JPH09105787A - 時 計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補足手段なしにバッテリーの寿命終末表示が
でき、かつ製造が容易であり、一時的に寿命終末表示を
しても、充電特性が回復すれば、正常表示に戻れる。 【解決手段】 バッテリー１０、針１３，１４，１５を
動かすモーター１１、日付表示盤１６を動かすモーター
１２、及び時計型マイクロプロセッサー２２を備えてい
る腕時計で、電気回路２３がバッテリー１０の寿命を測
定すると、マイクロプロセッサー２２は、モーター１２
を動かし、日付表示盤１６を正常位置からずらして、時
計の窓１７に、例えば日付に補足表示のシンボルマーク
を付けたバッテリーの寿命終末表示をするようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、時計、特に電源に
より動くアナログ型腕時計に関する。

【０００２】詳しく言うと、専用モーターにより駆動さ
れる少なくとも１つの循環周期の文字盤と、時計の全機
能、特に前記循環周期の文字盤の動きを制御するように
なっている電気回路を備え、その電気回路は、電圧また
は内部抵抗の少なくとも１つの基準値、及び前記電源の
電圧または内部抵抗によって形成される充電の少なくと
も１つの所定レベルを感知するように構成されている比
較器を備える電源で作動する時計、特にアナログ式腕時
計に関する。

【０００３】

【従来の技術】バッテリーの寿命の終末を感知する手段
を備えているアナログ表示または液晶式数値表示の時計
は、各種のものが公知である。数値表示の時計では、バ
ッテリーの電圧または内部抵抗を測定し、その臨界レベ
ルが感知されると、シンボルマークが表示されるように
なっている。

【０００４】バッテリーが寿命の終末に近づくと、その
電圧は低下し、内部抵抗は増加するから、所定のしきい
値内、またはそれを越える数値の推移を測定すれば、寿
命の終末の接近を感知できる。

【０００５】アナログ表示の時計では、バッテリーの寿
命の終末の接近を、時計の所有者に警報する他の手段が
ある。その１つの手段は、シチズン時計株式会社のスイ
ス国特許第６１６，０４６号の明細書に記載されたもの
で、４秒毎に４秒動揺または不規則な発振を生じさせる
電気回路を備えている。

【０００６】前記特許明細書によれば、シンボルマーク
を有する複雑な電気と機械の手段で、シンボルマーク
は、針の端部に付着され、時計表面に設けた日付窓を通
して見ることができ、バッテリーの寿命の終末が近づく
と、日付表示盤の上に現れる。

【０００７】前記特許明細書は、このために特別に設け
られた時計表面の窓の上部に設けられた円盤によって、
寿命の終末を示すことを提案している。この円盤は、ア
ナログ表示のキネマチックチェーンと共に変位され、モ
ーターの静止した状態の極性を、バッテリーの寿命の終
末の表示中、変えなければならない。

【０００８】同じ目的を達成する他の手段が、アイ・エ
ス・エイ フランス ソシエテ アノニムの欧州特許公
開第０ ６２１ ５１９号の明細書に記載されている。
循環的表示の補足位置は、別なモーターにより表示され
る。この方法では、バッテリーの寿命の終末以前は、こ
の状態を脱して戻る場合、補足位置を見えないようにす
る必要がある。またバッテリーの寿命の終末には、正常
位置ではなく、補足位置の表示を確実にする必要があ
る。

【０００９】上記目的を達成するさらに別の手段が、特
にスイス国特許第６１６，２９６号、第６１６，０４６
号、第６８４，６２３号明細書に記載されている。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】以上のものは、すべて
少なくとも次の欠点の１つを有している。バッテリーの
寿命の終末の進度を示す補足手段が複雑すぎる。時計表
面の補助窓は、伝統的な美的センスを欠いている。表示
が直接時計の主要なキネマチックチェーンに結合されて
いるものでは、用途が限定されている。

【００１１】さらに、時計表面と表示盤との間に補足ス
ペースが必要となり、厚くなり、形が複雑になる。

【００１２】あるものは可逆性ではない。バッテリーの
寿命終末表示は、一旦出たら消すことができない。寒気
に曝されたバッテリーは、瞬間的に所定レベルのしきい
値に達し、これを感知しうるが、バッテリーは、大気温
度で充電特性を回復する。従って、瞬間的に現れるバッ
テリーの寿命終末表示は、消す必要がある。

【００１３】あるものでは、修正が困難である。バッテ
リーの交換前に、機能時間を修正できない機能的構造の
パラメータに依存しているからである。すなわち、バッ
テリーの平均寿命を増し、ムーブメントの消費量を減ら
す先進技術を組み込んでいない。

【００１４】他のものは、移動体で伝えられる情報を犠
牲にして、移動体の過度の位置変化を使っている。例え
ば、日付の表示をなくして、バッテリーの寿命終末表示
のみを行っている。さらに他のものは、電力を消費する
手段を用いて、バッテリーの寿命終末表示をするが、こ
れでは却ってバッテリーの寿命終末を加速してしまう。

【００１５】最後に、第２の針を用いるものは、特殊な
形で、通常婦人用時計には適していない。

【００１６】本発明の目的は、上記のごとき従来技術の
欠点を解消し、補足手段なしに、切迫したバッテリーの
寿命の終末表示ができ、かつ製造が容易である時計を提
供することである。

【００１７】

【課題を解決するための手段】前記のような時計の課題
を解決するための本発明による時計は、正常時の文字盤
による示度が第１位置を占め、かつ所定レベルの充電よ
り少ない充電レベルを感知した場合、文字盤による示度
は、一定の前記第１位置よりずれた第２位置を占めるよ
うに、電気回路が循環周期の文字盤を移動させるように
なっていることを特徴とする。

【００１８】ある実施例によれば、前記第１位置に対す
る前記第２位置への変位は一定である。

【００１９】変形例によれば、前記第２位置を占める時
の文字盤による示度は、補足表示であるシンボルマーク
を伴っている。

【００２０】別の実施例によれば、前記第１位置に対す
る前記第２位置への変位が連続的であり、電源の電圧の
下降または内部抵抗の増加で増えるようになっている。

【００２１】特に有利なある実施例によれば、電源の電
圧または内部抵抗の所定のしきい値に対応する各段階ご
とに、前記第２位置への変位が行われる。

【００２２】特に有利なある実施例によれば、前記所定
レベルの充電を感知した後、所定の時限内に自動的に表
示される文字盤による異なる示度に対応する各段階ごと
に、前記第２位置への変位が行われる。

【００２３】これらの実施例では、各段階の変位は、補
足表示である異なるシンボルマークに対応しており、前
記補足表示であるシンボルマークは、循環周期の文字盤
による示度に連続しており、示度に対してずれた位置
に、文字盤の回転方向に文字盤に設けられている。

【００２４】好ましい実施例によれば、電気回路は、可
逆的に循環周期の文字盤の動きを制御するようになって
おり、前記所定レベルの充電より少ない充電レベルを感
知した場合に、文字盤による示度の表示は変位され、前
記所定レベルの充電より多い充電レベルに戻るのを感知
した場合に、示度の表示は正常に戻るようになってい
る。

【００２５】添付図面に基づく、好ましい実施例の説明
によって、本発明の本質はより明らかになると思う。な
お実施例は、単なる例示にすぎず、本発明を限定するも
のではない。

【００２６】

【実施例】図１に示すように、本発明の時計は、電気回
路用バッテリー１０の電源を備え、モーター１１は、電
気回路を介して、時針１３、分針１４、および秒針１５
を、またモーター１２は、日付表示盤１６をそれぞれ動
かすようになっている。

【００２７】日付表示盤１６は、例えば前記針と同軸の
円盤の周囲に、１から３１の日付表示用数字が配列され
ており、当日の数字が、時計表面１８の窓１７に連続し
て表示されるようになっている。

【００２８】１点鎖線１９、２０は、モーター１１と前
記針との間の接続、およびモーター１２と前記日付表示
盤１６との間の接続を示す。

【００２９】窓１７に表示される日付、この図では１５
日は、完全に窓の中央にあり、下記のごとくバッテリー
１０が充電されており、時計が正常に機能していること
を示す。

【００３０】電気回路は、主にモーター１１，１２、お
よびバッテリー１０の電圧制御回路２３を直接制御する
時計型マイクロプロセッサー２２に接続され、クォーツ
発振器２１を備えている。

【００３１】電圧制御回路２３は、比較器２４、例えば
基準電圧しきい値、またはそれぞれ抵抗ディバイダーと
抵抗ブリッジと称する２つの抵抗体２６，２７の内部抵
抗のしきい値を記憶するようになっている、スイス国特
許第６５１，９９９号、英国特許第２，１１１，２２３
号、またはスイス国特許第６７２，３９１号の明細書に
記載されているような特別回路２５を備えている。

【００３２】２つの抵抗体２６，２７は、その共通端子
２８によって、比較器２４のプラスの入力部２９に接続
され、抵抗体２６の他の端子は、バッテリー１０のプラ
スの端子に接続されている。

【００３３】比較器２４のマイナスの入力部３０は、特
別回路２５に接続され、特別回路２５は、他の端子によ
ってアースＴに接続されている。

【００３４】比較器２４の出力部３１は、マイクロプロ
セッサー２２に接続されている。

【００３５】この実施例では、循環的パラメータは、日
付である。それは、例えば週、月または年のような他の
循環的パラメータに換えてもよい。この循環的パラメー
タの表示盤は、キネマチックチェーンによる別のモータ
ーにより駆動される。

【００３６】＋Ｎまたは−Ｎ歩調の数値によって動力を
供給されるモーターにより連続的に情報が変る。この数
値は、１０と１００の間であるのがよい。

【００３７】電圧制御回路２３は、バッテリー１０の電
圧Ｕ、またはその内部抵抗Ｒｉを感知し、その所定のし
きい値と比較する。電圧Ｕまたはその内部抵抗Ｒｉの実
効値が、それぞれのしきい値に達すると、電圧制御回路
２３は、適当な情報をマイクロプロセッサー２２に送
り、正常値＋Ｎまたは−Ｎとは異なるインパルス＋Ｍま
たは、−Ｍの数値によってモーター１２を制御する。

【００３８】実際、もし例えば、Ｎが１００インパルス
と等しく、ｎが都合よく１０インパルスに等しいと、Ｍ
は Ｎ−ｎ と等しい。

【００３９】この結果、表示される情報（この実施例で
は、日付）は、窓１７の中央に完全に見られるが、バッ
テリー１０の寿命が終末にくると、それを知らせる補足
情報が、正常位置に対して変位し表示される。

【００４０】必要に応じ、時計の携帯者がこの変位の情
報に気づき易いように、特別な補足表示であるシンボル
マークなどで示すとよい。

【００４１】モーター１２またはマイクロプロセッサー
２２によるフィードインパルスによって進むステップ数
値に比例して、前記循環的パラメータである日付表示盤
１６が動くと、表示面は、窓の全面のｎ／Ｎの割合に対
応する。

【００４２】Ｎ＝１００，ｎ＝１０ として、変位した
時、バッテリー１０の寿命の終末を警報する補足表示で
あるシンボルマークの有効面積は、１０％であり、循環
的パラメータである日付の有効面積は、９０％であり、
後者は読むのに十分な大きさである。

【００４３】図２に示すように、正常時では、窓１７に
日付４０、この実施例では、１５日が拡大表示されてい
る。図３は、バッテリー１０が寿命の終末に近づいたこ
とを示す。日付４０は上部に示され、正常時では隠され
ている横線４１が、日付４０の下に示される。

【００４４】この実施例では、日付表示盤１６の動き
は、Ｎ−ｎの歩調に対応しており、歩調数値−ｎは、こ
の変位に対応している。

【００４５】この実施例では、バッテリー１０が寿命の
終末に近づいたことを示す視覚化は、相互に補完する２
つのマークで、時計のユーザーに伝えられる。１つは、
主マークである日付の変更であり、他は横線４１または
その他のマークである。

【００４６】図４は、時計の電源の電圧Ｕ_p の下降、ま
たは内部抵抗Ｒ_i の増加を、時間ｔの函数として示した
グラフである。

【００４７】曲線５０は、電圧が時間と共に変るのに対
応している。電圧Ｕ_p は、おおむね一定で、数年間のよ
うな一定期間Ｕ_o 値を保つ。バッテリー１０が寿命の終
末、すなわち充電の最期に近づくにつれて、曲線５０
は、次第に急速に下降する。

【００４８】例えば、この曲線上に、時間の間隔△ｔ₁
中の瞬間ｔ_A とｔ_B に達した２つのしきい値Ｕ_A とＵ_B
が表示されている。バッテリー１０の寿命の終末を警報
する方法はいくつかある。その１つの方法は、第１しき
い値Ｕ_A を感知したら、図３に示すように表示する。

【００４９】他の方法は、第１しきい値Ｕ_A を感知し
て、図３に示すように表示し、さらにしきい値Ｕ_B を感
知したら、この警報を強調する。例えば日付の変更を早
める。

【００５０】第３の方法は、他のしきい値Ｕ_C 、Ｕ_D を
感知する都度、補足表示であるシンボルマークの変更を
早める。第４の方法は、１つのしきい値Ｕ_A のみを感知
したら、それに対応する瞬間ｔ_A で変位の第１表示を
し、時間の間隔△ｔ₁ 、△ｔ’₁ 、△ｔ”₁ などで次
の表示を連続して出す。

【００５１】図４の曲線５１に示すように、内部抵抗Ｒ
ｉは、おおむね一定であり、バッテリー１０が充電され
るやいなやＲｉ₀ と等しくなり、バッテリー１０が寿命
の終末に近づくにつれて上昇する。

【００５２】バッテリー１０の寿命の終末を感知するた
め、内部抵抗のしきい値Ｒｉ_A を感知し、変位された日
付で警報する。上記のごとく、第２しきい値Ｒｉ_B を感
知したら、変位を早める。

【００５３】これら２つのしきい値の感知は、時間の間
隔△ｔ₂ で別々になされ、どの瞬間に日付の表示変位を
早めるべきかを決める。また、感知するしきい値は、２
つと限らず、変位とマーク表示を連続的にしてもよい。

【００５４】バッテリー１０の寿命の終末を表示する変
形例を図５に示す。図５は、窓５２の内部に日付を示
す。この実施例では、横文字の月曜日ＬＵＮＤＩは、窓
５２の中央になく、右端にドットマーク５３が付いてい
る。すなわち日付と補足マークが同時にある。

【００５５】図６は、窓１７に、日付１５日にドットマ
ーク５３が付いているのを示している。図３と同様、上
記２例も、常に日付表示盤１６の回転方向に移動する。
補足マークは、文字盤と連動し、文字盤が移動する時の
み現れる。正常時には、補足マークは、時計表面で隠さ
れ、窓には現れない。

【００５６】図７（ａ）〜（ｃ）および図７（ｄ）は、
日付表示及び補足マークの連続的変遷を示す。図７
（ａ）は、窓１７の中央に日付２９日があることを示
す。バッテリー１０は充電され、時計は正常に機能して
いる。

【００５７】図７（ｂ）は、窓１７に翌日の日付３０日
と、その下に第１方形マーク６０が現れている。この変
位の表示は、バッテリー１０の電源の電圧のしきい値Ｕ
_A または内部抵抗Ｒｉ_A の感知に対応している。

【００５８】図７（ｃ）は、窓１７に翌月の日付１３日
と、その下に第１方形マーク６０に隣接して、それより
大きい第２方形マーク６１が付いている。この表示は、
電源の電圧の第２しきい値Ｕ_B か、内部抵抗の第２しき
い値Ｒｉ_B の感知に対応させることができる。

【００５９】また、日付３０日から時間の間隔△ｔ₁ ま
たは△ｔ₂ に相当する翌月１４日、または１５日に現れ
るようにしてもよい。図７（ｄ）は、窓１７に翌月の日
付２０日と、その下に第１方形マーク６０と第２方形マ
ーク６１に隣接して、それより大きい第３方形マーク６
２が付いている。

【００６０】この表示は、電源または内部抵抗の第３し
きい値の感知の結果としてもよいし、前回から所定の時
間の間隔後に自動的に現れるようにしてもよい。この実
施例では、図７（ｃ）の表示の７日後に自動的に現れる
ようになっている。

【００６１】この新規な表示方法および感知方法につい
ては、変形例が可能である。各実施例は、これら異なる
方法を特別に組み合わせたものである。

【００６２】従来技術の多数の解決法に対し、本発明の
利点の１つは、可逆的であること、すなわち充電の所定
レベルが不十分になるやいなや、循環周期の文字盤の数
字が窓の中央には来ず、十分になるや中央に来るように
なっていることである。

【００６３】温度のような外部要因は、充電状態に影響
する。温度が大きく低下すると、通常バッテリーの電圧
が低下し、内部抵抗が増加する。従って、温度が低い場
所で時計を着用し、バッテリーが充電の臨界レベルに近
いと、電源の電圧または内部抵抗のしきい値は、早期に
感知され、表示の変位が誘引される。

【００６４】高温の場所で時計を続けて着用すると、電
圧は再び上昇し、内部抵抗は低下し、しきい値は新しく
なる。この電気回路は、変位とインパルスが補償される
ように構成されている。

【００６５】表示の変位が、間違いのないインパルス数
ｎによって生じた場合、モーター１１に供給される全イ
ンパルス数は、Ｎ−ｎと対応するので、次のステップが
所要の変位補償で行われるように、Ｎ＋ｎのインパルス
を、このモーターに供給する必要がある。

【００６６】

【発明の効果】本発明による時計は、従来技術の欠点を
解消し、補足手段なしにバッテリーの寿命終末表示がで
き、かつ製造が容易である。一時的に寿命終末表示をし
ても、充電特性が回復すれば、正常表示に戻る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による時計の好ましい実施例を示す概略
図である。

【図２】本発明による時計の、正常機能時の日付表示を
示す部分拡大平面図である。

【図３】本発明による時計のバッテリーの寿命終末表示
を示す部分拡大平面図である。

【図４】バッテリーの寿命中、電圧の下降または内部抵
抗の増加を示すグラフである。

【図５】バッテリーの寿命終末表示の他の実施例を示す
部分拡大平面図である。

【図６】バッテリーの寿命終末表示のさらに他の実施例
を示す部分拡大平面図である。

【図７】（ａ）は、バッテリーの寿命終末表示のさらに
他の実施例を示す部分拡大平面図、（ｂ）は、バッテリ
ーの寿命終末表示のさらに他の実施例を示す部分拡大平
面図、（ｃ）は、バッテリーの寿命終末表示のさらに他
の実施例を示す部分拡大平面図、（ｄ）は、バッテリー
の寿命終末表示のさらに他の実施例を示す部分拡大平面
図である。

【符号の説明】

１０．．．バッテリー １１，１２．．モーター １３，１４，１５．．時針、分針、秒針 １６．．．日付表示盤 １７．．．窓 １８．．．時計表面 １９．．．モーター１１と針間の接続 ２０．．．モーター１２と日付表示盤１６間の接続 ２１．．．クォーツ発振器 ２２．．．マイクロプロセッサー ２３．．．電圧制御回路 ２４．．．比較器 ２５．．．特別回路 ２６，２７．．抵抗体 ２８．．．共通端子 ２９．．．プラスの入力部 ３０．．．マイナスの入力部 ３１．．．出力部 ４０．．．日付 ４１．．．横線 ５０．．．電圧の曲線 ５１．．．内部抵抗の曲線 ５２．．．窓 ５３．．．ドットマーク ６０．．．第１方形マーク ６１．．．第２方形マーク ６２．．．第３方形マーク Ｕ_P ．．．電圧 Ｒｉ．．．内部抵抗 ｔ．．．．時間 △ｔ₁ ．．時間の間隔

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 専用モーターにより駆動される少なくと
   も１つの循環周期の文字盤と、時計の全機能、特に前記
   循環周期の文字盤の動きを制御するようになっている電
   気回路とを備え、この電気回路は、電圧または内部抵抗
   の少なくとも１つの基準値、及び前記電源の電圧または
   内部抵抗によって形成される充電の少なくとも１つの所
   定レベルを感知するようになっている比較器を備える電
   源で作動する時計、特にアナログ式腕時計において、正
   常時の文字盤による示度が第１位置を占め、かつ前記所
   定レベルの充電より少ない充電レベルを感知した場合、
   文字盤による示度は、一定の前記第１位置よりずれた第
   ２位置を占めるように、前記電気回路が循環周期の文字
   盤を移動させるようになっていることを特徴とする時
   計。
2. 【請求項２】 前記第１位置に対する前記第２位置への
   変位が一定であることを特徴とする請求項１記載の時
   計。
3. 【請求項３】 前記第２位置を占める時の文字盤による
   示度が、補足表示であるシンボルマークを伴うものであ
   ることを特徴とする請求項１記載の時計。
4. 【請求項４】 前記第１位置に対する前記第２位置への
   変位が、電源の電圧の下降または内部抵抗の増加で、連
   続的に増えるようになっていることを特徴とする請求項
   １記載の時計。
5. 【請求項５】 電源の電圧または内部抵抗の所定のしき
   い値に対応する各段階ごとに、前記第２位置への変位が
   行われるようになっていることを特徴とする請求項４記
   載の時計。
6. 【請求項６】 前記所定レベルの充電を感知した後、所
   定の時限内に自動的に表示される文字盤の異なる示度に
   対応する各段階ごとに、前記第２位置への変位が行われ
   るようになっていることを特徴とする請求項４記載の時
   計。
7. 【請求項７】 各段階の変位は、補足表示である異なる
   シンボルマークに対応していることを特徴とする請求項
   ５または６記載の時計。
8. 【請求項８】 前記補足表示であるシンボルマークは、
   循環周期の文字盤の示度に関連しており、かつ示度に対
   してずれた位置で、文字盤の回転方向に文字盤に設けら
   れていることを特徴とする請求項７記載の時計。
9. 【請求項９】 電気回路は、循環周期の文字盤の動きを
   可逆的に制御するようになっており、前記所定レベルの
   充電より少ない充電レベルを感知した場合に、文字盤に
   よる示度の表示は変位され、前記所定レベルの充電より
   多い充電レベルに戻るのを感知した場合に、示度の表示
   は正常に戻るようになっていることを特徴とする請求項
   １記載の時計。