JPH09105186A - 耐火・断熱パネル - Google Patents

耐火・断熱パネル

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JPH09105186A
JPH09105186A JP26373595A JP26373595A JPH09105186A JP H09105186 A JPH09105186 A JP H09105186A JP 26373595 A JP26373595 A JP 26373595A JP 26373595 A JP26373595 A JP 26373595A JP H09105186 A JPH09105186 A JP H09105186A
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JP
Japan
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heat
fire
insulating panel
surface material
synthetic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP26373595A
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English (en)
Inventor
Senichi Okuyama
専一 奥山
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は建築、構築物の断熱材、防火材、遮
音材、内装材、外装材、各種パネルとして有用な耐火・
断熱パネルを提供することである。 【構成】 不燃性の表面材1、裏面材2間に合成樹脂発
泡層4をバインダー、断熱層とし、これに高熱下におけ
る遮熱材6、寸法変化防止の水分、ガス吸収材、耐火材
としての無機粒状物5からなる芯材3を一体に介在さ
せ、かつ少なくとも表面材1の背面と芯材3間に排気材
7を一体に介在させた耐火・断熱パネルAである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の外壁材、
間仕切り材、防火戸等として使用でき、かつ施工後に膨
れ、反り、表面材の剥離等の変形がなく、しかも耐火
性、機械強度に優れた耐火・断熱パネルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のサンドイッチパネルとし
ては(a)不燃性の表面材、裏面材間に合成樹脂発泡層
のみを介在させたパネル、(b)合成樹脂発泡層中に無
機物質を混在させたパネル、(c)合成樹脂の代わりに
無機発泡体のみで形成したパネル、等多種類である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
パネルは種々の不都合を有し、例えば(a)のパネルに
おいては軽量であるが耐熱性、耐火性に劣り、(b)の
パネルの場合は合成樹脂発泡層に介在した無機物質が、
表面材、裏面材と合成樹脂発泡層との接着強度を低下さ
せる問題があり、(c)の場合は、耐火性は抜群である
が機械強度(曲げ、切断、衝撃)等に欠けると共に、パ
ネル自体の重量が増し、扱いにくく、施工性に欠ける欠
点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、不燃性の表面材、裏面材間に介在した
合成樹脂発泡層中にパーライト粒等の無機粒状物と、膨
張性グラファイトと、樹脂コーテングされた水酸化アル
ミニウム粉の1種以上を混在させると共に、前記表面材
の背面と上記合成樹脂発泡層間に通気性のある紐状物、
不織布の1種以上を一体に介在させ、かつ芯材の密度を
約150〜400kg/m3 とし、耐火1時間の試験に
合格でき、かつ表面材と芯材の接着強度の大幅な向上と
膨れ防止を含む変形を抑制し、その上、断熱性も発揮す
る耐火・断熱パネルを提供するものである。
【0005】
【実施例】以下に、図面を用いて、本発明に係る耐火・
断熱パネルの一実施例について詳細に説明する。図1、
図2は本発明に係る代表的な耐火・断熱パネルの一例を
示す説明図であり、図においてAは本発明に係る耐火・
断熱パネルで表面材1と裏面材2間に芯材3を一体に介
在し、表面材1と裏面材3間に排気材を設けたサンドイ
ッチ構造体である。
【0006】さらに説明すると、表面材1、裏面材2と
しては、金属薄板、例えば鉄、アルミニウム、銅、ステ
ンレス、チタン、アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板、ホーロ
ー鋼板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板
等)、サンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、ガルバリウム
鋼板、等(勿論、これらを各種色調に塗装したカラー金
属板を含む)の一種をロール成形、プレス成形、押出成
形等によって各種形状に成形したもの、あるいは無機質
材、もしくは裏面材2の材質としてアスベスト紙、クラ
フト紙、アスファルトフェルト、金属箔(Al、Fe、
Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシート、布シー
ト、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不織布等の1
種、または2種以上をラミネートしたもの、あるいは防
水処理、難燃処理されたシート等の一種からなるもので
ある。
【0007】芯材3は少なくとも高熱下で炭素骨格を一
部形成し、かつ通常状態においても断熱性、耐熱性、寸
法安定性、自己接着性を有する合成樹脂発泡層4とこの
合成樹脂発泡層4に分散し混在したパーライト粒等の無
機粒状物5と、遮熱材6とから構成し、その密度を約1
50〜400kg/m3 位に設定したものであり、主に
補強材、耐火材、断熱材、接着剤、緩衝材、寸法安定
材、嵩上材として機能するものである。
【0008】合成樹脂発泡層4の具体例としては、ポリ
イソシアヌレートフォーム、レゾール型フェノールフォ
ーム、フェノール変性ポリウレタンフォーム、またはこ
れら合成樹脂発泡層4にポリリン酸アンモニウム、触
媒、製泡剤、酸硬化剤等を添加したものである。
【0009】無機粒状物5はパーライト粒、シラスバル
ーン、ガラスビーズ、レゾール型フェノール樹脂粒等の
1種以上、もしくはこれら表面を界面処理した粒状物か
らなり、主に圧縮強度、耐火材、寸法安定材として機能
するものである。
【0010】遮熱材6は膨張性グラファイト、樹脂コー
ティングした大きさ約10〜100ミクロン位の水酸化
アルミニウム等の1種以上であり、高熱下で発泡膨張し
て無機炭化層を形成し、また水酸化アルミニウムは水分
を放出し、温度を冷却する機能を有するものである。
【0011】7は排気材でアンカー材、接着強化補助
材、緩衝材、クッション材と芯材3内の余剰気体、液体
を芯材3外へ排気する機能を有するものであり、具体的
にはガラス繊維、綿、膨張性グラファイト、非膨張性グ
ラファイト、合成樹脂繊維、カーボンブラック等の1種
以上からなる紐状物、シート状物、ネット状物である。
なお、紐状物は1〜5mmφ位、シート状物(不織布も
含む)は0.5〜5mm厚位、ネット状物は任意寸法で
ある。8は接着剤で排気材7を表面材1、裏面材2の背
面に必要により全面、もしくは部分的に設けたものであ
り、合成樹脂系、デンプン系の材料を用いる。
【0012】(実施例1) ポリイソシアヌレートフォームの場合 (a)ポリオール 60重量部 (b)ポリイソシアネート(MDI) 170重量部 (c)発泡剤(代替スロン141b) 40重量部 (d)整泡剤(東レシリコン193H) 2重量部 (e)触媒(商品名ダブコ) 5重量部 (f)無機粒状物(パーライト粒、平均粒径3mmφ) 20重量部 (g)遮熱材 50重量部 (10〜30ミクロの水酸化Alフェノール樹脂コーテングと膨脹性グ ラファイト(配合比5:1)) (h)排気材 綿紐 3重量部 (直径5mmφで耐火・断熱パネルAの長手方向と平行に100mmピ ッチで配列)
【0013】(実施例2) レゾール型フェノールフォームの場合 (a)レゾール型フェノール樹脂 100重量部 (不揮発分80%、粘度1500CPS/20℃) (b)硬化剤 15重量部 (65%パラトルエンスルホン酸水溶液) (c)発泡剤 (塩化メチレン) 15重量部 (d)添加剤 (シリコーン、ポリリン酸アンモニウム) 10重量部 (e)無機粒状物 (シラスバルーンとパーライト粒) 10重量部 (f)遮熱材 40重量部 (平均30ミクロンの隣片状の水酸化Alをフェノール樹脂でコーテン グした) (g)排気材 5重量部 (不織布厚さ1mm)
【0014】(比較例) フェノールフォームの場合 (a)レゾール型フェノール樹脂 100重量部 (不揮発分80%、粘度2000CPS/20℃) (b)硬化剤 20重量部 (65%パラトルエンスルホン酸水溶液) (c)発泡剤 13重量部 (代替フロン141b) (d)添加剤 5重量部 (シリコーン、ポリリン酸アンモン等)
【0015】さらに、実施例1、2および比較例では表
面材1、裏面材2を0.5mmのカラー鋼板とし、芯材
3のトータル密度を下表1のように設定し、耐火・断熱
パネルAの総厚さを50mmとした。
【0016】そこで、実施例1〜比較例までを図1、2
に示すような基本構成の耐火・断熱パネルAに構成し
た。次に、この耐火・断熱パネルAに対し、はJIS
−A−1321による試験、は10%歪における強
度、は投光機にて加熱、表面温度を85〜95℃に上
昇させ3日間維持する。圧力センサーは(株)クローネ
ル製、AB型50PSI、導管径1.5mmφである。
なお、比較例におけるガス圧は常温において製造後、数
時間の間は0.3kg/cm2 になり、後に加温により
下表1のようになった。はJIS−A−1613に準
じて行う(テストピースの大きさは50mm×50m
m)。は90℃〜−30℃で湿度は外気と同じとし、
12時間づつの60日間行った。その結果は下表1のよ
うになる。
【表1】
【0017】なお、比較例では芯材3の反応、発泡時の
余剰ガスの逃げ道なく、表面材1と芯材3の境界部分の
発泡組織が荒れ、かつ縮合水、酸硬化剤が発泡組織に悪
影響し、しかも長期間(90日位)で表面材1の塗膜も
破壊していた。
【0018】また、実施例1、2では排気材7が芯材3
と一体化され、かつ表面材1と芯材3間の境界部分のガ
ス抜き作用と緩衝層を形成し、各合成樹脂発泡層4の材
質を十分に発揮していた。さらに、のヒートサイクル
試験の結果、実施例1、2は殆ど接着強度が低下しない
のに対し、比較例は大幅に劣化していく傾向が見られ、
これは表面材1と芯材3の剥離に直結するものである。
勿論、遮熱材5は低加熱、高熱時に対応した遮熱機能を
発揮し、合成樹脂発泡層4の性能低下を強化していた。
【0019】以上説明したのは本発明に係る耐火・断熱
パネルAの一実施例にすぎず、図3および図4に示すよ
うに形成することもできる。すなわち、図3は遮熱材6
を表面材1の背面と排気材7と芯材3間に他部分より高
密度に分布させて、さらに炭化層、結晶水による冷却層
を形成する構成とした耐火・断熱パネルAを示すもので
ある。また、図4は排気材7をシートのハニカム状と
し、かつ芯材3の全面を横断する構造とし、総合性能の
強化を図ったものである。さらに、図5(a)〜(c)
は本発明に係る耐火・断熱パネルAのその他の実施例を
示す断面図である。
【0020】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る耐火・断
熱パネルによれば、芯材が合成樹脂発泡層をバインダ
ーとし、骨材、耐火材、耐圧縮強化材、保形材としての
無機粒状物と、高熱下で発泡膨脹し炭化層を形成する無
機粒状物を介在して耐火断熱層を形成する膨脹性グラフ
ァイト、加熱下で結晶水を放出し周囲を冷却する水酸化
Al等からなる遮熱材を混在させたため、前記した諸特
性が得られる。排気材を表面材と芯材間に介在したた
め施工後に日射等で表面材が加熱され、芯材の余剰ガス
が膨脹し、表面材と芯材の剥離、それに伴う表面材の凹
凸の変形と美観の低下をガス抜きにより防止できる。
無機粒状物はその空隙でも余剰ガス、水分を相当分吸収
するのでさらに表面材と芯材の接着強度、塗膜への悪影
響を抑制できる。排気材が表面材、芯材間の緩衝材機
能とアンカー効果を発揮するのでさらに接着強度が向上
し、表面材の変形を抑制できる。無機粒状物は芯材の
寸法変化を抑制する。軽量で断熱性にもすぐれる。等
の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火・断熱パネルの代表的一例を
示す説明図である。
【図2】本発明に係る耐火・断熱パネルのその他の例を
示す説明図である。
【図3】本発明に係る耐火・断熱パネルのその他の例を
示す説明図である。
【図4】本発明に係る耐火・断熱パネルのその他の例を
示す説明図である。
【図5】本発明に係る耐火・断熱パネルのその他の例を
示す説明図である。
【符号の説明】
A 耐火・断熱パネル 1 表面材 2 裏面材 3 芯材 4 合成樹脂発泡層 5 無機粒状物 6 遮熱材 7 排気材 8 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不燃性の表面材、裏面材間に合成樹脂発
    泡体からなる芯材を一体に設け、該芯材は合成樹脂発泡
    層とパーライト粒等の無機粒状物と、膨張性グラファイ
    ト、コーティングされた水酸化アルミニウム粉の1種以
    上からなる遮熱材を混在させると共に、前記表面材の背
    面と上記合成樹脂発泡層間に通気性のある紐状物、不織
    布の1種以上からなる排気材を一体に介在し、かつ芯材
    の密度を約150〜400kg/m3 としたことを特徴
    とする耐火・断熱パネル。
JP26373595A 1995-10-12 1995-10-12 耐火・断熱パネル Pending JPH09105186A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021154694A (ja) * 2020-03-30 2021-10-07 株式会社イノアックコーポレーション 着色断熱ボードとその製造方法
WO2021262518A1 (en) * 2020-06-25 2021-12-30 Boral Ip Holdings (Australia) Pty Limited Compositions and methods of preparation thereof

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