトナーが発生しやすく上述のような問題
が発生しやすい。
【0005】そこで、このような過剰に帯電したトナー
や帯電が不十分なトナーの発生を防止し、安定した画像
形成を行うためには、トナーをすばやく所望の帯電量に
帯電させることが必要となってくる。このようなトナー
の帯電特性をコントロールする方法はこれまで様々な形
で提案されており、例えば、特開平5−188647号
公報には、帯電付与能力が異なる2種類のキャリアを用
いてトナーの帯電特性を改善し、画質を高めようとする
試みが開示されている。同公報に開示された電子写真用
現像剤を用いた場合のトナーの帯電特性を図5に示す。
図5から明らかなように、この現像剤はトナーとキャリ
アとからなる所謂二成分系現像剤であり、すなわち、最
大帯電量がほぼ同じで帯電速度が異なる2種類のキャリ
アをトナーと混合したものであり、帯電速度の速い第1
のキャリアでトナーの帯電速度を速め、帯電速度の遅い
第2のキャリアでトナーの過剰帯電を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された現像剤によれば、トナーの帯電特性をコ
ントロールするためにはトナーとキャリアの帯電特性を
一つ一つについて測定/検討しなければならず、また、
その混合比も細かく規定する必要があり、現像剤の設計
が非常に複雑になるという問題がある。さらに、トナー
が良好な帯電特性を持つためには、帯電していないトナ
ーが第1のキャリア、第2のキャリアの順で接触する必
要があるが、実際には、必ずしも所望のキャリアとトナ
ーとが接触するとは限らず、過剰に帯電したトナーや帯
電が不十分なトナーの発生を確実に防止するには至って
いない。
【0007】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、トナーの帯電
特性を良好なものとし、カブリ及びトナー飛散の発生を
防止すると共に簡便に現像剤の設計を行うことができる
電子写真用現像剤を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、静電
潜像担持体の表面に形成された静電潜像を可視像化する
電子写真用現像剤において、当該現像剤はトナーと、該
トナーとの摩擦により前記トナーに電荷を付与して帯電
させるキャリアとからなる二成分系であり、前記トナー
の仕事関数をφt1、前記キャリアの仕事関数をφcとし
た場合、前記トナーの仕事関数と前記キャリアの仕事関
数との差|φt1−φc|が0.1eV以上であることを
特徴とする電子写真用現像剤である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、前
記トナーがプラスに帯電することを要求されている場合
には、 φt1−φc≦−0.1eV となるように前記トナー及び前記キャリアの仕事関数を
設定することを特徴とする電子写真用現像剤である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1において、前
記トナーがマイナスに帯電することを要求されている場
合には、 φt1−φc≧0.1eV となるように前記トナー及び前記キャリアの仕事関数を
設定することを特徴とする電子写真用現像剤である。
【0011】請求項4の発明は、静電潜像担持体の表面
に形成された静電潜像を可視像化する電子写真用現像剤
において、当該現像剤はトナーのみからなる一成分系で
あり、当該トナーの仕事関数をφt2、前記トナーの層厚
を規制すると共に当該トナーとの摩擦により前記トナー
に電荷を付与して帯電させるトナー層厚規制部材の仕事
関数をφbとした場合、前記トナーの仕事関数と前記ト
ナー層厚規制部材の仕事関数との差|φt2−φb|が
0.1eV以上であることを特徴とする電子写真用現像
剤である。
【0012】なお、請求項4において、前記トナーがプ
ラスに帯電することを要求されている場合には、 φt2−φb≦−0.1eV となるように前記トナー及び前記トナー層厚規制部材の
仕事関数を設定するのが好ましい。
【0013】また、請求項4において、前記トナーがマ
イナスに帯電することを要求されている場合には、 φt2−φb≧0.1eV となるように前記トナー及び前記トナー層厚規制部材の
仕事関数を設定するのが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】一般に、二つの物質が接触、摩擦
すると二物質間で電子が移動し、二物質のうち一方はプ
ラスに、他方はマイナスに帯電する。この電子の移動は
バンド理論により説明することができ、これによれば二
つの物質の仕事関数の大小によって電子の移動は決定さ
れ、電子は仕事関数の小さい物質から仕事関数の大きい
物質の方へ移動する事が知られている。したがって、仕
事関数が異なる二つの物質が接触、摩擦すると、仕事関
数の小さい物質はプラスに、仕事関数の大きい物質はマ
イナスに帯電し、この時の電子移動の駆動力は二物質の
仕事関数の差ということになる。
【0015】本発明においては、静電潜像を可視像化す
る電子写真用現像剤として、トナーと、このトナーとの
摩擦によりトナーに電荷を付与して帯電させるキャリア
とからなる二成分現像剤を使用し、トナーの仕事関数φ
t1とキャリアの仕事関数付与φcとの差|φt1−φc|
を0.1eV以上とすることで、トナーとキャリアとの
摩擦帯電による駆動力(電子移動の駆動力)を充分確保
し、ひいてはトナーの帯電速度を速くしている。
【0016】また、本発明においては、静電潜像を可視
像化する電子写真用現像剤として、トナーのみからなる
一成分現像剤も使用し、トナーの仕事関数φt2とトナー
層厚規制部材の仕事関数φbとの差|φt2−φb|を
0.1eV以上とすることでトナーとトナー層厚規制部
材との摩擦帯電による駆動力(電子移動の駆動力)を充
分確保し、ひいてはトナーの帯電速度を速くしている。
なお、上記トナー層厚規制部材は、一成分現像方式の画
像形成装置を構成する現像器(静電潜像担持体の表面に
形成された静電潜像と同極性又は逆極性に帯電したトナ
ーを潜像に付着させて可視像とするもの)に内設され、
トナーの層厚を規制すると共に当該トナーとの摩擦によ
りトナーに電荷を付与して帯電させるものである。
【0017】上記現像剤に関して、トナーがプラスに帯
電することを要求されている場合には、 φt1−φc≦−0.1eV 又は φt2−φb≦−0.1eV となるようにトナーの仕事関数及びキャリア又はトナー
層厚規制部材の仕事関数を設定することで、トナーを積
極的にプラスに帯電させ、ひいては所望の極性と逆極性
に帯電するトナーの発生や帯電量が不足したトナーの発
生を防ぐことができる。
【0018】同様に、トナーがマイナスに帯電すること
を要求されている場合には、 φt1−φc≧0.1eV 又は φt2−φb≧0.1eV となるようにトナーの仕事関数及びキャリア又はトナー
層厚規制部材の仕事関数を設定することで、トナーを積
極的にマイナスに帯電させ、ひいては所望の極性と逆極
性に帯電するトナーの発生や帯電量が不足したトナーの
発生を防ぐことができる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に
説明する。 (実施例1)図1は本発明にかかる電子写真用現像剤の
一実施例を利用した二成分用現像器を示す構成図であ
る。図1において、10は静電潜像担持体であり、図示
されていない帯電器によってその表面が約−550Vに
帯電された後、露光器によって画像情報に応じた光照射
が行われ静電潜像が形成された。16は二成分用現像器
であり、静電潜像担持体10上にトナー15aを供給
し、静電潜像を現像するものである。
【0020】即ち、二成分用現像器16は、二成分現像
剤15を撹拌するためのアジテータ11と、マグネット
12b上に回転可能な非磁性スリーブ12aを設けると
共に二成分現像剤15を静電潜像担持体10に供給する
現像ローラ12と、現像ローラ12上の二成分現像剤1
5の層厚を規制するドクターブレード13と、トナー1
5aを補給するトナーホッパー14とを有している。こ
の二成分用現像器16では、トナー15aがキャリア1
5bに付着してスリーブ12a上に磁気ブラシが形成さ
れ、スリーブ12aの回転でトナー15aとキャリア1
5bとからなる二成分現像剤15が静電潜像担持体10
に供給される。ここでは、キャリア15bがトナー15
aを搬送する現像剤搬送材を構成し、トナー15aの帯
電はトナー15aとキャリア15bとの摩擦帯電によっ
て行われる。
【0021】本実施例では、キャリア15bとしてシリ
コンコートした平均粒径約100μmのフェライトキャ
リアを用いた。また、トナー15aの構成成分であるバ
インダー樹脂としてスチレン-アクリル系樹脂を用い、
このバインダー樹脂100重量部にプラス帯電用の帯電
制御剤(オリエント化学工業製:ボントロンP51)
と、カーボンブラック6重量部(キャボット製:リーガ
ル330R)と、ポリプロピレンワックス2重量部(三
洋化成工業製:ハイマーTP32)と、ポリエチレンワ
ックス1重量部(ヘキスト製:PE130)とを乾式混
合機(ヘンシェルタイプのミキサー)で混合し、2軸混
練機にて溶融混練した後、ジェットミルにて粉砕分級を
行って平均粒径10μmのトナー15aを作製した。
尚、トナーサンプルは帯電制御剤の添加量を0.5〜4
重量部の間で変化させ、6種類用意した(トナー1-1
〜1-6)。
【0022】上記トナーとキャリアの仕事関数の測定結
果(理研計器製:低エネルギー電子分光装置AC−1)
を表1に示す。これらのトナーサンプルとキャリアを撹
拌混合させてトナー帯電量の時間的変化を測定(東芝ケ
ミカル製:ブローオフ)したところ、トナーサンプルに
よって帯電速度が異なりトナーとキャリアの仕事関数差
|φt1−φc|が大きくなるにつれトナーの帯電速度が
上昇することが判明した。
【0023】
【表1】
【0024】図2に帯電速度が速いトナーサンプル(ト
ナー1-1)と帯電速度が遅いトナーサンプル(トナー
1-6)の帯電特性図を示す。ここで、それぞれのトナ
ーに外添剤としてシリカ0.2重量部(日本アエロジル
製:R972)を乾式混合機(ヘンシェルタイプのミキ
サー)を用いて外添し、実際に複写特性(カブリ、トナ
ー飛散)を調べた。その結果を上記表1に示す。なお、
複写特性の判断基準は以下のとおりである。
【0025】 1)カブリ ◎:ほとんどカブリが確認できない程度 ○:多少のカブリが発見されたが実使用上問題のない程
度 ×:カブリが多く実使用できない程度 2)トナー飛散 ◎:ほとんどトナー飛散が確認できない程度 ○:多少のトナー飛散があるものの実使用上問題のない
程度 ×:トナー飛散が多く実使用できない程度
【0026】上記表1に示すように、トナー1-1〜1-
3ではトナー補給、装置の長時間休止に関わらず良好な
複写特性が得られた。一方、トナー1-4〜1-6ではト
ナー補給時や装置の長時間休止後にカブリが見られ、ま
た装置内にはトナー飛散が見られた。
【0027】(実施例2)図3は本発明にかかる電子写
真用現像剤の他の実施例を利用した一成分用現像器を示
す構成図である。図3において、20は静電潜像担持体
であり、実施例1と同様に、図示されていない帯電器に
よってその表面が約−550Vに帯電された後、露光器
によって画像情報に応じた光照射が行われ静電潜像が形
成された。26は一成分用現像器であり、静電潜像担持
体20上に非磁性一成分トナー21を供給し、静電潜像
を現像するものである。
【0028】即ち、一成分用現像器26はトナーホッパ
ー28から供給された平均粒径が約10μmの非磁性一
成分トナー21を収容しており、アジテータ27は現像
器26内で矢印Aの方向に回転する。このアジテータ2
7の回転によって非磁性一成分トナー21はパドルロー
ラ22に搬送される。パドルローラ22まで搬送された
トナー21はパドルローラ22の回転によって現像ロー
ラ24上に搬送され、トナー層厚規制部材25によって
層厚が一定のトナー層が現像ローラ24上に形成され
る。そして、トナー21は静電潜像担持体20に供給さ
れ、静電潜像担持体20との接触部で静電潜像を現像す
る。現像ローラ24上のトナー21は静電潜像担持体2
0と接触した後、再び現像器26内に搬送され、回収ロ
ーラ23により現像ローラ24上から取り除かれる。
【0029】現像ローラ24は金属製の芯金に多孔質体
である高分子発泡ポリウレタンが被膜されたものであ
り、この芯金に現像バイアス(−300V)が印加され
ている。更に、図示されていないスプリングによって現
像器26全体が静電潜像担持体20の方向に押圧されて
いる。トナー層厚規制部材25はブレード25aとブレ
ード支持軸25bとで構成され、ブレード25aはブレ
ード支持軸25bの回りを回動自在に設けられている。
このトナー層厚規制部材25によって現像ローラ24上
のトナー21はその層厚を一定値に規制される。ここ
で、トナー21の帯電はトナー21とブレード25aと
の摩擦帯電によって行われる。また、トナー21の帯電
をより均一に行うために、ブレード25aに電圧を印加
してもよい。
【0030】本実施例では、ブレード25aにニッケル
コートした鉄ブレードを使用した。また、トナー21の
構成成分であるバインダー樹脂としてスチレン-アクリ
ル系の樹脂を用い、このバインダー樹脂100重量部に
マイナス帯電用の帯電制御剤(オリエント化学工業製:
ボントロンS34)と、カーボンブラック6重量部(キ
ャボット製:リーガル330R)と、ポリプロピレンワ
ックス2重量部(三洋化成工業製:ハイマーTP32)
と、ポリエチレンワックス1重量部(ヘキスト製:PE
130)とを乾式混合機(ヘンシェルタイプのミキサ
ー)で混合し、2軸混練機にて溶融混練した後、ジェッ
トミルにて粉砕分級を行って平均粒径10μmのトナー
21を作製した。尚、トナーサンプルは帯電制御剤の添
加量を0.5〜2重量部の間で変化させ、4種類用意し
た(トナー2-1〜2-4)。
【0031】実施例1と同様に、トナーとブレードの仕
事関数を測定し、また、それぞれのトナーにシリカ0.
2重量部(日本アエロジル製:R972)を外添して複
写特性(カブリ、トナー飛散)を調べた。その結果を表
2に示す。なお、複写特性の判断基準は実施例1と同様
である。表2から明らかなように、トナー2-4ではカ
ブリやトナー飛散が見られたが、トナー2-1〜2-3で
はトナー補給、装置の長時間休止に関わらず良好な複写
特性が得られた。
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
によると次のような効果がある。すなわち、本発明にか
かる電子写真用現像剤によれば、静電潜像を可視像化す
る現像剤を二成分現像剤とし、該現像剤におけるトナー
の仕事関数φt1とキャリアの仕事関数φcとの差|φt1
−φc|を0.1eV以上とすることで、トナーの帯電
特性を良好なものとし、トナー補給時や装置を長時間休
止させた後の画像形成においてもカブリやトナー飛散を
起こすことのない現像剤を得ることができ、しかもその
現像剤の設計が従来より簡便に行うことができる。
【0034】また、トナーがプラスに帯電することを要
求されている場合には、 φt1−φc≦−0.1eV となるようにトナーの仕事関数及びキャリアの仕事関数
を設定することで、逆極性に帯電するトナーや帯電量が
不足したトナーの発生を防止し、ひいてはカブリやトナ
ー飛散等のトラブルを起こすことなく常時安定に画像形
成を行える。
【0035】一方、トナーがマイナスに帯電することを
要求されている場合には、 φt1−φc≧0.1eV となるようにトナーの仕事関数及びキャリアの仕事関数
を設定することで、逆極性に帯電するトナーや帯電量が
不足したトナーの発生を防止し、ひいてはカブリやトナ
ー飛散等のトラブルを起こすことなく常時安定に画像形
成を行える。
【0036】さらに、本発明にかかる他の電子写真用現
像剤によれば、静電潜像を可視像化する現像剤を一成分
現像剤とし、該現像剤におけるトナーの仕事関数φt2と
トナー層厚規制部材の仕事関数φbとの差|φt2−φb
|を0.1eV以上とすることで、トナーの帯電特性を
良好なものとし、トナー補給時や装置を長時間休止させ
た後の画像形成においてもカブリやトナー飛散を起こす
ことのない現像剤を得ることができ、しかもその現像剤
の設計が従来より簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子写真用現像剤の一実施例を
利用した二成分用現像器を示す構成図である。
【図2】帯電速度が速いトナーサンプルと帯電速度が遅
いトナーサンプルとを示す帯電特性図である。
【図3】本発明にかかる電子写真用現像剤の他の実施例
を利用した一成分用現像器を示す構成図である。
【図4】従来のカールソンプロセスを応用した画像形成
装置を示す構成図である。
【図5】従来の電子写真用現像剤を用いた場合のトナー
の帯電特性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 静電潜像担持体 11 アジテータ 12 現像ローラ 12a スリーブ 12b マグネット 13 ドクターブレード 14 トナーホッパー 15 二成分現像剤 15a トナー 15b キャリア 16 二成分用現像器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体の表面に形成された静電
    潜像を可視像化する電子写真用現像剤において、当該現
    像剤はトナーと、該トナーとの摩擦により前記トナーに
    電荷を付与して帯電させるキャリアとからなる二成分系
    であり、前記トナーの仕事関数をφt1、前記キャリアの
    仕事関数をφcとした場合、前記トナーの仕事関数と前
    記キャリアの仕事関数との差|φt1−φc|が0.1e
    V以上であることを特徴とする電子写真用現像剤。
  2. 【請求項2】 前記トナーがプラスに帯電することを要
    求されている場合には、 φt1−φc≦−0.1eV となるように前記トナー及び前記キャリアの仕事関数を
    設定することを特徴とする請求項1記載の電子写真用現
    像剤。
  3. 【請求項3】 前記トナーがマイナスに帯電することを
    要求されている場合には、 φt1−φc≧0.1eV となるように前記トナー及び前記キャリアの仕事関数を
    設定することを特徴とする請求項1記載の電子写真用現
    像剤。
  4. 【請求項4】 静電潜像担持体の表面に形成された静電
    潜像を可視像化する電子写真用現像剤において、当該現
    像剤はトナーのみからなる一成分系であり、当該トナー
    の仕事関数をφt2、前記トナーの層厚を規制すると共に
    当該トナーとの摩擦により前記トナーに電荷を付与して
    帯電させるトナー層厚規制部材の仕事関数をφbとした
    場合、前記トナーの仕事関数と前記トナー層厚規制部材
    の仕事関数との差|φt2−φb|が0.1eV以上であ
    ることを特徴とする電子写真用現像剤。
JP7262645A 1995-10-11 1995-10-11 電子写真用現像剤 Pending JPH09106108A (ja)

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JP7262645A Pending JPH09106108A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 電子写真用現像剤

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JP (1) JPH09106108A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6653040B2 (en) 2000-10-27 2003-11-25 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Electrophotographic carrier, developer using the same, and developing method

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