JPH09102915A - カメラ一体型vtr - Google Patents

カメラ一体型vtr

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Publication number
JPH09102915A
JPH09102915A JP8024218A JP2421896A JPH09102915A JP H09102915 A JPH09102915 A JP H09102915A JP 8024218 A JP8024218 A JP 8024218A JP 2421896 A JP2421896 A JP 2421896A JP H09102915 A JPH09102915 A JP H09102915A
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JP
Japan
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camera
heat
heat insulating
light
ccd
Prior art date
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Application number
JP8024218A
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English (en)
Inventor
Yasushi Noda
康 野田
Kimio Maki
公雄 槙
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCD撮像素子を保護部材で覆うことによっ
てフォーカスモータ等の電気機器から発生する熱が直接
CCD撮像素子に伝わらないようにする。 【解決手段】 CCD撮像素子51,52,53のレン
ズ側を除く周囲を、断熱容器60に設けた断熱層62で
覆うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズから光とし
て入ってくる像を電気信号に変換すると共にこの電気信
号を移動して取り出すことができるCCD(電荷転送素
子)撮像素子を備えたカメラ一体型VTR(ビデオテー
プレコーダ)に関し、特に、CCD撮像素子の断熱構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、カメラ一体型VTRは、
被写体である像を光としてとらえるレンズ部と、このレ
ンズ部でとらえた光の像を電気信号に変換する光電変換
部と、この光電変換部から供給される電気信号を処理し
てテープ状記録媒体に記録する信号処理部等から構成さ
れている。
【0003】レンズ部は、光として入ってくる映像を結
像させ、その後の処理のためにコントロール等を行うも
のであり、動画を撮像する場合には被写体の状況が常に
変化するため、その変化に係わらず所定位置に結像する
よう焦点合わせを行ったり、光量調整を行う等の必要が
ある。このように、レンズ部で映像を取り込むにも、単
にレンズで結像させるだけでなく、焦点合わせや光量調
整等のコントロールを必要とするために、一般にレンズ
部には、自動的にピント合わせや光量調整等を行うため
のフォーカスモータやアイリスモータ、その他ズームモ
ータ等の各種の電気機器が設けられている。
【0004】また、光電変換部としてはCCD撮像素子
が用いられており、一般的なカラービデオカメラの場合
には、1枚のCCD撮像素子が使用されていて、このC
CD撮像素子から原色の映像信号を取り出す構成とされ
ている。これに対して、カラービデオカメラの高級機種
の場合には、一般に3枚のCCD撮像素子が使用されて
おり、各CCD撮像素子は受光する光の成分が異なって
いて、第1のCCD撮像素子は赤色成分の光、第2のC
CD撮像素子は青色成分の光、更に第3のCCD撮像素
子は緑色成分の光をそれぞれ受光する構成とされてい
る。
【0005】そのため、高級カラービデオカメラでは、
光を赤、青及び緑の3原色に分けて射出する色分解プリ
ズムが設けられており、この色分解プリズムの3色が個
別に射出される赤色、青色及び緑色の3つの射出面に、
各色に対応した色成分の光を受光するCCD撮像素子が
設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のカメラ一体型VTRにおいては、3つの
CCD撮像素子の近傍にはフォーカスモータやその他の
電気機器が配設されている一方、3つのCCD撮像素子
を覆うことによって上記電気機器から保護するための保
護部材が設けられていなかった。そのため、フォーカス
モータ等の電気機器から発生する熱が3つのCCD撮像
素子に直接伝達されることになり、長時間に渡って連続
して撮影を続けるような場合には、電気機器の発熱によ
ってCCD撮像素子の性能低下及び熱による変形、劣化
を生じ、明るさや色等の正確な情報が得られなくなると
共に、耐久性が悪くなる等の不具合を生じるおそれがあ
るという課題があった。
【0007】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、CCD撮像素子を保護部材で覆う
ことによってフォーカスモータ等の電気機器から発生す
る熱が直接CCD撮像素子に伝えられることのない構成
とすることにより、上記課題を解決することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカメラ一体型V
TRは、上述したような課題等を解決し、上記目的を達
成するために、CCD撮像素子のレンズ側を除く周囲
を、断熱容器に設けた断熱層で覆ったことを特徴として
いる。
【0009】本発明は、上述のように構成したことによ
り、CCD撮像素子のレンズ側を除く周囲が断熱容器の
断熱層で覆われており、近傍に配設されたフォーカスモ
ータ等の電気機器から発生する熱が直接CCD撮像素子
に伝えられることがないため、CCD撮像素子の性能低
下及び熱による変形や劣化を抑制し、明るさや色等の情
報が正確に得られると共に寿命を高めて耐久性の向上を
図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図5は本発明の一実施例を
示すもので、図1は本発明が適用されたカメラ一体型V
TRの正面側の斜視図、図2は同じく本発明のカメラ一
体型VTRの背面側の斜視図、図3は同じく本発明のカ
メラ一体型VTRのバッテリー出し入れ用の蓋を開いた
状態の背面側の斜視図、図4は本発明のカメラ一体型V
TRの側面図、図5は同じく本発明のカメラ一体型VT
RのレンズとCCD撮像素子との関係を示す説明図であ
る。
【0011】図1〜図3に示すように、カメラ一体型V
TR1は、被写体である像を光としてとらえて電気信号
に変換するカメラ機構部と、このカメラ機構部からの電
気信号を処理してテープ状記録媒体に情報として記録す
ると共に記録された情報を任意に再生することができる
ビデオ機構部と、これらカメラ機構部及びビデオ機構部
が収容されるキャビネットとしての装置筐体2とから構
成されている。
【0012】カメラ機構部は、像を光としてとらえるレ
ンズの一具体例をしめすズームレンズ3と、光の像を電
気信号に変換する3つのCCD撮像素子51〜53等を
有する光電変換部と、ズームレンズ3でとらえた像を目
で見るためのビューファインダ4と、ズームレンズ3の
ピント合わせや絞り量の調整等を行うモータ等をコント
ロールする電子部品の組み合わせからなるカメラ回路等
から構成されている。そして、カメラ回路の電子部品
は、主としてプリント基板に搭載されて、装置筐体2内
に収容されている。
【0013】また、ビデオ機構部は、図示しないが、テ
ープ状記録媒体の一具体例を示す磁気テープが収容され
たカセットテープが着脱可能に装着されるメカデッキ
と、このメカデッキ等を駆動して磁気テープをローディ
ングすると共に磁気テープに対して情報を記録し、又は
記録された情報を再生する等のコントロールを行うため
のビデオ回路等から構成されている。そして、メカデッ
キは、磁気ヘッド等を有する回転ドラムと、この回転ド
ラムに磁気テープをローディングするテープローディン
グ機構と、このテープローディング機構等を支持するシ
ャーシ等を有している。このビデオ回路の電子部品もま
た、主としてプリント基板に搭載されて、装置筐体2内
に収容されている。
【0014】装置筐体2の一側部(図1において右側
部)には、ビデオ機構部のメカデッキを収容するメカデ
ッキ収容部7が設けられていると共に、他側部(図2に
おいて右側部)には、カメラ機構部及びビデオ機構部の
プリント基板を収容する基板収容部8が設けられてい
る。そして、メカデッキ収容部7には、側方に開閉可能
な親蓋9と、その上部に設けられ且つ同じく側方に開閉
可能な子蓋10が設けられている。更に、親蓋9には、
内部に収容したメカデッキの駆動ハブ等が透視できる透
明部材からなる窓部11が設けられ、子蓋10にはLE
D等のバックライトを有するタッチパネル式の操作ボタ
ン群12が設けられている。
【0015】そして、装置筐体2の前部には、自動的に
ピント合わせが可能なオートフォーカス機構や自動的に
像の拡大・縮小調節が可能なズーム機構等を備えた上記
ズームレンズ3が取り付けられている。このズームレン
ズ3の先端には、先端が四角形の枠状に形成されたレン
ズフード13が着脱可能に取り付けられており、このレ
ンズフード13の光を通す開口部は、横と縦の長さの比
がテレビジョンの画面の大きさに合わせて4:3(1
6:9としてもよい)となるように設定されており、こ
れにより光の入射範囲を制限して余分な光が入射するの
を抑制している。また、図1等に示す14はフォーカス
リングであり、このフォーカスリング14は手動によっ
ても操作できるように構成されている。
【0016】かかるズームレンズ3の後方で装置筐体2
の内部には、図4及び図5に示すように、光学フィルタ
47を介して色分解プリズム50と3つのCCD撮像素
子51,52,53と、これらを覆って周囲からの熱影
響を抑制する断熱容器60とが配設されている。光学フ
ィルタ47は、水晶ローパスフィルタと赤外線カットフ
ィルタと偏光除去のための1/4波長板等を有し、通過
する光の波長や周波数帯域を制限してその後の電気的処
理を容易にしている。
【0017】また、色分解プリズム50としては、ズー
ムレンズ3からの入射光を光の3原色(赤=RED:
R、青=BLUE:B、緑=GREEN:G)に分ける
3ブロックタイプの3原色分離型ダイクロイック・プリ
ズムが適用されている。この色分解プリズム50は、入
射される光のうち緑色成分のみを反射する緑反射ダイク
ロイック膜54と、入射される光のうち赤色成分のみを
反射する赤反射ダイクロイック膜55とを有し、緑色成
分は緑反射ダイクロイック膜54により反射されて射出
面50aからプリズム外に射出され、赤色成分は緑反射
ダイクロイック膜54を透過した後赤反射ダイクロイッ
ク膜55により反射されて射出面50bからプリズム外
に射出され、更に青色成分は両ダイクロイック膜54,
55で反射されることなくこれらを透過して射出面50
cからプリズム外に射出される。
【0018】この色分解プリズム50の各射出面50
a,50b,50cには、分光特性の立ち上がり部を整
形して不要な光をカットする緑トリミングフィルタ5
6、赤トリミングフィルタ57及び青トリミングフィル
タ58がそれぞれ接着されている。そして、各トリミン
グフィルタ56,57,58の外側には、緑色成分の光
のみを受光する緑用CCD撮像素子51と、赤色成分の
光のみを受光する赤用CCD撮像素子52と、青色成分
の光のみを受光する青用CCD撮像素子53とが、それ
ぞれレンズの軸上色収差に合わせて固定されている。こ
れにより、3つのCCD撮像素子51,52,53で独
立して緑(G)、赤(R)、青(B)の映像信号をとら
えて忠実な各色の情報を得ることができ、従って、3つ
の原色信号に基づき鮮やかな色の再現が可能となる。
【0019】このように配設された色分解プリズム50
及び3つのCCD撮像素子51〜53は断熱容器60の
凹陥部61内に収容されており、断熱容器60に設けた
断熱層62によって、ズームレンズ3側を除く周囲全体
が覆われている。この断熱容器60は、内容器体63に
外容器体64を重ね合わせることによって構成された二
重構造からなり、両容器体63,64間に断熱層62が
形成されている。そして、内容器体63の開口側の周縁
に設けた外向きのフランジ63aを外容器体64の開口
側の周縁に重ね合わせ、その接合面間を、例えば超音波
溶着等の接合手段で接合することにより、断熱層62が
密封されて一体に構成されている。
【0020】この断熱容器60の断熱層62は、内部の
空気を抜いて真空とするか又は空気若しくは熱伝導性の
低い物質(例えば、フッ素(F2 )等)を充填させて構
成する。このように、断熱容器60に断熱層62を設け
ることにより、外容器体64に加えられる熱が内容器体
63に伝達されるのを抑制することができる。特に、断
熱層62が真空である場合には、空気の場合よりも更に
熱の伝達が抑制されるため、より一層効果的である。ま
た、断熱層62は、熱を伝え難い断熱部材、例えば、発
泡スチロール、石綿、石膏等を充填する構造とすること
もできる。尚、図5に示す66は、断熱容器60に設け
られた取付片であり、この取付片66を介して断熱容器
60がズームレンズ3に取り付けられている。
【0021】かかる構成を有する断熱容器60の材質と
しては、例えばABS樹脂が好適ではあるが、その他に
もポリアセタール(POM)その他の合成樹脂を用いる
ことができることは勿論のこと、セラミックス等のよう
に合成樹脂以外の材質のものを適用することもできる。
【0022】更に、図5に示すように、外容器体64の
外周面の全面には、熱を反射させるための反射層として
メッキ層67を設けている。このメッキ層67として
は、例えば、アルミニウム或いはその合金、その他の金
属又は化合物等のようにメッキの可能な各種の材質を適
用することができる。このようなメッキ層67で熱を反
射させることにより、断熱容器60の断熱層62による
断熱効果をより一層高めることができる。
【0023】また、図1等に示すように、装置筐体2の
上部には把手16が固定されている。この把手16の先
端には、ステレオ特性を有するステレオマイクロホン1
7が前方に突出するように設けられている。このステレ
オマイクロホン17は、仕切り部18によって左右に仕
切られた右マイク17aと左マイク17bとからなり、
仕切り部18の前面にはリモコン受光部17cが設けら
れている。そして、把手16の前部上面には、ストロボ
等の発光装置や集音マイクその他のアクセサリーを着脱
可能に取り付けることができるアクセサリーシュー19
が設けられている。更に、把手16の後方の装置筐体2
の上部には、ビューファインダ4が上下方向へ姿勢変化
可能に取り付けられている。
【0024】更に、図2に示すように、装置筐体2の基
板収容部8には、ズームイン及びズームアウトを自動的
に行うことができるズームスイッチ20と、所望の画像
を取り込んでRAM等の記憶装置に記憶することができ
るフォトスイッチ21と、カメラ撮影を可能とするスタ
ンバイスイッチ22と、撮影の開始及び停止を選択的に
行うスタート/ストップボタン23等が設けられてい
る。24は、装置筐体2を片手で持つためのハンドベル
トである。
【0025】更に又、図3等に示すように、装置筐体2
の背面部には、バッテリー電源26が挿入されるバッテ
リー収容部27が開口している。このバッテリー収容部
27は、装置筐体2にヒンジ止めされた開閉蓋28によ
って開閉可能に構成されている。開閉蓋28は蓋ロック
機構29によってロックされると共に、蓋開放スイッチ
33の操作によって蓋ロック機構29のロックが解除さ
れ、開閉蓋28を開くことによってバッテリー電源26
の交換等の作業が可能になる。そして、バッテリー収容
部27にバッテリー電源26を差し込んで開閉蓋28を
閉じることにより、バッテリー電源26の装着が完了し
てカメラ機構部及びビデオ機構部の各種モータや電子部
品への電力の供給が可能になる。
【0026】このようなバッテリー収容部27を囲うよ
うに、装置筐体2の背面部には、カメラ機構部及びビデ
オ機構部等に駆動電流を供給する電源スイッチ30と、
オートロックスイッチ31とコントロールダイヤル32
と蓋開放スイッチ33とゼロセットメモリーボタン34
とセルフタイマボタン35とワンプッシュホワイトバラ
ンスボタン36等の操作スイッチ群25が設けられてい
る。37はDV端子である。更に、上記開閉蓋28には
表示窓40が設けられていると共に、この表示窓40の
下にはプログラムAEボタン41とシャッタスピードボ
タン42とホワイトバランスボタン43と録音レベルボ
タン44とが設けられている。尚、表示窓40には、バ
ッテリー電源26の電圧残量、磁気テープの残量、音量
の大小、入力情報等の各種の情報が表示される。
【0027】このような開閉蓋28によって開閉される
バッテリー収容部27は装置筐体2のほぼ中央部に設け
られており、このバッテリー収容部27を挟むように装
置筐体2の一側にメカデッキ収容部7が形成され、その
他側に基板収容部8が形成されている。そして、メカデ
ッキ収容部7にはメカデッキが収容されている一方、基
板収容部8にはカメラ機構部の電子部品及びビデオ機構
部の電子部品が搭載されたプリント基板が収容されてい
る。
【0028】かかる構成を有する本カメラ一体型VTR
1によれば、ズーム制御、アイリス制御等のためにモー
タその他の電気機器を内蔵したドライブユニットが装置
筐体2内に装備されており、これらの制御のためにモー
タその他の電気機器が駆動されると、そのモータ等に熱
が発生する。このモータ等に発生した熱は、装置筐体2
内において、その接触部分から他の部分に伝導されると
共に、一部は空気中に放射されて周囲に存在する部品に
熱影響を与え、これを加熱して温度上昇を生じさせる。
【0029】この場合、モータ等の電気機器の駆動によ
って生じた熱は、空気中を伝導して周囲の部品に熱影響
を与え、その温度を上昇させようとするが、この熱影響
は、同じく装置筐体2内に設置されている色分解プリズ
ム50及び3つのCCD撮像素子51〜53にも付与さ
れるおそれがある。特に、CCD撮像素子51〜53の
温度上昇による熱影響については顕著なものがあり、C
CD撮像素子の性能が低下したり熱による変形や劣化を
生じ、明るさや色等の正確な情報が得られなくなるばか
りでなく、耐久性が悪くなる等の不具合を生じるおそれ
がある。
【0030】ところが、本実施例の場合には、カメラ機
構部の一部をなす3つのCCD撮像素子51〜53は色
分解プリズム50と共に断熱容器60の凹陥部61内に
収容されており、その3つのCCD撮像素子51〜53
は断熱容器60に設けた真空の密封空間又は空気若しく
は熱伝導性の低い物質(フッ素等)が充填された密封空
間からなる断熱層62によってレンズ3側を除くほぼ全
周囲が覆われている。しかも、断熱容器60の外周面に
はメッキ層67が設けられており、このメッキ層67及
び断熱層62の二重構造によって3つのCCD撮像素子
51〜53が熱から守られている。
【0031】そのため、モータ等の発熱によって空気中
を伝わってきた熱は、断熱容器60に達すると、まずメ
ッキ層67によって反射され、このメッキ層67によっ
ても反射されなかった熱が断熱容器60の外容器体64
に達する。外容器体64に達した熱は、その一部はフラ
ンジ63aを介して内容器体63に伝導されるが、その
大部分は断熱層62に阻まれて内容器体63まで達する
ことなく外容器体64に蓄積される。よって、断熱容器
60の凹陥部61内に収容されている3つのCCD撮像
素子51〜53及び色分解プリズム50には、モータ等
の発熱等によって発生した熱の影響が与えられることが
ないか、又は与えられる熱影響も極めて小さいものであ
る。
【0032】従って、例えば、本カメラ一体型VTR1
を連続的に動作させることによってモータその他の電気
機器の発熱量が多くなり、それらの温度が高温となって
放射された場合においても、その熱の伝達を断熱層62
及びメッキ層67によって遮断し、その熱がCCD撮像
素子51〜53等に伝達されるのを効果的に抑制するこ
とができる。その結果、本カメラ一体型VTR1の長期
間連続動作によってモータ等の温度がある程度高温とな
ったような場合においても、その発熱によってCCD撮
像素子51〜53の性能が低下したり、変形若しくは劣
化を生じたりすることがなく、常に、明るさや色等の正
確な情報を得ることができる。
【0033】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、色分解プリズム50と3つのCCD撮像素子51〜
53とを用いてカラー撮像のできるカメラ一体型VTR
に適用した例について説明したが、1つのCCD撮像素
子を用いたカラー又は白黒撮像の可能なカメラ一体型V
TRに適用することができることは勿論である。また、
上記実施例では、断熱容器60の断熱層62を一層によ
って構成した例について説明したが、断熱層を二層以上
の多層構造とすることもできる。
【0034】また、上記実施例では、色分解プリズム5
0の構成として、緑反射ダイクロイック膜54と赤反射
ダイクロイック膜55とを設け、まず緑色成分を緑反射
ダイクロイック膜54で反射させ、次に赤色成分を赤反
射ダイクロイック膜55で反射させて、青色成分は両ダ
イクロイック膜54,55を透過させるようにしたが、
これに限定されるものではなく、例えば、青反射ダイク
ロイック膜と赤反射ダイクロイック膜とを設ける等、そ
の組み合わせや配列等は適宜に選択することができる。
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種
々変更できるものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CCD撮像素子のレンズ側を除く周囲を断熱容器の断熱
層で覆う構成としたため、本カメラ一体型VTRの連続
動作等によってモータその他の電気機器の発熱量が多く
なり、それらの温度が高温となって放射された場合にお
いても、その熱の伝達を断熱層によって遮断し、その熱
がCCD撮像素子に伝達されるのを効果的に抑制するこ
とができる。従って、本カメラ一体型VTRの長期連続
動作によってモータ等の温度がある程度高温となったよ
うな場合においても、その発熱によってCCD撮像素子
の性能が低下したり、熱による変形や劣化を生じたりす
ることがなく、耐久性及び信頼性に優れていると共に、
常に、明るさや色等の正確な情報を得ることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すカメラ一体型VTRの
正面側の斜視図である。
【図2】本発明のカメラ一体型VTRの背面側の斜視図
である。
【図3】本発明のカメラ一体型VTRのバッテリー出し
入れ用の蓋を開いた状態の背面側の斜視図である。
【図4】本発明のカメラ一体型VTRの側面図である。
【図5】本発明のカメラ一体型VTRのレンズとCCD
撮像素子との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カメラ一体型VTR 2 装置筐体 3 ズームレンズ(レンズ) 50 色分解プリズム 51,52,53 CCD撮像素子 54,55 ダイクロイック膜 56,57,58 トリミングフィルタ 60 断熱容器 61 凹陥部 62 断熱層 63 内容器体 64 外容器体 67 メッキ層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズから光として入ってくる像を電気
    信号に変換すると共に、この電気信号を電気的方法で移
    動させて取り出すことができるCCD撮像素子を備えた
    カメラ一体型VTRにおいて、 上記CCD撮像素子の上記レンズ側を除く周囲を、断熱
    容器に設けた断熱層で覆ったことを特徴とするカメラ一
    体型VTR。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラ一体型VTRにお
    いて、 上記CCD撮像素子は、上記レンズから入射される光の
    うち赤色成分のみを受光する赤用CCDと、上記光のう
    ち青色成分のみを受光する青用CCDと、上記光のうち
    緑色成分のみを受光する緑用CCDとの3つのCCD撮
    像素子を有し、 上記3つのCCD撮像素子は、上記光を3原色の赤色成
    分と青色成分と緑色成分とに分けて射出する色分解プリ
    ズムの各色の射出面にそれぞれ対応させて配置したこと
    を特徴とするカメラ一体型VTR。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカメラ一体型VTRにお
    いて、 上記断熱容器は、互いに重ね合わされた内容器体と外容
    器体との間に形成された密封された空間を有し、上記密
    封空間を真空とし、又は当該密封空間に空気を充填して
    上記断熱層を形成したことを特徴とするカメラ一体型V
    TR。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカメラ一体型VTRにお
    いて、 上記断熱容器は、互いに重ね合わされた内容器体と外容
    器体との間に形成された密封された空間を有し、上記密
    封空間に熱伝導性の低い物質を充填して上記断熱層を形
    成したことを特徴とするカメラ一体型VTR。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載のカメラ一体型VT
    Rにおいて、 上記断熱容器の上記外容器体の外周面には、熱を反射す
    るメッキ層を設けたことを特徴とするカメラ一体型VT
    R。
JP8024218A 1995-08-01 1996-02-09 カメラ一体型vtr Pending JPH09102915A (ja)

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JP8024218A JPH09102915A (ja) 1995-08-01 1996-02-09 カメラ一体型vtr

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-196619 1995-08-01
JP19661995 1995-08-01
JP8024218A JPH09102915A (ja) 1995-08-01 1996-02-09 カメラ一体型vtr

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100701881B1 (ko) * 2006-06-02 2007-04-09 김미경 진공관 카메라 장치
JP2009135828A (ja) * 2007-11-30 2009-06-18 Canon Inc 撮像装置
JP2009229582A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Casio Comput Co Ltd デジタルカメラ
JP2019174499A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 株式会社デンソー 光学装置

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