JPH0910458A - 前ローラーフィーダー - Google Patents

前ローラーフィーダー

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Publication number
JPH0910458A
JPH0910458A JP8155549A JP15554996A JPH0910458A JP H0910458 A JPH0910458 A JP H0910458A JP 8155549 A JP8155549 A JP 8155549A JP 15554996 A JP15554996 A JP 15554996A JP H0910458 A JPH0910458 A JP H0910458A
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JP
Japan
Prior art keywords
roller
bracket
sewing machine
front roller
feed
Prior art date
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Pending
Application number
JP8155549A
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English (en)
Inventor
Manfred Ackermann
マンフレッド・アッカーマン
Dale R Carr
デイル・アール・カー
Larry D Crisler
ラリー・ディー・クリスラー
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Union Special Corp
Original Assignee
Union Special Corp
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Publication date
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Publication of JPH0910458A publication Critical patent/JPH0910458A/ja
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B27/00Work-feeding means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B27/00Work-feeding means
    • D05B27/10Work-feeding means with rotary circular feed members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Knitting Machines (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 横シームの直前で起こるステッチの短縮化を
回避することができるミシンを提供する。 【解決手段】 下アーム3によって支持された針板18
0と、縫製ヘッド20に取り付けられた往復動針8、縫
製ヘッドによって支持された抑金162、針板に向かっ
て及びこれから遠ざかるように移動できるように縫製ヘ
ッドに取り付けられた主ブラケット34、主ブラケット
で支承された後ローラーシャフト52、後ローラーシャ
フトに固定されており且つ針板の上方に抑金の後方に配
置された後フィーダーローラー50を含むステッチ形成
機構と、ステッチ形成機構に供給されるべき材料を折畳
むため、下アームに針板の前方で取り付けられた材料折
畳み装置と、縫製ヘッドに連結された前ローラーブラケ
ット60であって、前ローラーシャフト80が前ローラ
ーブラケットで支承されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ユニオンスペシャル社の35
800型高速フィードオフ・ザ・アーム型ミシン(High
Speed Feed Off-The-Arm sawing machine)は、中位乃
至厚手のデニムに伏せ縫いシーム(felled seam )を形
成するのに使用される。このミシンは、二重伏せ縫いシ
ーム又は単伏せ縫いシームのいずれかを形成するのに使
用できる。35800型高速フィードオフ・ザ・アーム
型ミシンは、三つの針及び三つのルーパーを有し、三列
の401型ステッチを形成する。このミシンは、従来の
送り歯及び抑金の他に、ステッチ形成領域の後方で布地
の上面と係合し、布地を送り方向に引っ張る機能を持つ
被駆動上送りローラーを含む。
【0002】
【従来の技術】デニムジーンズの内側の縫い目即ちイン
シームに沿って二重伏せ縫いシームを形成するため、又
はデニムジャケットの袖を接ぐためにこのミシンを使用
する場合には、伏せ縫いアッセンブリをステッチ形成領
域の前方に配置し、オペレータが布地の上下のプライの
縫い代を重ねるのを助ける。
【0003】デニムは、太い糸で形成された容易に伸長
する「綾」型の布地である。ジーンズを快適に着用でき
るのはデニムのこの性質による。しかしながら、デニム
のこの性質は、デニムの縫製を困難にもする。デニム布
地を縫製する場合には、布地は、伸長状態でなく自然に
弛緩した状態になければならない。伸長状態でデニムを
縫製すると、布地がその弛緩した状態に戻ろうとすると
きに歪んでしまう。
【0004】デニムジーンズのインシームを形成すると
き、重なり合った布地をミシンのステッチ形成領域に手
で押し込むのに指を使用しなければならない。これは、
布地を自然な弛緩した状態で縫製するのに必要であり、
伏せ縫いシームに沿って縫い代を均等にする上でも必要
である。デニムジーンズに良好なインシームを形成する
には、十分に訓練を積んだ、経験豊富な、技術が非常に
優れたオペレータが必要である。デニムジーンズにイン
シームを形成しているとき、横シーム(crossseam)と
遭遇すると、布地プライの数がいきなり四倍になる。二
重伏せ縫いシームは四プライの材料を有するが、4つの
二重伏せ縫いシームが、デニムジーンズの股のところで
起こるように一箇所に集まり、16の材料プライを一緒
に縫製しなければならない。横シームと遭遇したときに
布地をステッチ形成領域に押し込むことは、ミシンのオ
ペレータの指や手に特に大きな応力を及ぼす。横シーム
がステッチ形成領域に近付くとき、材料の量が増え、ミ
シンの送り機構が前進させる材料の嵩が増大する。抑金
の下を通る嵩張る材料の量のこの増大をなくすのは困難
である。その結果、材料の前進速度が低下し、そのた
め、ステッチ長が短くなる。デニムジーンズを縫製する
場合には、横シームを通過する際の8個乃至10個のス
テッチの長さが標準ステッチ長よりも短くなる。これ
は、衣料の外観に影響を及ぼすばかりでなく、この重要
な領域での衣料の嵩及び剛性を大きくするため、望まし
くないと考えられている。更に、布地をステッチ形成領
域に押し込むのにオペレータが注意力を集中し努力を払
う場合には、作業の他の面についての注意力が散漫とな
り、そのため、布地が伏せ縫いアタッチメント(feller
attachment )に適正に送られなくなり易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の理由により、折
畳んだ布地をミシンのステッチ領域に押し込む、オペレ
ータが手動で行う力の要る仕事を楽な仕事にし、横シー
ムの直前で起こるステッチの短縮化を回避することがで
きるミシンが必要とされている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、折畳まれて伏
せ縫いシームを形成した布地をステッチ形成機構に自然
な弛緩した状態で送り、シームに沿った縫い代を均等に
する装置に対する必要を満足する装置に関する。本装置
は、ステッチ形成機構の後方に配置されたプラー送りロ
ーラー(puller feed roller)、及びステッチ形成機構
の前方に配置した同期させた被駆動送りローラーを組み
込んだ縫製ヘッド及び加工物支持部分を含むミシンから
なる。
【0007】更に、本発明は上前送り機構を有し、この
機構は、布地を弛緩した伸長していない状態でステッチ
形成機構に送るように抑金と協働する下送り機構を含む
種類のミシンの抑金と作動的に関連する。
【0008】本発明の別の特徴は、ステッチ形成機構の
後方に配置された、下方に押圧されたプラー送りローラ
ー、及びステッチ形成機構の前方に配置された、後プラ
ー送りローラーとは独立して下方に押圧された被駆動送
りローラーを縫製ヘッド及び加工物支持部分に組み込ん
だ装置からなる。
【0009】本発明の更に別の特徴は、前ローラーフィ
ーダーによって加工品が加工面から持ち上がらないよう
にする、前ローラーフィーダーとミシンの抑金との間の
協働関係からなる。
【0010】本発明の他の特徴は、加工面から抑金とと
もに持ち上げられる前ローラーフィーダーからなる。
【0011】本発明は、更に、材料を縫製領域に押し込
む前プラー機構を有し、これは、後材料引っ張り機構と
協働し、縫製が横シームに近付くときに通常起こるステ
ッチの短縮化が起こらないようにする。
【0012】本発明は、更に、差動送り機構を使用す
る。差動送り機構は、前ローラーの下に配置されてお
り、材料の下プライの前方送り速度を上プライに対して
変化させ、これによって、ミシンのオペレータは、横シ
ームが合うように、送り上下のプライをこれらが同時に
出るように制御するように横シームを整合させることが
できる。
【0013】一実施例では、縁部案内体は、前方送りロ
ーラーが作動しているときに前方送りローラーと隣接し
ており、前方送りローラーが持ち上げられているときに
材料折畳み装置に向かって前方に揺動するように前方送
りローラー用ブラケットに取り付けられている。材料折
畳み装置に向かって前方に揺動した位置では、縁部案内
体は、材料用縁部案内体として機能する。これは、材料
が折畳み装置に装入されており且つ前送りローラーの下
にあるためである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1のAは、高速フィードオフ・
ザ・アーム型ミシン2の上ヘッド部分20の斜視図であ
る。ヘッド20は、下アーム3、及びルーパーと協働し
て401型ステッチの列を形成する往復動針8を含む。
図1のAには、本発明の前ローラーフィーダー30の一
実施例が含まれる。これは、前ローラーフィーダー30
がミシン2にどのように取り付けられているのかを示す
ためである。
【0015】図1のBは、図1のAに示すミシン2で使
用できる種類の二重伏せ縫いシーム用伏せ縫いアッセン
ブリ4の分解図である。伏せ縫いアッセンブリ4は、上
スクロール5、下スクロール6、及びベース即ち加工物
支持面7を含む。組み立て済みの伏せ縫いアッセンブリ
4は、ミシン2の下アーム3上に針板180の前方に取
り付けられる。
【0016】図2は、フィードオフ・ザ・アーム型ミシ
ン2の上ヘッド20及びトッププレート22を後方から
見た斜視図である。トッププレート22の開口部23
は、前ローラーフィーダー30の主ブラケット34を上
下させる機能を持つ後シャフト32を摺動自在に受け入
れる。後シャフト32の下端は、固定ねじ35で主ブラ
ケット34に連結されている。一対の案内面38が機械
加工によって形成された後案内フィンガ36が固定ねじ
37で後シャフト32に固定されている。後案内フィン
ガ36には、シャフト32と同心のばね(図示せず)で
圧力が下方に及ぼされている。ばねが及ぼす圧力は、ノ
ブ41によって調節できる。
【0017】後案内ブロック24が上ヘッド20の下部
分に固定されている。後案内ブロック24を上ヘッド2
0の下部分に連結するためのボルト穴25は、図15に
示してある。後案内ブロック24には、後シャフト32
を摺動自在に受け入れる垂直ボア33が形成されてい
る。後案内ブロック24には、垂直ボア33と交差する
水平ボア39が形成されている。水平ボア39には、後
シャフト32及び垂直ボア33の摺動面を潤滑する機能
を持つオイルウィック21が設けられている。後案内ブ
ロック24には支持ブロック26が固定されており、一
対の後案内スラストブロック28が支持ブロック26に
ねじ29で固定されている。
【0018】後案内スラストブロック28には縁部27
が機械加工で形成されており、この縁部は、後案内フィ
ンガ36の機械加工によって形成された案内面38と係
合し、かくして、前ローラーフィーダー30が後シャフ
ト32とともに上下するとき、これを正確に案内する。
後案内スラストブロック28は、支持ブロック26上で
ねじ29によって調節できる。後案内スラストブロック
には、機械加工で形成された縁部27と連通した水平ボ
ア10が形成されている。機械加工で形成された、摺動
する縁部27及び案内面38を潤滑するため、各ボア1
0にはオイルウィック11が設けられている。後案内ス
ラストブロック28が摩耗した場合には、これを交換す
る、簡単で費用のかからない作業を行う。
【0019】次に、図3及び図4を参照すると、手動リ
フトハンドル40が後案内ブロック24にねじ43で枢
着されている。リフトハンドル40は、一端にグリップ
部分42を有し、他端にレバー44を有する。後案内フ
ィンガ36からリフトピン31が突出しており、このピ
ンは、後レバー44の上縁部上に形成されたカム面45
と係合するような位置に配置されている。カム面は、リ
フトピン31を受け入れてこれを保持し、かくして、ロ
ーラー50を含む前ローラーフィーダー30の後端を支
持するように形成された凹み47をレバー44の端部に
有する。リフトハンドル40はばね46によって賦勢さ
れており、このばねにより、ハンドルは、ねじ43を中
心として図3で見て時計周り方向に枢動する。図4で最
もよくわかるように、リフトハンドル40のレバー44
は、バンパー48を支持するストップピン49を有す
る。バンパー48が後案内ブロック24の上面と係合し
たとき、リフトハンドル40の時計周り方向回転が停止
する。
【0020】縫製作業中、主ブラケット34は、後ロー
ラー50が遭遇した布地の厚さに応じて僅かに上下動す
る。かくして、縫製作業中、係合面27、38、及び3
2、33間で連続的な移動が起こる。これらの面は、移
動を容易にするため及び部品の摩耗を最小にするため、
オイルウィック11及び21によって潤滑されている。
【0021】主ブラケット34を持ち上げて加工物から
離すのが所望である場合には、オペレータは、手動リフ
トハンドル40のグリップ部分42を掴んでハンドルを
ばね46の作用に抗して反時計周り方向に枢動する。リ
フトピン31がレバー44の窪み47に進入したとき、
オペレータはリフトハンドルを解放し、主ブラケット3
4は、持ち上げられた位置即ちリフト位置に保持され
る。
【0022】後ローラー50は、主ブラケット34のハ
ブ54及び56に回転自在に支承された(図15参照)
後ローラーシャフト52に固定されている。ローラーシ
ャフト52の回転に対する摩擦抵抗を最小にするため、
ハブ54及び56には、一組のニードルベアリングが設
けられている。
【0023】全体に矩形形状の前ローラーブラケット6
0は、後ローラーシャフト52を支承するハブ62及び
64を有する。ハブ62及び64は、前ローラーブラケ
ット60と一体である。後プーリ66(図6のA参照)
は、後ローラー50とハブ64との間で後ローラーシャ
フト52に固定されている。ローラーシャフト52の一
端には、スラストカラー68が固定されており、他端に
は、被駆動マイタ歯車70が固定されている。
【0024】駆動シャフト74を支承するため、主ブラ
ケット34は、垂直方向に配向されたハブ72を支持す
る。駆動シャフトの支承における摩擦を最小にするた
め、ハブ72には、一組のニードルベアリングが設けら
れている。駆動シャフト74をハブ72内に維持するた
め、スラストカラー76が設けられている。駆動マイタ
歯車78が、駆動シャフト74の下端によって支持され
ている。駆動マイタ歯車78は、被駆動マイタ歯車70
と噛み合い、回転運動をローラーシャフト52に伝達す
る。
【0025】図10でわかるように、マイタ歯車70及
び78には、前カバー73及び後カバー75が設けられ
ている。これらのカバー73及び75は、主ブラケット
34のねじ山を備えたボア79にねじ込んだねじ77で
主ブラケット34に固定されている。好ましい実施例
は、マイタ歯車70及び78用の一部品プラスチックカ
バーを含む。
【0026】前ローラーブラケット60(図6のA及び
B参照)は、前ローラーシャフト80を支承する一対の
ハブ82及び84をその前端に有する。この支承におけ
る摩擦を最小にするため、ハブ82及び84には、組を
なしたニードルベアリングが設けられている。前ローラ
ーシャフト80には、前ローラー86及び前プーリ88
がこのシャフトとともに回転するように固定されてい
る。前プーリ88は後プーリ66と整合しており、後ロ
ーラーシャフト52の運動を前ローラーシャフト80に
伝達するため、これらの整合したプーリ88及び66に
駆動ベルト90が掛けてある。好ましい実施例では、プ
ーリ66、88及びベルト90はスプロケット型の装置
であり、係合面に溝及び押縁を有する。このスプロケッ
ト型駆動装置は、プーリとベルトとの間に積極的な駆動
連結を提供するばかりでなく、前ローラー86と後ロー
ラー50とを確実に同期させる。
【0027】前ローラーブラケット60は、傾斜したU
字形状部分92を有し、この部分の前端にはハブ94が
設けられている。図2及び図8で最もよくわかるよう
に、三つの穴97が形成されたブラケット96を備えた
ハブ98が、上ヘッド20に形成された三つのボルト穴
(図示せず)にボルト(図示せず)で取り付けられてい
る。図2で最もよくわかるように、ハブ94には、雌ね
じを備えたばね枢動ブッシュ95が収容されている。刻
み付きノブ87及びねじ山部分91を持つ細長い圧縮ロ
ッド93(図8参照)が、雌ねじを備えたばね枢動ブッ
シュ95にねじ込んである。圧縮ロッド93は、ねじ山
部分91よりも小径の案内ロッド部分89を有する。圧
縮ロッド93には、ねじ山部分91と案内ロッド部分8
9とが交差する箇所に肩部85が形成されており、この
肩部は、ばね108用のスラスト面として機能する。中
空案内チューブ100が案内ロッド89の下端を摺動自
在に受け入れる。中空案内チューブ100の下端はハブ
94内に延びている。下側にネオプレンワッシャ104
を備えたスラストワッシャ102が中空案内チューブ上
に受け入れられており、ハブ94の上環状縁部が形成す
る肩部105と係合する。中空案内チューブには、スラ
ストワッシャ102及びこのワッシャの下にあるネオプ
レンワッシャ104を所定位置に保持する機能を持つ三
日月形リング106を受け入れる環状溝101が形成さ
れている。ばね108の下端は、スラストワッシャ10
2と係合し、前ローラーブラケット60の前部分に下方
への圧力を調節自在に及ぼす。
【0028】オペレータは、圧縮ロッド93の刻み付き
ノブ87を握ってこれを一方又は他方に廻すことによっ
て、ばね108に作用する張力を調節することができ
る。圧縮ロッド93を廻すと、ロッドは、雌ねじを備え
たばね枢動ブッシュ95を介してねじの作用で上下に移
動し、これによって、圧縮ロッド93の肩部85をハブ
94の肩部105に近付けたり遠ざけたりする。これに
よって、ばねを伸縮し、前ローラーブラケット60に及
ぼされる下方への圧力を調節する。ばね枢動ブッシュ9
5は、例えば、前ローラー86が横シームと遭遇してこ
れに乗り上げたとき、前ローラー86の垂直方向移動を
吸収するのに必要なだけ、ハブ98内でその軸線を中心
として揺動できる。これによって、加工材料に正の送り
を加え続けている際に横シームと遭遇したとき、前ロー
ラー86を持ち上げてこれを横シーム上で移動させるこ
とができる。このように加工材料を積極的に押すことに
よって、従来技術のミシンでは横シームを通過する前の
8個乃至10個のステッチで起こるステッチの望ましか
らぬ短縮化を阻止する。こうした状況では、ばね枢動ブ
ッシュ95が動かず且つその軸線を中心として回転でき
ない場合には、システムが結着(bind)し易い。
【0029】図7には、前ローラーを送るための高さ調
節機構が示してある。第1高さ調節ブラケット120
は、垂直方向に延びる第1脚部122、垂直方向に延び
る第2脚部124、及び水平連結区分126を有し、ね
じ128で前ローラーブラケットに固定されている。垂
直方向に延びる第1脚部122には、垂直方向に延びる
スロット130が形成されている。スロット130を通
って延びるねじ128は、前ローラーブラケット60に
形成されたねじ山を備えたボア132(図2参照)にね
じ込んである。ナイロンバンパー134が垂直方向に延
びる第2脚部124の上部分に固定されている。スロッ
ト130が形成されているため、高さ調節ブラケット1
20を前ローラーブラケット60に所定の調節範囲内で
固定でき、ナイロンバンパー134と前ローラーブラケ
ット60との間の距離を状態に応じて変化させることが
できる。第2高さ調節ブラケット136が、第1高さ調
節ブラケット120の位置の上方の領域で、上ヘッド2
0にねじ137で固定されている。第2高さ調節ブラケ
ット136はタブ138を有し、このタブの水平な上面
はナイロンバンパー134の下にある。ナイロンバンパ
ー134がタブ138の水平な上面と係合したとき、前
ローラーブラケット60の下方への移動が停止する。前
ローラーブラケット60の下方への移動が停止する位置
は、スロット130及びねじ138を用いて調節でき
る。
【0030】図9には、前ローラーを送るための手動リ
フトケーブルアッセンブリ140が示してある。手動リ
フトケーブルアッセンブリ140は、ボーデン導管型の
ケース即ちシールド143内に収容された可撓性ケーブ
ル142を含む。シールド143は、取り付けクリップ
144でミシンのヘッド20に固定されている。上取り
付けクリップ144は、ばね枢動ブラケット96をヘッ
ド20に固定するボルトの一つでヘッド20に固定され
ている。下クリップ144は、第2高さ調節ブラケット
136にねじ(図示せず)で固定されている。可撓性ケ
ーブル142の上端は、リフトレバーベルクランク14
8のアーム146に連結されており、このクランクは、
枢動ロッド149に固定されており且つこのロッドとと
もに枢動する。枢動ロッド149は、ヘッド20に形成
された開口部163で支承されている。レバー148の
他方のアーム147は、抑えバーリフト機構に従来の方
法で連結されている。可撓性ケーブル142の下端は、
前ローラーブラケット60のU字形状部分92に連結さ
れている。かくして、抑えバーリフト機構が係合し、例
えば抑えバー160を持ち上げるとき、これと対応する
運動が可撓性ケーブル142を通して前ローラーブラケ
ットの前端に伝達され、前ローラー86が加工品から持
ち上げられる。抑えバー160が下がると、レバー14
8が反対方向に枢動し、これによって、ナイロンバンパ
ー134がタブ138と遭遇し、ブラケット60の下方
への移動を予め選択された高さで停止するまで、前ロー
ラーブラケット60の前端を下げる。
【0031】抑えバー160及び抑金162を図5に示
す。抑えバー160は、ブッシュ161のようなブッシ
ュでヘッド20に垂直方向に往復動自在に取り付けられ
た従来の抑えバーである。抑えバーリフト−案内体16
4がねじ165で抑えバーに固定されている。抑えばね
(図示せず)がリフト−案内体164の上面及び肩部1
66と係合し、かくして、抑金162に下方への圧力を
及ぼす。オペレータは、刻み付きノブ168を廻してば
ね圧力の強さを変えることができる。抑えバーリフト−
案内体164と協働して抑えバー160の往復動を滑ら
かにする調節自在の案内プレート169が設けられてい
る。ミシンの技術において周知のように、リフトリンク
(図示せず)の一端は、ねじ167でリフト−案内体1
64とリンクしており、リフトリンクの他端は、開口部
163で支承された枢動ロッド149が支持する抑えバ
ーリフトレバーとリンクしている。リフトレバーベルク
ランク148は、枢動ロッド149の他端に固定されて
いる。抑金ホルダ170は、抑えバー160の下端に固
定ねじ172で固定されている。抑金ホルダは、末端が
抑金162に枢着された二叉フォークの形態である。抑
金162は、スロット173及び174で離間された上
方に傾斜した三つのトウ区分を有する。更に、抑金16
2には針開口部176が形成されている。抑金162
は、針板180に向かって下方に押圧されている。針板
180は、ステッチ形成方向に延びる盛り上がった押縁
182及び複数のスロット183を含み、これらのスロ
ットを通して送り歯要素が突出している。
【0032】図11には、参照番号184を附した抑金
の別の実施例が示してある。この抑金は、材料の上プラ
イの折畳んだ縁部を案内する機能を持つ縁部案内体18
6を一体に有する。縁部案内体186により、縁部と隣
接したステッチ列との間の縫い代が均等になる。抑金の
この実施例は、上プライの折畳んだ縁部とステッチ列と
の間の縫い代の幅が一定のステッチを形成する。縫い代
の幅が異なるステッチが所望である場合には、針穴に対
する縁部案内体186の位置が異なる別の抑金と交換し
なければならない。図11では、後ローラー50及び前
ローラー86は、図示の関係で抑金に含まれている。図
5に示す抑金162の実施例、並びに図11に示す抑金
184の実施例では、前ローラー86の二つの区分が抑
金に形成されたスロット173及び174内に配置され
ており、前ローラー86の区分間に抑金の一つのトウが
配置されている。この関係は、抑金162の底面図であ
る図6のBに最もよく示してある。これは、材料の上プ
ライが前ローラー86にくっつき、このローラーととも
に持ち上がる傾向があるため、本発明の重要な関係であ
る。前ローラー86の区分間に抑金のトウが存在するた
め、加工品のプライが前ローラーから引き剥がされ、こ
れを抑金の下に所望の通りに送る機能を持っている。更
に、図6のBは、後ローラー50が、抑金162に対
し、抑金による制御が失われるとすぐに加工品に制御を
及ぼす所定位置にあるということを示す。
【0033】図12、図13、及び図14は、加工品の
上プライ用の縁部案内体220が横方向に調節自在であ
り、そのため、折畳んだ縁部とスロット列との間の縫い
代を、抑金の交換を必要とせずに、変化させることがで
きる、実施例を開示する。調節自在の縁部案内体220
は、材料の上プライの折畳んだ縁部とステッチ列との間
の縫い代の幅を変化させるため、ステッチ線に対して左
右に調節自在である。調節自在の縁部案内体220を支
持する取り付け機構は、前ローラーブラケット60に形
成された穴240、242、及び244(図6のB参
照)に取り付けられている。調節自在の縁部案内体22
0は、その取り付け機構により、独立してばね負荷され
ており、そのため、シームを横切って移動するとき、加
工材料と接触して上下に動くことができる。
【0034】縁部案内体220は、縁部案内体取り付け
ピン222を一体に有し、このピンは、案内アーム22
4に形成された開口部223内に延びている。縁部案内
体取り付けピン222は、開口部223内でその軸線の
長手方向に摺動でき、所定の長手方向調節位置にねじ2
25で係止できる。このように、選択された位置に長手
方向に調節し係止することにより、縁部案内体220を
ステッチの列の左又は右に調節でき、及びかくして縫い
代の幅を確立できる。このように調節自在であるという
特徴を有するため、抑金162を交換しなくても縫い代
を変化させることができる。案内アーム224は、前ロ
ーラーブラケット60に形成された穴240を通って延
びる(図6のB参照)枢動シャフト226をその後端に
有する。枢動シャフト226は、前ローラーブラケット
60の表面と自由に枢動するように係合するワッシャ2
27を有する。枢動シャフト226により、縁部案内体
220を、シーム等を横切って移動する必要に応じて、
上下に枢動させることができる。前ばねフィンガ232
は、このフィンガに形成された開口部(図示せず)に設
けられた穴240の外に突出した枢動シャフト226の
部分によって支持されている。前ばねフィンガ232
は、下方に差し向けられたアーム233及び枢動シャフ
ト226と平行に延びる止めピン231を有する。ばね
248の一端を受け入れるため、下方に差し向けられた
アーム233の下端には穴246が形成されている。縁
部案内スラスタ228が前ばねフィンガ232の外側で
枢動シャフトによって支持されている。縁部案内スラス
タ228のアームには、前ばねフィンガ232の止めピ
ン231を受け入れるための開口部が形成されている。
縁部案内スラスタ228は、枢動シャフト226にねじ
230で固定されている。かくして、前ばねフィンガ2
32の下方に差し向けられたアーム233及び縁部案内
スラスタ228のアーム229は、枢動シャフト226
に固定されており、これとともに枢動する。平らなヘッ
ド235を持つ例えばナイロン材料製のスラストピン2
34が、前ローラーブラケット60に形成された穴24
2によって支持されている。縁部案内スラスタ228の
アーム229は、スラストピン234のヘッド235と
面一であり、これに沿って摺動する。後ばねフィンガ2
36は、前ローラーブラケット60に形成されたねじ穴
244にねじ237で固定されている。後ばねフィンガ
236の末端には、ばね248の他端を受け入れるため
の開口部247が形成されている。ばね248は、後ば
ねフィンガ236から前ばねフィンガ232まで延びて
おり、枢動シャフト226にトルクを時計周り方向に及
ぼし、及びかくして縁部案内体220に下方へのばね圧
力を及ぼすように機能する。この下方へのばね圧力の大
きさは、ねじ237を緩め、後ばねフィンガ236の位
置を調節し、これをねじ237によって調節位置に固定
し、後ばねフィンガ236の位置を調節することによっ
て調節できる。
【0035】図15は、後シャフト32を制御するため
の好ましい実施例を開示する。この実施例では、複動式
空気シリンダ200がトッププレート22の上方でシャ
フト32の上端に取り付けられている。加圧空気を空気
シリンダ200のピストンのいずれかの側に供給でき
る。加圧空気をシリンダ200に供給し、主ブラケット
34に下方への圧力を加える場合には、手動式の実施例
においてこのような作用をなすばねが必要でなくなる。
加圧空気をシリンダ200に供給し、主ブラケットを持
ち上げて加工品から離す場合には、手動リフトハンドル
40が必要でなくなる。ミシンのオペレータは、複動式
空気シリンダ200に差し向けられる加圧空気を制御で
きる。
【0036】図16は、抑えバー160を上下させるた
めの好ましい実施例を開示する。複動式空気シリンダ2
02がトッププレート22の上方で抑えバー160の上
端に連結されている。空気シリンダ202を一方向に賦
勢して抑えバー160を持ち上げ、他方の方向に賦勢し
てこれを下げる。ミシンのオペレータは、複動式空気シ
リンダ202に差し向けられる加圧空気を制御できる。
【0037】図17は、前ローラーブラケット60の前
端及び前ローラー86を持ち上げるための好ましい実施
例を開示する。この実施例では、複動式空気シリンダ2
04が前空気シャフト206に連結されている。図8に
示す機械的な実施例におけるように、枢動ブッシュ20
8はハブ98内に揺動自在に支承されている。前空気シ
ャフト206は、枢動ブッシュ208に形成されたボア
を通って前空気アダプタ210内に延びている。前空気
アダプタ210内で、前空気シャフト206が複動式空
気シリンダ204のピストンロッド(図示せず)に連結
されている。前空気シャフト206の往復運動を前ロー
ラーブラケット60のU字形状部分92に伝達するた
め、クランプ212、スラストワッシャ214、及びネ
オプレンワッシャ216が前空気シャフト206の下端
に設けられている。機械式の実施例(図8参照)では、
前ローラーばね108は、前ローラーブラケット60に
調節自在の圧力を下方に加えるように機能する。この機
能は、好ましい空気シリンダの実施例では、空気シリン
ダ204が行う。しかしながら、好ましい空気シリンダ
の実施例では、空気シリンダ204は、前ローラーブラ
ケット60の前端を上下させる機能も行う。機械式の実
施例では、この機能は、図9に示す手動リフトケーブル
アッセンブリ140によって行われる。ミシンのオペレ
ータは、複動式空気シリンダ204に差し向けられる加
圧空気を制御できる。
【0038】追加の縁部案内体の実施例を図18乃至図
21に示す。図19で最もよくわかるように、縁部案内
ブラケット310が前ローラーブラケット60の傾斜し
たU字形状部分92の左縁部に固定されている。ブラケ
ット310は、互いに直角の二つのアーム311及び3
12を有する。これらのアームは、両方とも、前ローラ
ーブラケット60にねじ込んだボルトで傾斜したU字形
状部分92に固定されている。縁部案内ブラケット31
0は、更に、ボア314が形成されたハブ部分313を
有する。枢動シャフト316がボア314に回転自在に
受け入れられている。枢動シャフトは、一方の側に設け
られたカラー317、スラストワッシャ318、及び他
方の側に設けられたばねクリップ319によってボア3
14内に保持されている。ばねクリップ319は、枢動
シャフト316に形成された溝にスナップ嵌めしてい
る。枢動シャフト316に形成された穴に一端が固定さ
れたコイルばね325は、枢動シャフト316に巻き付
けたコイル部分326及び縁部案内ブラケット310の
底縁部を横切って延びるアーム部分327を含む。カラ
ー317を越えて延びる枢動シャフト316の端部分に
揺動アーム330がねじ332で固定されている。ばね
325は、揺動アームを前方に向かって上方に揺動させ
る。縁部案内体320には、揺動アーム330の自由端
を受け入れる溝322が形成されている。縁部案内体3
20は、揺動アーム330にねじ323で固定されてい
る。枢動シャフト316に沿った揺動アーム330の位
置は、縁部案内体320を前フィーダーローラー86に
向かって又はこれから遠ざかるように移動するようにね
じ332によって調節できる。縁部案内体320は、そ
の作動位置にあるとき、前送りローラー86の側部に沿
っており、針板180の真上にある。揺動アーム330
及び縁部案内体320は、前送りローラーが持ち上がっ
たとき、材料折畳み装置に向かって前方に揺動する。縁
部案内体320は、この前方位置にあるとき、材料が折
畳み装置に装入され、前送りローラーの下に押し込まれ
る際、材料用縁部案内体として機能する。縁部案内体3
20の前フィーダーローラー86に対するその横方向位
置が維持されるため、折畳み装置内の材料は適正に整合
する。
【0039】多くの縫製作業における種々の目的につい
て差動送り歯を使用する。ミシン用差動送り機構は、例
えば、米国特許第4,436,045号に開示されてい
る。同特許について触れたことにより、その特許に開示
されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。
差動送り歯機構の一実施例を図22に示す。主送り歯4
08が主送りバー447に固定されており、差動送り歯
402が差動送りバー441に固定されている。主送り
歯408及び差動送り歯402の両方に加えられる垂直
方向移動は同じであり、変わることがない。しかしなが
ら、差動送り歯402の水平方向移動即ち前後移動は、
主送り歯408よりも多く又は少ないように変化させる
ことができる。主送りバー447は、クランク機構41
3からその垂直方向移動を受け入れ、その水平方向移動
はアーム410によって制御される。主送りバー447
の垂直方向移動は、差動送りバー441の爪442と主
送りバー447の平らな表面443との係合により、差
動送りバー441に伝達される。図23で最もよくわか
るように、ミシンには制御装置400が設けられてい
る。この制御装置は、オペレータが差動送り歯402の
水平方向移動即ち前後移動を調節するのに便利な位置に
設けられている。この制御装置400には、オペレータ
が摘むことができるアーム410が枢着されている。こ
のアームの自由端は、調節レベルを表す表示の上を移動
する指示器として機能する。例えば、12時の位置で
は、差動送り歯402の水平方向送りが主送り歯408
と同じであり、12時の位置の右側は、差動送り歯の水
平方向送りが主送り歯408よりも大きいことを示し、
12時の位置の左側は、差動送り歯の水平方向送りが主
送り歯408よりも小さいことを示す。図23に示すミ
シン2は、本発明を使用できる種類のミシンであるが、
図23には従来のローラー送り機構が示してあるという
ことに着目しなければならない。枢着されたアーム41
0は、枢着摺動ブロック(図示せず)を有し、このブロ
ックはベルクランク434のスロット436において設
定を行う。かくして、枢動アーム410を調節すること
によって、ベルクランク434を枢動シャフト435を
中心として枢動させる。ベルクランク434の他方のア
ームは、リンク437を介してレバー439に連結され
ている。レバー439の一端には、揺動部材430に形
成されたスロット432内を摺動する摺動ブロック43
1が枢着されている。レバー439の他端は、ブッシュ
444を介して差動送りバー441に連結されている。
揺動部材430は、カラー429に枢着されたクランク
アームにより移動される。従来のクランクアーム(図示
せず)は、ミシンの主駆動シャフトが支持する偏心体に
より駆動される。この機構において、アーム410を調
節すると、摺動ブロック431がスロット432に沿っ
て移動する。スロット432内の摺動ブロック431の
位置が、差動送り歯402に伝達される水平方向移動の
量を決定する。摺動ブロック431がスロット432の
下部分内で枢動シャフト435の近くに配置されている
とき、レバー439に動きを与えるためのレバーアーム
が小さく、差動送り歯402に与えられる水平方向移動
の量がこれに対応して小さい。摺動ブロック431がス
ロット432の上部分に配置されている場合には、レバ
ー439に動きを与えるレバーアームが大きく、差動送
り歯402に与えられる水平方向移動がこれに対応して
大きい。
【0040】図24でわかるように、差動送り歯402
は、前ローラー86の真下にあるように配置されてい
る。かくして、これらの構成要素は、被駆動上送り前ロ
ーラー86、及び被駆動下送り差動送り歯402として
機能する。差動送り歯402のステッチ長は、制御装置
400で設定する。通常は、制御装置400は、主送り
歯408による所定長さ当たりのステッチ数が同じにな
るように設定されている。前ローラー86は、折畳んだ
シームの上プライと接触し、差動送り歯402は、折畳
んだシームの下プライと接触する。かくして、差動送り
歯402が下プライに加える移動量が、前ローラー86
が上プライに加える移動に関して変化すると、上プライ
及び下プライの送り速度が変化する。上述のように、制
御装置400のアーム410を調節することによって、
差動送り歯402の移動量を、前ローラー86が上プラ
イに加える移動に関して増減させることができる。
【0041】本発明のこの特徴は、オペレータが上下の
プライの横シームを合わせることができるようにする上
で重要である。横シームが整合するということは、衣料
の構造的サウンドネス(soundness )、適正な装着、及
び外観にとって重要である。本発明のこの特徴により、
オペレータはシームの終わりでも上下のプライを合わせ
て出すことができるため、重要である。従来技術では、
終了時に横シームを整合させること及び上下のプライを
合わせることの両方が、オペレータが上下のプライを引
っ張ることによって得ようと試みる目的である。本発明
によれば、オペレータは、横シームが合い、端が同時に
形成されるように上下のプライ間の送り速度を変化させ
るのに制御装置400の制御アーム410を動かすだけ
である。
【0042】本発明を、特に図示の装置を参照して上文
中に詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱すること
なく、変形、変更、送り等価の機能の使用を行うことが
できるということは理解されるべきである。従って、本
願の特許請求の範囲は、このような変形送り変更を含も
うとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは、本発明の一実施例が取り付けられた高速
フィードオフ・ザ・アーム型ミシンの上ヘッド部分の斜
視図であり、Bは、Aに示すミシンで使用できる種類の
伏せ縫いアッセンブリの分解図である。
【図2】後案内システム及び後ばね圧力システムの機構
を明瞭に示す、本発明の機構の一部を後方から見た斜視
図である。
【図3】後シャフト用手動リフト及び主ブラケットを明
瞭に示す、本発明の機構の一部を側方から見た斜視図で
ある。
【図4】後シャフト用後リフトハンドル及び主ブラケッ
トの斜視図である。
【図5】抑えバー、抑金ホルダ、抑金及び針板を明瞭に
示す、本発明の機構の一部を前方から見た斜視図であ
る。
【図6】Aは、前ローラー及び後ローラーを明瞭に示
す、本発明の機構の一部を前方上方から見た斜視図であ
り、Bは、Aに示す機構の一部を駆動ベルトを外した状
態で後方下方から見た斜視図である。
【図7】高さ調節ブラケットを明瞭に示す、本発明の機
構の一部を前方から見た斜視図である。
【図8】前ローラー用手動ばねを明瞭に示す、本発明の
機構の一部を前方から見た斜視図である。
【図9】手動リフトケーブルアッセンブリを明瞭に示
す、本発明の機構の一部を後方から見た斜視図である。
【図10】後ローラー駆動装置用のマイタ歯車ケースを
明瞭に示す、本発明の機構の一部を前方から見た斜視図
である。
【図11】針板、抑金、後ローラー及び前ローラーを明
瞭に示す、本発明の機構の一部を前方から見た斜視図で
ある。
【図12】調節自在の縁部案内体の実施例を含む本発明
の機構の一部を上方から見た斜視図である。
【図13】調節自在の縁部案内体の実施例を含む本発明
の機構の一部を前方から見た斜視図である。
【図14】前ローラーブラケット及び調節自在の縁部案
内体の実施例を含む本発明の機構の一部を前方から見た
斜視図である。
【図15】主ブラケット用空気リフト機構を示す、本発
明の機構の一部を後方から見た斜視図である。
【図16】抑えバー、抑金ホルダ、抑金、針板、及び抑
えバー空気リフト機構を明瞭に示す、本発明の機構の一
部を前方から見た斜視図である。
【図17】前空気圧リフト機構を明瞭に示す、本発明の
機構の一部を後方から見た斜視図である。
【図18】前フィーダーローラー及び針板と隣接した作
動位置で示す、別の縁部案内体の実施例を上方から見た
斜視図である。
【図19】図18に示す縁部案内体の実施例を前フィー
ダーローラーと隣接した作動位置で示す斜視図である。
【図20】図18及び図19に示す縁部案内体を前フィ
ーダーローラーと隣接した作動位置で、針板なしで示す
実施例の斜視図である。
【図21】図18、図19、及び図20に示す縁部案内
体を前ローラーブラケットを持ち上げ、縁部案内体を前
方に揺動させた状態で示す実施例の斜視図である。
【図22】差動送り歯機構の一実施例の分解図である。
【図23】本発明とともに使用する種類のミシンの斜視
図であり、この図には、差動送り装置用の制御装置が示
してある。
【図24】差動送り歯と前ローラーとの間の関係を示
す、差動送り歯を含む実施例の側面図である。
【符号の説明】
2 高速フィードオフ・ザ・アーム型ミシン 3 下アーム 4 伏せ縫いアッセンブリ 5 上スクロール 6 下スクロール 7 加工物支持面 8 往復動針 30 前ローラーフィーダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイル・アール・カー アメリカ合衆国イリノイ州61008,ベルヴ ィデア,ナインス・アベニュー 1316 (72)発明者 ラリー・ディー・クリスラー アメリカ合衆国イリノイ州60014,クリス タル・レイク,ハンティントン・ドライヴ 834

Claims (50)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製ヘッド及び下アームを含むミシンに
    おいて、 前記下アームによって支持された針板と、 前記縫製ヘッドに取り付けられた往復動針、前記縫製ヘ
    ッドによって支持された抑金、前記針板に向かって及び
    これから遠ざかるように移動できるように前記縫製ヘッ
    ドに取り付けられた主ブラケット、該主ブラケットで支
    承された後ローラーシャフト、該後ローラーシャフトに
    固定されており且つ前記針板の上方に前記抑金の後方に
    配置された後フィーダーローラーを含むステッチ形成機
    構と、 前記ステッチ形成機構に供給されるべき材料を折畳むた
    め、前記下アームに前記針板の前方で取り付けられた材
    料折畳み装置と、 前記縫製ヘッドに連結された前ローラーブラケットであ
    って、前ローラーシャフトが前記前ローラーブラケット
    で支承されており、前フィーダーローラーが前記前ロー
    ラーブラケットによって支持されており、前記前送りロ
    ーラーは、折畳み装置から折畳み済みの材料を受け入
    れ、縫い代が一貫しており且つ折畳み済みの材料を手動
    で制御する必要がないように折畳み済みの材料をステッ
    チ形成機構内に積極的に送るように機能する、前ローラ
    ーブラケットと、 前記後フィーダーローラー及び前記前フィーダーローラ
    ー用の駆動機構とを有する、ミシン。
  2. 【請求項2】 縫製ヘッド及び下アームを含む、伏せ縫
    いシーム用のステッチ列をつくりだすためのミシンにお
    いて、 前記下アームによって支持された針板と、 前記縫製ヘッドに取り付けられた針、前記縫製ヘッドに
    よって支持された抑金、前記針板に向かって及びこれか
    ら遠ざかるように移動できるように前記縫製ヘッドに取
    り付けられた主ブラケット、該主ブラケットで支承され
    た後ローラーシャフト、該後ローラーシャフトに固定さ
    れており且つ前記針板の上方に前記抑金の後方に配置さ
    れた後フィーダーローラーを含むステッチ形成機構と、 前記主ブラケットに枢着された前ローラーブラケットで
    あって、前ローラーシャフトが前記前ローラーブラケッ
    トで支承されており、前フィーダーローラーが前ローラ
    ーブラケットによって支持されており、前記前送りロー
    ラーは、折畳み装置から折畳み済みの材料を受け入れ、
    縫い代が一貫しており且つ折畳み済みの材料を手動で制
    御する必要がないように折畳み済みの材料をステッチ形
    成機構内に積極的に送るように機能する、前ローラーブ
    ラケットと、 前記後フィーダーローラー及び前記前フィーダーローラ
    ー用の駆動機構とを有する、ミシン。
  3. 【請求項3】 前記後ローラーシャフトは、前記前ロー
    ラーシャフトに駆動的に連結されており、前記前ローラ
    ーシャフトは、前フィーダーローラーが後フィーダーロ
    ーラーと同期して駆動されるように、前記後ローラーシ
    ャフトによって駆動される、請求項2に記載のミシン。
  4. 【請求項4】 前記主ブラケット及び前記前ローラーブ
    ラケットを前記縫製ヘッドに向かって押圧するための独
    立した押圧機構が設けられている、請求項2に記載のミ
    シン。
  5. 【請求項5】 主ブラケット及び前記前ローラーブラケ
    ットを前記下アームの上方に間隔を隔てられた所定位置
    に持ち上げ、この位置に保持するための機構が設けられ
    ている、請求項4に記載のミシン。
  6. 【請求項6】 前記主ブラケット及び前記前ローラーブ
    ラケットを前記縫製ヘッドに向かって押圧するための前
    記独立した機構が空気シリンダである、請求項4に記載
    のミシン。
  7. 【請求項7】 主ブラケット及び前記前ローラーブラケ
    ットを前記下アームの上方に間隔を隔てられた所定位置
    に持ち上げ、この位置に保持するための前記機構が空気
    シリンダである、請求項5に記載のミシン。
  8. 【請求項8】 前記抑金は、前方に延びる一体の縁部案
    内体を有し、この案内体は、材料の上プライの折畳んだ
    縁部と係合し、材料の上プライの折畳んだ縁部とステッ
    チ線との間に一貫した縫い代を形成する、請求項2に記
    載のミシン。
  9. 【請求項9】 調節自在の縁部案内部材が、ステッチ列
    の左右に調節できるように、前記前ローラーブラケット
    に取り付け機構で取り付けられている、請求項2に記載
    のミシン。
  10. 【請求項10】 調節自在の縁部案内部材が、前ローラ
    ーブラケットに対して上下に持ち上げることができるよ
    うに取り付け機構で前記前ローラーブラケットに取り付
    けられている、請求項2に記載のミシン。
  11. 【請求項11】 調節自在の縁部案内部材が、前ローラ
    ーブラケットに対して上下に持ち上げることができるよ
    うに取り付け機構で前記前ローラーブラケットに取り付
    けられている、請求項9に記載のミシン。
  12. 【請求項12】 前記抑金は、間にスロットが形成され
    た少なくとも三つの前方に延びるトウを有し、前記前送
    りローラーは、多数の比較的薄い区分を有し、これらの
    区分は、前記前送りローラーとともに持ち上がる材料を
    前記トウが引き剥がすように、前記抑金のトウ間に形成
    された前記スロット内に延びるような大きさを持ち且つ
    そのような位置に配置されている、請求項2に記載のミ
    シン。
  13. 【請求項13】 縫製ヘッド及び加工物支持面を含む、
    伏せ縫いシーム用のステッチ列を形成するためのミシン
    において、 前記縫製ヘッドに取り付けられた針、前記加工物支持面
    によって支持された針板、及び前記縫製ヘッドによって
    支持された抑金を含む、ステッチ形成領域にステッチを
    形成するためのステッチ形成機構と、 前記縫製ヘッドに往復動自在に取り付けられた主ローラ
    ープラーブラケットであって、後ローラープラーが前記
    主ローラープラーブラケットに前記ステッチ形成領域の
    後方の所定位置でほぼ水平な軸線を中心として回転自在
    に取り付けられており、前ローラーブラケットが前記主
    ローラープラーブラケットに前記ほぼ水平な軸線を中心
    として枢着され、前記前ローラーブラケットの前部分に
    は、前ローラーが前記ステッチ形成領域の前方の所定位
    置で回転自在に取り付けられており、前記後ローラー及
    び前記前ローラーを前から後への送り線に沿って加工品
    を前進する所定方向に駆動するように作動できる駆動機
    構が設けられている、主ローラープラーブラケットとを
    有し、 前記抑金は、前記前ローラーと前記後ローラープラーと
    の間に配置されており、更に、 前記主ローラープラーブラケット及び前記前ローラーブ
    ラケットの前部分を前記加工物支持面に向かって又はこ
    れから遠ざかるように上下させるための持ち上げ機構を
    有する、ミシン。
  14. 【請求項14】 前記駆動機構は、前記後ローラープラ
    ーと前記前ローラープラーとの間の駆動装置を含み、前
    記前ローラープラーは、前記後ローラープラーと同期し
    て駆動されるように、前記後ローラープラーによって駆
    動される、請求項13に記載のミシン。
  15. 【請求項15】 前記主ブラケット及び前記前ローラー
    ブラケットを前記縫製ヘッドに向かって押圧するための
    独立した押圧機構が設けられている、請求項13に記載
    のミシン。
  16. 【請求項16】 主ブラケット及び前記前ローラーブラ
    ケットを前記加工物支持面の上方に間隔を隔てられた所
    定位置に持ち上げ、この位置に保持するための機構が設
    けられている、請求項15に記載のミシン。
  17. 【請求項17】 前記主ブラケット及び前記前ローラー
    ブラケットを前記縫製ヘッドに向かって押圧するための
    前記独立した機構が空気シリンダである、請求項15に
    記載のミシン。
  18. 【請求項18】 主ブラケット及び前記前ローラーブラ
    ケットを前記下アームの上方に間隔を隔てられた所定位
    置に持ち上げ、この位置に保持するための前記機構が空
    気シリンダである、請求項16に記載のミシン。
  19. 【請求項19】 前記抑金は、前方に延びる一体の縁部
    案内体を有し、この案内体は、材料の上プライの折畳ん
    だ縁部と係合し、材料の上プライの折畳んだ縁部とステ
    ッチ線との間に一貫した縫い代を形成する、請求項13
    に記載のミシン。
  20. 【請求項20】 調節自在の縁部案内部材が、前記前ロ
    ーラーブラケットによって支持された取り付け機構で、
    ステッチ列の左右に調節できるように取り付けられてい
    る、請求項13に記載のミシン。
  21. 【請求項21】 調節自在の縁部案内部材が、前記前ロ
    ーラーブラケットによって支持された取り付け機構で、
    前ローラーブラケットに対して上下に持ち上げることが
    できるように取り付けられている、請求項13に記載の
    ミシン。
  22. 【請求項22】 調節自在の縁部案内部材が、前記前ロ
    ーラーブラケットによって支持された取り付け機構で、
    前ローラーブラケットに対して上下に持ち上げることが
    できるように取り付けられている、請求項20に記載の
    ミシン。
  23. 【請求項23】 前記抑金は、間にスロットが形成され
    た少なくとも三つの前方に延びるトウを有し、前記前ロ
    ーラーは、多数の比較的薄い区分を有し、これらの区分
    は、前記前送りローラーとともに持ち上がる材料を前記
    トウが引き剥がすように、前記抑金のトウ間に形成され
    た前記スロット内に延びるような大きさを持ち且つその
    ような位置に配置されている、請求項13に記載のミシ
    ン。
  24. 【請求項24】 加工材料の伏せ縫いシームに沿ってス
    テッチ列を形成するための方法において、(a)後送り
    ローラーを下方に押圧し、ステッチ形成領域の後方で加
    工材料の上面と接触させる工程と、(b)前送りローラ
    ーを下方に押圧し、ステッチ形成領域の前方で加工材料
    の上面と接触させる工程と、(c)加工材料をステッチ
    形成領域から引っ張ったりこの領域に押し込んだりする
    所定方向に後送りローラー及び前送りローラーを駆動す
    る工程と、(d)折畳み済みの加工品の縁部を、この縁
    部がステッチ列から一定の間隔のところに維持され、一
    貫して縫い代が形成されるように案内する工程とを有す
    る方法。
  25. 【請求項25】 (e)加工材料に及ぼされる引っ張り
    及び押し込みの大きさを同期させるため、前送りローラ
    ーを後送りローラーで駆動する工程、を追加に有する、
    請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 (f)前送りローラーに作用する押圧
    力を後送りローラーに加えられる押圧力とは別に調節す
    る工程、及び、(g)後送りローラーに作用する押圧力
    を前送りローラーに加えられる押圧力とは別に調節する
    工程、を追加に有する、請求項24に記載の方法。
  27. 【請求項27】 (h)空気シリンダを使用して後送り
    ローラー及び前送りローラーに押圧力を加える工程、を
    追加に有する、請求項24に記載の方法。
  28. 【請求項28】 (i)加工品の縁部の案内に使用され
    る機構を調節し、好ましい大きさの縫い代を持つ最終製
    品を製造する工程、を追加に有する、請求項24に記載
    の方法。
  29. 【請求項29】 (j)加工品の縁部の案内に使用され
    る機構を前送りローラーに対して垂直方向に移動できる
    ように取り付ける工程、を追加に有する、請求項24に
    記載の方法。
  30. 【請求項30】 (k)前送りローラーの送出側に乗り
    上げた加工品を引き剥がし、加工品を抑金の下に確実に
    通過させる工程、を追加に有する、請求項24に記載の
    方法。
  31. 【請求項31】 縫製ヘッド及び下アームを含むミシン
    において、 前記下アームによって支持された針板と、 前記縫製ヘッドに取り付けられた往復動針、前記針板に
    向かって及びこれから遠ざかるように移動できるように
    前記縫製ヘッドに取り付けられた主ブラケット、該主ブ
    ラケットで支承された後ローラーシャフト、該後ローラ
    ーシャフトに固定されており且つ前記針板の上方に前記
    抑金の後方に配置された後フィーダーローラーを含むス
    テッチ形成機構と、 前記ステッチ形成機構に供給されるべき材料を折畳むた
    め、前記下アームに前記針板の前方で取り付けられた材
    料折畳み装置と、 前記縫製ヘッドに連結された前ローラーブラケットであ
    って、前ローラーシャフトが前記前ローラーブラケット
    で支承されており、前フィーダーローラーが前記前ロー
    ラーブラケットによって支持されており、前記前送りロ
    ーラーは、折畳み装置から折畳み済みの材料を受け入
    れ、縫い代が一貫しており且つ折畳み済みの材料を手動
    で制御する必要がないように折畳み済みの材料をステッ
    チ形成機構内に積極的に送るように機能する、前ローラ
    ーブラケットと、 前記前ローラーブラケットが作動位置にあるときに前記
    前フィーダーローラーと隣接するように取り付け機構で
    前記前ローラーブラケットに取り付けられており、前記
    前ローラーブラケットが持ち上げられたときに前記材料
    折畳み装置に向かって前方に揺動し、この位置におい
    て、材料が前記折畳み装置に装入されて前フィーダーロ
    ーラーの下にあるとき、材料用の縁部案内体として機能
    し、前記前ローラーブラケットがその作動位置に戻ると
    き、前記前フィーダーローラーと隣接したその位置に戻
    る、調節自在の縁部案内部材とを有する、ミシン。
  32. 【請求項32】 前記取り付け機構は、前記前ローラー
    ブラケットにしっかりと固定され且つ前ローラーブラケ
    ットから前方に延びるブラケットと、 前記ブラケットの前端で支承された枢動シャフト、及び
    前記枢動シャフトが前記ブラケットに対して軸線方向に
    移動しないようにする拘束装置と、 前記枢動シャフトに固定され、前記調節自在の縁部案内
    体をその自由端で支持する揺動アームと、 前記枢動シャフトを押圧し、前記前ローラーブラケット
    が持ち上げられたときに前記材料折畳み装置に向かって
    前方に揺動し、前記前ローラーブラケットがその作動位
    置に戻るとき、前記前フィーダーローラーと隣接した位
    置に戻る押圧装置とを有する、請求項31に記載のミシ
    ン。
  33. 【請求項33】 前記調節自在の縁部案内部材用の前記
    取り付け機構により、前記調節自在の縁部案内部材をス
    テッチ列の左右に調節できる、請求項32に記載のミシ
    ン。
  34. 【請求項34】 前記調節自在の縁部案内部材用の前記
    取り付け機構により、前記調節自在の縁部案内部材を前
    ローラーブラケットに対して上下に移動させることがで
    きる、請求項32に記載のミシン。
  35. 【請求項35】 縫製ヘッド及び加工物支持面を含む、
    伏せ縫いシーム用のステッチ列をつくりだすためのミシ
    ンにおいて、 前記縫製ヘッドに取り付けられた針、及び前記加工物支
    持面によって支持された針板を含む、ステッチ形成領域
    にステッチを形成するためのステッチ形成機構と、 前記縫製ヘッドに往復動自在に取り付けられた主ローラ
    ープラーブラケットであって、後ローラープラーが主ロ
    ーラープラーブラケットに前記ステッチ形成領域の後方
    の所定位置でほぼ水平方向な軸線を中心として回転自在
    に取り付けられ、前ローラーブラケットが前記主ローラ
    ープラーブラケットに前記ほぼ水平方向な軸線を中心と
    して枢着され、前記前ローラーブラケットの前部分に
    は、前ローラーが前記ステッチ形成領域の前方の所定位
    置で回転自在に取り付けられており、前記後ローラー及
    び前記前ローラーを前から後への送り線に沿って加工品
    を前進する所定方向に駆動するように作動できる駆動機
    構が設けられている、主ローラープラーブラケットとを
    有し、 前記ステッチ形成機構に供給されるべき材料を折畳むた
    め、前記加工物支持面に前記針板の前方で取り付けられ
    た材料折畳み装置と、 前記主ローラープラーブラケット及び前記前ローラーブ
    ラケットの前部分を前記加工物支持面に向かって又はこ
    れから遠ざかるように上下させるための持ち上げ機構
    と、 前記前ローラーブラケットが作動位置にあるときに前記
    前フィーダーローラーと隣接するように取り付け機構で
    前記前ローラーブラケットに取り付けられており、前記
    前ローラーブラケットが持ち上げられたときに前記材料
    折畳み装置に向かって前方に揺動し、前記前ローラーブ
    ラケットがその作動位置に戻るとき、前記前フィーダー
    ローラーと隣接した位置に戻る、調節自在の縁部案内部
    材とを有する、ミシン。
  36. 【請求項36】 前記取り付け機構は、前記前ローラー
    ブラケットにしっかりと固定され且つ前ローラーブラケ
    ットから前方に延びるブラケットと、 前記ブラケットの前端で支承された枢動シャフト、及び
    前記枢動シャフトが前記ブラケットに対して軸線方向に
    移動しないようにする拘束装置と、 前記枢動シャフトに固定され、前記調節自在の縁部案内
    体をその自由な下端で支持する揺動アームと、 前記枢動シャフトを押圧し、前記前ローラーブラケット
    が持ち上げられたときに前記材料折畳み装置に向かって
    前方に揺動し、前記前ローラーブラケットがその作動位
    置に戻るとき、前記前フィーダーローラーと隣接した位
    置に戻る押圧装置とを有する、請求項35に記載のミシ
    ン。
  37. 【請求項37】 前記調節自在の縁部案内部材用の前記
    取り付け機構により、前記調節自在の縁部案内部材をス
    テッチ列の左右に調節できる、請求項36に記載のミシ
    ン。
  38. 【請求項38】 前記調節自在の縁部案内部材用の前記
    取り付け機構により、前記調節自在の縁部案内部材を前
    ローラーブラケットに対して上下に移動させることがで
    きる、請求項36に記載のミシン。
  39. 【請求項39】 厚く且つ嵩張った横シームと遭遇する
    シームに沿って一貫した長さを持つステッチ列を形成す
    るための方法において、(a)後送りローラーを下方に
    押圧し、ステッチ形成領域の後方で加工材料の上面と接
    触させる工程と、(b)前送りローラーを下方に押圧
    し、ステッチ形成領域の前方で加工材料の上面と接触さ
    せる工程と、(c)加工材料をステッチ形成領域から引
    っ張ったりこの領域に押し込んだりする所定方向に後送
    りローラー及び前送りローラーを駆動する工程とを有す
    る方法。
  40. 【請求項40】 (e)加工材料に及ぼされる引っ張り
    及び押し込みの大きさを同期させるため、前送りローラ
    ーを後送りローラーで駆動する工程、を追加に有する、
    請求項39に記載の方法。
  41. 【請求項41】 (j)加工材料に対して積極的な送り
    を提供し続けている最中に横シームと遭遇したとき、前
    ローラーを持ち上げて横シーム上を移動するように前送
    りローラーを後送りローラーに枢着する工程、を追加に
    有する、請求項39に記載の方法。
  42. 【請求項42】 (j)加工材料に対して積極的な送り
    を提供し続けている最中に横シームと遭遇したとき、前
    ローラーを持ち上げて横シーム上を移動するように前送
    りローラーを後送りローラーに枢着する工程、を追加に
    有する、請求項40に記載の方法。
  43. 【請求項43】 (f)前送りローラーに作用する押圧
    力を後送りローラーに加えられる押圧力とは別に調節す
    る工程、及び、(g)後送りローラーに作用する押圧力
    を前送りローラーに加えられる押圧力とは別に調節する
    工程、を追加に有する、請求項39に記載の方法。
  44. 【請求項44】 (f)前送りローラーに作用する押圧
    力を後送りローラーに加えられる押圧力とは別に調節す
    る工程、及び、(g)後送りローラーに作用する押圧力
    を前送りローラーに加えられる押圧力とは別に調節する
    工程、を追加に有する、請求項41に記載の方法。
  45. 【請求項45】 縫製ヘッド及び下アームを含むミシン
    において、 前記下アームによって支持された針板と、 前記縫製ヘッドに取り付けられた往復動針、前記縫製ヘ
    ッドによって支持された抑金、前記針板に向かって及び
    これから遠ざかるように移動できるように前記縫製ヘッ
    ドに取り付けられた主ブラケット、前記ミシンに前記抑
    金と協働関係で取り付けられた主送り歯、前記主ブラケ
    ットで支承された後ローラーシャフト、該後ローラーシ
    ャフトに固定されており且つ前記針板の上方に前記抑金
    の後方に配置された後フィーダーローラーを含むステッ
    チ形成機構と、 前記縫製ヘッドに連結された前ローラーブラケットであ
    って、前ローラーシャフトが前記前ローラーブラケット
    で支承されており、前フィーダーローラーが前記前ロー
    ラーブラケットによって支持されており、前記前送りロ
    ーラーは、材料を受け入れ、この材料をステッチ形成機
    構に向かって積極的に送るように機能する、前ローラー
    ブラケットと、 前記後フィーダーローラー及び前記前フィーダーローラ
    ー用の駆動機構と、 前記前フィーダーローラーと協働関係で前記ミシンに取
    り付けられた差動送り歯とを有する、ミシン。
  46. 【請求項46】 前記主送り歯及び前記差動送り歯に垂
    直方向移動成分及び水平方向移動成分の両方を与えるた
    めの駆動機構と、 オペレータが上下のプライの横シームを合わせることが
    でき且つ上下のプライを合わせてシームの終わりで等し
    く出るようにできるように、ミシンの作動中にオペレー
    タが容易に使用できる制御装置で変化させることができ
    る水平方向移動成分を前記差動送り歯に加えるための駆
    動機構とを更に有する、請求項45に記載のミシン。
  47. 【請求項47】 前記後ローラーシャフトは前記前ロー
    ラーシャフトに駆動的に連結されており、前記前ローラ
    ーシャフトは、前フィーダーローラーが後フィーダーロ
    ーラーと同期して駆動されるように前記後ローラーシャ
    フトによって駆動される、請求項45に記載のミシン。
  48. 【請求項48】 前記主ブラケット及び前記前ローラー
    ブラケットを前記縫製ヘッドに向かって押圧するための
    独立した押圧機構が設けられている、請求項45に記載
    のミシン。
  49. 【請求項49】 前記後ローラーシャフトは前記前ロー
    ラーシャフトに駆動的に連結されており、前記前ローラ
    ーシャフトは、前フィーダーローラーが後フィーダーロ
    ーラーと同期して駆動されるように前記後ローラーシャ
    フトによって駆動される、請求項46に記載のミシン。
  50. 【請求項50】 前記主ブラケット及び前記前ローラー
    ブラケットを前記縫製ヘッドに向かって押圧するための
    独立した押圧機構が設けられている、請求項46に記載
    のミシン。
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