JPH09104791A - オレフィン重合体組成物およびその製造方法 - Google Patents

オレフィン重合体組成物およびその製造方法

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JPH09104791A
JPH09104791A JP8029879A JP2987996A JPH09104791A JP H09104791 A JPH09104791 A JP H09104791A JP 8029879 A JP8029879 A JP 8029879A JP 2987996 A JP2987996 A JP 2987996A JP H09104791 A JPH09104791 A JP H09104791A
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film
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ethylene
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olefin
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JP8029879A
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English (en)
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Taketo Hirose
健人 広瀬
Kazuya Otani
一也 大谷
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Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結晶性プロピレン重合体及び非晶性エチレン・
α−オレフィン共重合体からなる、製膜性に優れ、外観
(フィッシュアイの少ない)に優れたフィルムが得られ
るオレフィン重合体組成物を提供することにある。 【解決手段】非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体
99.9〜95重量%及び酸化防止剤0.1〜5重量%
よりなる非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体組成
物2〜20重量%並びに結晶性プロピレン重合体98〜
80重量%よりなるオレフィン重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオレフィン重合体組
成物、オレフィン重合体フイルム及び金属蒸着フイルム
に関する。更に詳しくは、結晶性プロピレン重合体及び
非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体からなる、製
膜性に優れ、外観(フィッシュアイの少ない)に優れた
フィルムが得られるオレフィン重合体組成物、外観が優
れ、蒸着強度に優れた金属蒸着フィルムが得られるオレ
フィン重合体フィルム及び外観、蒸着強度、ガスバリヤ
ー性に優れる金属蒸着フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、結晶性プロピレン重合体に非晶性
α−オレフィン共重合体を配合した組成物を用いたフィ
ルム及び該フィルムに真空下で金属を蒸着させた金属蒸
着フィルムが使用されている。例えば(A)ポリプロピ
レン樹脂60〜99重量%、および(B)ポリオレフィ
ンランダム共重合体1〜40重量%[成分(A)および
(B)の合計量は100重量%である]から構成される
ポリオレフィンフィルムであって、該ポリオレフィンラ
ンダム共重合体(B)が、(I)エチレン含有量が60
〜95モル%であり、MFR230℃が0.1〜50g/
10分である、エチレンと炭素原子数3〜20のα−オ
レフィンとからなるエチレン系ランダム共重合体20〜
95重量部と、(II)プロピレン含有量が60〜95モ
ル%であり、MFR230℃が0.1〜50g/10分で
あるプロピレンとエチレンまたは炭素原子数4〜20の
α−オレフィンとからなるプロピレン系ランダム共重合
体5〜80重量部[成分(I)および(II)の合計量は
100重量部とする]とを含有するランダム共重合体組
成物であることを特徴とする金属蒸着ポリオレフィンフ
ィルム(特開平5−50556号公報)や、ポリプロピ
レン系樹脂100重量部に非晶性エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体2〜20重量部を配合した組成物を用
いて得られるベースフィルムに金属が蒸着された金属蒸
着プラスチックフィルム(特開平6−287747号公
報)や、ポリプロピレン系樹脂100重量部に非結晶エ
チレン−プロピレン共重合体2〜20重量部を含む組成
物を用いて得られるベースフィルムに金属が蒸着してな
る金属蒸着プラスチックフィルム(特開平6−2877
46号公報)が知られている。
【0003】しかし、特開平5−50556号公報の実
施例に示されるようなポリオレフィン樹脂にポリオレフ
ィンランダム共重合体を配合した組成物を用い押出機及
びTダイで製膜を行い得たフィルムはフィッシュアイ
(滞留前のフィッシュアイ)が発生し外観に問題が残
る。特に連続的に製膜を行った後に一度押出機を止め、
数時間の後に再び製膜を行い得たフィルムはフィッシュ
アイ(滞留後のフィッシュアイ)が多く発生し外観に問
題が残る。同じように特開平6ー287746号公報及
び特開平6−287747号公報の実施例に示されるよ
うなポリオレフィン系樹脂にムーニー粘度が10〜98
ML1+4(100℃)の非結晶性エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体または非結晶性エチレン−プロピレン共重合
体を配合した組成物を用い押出機およびTダイで製膜を
行い得たフィルムはフィッシュアイ(滞留前のフィッシ
ュアイ)が発生し外観に問題が残る。特に連続的に製膜
を行った後に一度押出機を止め、数時間の後に再び製膜
を行い得たフィルムはフィッシュアイ(滞留後のフィッ
シュアイ)が多く発生し外観に問題が残る。勿論、外観
に問題がのこるフィルムに金属を蒸着して得られた金属
蒸着フィルムも、外観に問題が残ることは言うまでもな
い。更に、特開平5−50556号公報、特開平6−2
87746号公報および特開平6−287747号公報
には外観、特に滞留前および滞留後のフィッシュアイを
防止する思想や実施例の記載がない。
【0004】この滞留前および滞留後のフィッシュアイ
が一度発生すると、外観に問題が発生するばかりでな
く、用いた押出機およびTダイで他の組成物を製膜して
も得られるフィルムにフィッシュアイが発生し、該フィ
ッシュアイを防止するには多量の樹脂で数時間かけて押
出機およびTダイの洗いを行うか、または押出機及びT
ダイの分解掃除を行わなければならず、多くの時間と労
力を必要とし極めて不経済であるという問題も発生す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はオレフィン重
合体組成物、オレフィン重合体フイルム及び金属蒸着フ
イルムに関する。更に詳しくは、結晶性プロピレン重合
体及び非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体からな
る、製膜性に優れ、外観(フィッシュアイの少ない)に
優れたフィルムが得られるオレフィン重合体組成物、外
観が優れ、蒸着強度に優れた金属蒸着フィルムが得られ
るオレフィン重合体フィルム及び外観、蒸着強度、ガス
バリヤー性に優れる金属蒸着フィルムに関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体(A)
99.9〜95重量%及び酸化防止剤0.1〜5重量%
よりなる非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体組成
物(B)2〜20重量%並びに結晶性プロピレン重合体
(C)98〜80重量%よりなるオレフィン重合体組成
物(D)
【0007】(2)前記第1項記載の非晶性エチレン・
α−オレフィン共重合体組成物(B)2〜20重量%、
結晶性プロピレン重合体(C)97.99〜79.5重
量%、及びハイドロタルサイト類またはリチウム−アル
ミニウム複合水酸化物塩0.01〜0.5重量%よりな
るオレフィン重合体組成物(E)
【0008】(3)前記第1項記載のオレフィン重合体
組成物(D)、または請求項2記載のオレフィン重合体
組成物(E)を用いたオレフィン重合体フィルム(F)
【0009】(4)前記第3項記載のオレフィン重合体
フィルム(F)を用いた金属蒸着フィルム(G)
【0010】(5)非晶性エチレン・α−オレフィン共
重合体(A)99.9〜95重量%及び酸化防止剤0.
1〜5重量%を混合して非晶性エチレン・α−オレフィ
ン共重合体組成物(B)を製造する工程、非晶性エチレ
ン・α−オレフィン共重合体組成物(B)2〜20重量
%、結晶性プロピレン重合体(C)98〜80重量%及
びハイドロタルサイト類またはリチウム−アルミニウム
複合水酸化物塩0〜0.5重量%を混合する工程からな
るオレフィン重合体組成物(D)又はオレフィン重合体
組成物(E)の製造方法。
【0011】以下具体的に説明する。本発明に用いる非
晶性エチレン・α−オレフィン共重合体(A)とは、エ
チレンにプロピレン、1−ブテンまたは炭素数の4以上
のα−オレフィンの1種以上を共重合させた非晶性エチ
レン・α−オレフィン共重合体であり、好ましくは非晶
性エチレン・プロピレン共重合体である。該非晶性エチ
レン・α−オレフィンのエチレン含有量は得られる金属
蒸着フィルムの蒸着強度の点で50重量%〜90重量%
が好ましく、更に好ましくは70重量%〜90重量%で
あり、JISK7210の表1の条件14に基づいて測
定したメルトフローレート(以下MFR(230℃)と
略する事がある。)は、結晶性プロピレン重合体との相
溶性の点及び得られるフィルムの外観の点(滞留前のフ
ィッシュアイ及び滞留後のフィッシュアイ)で15〜7
0g/10minが好ましく、更に好ましくは20〜7
0g/10min、30〜70g/10min、特に好
ましくは55〜70g/10minである。
【0012】該非晶性エチレン・α−オレフィン共重合
体(A)の製造方法は、少なくともマグネシウム、チタ
ンおよびハロゲンを含有する複合体、周期律表第1ない
し第3属金属の有機金属化合物、並びに電子供与体とか
ら形成される触媒、又はバナジウム系触媒を用い、公知
の重合方法を用いエチレンとα−オレフィンとをランダ
ム共重合させることが例示でき、具体的には特開昭56
−59813号公報、特開昭56−59814号公報、
特開昭56−59815号公報、特開昭56−1517
10号公報、特開昭56−53113号公報、特開昭5
6−59816号公報、特開昭56−112917号公
報、特開昭56−155210号公報に記載の方法等が
例示できる。
【0013】本発明に用いる非晶性エチレン・α−オレ
フィン共重合体組成物(B)は、非晶性エチレン・α−
オレフィン共重合体(A)99.9〜95重量%及び酸
化防止剤0.1〜5重量%、好ましくは非晶性エチレン
・α−オレフィン共重合体(A)99.9〜97重量%
及び酸化防止剤0.1〜3重量%、更に好ましくは非晶
性エチレン・α−オレフィン共重合体(A)99.9〜
99重量%及び酸化防止剤0.1〜1重量%よりなる非
晶性エチレン・α−オレフィン共重合体組成物である。
【0014】本発明に用いる酸化防止剤は、分子量50
0以上の酸化防止剤が好ましく更に好ましくはリン系酸
化防止剤及びフェノール系酸化防止剤である。該リン系
酸化防止剤としては、トリス(2・4ジ−t−ブチルフ
ェニル)フォスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレン−ジフォス
フォナイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル−5
−メチルフェニル)4,4’−ビフェニレン−ジフォス
フォナイト、トリス[2,2’−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)]−トリエタノールアミン−トリフ
ォスファイト等が例示される。該フェノール系酸化防止
剤としては、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タン及び1,3,5−トリメチル−2,4,6,−トリ
ス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼンが例示される。
【0015】本発明で用いられる非晶性エチレン・α−
オレフィン共重合体組成物(B)の製造方法は、下記の
方法が例示できる。公知公用の溶液重合方法で、非晶性
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)を製造し、該
非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と重合
に用いた溶液が混合溶液状態である段階で、該混合溶液
中に酸化防止剤を添加、撹拌を行い、その後に該非晶性
エチレン・α−オレフィン共重合体(A)と該重合に用
いた溶液を分離して、非晶性エチレン・α−オレフィン
共重合体組成物(B)を製造する方法。パウダー状、ペ
ースト状又はペレット状である非晶性エチレン・α−オ
レフィン共重合体(A)に酸化防止剤を配合して、公知
公用の混合機を用いて混合し非晶性エチレン・α−オレ
フィン共重合体組成物(B)を製造する方法。パウダー
状、ペースト状又はペレット状である非晶性エチレン・
α−オレフィン共重合体(A)に酸化防止剤を配合し
て、公知公用の混合機を用いて混合し、次に公知公用の
押出機を用いて溶融混練を行い非晶性エチレン・α−オ
レフィン共重合体組成物(B)を製造する方法。
【0016】本発明で用いられる結晶性プロピレン重合
体(C)は、結晶性プロピレン単独重合体、プロピレン
を主成分とするプロピレンとエチレンまたは炭素数4以
上のα−オレフィンの1種以上を共重合させた結晶性プ
ロピレン・α−オレフィン共重合体、または該単独重合
体、該共重合体を2種以上配合した組成物である。該結
晶性プロピレン単独重合体としては、本発明のオレフィ
ン重合体組成物(D)及び(E)を用いて得られるフイ
ルムの金属との接着強度、剛性、外観、並びにフィルム
製膜時の製膜性の理由より、好ましくはMFR(230
℃;21.18N)が2〜20g/10min、更に好
ましくは5〜15g/10min、特に好ましくは5〜
10g/10minであり、密度が好ましくは0.89
〜0.91g/cm3であり、結晶融点が好ましくは1
60〜165℃である結晶性プロピレン単独重合体であ
る。
【0017】該結晶性プロピレン・α−オレフィン共重
合体としては、好ましくはMFR(230℃;21.1
8N)が2〜20g/10min、更に好ましくは5〜
15g/10min、特に好ましくは5〜10g/10
minであり、密度が好ましくは0.89〜0.90g
/cm3であり、結晶融点が好ましくは120〜160
℃、更に好ましくは130〜150℃、特に好ましくは
130〜140℃のプロピレン・エチレン共重合体又は
プロピレン・エチレン共重合体である
【0018】該結晶性プロピレン・α−オレフィン共重
合体としは、本発明のオレフィン重合体組成物(D)及
び(E)を用いて得られるフイルムの金属との接着強
度、耐衝撃性及びヒートシール性の点で、エチレン含有
量が2〜10重量%、結晶融点が115〜150℃の結
晶性エチレン・プロピレン共重合体及びエチレン含有量
が2〜8重量%、1−ブテン含有量が0.5〜6重量
%、結晶融点が115〜150℃の結晶性エチレン・プ
ロピレン・1−ブテン共重合体が好ましい。該結晶性プ
ロピレン・α−オレフィン共重合体のMFRは製膜性の
理由により、好ましくはMFR(230℃;21.18
N)が2〜20g/10min、更に好ましくは5〜1
5g/10min、特に好ましくは5〜10g/10m
inである。
【0019】該結晶性プロピレン単独重合体の製造方法
は、プロピレンを単独に重合させることによって得られ
る。該結晶性プロピレン・α−オレフィン共重合体の製
造方法は、プロピレンを主成分としエチレン、1−ブテ
ン等のα−オレフィンとランダムに共重合させることに
よって得られる。もちろんプロピレン、エチレン及び1
−ブテンを共重合させたプロピレン・エチレン・1−ブ
テン共重合であってもよい。
【0020】該重合又は該共重合は、配位化合物系触媒
と有機アルミニウム化合物等の有機金属化合物の助触媒
とを組み合わせた触媒を用いた公知公用のスラリー重合
又は気相重合を例示できる。該配位化合物系触媒とは有
機金属化合物と遷移金属化合物の混合物から成る触媒が
例示できる。該有機金属化合物としてはトリエチルアル
ミニウム等が、該遷移金属化合物としては四塩化チタン
等が例示できる。
【0021】該重合又は該共重合が具体的に、特開昭6
0−7645号公報、特開昭56−811号公報、特開
昭63−264609号公報、特開昭56−11908
号公報、特開平2−84404号公報、特開平2−22
9807号公報、特開昭55−151009号公報、特
開昭58−138720号公報、特開昭58−1387
21号公報、特開昭58−215408号公報等に記載
されている方法が例示できる。
【0022】本発明で用いられるハイドロタルサイト類
は、既に公知公用のハイドロタルサイト類であり、中和
効果の点で下記化学式にて表されるハイドロタルサイト
が好ましい。 Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O ハイドロタルサイト類の目的は得られるオレフィン重合
体組成物中の活性クロルを減少させ、製膜に用いられる
押出機中のスクリュー劣化を抑える目的で使用する。
【0023】本発明で用いられるリチウム−アルミニウ
ム複合水酸化物塩は下記化学式にて表される化合物塩で
ある。 〔Al2Li(OH)6nX・mH2O 式中Xは、無機または有機のアニオンであり、nはアニ
オンXの価数であり、mは3以下の数である。リチウム
−アルミニウム複合水酸化物塩の目的はハイドロタルサ
イト類と同様にオレフィン重合体組成物中の活性クロル
を減少させ、製膜に用いられる押出機中のスクリュー劣
化を抑える目的で使用する。
【0024】本発明のオレフィン重合体組成物(D)の
製造方法は、非結晶性エチレン・α−オレフィン共重合
体組成物(B)及び結晶性プロピレン重合体(C)、を
用いヘンシェルミキサー(商品名)等の高速攪拌機付混
合機及びリボンブレンダー並びにタンブラーミキサー等
の通常の配合装置により配合する方法(ドライブレン
ド)が例示できる。溶融混練を必要とする場合には、通
常の単軸押出機又は二軸押出機等を用いてペレット化す
る方法が例示できる。
【0025】本発明のオレフィン重合体組成物(E)の
製造方法は、非結晶性エチレン・α−オレフィン共重合
体組成物(B)、結晶性プロピレン重合体(C)、ハイ
ドロタルサイト類、リチウム−アルミニウム水酸化物塩
を用いヘンシェルミキサー(商品名)等の高速攪拌機付
混合機又はリボンブレンダー若しくはタンブラーミキサ
ー等の通常の配合装置により配合する方法(ドライブレ
ンド)が例示できる。溶融混練を必要とする場合には、
通常の単軸押出機又は二軸押出機等を用いて、シリンダ
ー設定温度200〜280℃で溶融混練を行いペレット
化する方法が例示できる。
【0026】本発明はフィルム製膜時の製膜製の向上の
目的で、オレフィン重合体組成物(D)、(E)100
重量部に対し、結晶性エチレン重合体を1〜10重量
部、好ましくは1〜5重量部、更に好ましくは1〜3重
量部を配合することができる。該結晶性エチレン重合体
とは、結晶性エチレン単独重合体又は結晶性エチレン・
α−オレフィン共重合体であり、通常ポリエチレン(低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度
ポリエチレン、超低密度ポリエチレン等)と総称される
ものである。該結晶性エチレン重合体の密度としては好
ましくは0.925〜0.965g/cm3、更に好ま
しくは0.930〜0.965g/cm3であり、JI
S K7210の表1の条件4に基づいて測定したMF
R(190℃;21.18N)としては1〜20g/1
0minが好ましい。
【0027】該結晶性エチレン重合体の製造方法は、酸
素若しくは有機過酸化物のラジカル重合開始剤を用いて
400〜500気圧,200〜300度の高温、高圧で
重合する方法、金属酸化物系触媒を用いて30〜40気
圧の中圧の重合圧力で重合する方法、又はチグラー系触
媒で数気圧での低圧下で重合する方法を用いエチレンを
単独重合又はエチレンを主成分にして1−ブテン、1−
ヘキセン等のα−オレフィンの1種以上とランダムに共
重合させることが例示できる。
【0028】更に本発明のオレフィン重合体組成物
(D)、(E)に、本発明の目的に損なわない範囲内で
無機充填剤、滑剤、ブロッキング防止剤を配合する事が
できる。該無機充填剤、ブロッキング剤として炭酸カル
シウム、シリカ、クレー、タルク、ゼオライト、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸マグネシウム等が例示されるが何
れも用いることができる。
【0029】本発明で用いる非晶性エチレン・α−オレ
フィン共重合体(A)、結晶性プロピレン重合体(C)
及び酸化防止剤、並びに結晶性プロピレン共重合体
(C)に酸化防止剤を配合して得られた組成物及び非結
晶性エチレン・α−オレフィン共重合体(A)を高速攪
拌機付混合機もしくは通常の配合装置を用いて製造した
組成物または該組成物を通常の単軸押出機もしくは二軸
押出機等を用いてペレット化した組成物は、得られるフ
ィルムの外観(滞留前のフィッシュアイ及び滞留後のフ
ィッシュアイ)及び該フィルムを用いた金属蒸着フィル
ムの外観(滞留前のフィッシュアイ及び滞留後のフィッ
シュアイ)、ガスバリヤー性が優れず本発明には適さな
い。
【0030】本発明のオレフィン重合体フイルム(F)
としては、オレフィン重合体組成物(D)または(E)
を用いた単層、もしくはオレフィン重合体組成物(D)
または(E)を表面層に用いた多層構造を持つ一軸延
伸、二軸延伸又は未延伸されたフィルムが例示できる。
該単層フイルム及び多層フイルムの製造方法は、通常の
T−ダイ法またはインフレーション法が例示できる。具
体的には、特開昭48−37470号公報に記載の方法
で得ることが例示できる。更に本発明においては、上記
の如き単層フィルムの他に、該単層のフィルムの片面又
は両面の表皮層として複数のフィルムが積層された積層
フィルム等も例示できる。
【0031】本発明の金属蒸着フイルム(G)として
は、該単層フイルム及び多層フイルムにアルミニウム,
金、銀、銅、ニッケル、クロム、ゲルマニウム、セレ
ン、チタン、スズ、及び亜鉛等を蒸着させたものが例示
でき、この中でもアルミニウムが一般的である。金属蒸
着層の厚さは通常50〜800オングストロームの範囲
であり、更に好ましくは100〜700オングストロー
ム、より好ましくは300〜600オングスロトームの
範囲であり、全面、片面は勿論、部分蒸着も可能であ
る。また、蒸着面に着色や保護用にトップコートする事
も出来る。
【0032】該金属蒸着フイルム(G)の製造方法は、
前記組成物から得られたフィルムをそのまま金属蒸着に
供することが出来るが、空気中または窒素、酸素等の特
殊ガス雰囲気下におけるコロナ放電処理、火炎処理等の
表面処理によりフィルム面のぬれ性を向上させて更に接
着性を向上させてから使用することも例示できる。長尺
のプラスチックフィルム(通常ロール巻形態)に金属蒸
着を施す一般的公知な真空蒸着法は、ロール巻きフィル
ムの繰り出し部、蒸着部、及び巻取り部を備えた真空蒸
着装置内の真空度を10-4Torr以下にし、この装置内でア
ルミニウム等の所望の金属を容器中またはフィラメント
状で加熱して該金属を溶解蒸発させ、蒸着分子を繰り出
されたフィルム表面に連続的に蒸着させて巻き取ること
が例示できる。このような真空蒸着装置を使用する方法
はバッチ式であって生産性を向上させる方法として、一
本のフィルムロールが幅2m以上、長さ1万−2万m巻
の如く幅広、長尺巻化する方法が例示できる。上記説明
の真空蒸着法以外にも種々の蒸着法がある。例えば、真
空中で放電させたときに陰極を構成する金属が飛散する
現象を利用したスパッタリング蒸着や、イオンプレーテ
ィングが例示できる。
【0033】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を更に具
体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。実施例、比較例中に示す物性の測定方法お
よび評価の基準は下記の通りである。 透明性:ASTM D 1003により、未蒸着のフィルムのヘイ
ズを測定し外観の基準の1つとした。(単位:%)
【0034】ブルーミングインデックス(以下BIと略
する事がある。):未蒸着のフィルムを40℃−7dayの雰
囲気下中に保存し、ASTM D 1003によりによりヘイズの
測定を行い、その後測定フィルムをエタノールにより洗
浄を行う。洗浄後のフィルムを再度ASTM D 1003により
ヘイズを測定し洗浄前後のヘイズ差を求め外観の指標の
1つとした。この値が小さいほどフィルムの外観が優れ
る。
【0035】光沢度:ASTM D 523により、金属蒸着フィ
ルムの蒸着面の光沢度を感度1/20、指示角を20度で測
定し、外観(金属光沢)の指標の1つとした。(単位:
%)
【0036】蒸着強度:片面に金属(アルミニウム)蒸
着したフィルムの蒸着面と二軸延伸ポリプロピレンフィ
ルム(平均厚み20μ)とをドライラミネート用の接着
剤を用いて貼り合わせ、40℃で2日間エージングし、接
着剤が完全に乾固後、界面での90度の剥離強度を引張試
験機で測定し、蒸着強度の指標とした。150以上を良
とする。(単位;g/15mm) 上記二軸延伸ポリプロピレンフィルムは、MFR(23
0℃)が6g/10min、結晶融点が163℃の結晶
性プロピレン単独重合体をTダイ押出機にて厚さ約75
0μのシートを製膜し、次にパンタグラフ型延伸機を用
い赤外線ヒーターで余熱した140℃の加熱室中で同時
に2方向に5×5(縦×横)倍延伸して製膜した物を用
いた。
【0037】滞留前のフィッシュアイ数:組成物を口径
65mmφ押出機及びTダイを用いて溶融温度250℃
で押出し、エアーチャンバー及び表面温度30℃の冷却
ロールで急冷して厚さ30μmのフィルムとし、そのフ
ィルムの1000cm2中の大きさが0.15〜0.4
9mmのフィッシュアイ数及び大きさが0.5mm以上
のフィッシュアイ数を目視にて定量し以下のように評価
を行い、滞留前のフィッシュアイ数とし、外観の指標の
1つとした(単位:ケ/500cm2)。評価結果の
E,V,G,Nは下記の意味を示す。 E:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が0ケ
/500cm2であり且つ大きさが0.15〜0.49
mmのフィッシュアイ数が24ケ/500cm2以下。 V:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が0ケ
/500cm2であり且つ大きさが0.15〜0.49
mmのフィッシュアイ数が25〜30ケ/500cm2
以下。 G:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が0ケ
/500cm2であり且つ大きさが0.15〜0.49
mmのフィッシュアイ数が31〜49ケ/500cm2
以下。 N:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が1ケ
/500cm2または大きさが0.5mm以上のフィッ
シュアイ数が0ケ/500cm2であり、且つ大きさが
0.15〜0.49mmのフィッシュアイ数が50ケ/
500cm2以上。
【0038】滞留後のフィッシュアイ数:上記の滞留前
のフィッシュアイ数を測定後、用いた押出機及びTダイ
を停止し、押出機内の温度が50℃以下になってから再
度押出機及びTダイを250℃まで昇温し2時間後に、
前記と同様の方法でフィルムとし、製膜開始後10分後
のフィルムについてフィルムの1000cm2中の大き
さが0.15〜0.49mmのフィッシュアイ数及び大
きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数を目視にて定
量し以下のように評価を行い、滞留後のフィッシュアイ
数とし、外観の指標の1つとした(単位:ケ/500c
2)。評価結果のE,V,G,Nは下記の意味を示
す。 E:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が0ケ
/500cm2であり且つ大きさが0.15〜0.49
mmのフィッシュアイ数が24ケ/500cm2以下。 V:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が0ケ
/500cm2であり且つ大きさが0.15〜0.49
mmのフィッシュアイ数が25〜30ケ/500cm2
以下。 G:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が0ケ
/500cm2であり且つ大きさが0.15〜0.49
mmのフィッシュアイ数が31〜49ケ/500cm2
以下。 N:大きさが0.5mm以上のフィッシュアイ数が1ケ
/500cm2または大きさが0.5mm以上のフィッ
シュアイ数が0ケ/500cm2であり且つ大きさが
0.15〜0.49mmのフィッシュアイ数が50ケ/
500cm2以上。
【0039】ぬれ転移性:未蒸着フィルムの両面を金属
蒸着フィルムの蒸着面(ぬれ指数54dyne)でサン
ドし10g/cm2の荷重をかけ、50℃の雰囲気下中に48hr
放置する。その後未蒸着フィルムに接した蒸着フィルム
の蒸着面のぬれ指数を測定し37以上を良とした。 製膜性:実施例及び比較例によって得られた組成物
を、1時間連続して口径65mmφの押出機及びTダイ
を用いて溶融温度220℃で押出し、エアーチャンバー
及び表面温度30℃の冷却ロールで急冷してフィルムを
得た。上記1時間後冷却ロールの表面汚れを官能によ
り、以下のように評価し製膜性の指標の1つとした。評
価結果のG,Nは下記の意味を示す。 G:ロール表面の汚れを確認できないか、微かに確認で
きる状態 N:明らかにロール表面の汚れを確認できる。
【0040】製膜性:実施例及び比較例によって得ら
れた組成物を口径65mmφの押出機及びTダイを用い
て溶融温度220℃で押出し、エアーチャンバー及び表
面温度30℃の冷却ロールで急冷してフィルムとし、直
ちにこのフィルムの片面にぬれ指数が40dyne/c
mになるようにコロナ放電処理を施しながら長尺巻きで
巻き取る。ロールに巻き取る際、ロールに巻き取られる
フィルムを目視で観察し、以下のように評価し製膜性の
指標の1つとした。評価結果のE,G,Nは下記の意味
を示す。 E:しわや巻きこぶが全く無い状態 G:しわが若干発生しているが実用上問題の無いレベル N:しわや巻きこぶが連続的に発生し実用上製品化が困
難 以下に実施例及び比較例で用いた組成物、重合体及び酸
化防止剤の詳細を記した。
【0041】製膜性:実施例及び比較例によって得ら
れた組成物の活性クロルを測定し、スクリュー劣化の指
標とした。 E:活性クロル量が10ppm未満 G:活性クロル量が10ppm以上から200ppm未
満 N:活性クロル量が200ppm以上
【0042】酸化防止剤:テトラキス[メチレン
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン。 酸化防止剤:トリス(2・4ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイト
【0043】PP:エチレン含有量が2.5重量%、ブ
テン−1含有量が4.5重量%であって結晶融点が140
℃、MFR(230℃)が6.0g/10minである結
晶性エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合体。 PP:エチレン含有量が2.5重量%であって結晶融点
が150℃、MFR(230℃)が7.0g/10min
である結晶性エチレン・プロピレン共重合体。
【0044】PE:密度が0.954g/cm3、J
IS K7210の表1の条件4に基づいて測定したメ
ルトフローレート(試験温度190℃、試験荷重21.
18N)が7g/10minの結晶性エチレン共重合体
(高密度ポリエチレン)。 PE:密度が0.935g/cm3、JIS K72
10の表1の条件4に基づいて測定したメルトフローレ
ート(試験温度190℃、試験荷重21.18N)が3
g/10minの結晶性エチレン・ブテン−1共重合体
(直鎖状低密度ポリエチレン)。
【0045】EPR:エチレン含有量が60重量%、
MFR(230℃)6の非晶性エチレン・プロピレン共
重合体。 組成物:エチレンとプロピレンの共重合終了段階の溶
液中に酸化防止剤を添加し、得られたパウダーを押出
機を用いて溶融混練しペレット化した、エチレン含有量
60重量%、MFR(230℃)6、酸化防止剤含有
量が0.2重量%の非晶性エチレン・プロピレン共重合
体組成物。
【0046】組成物:エチレンとプロピレンの共重合
終了段階の溶液中に酸化防止剤を添加し、得られたパ
ウダーを押出機を用いて溶融混練しペレット化した、エ
チレン含有量60が重量%、MFR(230℃)6、酸
化防止剤含有量が1重量%の非晶性エチレン・プロピ
レン共重合体組成物。 組成物:エチレンとプロピレンの共重合終了段階の溶
液中に酸化防止剤を添加し、得られたパウダーを押出
機を用いて溶融混練しペレット化した、エチレン含有量
が60重量%、MFR(230℃)6、酸化防止剤含
有量が2重量%の非晶性エチレン・プロピレン共重合体
組成物。
【0047】組成物:エチレンとプロピレンの共重合
終了段階の溶液中に酸化防止剤及び酸化防止剤を添
加し、得られたパウダーを押出機を用いて溶融混練しペ
レット化した、エチレン含有量が60重量%、MFR
(230℃)6、酸化防止剤含有量が0.5重量%、
酸化防止剤含有量が0.5重量%の非晶性エチレン・
プロピレン共重合体組成物。 組成物:エチレンとプロピレンの共重合終了段階の溶
液中に酸化防止剤を添加し、得られたパウダーを押出
機を用いて溶融混練しペレット化した、エチレン含有量
が60重量%、MFR(230℃)60、酸化防止剤
含有量が0.5重量%の非晶性エチレン・プロピレン共
重合体組成物。
【0048】組成物:エチレンとプロピレンの共重合
終了段階の溶液中に酸化防止剤を添加し、得られたパ
ウダーを押出機を用いて溶融混練しペレット化した、エ
チレン含有量が60重量%、MFR(230℃)6、酸
化防止剤含有量が0.5重量%の非晶性エチレン・プ
ロピレン共重合体組成物。 組成物:エチレンとプロピレンの共重合終了段階の溶
液中に酸化防止剤を添加し、得られたパウダーを押出
機を用いて溶融混練しペレット化した、エチレン含有量
が60重量%、MFR(230℃)1、酸化防止剤含
有量が0.5重量%の非晶性エチレン・プロピレン共重
合体組成物。
【0049】組成物:エチレンとプロピレンの共重合
終了段階の溶液中に酸化防止剤を添加し、得られたパ
ウダーを押出機を用いて溶融混練しペレット化した、エ
チレン含有量が60重量%、MFR(230℃)6、酸
化防止剤含有量が0.03重量%の非晶性エチレン・
プロピレン共重合体組成物。
【0050】HT:Mg4.5Al2(OH)13CO3
3.5H2Oの化学式で表される平均粒径2μのハイド
ロタルサイト LiAl:Al4Li2(OH)12CO3・1,6H2Oの
化学式で表される平均粒径2μ、吸油量50ml/10
0gのリチウム−アルミニウム複合水酸化物塩
【0051】実施例1〜4、比較例1〜7 後述の表1に示すように組成物、組成物、組成物
、組成物、組成物、EPR、PP、酸化防止
剤、及び酸化防止剤を配合し、タンブラーミキサー
で混合後、押出機を用いて溶融混連し、ペレット化され
た組成物とした。得られた組成物を用い口径65mmφ
の押出機及びTダイを用いて溶融温度220℃で押出
し、エアーチャンバー及び表面温度30℃の冷却ロール
で急冷してフィルムを得た。このフィルム及び組成物の
特性を表1に示す。一方同様にして得られた組成物をフ
ィルムにし、直ちにこのフィルムの片面にぬれ指数が4
0dyne/cmになるようにコロナ放電処理を施しな
がら巻き取って、厚さ25μ、幅60cmのロール状の
フィルムとした。このフィルムをスリッターを用いて幅
50cmに裁断した後、これをベースフィルムとして連
続真空蒸着装置にセットし、フィルムを連続的に繰り出
しながらフィルムのコロナ処理面に5×10-5Torr
の真空下でアルミニウムを蒸着して巻き取り、蒸着膜の
厚さが約350オングストローム(±15オングストロ
ーム以内)の金属蒸着フィルムを長さ2000mのロー
ル状で得た。この金属蒸着フィルムの特性を表1に示
す。
【0052】実施例5〜11 後述の表2に示すように組成物、組成物、組成物
、EPR、PE、PE、PP、及び酸化防止
剤を配合し、タンブラーミキサーで混合後、押出機を
用いて溶融混練し、ペレット化された組成物とした。実
施例1と同様にしてフィルム及び金属蒸着フィルムを
得、このフィルム、用いた組成物及び金属蒸着フィルム
の特性を表2に示す。
【0053】実施例12〜18、比較例8〜12 後述の表3に示すように組成物、組成物、組成物
、EPR、PP、及び酸化防止剤を配合し、タ
ンブラーミキサーで混合後、押出機を用いて溶融混練
し、ペレット化された組成物とした。実施例1と同様に
してフィルム及び金属蒸着フィルムを得、このフィル
ム、用いた組成物及び金属蒸着フィルムの特性を表3に
示す。
【0054】実施例19〜20 後述の表4に示すように組成物、PP、酸化防止剤
、HT、及び/またはLiAlを配合し、タンブラー
ミキサーで混合後、押出機を用いて溶融混練し、ペレッ
ト化された組成物とした。実施例1と同様にしてフィル
ム及び金属蒸着フィルムを得、このフィルム、用いた組
成物及び金属蒸着フィルムの特性を表4に示す。
【0055】表1より明らかなように実施例1及び2、
並びに比較例1及び2は同量の酸化防止剤を用いてい
る。同じように実施例3並びに比較例3及び4も同量の
酸化防止剤、実施例4及び比較例5は2種の酸化防止剤
をそれぞれ同量用いているが、本願発明に用いる非晶性
エチレン・α−オレフィン共重合体組成物(B)を用い
た実施例1、2、3及び4は組成物の製膜性、フィルム
の外観並びに金属蒸着フィルムの外観及び蒸着強度が同
時に優れているのに対し、非晶性エチレン・α−オレフ
ィン共重合体組成物(B)を用いなかった比較例1、
2、3、4及び5は組成物の製膜性、フィルムの外観並
びに金属蒸着フィルムの外観及び蒸着強度を同時に満た
す事ができない。更に比較例6及び7は該非晶性エチレ
ン・α−オレフィン共重合体組成物(B)を用いらず、
且つ実施例1、2及び3に比べて多量の酸化防止剤を用
いているが、組成物の製膜性、フィルムの外観並びに金
属蒸着フィルムの外観及び蒸着強度を同時に満たすこと
ができない。
【0056】表2より明らかなように実施例5、6、
7、8、9、10及び11は、組成物の製膜性、フィル
ムの外観並びに金属蒸着フィルムの外観及び蒸着強度が
同時に優れている。表3より明らかなように実施例12
及び比較例8は同量の酸化防止剤を用いている。同じよ
うに実施例14及び比較例9、実施例16及び比較例1
0も同量の酸化防止剤を用いてる。しかし本願発明に用
いる非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体組成物
(B)を用いた実施例12、14及び16は組成物の製
膜性、フィルムの外観並びに金属蒸着フィルムの外観及
び蒸着強度が同時に優れているのに対し、該非晶性エチ
レン・α−オレフィン共重合体組成物(B)を用いなか
った比較例8、9及び10は組成物の製膜性、フィルム
の外観並びに金属蒸着フィルムの外観及び蒸着強度を同
時に満たすことができない。さらに比較例11及び12
は該非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体組成物
(B)を用いらず、且つ実施例16に比べて多量の酸化
防止剤を用いているが、組成物の製膜性、フィルムの外
観並びに金属蒸着フィルムの外観及び蒸着強度を同時に
満たすことができない。一方、本願発明に用いる非晶性
エチレン・α−オレフィン共重合体組成物(B)を用い
た実施例13、15、17及び18は組成物の製膜性、
フィルムの外観並びに金属蒸着フィルムの外観及び蒸着
強度が同時に優れている。
【0057】表4より明らかなように実施例19及び2
0は活性クロルの量が減少し製膜性が優れている。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】本発明のオレフィン重合体組成物を用い
たオレフィン重合体フィルムは透明性が高く、滞留前後
のフィッシュアイが少ないため、外観が優れるという効
果を発揮し、更に外観が優れる該オレフィン重合体フィ
ルムを用いた金属蒸着フィルムは金属との蒸着強度及び
光沢度に優れるため、外観及びガスバリヤー性が優れる
という効果を発揮し、包装、装飾等の用途に、特に食品
用包装フィルムとして一層広く且つ多量に使用する事が
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08L 23/10 23:08)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体
    (A)99.9〜95重量%及び酸化防止剤0.1〜5
    重量%よりなる非晶性エチレン・α−オレフィン共重合
    体組成物(B)2〜20重量%並びに結晶性プロピレン
    重合体(C)98〜80重量%よりなるオレフィン重合
    体組成物(D)
  2. 【請求項2】請求項1記載の非晶性エチレン・α−オレ
    フィン共重合体組成物(B)2〜20重量%、結晶性プ
    ロピレン重合体(C)97.99〜79.5重量%、及
    びハイドロタルサイト類またはリチウム−アルミニウム
    複合水酸化物塩0.01〜0.5重量%よりなるオレフ
    ィン重合体組成物(E)
  3. 【請求項3】請求項1記載のオレフィン重合体組成物
    (D)、または請求項2記載のオレフィン重合体組成物
    (E)を用いたオレフィン重合体フィルム(F)
  4. 【請求項4】請求項3記載のオレフィン重合体フィルム
    (F)を用いた金属蒸着フィルム(G)
  5. 【請求項5】非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体
    (A)99.9〜95重量%及び酸化防止剤0.1〜5
    重量%を混合して非晶性エチレン・α−オレフィン共重
    合体組成物(B)を製造する工程、 非晶性エチレン・α−オレフィン共重合体組成物(B)
    2〜20重量%、結晶性プロピレン重合体(C)98〜
    80重量%及びハイドロタルサイト類またはリチウム−
    アルミニウム複合水酸化物塩0〜0.5重量%を混合す
    る工程からなるオレフィン重合体組成物(D)又はオレ
    フィン重合体組成物(E)の製造方法。
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