JPH09104420A - 欠品トレー検知装置 - Google Patents

欠品トレー検知装置

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JPH09104420A
JPH09104420A JP7289224A JP28922495A JPH09104420A JP H09104420 A JPH09104420 A JP H09104420A JP 7289224 A JP7289224 A JP 7289224A JP 28922495 A JP28922495 A JP 28922495A JP H09104420 A JPH09104420 A JP H09104420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで欠品を見落とすことがない欠品ト
レー検知装置を得る。また、欠品トレーの検知から排除
まで自動的に行える欠品トレー検知装置を得る。 【解決手段】 トレー内の加工食品の配列状態を検知す
る検知装置が、加工食品の配列の長さ方向に沿う加工食
品の列毎にトレー内の表面位置の高さレベルを検出し、
予め定めた基準高さ位置以下の値を示す場合に底面検知
信号を出力する。トレー内に正常に加工食品が配列され
ている時の底面検知信号持続時間幅を基準値として、こ
の基準値よりも搬送中の測定対象のトレーで検知される
底面検知信号の持続時間が長い場合に欠品異常検知信号
を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、餃子などのトレー
上の定められた位置に配列して包装された加工食品(以
後、トレー詰め食品と記す。)において、トレー上の加
工食品の配列状態を検知する検知装置に関し、特に、欠
品が生じているトレーを検知する検知装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】多くのトレー詰め食品は、個々に製造さ
れた生の加工食品を予め定められた量ずつトレーに配置
して、トレーごと加熱・冷却等の処理を行った後、包装
する工程により製造されている。
【0003】例えば、餃子の場合では、図3に示したよ
うに、粉に水(と塩)を加えてこねた生地を圧延して円
形に繰り抜いて(皮成形工程)得られた皮に、細切り野
菜と挽き肉と調味料とを混合して(具調整工程)調整し
た具を所定量載置した後、三日月形となるように皮の周
縁部分を寄せながらくっ付け餃子を作る(餃子成形工
程)。
【0004】この餃子を例えば、2列×6行の配列でト
レーに載置する(整列配置工程)。その後、このトレー
ごと搬送して、熟成工程、加熱工程、放冷工程、ラップ
包装工程、箱詰め工程を経て、1個の製品(トレー詰め
食品)となる。
【0005】一般に、このようなトレー詰め食品の製造
において、トレー上に配列した加工食品の数は、トレー
表面が商品シールや箱等で見ずらくなる前に目視により
確認されている。特に、タレつきのトレー詰め餃子の場
合では数の確認と同時にタレ袋の装入が行われてから、
次の工程にトレーを搬送するようになっている。
【0006】また近年では、コンピュータ等による画像
処理を用いてトレー上の加工食品の数を確認したり、ト
レー上の個々の加工食品の位置ごとにそれぞれ位置検出
センサを設け、これらの位置センサが個々の位置に対応
した箇所の加工食品の有無を確認することにより、トレ
ー上に加工食品がすべて配置されているかを確認する装
置も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トレー
上の加工食品の数の確認を目視による確認のみとする
と、欠品が生じたトレー(以後、欠品トレーと記す。)
を見落とすことがあるのは避けられない。また、確認す
る人によって見落とす率が高くなる等の問題も発生す
る。
【0008】加えて、実際の現場では、1人で加工食品
の数を目視で確認すると同時にタレ袋などの別の物質を
封止した袋の装入も行わなければならなかったり、この
ような動作に加えて2つのラインを1人で同時に見なけ
ればならない等の場合もあり、これらの諸条件が更に欠
品トレーを見落とす可能性を高くしている。
【0009】また、コンピュータによる画像処理を行う
欠品トレー検知装置が考えられるが装置のコストが高す
ぎて好ましくない。また、複数の位置検出センサをトレ
ー上の個々の加工食品の位置に対応させて設ける欠品ト
レー検知装置が考えられるが加工食品の数と同数のセン
サを必要とするため、比較的コストが高くなってしまう
という難点がある。
【0010】以上のことより、本発明は、低コストで欠
品を見落とすことがない欠品トレー検知装置を得ること
をその目的とする。また、欠品トレーの検知から排除ま
で自動的に行える欠品トレー検知装置を得ることをその
目的とする。
【0011】更に、餃子等のようにタレ袋などの別の物
質を封止した袋をトレーの中に装入する製品において、
欠品トレーだけでなく袋の有無も感知できる欠品トレー
検知装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、複数の加工食品が1列以上の予め定められた配列
で載置されたトレーを搬送する際に、トレー内の加工食
品の配列状態を検知する検知装置が、加工食品の配列の
長さ方向に予め定められた速度でトレーを搬送する搬送
手段と、トレー上の加工食品の列ごとに、トレー内の表
面位置の高さレベルを検出して表面位置信号を出力する
位置検出手段と、前記表面位置信号が、搬送手段上の底
面に位置に基づいて予め定められた基準高さ位置以下の
値を示す場合に底面検知信号を出力する底面検知手段
と、トレー内に正常に加工食品が配列されている時の前
記底面検知手段による底面検知信号持続時間幅を基準値
として、この基準値よりも搬送中の測定対象のトレーで
検知される底面検知信号の持続時間が長い場合に欠品異
常検知信号を出力する判別手段とを備えることにより達
成される。
【0013】即ち、本発明の欠品トレー検知装置で検知
するトレー内には、複数の加工食品が例えば、2列6
行、3列5行などのように1列以上の予め定められた配
列で載置されている。このトレーは、加工食品の配列の
長さ方向、即ち、加工食品の行方向に予め定められた速
度で搬送手段により搬送される。
【0014】この搬送されるトレー内の加工食品の列ご
とに対応して1つ以上の位置検出手段が配置される。こ
の位置検出手段は、トレー上の加工食品の列ごとにトレ
ー内の表面位置の高さレベルを検出して表面位置信号を
出力する。
【0015】本発明の欠品トレー装置では、出力された
表面位置信号が搬送手段上の底面に位置に基づいて予め
定められた基準高さ位置以下の値を示す場合に、底面検
知手段が底面検知信号を出力するものとしている。
【0016】加工食品を載置するトレーには、底面が真
平らのものと、トレー上に載置した加工食品が互いに接
触して形状が壊れたり、互いにくっ付いてしまわないよ
うに、底面の所定領域ごとに高さの低い仕切りを設けた
ものとがある。
【0017】前者のような底面が真平らのトレーを本発
明の装置で検知した場合、位置検出手段により出力され
た底面の高さレベルの値は、ほぼ一定の値となる。しか
し、後者のような所定領域ごとに高さの低い仕切りを設
けられたトレーを本発明の装置で検知した場合、位置検
出手段により出力された底面の高さレベルの値は、かな
り幅を持つものとなる。
【0018】図1は、所定領域ごとに高さの低い仕切り
を設けたトレー、即ち、加工食品を個々に分離する凸部
X1〜X7を備えたトレーA上に餃子を載置したときの
トレーの断面を示している。ここで示したトレーは、1
箇所餃子が載置されていない欠品トレーとなっている。
【0019】底面検知手段は、位置検出手段が出力した
信号値が、搬送手段上の底面位置に基づいて予め定めら
れた基準高さ位置以下の値、即ち、凸部を含む高さ位置
hを示す信号以下の値を示す場合に、底面検知信号を出
力するものとしている。
【0020】これにより、特に、トレーに図1のように
凸部X1〜X7がある場合に、個々の加工食品間のトレ
ーの底面領域Y1、Y2を示す信号のみを検知して欠品
を判断するよりも、検出感度が良くなる。
【0021】何故ならば、加工食品と加工食品との間に
あるトレーのトレーの底面領域Y1、Y2と仕切り部分
の凸部の幅Wとが底面Zとして検知されるために、位置
検出手段が出力した表面位置信号のうち底面部分に対応
する領域の信号値の幅が、底面領域Y1、Y2のみを底
面として検知される場合よりも広くなるので、正確に底
面部分を検知することができ、誤検出を防ぐことができ
るからである。
【0022】このようにして底面検知手段から出力され
た底面検知信号は、判別手段により出力の持続時間が計
測されると共に、この時の計測値と、トレー内に正常に
加工食品が配列されている時の底面検知手段から出力さ
れた底面検知信号の出力の持続時間幅である基準値とを
比較して欠品があるか、ないかが判別される。
【0023】以上は、底面検知手段と判別手段とを別々
のものとして説明しているが、勿論、底面検知手段の働
きと判別手段の働きとを兼ねた1つの装置に構成しても
良い。
【0024】ここで、トレーの移動速度、つまり、搬送
手段の速度が一定であれば、露出している底面の広さに
よって位置検出手段が底面の高さレベルの値を出力する
時間は変わる。そのため、トレー上に配列された加工食
品が決められた数を満たしていれば、個々の加工食品間
隔のみが底面として検知されることとなり、位置検出手
段が底面の高さレベルの値を出力する時間は短いものと
なる。
【0025】しかし、トレー上に配列された加工食品が
決められた数を満たさない場合は、個々の加工食品間の
底面領域Y3、Y4と、欠品が生じた位置の底面領域Y
5と、凸部の幅領域W1、W2とを加算した広さ領域Z
1が底面として検知されることとなる。(図1)そのた
め、位置検出手段が底面の高さレベルの値を出力する時
間は配列された加工食品が決められた数を満たしている
場合よりも長くなる。
【0026】従って、トレー内に正常に加工食品が配列
されている時の前記底面検知手段による底面検知信号持
続時間幅を基準値とし、この基準値よりも搬送中の測定
対象のトレーで検知される底面検知信号の持続時間が長
ければ、1つのトレー上に配列された加工食品が決めら
れた数を満たさない、即ち、欠品があるということを判
別できる。勿論、トレーの移動速度が一定であれば、時
間と距離とは互いに相関するため、比較する値を時間で
なく距離としても良いことは言うまでもない。
【0027】また、位置検出手段は、トレー内の全表面
を検出できる位置であればどの位置に設けてもよいこと
から、トレーを搬送する搬送手段として、放冷工程のか
らラップ包装工程に運ぶための搬送装置や、ラップ包装
工程から箱詰め包装工程に運ぶための搬送装置を欠品検
査のための搬送装置として兼用させても良い。勿論、欠
品トレー検査のために新たに別の搬送装置を設けても良
い。
【0028】前者のように、欠品検査のための搬送装置
としてある工程から他の工程に搬送する搬送装置を用い
た場合、欠品トレー検査のためにわざわざ搬送手段を設
ける必要がないのでラインが長くならず好ましい。
【0029】また、本発明では、前記位置検出手段が、
トレー内の表面位置までの距離を計測する距離センサを
含み、この距離センサは、トレー底面に対して垂直に測
定ビームを照射させるのではなく、トレー搬送方向の下
流側に向かって傾斜して照射させるように配置されたも
のを用いる構成のものが好ましい。この場合の距離セン
サとしては、光センサが最も好ましいが、超音波センサ
等他の構成のものも用いることができる。
【0030】このような距離センサを用いる場合、トレ
ー上の加工食品1列につき1つのセンサを設け、搬送手
段によりトレーが搬送されている間に1列ごとの表面位
置までの距離を検出する構成とすれば良い。この場合、
距離センサは、加工食品の列数に応じて設けるので、検
査する加工食品の列数により距離センサの数が決定され
る。
【0031】また、1つの距離センサを用い、この距離
センサがトレー上の加工食品を列ごとに走査する構成と
してもよい。これにより、距離センサの数が一つで済む
のでコストを下げることができる。
【0032】このように構成される欠品トレー検知装置
では、欠品トレーが検知されると、判別手段から欠品異
常検知信号が出力されるが、この欠品異常検知信号を、
例えば、警報装置に出力する構成とすれば、欠品異常検
知信号が出力された時に警報が発せられて作業者に伝え
ることができるし、搬送手段に出力する構成とすれば、
欠品異常検知信号が出力された時にトレーの搬送を停止
させることもでき、必要に応じて様々な装置と組み合わ
せることができ好ましい。
【0033】更に、本発明の欠品トレー検知装置は、判
別手段からの欠品異常検知信号に基づいて、欠品トレー
をラインから外すトレー排除手段を備えるものとしても
良い。このようなトレー排除手段としては、例えば、バ
ー部材や落とし穴機構等のようにトレーを選択的に排除
できるものが挙げられる。
【0034】また、本発明では、1列以上の予め定めら
れた配列で載置された複数の加工食品に加えて液状又は
粉粒状の物質を封止した別の袋が載置されたトレーの欠
品検査を行うために、上述した構成に加えて、前記搬送
手段により搬送する際に、トレー内の前記袋の有無を検
知する光学検知手段を更に備え、この光学検知手段は、
トレー又は加工食品表面の色温度と前記袋の色温度との
差異に基づいて袋感知信号を出力する色温度感知センサ
と、一つのトレーが前記色温度感知センサを通過する間
に袋検知信号の出力がない場合に、異常検知信号を出力
する判別手段とを含むものとすることもできる。
【0035】一般的に、加工食品に付与される液状又は
粉粒状の物質を封止した別の袋としては、タレ袋や、脱
酸素剤、吸湿材等が挙げられる。本発明では、加工食品
に付与されるこのような袋において、その色温度が、ト
レー又は加工食品表面の色温度と異なる色温度であれ
ば、色温度の差を感知する色温度感知センサにより袋の
有無を感知することができる。
【0036】即ち、色温度感知センサをトレー内の袋の
有無を感知できる位置(例えば、袋が通過する軌跡の上
方)に配置して、トレー又は加工食品表面の色温度と異
なる色温度を感知しないときに、判断手段が異常信号を
出力している。
【0037】従って、感知対象となる袋は、トレー又は
加工食品表面の色温度と異なる色温度を有するものであ
れば良いので、袋自体がトレー又は加工食品表面の色温
度と異なる色温度を持つものとしても良いし、袋自体は
透明であるが内部に封止された物質の色温度がトレー又
は加工食品表面の色温度と異なる色温度を持つものとし
ても良い。
【0038】また、このような色温度感知センサとして
はバーコードセンサを利用することができる。この場
合、袋にもバーコードを設け、バーコードセンサが袋に
設けられたバーコードを感知しない時に判断手段が異常
信号を出力するようにしても良い。
【0039】さらに、色温度感知センサは、トレー又は
加工食品表面の色温度と異なる色温度を感知するもので
あるので、感知された出力信号を処理することで袋の向
きを知ることもできるし、又トレー全面を感知するよう
構成すれば、トレー上のどの位置に袋が載置されている
かを知ることもできる。
【0040】そして、この異常信号を、前述した欠品異
常検知信号と同様に、例えば、警報装置に出力する構成
とすれば、袋が載置されていないトレーが感知された時
に、警報が発せられて作業者に伝えることができるし、
搬送手段に出力する構成とすれば、袋が載置されていな
いトレーが感知され異常信号が出力された時にトレーの
搬送を停止させることもでき、必要に応じて様々な装置
と組み合わせることができる。
【0041】更に、本発明の欠品トレー検知装置は、前
述したトレー排除手段が、袋の有無を判別する判別手段
からの異常信号に基づいて、トレーをラインから外すも
のとしても良い。即ち、位置検出手段の後段に設けられ
たトレー排除手段が、袋の有無を判別する判別手段から
のタレ異常信号が出力されると、トレー排除動作がはた
らいて袋無しトレーを排除する構成としても良い。
【0042】この場合、排除トレー排除手段が袋無しト
レーを先程述べた欠品トレーとを同じ経路に排除しても
良いし、異なる経路に排除しても良い。また、袋無しト
レーと欠品トレーとを排除する排除手段は、搬送手段に
沿ってそれぞれ設けられていても良いし、1つの排除手
段が袋無しトレーと欠品トレーとを排除するものとして
も良い。
【0043】1つの排除手段が袋無しトレーと欠品トレ
ーとを排除する場合、搬送手段の搬送経路を外れてから
この2つが異なる場所に納められるようにしても良く、
この構成を採れば、前者のそれぞれ設ける場合よりも搬
送手段を短くできるので好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の概念に基づく欠
品トレー検知装置の1構成例を示す概略説明図であり、
ここでは、餃子の製造装置に設けた欠品トレー検出装置
を1例として示している。
【0045】図2において、製造工程により餃子が2列
6行に配列された後に、ラップ掛けされたトレーは、第
1コンベア8に載置される。この第1コンベア8はX方
向に24m/分の速度で駆動しているので、第1コンベ
ア8上に載置されたトレーはX方向に一定の速度で搬送
されることとなる。
【0046】第1コンベア8には、欠品トレー検知装置
12が流れ方向Xに沿って設けられており、欠品トレー
検知装置12の検査結果は、制御装置7に出力されるよ
う構成されている。(なお、本図では制御装置に接続さ
れる配線の接続状態は図示していない。)
【0047】この欠品トレー検知装置12は、欠品の有
無を確認するための位置検出センサである距離センサ1
a、1bと、トレーに載置されるタレの有無を確認する
ための色温度センサ2、トレーの位置を検出して前記距
離センサ1a、1b及び色温度センサ2に計測開始情報
を与える第1トレー位置センサ3a、3bより構成され
ている。
【0048】欠品トレー検知装置は、コンベアの上流よ
り流れてきたトレーの先端が第1トレー位置センサ3
a、3bより検知されトレー先端信号が出力されると、
距離センサ1a、1bと色温度センサ2とが作動してそ
れぞれ計測を開始する。
【0049】距離センサ1a、1bは、餃子の列ごとに
設けられていて、それぞれトレー搬送方向と同じ向きに
斜めに測定ビームを照射するよう配置されている。この
距離センサ1a、1bは、前述した表面位置検出手段の
働きと底面検知手段の働きとを兼ねており、搬送方向と
平行な1列の餃子の表面までの距離を計測する共に、計
測した距離が、予め設定しておいた距離(即ち、高さh
以下)となった時に信号を出力する。
【0050】この信号は制御装置7に入力され、ここで
信号出力時間が計測される。本構成例の場合、制御装置
7は、信号出力時間が0.025秒以上となった時に警
報装置5に作動信号を与えると共に、後に述べる排除装
置を制御して搬送経路からトレーを排除する。
【0051】また、色温度センサ2はマークセンサを利
用したものであり、餃子のタレ袋が載置される中央領域
を検出するように配置されている。餃子表面の色とトレ
ーの色とが白色に近い色であり、タレ袋の色が黒色に近
い色であることから、この色温度センサ2は、白色、黒
色、白色という順に色温度レベルの変化を計測する。
【0052】即ち、色温度センサ2が白色から黒色への
変化を感知すると、得られる計測値に大きな差がでるの
で、この差が出ればタレ袋が配置されており、出なけれ
ば、タレ袋が配置されていないこととなる。そのため、
計測値に大きな差が出ない場合は、色温度センサ2がタ
レ異常検知信号を制御装置7に出力する。
【0053】制御装置7は、異常信号が入力されると警
報装置5に作動信号を与えると共に、排除装置を制御し
て搬送経路からトレーを排除する。
【0054】排除装置は欠品トレー検知装置の後段に設
けられており、この排除装置は、トレーの位置を検出し
て制御装置7に出力する第2トレー位置センサ4a、4
bと、制御装置7からの排除信号により回動する排除バ
ー6と、制御装置7からの排除信号により逆回転する第
2コンベア9と、トレーの排除を補助する補助ロール1
0とより構成されている。
【0055】前述したように制御装置7は、トレーに欠
品がある場合と、トレーにタレ袋が配置されていない場
合に出力された信号を受け取って、入力された信号が欠
品トレー検知信号か、タレ袋無し検知信号かを判断し、
それぞれの場合に基づいて排除装置の駆動状態を制御し
ている。
【0056】即ち、欠品異常検知されたトレーが第2ト
レー位置センサ4a、4bを通過すると位置情報が制御
装置7に出力され、この出力により制御装置7が、第2
コンベア9に作動信号を与える。これにより、第2コン
ベア9が逆回転してトレーが、ボックス11に向って移
動し、ボックス11の片側11bに導入される。
【0057】また、タレ無し検知されたトレーが第2ト
レー位置センサ4a、4bを通過すると位置情報が制御
装置7に出力され、この出力により制御装置7が、第2
コンベア9と排除バー6とに作動信号を与える。
【0058】これにより、第2コンベア9が逆回転する
と同時に、排除バー6が回動するので、トレーは、ボッ
クス11に向って移動するが、排除バー6が第2コンベ
ア9と補助ロール10との間に配置されるため、排除バ
ー6と補助ロール10の上を通ってボックスの他方側1
1aに導入されることとなる。
【0059】このように、本構成例では、コンベアのあ
る箇所に排除バー6と補助ロール10とを設けること
で、欠品異常検知されたトレーとタレ袋無し検知された
トレーとを分離して排除する構成としているが、勿論、
この構成に限らず、欠品トレーとタレ無し検知されたト
レーとを分離せずに排除する構成としても、欠品異常ト
レー用の排除バー、タレ袋無しトレー用の排除バーとい
う様に、コンベアに沿って個別に排除機構を備える構成
としてもよく、これに限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、比較的コ
ストのかからない距離センサを用い、この距離センサを
トレー上に配列される加工食品の列の数分だけ設ける構
成としているので、低コストの欠品トレー検知装置を提
供することができる。
【0061】また、トレーの底面を検知する時間(又は
距離)に基づいて欠品の有無を判別する構成としている
ので、最上部が確定しにくい不定型の加工食品であって
も見落とすことがなく、欠品の有無が検知可能な欠品ト
レー検知装置を提供することができる。
【0062】さらに、後段に排除手段を設けることで欠
品トレーの検知から排除まで自動的に行える欠品トレー
検知装置を提供することができる。
【0063】また、検査対象のトレー上にタレ袋を挿入
する場合も、欠品の有無と共にタレ袋の有無をも検知で
きる欠品トレー検知装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】餃子を載置した仕切りつきトレーの断面図であ
る。
【図2】本発明の概念に基づく欠品トレー検知装置の一
構成例を示す説明図である。
【図3】トレー詰め餃子の製造工程を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1a、1b 距離センサ 2 色温度センサ 3a、3b 第1トレー位置センサ 4a、4b 第2トレー位置センサ 5 警報装置 6 排除バー 7 制御装置 8 第1コンベア 9 第2コンベア 10 補助ロール 11 ボックス 12 欠品トレー検知装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工食品が1列以上の予め定めら
    れた配列で載置されたトレーを搬送する際に、トレー内
    の加工食品の配列状態を検知する検知装置であって、 加工食品の配列の長さ方向に予め定められた速度でトレ
    ーを搬送する搬送手段と、 トレー上の加工食品の列ごとに、トレー内の表面位置の
    高さレベルを検出して表面位置信号を出力する位置検出
    手段と、 前記表面位置信号が、搬送手段上の底面に位置に基づい
    て予め定められた基準高さ位置以下の値を示す場合に底
    面検知信号を出力する底面検知手段と、 トレー内に正常に加工食品が配列されている時の前記底
    面検知手段による底面検知信号持続時間幅を基準値とし
    て、この基準値よりも搬送中の測定対象のトレーで検知
    される底面検知信号の持続時間が長い場合に欠品異常検
    知信号を出力する判別手段とを備えていることを特徴と
    する欠品トレー検知装置。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段は、トレー内の表面位
    置までの距離を計測する距離センサを含み、 前記距離センサは、その測定ビームが、トレー搬送方向
    の下流側に向かって傾斜して照射されるように配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の欠品トレー検
    知装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段からの異常検知信号に基づ
    いて、トレーをラインから外すトレー排除手段を更に備
    えていることを特徴とする請求項1に記載の欠品トレー
    検知装置。
  4. 【請求項4】 1列以上の予め定められた配列で載置さ
    れた複数の加工食品に加えて液状又は粉粒状の物質を封
    止した別の袋が載置されたトレーを前記搬送手段により
    搬送する際に、トレー内の前記袋の有無を検知する光学
    検知手段を更に備え、 前記光学検知手段は、 トレー又は加工食品表面の色温度と前記袋の色温度との
    差異に基づいて袋感知信号を出力する色温度感知センサ
    と、 一つのトレーが前記色温度感知センサを通過する間に袋
    検知信号の出力がない場合に、異常信号を出力する判別
    手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の欠品トレー検知装置。
  5. 【請求項5】 前記加工食品は、餃子であることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の欠品トレー検知
    装置。
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