JPH09105295A - トンネル掘削機 - Google Patents

トンネル掘削機

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JPH09105295A
JPH09105295A JP26266095A JP26266095A JPH09105295A JP H09105295 A JPH09105295 A JP H09105295A JP 26266095 A JP26266095 A JP 26266095A JP 26266095 A JP26266095 A JP 26266095A JP H09105295 A JPH09105295 A JP H09105295A
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excavation
hopper
excavated
discharge pipe
excavated material
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武 松浦
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機において、掘削によって生じ
た岩塊や岩片、土砂などの掘削物が堆積して確実に排出
することができない。 【解決手段】 筒状の掘削機本体11,12,13の前
部に駆動回転自在なカッタヘッド15を装着してパラレ
ルリンク機構39によって前進可能としたトンネル掘削
機において、ホッパ24の中間部に掘進方向前後に連通
する掘削物排出管202を装着してその前部にジェット
ポンプ201のノズル207を設ける一方、後部にスロ
ート部208を設け、ホッパの下部に掘削物通過開口部
24bを形成することで、ずりを確実に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤などを掘削し
て生じた掘削物をトンネル外部に排出する掘削物の排出
装置及びこの掘削物の排出装置が適用されたトンネル掘
削機並びにトンネル掘削方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地山にトンネルを掘削するトンネル掘削
機において、特に、岩盤を掘削するものとしてトンネル
ボーリングマシン(以下、TBMと称する。)がある。
このTBMにおいて、円筒形状をなす前胴の前部に駆動
回転自在なカッタヘッドが装着されており、このカッタ
ヘッドには岩盤を破壊するディスクカッタが多数取付け
られている。また、この前胴には掘削形成したトンネル
の内壁面に圧接してこの前胴を位置保持可能なフロント
グリッパが装着されている。一方、前胴の後部には掘進
方向に沿って相対移動自在な円筒形状の後胴が連結され
ており、この後胴には掘削形成したトンネルの内壁面に
圧接して後胴を位置保持可能なリアグリッパが装着され
ている。更に、この前胴と後胴との間には両者を前進さ
せる複数のスラストジャッキが架設されている。
【0003】従って、このように構成されたTBMによ
ってトンネルを掘削形成するには、リアグリッパによっ
て後胴をトンネル内で位置保持する一方、カッタヘッド
を回転駆動させながら複数のスラストジャッキを伸長さ
せると、多数のディスクカッタが前方の岩盤を掘削しな
がら前胴が前進する。そして、スラストジャッキが所定
ストロークだけ伸長すると、このスラストジャッキの駆
動を停止し、フロントグリッパによって前胴を位置保持
する一方、リアグリッパによる後胴の位置保持を解除す
る。この状態で複数のスラストジャッキを縮小させる
と、前胴に対して後胴が引き寄せられて前進する。その
後、前述と同様に、リアグリッパによって後胴を位置保
持する一方、フロントグリッパによる前胴の位置保持を
解除し、カッタヘッドを回転駆動させながら複数のスラ
ストジャッキを伸長させることで、岩盤を掘削しながら
前胴が前進する。この繰り返しによって所定長さのトン
ネルを掘削形成していく。
【0004】上述したTBMにおいて、ディスクカッタ
によって岩盤を掘削して生じた岩塊や岩片、土砂などの
掘削物、一般的にずりと称するが、このずりはホッパに
取り込まれ、搬送管内に沿って設置されたベルトコンベ
ヤによってTBMの後方に搬送され、トンネルの外部に
排出されるようになっている。
【0005】ところが、このようなベルトコンベヤによ
るずりの搬出方法では、岩盤を掘削して生じた岩塊や岩
片などのずりはこのベルトコンベヤによって搬送するこ
とができるが、泥土や泥水などのずりは搬送することが
できず、途中で落下してベルトコンベヤの駆動部分等に
入り込み、故障の原因となってしまうという問題があ
る。また、TBMにあっては、ディスクカッタの磨耗に
よる交換作業や地質の探査作業など、作業者は前胴や後
胴内で各種の作業を行う必要がある。前述したTBMに
はずり搬出用のベルトコンベヤが設けられており、この
ベルトコンベヤや搬送管などが前胴や後胴内を専有して
しまう。そのため、小径のTBMにあっては、このベル
トコンベヤや搬送管が邪魔となり、作業者の作業空間を
十分に確保することができず、ディスクカッタの交換作
業や地質の探査作業などを効率よく行うことができない
という問題があった。
【0006】そこで、このような問題を解決するものと
して、実公平4−49274号公報に開示されたものが
ある。この公報に開示されたトンネル掘削機は、ホッパ
の底部にジェットポンプを配設し、このジェットポンプ
の水流加速用ノズルの下流側にホッパに連通するずり取
込口を形成したものである。従って、ポンプから配管を
介して供給される加圧水をジェットポンプのノズルで増
速させることで、ずり取込口の近傍のスロート部で負圧
を生じさせ、その負圧の水流によってホッパ内のずりを
空気や水と共に吸引し、このずりを水流に乗せて外部に
排出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、この
実公平4−49274号公報に開示された従来のトンネ
ル掘削機は、ジェットポンプを用いることで、岩塊や岩
片などはもちろんのこと、泥土や泥水などのずりも落下
せずに確実に搬送することができ、また、給排の配管の
みでずりの搬出装置を構成するため、このずりの搬出装
置が小型となり、内部でディスクカッタの交換作業など
を容易に行うことができる。
【0008】ところが、この従来のトンネル掘削機にあ
っては、ホッパの底部にジェットポンプのケーシングを
取付け、このホッパとケーシング内に形成されたスロー
ト部とをずり取込口によって連通させており、岩盤の破
壊によって生じた岩塊や岩片がこのずり取込口やスロー
ト部に堆積し、ジェットポンプが閉塞してしまうという
問題がある。
【0009】即ち、ジェットポンプを用いたずりの搬出
装置では、ずり取込口のスロート部で発生した負圧の水
流によってホッパ内のずりを空気や水と共に吸引し、水
流に乗せて外部に排出しているが、ホッパ内は通常大気
圧であり、掘削によって発生した泥水などがこのホッパ
内に充満しなければ、ずりを吸引するのに十分な負圧は
発生しない。このジェットポンプを用いたずりの搬出装
置は、若干の負圧が発生して泥土や小さい岩片は吸引す
るものの、その他の岩塊や岩片などのずりはノズルから
噴出された水流によって吹き飛ばされて搬送されるもの
である。そのため、ホッパ内に取り込まれた岩塊や岩片
がその底部に形成されたずり取込口からケーシング内に
落下するとき、スロート部内の水流に接触しない場合に
は、このスロート部に堆積して他のずりの吸引作用にも
悪影響を与え、ジェットポンプが閉塞してしまうという
問題がある。
【0010】また、ディスクカッタが岩盤を破壊して生
じた岩塊や岩片のずりは大きさにばらつきがあり、通
常、大きい岩塊はカッタヘッドの回転に伴ってカッタヘ
ッド内を回転移動することで、小さな岩片に破壊され、
この小さくなった状態でホッパに取り込まれてずりの搬
出装置によって外部に搬出される。ところが、ホッパ内
には大きな岩塊のままで取り込まれることもあり、この
場合、ホッパ内に取り込まれた大きな岩塊がそのずり取
込口やスロート部に引っ掛かり、ケーシング内の水流に
落下しないことがある。この場合、前述と同様に、スロ
ート部に堆積してジェットポンプが閉塞してしまうとい
う問題がある。
【0011】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、掘削によって生じた岩塊や岩片、土砂などの掘
削物を確実に排出して掘削作業の作業効率の向上を図っ
た掘削物の排出装置及びトンネル掘削機並びにトンネル
掘削方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の掘削物の排出装置は、カッタヘッドの回転
によって掘削された掘削物をホッパにて集積して該ホッ
パに装着されたジェットポンプによって外部に排出する
掘削物の排出装置において、上部に掘削物集積開口部が
形成されたホッパの下部に掘削物通過開口部を形成し、
該ホッパの中間部に掘進方向前後に貫通する掘削物排出
管を装着して該掘削物排出管内を掘削物取込口によって
前記掘削物集積開口部と連通すると共に掘削物通過口に
よって前記掘削物通過開口部と連通し、前記掘削物排出
管の前部に前記ジェットポンプのノズルを設ける一方、
該掘削物排出管の後部にスロート部を設けたことを特徴
とするものである。
【0013】従って、本発明の掘削物の排出機置にあっ
ては、カッタヘッドの回転によって掘削された掘削物は
掘削物集積開口部からホッパ内に取込まれて集積され、
一方、ジェットポンプのノズルから掘削物排出管のスロ
ート部に噴射された水流によって負圧が発生し、この負
圧の水流によってホッパ内の掘削物が掘削物取込口から
スロート部に吸引され、この掘削物排出管を通って外部
に排出される。このとき、掘削物の大きさや形状によっ
て吸引しにくい掘削物は掘削物通過口によって掘削物排
出管から排出され、更に、掘削物通過開口部によってホ
ッパから排出されることとなり、この掘削物はカッタヘ
ッドの回転に伴って回転移動することで、破壊され、且
つ形状が変形して再びホッパ内に取込まれて集積され、
負圧の水流によって掘削物取込口からスロート部に吸引
され、掘削物排出管を通って外部に排出される。
【0014】また、本発明の掘削物の排出装置は、前記
掘削物排出管内の流路の下流側を下方に傾斜させたこと
を特徴とするものである。
【0015】従って、この掘削物の排出装置において、
ホッパ内の掘削物は掘削物取込口からスロート部に入り
やすくなる。
【0016】また、本発明の掘削物の排出装置は、前記
掘削物排出管の掘削物通過口に前記掘削物取込口から該
掘削物排出管内に導入された掘削物を該掘削物排出管内
の流路の下流側に導くガイド部を設けたことを特徴とす
るものである。
【0017】従って、この掘削物の排出装置において、
ホッパ内の掘削物は掘削物取込口からガイド部によって
スロート部に入りやすくなる。
【0018】また、本発明の掘削物の排出装置は、前記
ホッパの掘削物通過開口部あるいは前記掘削物排出管の
掘削物通過口の少なくともいずれか一方に開閉自在なゲ
ートを設けたことを特徴とするものである。
【0019】従って、この掘削物の排出装置において、
ゲートの閉扉時には、ジェットポンプのノズルよりも高
い位置に水位を保つことで掘削物取込口からの掘削物の
吸引が促進される一方、ゲートの開扉時には、吸引しに
くい掘削物は掘削物通過口及び掘削物通過開口部から排
出され、スロート部の閉塞が防止される。
【0020】また、本発明の掘削物の排出装置は、前記
ホッパの掘削物通過開口部あるいは前記掘削物排出管の
掘削物通過口の少なくともいずれか一方に該掘削物排出
管内の流路内に圧縮空気を供給する空気供給管を設けた
ことを特徴とするものである。
【0021】従って、この掘削物の排出装置において、
ゲートの閉扉時に、空気供給管から掘削物通過口の周辺
に圧縮空気が噴出され、ここに停留した掘削物が攪拌さ
れることでスロート部での閉塞が防止される。
【0022】また、本発明の掘削物の排出装置は、前記
掘削物排出管の前部に設けられた前記ジェットポンプの
ノズルの噴射方向を可変としたことを特徴とするもので
ある。
【0023】従って、この掘削物の排出装置において、
例えば、掘削物取込口に掘削物が停留した場合、このジ
ェットポンプのノズルを掘削物取込口の掘削物に向け、
噴射水流によってこれを吹き飛ばすことで閉塞が防止さ
れる。
【0024】また、本発明のトンネル掘削機は、筒状の
掘削機本体と、該掘削機本体の前部に駆動回転自在に装
着されたカッタヘッドと、前記掘削機本体を前進させる
推進機構と、前記カッタヘッドによって掘削された掘削
物を集積するホッパと、該ホッパに装着されたジェット
ポンプと、該ジェットポンプに連結された給排水管とを
具えたトンネル掘削機において、前記ホッパに掘進方向
前後に連通する掘削物排出管を装着して該掘削物排出管
の前部に前記ジェットポンプのノズルを設ける一方、該
掘削物排出管の後部にスロート部を設けると共に、前記
ホッパの下部に掘削物通過開口部を形成したことを特徴
とするものである。
【0025】従って、本発明のトンネル掘削機にて岩盤
等を掘削するには、掘削機本体の前部のカッタヘッドを
駆動回転すると共に推進機構によってこの掘削機本体を
前進させると、回転するカッタヘッドが岩盤を破壊し、
掘削された掘削物はホッパによって集積され、給水管に
よって供給された水がジェットポンプによって増速さ
れ、掘削物排出管のスロート部で発生した負圧の水流に
よってホッパ内の掘削物がスロート部に吸引され、排水
管を通って外部に排出される。このとき、掘削物の大き
さや形状によって吸引しにくい掘削物は掘削物通過開口
部によってホッパから排出されることとなり、この掘削
物はカッタヘッドの回転に伴って回転移動することで、
破壊され、且つ形状が変形して再びホッパ内に取込まれ
て集積され、負圧の水流によってスロート部に吸引さ
れ、排水管を通って外部に排出される。
【0026】また、本発明のトンネル掘削方法は、前部
に装着されたカッタヘッドを駆動回転させながら筒状の
本体を前進させることで、前方の岩盤を掘削してトンネ
ルを形成するトンネル掘削方法において、岩盤を掘削し
て生じた掘削物をホッパに取込み、ジェットポンプのノ
ズルから噴射された増速水流によって前記ホッパに装着
された掘削物排出管のスロート部で負圧を生じさせ、そ
の負圧の水流によって前記掘削物排出管の掘削物取込口
から前記ホッパ内の掘削物を吸引し、該掘削物を水流に
乗せて排出する一方、前記負圧の水流によって吸引不能
な掘削物は前記ホッパの下部に形成された掘削物通過開
口部から該ホッパの外部に排出し、前記カッタヘッドの
回転に伴って移動し、再び、前記ホッパに取込むように
したことを特徴とするものである。
【0027】従って、本発明のトンネル掘削方法にあっ
ては、前部に装着されたカッタヘッドを駆動回転させな
がら筒状の胴体を前進させることで前方の岩盤を掘削
し、このとき、岩盤を掘削して生じた掘削物はホッパに
取込まれ、ジェットポンプのノズルから噴射された増速
水流によって生じた負圧の水流により、掘削物取込口か
らスロート部に吸引され、水流にて排出される一方、負
圧の水流によって吸引不能な掘削物は掘削物通過開口部
から外部に排出され、カッタヘッドの回転に伴って移動
することで、破壊され、再びホッパに取込まれることと
なり、掘削物取込口の周辺部での掘削物によるスロート
部の閉塞が防止される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0029】以下に説明する実施例では、本発明の掘削
物の排出装置を岩盤掘削によって生じた岩塊や岩片など
のずりを排出する排出装置とし、本発明のトンネル掘削
機を岩盤を掘削するトンネルボーリングマシン(TB
M)として説明する。
【0030】図1に本発明の第1実施例に係るトンネル
ボーリングマシンに装着された掘削物の排出装置の概
略、図2にこの掘削物の排出装置が搭載された本発明の
トンネル掘削機としてのトンネルボーリングマシンの断
面、図3にこのトンネルボーリングマシンの正面視、図
4に図2のA−A断面、図5に図2のB−B断面、図6
に図2のC−C断面、図7に推進機構としてのパラレル
リンク機構の概略、図8に本実施例のトンネルボーリン
グマシンに適用されるリンク式セグメントエレクタ装置
の側面視、図9にリンク式セグメントエレクタ装置の正
面視を示す。
【0031】<トンネルボーリングマシンの全体構成>
まず、本実施例のTBM10の全体構成について説明す
る。図2及び図3に示すように、TBM10において、
掘削機本体は円筒形状をなす前胴11と中胴12と後胴
13とから構成されている。この前胴11の前部には軸
受14によってカッタヘッド15が回転自在に装着され
ており、このカッタヘッド15は前面に径方向に沿って
互いに交差するスポーク16が固定され、各スポーク1
6には岩盤をせん断破壊するディスクカッタ17が多数
枢着されると共に、岩盤の掘削面を掻き取るスクレーパ
18が固定されている。このカッタヘッド15の後部に
は内歯を有するリングギヤ19が一体に固定される一
方、前胴11には電動式あるいは油圧式のカッタ旋回モ
ータ20が固定されており、このカッタ旋回モータ20
の駆動ギヤ21がリングギヤ19に噛み合っている。
【0032】また、前胴11には掘削して発生したずり
が内部に浸入しないように、カッタヘッド15側とカッ
タ駆動モータ20側とを仕切るバルクヘッド22が形成
されており、カッタヘッド15とこのバルクヘッド22
との間にはチャンバ室23が形成されている。そして、
このチャンバ室23にはずりを集積するホッパ24がバ
ルクヘッド22に固定されて配設され、カッタヘッド1
5の内側には破壊されて落下したずりを掻き上げてホッ
パ24に取り込む掻き上げ板25が固定されている。更
に、このホッパ24の下部にはこのホッパ24にて集積
したずりを外部に排出する排出装置26が取付けられて
いる。
【0033】従って、カッタ駆動モータ20を駆動して
駆動ギヤ21を回転駆動すると、この駆動ギヤ21が噛
み合うリングギヤ19が回転し、リングギヤ19と一体
のカッタヘッド15を旋回し、ディスクカッタ17が岩
盤をせん断破壊し、スクレーパ18が掘削面を掻き取る
ことで、岩盤を掘削することができる。そして、掘削し
て生じたずりはチャンバ室23内に落下し、掻き上げ板
25がカッタヘッド15と共に回転することで、チャン
バ室23内のずりを掻き上げてホッパ24内に落とす。
このホッパ24内に落下して集積したずりは排出装置2
6によって外部に排出される。
【0034】図2及び図5に示すように、中胴12は前
胴11の後部に球面軸受27を介して揺動自在に連結さ
れている。また、後胴13は中胴12の後部内周面にシ
ール部材28を介して掘進方向移動自在に連結されてい
る。そして、前胴11の後部に固定された前胴基板29
と中胴12との間には連結ジャッキ30が仮設されてい
る。この連結ジャッキ30は油圧の給排によって伸縮作
動するものであって、ジャッキ本体は前胴基板29に固
定された球軸受31によって揺動自在に支持され、ロッ
ド先端部は中胴12の壁面に固定された球軸受32によ
って揺動自在に支持されている。
【0035】また、前胴11の前胴基板29と後胴13
の前部に固定された後胴基板33との間には推進機構と
しての6本のスラストジャッキ34a〜34fが架設さ
れている。このスラストジャッキ34a〜34fは油圧
の給排によって伸縮作動するものであって、ジャッキ本
体は前胴基板29に固定された球軸受35によって揺動
自在に支持され、ロッド先端部は後胴基板33に固定さ
れた球軸受36によって揺動自在に支持されている。そ
して、このスラストジャッキ34a〜34fはそれぞれ
隣合って配設された関係が、例えば、スラストジャッキ
34aがカッタヘッド15の周方向一方に傾斜し、スラ
ストジャッキ34bがカッタヘッド15の周方向他方に
傾斜して全体としてトラス状に配設されることでパラレ
ルリンク機構37を構成している。
【0036】従って、このパラレルリンク機構37にお
いて、スラストジャッキ34a〜34fの各作動ストロ
ークを変えることで、カッタヘッド15を有する前胴1
1を中胴12に対して屈曲し、その掘進方向を変更する
ことができる。また、このパラレルリンク機構37のス
ラストジャッキ34a〜34fの各駆動ロッドを伸長さ
せることで、カッタヘッド15を有する前胴11及び中
胴12を後胴13に対して前進することができる。
【0037】ここで、前述した複数のスラストジャッキ
34a〜34fから構成されるパラレルリンク機構37
の制御システムの構成について説明する。
【0038】図7に示すように、スラストジャッキ34
a〜34fにおいて、例えば、スラストジャッキ34a
の図示しないピストンによって仕切られた2つの圧力室
には油圧給排管41,42が連結されており、各油圧給
排管41,42はそれぞれ非常遮断弁43,44を介し
てサーボ弁45に連結されている。このサーボ弁45は
スラストジャッキ34aの各圧力室への圧油の供給及び
排出を操作するものであって、連結管46,47を介し
て油圧給排源48に連結されている。
【0039】また、スラストジャッキ34aにはその作
動位置を検出する変位センサ49が装着されており、こ
の変位センサ49は制御部50を介してサーボアンプ5
1に接続されている。そして、前述したサーボ弁45は
このサーボアンプ51に接続されている。なお、この制
御部50には複数のジョイスティックを有する操作部5
2と非常停止ボタン53が接続されている。
【0040】従って、変位センサ49はスラストジャッ
キ34aの作動位置を検出しており、その検出信号を制
御部50に出力している。制御部50はこの検出信号に
基づいてサーボアンプ51に指令信号を出力し、サーボ
アンプ51はその指令信号に基づいてサーボ弁45を制
御し、油圧給排源48とスラストジャッキ34aとの間
で油圧の給排を行うようになっている。なお、ここでは
スラストジャッキ34aについてのみ説明したが、他の
スラストジャッキ34b〜34fについても同様の構成
となっている。
【0041】また、前胴11には、図2及び図4に示す
ように、複数のフロントグリッパ55が周方向にほぼ均
等間隔で装着されており、各フロントグリッパ55は内
蔵された油圧ジャッキ56によって径方向に駆動するこ
とができる。従って、この油圧ジャッキ56を駆動して
各フロントグリッパ55を径方向に張り出すことで、こ
のフロントグリッパ55を前胴11内に収納した位置か
ら掘削形成されたトンネル内壁面に圧接して前胴11を
保持する位置に移動させることができる。
【0042】一方、後胴13には、図2及び図6に示す
ように、2つのリアグリッパ57が周方向にほぼ均等間
隔で2つ装着されており、各リアグリッパ57は内蔵さ
れた油圧ジャッキ58によって径方向に駆動することが
できる。従って、この油圧ジャッキ58を駆動して各リ
アグリッパ57を径方向に張り出すことで、このリアグ
リッパ57を後胴13内に収納した位置から掘削形成さ
れたトンネル内壁面に圧接して後胴13を保持する位置
に移動させることができる。
【0043】なお、通常のTBM10は岩盤掘削用のト
ンネル掘削機であり、前述した後胴13のリアグリッパ
57によって掘進反力を得て前胴11を推進させるもの
であるが、トンネル掘削中の地盤が岩盤層から一般土砂
層に変化した場合には、掘削したトンネル壁面が軟弱で
あり、リアグリッパ57によって掘進反力を得ることが
できない。そのため、このTBM10にあっては、シー
ルド掘削機のように、セグメントによって掘進反力を得
て前胴11が推進できるようになっている。
【0044】即ち、図2及び図6に示すように、後胴1
3の後部には円周方向に複数のシールドジャッキ59が
並設されており、後方に伸びる駆動ロッドの先端部には
スプレッダ60が取付けられている。従って、このシー
ルドジャッキ59を作動して掘進方向後方に駆動ロッド
を伸長させると、掘削したトンネル内周面に構築された
既設のセグメントSにスプレッダ60が押しつけられ、
その反力により前胴11、中胴12及び後胴13を前進
させることができる。なお、後胴13の後部内周面には
既設のセグメントSの外周面に密着して後胴13内部へ
の土砂の浸入を防止するテールパッキン61が固着され
ている。
【0045】<セグメントエレクタ装置の構成>次に、
本実施例のTBM10に適用されたセグメントエレクタ
装置について説明する。図2に示すように、本実施例の
TBM10に装着されたセグメントエレクタ装置62は
リンク式であって、後胴13の後部に固定された固定板
63に設けられており、このエレクタ装置62はシール
ドジャッキ59によって前進した後胴13(掘削機本
体)と既設のセグメントSとの間の空所に新しいセグメ
ントSを装着するものである。
【0046】即ち、図8及び図9に示すように、固定板
63にはブラケット64によって回転自在な4つの支持
ローラ65が周方向ほぼ均等間隔で取付けられており、
この4つの支持ローラ65によって回転リング66が回
転自在に支持され、この回転リング66には内歯を有す
るリングギヤ67が固定されている。また、固定板63
にはブラケット68によって油圧モータ69が固定され
ており、この油圧モータ69の駆動ギヤ70がリングギ
ヤ67の内歯に噛み合っている。従って、油圧モータ6
9を駆動して駆動ギヤ70を回転駆動すると、この駆動
ギヤ70が噛み合うリングギヤ67が回転し、リングギ
ヤ67と一体の回転リング66を旋回することができ
る。
【0047】また、回転リング66に固定された固定台
71には一対の連結リンク72及び一対の可動リンク7
3を介して移動台74が支持されており、この一対の可
動リンク73には油圧ジャッキ75の本体が枢着され、
その駆動ロッドの先端部は固定台71に連結されてい
る。そして、この移動台74のねじロッド76にはスラ
イド体77が螺合し、このねじロッド76の回転によっ
てスライド体77が移動自在となっており、このスライ
ド体77に固定された取付ブラケット78には連結ピン
79によって吊り金具80が着脱自在となっている。な
お、この吊り金具80は下部がねじ部となっており、図
示しない装置によって搬入されたセグメントSの内面に
予め螺合されるものである。
【0048】従って、セグメントSに螺合された吊り金
具80に対して、スライド体77を移動して取付ブラケ
ット78と位置合せを行い、この吊り金具80を連結ピ
ン79によって取付ブラケット78に連結することで、
セグメントSを保持することができる。そして、油圧ジ
ャッキ75を駆動して駆動ロッドを伸縮すると、可動リ
ンク73及び連結リンク72が上下に回動し、固定台7
1に対して移動台74を昇降することで、保持したセグ
メントSを昇降することができる。更に、油圧モータ6
9を駆動してリングギヤ67と共に回転リング66を旋
回することで、保持したセグメントSをトンネル内壁面
に沿って移動することができる。
【0049】<掘削物の排出装置の構成>次に、上述し
たTBM10に装着された掘削物の排出装置26につい
て詳細に説明する。図1に示すように、本実施例の排出
装置26は、前胴11のカッタヘッド15とバルクヘッ
ド22との間に構成されたチャンバ室23内にずりを集
積するホッパ24と共に設けられている。
【0050】即ち、このホッパ24は上部にずりの集積
開口部24aが形成される一方、下部にはずりの通過開
口部24bが形成されている。排出装置26を構成する
ジェットポンプ201はこのホッパ24の中間部に装着さ
れている。即ち、ホッパ24の中間部には掘進方向前後
に貫通する掘削物排出管202が装着されており、この掘
削物排出管202の掘進方向前部には図示しない送水ポン
プに連結された給水管203が連結され、掘進方向後部に
は図示しない排水装置に連結された排水管204が連結さ
れている。また、この掘削物排出管202は、上面の掘削
物取込口205によってホッパ24の集積開口部24aと
連通し、下面の掘削物通過口206によってホッパ24の
通過開口部24bと連通している。そして、この掘削物
排出管202において、その前部である掘削物取込口205及
び掘削物通過口206の上流側にはジェットノズル207が形
成される一方、後部である掘削物取込口205及び掘削物
通過口206の下流側にはスロート部208が形成されてい
る。
【0051】<トンネルボーリングマシンの作用>ここ
で、上述したように構成されたTBM10によって岩盤
を掘削してトンネルを構築する場合について説明する。
【0052】図2に示すように、油圧ジャッキ56を駆
動(縮小)して各フロントグリッパ55を引き込んで前
胴11内に収納することで、前胴11を移動自在とする
一方、油圧ジャッキ58を駆動(伸長)して各リアグリ
ッパ57を押し出して外周面を掘削形成されたトンネル
内壁面に圧接することで、後胴13を移動不能に保持す
る。この状態で、カッタ旋回駆動モータ20を駆動して
カッタヘッド15を回転駆動させながら、パラレルリン
ク機構37の各スラストジャッキ34a〜34fを伸長
して前胴11と共にカッタヘッド15を前方へ移動させ
る。すると、旋回するカッタヘッド15のディスクカッ
タ17が岩盤をせん断破壊し、スクレーパ18が掘削面
を掻き取ることで岩盤を掘削する。そして、このときに
各スラストジャッキ34a〜34fの各作動ストローク
を変えることで、前胴11は中胴12と球面軸受27を
介して折れ曲がり、カッタヘッド15の向きを変えてト
ンネルの掘削方向を変更することができる。
【0053】また、図7に示すように、制御部50には
変位センサ49が検出したスラストジャッキ34a〜3
4fの作動位置の検出信号が入力されており、制御部5
0は予め設定された掘削条件(掘削するトンネルの計画
線形や掘削速度等)及び変位センサ49の検出信号に基
づいてサーボアンプ51に指令信号を出力してサーボ弁
45を制御し、油圧給排源48とスラストジャッキ34
a〜34fとの間で油圧の給排を行う。従って、スラス
トジャッキ34a〜34fは油圧の給排によって所定量
駆動し、X方向、Y方向、Z方向及びψ方向、θ方向、
φ方向の制御が行われながら、カッタヘッド15をこの
X方向、Y方向、Z方向及びψ方向、θ方向、φ方向の
6自由度運動させる。
【0054】そして、各スラストジャッキ34a〜34
fを所定ストローク伸長すると、このスラストジャッキ
34a〜34fの駆動を停止し、油圧ジャッキ56を駆
動(伸長)して各フロントグリッパ55を押し出して外
周面を掘削形成されたトンネル内壁面に圧接すること
で、前胴11を移動不能に保持する一方、油圧ジャッキ
58を駆動(縮小)して各リアグリッパ57を引き込ん
で後胴13内に収納することで、後胴13を移動自在と
する。この状態で、パラレルリンク機構37の各スラス
トジャッキ34a〜34fを縮小して前胴11及び中胴
12に対して後胴13を前方へ引き寄せて移動させる。
そして、前述と同様に、各フロントグリッパ55を引き
込んで前胴11内に収納し、前胴11を移動自在とする
一方、各リアグリッパ57を押し出して外周面をトンネ
ル内壁面に圧接し、後胴13を移動不能に保持する。こ
の状態で、カッタ旋回駆動モータ20を駆動してカッタ
ヘッド15を回転駆動させながら、パラレルリンク機構
37の各スラストジャッキ34a〜34fを伸長して前
胴11と共にカッタヘッド15を前方へ移動させること
で、ディスクカッタ17及びスクレーパ18によって岩
盤を掘削する。この繰り返しによってトンネルを掘削形
成していく。
【0055】このディスクカッタ17及びスクレーパ1
8の岩盤掘削によって生じたずりはカッタヘッド15の
隙間からチャンバ室23内に落下し、カッタヘッド15
と共に回転する掻き上げ板25がこのチャンバ室23内
のずりを掻き上げてホッパ24内に落とす。そして、こ
のホッパ24内に落下して集積されたずりは排出装置2
6によって外部に排出される。
【0056】即ち、ホッパ24内に集積したずりは重力
によって掘削物取込口205から掘削物排出管202内に入
る。一方、ジェットポンプ201には給水管203から加圧さ
れた水が供給され、ジェットノズル207によって加速さ
れてスロート部208に噴射される。このスロート部208で
は、ジェットノズル207からの噴射水が減圧され、負圧
が発生する。この負圧によってホッパ24内のずりが粉
塵や空気、水などと共に掘削物取込口205からスロート
部208に吸引される。そして、吸引されたずり等は水流
に乗り、この掘削物排出管202を通って排出される。
【0057】このとき、ずりの大きさや形状によっては
吸引しにくいものがある。このようなずりは掘削物取込
口205から掘削物排出管202内に入っても、ジェットノズ
ル207から噴射された水流によって排出されず、掘削物
通過口206及び通過開口部24bを通ってホッパ24か
らチャンバ室23に排出される。そして、このずりはカ
ッタヘッド15の回転に伴って回転移動することで、破
壊され、あるいは形状が変形し、再び、掻き上げ板25
によって掻き上げられてホッパ24内に取込まれて集積
される。その後、前述したように、ホッパ24内のずり
は重力による落下、あるいは、ジェットポンプ201にて
発生した負圧による吸引で、掘削物取込口205からスロ
ート部208に入り、掘削物排出管202から排水管204を通
って排出される。
【0058】このように本実施例の掘削物の排出装置2
6にあっては、ホッパ24の中間部に掘削物排出管202
を装着し、この掘削物排出管202を掘削物取込口205によ
って集積開口部24aと連通すると共に掘削物通過口20
6によって通過開口部24bと連通し、また、掘削物排
出管202の上流側にジェットノズル207を形成する一方、
下流側にスロート部208を形成したことで、ホッパ24
内に集積したずりは重力及びジェットポンプ201にて発
生した負圧による吸引で、掘削物取込口205からスロー
ト部208に入り、掘削物排出管202を通って排出されるこ
ととなり、ずりを確実に排出することができると共に、
装置自体の小型化を図ることもできる。また、掘削物取
込口205から掘削物排出管202に入りにくいずりは掘削物
通過口206及び通過開口部24bを通ってホッパ24か
ら排出されることとなり、掘削物取込口205でのずりの
堆積がなくなり、掘削物排出管202のスロート部208での
閉塞を防止できる。
【0059】このように岩盤を掘削してトンネルを掘削
形成していく過程で、この掘削形成されたトンネルの壁
面が安定している場合は支保は不要であるが、若干不安
定であり、壁面から岩片が剥がれ落ちないようにリング
状の形成したH形綱や木製の板等を支保として用い、ト
ンネルを保護する。
【0060】そして、岩盤を掘削してトンネルを形成す
る場合には、前述したように、リアグリッパ57がトン
ネル内壁面に圧接して後胴13を移動不能に保持こと
で、パラレルリンク機構37の各スラストジャッキ34
aはこの後胴13にて掘進反力を得て前胴11を前進さ
せ、旋回するカッタヘッド15によって前方の岩盤を掘
削する。一方、トンネル掘削中の地盤が岩盤層から一般
土砂層に変化した場合には、トンネル内壁面が軟弱であ
るため、リアグリッパ57によって推進反力を得ること
ができないので、シールドジャッキ59が既設のセグメ
ントSにて掘進反力を得て前胴11及び中胴12、後胴
13を推進させる。
【0061】即ち、複数のシールドジャッキ59のスプ
レッダ60を既設のセグメントSへ押し付けた状態で、
このシールドジャッキ59を伸長することにより、その
押し付け反力によってトンネル掘削機本体、即ち、前胴
11、中胴12及び後胴13を前進させ、これと同時に
カッタ駆動モータ20を駆動してカッタヘッド15を旋
回させ、ディスクカッタ17及びスクレーパ18によっ
て一般土砂層を掘削していく。そして、前胴11、中胴
12及び後胴13からなる掘削機本体が所定量前進する
と、シールドジャッキ59の何れか一つを縮み方向に作
動し、スプレッダ60と既設のセグメントSとの間に空
所を形成し、この空所にセグメントエレクタ装置62に
よって新しいセグメントSを装着する。
【0062】図8及び図9に示すように、図示しない台
車によってトンネル内に搬入されたセグメントSに対し
て、作業者はこのセグメントSに吊り金具80を螺合す
る。そして、エレクタ装置62のスライド体77を移動
し、取付ブラケット78をセグメントSに固定された吊
り金具80の上方に位置させ、この吊り金具80を連結
ピン79によって取付ブラケット78に連結する。この
ようにセグメントSを取付ブラケット78が保持した状
態で、油圧ジャッキ75を駆動して可動リンク73を回
動することで移動台74を昇降すると共に、油圧モータ
69を駆動して回転リング66を旋回することで移動台
74を旋回し、保持したセグメントSをトンネル内で移
送してトンネル内壁面の所定の位置に組付ける。そし
て、セグメントSをトンネル内壁面に固定すると、セグ
メントSの保持を解除し、元位置に戻る。この繰り返し
によってトンネルを構築していく。
【0063】このように上述したTBM10では、トン
ネル掘削機本体(前胴11、中胴12、後胴13)をパ
ラレルリンク機構37あるいはシールドジャッキ59に
よって前進させながらカッタヘッド15を旋回させ、デ
ィスクカッタ17及びスクレーパ18によって岩盤を掘
削し、岩盤掘削によって生じたずりをホッパ24に集積
してから排出装置26によって外部に排出する一方、セ
グメントエレクタ装置62によってセグメントSをトン
ネル内壁面に装着することで、トンネルを構築してい
る。
【0064】なお、上述の実施例のTBM10におい
て、パラレルリンク機構37を6本のスラストジャッキ
34a〜34fによって構成したが、スラストジャッキ
の数は6本に限定されるものではなく、8本でも、10
本でもよいものであり、いずれの場合であっても前述と
同様の作用効果を奏することができる。
【0065】また、上述の実施例のTBM10におい
て、掘削機本体の推進機構及び掘進方向を変更する機構
としてパラレルリンク機構37を用いたが、本発明のト
ンネル掘削機はこれに限定されるものではない。
【0066】図10に本発明の第2実施例に係るトンネ
ル掘削機としてのトンネルボーリングマシンの断面、図
11に図10のD−D断面、図12に本実施例のトンネ
ルボーリングマシンに適用される門型セグメントエレク
タ装置の側面視、図13にこの門型セグメントエレクタ
装置の正面視を示す。
【0067】<トンネルボーリングマシンの全体構成>
まず、本実施例のTBM110の全体構成について説明す
る。本実施例のTBM110において、図10及び図11
に示すように、掘削機本体は円筒形状をなす前胴111と
中胴112と後胴113とから構成されている。この前胴111
の前部には軸受114によってカッタヘッド115が回転自在
に装着されており、このカッタヘッド115は前面にスポ
ーク116によってディスクカッタ117及びスクレーパ118
が装着されている。そして、このカッタヘッド115の後
部にはリングギヤ119が一体に固定される一方、前胴111
には6つのカッタ旋回モータ120が固定されており、こ
のカッタ旋回モータ120の駆動ギヤ121がリングギヤ119
に噛み合っている。また、前胴111にはバルクヘッド122
が固定されることで、チャンバ室123が形成されてい
る。そして、このチャンバ室123にはずりを集積するホ
ッパ124が配設され、カッタヘッド115の内側にはチャン
バ室123に落下したずりを掻き上げてホッパ124に取り込
む掻き上げ板125が固定されている。更に、このホッパ1
24の下部にはこのホッパ124にて集積したずりを外部に
排出する排出装置126が取付けられている。
【0068】従って、カッタ駆動モータ120を駆動して
駆動ギヤ121を回転駆動すると、この駆動ギヤ121が噛み
合うリングギヤ119が回転してカッタヘッド115を旋回
し、ディスクカッタ117が岩盤をせん断破壊する一方、
スクレーパ118が掘削面を掻き取ることで、岩盤を掘削
することができる。そして、掘削して生じたずりはチャ
ンバ室123内に落下し、掻き上げ板125によってチャンバ
室123内に取り込まれ、このホッパ124内に集積したずり
は排出装置126によって外部に排出される。
【0069】また、中胴112は前胴111の後部に掘進方向
移動自在に連結され、後胴113は中胴112の後部に揺動自
在に連結されている。そして、前胴111の後部に固定さ
れた前胴基板127と後胴113の前部に固定された後胴基板
128との間には推進機構としての8本のスラストジャッ
キ129が架設され、それぞれ球軸受130,131によって揺
動自在に連結されている。また、前胴111と中胴112との
間には2本の中折ジャッキ132が架設され、更に、前胴1
11と後胴113との間にはカッタトルクを受ける反力ジャ
ッキ133が架設されている。
【0070】従って、スラストジャッキ129を駆動して
駆動ロッドを伸長させることで、カッタヘッド115を有
する前胴111を中胴112及び後胴113に対して前進するこ
とができる。また、中折ジャッキ132を駆動して駆動ロ
ッドを伸縮させることで、カッタヘッド115を有する前
胴111及び中胴112を後胴113に対して屈曲し、その掘進
方向を変更することができる。
【0071】また、前胴111にはフロントグリッパ134及
び補助グリッパ135が径方向移動自在に設けられてお
り、各グリッパ134,135は内蔵された油圧ジャッキ13
6,137によって駆動することができる。一方、後胴113
にはリアグリッパ138が径方向移動自在に設けられてお
り、リアグリッパ138は内蔵された油圧ジャッキ139によ
って駆動することができる。
【0072】更に、後胴113の後部には円周方向に複数
のシールドジャッキ140が並設されており、後方に伸び
る駆動ロッドの先端部にはスプレッダ141が取付けられ
ている。従って、このシールドジャッキ140を作動して
掘進方向後方に駆動ロッドを伸長させると、掘削したト
ンネル内周面に構築された既設のセグメントSにスプレ
ッダ141を押し付けることで、その反力により前胴111及
び中胴112、後胴113を前進することができる。
【0073】<セグメントエレクタ装置の構成>次に、
本実施例のTBM10に適用されたセグメントエレクタ
装置について説明する。図12及び図13に示すよう
に、本実施例のTBM110に装着されたセグメントエレ
クタ装置142は門型をなし、後胴113の後部に固定された
固定板143に設けられており、このエレクタ装置142はシ
ールドジャッキ140によって前進した後胴113(掘削機本
体)と既設のセグメントSとの間の空所に新しいセグメ
ントSを装着するものである。
【0074】即ち、固定板143にはブラケット144によっ
て回転自在な8つの支持ローラ145が周方向均等間隔で
取付けられており、この8つの支持ローラ145によって
回転リング146が回転自在に支持され、この回転リング1
46には内歯を有するリングギヤ147が固定されている。
また、固定板143にはブラケット148によって油圧モータ
149が固定されており、この油圧モータ149の駆動ギヤ15
0がリングギヤ147の内歯に噛み合っている。従って、油
圧モータ149を駆動して駆動ギヤ150を回転駆動すると、
この駆動ギヤ150が噛み合うリングギヤ147が回転し、リ
ングギヤ147と一体の回転リング146を旋回することがで
きる。
【0075】また、回転リング146には左右一対の固定
台151が固定されており、U字形状をなす移動枠体152の
左右端部がこの各固定台151にそれぞれガイドロッド153
によって移動自在に支持されており、それぞれ昇降ジャ
ッキ154によって昇降自在となっている。そして、この
移動枠体152の中央部には昇降台155が固定されており、
この昇降台155のスライドロッド156にはスライド体157
が移動自在に嵌合しており、このスライド体157に固定
された取付ブラケット158には連結ピン159によって吊り
金具160が着脱自在となっている。なお、この吊り金具1
60は下部がねじ部となっており、図示しない装置によっ
て搬入されたセグメントSの内面に予め螺合されるもの
である。また、取付ブラケット158には取付ブラケット1
58の両側に位置してセグメントSの内面を押える押え部
材161が取付けられている。
【0076】従って、セグメントSに螺合された吊り金
具160に対して、スライド体157を移動して取付ブラケッ
ト158と位置合せを行い、この吊り金具160を連結ピン15
9によって取付ブラケット158に連結することで、セグメ
ントSを保持することができる。そして、昇降ジャッキ
154を駆動して駆動ロッドを伸縮すると、移動枠体152を
介して昇降台155が上下に移動し、この昇降台155を昇降
することで、保持したセグメントSを昇降することがで
きる。更に、油圧モータ149を駆動してリングギヤ147と
共に回転リング146を旋回することで、保持したセグメ
ントSをトンネル内壁面に沿って移動することができ
る。
【0077】<トンネルボーリングマシンの作用>ここ
で、上述したように構成されたTBM110によって岩盤
を掘削してトンネルを構築する場合について説明する。
【0078】このように構成されたTBM110によって
岩盤を掘削してトンネルを構築するには、図10に示す
ように、油圧ジャッキ136,137を駆動(縮小)し、フロ
ントグリッパ134及び補助グリッパ135を引き込んで前胴
111を移動自在とする一方、油圧ジャッキ139を駆動(伸
長)し、各リアグリッパ138を掘削形成されたトンネル
内壁面に圧接して後胴113を移動不能に保持する。この
状態で、カッタ旋回駆動モータ120を駆動してカッタヘ
ッド115を回転駆動させながら、各スラストジャッキ129
を伸長して前胴111と共にカッタヘッド115を前方へ移動
させる。すると、旋回するカッタヘッド115のディスク
カッタ117が岩盤をせん断破壊し、スクレーパ118が掘削
面を掻き取ることで岩盤を掘削する。そして、このとき
に各中折ジャッキ132を伸縮することで、前胴111及び中
胴112は後胴113に対して折れ曲がり、カッタヘッド115
の向きを変えてトンネルの掘削方向を変更することがで
きる。
【0079】そして、各スラストジャッキ129を所定ス
トローク伸長すると、このスラストジャッキ129の駆動
を停止し、フロントグリッパ134及び補助グリッパ135を
押し出してトンネル内壁面に圧接し、前胴11を移動不
能に保持する一方、リアグリッパ138を引き込んで後胴1
13を移動自在とする。この状態で、各スラストジャッキ
129を縮少して前胴111に対して中胴112及び後胴113を前
方へ引き寄せて移動させる。そして、前述と同様に、各
フロントグリッパ134及び補助グリッパ135によって前胴
11を移動自在とする一方、各リアグリッパ138によっ
て後胴13を移動不能に保持し、カッタヘッド15を回
転駆動させながら各スラストジャッキ129を伸長して前
胴111と共にカッタヘッド115を前方へ移動させること
で、ディスクカッタ117及びスクレーパ118によって岩盤
を掘削する。この繰り返しによってトンネルを掘削形成
していく。
【0080】このディスクカッタ117及びスクレーパ118
の岩盤掘削によって生じたずりはカッタヘッド115の隙
間からチャンバ室123内に落下し、カッタヘッド115 と
共に回転する掻き上げ板125がこのチャンバ室123内のず
りを掻き上げてホッパ124内に落とす。そして、このホ
ッパ124内に落下して集積されたずりは排出装置126によ
って外部に排出される。
【0081】即ち、この排出装置126は前述した第1実
施例のTBM10に装着された排出装置26とほぼ同様
の構成となっており、図1に示すように、岩盤掘削によ
って形成されたずりは重力によって掘削物取込口205か
ら掘削物排出管202内に入り、ジェットポンプ201からス
ロート部208に噴射される水によって負圧が発生し、こ
の負圧によってずりが粉塵や空気、水などと共に吸引さ
れ、水流に乗って掘削物排出管202を通って排出され
る。そして、吸引しにくいずりは掘削物排出管202を通
過してチャンバ室23に排出され、カッタヘッド15の
回転に伴って回転移動することで、破壊され、あるいは
形状が変形し、再び、ホッパ124内に取込まれて集積さ
れ、前述したように、ジェットポンプ201にて発生した
負圧によって掘削物排出管202に吸引され、排水管204を
通って排出される。従って、排出しにくいずりも確実に
排出することができ、掘削物取込口205でのずりの堆積
がなくなり、掘削物排出管202のスロート部208での閉塞
を防止できる。
【0082】ところで、このように岩盤を掘削してトン
ネルを掘削形成していく過程で、この掘削形成されたト
ンネルの壁面が安定している場合は支保は不要である
が、若干不安定であり、壁面から岩片が剥がれ落ちない
ようにリング状の形成したH形綱や木製の板等を支保と
して用い、トンネルを保護する。また、岩盤を掘削して
トンネルを形成する場合に、掘削地盤が岩盤層から一般
土砂層に変化した場合には、シールドジャッキ140がセ
グメントSにて掘進反力を得て前胴111及び中胴112、後
胴113を推進させる。
【0083】即ち、複数のシールドジャッキ140のスプ
レッダ141を既設のセグメントSへ押し付けた状態で、
このシールドジャッキ140を伸長することにより、その
押し付け反力によってトンネル掘削機本体、即ち、前胴
111及び中胴112、後胴113を前進させ、これと同時にカ
ッタ駆動モータ120を駆動してカッタヘッド115を旋回さ
せ、ディスクカッタ117及びスクレーパ118によって一般
土砂層を掘削していく。そして、前胴111及び中胴112、
後胴113からなる掘削機本体が所定量前進すると、シー
ルドジャッキ140の何れか一つを縮み方向に作動し、ス
プレッダ141と既設のセグメントSとの間に空所を形成
し、この空所にセグメントエレクタ装置142によって新
しいセグメントSを装着する。
【0084】図12及び図13に示すように、図示しな
い台車によってトンネル内に搬入されたセグメントSに
対して、作業者はこのセグメントSに吊り金具160を固
定する。そして、エレクタ装置142のスライド体157を移
動し、取付ブラケット158をセグメントSに固定された
吊り金具160の上方に位置させ、この吊り金具160を連結
ピン159によって取付ブラケット158に連結する。このよ
うにセグメントSを取付ブラケット158が保持した状態
で、昇降ジャッキ154を駆動して移動枠体152を介してし
昇降台155を昇降すると共に、油圧モータ149を駆動して
回転リング146を旋回することで昇降台155を旋回し、保
持したセグメントSをトンネル内で移送してトンネル内
壁面の所定の位置に組付ける。そして、セグメントSを
トンネル内壁面に固定すると、セグメントSの保持を解
除し、元位置に戻る。この繰り返しによってトンネルを
構築していく。
【0085】このように上述したTBM110では、トン
ネル掘削機本体(前胴111、中胴112、後胴113)をスラ
ストジャッキ129あるいはシールドジャッキ140によって
前進させながらカッタヘッド115を旋回させ、ディスク
カッタ117及びスクレーパ118によって岩盤を掘削し、岩
盤掘削によって生じたずりをホッパ124に集積してから
排出装置126によって外部に排出する一方、セグメント
エレクタ装置142によってセグメントSをトンネル内壁
面に装着することで、トンネルを構築している。
【0086】なお、上述した各実施例にあっては、推進
手段としてパラレルリンク機構37を用いたTBM10
ではリンク式セグメントエレクタ装置62を適用し、推
進手段としてシールドジャッキ129を用いたTBM110で
は門型セグメントエレクタ装置142を適用したが、TB
M10とセグメントエレクタ装置との関係はこれらに限
定されるものではなく、パラレルリンク機構37を用い
たTBM10に門型セグメントエレクタ装置142を適用
してもよいものである。
【0087】また、上述した各TBM10,110にあっ
ては、ホッパ24,124の中間部に水平な掘削物排出管2
02を装着し、この掘削物排出管202の基端部にジェット
ポンプ211を装着したが、本発明の掘削物の排出装置は
この構造に限定されるものではない。
【0088】図14乃至図18に他の実施例に係る掘削
物の排出装置の要部断面を示す。なお、前述の実施例で
説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号
を付して重複する説明は省略する。
【0089】<第2実施例の掘削物の排出装置>図2に
示すように、本実施例の排出装置26aにおいて、ジェ
ットポンプ211を構成する掘削物排出管212はホッパ24
の中間部に装着されており、この掘削物排出管212は下
流側が下方に傾斜している。そして、掘削物排出管212
の前部には給水管213が連結され、後部には排水管214が
連結されている。また、この掘削物排出管212は掘削物
取込口215によってホッパ24の集積開口部24aと連
通し、掘削物通過口216によってホッパ24の通過開口
部24bと連通しており、掘削物取込口215と掘削物通
過口216とはほぼ同様の大きさとなっている。そして、
この掘削物排出管212の上流側にはジェットノズル217が
形成される一方、下流側にはスロート部218が形成され
ている。
【0090】従って、岩盤掘削によって生じたずりはホ
ッパ24内に取り込まれ、重力によって掘削物取込口21
5から掘削物排出管212内に入る。一方、ジェットポンプ
211には給水管213から加圧された水がジェットノズル21
7によって加速されてスロート部218に噴射される。この
スロート部218ではこのジェットノズル217からの噴射水
がによって負圧が発生し、ホッパ24内のずりが粉塵や
空気、水などと共に掘削物取込口215からスロート部218
に吸引される。そして、吸引されたずり等は水流に乗
り、この掘削物排出管212から排水管214を通って排出さ
れる。このとき、スロート部218に吸引しにくいずりは
掘削物通過口216及び通過開口部24bを通ってホッパ
24から排出され、カッタヘッド15の回転に伴って回
転移動することで、破壊され、あるいは形状が変形し、
再び、ホッパ24内に取込まれて集積される。
【0091】このように本実施例の掘削物の排出装置2
6aにあっては、ホッパ24の中間部に装着された掘削
物排出管212は下流側が下方に傾斜したことで、ホッパ
24内に集積したずりが重力及び負圧による吸引によっ
て掘削物取込口215からスロート部218に入りやすくな
り、掘削物取込口215でのずりの堆積がなくなり、掘削
物排出管212のスロート部218での閉塞を防止できる。
【0092】<第3実施例の掘削物の排出装置>図3に
示すように、本実施例の排出装置26bにおいて、ジェ
ットポンプ221を構成する掘削物排出管222はホッパ24
の中間部に装着されており、この掘削物排出管222は下
流側が下方に傾斜している。そして、掘削物排出管222
の前部には給水管223が連結され、後部には排水管224が
連結されている。また、この掘削物排出管222は掘削物
取込口225によってホッパ24の集積開口部24aと連
通し、掘削物通過口226によってホッパ24の通過開口
部24bと連通しており、この掘削物通過口226には掘
削物排出管222に入り込んだずりをこの掘削物排出管222
の下流側に導くガイド部226aが形成され、掘削物取込口
225よりも掘削物通過口226の大きさが小さくなってい
る。そして、この掘削物排出管222の上流側にはジェッ
トノズル227が形成される一方、下流側にはスロート部2
28が形成されている。
【0093】従って、岩盤掘削によって生じたずりはホ
ッパ24内に取り込まれ、重力によって掘削物取込口22
5から掘削物排出管222内に入る。一方、ジェットポンプ
221には給水管223から加圧された水がジェットノズル22
7によって加速されてスロート部228に噴射される。この
スロート部228ではこのジェットノズル227からの噴射水
によって負圧が発生し、ホッパ24内のずりが粉塵や空
気、水などと共に掘削物取込口225からスロート部228に
吸引される。そして、吸引されたずり等はガイド部226a
によって掘削物排出管222の下流側に導かれて水流に乗
り、この掘削物排出管222から排水管224を通って排出さ
れる。このとき、スロート部228に吸引しにくいずりは
掘削物通過口226及び通過開口部24bを通ってホッパ
24から排出され、カッタヘッド15の回転に伴って回
転移動することで、破壊され、あるいは形状が変形し、
再び、ホッパ24内に取込まれて集積される。
【0094】このように本実施例の掘削物の排出装置2
6bにあっては、ホッパ24の中間部に装着された掘削
物排出管222は下流側が下方に傾斜し、且つ、掘削物通
過口226に掘削物排出管222に入り込んだずりをその下流
側に導くガイド部226aが形成されたことで、ホッパ24
内から掘削物取込口225を通って掘削物排出管222に吸引
されたずりがガイド部226aに導かれてスロート部228に
入りやすくなり、掘削物取込口225でのずりの堆積がな
くなり、掘削物排出管222のスロート部228での閉塞を防
止できる。
【0095】<第4実施例の掘削物の排出装置>図4に
示すように、本実施例の排出装置26cにおいて、ジェ
ットポンプ231を構成する掘削物排出管232はホッパ24
の中間部に装着されており、この掘削物排出管232の前
部には給水管233が連結され、後部には排水管234が連結
されている。また、この掘削物排出管232は掘削物取込
口235によってホッパ24の集積開口部24aと連通
し、掘削物通過口236によってホッパ24の通過開口部
24bと連通している。そして、この掘削物排出管232
の上流側にはジェットノズル237が形成される一方、下
流側にはスロート部238が形成されている。更に、ホッ
パ24の通過開口部24bには支持軸239によって開閉
自在なゲート240が装着されており、このゲート240は油
圧ジャッキ241によって開閉することができるようにな
っている。なお、このゲート240は掘削物通過口236の近
傍に設けてもよい。
【0096】従って、通常、ゲート240は閉扉してお
り、岩盤掘削によって生じたずりはホッパ24内に取り
込まれ、重力によって掘削物取込口235から掘削物排出
管232内に入る。一方、ジェットポンプ231には給水管23
3から加圧された水がジェットノズル237によって加速さ
れてスロート部238に噴射される。このスロート部238で
は、ゲート239の閉扉によりジェットノズル237よりも高
い位置に水位が保たれることで、この噴射水によって充
分な負圧が発生し、ホッパ24内のずりが粉塵や空気、
水などと共に掘削物取込口235からスロート部238に確実
に吸引される。そして、吸引されたずり等は水流に乗
り、排水管234を通って排出される。このとき、スロー
ト部238に吸引しにくいずりは掘削物取込口235や掘削物
通過口236の近傍に堆積するが、このとき、油圧ジャッ
キ241によってゲート240を開扉することで、堆積したず
りは掘削物通過口を通って通過開口部24bから排出さ
れる。
【0097】このように本実施例の掘削物の排出装置2
6cにあっては、ホッパ24の通過開口部24bあるい
はホッパ24の中間部に装着された掘削物排出管232の
通過開口部24bに油圧ジャッキ241によって開閉自在
なゲート240を設けたことで、ゲート240の閉扉時には、
ジェットノズル237よりも高い位置に水位を保たれ、ホ
ッパ24の掘削物取込口235から掘削物排出管232へのず
りの吸引が促進される一方、ゲート240の開扉時には、
吸引しにくいすりは掘削物通過口236及び通過開口部2
4bから排出され、掘削物排出管232のスロート部238で
の閉塞を防止できる。
【0098】<第5実施例の掘削物の排出装置>図5に
示すように、本実施例の排出装置26dにおいて、ジェ
ットポンプ251を構成する掘削物排出管252はホッパ24
の中間部に装着されており、この掘削物排出管252の前
部には給水管253が連結され、後部には排水管254が連結
されている。また、この掘削物排出管252は掘削物取込
口255によってホッパ24の集積開口部24aと連通
し、掘削物通過口256によってホッパ24の通過開口部
24bと連通している。そして、この掘削物排出管252
の上流側にはジェットノズル257が形成される一方、下
流側にはスロート部258が形成されている。更に、ホッ
パ24の通過開口部24bには支持軸259によって開閉
自在なゲート260が装着されており、このゲート260は油
圧ジャッキ261によって開閉することができるようにな
っている。また、この通過開口部24bにはゲート260
と共に、掘削物排出管252内に圧縮空気を供給する空気
供給管262の先端部が装着され、この空気供給管262の基
端部にはコンプレッサ263が連結されている。
【0099】従って、通常、ゲート240は閉扉してお
り、岩盤掘削によって生じたずりはホッパ24内に取り
込まれ、重力によって掘削物取込口255から掘削物排出
管252内に入る。一方、ジェットポンプ251には給水管25
3から加圧された水がジェットノズル257によって加速さ
れてスロート部258に噴射される。このスロート部258で
は、ゲート259の閉扉によりジェットノズル257よりも高
い位置に水位が保たれることで、この噴射水によって充
分な負圧が発生し、ホッパ24内のずりが粉塵や空気、
水などと共に掘削物取込口255からスロート部258に確実
に吸引される。そして、吸引されたずり等は水流に乗
り、排水管254を通って排出される。このとき、スロー
ト部258に吸引しにくいずりは掘削物取込口255や掘削物
通過口256の近傍に堆積するが、このとき、コンプレッ
サ263を作動して空気供給管262から掘削物排出管252内
に圧縮空気を供給することで、空気の膨張や上昇水流に
よって堆積したずりが再浮上し、スロート部258への吸
引が促進される。
【0100】このように本実施例の掘削物の排出装置2
6dにあっては、ホッパ24の通過開口部24bあるい
はホッパ24の中間部に装着された掘削物排出管252の
通過開口部24bに油圧ジャッキ261によって開閉自在
なゲート260を設けると共に掘削物排出管252内に圧縮空
気を供給する空気供給管262を設けたことで、ゲート240
の閉扉時には、ジェットノズル257よりも高い位置に水
位を保たれ、ホッパ24の掘削物取込口255から掘削物
排出管252へのずりの吸引が促進されると共に、堆積し
たずりは空気供給管262から噴射された圧縮空気によっ
て再浮上してずりの吸引が促進され、掘削物排出管252
の閉塞を防止できる。
【0101】<第6実施例の掘削物の排出装置>図6に
示すように、本実施例の排出装置26eにおいて、ジェ
ットポンプ271を構成する掘削物排出管272はホッパ24
の中間部に装着されており、この掘削物排出管272の前
部には給水管273が連結され、後部には排水管274が連結
されている。また、この掘削物排出管272は掘削物取込
口275によってホッパ24の集積開口部24aと連通
し、掘削物通過口276によってホッパ24の通過開口部
24bと連通している。そして、この掘削物排出管272
の上流側にはジェットノズル277が装着されて給水管273
の端部が連結される一方、下流側にはスロート部278が
形成されている。このジェットノズル277は枢軸279にて
回動自在に支持され、油圧ジャッキ280によって噴射方
向を変更することができるようになっている。
【0102】従って、岩盤掘削によって生じたずりはホ
ッパ24内に取り込まれ、重力によって掘削物取込口27
5から掘削物排出管272内に入る。一方、ジェットポンプ
271には給水管273から加圧された水がジェットノズル27
7によって加速されてスロート部278に噴射される。この
スロート部278ではこのジェットノズル277からの噴射水
によって負圧が発生し、ホッパ24内のずりが粉塵や空
気、水などと共に掘削物取込口275からスロート部278に
吸引される。そして、吸引されたずり等は水流に乗り、
この掘削物排出管272から排水管274を通って排出され
る。このとき、ずりが掘削物取込口275や掘削物通過口2
26に堆積すると、油圧ジャッキ280によってジェットノ
ズル277の噴射方向を変え、堆積したずりを噴射水流に
よって吹き飛ばす。
【0103】このように本実施例の掘削物の排出装置2
6eにあっては、ホッパ24の中間部に装着された掘削
物排出管272の上流側に設けられたジェットノズル277の
噴射方向を油圧ジャッキ280によって変更できるように
したことで、ずりが掘削物取込口275や掘削物通過口226
に堆積しても、ジェットノズル277の噴射方向を変えて
堆積したずりを噴射水流によって吹き飛ばすこととな
り、掘削物排出管272の閉塞を防止できる。
【0104】
【発明の効果】以上、実施例を挙げて詳細に説明したよ
うに本発明の掘削物の排出装置によれば、掘削物を集積
するホッパの上部に集積開口部を形成して下部に通過開
口部を形成し、このホッパの中間部に掘進方向前後に貫
通する掘削物排出管を装着してこの掘削物排出管内を掘
削物取込口によって集積開口部と連通すると共に通過口
によって通過開口部と連通し、掘削物排出管の前部にジ
ェットポンプのノズルを設ける一方、後部にスロート部
を設けたので、ホッパ内の掘削物はジェットポンプの水
流によって発生した負圧にて取込口からスロート部に吸
引され、確実に外部に排出することができる一方、吸引
しにくい掘削物は通過口を通って通過開口部からホッパ
の外部に排出されることとなり、掘削物による掘削物排
出管の閉塞を防止することができる。
【0105】また、本発明の掘削物の排出装置によれ
ば、掘削物排出管内の流路は下流側が下方に傾斜してい
るので、ホッパ内の掘削物が掘削物取込口からスロート
部に入りやすくなり、掘削物の排出を促進することがで
きる。
【0106】また、本発明の掘削物の排出装置によれ
ば、掘削物排出管の掘削物通過口に掘削物取込口から掘
削物排出管内に導入された掘削物を掘削物排出管内の流
路の下流側に導くガイド部を設けたので、ホッパ内の掘
削物が掘削物取込口からガイド部によってスロート部に
入りやすくなり、掘削物の排出を促進することができ
る。
【0107】また、本発明の掘削物の排出装置によれ
ば、ホッパの掘削物通過開口部あるいは掘削物排出管の
掘削物通過口に開閉自在なゲートを設けたので、ゲート
の閉扉時にはジェットポンプのノズルよりも高い位置に
水位を保つことで掘削物取込口からの掘削物の吸引を促
進することができる一方、ゲートの開扉時には吸引しに
くい掘削物を掘削物通過口及び掘削物通過開口部から排
出し、スロート部での閉塞を防止することができる。
【0108】また、本発明の掘削物の排出装置によれ
ば、ホッパの掘削物通過開口部あるいは掘削物排出管の
掘削物通過口に掘削物排出管内の流路内に圧縮空気を供
給する空気供給管を設けたので、ゲートの閉扉時に空気
供給管から掘削物通過口の周辺に圧縮空気が噴出され、
ここに停留した掘削物が攪拌されることで掘削物の吸引
が促進され、スロート部での閉塞を防止することができ
る。
【0109】また、本発明の掘削物の排出装置によれ
ば、掘削物排出管の前部に設けられたジェットポンプの
ノズルの噴射方向を可変としたので、掘削物取込口や掘
削物通過口に掘削物が堆積した場合、ジェットポンプの
ノズルを掘削物取込口の掘削物に向け、噴射水流によっ
てこれを吹き飛ばすことで、容易にスロート部での閉塞
を防止することができる。
【0110】更に、本発明のトンネル掘削機によれば、
筒状の掘削機本体の前部に駆動回転自在なカッタヘッド
を装着して推進機構によって前進可能とすると共に、掘
削物を集積するホッパ及びジェットポンプを設け、この
ホッパに掘進方向前後に連通する掘削物排出管を装着し
てその前部にジェットノズルを設ける一方、後部にスロ
ート部を設け、ホッパの下部に掘削物通過開口部を形成
したので、ホッパ内の掘削物はジェットポンプの水流に
よって発生した負圧にて取込口からスロート部に吸引さ
れ、確実に外部に排出することができる一方、吸引しに
くい掘削物は通過口を通って通過開口部からホッパの外
部に排出されることとなり、掘削物による掘削物排出管
の閉塞を防止することができ、掘進速度を上げることで
掘削作業効率の向上を図ることができる。
【0111】また、本発明のトンネル掘削方法によれ
ば、カッタヘッドを駆動回転させながら筒状の本体を前
進させることで、前方の岩盤を掘削し、岩盤を掘削して
生じた掘削物をホッパに取込み、ジェットポンプのノズ
ルから噴射された増速水流によって掘削物排出管のスロ
ート部で負圧を生じさせ、その負圧の水流によって掘削
物取込口からホッパ内の掘削物を吸引し、水流に乗せて
排出する一方、負圧の水流によって吸引不能な掘削物を
ホッパの下部に形成された掘削物通過開口部から外部に
排出し、カッタヘッドの回転に伴って移動して再びホッ
パに取込むようにしたので、ホッパ内の掘削物はジェッ
トポンプの水流によって発生した負圧にて取込口からス
ロート部に吸引され、確実に外部に排出することができ
る一方、吸引しにくい掘削物は通過口を通って通過開口
部からホッパの外部に排出されることとなり、掘削物に
よる掘削物排出管の閉塞を防止することができ、掘進速
度を上げることで掘削作業効率の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るトンネルボーリング
マシンに装着された掘削物の排出装置の概略図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るトンネル掘削機とし
てのトンネルボーリングマシンの断面図である。
【図3】トンネルボーリングマシンの正面図である。
【図4】図2のA−A断面図である。
【図5】図2のB−B断面図である。
【図6】図2のC−C断面図である。
【図7】推進機構としてのパラレルリンク機構の概略図
である。
【図8】リンク式セグメントエレクタ装置の側面図であ
る。
【図9】リンク式セグメントエレクタ装置の正面図であ
る。
【図10】本発明の第2実施例に係るトンネル掘削機と
してのトンネルボーリングマシンの断面図である。
【図11】図10のD−D断面図である。
【図12】門型セグメントエレクタ装置の側面図であ
る。
【図13】門型セグメントエレクタ装置の正面図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例に係る掘削物の排出装置
の概略図である。
【図15】本発明の第3実施例に係る掘削物の排出装置
の概略図である。
【図16】本発明の第4実施例に係る掘削物の排出装置
の概略図である。
【図17】本発明の第5実施例に係る掘削物の排出装置
の概略図である。
【図18】本発明の第6実施例に係る掘削物の排出装置
の概略図である。
【符号の説明】
10,110 トンネルボーリングマシン 11,111 前胴(トンネル掘削機本体) 12,112 中胴(トンネル掘削機本体) 13,113 後胴(トンネル掘削機本体) 15,115 カッタヘッド 20,120 カッタ旋回モータ 23,123 チャンバ室 24,124 ホッパ 26,126,26a,26b,26c,26d,26
e 排出装置 30 連結ジャッキ 34a〜34f スラストジャッキ 37 パラレルリンク機構 59,140 シールドジャッキ 62 リンク式セグメントエレクタ装置 129 スラストジャッキ 132 中折ジャッキ 133 反力ジャッキ 142 門型セグメントエレクタ装置 24a 集積開口部 24b 通過開口部 26a,26b,26c,26d,26e,26f 排
出装置 201,211,221,231,251,271 ジ
ェットポンプ 202,212,222,232,252,272 掘
削物排出管 205,215,225,235,255,275 掘
削物取込口 206,216,226,236,256,276 掘
削物通過口 207,217,227,237,257,277 ジ
ェットノズル 208,218,228,238,258,278 ス
ロート部 226a ガイド部 240,260 ゲート 262 空気供給管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタヘッドの回転によって掘削された
    掘削物をホッパにて集積して該ホッパに装着されたジェ
    ットポンプによって外部に排出する掘削物の排出装置に
    おいて、上部に掘削物集積開口部が形成されたホッパの
    下部に掘削物通過開口部を形成し、該ホッパの中間部に
    掘進方向前後に貫通する掘削物排出管を装着して該掘削
    物排出管内を掘削物取込口によって前記掘削物集積開口
    部と連通すると共に掘削物通過口によって前記掘削物通
    過開口部と連通し、前記掘削物排出管の前部に前記ジェ
    ットポンプのノズルを設ける一方、該掘削物排出管の後
    部にスロート部を設けたことを特徴とする掘削物の排出
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の掘削物の排出装置におい
    て、前記掘削物排出管内の流路の下流側を下方に傾斜さ
    せたことを特徴とする掘削物の排出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の掘削物の排出装置におい
    て、前記掘削物排出管の掘削物通過口に前記掘削物取込
    口から該掘削物排出管内に導入された掘削物を該掘削物
    排出管内の流路の下流側に導くガイド部を設けたことを
    特徴とする掘削物の排出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の掘削物の排出装置におい
    て、前記ホッパの掘削物通過開口部あるいは前記掘削物
    排出管の掘削物通過口の少なくともいずれか一方に開閉
    自在なゲートを設けたことを特徴とする掘削物の排出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の掘削物の排出装置におい
    て、前記ホッパの掘削物通過開口部あるいは前記掘削物
    排出管の掘削物通過口の少なくともいずれか一方に該掘
    削物排出管内の流路内に圧縮空気を供給する空気供給管
    を設けたことを特徴とする掘削物の排出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の掘削物の排出装置におい
    て、前記掘削物排出管の前部に設けられた前記ジェット
    ポンプのノズルの噴射方向を可変としたことを特徴とす
    る掘削物の排出装置。
  7. 【請求項7】 筒状の掘削機本体と、該掘削機本体の前
    部に駆動回転自在に装着されたカッタヘッドと、前記掘
    削機本体を前進させる推進機構と、前記カッタヘッドに
    よって掘削された掘削物を集積するホッパと、該ホッパ
    に装着されたジェットポンプと、該ジェットポンプに連
    結された給排水管とを具えたトンネル掘削機において、
    前記ホッパに掘進方向前後に連通する掘削物排出管を装
    着して該掘削物排出管の前部に前記ジェットポンプのノ
    ズルを設ける一方、該掘削物排出管の後部にスロート部
    を設けると共に、前記ホッパの下部に掘削物通過開口部
    を形成したことを特徴とするトンネル掘削機。
  8. 【請求項8】 前部に装着されたカッタヘッドを駆動回
    転させながら筒状の本体を前進させることで、前方の岩
    盤を掘削してトンネルを形成するトンネル掘削方法にお
    いて、岩盤を掘削して生じた掘削物をホッパに取込み、
    ジェットポンプのノズルから噴射された増速水流によっ
    て前記ホッパに装着された掘削物排出管のスロート部で
    負圧を生じさせ、その負圧の水流によって前記掘削物排
    出管の掘削物取込口から前記ホッパ内の掘削物を吸引
    し、該掘削物を水流に乗せて排出する一方、前記負圧の
    水流によって吸引不能な掘削物は前記ホッパの下部に形
    成された掘削物通過開口部から該ホッパの外部に排出
    し、前記カッタヘッドの回転に伴って移動し、再び、前
    記ホッパに取込むようにしたことを特徴とするトンネル
    掘削方法。
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