JPH09102692A - シールドボックス - Google Patents
シールドボックスInfo
- Publication number
- JPH09102692A JPH09102692A JP25882895A JP25882895A JPH09102692A JP H09102692 A JPH09102692 A JP H09102692A JP 25882895 A JP25882895 A JP 25882895A JP 25882895 A JP25882895 A JP 25882895A JP H09102692 A JPH09102692 A JP H09102692A
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- JP
- Japan
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- shield box
- shield
- waveguide
- opening
- box
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、シールドボックスにケーブル排出
用等で開口部を設けても、シールボックスの外部へ放射
されるノイズを低減することが可能なシールドボックス
を提供することを目的とする。 【解決手段】 シールドボックスの開口部に、筒状の導
波管をその開口側と前記開口部とを合わせて接合して構
成される。
用等で開口部を設けても、シールボックスの外部へ放射
されるノイズを低減することが可能なシールドボックス
を提供することを目的とする。 【解決手段】 シールドボックスの開口部に、筒状の導
波管をその開口側と前記開口部とを合わせて接合して構
成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板等
を収納するシールドボックスに関し、特に、外部に対し
てのノイズの放出を減少させるシールドボックスに関す
るものである。
を収納するシールドボックスに関し、特に、外部に対し
てのノイズの放出を減少させるシールドボックスに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器では、高速クロック、ス
イッチング素子を使用しているものが多く、これにより
ノイズを発生させ、他の電子機器を誤動作させたり、計
測器データを変動させたり、モニタ画像にノイズを発生
させるなどの問題が発生している。特に、X線診断装
置、CT装置等の医療機器では、ハイパワーかつ高速性
が要求されるため、発生するノイズ量はさらに多いもの
となる。
イッチング素子を使用しているものが多く、これにより
ノイズを発生させ、他の電子機器を誤動作させたり、計
測器データを変動させたり、モニタ画像にノイズを発生
させるなどの問題が発生している。特に、X線診断装
置、CT装置等の医療機器では、ハイパワーかつ高速性
が要求されるため、発生するノイズ量はさらに多いもの
となる。
【0003】このノイズの放出を低減するために従来か
らノイズ源となる電子機器をシールドボックス内に設置
することが一般に行われている。このようなシールドボ
ックスを図9に示す。図9に示すように、従来のシール
ドボックス100は、周囲を鉄板等のシールド部材10
1で覆った箱体であり、その内部に設けられた2つのフ
レーム103にマザーボード105がネジ止めされてい
る。このマザーボード105には、プリント配線板接続
用のコネクタ107が設けられ、このコネクタ107に
プリント配線板109が接続される。
らノイズ源となる電子機器をシールドボックス内に設置
することが一般に行われている。このようなシールドボ
ックスを図9に示す。図9に示すように、従来のシール
ドボックス100は、周囲を鉄板等のシールド部材10
1で覆った箱体であり、その内部に設けられた2つのフ
レーム103にマザーボード105がネジ止めされてい
る。このマザーボード105には、プリント配線板接続
用のコネクタ107が設けられ、このコネクタ107に
プリント配線板109が接続される。
【0004】また、シールドボックス100内に設置さ
れたプリント配線板109に接続されているシールドケ
ーブル111は、金属コネクタ113を介してシールド
ボックス100外に排出される。尚、この金属コネクタ
113の周囲部は、シールドボックス100のシールド
部材101と電気的に接続されており、シールド構造を
保持するように成っている。
れたプリント配線板109に接続されているシールドケ
ーブル111は、金属コネクタ113を介してシールド
ボックス100外に排出される。尚、この金属コネクタ
113の周囲部は、シールドボックス100のシールド
部材101と電気的に接続されており、シールド構造を
保持するように成っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シールドボックス100では、シールドケーブル111
を排出する場合、金属コネクタ113を介して行ってい
るが、ケーブル数が多い場合、ケーブルの1本1本につ
いて金属コネクタ113を設置することができないこと
から、シールドボックス100に図10に示すような開
口部100aを設けていた。このため、この開口部10
0aから所定量以上のノイズが放出される場合があっ
た。本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、シー
ルドボックスにケーブル排出用等で開口部を設けても、
シールボックスの外部へ放射されるノイズを低減するこ
とが可能なシールドボックスを提供することを目的とす
る。
シールドボックス100では、シールドケーブル111
を排出する場合、金属コネクタ113を介して行ってい
るが、ケーブル数が多い場合、ケーブルの1本1本につ
いて金属コネクタ113を設置することができないこと
から、シールドボックス100に図10に示すような開
口部100aを設けていた。このため、この開口部10
0aから所定量以上のノイズが放出される場合があっ
た。本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、シー
ルドボックスにケーブル排出用等で開口部を設けても、
シールボックスの外部へ放射されるノイズを低減するこ
とが可能なシールドボックスを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、シールドボックスの開口部に、
筒状の導波管を、その開口側と前記開口部とを合わせて
接合したことを要旨とする。請求項1記載の発明のシー
ルドボックスにあっては、その寸法で決まる遮断周波数
より十分に低い周波数で減衰器となる筒状の導波管をシ
ールドボックスの開口部に、その開口側と前記接合部と
を合わせて接合するようにしているので、前記シールド
ボックスの開口部から外部へ放射するノイズを極めて低
減することができる。
請求項1記載の発明は、シールドボックスの開口部に、
筒状の導波管を、その開口側と前記開口部とを合わせて
接合したことを要旨とする。請求項1記載の発明のシー
ルドボックスにあっては、その寸法で決まる遮断周波数
より十分に低い周波数で減衰器となる筒状の導波管をシ
ールドボックスの開口部に、その開口側と前記接合部と
を合わせて接合するようにしているので、前記シールド
ボックスの開口部から外部へ放射するノイズを極めて低
減することができる。
【0007】また、請求項1記載のシールドボックスに
あっては、シールドボックスから前記導波管内を挿通し
て排出されるケーブルのシールド部と前記導波管とを電
気的に接続することが望ましい。これにより、導波管と
この導波管内を挿通するケーブルとが導電位となり、ケ
ーブルに乗るノイズを無くすことができる。
あっては、シールドボックスから前記導波管内を挿通し
て排出されるケーブルのシールド部と前記導波管とを電
気的に接続することが望ましい。これにより、導波管と
この導波管内を挿通するケーブルとが導電位となり、ケ
ーブルに乗るノイズを無くすことができる。
【0008】また、請求項1または請求項2記載のシー
ルドボックスにあっては、シールドボックスから前記導
波管内を挿通して排出されるシールドケーブルの外被
は、この電子機器内に設置されるプリント配線板又は回
路のグランド部とこの電子機器の筐体とを電気的に接続
していることが望ましい。これにより、前記シールドケ
ーブルに接続される電子機器から放出されるノイズを低
減することができる。
ルドボックスにあっては、シールドボックスから前記導
波管内を挿通して排出されるシールドケーブルの外被
は、この電子機器内に設置されるプリント配線板又は回
路のグランド部とこの電子機器の筐体とを電気的に接続
していることが望ましい。これにより、前記シールドケ
ーブルに接続される電子機器から放出されるノイズを低
減することができる。
【0009】さらに、請求項1乃至請求項3のいずれか
1項記載のシールドボックスにあっては、シールド外被
が電気的に接続される電子機器の筐体を導電性部材と
し、その位置は開口部、導波管機能の手前とすることが
望ましい。これにより、前記シールドケーブルに接続さ
れる電子機器から放出されるノイズを低減することがで
きる。
1項記載のシールドボックスにあっては、シールド外被
が電気的に接続される電子機器の筐体を導電性部材と
し、その位置は開口部、導波管機能の手前とすることが
望ましい。これにより、前記シールドケーブルに接続さ
れる電子機器から放出されるノイズを低減することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るシール
ドボックスの第1の実施形態を示した図である。尚、図
中、図9で示したものと同一のものは同一の記号を付し
て詳細な説明を省略した。
図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るシール
ドボックスの第1の実施形態を示した図である。尚、図
中、図9で示したものと同一のものは同一の記号を付し
て詳細な説明を省略した。
【0011】図1に示すように、シールドボックス10
は、図9で示した従来のシールドボックス100同様、
周囲を鉄板等のシールド部材11で覆った箱体であり、
その内部に設けられた2つのフレームにマザーボードが
(図示せず)ネジ止めされている。このマザーボードに
は、プリント配線板接続用のコネクタが設けられ、この
コネクタにプリント配線板(いずれも図示せず)が接続
される。また、シールドボックス10内に設置された前
記プリント配線板に接続されているシールドケーブル1
11は、開口部10aを介してシールドボックス10外
に排出される。
は、図9で示した従来のシールドボックス100同様、
周囲を鉄板等のシールド部材11で覆った箱体であり、
その内部に設けられた2つのフレームにマザーボードが
(図示せず)ネジ止めされている。このマザーボードに
は、プリント配線板接続用のコネクタが設けられ、この
コネクタにプリント配線板(いずれも図示せず)が接続
される。また、シールドボックス10内に設置された前
記プリント配線板に接続されているシールドケーブル1
11は、開口部10aを介してシールドボックス10外
に排出される。
【0012】特に、本実施形態のシールドボックス10
では、開口部10aに断面正方形の導波管13を接続し
ている。この導波管13は、鉄、アルミニウム等の導電
部材で覆われた断面正方形の筒状体であり、開口部10
aの内側にその一方の開口側が溶接により接合されてい
る。尚、導波管13は、シールドボックス10の内側に
設けても良く、シールドボックス10の外側に設けても
良く、さらにはシールドボックス10の内側と外側の双
方に突出させるように設けても良い。また、導波管13
とシールドボックス10とは、溶接に限らず、導波管1
3に縁部を設けてこの付置分とシールドボックス10と
をネジ止めするようにしたり、導電性接着剤で接合する
ようにしても良い。
では、開口部10aに断面正方形の導波管13を接続し
ている。この導波管13は、鉄、アルミニウム等の導電
部材で覆われた断面正方形の筒状体であり、開口部10
aの内側にその一方の開口側が溶接により接合されてい
る。尚、導波管13は、シールドボックス10の内側に
設けても良く、シールドボックス10の外側に設けても
良く、さらにはシールドボックス10の内側と外側の双
方に突出させるように設けても良い。また、導波管13
とシールドボックス10とは、溶接に限らず、導波管1
3に縁部を設けてこの付置分とシールドボックス10と
をネジ止めするようにしたり、導電性接着剤で接合する
ようにしても良い。
【0013】一般に導波管は、その寸法で決まる遮断周
波数より十分に低い周波数では良い減衰器となることが
従来から知られている。例えば、開口部10aの1辺が
L1(cm),長さD1 (cm)の断面正方形の導波管13
の場合、遮断周波数f(Hz)と、減衰率s(dB)は以下
の式(1),(2)に示すようになる。
波数より十分に低い周波数では良い減衰器となることが
従来から知られている。例えば、開口部10aの1辺が
L1(cm),長さD1 (cm)の断面正方形の導波管13
の場合、遮断周波数f(Hz)と、減衰率s(dB)は以下
の式(1),(2)に示すようになる。
【0014】 遮断周波数f(Hz)=2.3×109 /L1 …(1) 減衰率s(dB)=27.2D1 /L1 …(2) 具体的には、図2に示すように断面正方形の導波管13
の1辺L1 が5(cm)の場合、導波管13の遮断周波数
fは式(1)により、以下に示すように算出される。
の1辺L1 が5(cm)の場合、導波管13の遮断周波数
fは式(1)により、以下に示すように算出される。
【0015】 f=2.3×109 /L1 =460(MHz ) また、例えば減衰率20(dB)のノイズ低減をするため
の導波管13の長さD1(cm)は、式(2)を基にして
算出される。s=27.2D1 /L1 より、減衰率1
(dB)あたりL1 /27.2(cm)以上の長さが必要と
なる。従って、減衰率20(dB)では、導波管13の長
さD1 は、3.7(cm)以上必要となる。
の導波管13の長さD1(cm)は、式(2)を基にして
算出される。s=27.2D1 /L1 より、減衰率1
(dB)あたりL1 /27.2(cm)以上の長さが必要と
なる。従って、減衰率20(dB)では、導波管13の長
さD1 は、3.7(cm)以上必要となる。
【0016】また、導波管13から排出されるシールド
ケーブル111にノイズを乗せないため、図3、図4に
示すように、シールドケーブル111の被覆111aを
剥がしてシールド部(外被)111bを露出させ、この
シールド部111bをクランプ部材15を介して導波管
13のシールド部材11側に電気的に接合する。例えば
図4に示すように、クランプ部材15として板状の導電
部材を用い、この導電部材をシールド部111bを包囲
した後に両端を接合し、この接合部15aと導波管13
をネジ止めする。
ケーブル111にノイズを乗せないため、図3、図4に
示すように、シールドケーブル111の被覆111aを
剥がしてシールド部(外被)111bを露出させ、この
シールド部111bをクランプ部材15を介して導波管
13のシールド部材11側に電気的に接合する。例えば
図4に示すように、クランプ部材15として板状の導電
部材を用い、この導電部材をシールド部111bを包囲
した後に両端を接合し、この接合部15aと導波管13
をネジ止めする。
【0017】このとき、導波管13の長さD1 は、図3
に示すようにクランプ領域S1 を除いて設定するように
する。上記の例では、導波管13の長さD1 はクランプ
領域S1 を除いて3.7(cm)以上とする。これによ
り、シールドケーブル111のシールド部111bと導
波管13が電気的に接続されるので、シールドケーブル
111のシールド部111bとシールドボックス10は
同電位となり、シールドケーブル111自体に乗るノイ
ズを無くすことができる。このように、第1の実施形態
のシールドボックス10では、開口部10aに断面正方
形の導波管13を設けているので、シールドボックス1
0外部へ放射するノイズを低減することができる。
に示すようにクランプ領域S1 を除いて設定するように
する。上記の例では、導波管13の長さD1 はクランプ
領域S1 を除いて3.7(cm)以上とする。これによ
り、シールドケーブル111のシールド部111bと導
波管13が電気的に接続されるので、シールドケーブル
111のシールド部111bとシールドボックス10は
同電位となり、シールドケーブル111自体に乗るノイ
ズを無くすことができる。このように、第1の実施形態
のシールドボックス10では、開口部10aに断面正方
形の導波管13を設けているので、シールドボックス1
0外部へ放射するノイズを低減することができる。
【0018】図5は、本発明に係るシールドボックスの
第2の実施形態を示した図である。尚、図中、図9で示
したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明
を省略した。図5に示すようにシールドボックス30
は、図9で示した従来のシールドボックス100同様、
周囲を鉄板等のシールド部材31で覆った箱体であり、
その内部に設けられた2つのフレームにマザーボードが
(図示せず)ネジ止めされている。このマザーボードに
は、プリント配線板接続用のコネクタが設けられ、この
コネクタにプリント配線板(いずれも図示せず)が接続
される。また、シールドボックス30内に設置された前
記プリント配線板に接続されているシールドケーブル1
11は、開口部30aを介してシールドボックス30外
に排出される。
第2の実施形態を示した図である。尚、図中、図9で示
したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明
を省略した。図5に示すようにシールドボックス30
は、図9で示した従来のシールドボックス100同様、
周囲を鉄板等のシールド部材31で覆った箱体であり、
その内部に設けられた2つのフレームにマザーボードが
(図示せず)ネジ止めされている。このマザーボードに
は、プリント配線板接続用のコネクタが設けられ、この
コネクタにプリント配線板(いずれも図示せず)が接続
される。また、シールドボックス30内に設置された前
記プリント配線板に接続されているシールドケーブル1
11は、開口部30aを介してシールドボックス30外
に排出される。
【0019】特に、本実施形態のシールドボックス30
では、開口部30aに断面円形の導波管33を接続して
いる。
では、開口部30aに断面円形の導波管33を接続して
いる。
【0020】導波管33は、鉄、アルミニウム等の導電
部材で覆われた断面正方形の筒状体であり、開口部30
aの内側にその一方の開口側が溶接により接合される。
尚、導波管33は、シールドボックス30の内側に設け
ても良いし、シールドボックス30の外側に設けても良
いし、シールドボックス30の内側と外側の双方に突出
させるように設けても良い。また、導波管33とシール
ドボックス30とは、溶接に限らず、導波管33に縁部
を設けてこの付置分とシールドボックス30とをネジ止
めするようにしたり、導電性接着剤で接合するようにし
ても良い。
部材で覆われた断面正方形の筒状体であり、開口部30
aの内側にその一方の開口側が溶接により接合される。
尚、導波管33は、シールドボックス30の内側に設け
ても良いし、シールドボックス30の外側に設けても良
いし、シールドボックス30の内側と外側の双方に突出
させるように設けても良い。また、導波管33とシール
ドボックス30とは、溶接に限らず、導波管33に縁部
を設けてこの付置分とシールドボックス30とをネジ止
めするようにしたり、導電性接着剤で接合するようにし
ても良い。
【0021】前述したように導波管は、その寸法で決ま
る遮断周波数より十分に低い周波数では良い減衰器とな
ることが従来から知られている。例えば、直径L2 (c
m),長さD2 (cm)の断面円形の導波管33の場合、
遮断周波数f(Hz)と、減衰率s(dB)は以下の式
(3),(4)に示すようになる。
る遮断周波数より十分に低い周波数では良い減衰器とな
ることが従来から知られている。例えば、直径L2 (c
m),長さD2 (cm)の断面円形の導波管33の場合、
遮断周波数f(Hz)と、減衰率s(dB)は以下の式
(3),(4)に示すようになる。
【0022】 遮断周波数f(Hz)=2.7×109 /L …(3) 減衰率s(dB)=32D2 /L2 …(4) 具体的には、図2に示すように断面円形の導波管33の
直径L2 が5(cm)の場合、導波管33の遮断周波数は
式(3)より算出される。
直径L2 が5(cm)の場合、導波管33の遮断周波数は
式(3)より算出される。
【0023】 f=2.7×109 /L2 =460(MHz ) また、例えば減衰率20(dB)のノイズ低減をするため
の導波管33の長さD2(cm)は、式(4)を基にして
算出される。
の導波管33の長さD2(cm)は、式(4)を基にして
算出される。
【0024】s=32D2 /L2 より、減衰率1(dB)
あたりL2 /32(cm)以上の長さが必要となる。従っ
て、減衰率20(dB)では、導波管33の長さD2 は、
3.2(cm)以上必要となる。
あたりL2 /32(cm)以上の長さが必要となる。従っ
て、減衰率20(dB)では、導波管33の長さD2 は、
3.2(cm)以上必要となる。
【0025】また、導波管33から排出されるシールド
ケーブル111にノイズを乗せないため、第1の実施形
態のシールドボックス10と同様、図6に示すように、
シールドケーブル111の被覆を剥がしてシールド部を
露出させ、このシールド部をクランプ部材15を介して
導波管33のシールド部材31側に電気的に接合する。
ケーブル111にノイズを乗せないため、第1の実施形
態のシールドボックス10と同様、図6に示すように、
シールドケーブル111の被覆を剥がしてシールド部を
露出させ、このシールド部をクランプ部材15を介して
導波管33のシールド部材31側に電気的に接合する。
【0026】また、導波管33の長さD2 は、図6に示
すようにクランプ領域S2 を除いて設定するようにす
る。上記の例では、導波管13の長さD2 はクランプ領
域S2を除いて3.2(cm)以上とする。
すようにクランプ領域S2 を除いて設定するようにす
る。上記の例では、導波管13の長さD2 はクランプ領
域S2を除いて3.2(cm)以上とする。
【0027】これにより、シールドケーブル111のシ
ールド部と導波管33が電気的に接続されるので、シー
ルドケーブル111のシールド部とシールドボックス3
0は同電位となり、シールドケーブル111自体に乗る
ノイズは、クランプ部材15を介して消滅される。
ールド部と導波管33が電気的に接続されるので、シー
ルドケーブル111のシールド部とシールドボックス3
0は同電位となり、シールドケーブル111自体に乗る
ノイズは、クランプ部材15を介して消滅される。
【0028】このように、第2の実施形態のシールドボ
ックス30では、開口部30aに断面円形の導波管33
を設けているので、シールドボックス30外部へ放射す
るノイズを低減することができる。
ックス30では、開口部30aに断面円形の導波管33
を設けているので、シールドボックス30外部へ放射す
るノイズを低減することができる。
【0029】図7は、本発明に係るシールドボックスの
第3の実施形態を示した図である。尚、図中、図9で示
したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明
を省略した。第3実施形態では、図7に示すようにシー
ルドボックス10(30)から排出されるシールドケー
ブル111に接続されるコンソール50から放出される
ノイズも低減させるようにしたものである。具体的に
は、図8に示すように、コンソール50内に設けられて
いるプリント配線板51のグランド部とコンソール50
の筐体53とを複数のリード線55を介して複数の点で
電気的に接続する等、強固に接続するようにする。ま
た、筐体53自体も周囲を鉄板等のシールド部材で覆っ
たシールドボックス構造とする。このシールドボックス
は、シールドケーブル外被と導通をとり、同電位とす
る。さらに、コンソール50の上面の表示板59に設け
られた表示パネル61(パネル開口部に対しては、ノイ
ズ漏れが少なくなるように別途対策が施されているもの
とする。)とプリント配線板51を接続するケーブル6
1は、シールドケーブルを用いるようにする。
第3の実施形態を示した図である。尚、図中、図9で示
したものと同一のものは同一の記号を付して詳細な説明
を省略した。第3実施形態では、図7に示すようにシー
ルドボックス10(30)から排出されるシールドケー
ブル111に接続されるコンソール50から放出される
ノイズも低減させるようにしたものである。具体的に
は、図8に示すように、コンソール50内に設けられて
いるプリント配線板51のグランド部とコンソール50
の筐体53とを複数のリード線55を介して複数の点で
電気的に接続する等、強固に接続するようにする。ま
た、筐体53自体も周囲を鉄板等のシールド部材で覆っ
たシールドボックス構造とする。このシールドボックス
は、シールドケーブル外被と導通をとり、同電位とす
る。さらに、コンソール50の上面の表示板59に設け
られた表示パネル61(パネル開口部に対しては、ノイ
ズ漏れが少なくなるように別途対策が施されているもの
とする。)とプリント配線板51を接続するケーブル6
1は、シールドケーブルを用いるようにする。
【0030】このように、第3の実施形態では、シール
ドボックス10(30)から放出されるノイズを低減す
るとともに、シールドボックス10(30)から排出さ
れるケーブルに接続されたコンソール50から放出され
るノイズも低減することができる。尚、第3の実施形態
では、シールドケーブル111に接続されるコンソール
50から放出されるノイズを低減させているが、シール
ドケーブル111に電気的に接続される他の電子機器に
対しても前記のように前記電子機器内に設置されるプリ
ント配線板のグランド部とこの電子機器の筐体とを電気
的に接続することにより、前記電子機器から放出される
ノイズを低減することができる。
ドボックス10(30)から放出されるノイズを低減す
るとともに、シールドボックス10(30)から排出さ
れるケーブルに接続されたコンソール50から放出され
るノイズも低減することができる。尚、第3の実施形態
では、シールドケーブル111に接続されるコンソール
50から放出されるノイズを低減させているが、シール
ドケーブル111に電気的に接続される他の電子機器に
対しても前記のように前記電子機器内に設置されるプリ
ント配線板のグランド部とこの電子機器の筐体とを電気
的に接続することにより、前記電子機器から放出される
ノイズを低減することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シールド
ボックスの開口部に筒状の導波管を設けたので、シール
ドボックスにケーブル排出用等で開口部を設けても、こ
の開口部からシールドボックスの外部へ放射されるノイ
ズを低減することができる。
ボックスの開口部に筒状の導波管を設けたので、シール
ドボックスにケーブル排出用等で開口部を設けても、こ
の開口部からシールドボックスの外部へ放射されるノイ
ズを低減することができる。
【図1】本発明に係るシールドボックスの第1の実施形
態の概略の構成を示す図である。
態の概略の構成を示す図である。
【図2】図1に示したシールドボックスの開口部に接合
される導波管を示す図である。
される導波管を示す図である。
【図3】図1に示したシールドボックスに接合される導
波管と、その導波管から排出されるケーブルと、そのケ
ーブルのシールド部と前記導波管とを電気的に接合する
クランプ部材とを示す図である。
波管と、その導波管から排出されるケーブルと、そのケ
ーブルのシールド部と前記導波管とを電気的に接合する
クランプ部材とを示す図である。
【図4】図3に示したケーブルとクランプ部材との接合
部を示す図である。
部を示す図である。
【図5】本発明に係るシールドボックスの第2の実施形
態の概略の構成を示す図である。
態の概略の構成を示す図である。
【図6】図5に示したシールドボックスに接合される導
波管と、その導波管から排出されるケーブルと、そのケ
ーブルのシールド部と前記導波管とを電気的に接合する
クランプ部材とを示す図である。
波管と、その導波管から排出されるケーブルと、そのケ
ーブルのシールド部と前記導波管とを電気的に接合する
クランプ部材とを示す図である。
【図7】本発明に係るシールドボックスの第3の実施形
態の概略の構成を示す図である。
態の概略の構成を示す図である。
【図8】コンソール50から放出されるノイズを低減す
るための構成を示す図である。
るための構成を示す図である。
【図9】従来のシールドボックスの概略の構成を示す図
である。
である。
【図10】シールドボックスから排出されるケーブルが
多い場合に設けられる開口部を示す図である。
多い場合に設けられる開口部を示す図である。
10,30 シールドボックス 10a 開口部 11 シールド部材 13 導波管 15 クランプ部材 15a 接合部 50 コンソール 51 プリント配線板 53 筐体 55 リード線 59 表示板 61 表示パネル 111 ケーブル 111a 被覆 111b 導線
Claims (4)
- 【請求項1】 シールドボックスの開口部に、筒状の導
波管をその開口側と前記開口部とを合わせて接合したこ
とを特徴とするシールドボックス。 - 【請求項2】 シールドボックスから前記導波管内を挿
通して排出されるケーブルのシールド部と前記導波管と
を電気的に接続したことを特徴とする請求項1記載のシ
ールドボックス。 - 【請求項3】 シールドボックスから前記導波管内を挿
通して排出されるシールドケーブルの外被は、この電子
機器内に設置されるプリント配線板又は回路のグランド
部とこの電子機器の筐体とを電気的に接続していること
を特徴とする請求項1または請求項2のいずれか記載の
シールドボックス。 - 【請求項4】 シールド外被が電気的に接続される電子
機器の筐体を導電性部材とし、その位置は開口部、導波
管機能の手前とすることを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれか1項記載のシールドボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25882895A JPH09102692A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | シールドボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25882895A JPH09102692A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | シールドボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09102692A true JPH09102692A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17325599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25882895A Pending JPH09102692A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | シールドボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09102692A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7705248B2 (en) | 2002-03-07 | 2010-04-27 | Atx Networks Corp. | EMI shielded module |
WO2017154394A1 (ja) * | 2016-03-10 | 2017-09-14 | 浜松ホトニクス株式会社 | フラッシュ光源装置 |
CN112740847A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-04-30 | 索尼互动娱乐股份有限公司 | 电子设备 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP25882895A patent/JPH09102692A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7705248B2 (en) | 2002-03-07 | 2010-04-27 | Atx Networks Corp. | EMI shielded module |
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CN108779911A (zh) * | 2016-03-10 | 2018-11-09 | 浜松光子学株式会社 | 闪光光源装置 |
US10514142B2 (en) | 2016-03-10 | 2019-12-24 | Hamamatsu Photonics K.K. | Flash light source device |
CN112740847A (zh) * | 2018-09-28 | 2021-04-30 | 索尼互动娱乐股份有限公司 | 电子设备 |
CN112740847B (zh) * | 2018-09-28 | 2024-04-12 | 索尼互动娱乐股份有限公司 | 电子设备 |
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