JPH09103594A - 洗濯方法および洗濯装置 - Google Patents

洗濯方法および洗濯装置

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JPH09103594A
JPH09103594A JP7290611A JP29061195A JPH09103594A JP H09103594 A JPH09103594 A JP H09103594A JP 7290611 A JP7290611 A JP 7290611A JP 29061195 A JP29061195 A JP 29061195A JP H09103594 A JPH09103594 A JP H09103594A
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JP
Japan
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washing
water
laundry
basket
washing liquid
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Application number
JP7290611A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Ishikawa
光雄 石川
Kihachiro Arai
喜八郎 新井
Hiroshi Koike
洋 小池
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AROOTA KK
KOBANE HIKAKU KK
Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
AROOTA KK
KOBANE HIKAKU KK
Arai Seisakusho Co Ltd
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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 羊毛、獣毛、絹、木綿、麻等で織られた天然
繊維製品や皮革製品を水系洗濯液で洗濯することがで
き、しかも繊維内や皮革組織内に付着した親水性、親油
性の汚れでも奇麗に除去できる。 【構成】 多数の洗濯物間に水系洗濯液や水を通すこと
のできるスペーサープレートを挟み込み、多量の水系洗
濯液に浸漬して洗濯物とスペーサープレートを上下方向
に揺動させるとともに、洗濯物に水系洗濯液を勢いよく
当てて、揺動による叩き洗いで汚れを溶かしたり分離さ
せたりしたところで、水系洗濯液が洗濯物間に侵入して
汚れを流し出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、羊毛、獣毛、絹、木
綿、麻等で織られた天然繊維製品、毛皮製品、および皮
革製品等を水系洗濯液で洗濯する方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】羊毛、獣毛、絹、木綿、麻等で織られた
天然繊維製品、毛皮製品、皮革製品(以下、天然繊維製
品等という)を洗濯する場合、水に石鹸や界面活性剤を
溶かし込んだ水系洗濯液で洗濯すると、天然繊維製品等
が洗濯後に縮んでしまったり、硬くなってしまったりす
るという問題があった。そこでクリーニング業者が天然
繊維製品等を洗濯する場合は、フロン、塩素系溶剤、石
油系溶剤等、非水系の洗濯液を使用するいわゆる「ドラ
イクリーニング」を行っていた。
【0003】ドライクリーニングで使用する洗濯装置
は、洗濯槽が円周面に多数の孔が穿設された円筒形のバ
スケットであり、該バスケットが軸方向横方に設置され
ていて、モーターで回転するようになっている。この洗
濯装置で天然繊維製品等を洗濯する場合、洗濯物ととも
にバスケットの下部の1/3程度に非水系の洗濯液を入
れ、バスケットをゆっくり回転させて洗濯を行うもので
ある。このとき洗濯物は、バスケットの回転に伴って上
方に持ち上げられてから下方に落下させられる。洗濯液
が染み込んだ洗濯物は、繊維や皮革組織に付着していた
汚れが非水系の洗濯液で溶かされ、それが洗濯槽の中で
落下させられたときの衝撃で洗濯物から流出するという
「叩き洗い」により洗濯されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでドライクリー
ニングに使用されるフロンは、地球を取り巻くオゾン層
を破壊し、太陽からの紫外線を多量に地球に到達させて
人類に皮膚癌や白内障などを発生させる原因となること
から、その使用が規制されてきている。また、同塩素系
溶剤は、洗濯装置からこぼれて、土中に染み込んだり、
排水溝に流出したりすると地下水を汚染し、飲料に適さ
なくさせるという問題があった。そして同石油系溶剤
は、親油性の汚れに対する溶解力が少なく、汚れが落ち
にくいばかりでなく、引火の危険性もあり、その取り扱
いには細心の注意が必要であった。
【0005】これらの非水系洗濯液は、上記の問題ばか
りでなく、水に比べて非常に高価であり、しかも溶剤自
体が汚れて廃液となった場合、排水溝に捨てることがで
きないため、専門の廃液処理業者に多額の費用を払って
委託しなければならないという経済的な問題があった。
さらに非水系洗濯液のうちフロンや塩素系溶剤は親油性
の汚れをきれいに洗濯できるが、親水性の汚れに対して
は充分な洗濯ができないという問題もあった。
【0006】一方、水系洗濯液は、親油性、親水性の両
方の汚れに対しても洗濯効果を有しているばかりでな
く、オゾン層破壊、地下水の汚染、引火による危険性、
経済的損失等がないという優れた特長を有している。従
って、今日、クリーニング業界からは非水系の洗濯液を
使用せずに水系の洗濯液で洗濯を行えることが強く要望
されてきている。
【0007】しかしながら水系の洗濯液で天然繊維製品
等を洗濯すると、前述のように洗濯後に縮んでしまった
り、硬くなってしまったりするという問題があった。こ
のような問題に鑑み、本発明者の一人は天然繊維製品等
を水系洗濯液で洗濯しても、天然繊維製品等が縮んだ
り、硬くなったりしないという収縮硬化防止剤を発明
(特許第1825016号)し、既に皮革業界では実用
化されている。
【0008】この収縮硬化防止剤を、水系洗濯液に添加
して天然繊維製品等を洗濯すれば水系洗濯液における問
題点を解決できることは分かっているが、水系洗濯液を
使用して天然繊維製品等を洗濯するに適した方法や洗濯
装置はなかったため、収縮硬化防止剤の特長を発揮させ
ることができなかったものである。
【0009】ところで水系洗濯液を従来のドライクリー
ニングに用いる洗濯装置で洗濯する場合、水系洗濯液は
繊維や皮革組織の中に染み込んで親水性の汚れは溶かす
が、親油性の汚れは繊維や皮革組織から汚れを分離する
だけである。この分離した汚れは、水系洗濯液が多量に
存在しないと繊維や皮革組織の中から出てこない。その
ため、水系洗濯液を用いた洗濯では、多量の水系洗濯液
が必要となるものである。しかしながら、従来のドライ
クリーニングに使用されていた洗濯装置では、前述のよ
うに洗濯液をドラムの1/3程度しか入れることができ
なかったため、これを水系洗濯液には使用できなかった
ものである。
【0010】水系洗濯液を用いた場合、多量の洗濯液が
必要であることから、内部に攪拌装置を設置した家庭用
の洗濯機のようなものも考えられるが、クリーニング業
者のように一回の洗濯物の投入量が大量であると、攪拌
式の洗濯槽では中で洗濯物同士が絡み合ったり、ホツレ
やボタン落ちがあったりするという問題が発生してい
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、多
量の水系洗濯液を使用した場合、洗濯物を攪拌しないで
も洗濯物間に水系洗濯液を流動させるとともに、洗濯物
を叩き洗いすれば、親水性の汚れはもちろん、繊維や皮
革組織から分離した親油性の汚れも水系洗濯液で流出さ
せることができることに着目して、本発明を完成させ
た。
【0012】本発明は、複数の洗濯物の間にスペーサー
プレートを挟み込み、該洗濯物とスペーサープレートを
バスケット内に置いてから、該バスケットを水系洗濯液
中で上下方向に揺動させて複数の洗濯物間に隙間を作る
とともに、水系洗濯液中で洗濯物に向けて水系洗濯液を
勢いよく噴出させて洗濯物とスペーサープレート間に水
系洗濯液を流入させることにより洗濯を行い、その後、
バスケットを水中で上下方向に揺動させながら水で洗濯
物を濯ぎ洗いすることを特徴とする洗濯方法である。
【0013】またもう一つの本発明は、上部が開口とな
った洗濯槽;洗濯槽の壁面に設置され噴出口が洗濯槽の
内方に向けられた噴出ノズル;洗濯液や水を容易に流動
させることのできるバスケット;バスケットを上下方向
に揺動させる揺動装置;およびバスケットを洗濯槽の開
口上部から洗濯槽内まで上下動させることのできる上下
動装置から構成されていること特徴とする洗濯装置であ
る。
【0014】本発明で、勢いよく流出させる水系洗濯液
に空気を混入させておくと、水系洗濯液の流動による汚
れの除去だけでなく、空気の泡が洗濯物に当たって弾け
るときの衝撃でも汚れを除去するという相乗作用が出
て、洗濯の効果を上げることができる。
【0015】また水系洗濯液としては、水に石鹸や界面
活性剤だけでも汚れを除去する効果はあるが、天然繊維
製品等のように石鹸や界面活性剤だけでは洗濯後に縮ん
だり、硬化したりするものに対しては、収縮硬化防止剤
を添加しておくとよい。また洗濯、濯ぎ後に収縮硬化防
止剤に浸漬してもよい。
【0016】洗濯物を水で濯ぎ洗いした後、洗濯物を水
から出し、それを押圧して水を絞るが、水を絞った洗濯
物に上下方向の揺動を与えると、絞ったときに付いたシ
ワや折り目が取れて、後に残らなくなる。
【0017】
【作用】複数の洗濯物の間にスペーサープレートを挟み
込み、それらを水系洗濯液に浸漬して上下方向に揺動さ
せると、洗濯物自体および洗濯物同士間に隙間ができ、
勢いよく噴出された水系洗濯液が洗濯物の中まで完全に
侵入して、汚れを落としやすくする。また洗濯物が上下
方向に揺動するときに洗濯物とスペーサープレートとが
衝突し、一層叩き洗いの効果が出る。
【0018】洗濯槽内に噴出ノズルを設置し、ここから
水系洗濯液を勢いよく噴出させて洗濯物に当てると、そ
の衝撃で繊維や皮革組織中に付着していた汚れを物理的
に洗濯物の表面に出すことができる。さらに洗濯物を入
れるバスケットを上下方向に揺動させると、複数の洗濯
物内に隙間ができると同時に洗濯物を叩き洗いするよう
になる。
【0019】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を説明する。図
1は本発明の洗濯装置の正面断面図、図2は本発明の洗
濯方法における洗濯前の洗濯物とスペーサープレートの
置き方を説明する図である。図3は本発明の洗濯方法に
おける洗濯中の洗濯物とスペーサープレートの状態を説
明する図、図4は本発明の洗濯方法に使用するスペーサ
ープレートの斜視図である。
【0020】本発明の洗濯装置は、洗濯槽1、噴出ノズ
ル2、バスケット3、揺動装置4、上下動装置5から構
成されている。
【0021】洗濯槽1は上部が開口しており、上部に水
位センサー6が設置され、さらに上部には排水口7が形
成されている。排水口7は図示しない排水溝に通じてい
るものである。この洗濯槽1には、バルブ8を設置した
水道管9と、途中に供給ポンプ10を設置した供給管1
1とが接続されている。供給管11の端部は水系の洗濯
液12を入れたタンク13中に没入されている。また洗
濯槽1の底部には流出口14が形成されており、該流出
口にはフィルター15が設置されている。
【0022】噴出ノズル2は、洗濯槽1の壁面に複数個
設置されていて、噴出口が内方に向ている。該噴出ノズ
ルは、洗濯槽1の外部から導入された供給パイプ16に
接続されており、供給パイプ16は三方弁17を介して
還流ポンプ18の流出側に接続されている。還流ポンプ
18の流入側には流出パイプ19が接続されており、流
出パイプ19は洗濯槽1の流出口14に接続されてい
る。また供給パイプ16の途中には空気吸い込み口20
が設置されており、該空気吸い込み口から供給パイプ1
6内に空気を混入させることができるようになってい
る。三方弁17の一部は排出パイプ21に接続され、該
排出パイプは三方弁22を介してタンク13に導かれて
いる。三方弁22の一部は図示しない排水溝へ通じてい
る。
【0023】バスケット3は、洗濯液や水等を容易に流
通させることができるように四方が格子で立設された箱
状体であり、一方の側面が図1の矢印Aで示すように前
方に倒れて開く扉23となっている。
【0024】バスケット3の天部24には揺動装置4が
取り付けられている。揺動装置4は吊設金具25、連結
棒26、回転板27、モーター28から成るものであ
る。吊設金具25は「く」字形をしており、屈曲部が後
述上下動装置の基台に回転自在に取り付けられ、下端が
前述バスケット3の天部24に回動自在に取り付けら
れ、さらに上端が連結棒26にやはり回動自在に取り付
けられている。連結棒26の他端は、モーター28に固
定された回転板27に偏芯状態で回動自在に取り付けら
れている。従って、モーター28の回転で回転板27が
回転すると、連結棒26は矢印Bのように左右に往復動
し、該連結棒に取り付けられた吊設金具25の下端は矢
印Cのように上下動して、吊設金具25に取り付けられ
たバスケット3を上下方向に揺動するようになってい
る。
【0025】上下動装置5は基台29が横片と縦片の横
十字形となっており、横片の長尺部分には前述吊設金具
25が取り付けられ、横片の短尺部分には前述モーター
28が載置されている。基台29の縦片には2個のロー
ラー30、30が設置されており、該ローラーは洗濯槽
1の側部に立設されたレール31内を円滑に上下動する
ようになっている。また基台29の短尺部分には上下動
装置5のエアーシリンダー32のプランジャーが取り付
けられており、プランジャーの上下動(矢印D)により
基台29も上下動するようになっている。
【0026】バスケット3の上部には絞り装置が設置さ
れている。絞り装置とは、バスケット3の天部24の上
にシリンダー33が設置されており、天部24に穿設さ
れた穴を通してシリンダー33のプランジャーが挿通さ
れていて、さらにプランジャーの先端に絞り板34が取
り付けられたものである。
【0027】次に上記洗濯装置を使用した洗濯方法につ
いて説明する。先ずバスケット3を洗濯槽1の上方に置
いた状態にして、バスケット3の扉23を矢印Aのよう
に前方に倒して開ける。このバスケット内に図2に示す
ように畳んだ洗濯物Sとスペーサープレート35を互い
違いになるようにして入れる。ここで使用するスペーサ
ープレートとは、洗濯物間に洗濯液を流通させるような
ものであれば如何なるものでも使用可能であるが、比重
が洗濯物より少し大きいのものがよい。これは洗濯時に
バスケットを揺動させたときにスペーサープレートが水
系洗濯液中で洗濯物と同じように上下方向に揺動して、
洗濯液を洗濯物間に流動させるとともに洗濯物を叩き洗
いするためである。本発明に使用して便宜なスペーサー
プレートは図4に示すようにプラスチック製で多数の短
い円筒を並べたようなものが適している。バスケット3
内に洗濯物とスペーサープレートとを互い違いに入れた
ならば、バスケットの扉23を閉め、バスケットを洗濯
槽1内に降下させる。
【0028】バスケット3を洗濯槽1内に降下させた
後、水道管9のバルブ8を開いて水道水を洗濯槽1内に
注水すると同時に洗剤や処理剤を入れて水系洗濯液にす
る。ここで使用する処理剤とは、天然繊維、毛皮、皮革
等に適応した収縮硬化防止剤や、加脂剤、移染防止剤等
である。
【0029】洗濯槽1内の所定の位置まで水と処理剤が
入れられたならば、揺動装置4を稼働させて洗濯槽に浸
漬されたバスケット3を上下方向に揺動させると同時に
還流ポンプ18を稼働させて供給パイプ16に水系洗濯
液12を圧送する。すると供給パイプ16内を流動する
水系洗濯液は、内方に向けられた噴出ノズル2から勢い
よく噴出され、揺動しているバスケット内に流動してい
く。バスケット3内ではバスケットが上下方向に揺動し
ており、また洗濯物間にはスペーサープレート35があ
るため、図3に示すように多数の洗濯物間は隙間がで
き、この隙間に勢いよく噴出された水系洗濯液が流動し
ていく。洗濯槽1内に噴出された水系洗濯液はフィルタ
ー15で糸屑やゴミ等が濾し取られ、流出口14から出
て、流出パイプ19→還流ポンプ18→供給パイプ16
→噴出ノズル2→洗濯槽1へと環流する。
【0030】洗濯物の繊維や皮革組織に付着していた親
水性の汚れは水系洗濯液に溶け、また親油性の汚れは繊
維や皮革組織から分離する。このとき多数の洗濯物はバ
スケットの揺動に伴って上下方向に移動するが、間にス
ペーサープレートがあるため、スペーサープレートに衝
突していわゆる「叩き洗い」が行われる。この叩きの衝
撃で水系洗濯液に溶けた親水性汚れは流動する水系洗濯
液に流され、また分離した親油性汚れも流動する水系洗
濯液に流される。
【0031】また噴出ノズルから噴出する水系洗濯液に
空気吸入口から空気を混入させておくと、勢いよく噴出
した水系洗濯液が洗濯物に当たったときに空気の泡が弾
け、その衝撃が洗濯物に付着した汚れを溶かしたり分離
させたりする効果をさらに向上させるようになる。
【0032】水系洗濯液による洗濯が終了したなら、供
給パイプ16の三方弁17の噴出ノズル側を閉じ、もう
一つの三方弁22の排水溝側を開いて洗濯槽1内の水系
洗濯液12を排水溝に排出させる。洗濯槽1内の水系洗
濯液がすべて排出された後、供給パイプ16の三方弁1
7の排出パイプ側とタンク13の三方弁22の排水溝側
を閉じる。そして次に水道管9のバルブ8を開いて水道
水を洗濯槽1内に流入させる。ここで還流ポンプ18を
稼働させ、水道水を供給パイプ16から噴出ノズル2に
送り、ここから勢いよく噴出させて洗濯物の濯ぎ洗いを
行う。このときもバスケットを揺動させておき、また流
出側パイプからは空気を吸入させて水道水に空気を混入
させておくと濯ぎ洗いの効果が向上する。洗濯槽1内に
流入した水は排水口7に達すると、ここからオーバーフ
ローして図示しない排水溝に排水される。
【0033】また洗剤と一緒に高価な処理剤を使用した
り、洗濯後に高価な処理剤で処理する場合は、これらの
処理液を再使用するためにタンク13に貯めておくよう
にする。タンクに貯めた処理液を使用する場合は、三方
弁17の排出パイプ21側を閉じておき、供給ポンプ1
0を稼働させてタンク13内の処理液12を洗濯槽1内
に流入させる。洗濯槽1内で水系洗濯液12が所定の量
に達したならば、これを水位センサー6が感知し、供給
ポンプ10の稼働を止める。そして還流ポンプ18を稼
働させて、処理液での洗濯や処理を行う。
【0034】洗濯槽1内の処理液を再使用する場合に
は、供給パイプ16の三方弁17の排出パイプ側を開
き、三方弁22は排水溝側を閉じる。そして還流ポンプ
18を稼働させて洗濯槽1内の処理液をタンク13に流
入させて貯える。
【0035】このようにして水系洗濯液での洗濯、水道
水での濯ぎ洗い、処理液での処理が終了する都度にエア
ーシリンダー33を稼働させ絞り板34を下方に降ろ
し、洗濯物を絞り板34で押圧して水を絞り出す。洗濯
物の絞りが終了後、絞り板34を上昇させてから揺動装
置4を稼働させる。すると絞り板で押圧されて密着して
いた布同士や皮革同士が揺動により離れ、シワや折り目
がなくなる。その後、バスケット3の扉23を開けて洗
濯物を取り出し、水分を蒸散・乾燥させる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の洗濯装置
は、洗濯槽内に水系洗濯液を多量に入れて多数の洗濯物
をこの水系洗濯液中に完全に浸漬させることができる。
また洗濯物を入れるバスケットに揺動装置を設置してあ
り洗濯物を水系洗濯液中で上下方向に揺動させ、しかも
洗濯槽内には複数の噴出ノズルを設置して水系洗濯液を
勢いよく洗濯物の周囲から当てられるため、洗濯効果を
上げることができるものである。また本発明の洗濯方法
は、多数の洗濯物間にスペーサープレートを挟み込んで
水系洗濯液中で洗濯物と一緒に上下方向に揺動させるよ
うにするため、洗濯物とスペーサープレートとが衝突し
て、叩き洗いの効果と洗濯物間に隙間を作って水系洗濯
液の流通を良好にする効果がある。また洗濯物の周囲か
ら水系洗濯液を勢いよく洗濯物に当てるようにしたた
め、揺動でできた隙間に水系洗濯液を効率よく流動させ
て汚れを流し出すという、従来にない優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の洗濯装置の正面断面図
【図2】本発明の洗濯方法における洗濯前の洗濯物とス
ペーサープレートの置き方を説明する図
【図3】本発明の洗濯方法における洗濯中の洗濯物とス
ペーサープレートの状態を説明する図
【図4】本発明の洗濯方法に使用するスペーサープレー
トの斜視図
【符号の説明】
1 洗濯槽 2 噴出ノズル 3 バスケット 4 揺動装置 5 上下動装置 7 排水口 9 水道管 10 供給ポンプ 11 供給管 12 水系洗濯液 13 タンク 14 流出口 16 供給パイプ 18 還流ポンプ 19 流出パイプ 20 空気吸い込み口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 喜八郎 埼玉県熊谷市宮前町1丁目89番 株式会社 新井製作所内 (72)発明者 小池 洋 静岡県袋井市萱間572−6 株式会社小羽 皮革内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の洗濯物の間にスペーサープレート
    を挟み込み、該洗濯物とスペーサープレートをバスケッ
    ト内に置いてから、該バスケットを水系洗濯液中で上下
    方向に揺動させて複数の洗濯物間に隙間を作るととも
    に、水系洗濯液中で洗濯物に向けて水系洗濯液を勢いよ
    く噴出させて洗濯物とスペーサープレート間に水系洗濯
    液を流入させることにより洗濯を行い、その後、バスケ
    ットを水中で上下方向に揺動させながら水で洗濯物を濯
    ぎ洗いすることを特徴とする洗濯方法。
  2. 【請求項2】 前記、勢いよく流出させる水系洗濯液に
    は空気が混入されていることを特徴とする請求項1記載
    の洗濯方法。
  3. 【請求項3】 前記水系洗濯液或は濯ぎ洗い後の処理液
    には、収縮硬化防止剤、加脂剤、移染防止剤等の処理剤
    が添加されていること特徴とする請求項1記載の洗濯方
    法。
  4. 【請求項4】 前記水での濯ぎ洗い後、洗濯物を水から
    出して洗濯物を押圧することにより水を絞り、その後、
    バスケットを揺動させて洗濯物のシワや折り目を復元さ
    せることを特徴とする請求項1記載の洗濯方法。
  5. 【請求項5】 前記洗濯物を水で濯ぎ洗いするときに、
    水中で水を勢いよく噴出させて洗濯物に当てること特徴
    とする請求項1記載の洗濯方法。
  6. 【請求項6】 上部が開口となった洗濯槽;洗濯槽の壁
    面に設置され噴出口が洗濯槽の内方に向けられた噴出ノ
    ズル;洗濯液や水を容易に流動させることのできるバス
    ケット;バスケットを上下方向に揺動させる揺動装置;
    およびバスケットを洗濯槽の開口上部から洗濯槽内まで
    上下動させることのできる上下動装置から構成されてい
    ること特徴とする洗濯装置。
  7. 【請求項7】 前記噴出ノズルが接続された流出パイプ
    には、空気吸い込み口が設置されていること特徴とする
    請求項6記載の洗濯装置。
  8. 【請求項8】 前記バスケット内には、バスケット内に
    置かれた洗濯物を絞る絞り板が上下動可能に設置されて
    いること特徴とする請求項6記載の洗濯装置。
JP7290611A 1995-10-13 1995-10-13 洗濯方法および洗濯装置 Pending JPH09103594A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016144620A (ja) * 2015-02-03 2016-08-12 株式会社小羽皮革 洗濯装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343697A (ja) * 1986-08-11 1988-02-24 吉野 洸 布団等の寝具の丸洗い装置
JPH0611686B2 (ja) * 1985-05-17 1994-02-16 ポーラ化成工業株式会社 化粧料

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