JPH09103415A - 磁気共鳴観測装置 - Google Patents

磁気共鳴観測装置

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Publication number
JPH09103415A
JPH09103415A JP7263021A JP26302195A JPH09103415A JP H09103415 A JPH09103415 A JP H09103415A JP 7263021 A JP7263021 A JP 7263021A JP 26302195 A JP26302195 A JP 26302195A JP H09103415 A JPH09103415 A JP H09103415A
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JP
Japan
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magnetic resonance
distal end
thin tube
signal receiving
receiving antenna
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Withdrawn
Application number
JP7263021A
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English (en)
Inventor
Masaru Karasawa
勝 唐澤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細管及びRF信号受信アンテナ系の生体内への
挿入性を向上させ、生体からの磁気共鳴信号を元に高精
細な画像を構築して正確な診断をすることできる磁気共
鳴観測装置を提供することにある。 【解決手段】体内に挿入可能な挿入部の先端構成部10
にRF信号受信アンテナ系27を設け、前記先端構成部
10を体内へ挿入することにより磁気共鳴観測を行う磁
気共鳴観測装置において、前記挿入部の先端構成部10
とそれに隣接する湾曲管部9の間に、磁気共鳴画像によ
る画像診断に支障をきたさない程度の磁化率を有する非
強磁性金属製接続中継部品18を介したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生体組織からの
磁気共鳴信号を受信し、組織形状や性状から診断を行う
ための磁気共鳴観測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体の消化器管内表面、特に胃壁
や腸管上層部等に発生する表皮癌の検出診断では、内視
鏡あるいはX線診断等によって発生部位を検出し、その
発生部位の生体組織を採取して悪性か否かを診断する方
法が一般的であった。
【0003】しかしながら、このような従来の方法で
は、試料採取部位が比較的広範囲となるので、即時診断
を下すことができず、また、生体組織を採取する労力が
多大となり、さらに、人体に損傷を与えてしまうという
問題があった。
【0004】一方、これに対し、近年、核磁気共鳴(以
下、MRと記す。)現象を利用した非侵襲的な人体の診
断方法が開発された。例えば、前記MR現象を利用した
MRイメージング(以下、MRIと記す。)装置では、
人体を磁場中に置き、所定の周波数の高周波(磁場)を
与え、人体内のスピンを持つ核を励起し、この励起した
核からの所定の周波数のMR信号を検出してコンピュー
タで処理することにより、断層像を得ている。
【0005】このMRI装置によって得られる断層像
は、癌等の診断に対して極めて有用である。すなわち、
一般に、癌組織と正常細胞とから得られるMR信号は、
互いに緩和時間が異なることが知られており、この緩和
時間を測定することにより、癌か否かの診断が可能にな
る。
【0006】しかしながら、消化器、特に管腔臓器など
の病変診断、例えば深達度診断を行う際には精細な画像
を必要とし、従来のMRI装置に内蔵される体外に設け
られたMR信号受信アンテナでは、精細な画像を得るの
が困難である。
【0007】これに対処するために、例えば、USP4
672972、特公平3−5174号公報および特願平
6−49097号で知られているように、体腔内に挿入
する挿入部の先端部に、MR信号を検出するMR信号受
信アンテナを設けた内視鏡やプローブが提案されてい
る。
【0008】これらによれば、体腔内に挿入した高周波
コイルによりMR信号を受信するので、SN比が良好
な、精細な画像を得ることができ、前述のような管腔臓
器の病変深達度診断に対して有効な、精細な画像が得ら
れる。
【0009】これらはいずれも内視鏡の先端構成部に観
察光学系、照明光学系およびMR信号受信アンテナ系を
内蔵した構造であり、先端構成部に内蔵物が集中した構
造である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の磁
気共鳴観測装置は先端構成部の先端硬質長が軸方向に長
く構成され、しかも、先端構成部の外径が増大してお
り、体腔内への挿入性が悪く、患者に苦痛を与えるとい
う問題がある。
【0011】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、細管及びMR信号受
信アンテナの生体内への挿入性を向上させ、生体からの
磁気共鳴信号を元に高精細な画像を構築して正確な診断
ができる磁気共鳴観測装置を提供することにある。
【0012】
【発明を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、体内に挿入可能な細管およびこの細管
の先端部に設けられた核磁気共鳴信号受信アンテナを具
備し、前記細管と核磁気共鳴信号受信アンテナを体内へ
挿入することにより磁気共鳴観測を行う磁気共鳴観測装
置において、前記細管の遠位端硬質部とそれに隣接する
中継細管の間に、磁気共鳴画像による画像診断に支障を
きたさない程度の磁化率を有する非強磁性金属製連結部
材を介したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1および図2は第1の実施
形態を示す。図1は内視鏡の先端構成部を示し、図2は
内視鏡の全体構成を示す。
【0014】内視鏡1は、図2に示すように、操作部2
と、この操作部2に接続された細管としての挿入部3お
よび操作部に接続されたユニバーサルコード4とから構
成されている。操作部2にはアングル操作ノブ5、接眼
部6およびバルーンエア注入孔7が設けられている。
【0015】挿入部3は、可撓管部8と、湾曲管部9お
よび先端構成部10とから構成されている。そして、先
端構成部10にはMR信号受信回路収容部11とバルー
ン12が設けられている。また、ユニバーサルコード4
の先端部には光電源装置(図示しない)に接続されるコ
ネクタ13が設けられている。
【0016】挿入部3の湾曲管部9は、図1に示すよう
に、複数の湾曲駒14をリベット15によって連結する
ことにより構成され、湾曲駒14の遠位端側には段付き
湾曲駒16を介して遠位端駒17が連結されている。こ
の遠位端駒17は円筒状に形成されており、この内周面
には非強磁性金属製接続中継部品18がネジ等によって
固定されている。そして、湾曲駒14、段付き湾曲駒1
6および遠位端駒17は外被19によって覆われてい
る。
【0017】さらに、遠位端駒17には磁気共鳴像によ
る画像診断に支障をきたさない程度の磁化率を有する非
強磁性ブレード20が巻装されているとともに、タング
ステン製の非強磁性アングルワイヤ21の遠位端が連結
され、この非強磁性アングルワイヤ21は操作部2のア
ングル操作ノブ5に連結されている。
【0018】前記先端構成部10にはMR信号受信回路
収容部11を構成する円筒状のコイルケース22が設け
られており、このコイルケース22の基端部には非強磁
性金属製接続中継部品18と接着固定され、先端部には
円柱状の先端硬質部23が嵌合固定されている。
【0019】コイルケース22の外周面と先端硬質部2
3の外周面にはバルーン12の両端縁を固定するための
環状のバルーン固定溝24が設けられ、先端硬質部23
の外周面にはバルーン12にエアを供給するためのエア
供給溝25が設けられている。
【0020】また、MR信号受信回路収容部11と非強
磁性金属製接続中継部品18の内部には同軸ケーブル2
6に接続されたMR信号受信アンテナ系27の整合回路
部27aとMR信号受信アンテナ系27を固定するため
のアンテナ基板固定板28が設けられている。MR信号
受信アンテナ系27とアンテナ基板固定板28は先端硬
質部23に設けられた溝29とコイルケース22に固定
されたMR信号受信回路部固定具30により固定されて
いる。このMR信号受信回路部固定具30は、絹、木綿
や樹脂等の非金属性繊維が望ましいが、非強磁性体であ
れば金属でも良い。
【0021】次に、第1の実施形態の作用について説明
する。体腔内へ挿入される挿入部3におけるMR信号受
信回路収容部11と非強磁性金属製接続中継部品18と
の接続構造に関して、同中継部品18の肉厚を薄くでき
るため、MR信号受信回路収容部11の内面の嵌合深さ
を浅くできるので太径になることはない。
【0022】また、前記中継部品18と遠位端駒17と
の接続に構造に関しては、着脱性及び固定強度の点から
ネジ固定となるが、前記中継部品18の一部に雌ネジ1
8aを設けることによって着脱性が保護される。
【0023】また、光学系で体腔内を観察しながら高周
波コイル(MR信号受信回路の一部)を効率よく安全に
挿入できる。また、内視鏡1と所定の器具と併用するこ
とにより、所望の組織を採取・処置することもできる。
【0024】したがって、本実施形態によれば、内視鏡
1の挿入部3、先端構成部10における外径や先端構成
部10の軸方向の硬質長が増加することなく、安全で効
率的な磁気共鳴診断ができる。また、所望の組織の採取
・処置が可能となる。
【0025】図3は第2の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、硬性内視鏡31を示し、細管として
の硬性細管32を有し、この硬性細管32の先端構成部
10にはMR信号受信回路収容部11およびバルーン1
2が設けられている。
【0026】図4は第3の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、硬性内視鏡33を示し、細管として
の硬性細管34を有している。この硬性細管34の先端
側には操作部2に設けられたアングル操作レバー35に
よって操作される湾曲管部36を介して先端構成部10
が設けられている。先端構成部10にはMR信号受信回
路収容部11およびバルーン12が設けられている。
【0027】図5は第4の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、第1の実施形態の内視鏡1における
先端構成部10に、操作部2に設けられた鉗子起上ノブ
37によって操作される鉗子起上台38が設けられてい
る。そして、鉗子起上台38によって採取・処置用器具
39を目的部位に誘導できるようになっている。さら
に、先端構成部10の側壁には観察光学系40および照
明光学系41が設けられている。なお、観察光学系40
は、所定の位置までファイバーで伝送しても良いし、C
CDなどにより電気的に行っても良い。
【0028】図6は第5の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。同図(a)は内視鏡の先端構成部の端面図であり、
同図(b)〜(d)は(a)の断面線に沿う縦断側面図
である。
【0029】図6(a)に示すように、先端構成部10
における先端硬質部23の端面には観察光学系42と照
明用光学系43と送気送管路系44およびチャンネル孔
45が設けられていると共に、先端硬質部23の内部に
開口するバルーン管路46が設けられている。
【0030】図6(b)に示すように、先端硬質部23
の外周壁にはOリング47aを収容する周回溝47が設
けられている。また、チャンネル孔45はチャンネル用
貫通孔48と連通しており、チャンネル用貫通孔48に
はチャンネル管路49を連結するチャンネル口金50が
設けられている。このチャンネル口金50は、チタンや
チタン合金等の診断可能である程度のMR像を提供し、
かつ耐食性を有する非強磁性金属で構成されている。
【0031】図6(c)に示すように、バルーン管路4
6は先端硬質部23に設けられた屈曲した貫通孔51を
介してバルーン12にエアを供給するためのエア供給溝
25に連通している。貫通孔51にはバルーン管路口金
52が設けられ、このバルーン管路口金52を介してバ
ルーン配管53に接続されている。このバルーン管路口
金52はチタンやチタン合金等の診断可能である程度の
MR像を提供し、かつ耐食性を有する非強磁性金属で構
成されている。
【0032】図6(d)に示すように、送気送水管路系
44の遠位端面には観察光学系42の遠位端面を洗浄す
るためのノズル54が設けられている。また、先端硬質
部23に設けられた送気送水管路系44の貫通孔55と
送気送水管路56を連結している送気送水口金57は、
チタンやチタン合金のようにMR画像診断に影響を与え
ない程度の磁化率を有し、かつ耐食性に優れた非強磁性
金属で構成されている。
【0033】このような構成によれば、バルーン12の
固定用のOリングをバルーン固定溝24に配置すると、
注入されたバルーン膨脹用の空気は、貫通孔51から漏
洩することなく、エア供給溝25からバルーン12内へ
空気が供給される。また、チャンネル口金50、バルー
ン管路口金52、送気送水口金57をチタンやチタン合
金等の診断可能である程度のMR像を提供し、かつ耐食
性を有する非強磁性金属で構成することにより、使用
時、各々の口金を腐食することなく、また、診断不可能
な程度の悪影響をMR像に対して及ぼすことはない。
【0034】したがって、本実施形態によれば、第1の
実施形態で得られた効果に加えて、先端構成部10に設
けられたバルーン12が効率よく膨脹し、また、外部連
通管路で腐食が発生することがない。そして更に、高S
N比の像を、診断に影響が及ばない範囲でMR像を抽出
することができる。
【0035】また、MR信号受信アンテナ系27とアン
テナ基板固定板28は、内視鏡1の横断面上の少なくと
も一本の中心軸と重なるように配置されているため、M
R信号受信アンテナ系27の開口面を最も大きくとるこ
とができる。したがって、高精細、高SNのMR画像を
抽出することが可能となる。
【0036】また、内視鏡1の先端構成部10の横断面
において、観察光学系42や送気送水管路系44とチャ
ンネル管路系45は別象限に配置されているため、観察
光学系42の外径を太くできるので、図示しない画像伝
送要素を増加できる。また、チャンネル管路系45の内
径を拡大できる。
【0037】したがって、本実施形態によれば、光学像
の画質を改善できる。また、チャンネル管路系45の内
径を増加できることから処置具の挿通性の向上、手技の
効率向上が可能となる。
【0038】さらに、本実施形態によれば、バルーン固
定溝24に図示しないバルーンOリングが配置されるた
め、バルーン配管53から遠位端側へ供給された空気
は、エア供給溝25からバルーン12内へ注入されるこ
とになる。その際、バルーン固定溝24には図示しない
バルーン12のOリングが締結されるため貫通孔51か
らプローブ12の外部へ空気が漏洩することは少ない。
【0039】したがって、本実施形態によれば、遠位端
部外径の極端な増加を抑制し、より安易にバルーン12
を膨脹させて使用することができる。図7は第6の実施
形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号
を付して説明を省略する。MR信号受信アンテナ系27
はアンテナ基板固定板28に固定され、MR信号受信ア
ンテナ系27には固定部材57を介してMR信号受信ア
ンテナ系の整合回路27aが設けられている。固定部材
57には同軸ケーブル59が接続され、この同軸ケーブ
ル59は外皮60と外部導体61と心線62とからな
り、外部導体61と心線62はMR信号受信アンテナ系
27に接続されている。なお、固定部材57は、固化し
た接着剤でも良い。
【0040】本実施形態によれば、同軸ケーブル59の
近位端側の可撓部が撓んだ場合でもアンテナ基板固定板
28に固定されている外部導体61及び心線62にスト
レスが集中せず、固定部材57に対して分散させること
ができる。したがって、外部導体61及び心線62の断
線を防止できる。
【0041】図8は第7の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。遠位端駒17の外周には非強磁性アングルワイヤ2
1を最低半周巻回できる溝部63が設けられ、この溝部
63の表層面近傍には接着剤充填部64が設けられてい
る。また、湾曲駒14および段付き湾曲駒16の内側に
はワイヤ受け65が設けられ、非強磁性アングルワイヤ
21が挿通されている。
【0042】近位端駒66の内側には接続口金67が設
けられ、この接続口金67の内側にはコイルシース68
が設けられている。そして、非強磁性アングルワイヤ2
1はコイルシース68内を挿通して操作部2のアングル
操作ノブ5に接続されている。
【0043】非強磁性アングルワイヤ21を遠位端駒1
7の外部に導出する位置は、図8(b)のように、18
0°対向型でも良いし、図8(c)のように任意の角度
(α°)振っても良い。なお、導出位置はこれに限らな
い。また、湾曲駒14、リベット15、段付き湾曲駒1
6、遠位端駒18、近位端駒66およびワイヤ受け65
は全て、MR像診断に支障をきたさない限度の磁化率を
有する非強磁性金属で構成されている。
【0044】本実施形態によれば、操作部2のアングル
操作ノブ5によって非強磁性アングルワイヤ21を進退
させて各リベット15を中心に湾曲駒14を変位させ、
湾曲管部9を湾曲することができる。
【0045】したがって、本実施形態によれば、各湾曲
駒14の位置を変化させることによりMR信号受信アン
テナ系27の位置及び方向を変更できる。また、遠位端
駒17の外周に非強磁性アングルワイヤ21を最低半周
巻回できる溝部63を設け、この溝部63の表層面近傍
に接着剤充填部64を設けることにより、ロー付け、半
田付け等の固定が困難なタングステン製の非強磁性アン
グルワイヤ21を容易に固定することができる。
【0046】さらに、段付き湾曲駒14を使用すること
により、MR信号受信アンテナ系27の開口面積を広げ
るために太径化した遠位端部に接続する可撓管部9の細
経化を達成することができる。そして、MR診断に支障
を生じない程度の画像を抽出することができる。
【0047】本実施形態では、非強磁性アングルワイヤ
21の材質をタングステン製としたが、チタン及びチタ
ン合金でもよい。チタン合金としては、公知技術とし
て、アルミニウム、バナジウム、ジルコニア、スズ、モ
リブデン、クロム等とチタンとの合金が挙げられる。
【0048】チタン及びチタン合金は、縦弾性係数がタ
ングステンより低く、また引っ張り強度はステンレスと
同等であるため、内視鏡1の通常使用状態または組立を
想定した際、曲り癖がつきにくく、断線の可能性も低
い。したがって、内視鏡1の組立作業性が向上し、使用
時にも容易には断線しないアングルワイヤを提供するこ
とができる。
【0049】図9は第8の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、湾曲管部9の最大湾曲方向のMR信
号受信アンテナ系27の開口面方向27bが一致する構
成となっている。
【0050】本実施形態によれば、所望の病変部に対し
てMR信号受信アンテナ系27を適切な位置に配置でき
る。したがって、所望の病変部に関して、高精細、高S
NのMR画像を抽出できる。
【0051】図10は第9の実施形態を示し、第1の実
施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態は、最大湾曲方向のMR信号受信アンテ
ナ系27の開口面方向27bが直交する構成となってい
る。
【0052】本実施形態によれば、広範囲に亘ってMR
信号受信アンテナ系27を容易に配置することができ
る。したがって、短時間で、容易に、広範囲に亘って高
精細、高SNのMR画像を抽出することができる。
【0053】図11は第10の実施形態を示すもので、
同図(a)、(b)、(c)に示すように、側視型内視
鏡70の先端構成部71には観察及び照明光学系72と
チャンネル孔73が設けられているとともに、遠位端側
を偏平化したMR信号受信アンテナ系75を収容する受
信系収容部76が設けられている。
【0054】本実施形態によれば、側視型内視鏡70を
体腔内へ挿入する際、器官から受ける抵抗が小さくな
り、体腔内へ容易に挿入できる。図12は第11の実施
形態を示し、第10の実施形態と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。本実施形態は、同図
(a)、(b)、(c)に示すように、先端構成部71
の遠位端側を尖鋭化したMR信号受信アンテナ系75を
収容する受信系収容部76が設けられている。
【0055】本実施形態によれば、側視型内視鏡70を
体腔内へ挿入する際、器官から受ける抵抗が小さくな
り、体腔内へ容易に挿入できる。図13は第12の実施
形態を示し、第10の実施形態と同一構成部分は同一番
号を付して説明を省略する。本実施形態は、同図
(a)、(b)、(c)に示すように、遠位端側を偏平
化したMR信号受信アンテナ系75を収容する受信系収
容部76にはバルーン固定溝77が設けられ、このバル
ーン固定溝77にはバルーン78がバルーンOリング7
9によって固定されている。
【0056】本実施形態によれば、側視型内視鏡70を
体腔内へ挿入する際、器官から受ける抵抗が小さくな
り、また、バルーン78を膨脹させることによって所望
の病変部とMR信号受信アンテナ系75との距離を適切
に調整できる。したがって、側視型内視鏡70を体腔内
へ容易に挿入できる。また、高精細、高SNのMR像を
抽出することができる。
【0057】図14は第13の実施形態を示し、第7の
実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略
する。本実施形態は、各湾曲駒14において、磁気共鳴
像による画像診断に支障をきたさない程度の磁化率を有
する非強磁性金属製摺動部80と非金属製駒構造体81
とから構成されている。
【0058】本実施形態によれば、生体組織からの磁気
共鳴信号(電磁波)を図示しない受信アンテナで受信す
る際、金属製部材による遮蔽効果の影響を減少させるこ
とができる。したがって、高精細で、画像歪みが少ない
MR像を抽出することができる。
【0059】前記実施形態によれば、次のような構成が
得られる。 (付記1)体内に挿入可能な細管およびこの細管の先端
部に設けられたRF信号受信アンテナ系を具備し、前記
細管とRF信号受信アンテナ系を体内へ挿入することに
より磁気共鳴観測を行う磁気共鳴観測装置において、前
記細管の遠位端硬質部とそれに隣接する中継細管の間
に、磁気共鳴画像による画像診断に支障をきたさない程
度の磁化率を有する非強磁性金属製連結部材を介したこ
とを特徴とする磁気共鳴観測装置。
【0060】(付記2)前記細管は、光学系を有するこ
とを特徴とする付記1記載の磁気共鳴観測装置。 (付記3)前記中継細管は、可撓性細管からなることを
特徴とする付記1記載の磁気共鳴観測装置。
【0061】(付記4)前記中継細管は、硬性細管から
なることを特徴とする付記1記載の磁気共鳴観測装置。 (付記5)前記細管は、前記非強磁性金属製連結部材と
中継細管の間に、意図的に湾曲させることが可能な湾曲
管部を有する付記1または3または4記載の磁気共鳴観
測装置。
【0062】(付記6)前記湾曲管部を湾曲するための
湾曲力伝達部材は、チタンまたはチタン合金であること
を特徴とする付記5記載の磁気共鳴観測装置。 (付記7)前記湾曲管部は、磁気共鳴像による画像診断
に支障をきたさない程度の磁化率を有する複数の非強磁
性冠状部品からなることを特徴とする付記5記載の磁気
共鳴観測装置。
【0063】(付記8)前記湾曲管部は、隣接した冠状
部品の結合部でのみ、磁気共鳴像により画像診断に支障
をきたさない程度の磁化率を有する非強磁性金属を使用
し、それ以外の部品には、樹脂製素材で構成したことを
特徴とする付記5記載の磁気共鳴観測装置。
【0064】(付記9)RF信号受信アンテナ系の開口
面上に光学系を有することを特徴とする磁気共鳴観測装
置。 (付記10)前記光学系が直視型であることを特徴とす
る付記9記載の磁気共鳴観測装置。
【0065】(付記11)前記光学系が側視型であるこ
とを特徴とする付記9記載の磁気共鳴観測装置。 (付記12)前記光学系が前方斜視型であることを特徴
とする付記9記載の磁気共鳴観測装置。
【0066】(付記13)前記光学系が後方斜視型であ
ることを特徴とする付記9記載の磁気共鳴観測装置。 (付記14)前記細管の遠位端部において、観察光学系
及び照明光学系の端面と、同一平面上にチャンネル孔端
面を配置したことを特徴とする付記10〜13のいずれ
かに記載の磁気共鳴観測装置。
【0067】(付記15)前記細管の遠位端部と操作部
において、前記チャンネル孔から突出する器具の突出方
向を任意に操作できる手段を有したことを特徴とする付
記10〜14のいずれかに記載の磁気共鳴観測装置。
【0068】前記付記1によれば、細管の細径化と先端
硬質長の短縮化が図れる。付記2、9、10、11、1
2、13、14によれば、細管を生体内の適正な位置へ
挿入し、所望の生体組織を確実にMR撮像することがで
きる。
【0069】付記3、5によれば、磁気共鳴観測装置を
容易に体腔内へ挿入することができる。付記4によれ
ば、細管を体内、特に脳室、鼻腔、口腔、耳腔、鼻腔関
節、尿道、腔及び腹腔内への挿入を容易にすることがで
き、また極めて鮮明な内視鏡観察像を得ることができ
る。
【0070】付記6によれば、細管を生体内の適正な位
置へ容易に挿入し、また、組立時の作業性を向上させる
ことができる。付記7、8によれば、磁気共鳴観測装置
を容易に体腔内へ挿入することができ、また、高精細、
高SN比のMR画像を抽出できる。付記15によれば、
細管を生体内の適正な位置へ挿入し、所望の生体組織を
確実にMR撮像し、生体組織の採取・処置を行うことが
できる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、細管及びRF信号受信アンテナ系の生体内への挿入
性が向上し、患者の苦痛を軽減できると共に、生体から
の磁気共鳴信号を元に高精細な画像を構築して正確な診
断をすることできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示し、(a)は内
視鏡の先端構成部の縦断側面図、(b)はA−A線に沿
う断面図。
【図2】同実施形態の内視鏡全体の正面図。
【図3】この発明の第2の実施形態の内視鏡全体の斜視
図。
【図4】この発明の第3の実施形態の内視鏡全体の斜視
図。
【図5】この発明の第4の実施形態を示し、(a)は内
視鏡全体の斜視図、(b)は先端構成部の斜視図。
【図6】この発明の第5の実施形態を示し、(a)は内
視鏡の先端硬質部の端面図、(b)はA−O−C線に沿
う断面図、(c)はE−N−L−D線に沿う断面図、
(d)はF−G−H線およびH−I−B線に沿う断面
図。
【図7】この発明の第6の実施形態を示し、(a)はR
F信号受信アンテナ系の取り付け構造を示す平面図、
(b)同縦断側面図。
【図8】この発明の第7の実施形態を示し、(a)は湾
曲管部の縦断側面図、(b)はB−B線に沿う断面図、
(c)はC−C線に沿う断面図。
【図9】この発明の第8の実施形態を示し、湾曲管部と
RF信号受信アンテナ系の関係を示す側面図。
【図10】この発明の第9の実施形態を示し、湾曲管部
とRF信号受信アンテナ系の関係を示す側面図。
【図11】この発明の第10の実施形態を示し、(a)
は先端構成部の平面図、(b)は同側面図、(c)は同
正面図。
【図12】この発明の第11の実施形態を示し、(a)
は先端構成部の平面図、(b)は同側面図、(c)は同
正面図。
【図13】この発明の第12の実施形態を示し、(a)
は先端構成部の平面図、(b)は同側面図、(c)は同
正面図。
【図14】この発明の第13の実施形態を示し、(a)
は湾曲管部の縦断側面図、(b)は湾曲駒の断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡 3…挿入部 10…先端構成部 18…非強磁性金属製接続中継部品 27…RF信号受信アンテナ系

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に挿入可能な細管およびこの細管の
    先端部に設けられた核磁気共鳴信号受信アンテナを具備
    し、前記細管と核磁気共鳴信号受信アンテナを体内へ挿
    入することにより磁気共鳴観測を行う磁気共鳴観測装置
    において、 前記細管の遠位端硬質部とそれに隣接する中継細管の間
    に、磁気共鳴画像による画像診断に支障をきたさない程
    度の磁化率を有する非強磁性金属製連結部材を介したこ
    とを特徴とする磁気共鳴観測装置。
JP7263021A 1995-10-11 1995-10-11 磁気共鳴観測装置 Withdrawn JPH09103415A (ja)

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