JPH09102613A - アクティブマトリクス表示装置 - Google Patents

アクティブマトリクス表示装置

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JPH09102613A
JPH09102613A JP2620896A JP2620896A JPH09102613A JP H09102613 A JPH09102613 A JP H09102613A JP 2620896 A JP2620896 A JP 2620896A JP 2620896 A JP2620896 A JP 2620896A JP H09102613 A JPH09102613 A JP H09102613A
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舜平 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に結晶化を促進させる触媒元素を用いて得
られた結晶性シリコンを活性層とする薄膜トランジスタ
(TFT)によって構成されたアクティブマトリクス表
示装置のOFF電流を低減させる構成を提供する。 【構成】 アクティブマトリクス表示装置において、ス
イッチング素子として1個の画素電極に対して複数の薄
膜トランジスタを直列に接続して設け、前記直列接続し
た薄膜トランジスタの両端を除く少なくとも1個の薄膜
トランジスタが常時ON状態とすることにより、前記直
列接続した薄膜トランジスタの間に抵抗成分および容量
成分を構成せしめ、前記スイッチング素子のOFF時の
リーク電流を低減せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
表示装置の表示画面の画質向上をはかる回路および素子
に関する。特に本発明は、スイッチング素子として薄膜
トランジスタ(TFT)を有する回路を用い、該TFT
の活性層はアモルファスシリコンの結晶化を促進する触
媒元素を用いて結晶化をおこなったシリコン半導体によ
って構成されているものに関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス型表示装置とは、
各画素にスイッチング素子を設け、映像信号線より供給
される信号を該スイッチング素子によって画素に供給す
る仕組みを有する表示装置であり、単純マトリクス型表
示装置よりも大容量の表示を鮮明におこなうことができ
る。従来、スイッチング素子としてはアモルファスシリ
コン半導体を用いたTFTが使用されていた。しかしな
がら、結晶性シリコン半導体を用いたTFTは、従来の
アモルファスシリコン半導体を用いたものに比較して、
動作速度が10倍以上も大きいので、大容量表示に適し
ており、最近では、この面で開発が進められている。し
かしながら、結晶性シリコン半導体には幾つかの問題が
あった。
【0003】第1の問題はシリコンの結晶化の問題であ
った。結晶性シリコンはアモルファスシリコンを結晶化
せしめることにより得られる。従来は2つの方法が知ら
れていた。1つはレーザー等の強光を照射して瞬間的に
結晶化せしめる方法で、光アニールと称される。この方
法の問題点は安定した大エネルギーのレーザー発振器が
得られないため、再現性、量産性に乏しいということで
ある。
【0004】他の方法は熱アニール法もしくは固相成長
法と呼ばれるもので、通常、600℃以上の温度で熱ア
ニールをおこなうことにより、アモルファスシリコンを
固相成長させて、結晶化せしめるものである。この方法
においては、結晶化に要する時間はアニール温度に依存
し、1000℃程度の高温では1時間以内に結晶化を完
了することができる。しかしながら、このような高温に
使用できる基板は石英以外にはなく、基板コストが大き
くなった。また、得られるシリコン膜の結晶性も好まし
いものではなかった。
【0005】これに対し、多くの硼珪酸ガラスの使用で
きる600℃程度のアニールでは、結晶性の良好なシリ
コン膜が得られたが、結晶化に要する時間が24時間以
上にもなり、量産性の点で問題があった。
【0006】第2の問題は結晶性シリコンを用いたTF
Tでは、ゲイト電極に逆バイアス電圧を印加した際のリ
ーク電流(OFF電流)が大きいということである。こ
れは、結晶粒界に起因すると見られており、結晶性シリ
コンを用いてアクティブマトリクス型表示装置を作製す
る上で最大の問題となっていた。
【0007】Nチャネル形TFTの場合、ゲイト電圧を
負にバイアスした時のOFF電流は、半導体薄膜の表面
に誘起されるP型層と、ソース領域及びドレイン領域の
N型層との間に形成されるPN接合を流れる電流により
規定される。そして、半導体薄膜中(特に粒界)には多
くのトラップが存在するため、このPN接合は不完全で
あり接合リーク電流が流れやすい。ゲイト電圧を負にバ
イアスするほどOFF電流が増加するのは半導体薄膜の
表面に形成されるP型層のキャリア濃度が増加して、P
N接合のエネルギー障壁の幅が狭くなるため、電界の集
中が発生して、接合リーク電流が増加することによるも
のである。
【0008】このようにして生じるOFF電流は、ソー
ス/ドレイン電圧に大きく依存する。例えば、TFTの
ソース/ドレイン間に印加される電圧が大きくなるにし
たがって、OFF電流が飛躍的に増大することが知られ
ている。すなわち、ソース/ドレイン間に5Vの電圧を
加えた場合と10Vの電圧を加えた場合とでは、後者の
OFF電流は前者の2倍ではなく、10倍にも100倍
にもなる場合がある。また、このような非線型性はゲイ
ト電圧にも依存する。一般にゲイト電圧の逆バイアスの
値が大きい場合(Nチャネル型では、大きなマイナス電
圧)には、両者の差が著しい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1の問題に関
しては、本発明人らは、ニッケル、白金、鉄、コバル
ト、パラジウム等を微量添加することによりアモルファ
スシリコンの結晶化を促進できることを見出した(特開
平6−244104)。これらの金属元素(以下、触媒
元素と言う)を添加した結果、典型的には550℃で4
時間、更に、より低温・短時間の熱アニールで結晶化を
成就することが可能となった。加えて、従来の熱アニー
ル法では、アモルファスシリコンは1000Å以上の厚
いものではほとんど結晶化しなかったのだが、触媒元素
を用いると、1000Å以下、典型的には300〜80
0Åの厚さでも十分な結晶化が起こることがわかった。
【0010】また、本発明人の研究の結果、これらの触
媒元素を使用して結晶化せしめたシリコンを用いてTF
Tを作製する場合には、結晶化工程の観点から、また、
特性・信頼性の観点から、触媒元素のシリコン中への残
留濃度は1×1015〜1×1019原子/cm3 とするこ
とが好ましいことが明らかになった。
【0011】このように、第1の問題は解決されたので
あるが、第2の問題は未解決のままであった。逆に触媒
元素を用いて結晶化せしめたシリコン膜は結晶成長が針
状に進行する(従来の熱アニール法では粒状に成長す
る)ことと、結晶の長径が数μm以上(従来の熱アニー
ル法では1μm以下)と大きいことのため、TFT特性
が結晶粒界の影響を大きく受け、OFF電流のバラツキ
が大きいことが新たな問題として浮かび上がった。典型
的には、OFF電流が1000pAから1pAというよ
うに3桁も変動した。
【0012】図2(A)にアクティブマトリクス表示装
置の従来例の概略図を示す。図中の破線で囲まれた領域
204が表示領域であり、その中にTFT201がマト
リクス状に配置されている。TFT201のソース電極
に接続している配線が画像(データ)信号線206であ
り、前記TFT201のゲイト電極に接続している配線
がゲイト(選択)信号線205である。
【0013】この回路では、スイッチング素子はTFT
201であり、ゲイト信号線205の信号にしたがっ
て、データのスイッチングをおこない、液晶セル203
を駆動する。補助容量202は、液晶セル203の容量
を補強するためのコンデンサであり、画像データの保持
用として用いられる。実際のマトリクスにおいては、こ
の回路がマトリクス状に多数配置されている。
【0014】マトリクス全面にわたって均一な表示をお
こなうにはすべてのTFT201の特性がそろっている
ことが必要である。なかでも、OFF電流は10pA以
下、好ましくは1pA以下であることが要求される。も
し、OFF電流が1000pAに達するTFT201は
十分な電荷が保持できないため、画像信号が瞬時に失わ
れてしまう。
【0015】このような不良TFTが全画素中数個であ
れば問題とは言えないが、数%にも及ぶ場合には、表示
が非常に見づらくなる。特に、前記したような触媒元素
を用いて得られた結晶性シリコンを用いたTFTでは顕
著であった。
【0016】この問題を解決するためには、例えば、特
公平5−44195と特公平5−44196に記述され
ているように、TFTを直列に接続する方法(マルチゲ
イト法)が提案されている。これは、個々のTFTのソ
ース/ドレインに印加される電圧を減少させることによ
って、個々のTFTのOFF電流を低減せしめることを
意図している。例えば、図2(B)のように2個のTF
Tを直列に接続した場合、個々のTFTのソース/ドレ
インに印加される電圧は半分になる。ソース/ドレイン
に印加される電圧が半分になれば、前述の議論からOF
F電流は1/10にも1/100にもなる。
【0017】しかしながら、液晶ディスプレーの画像表
示に要求される特性が厳しくなると、上記のマルチゲイ
ト法でも必要なだけOFF電流を下げることが難しくな
った。すなわち、ゲイト電極の数(薄膜トランジスタの
数)を3個、4個、5個と増やしても、各TFTのソー
ス/ドレインに印加される電圧は1/3、1/4、1/
5というようにわずかづつしか減らないからである。ソ
ース/ドレインに印加される電圧を1/100にするに
は、TFTが100個必要であった。
【0018】すなわち、この方式では、ゲイト数を2個
にした場合においてが最も効果が顕著であったものの、
それ以上のゲイトを設けてもあまり大きな効果は期待で
きないことであった。特に、触媒元素を用いて結晶化せ
しめたシリコン膜を用いたTFTにおいては、前記した
通り、OFF電流が非常に大きいものが極めて高い頻度
で出現するのであるが、この影響を十分に打ち消すには
有効でなかった。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題を鑑みてなされたものであり、画素電極に接続する
TFTのソース/ドレインに印加される電圧を通常の場
合の1/10以下、好ましくは1/100以下とするこ
とによって、OFF電流を低減させる画素回路を提供す
ることを目的とする。更に、特徴的なことは、上記目的
のためのTFTの数を十分に少なくすることである。好
ましくは5個以下、より好ましくは3個のTFTによっ
て、上記目標を達成する。
【0020】すなわち、本発明は、アクティブマトリク
ス回路に関し、1個の画素電極に対して少なくとも3個
のTFTを直列に接続し、前記直列接続したTFTのう
ち、画像信号線に接続するものを除く、少なくとも1個
のTFTが常時、もしくはほとんどの時間においてON
状態になっている回路をスイッチング素子として用い
る。本発明においては、TFTの活性層は結晶性シリコ
ンによって構成され、1×1015〜1×1019原子/c
3 のシリコンの結晶化を促進する触媒元素が含有され
ていること、もしくは、TFTの活性層は触媒元素を用
いて結晶化されたことを特徴とする。
【0021】ここで、直列接続されたTFTのうち、も
う一端は画素電極に接続してもよい。また、直列接続さ
れたTFTのゲイト電極は常時ON状態のTFTを除き
共通化してもよい。もちろん、独立に駆動してもよい
が、集積度の点で前者が有利である。さらに、上記のT
FTのうち画素電極に接続されるTFTのチャネルの両
端にLDD領域やオフセット領域を設けてもよい。
【0022】本発明の基本的な思想は、TFTを3つ、
もしくはそれ以上接続し、うち、中央のTFTの少なく
とも1つは、ゲイト電極に一定電圧を印加して常時ON
状態とする、もしくは、他のTFTがOFFとなってい
るときのほとんどの時間をON状態として使用すること
を特徴とする。
【0023】図1(A)の例では、直列に接続されたT
FT103、104、105のうち、TFT103のソ
ースを画像信号線101に接続して、TFT104のド
レインを画素電極106に接続する。TFT103、1
04それぞれのゲイト電圧はゲイト信号線102で制御
される。
【0024】そして、中央のTFT105のゲイト電極
に電源107より常時適切な正電圧を印加して、TFT
105をON状態とする。必要に応じては、画素セル1
06と並列に補助容量108を付加してもよい。
【0025】図1(A)に示す回路図のうち、TFT1
03、104、105のゲイト電極近傍の様子を図1
(D)に示す。この回路の作製方法に関しては、図4を
用いて実施例で説明されるので、ここでは、概略だけを
述べる。
【0026】回路は1つのシリコン半導体被膜(活性
層)上に3つのTFT103、104、105(それぞ
れ、点線で概念的な領域を示す)が形成されており、個
々のTFTのゲイト電極405、407、406が半導
体被膜を横断して設けられている。そして、半導体領域
のうち、左端の領域411(=TFT103のソース)
には画像信号線101が、また、右端の領域414(=
TFT104のドレイン)には画素セル106の画素電
極がそれぞれ接続される。
【0027】図1(A)の回路の等価回路を図2(C)
に示す。図1(A)と同一の符号は同一の部材を示す。
等価的には、TFT105は実質的に静的な容量成分2
23と抵抗成分225の結合として表される。これらの
容量・抵抗成分223、225は、厳密には、TFT1
05のソース/ドレインの電位の変動に従って変動する
ものであるが、TFT105のゲイト電位が適切な値に
保たれているかぎりは、そのような変動は無視できる。
また、容量成分223と抵抗成分225は厳密には分布
定数的な回路構成を有しているが、以下では、実質的な
問題がないために、図2(C)に示すような回路構成で
示す。
【0028】
【作用】具体的な動作について述べる。ゲイト信号線1
02に選択信号が送られたときに、画像信号線101側
のTFT103と画素セル106側のTFT104がど
ちらもONとなる。一方、中央のTFT105はおいて
は、画像信号線101からの信号に応じて、容量成分2
23と画素セル226が充電される。十分に充電がなさ
れた(平衡)段階では、画素セル106側のTFT10
4のソース/ドレイン間の電圧はほぼ等しい状態とな
る。
【0029】この状態でゲイト信号線102の選択信号
が切られると、画像信号線101側のTFT103と画
素セル106側のTFT104はいずれもOFFとな
る。その後、画像信号線101には他の画素の信号が印
加されており、画像信号線101側のTFT103は有
限のOFF電流があるので、中央のTFT105に形成
された容量成分223に充電された電荷が放出され、電
圧が低下することとなる。しかし、この速度は、図2
(A)で示した通常のアクティブマトリクス回路の容量
202の電圧降下と同じ程度の速度で進行する。
【0030】一方、画素電極側のTFT104に関して
は、当初、ソース/ドレイン間の電圧がほぼ0であった
ために、OFF電流は極めて僅かであったが、その後、
中央のTFT105の容量成分223の電圧が降下する
ため、徐々にソース/ドレイン間の電圧が増加するた
め、OFF電流も増加することとなる。しかしながら、
このOFF電流の増加による画素セル106の電圧降下
が図2(A)に示す通常のアクティブマトリクス回路に
おけるものよりも十分に緩やかであることは言うまでも
ない。また、中央のTFT105においては、抵抗成分
225も存在するので、OFF電流をより低減する効果
を有する。
【0031】このようにOFF電流を平均的に低減でき
る効果も有するものであるが、本発明によれば、OFF
電流の大きなスイッチング素子の発生確率を激減させる
こともできる。例えば、図1(A)において、TFT1
03もしくは104のいずれか一方が非常にOFF電流
の大きなものであったとしても、他方が正常なものであ
ることにより、全体として、OFF電流抑制の効果を示
すためである。従って、TFT103と104が双方と
もOFF電流が大きく、不良である確率は非常に小さい
ため、スイッチング素子のOFF電流をTFTの99%
を1pA以下、99.99%を10pA以下とすること
ができ、画像に障害を生じる100pA以上のOFF電
流を有するスイッチング素子の発生率は1ppm以下と
することができる。
【0032】特に、TFT104のOFF電流が大きな
場合には、TFT105の容量は図2(A)における補
助容量202と同じ作用を示し、画素の電荷保持能力を
維持できる。
【0033】なお、TFT103、104のチャネルに
LDD領域またはオフセット領域を形成すると、それら
の領域はドレイン抵抗・ソース抵抗となるため、ドレイ
ン接合の電界強度を緩和させ、さらにOFF電流を減少
させることができることは言うまでもない。特に画素電
極側のTFT104のチャネルの両端にLDD(低濃度
不純物)領域やオフセット領域を形成すると有効であ
る。
【0034】また、例えば、図2(A)に示すTFT2
01と図2(C)に示すTFT103が同じ程度の特性
であったとし、容量202及び108はそれぞれ1フレ
ームの間に電圧が当初の10Vから90%の9Vになる
ものとする。図2(A)の場合は、1フレームの間に画
素セル203の電圧が9Vにまで降下してしまう。
【0035】他方、図2(C)の場合には、容量223
の電圧が9Vに降下しても、TFT103のソース/ド
レイン間の電圧は1Vであるので、OFF電流は極めて
小さく、しかも、それは1フレームの終了時点での話で
あるから、画素セル206や容量106から放出された
累積の電荷量は極めて少なく、したがって、画素セル1
06の電圧は10Vとほとんど変わらない。
【0036】図2(B)の場合との比較は簡単ではない
が、図2(B)においては、TFT1個のソース/ドレ
インに印加される電圧は、図2(A)の場合の10Vの
半分の5Vであり、図2(C)のTFT104の場合の
ように、ソース/ドレイン間の電圧が1Vということは
起こりえない。したがって、この面からも本発明の優位
性は明らかである。
【0037】図1(A)の例では、中央のTFT105
はその両端のTFT103、104と同じ導電型(この
場合はNチャネル型)であったが、図1(B)のよう
に、逆導電型(すなわち、Pチャネル型)を有するTF
T115を配置してもよい。ただし、その場合には中央
のTFT115のゲイト電極に印加する電圧の極性は、
図1(A)の場合と逆になる。
【0038】また、より多くのTFTを直列接続して回
路を構成してもよい。例えば、図1(C)に示すよう
に、導電型の異なるTFT121〜125を交互に直列
接続してもよい。TFT122及び124のゲイトに
は、TFT122、124を常時ON状態にするため
に、電源126、127がそれぞれ接続されている。な
お、TFT121〜125の導電性をすべて同じにして
もよい。
【0039】図1(C)の等価回路を図2(D)に示
す。図1(C)と同一の符号は同一の部材を示す。TF
T122、124は容量成分221、223と抵抗成分
222、224の接続回路として表される。
【0040】図1(C)において、全部でTFTを5つ
使用しているため、3つのTFTを使用する場合より
も、OFF電流低減の効果がさらに大きくなる。しかし
ながら、TFTを7個、9個と使用してもOFF電流低
減の効果はそれほど増大しない。回路構成等を考慮する
とTFTを5つ以下とすることが好ましい。
【0041】なお、図1(A)〜(C)では、直列した
TFTの両端のTFTがゲイト信号線102に接続され
た構成を有しているが、このうち、画素電極に接続する
TFTが常時もしくはほとんどの時間ONとなるように
してもよい。例えば、図1(C)のTFT125を取り
除いたような回路であってもよい。このような回路は、
丁度、図1(A)の回路の画素電極とTFT104の間
にTFTによる容量を付加したものであり、このTFT
は補助容量108に相当する。
【0042】
【実施例】
〔実施例1〕 本実施例では、図1(A)の動作例につ
いて説明する。TFT103〜105はすべてNチャネ
ル型とするが、Pチャネル型でも同様である。むしろ、
触媒元素を用いて得た結晶性シリコン半導体を用いた薄
膜トランジスタにおいては、Pチャネル型の方がOFF
電流が小さく、劣化しにくいという長所がある。
【0043】2個の薄膜トランジスタ103、104は
ゲイトの配線を共有し、ゲイト信号線102に接続され
る。また、TFT103のソースは画像信号線101に
接続されている。前記2個のTFT103、104の間
に、常時ON状態のTFT105を接続する。TFT1
05を常時ONとするためには、電源107によって、
画像信号等によって影響がほとんどないような十分高い
正の電位をゲイトに与えることが望ましい。
【0044】例えば、画像信号が−5V〜+5Vで変動
する場合には、TFT105のゲイトは+8V以上、好
ましくは+10V以上の電位に常に保たれることが望ま
しい。例えば、TFT105のゲイトの電位が+6Vで
あれば、ゲイト/ソース間の電位差はTFTのしきい値
電圧の近辺の+1〜+11Vの間で変動し、TFT10
5において得られる容量は画像信号の影響を受けて大き
く変動する。これに対して、TFT105のゲイトの電
位が+10Vであれば、ゲイト/ソース間の電位差は+
5〜+15Vの間で変動するが、しきい値電圧と十分に
離れているので、TFT105において得られる容量の
変動はほとんどない。
【0045】液晶セル106(および、必要によっては
補助容量108)はTFT104のドレインに接続す
る。そして、液晶セル106(と補助容量108)の他
端は接地準位に接続すればよい。なお、TFT105の
MOS容量の大きさは液晶セル105(と必要によって
は補助容量108との容量の和)との比率において最適
なものを決定すればよい。
【0046】以下に、図1(A)の動作について説明す
る。まず2個のTFT103、104のゲイトに‘H’
レベルの電圧が印加され、前記TFT103、104が
ON状態になる。そして、TFT103のソースには画
像信号に応じた電流が流れ、このときの中央のTFT1
05は主として容量として機能し、充電される。同時
に、TFT105は常時ON状態であるため、TFT1
04のソースからドレインにも電流が流れ、液晶セル1
06を充電する。
【0047】次に、TFT103、104のゲイトに
‘L’レベルの電圧が印加されると、TFT103、1
04はOFF状態になり、TFT103のソースの電圧
が降下し、常時ON状態のTFT105に蓄えられてい
た電荷に対してOFF電流が流れ、放電を開始する。し
かし、TFT105の容量により、画素に接続されてい
るTFT104のドレイン/ソース間の電圧降下は遅れ
る。また、TFT105の抵抗成分によってもOFF電
流は低減される。以上の効果によって、液晶セル106
の電荷は緩やかに減少し、次の画面でTFT103、1
04がON状態になるまで、液晶セル106の電圧は降
下する。
【0048】図1(A)において、常時ON状態のNチ
ャネル型TFT105を削除した回路を考えてみる。2
個のNチャネル型TFT103、104はゲイトの配線
を共有し、液晶セル106はTFT104のドレインに
接続する。これは図2(B)に示した、いわゆるマルチ
ゲイト型の回路である。
【0049】まず2個のTFT103、104のゲイト
電極に‘H’レベルの電圧が印加され、TFTがON状
態になる。そして、TFTのソースに電流が流れ、液晶
セル106を充電する。
【0050】次に、TFT103、104のゲイトに
‘L’レベルの電圧が印加され、TFT103、104
がOFF状態になり、TFT103のソースの電圧が降
下することにより、TFT104のドレインの電圧も降
下する。よって液晶セル106が放電を開始する。しか
し、2つのTFT103、104の間に容量成分や抵抗
成分がないため、液晶セル106の電圧降下は図1
(A)の回路よりも大きくなってしまう。
【0051】図1(A)の回路図で示されるアクティブ
マトリクスのスイッチング素子は、図1(D)に示すよ
うな構成でもよいが、図3に示すような構成とすると、
専有面積を低減できる。以下、図3の説明をする。ま
ず、概略U字型もしくはコの字型もしくは馬蹄型をした
結晶性シリコン半導体被膜301を形成する。該半導体
被膜は触媒元素を用いて結晶化せしめ、典型的には、1
×1015〜1×1019原子/cm3 の触媒元素を含有し
ている。(図3(A))
【0052】この半導体被膜に対してゲイト信号線30
2および容量線303を図3(B)のように配置させ
る。すなわち、半導体被膜301はゲイト信号線302
と2か所の交点と、容量線303と1か所の交点を有す
る。容量線303はゲイト信号線302と平行にマトリ
クス上に形成されるが、一定の電圧に維持される。この
結果、半導体被膜301と容量線303によって形成さ
れたTFTは、主として静的な容量・抵抗として機能す
る。これは、図1(A)においてTFT105に相当す
る。
【0053】一方、図1(A)のTFT103、104
に該当するのは、ゲイト信号線302と半導体被膜30
1によって形成された2か所の交点部分である。ゲイト
信号線302と容量線303をマスクとして半導体被膜
301にN型(もしくはP型)のドーピングをおこなえ
ば、TFT103のソースに相当する領域304とTF
T104のドレインに相当する領域307が形成され、
これらは、それぞれ、画像信号線と画素電極に接続され
る。
【0054】また、TFT103のドレインに相当する
領域305とTFT104のソースに相当する領域30
6も形成される。すなわち、半導体領域には、画像信号
線とコンタクトを有する領域と、画素電極とコンタクト
を有する領域と、ゲイト信号線と容量線とによって分離
された2つのN型(もしくはP型)導電型を示す領域と
が形成される。
【0055】なお、図3(C)に示すように容量線30
3と半導体被膜301とが完全に重ならず、一部半導体
被膜301のはみだした領域308が形成されても何ら
問題はない。必要なことは領域305と306が容量線
303とゲイト信号線302によって完全に分離されて
いることである。
【0056】以上のように主として半導体被膜(活性
層)の形状を工夫することにより、回路の集積度を向上
させることができる。もし、図1(C)に示すような5
つのTFTを有するスイッチング素子を形成するなら
ば、半導体被膜を概略N字型もしくはS字型として、こ
れに容量線やゲイト信号線を重ねればよい。
【0057】〔実施例2〕本実施例は実施例1で示した
回路の作製工程に関するものである。本実施例では、ゲ
イト電極を陽極酸化することにより、オフセットゲイト
を構成し、より一層、OFF電流を低減することを特色
とする。なお、ゲイト電極を陽極酸化する技術は特開平
5−267667に開示されている。
【0058】図4の(A)〜(D)に本実施例の工程を
示す。まず、基板401(コーニング7059、100
mm×100mm)上に、下地膜として酸化珪素膜40
2を1000〜5000Å、例えば、3000Åに成膜
した。この酸化珪素膜402の成膜には、TEOSをプ
ラズマCVD法によって分解・堆積して成膜した。この
工程はスパッタ法によっておこなってもよい。
【0059】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によってアモルファスシリコン膜を300〜1500
Å、例えば、500Å堆積し、熱アニール法により結晶
化せしめた。その際には、特開平6−144204に開
示された技術にしたがって、触媒元素としてニッケルを
微量添加して結晶化をおこなった。ニッケルの添加方法
としては、薄い酸化珪素膜を形成したアモルファスシリ
コン膜上に1ppmの酢酸ニッケル水溶液を塗布・乾燥
させた。その後、これを550℃の雰囲気に4時間放置
した。
【0060】なお、上記の熱アニール工程後に、レーザ
ー照射等の光アニールを追加して、さらに結晶性を向上
させてもよい。そして、このように結晶化させたシリコ
ン膜をエッチングして、島状領域403を形成した。さ
らに、この上にゲイト絶縁膜404を形成した。ここで
は、プラズマCVD法によって厚さ700〜1500
Å、例えば、1200Åの酸化珪素膜を形成した。この
工程はスパッタ法によっておこなってもよい。
【0061】その後、厚さ1000Å〜3μm、例え
ば、5000Åのアルミニウム1wt%のSi、もしく
は0.1〜0.3wt%のScを含む)膜をスパッタ法
によって形成して、これをエッチングしてゲイト電極4
05、406、407を形成した。(図4(A))
【0062】そして、ゲイト電極405〜407に電解
溶液中で電流を通じて陽極酸化し、厚さ500〜250
0Å、例えば、2000Åの陽極酸化物を形成した。用
いた電解溶液は、L−酒石酸をエチレングリコールに5
%の濃度に希釈し、アンモニアを用いてpHを7.0±
0.2に調整したものである。その溶液中に基板を浸
し、定電流源の+側を基板上のゲイト電極に接続し、−
側には白金の電極を接続して20mAの定電流状態で電
圧を印加し、150Vに達するまで酸化を継続した。さ
らに、150Vの定電圧状態で、電流が0.1mA以下
になるまで酸化を継続した。この結果、厚さ2000Å
の酸化アルミニウム被膜408、409、410が得ら
れた。
【0063】その後、イオンドーピング法によって、島
状領域403に、ゲイト電極部(すなわち、ゲイト電極
405〜407とその周囲の陽極酸化物被膜408〜4
10)をマスクとして、不純物(ここでは燐)を自己整
合的に注入して、N型不純物領域を形成した。ここで、
ドーピングガスとしてはフォスフィン(PH3 )を用い
た。この場合のドーズ量は1×1014〜5×1015原子
/cm2 、加速電圧は60〜90kV、例えば、ドーズ
量を1×1015原子/cm2 、加速電圧は80kVとし
た。この結果、N型不純物領域411〜414が形成さ
れた。この段階で素子を上面から見た様子は図1(D)
に示される。(図4(B))
【0064】さらに、KrFエキシマーレーザー(波長
248nm、パルス幅20nsec)を照射して、ドー
ピングされた不純物領域411〜414の活性化をおこ
なった。レーザーのエネルギー密度は200〜400m
J/cm2 、好ましくは250〜300mJ/cm2
適当であった。この工程は熱アニールによっておこなっ
てもよい。本実施例では、島状領域403は触媒元素
(ニッケル)を含有しているので、通常の場合に比較し
て低温の熱アニールで活性化できる(特開平6−267
989参照。)
【0065】このようにしてN型不純物領域が形成され
たのであるが、本実施例では、陽極酸化物被膜408〜
410の厚さ分だけ、不純物領域411〜414がゲイ
ト電極404〜407から遠い、いわゆるオフセットゲ
イトとなっている。
【0066】次に、層間絶縁膜として、プラズマCVD
法によって酸化珪素膜415を厚さ5000Åに成膜し
た。このとき、原料ガスにTEOSと酸素を用いた。そ
して、層間絶縁膜415、ゲイト絶縁膜404のエッチ
ングをおこない、N型不純物領域411にコンタクトホ
ールを形成した。その後、アルミニウム膜をスパッタ法
によって形成し、エッチングしてソース電極・配線41
6を形成した。これは画像信号線の延長である。(図4
(C))
【0067】その後、パッシベーション膜417を形成
した。ここでは、NH3 /SiH4/H2 混合ガスを用
いたプラズマCVD法によって窒化珪素膜を2000〜
8000Å、例えば、4000Åの膜厚に成膜して、パ
ッシベーション膜とした。そして、パッシベーション膜
417、層間絶縁膜415、ゲイト絶縁膜404のエッ
チングをおこない、N型不純物領域414に画素電極の
コンタクトホールを形成した。そして、インディウム錫
酸化物(ITO)被膜をスパッタ法によって成膜し、こ
れをエッチングして画素電極418を形成した。
【0068】このようにして、3つの直列したTFT4
21、420、422が形成できた。このうち、TFT
420のゲイト電極406には一定の正電圧を印加する
ことにより、TFT420は静的な容量・抵抗として用
いることができる。(図4(D))
【0069】なお、図4(E)のように、ゲイト電極4
06上のパッシベーション膜417および層間絶縁物4
18、ゲイト絶縁膜404をエッチングして、N型不純
物領域414に画素電極のコンタクトホールを形成する
際に、同時にゲイト電極406上にもコンタクトホール
を形成してもよい。陽極酸化物(酸化アルミニウム)は
酸化珪素をエッチングするフッ酸系のエッチャントでは
エッチング速度が極めて小さいので、実質的に陽極酸化
物409でエッチングは停止する。
【0070】そして、このようにして形成されたホール
を覆って、画素電極418を形成すると、画素電極41
8は陽極酸化物被膜409を挟んで、ゲイト電極406
と対向し、容量419を形成できる。この容量419は
図1(A)における補助容量108に相当するもので、
画素電極の不透明部分を増加させることなく(すなわ
ち、開口率を低下させずに)、容量を付加することがで
きる。(図4(E))
【0071】図5に本実施例の工程を示す。まず、基板
501上に、下地酸化珪素膜502(厚さ2000Å)
を堆積し、実施例2と同様に触媒元素としてニッケルを
使用して、550℃、4時間の熱アニールによって結晶
化させた結晶性シリコン膜によって島状領域503を形
成する。さらに、この上にゲイト絶縁膜504を形成す
る。
【0072】その後、厚さ、5000Åのアルミニウム
膜をスパッタ法によって形成する。さらに、後の多孔質
陽極酸化物被膜形成工程におけるフォトレジストとの密
着性の改善のために、アルミニウム膜表面に厚さ100
〜400Åの薄い陽極酸化膜を形成してもよい。その
後、スピンコーティング法によって厚さ1μm程度のフ
ォトレジストを塗布して、フォトレジストのマスク50
8、509、510を形成する。そして、公知のフォト
リソグラフィー法によって、ゲイト電極505、50
6、507をエッチングにより形成した。ゲイト電極5
05〜507上には、フォトレジストのマスク508、
509、510を残存させた。(図5(A))
【0073】次に、基板を10%シュウ酸水溶液に浸
し、定電流源の+側を基板上のゲイト電極505、50
7に接続し、−側には白金の電極を接続して陽極酸化を
おこなった。この技術は特開平6−338612に開示
されている。すなわち、5〜50V、例えば、8Vの定
電圧で、10〜500分、例えば、200分陽極酸化を
おこなうことによって、厚さ5000Åの多孔質の陽極
酸化物511、512をゲイト電極505、507の側
面に形成した。得られた陽極酸化物511、512は多
孔質であった。ゲイト電極505、507の上面には、
マスク508、510が存在するために陽極酸化はほと
んど進行しなかった。また、ゲイト電極506には電流
を通じなかったので、陽極酸化物は形成されなかった。
(図5(B))
【0074】その後、マスク材を除去してゲイト電極5
05〜507上面を露出させた。そして、実施例2と同
様にL−酒石酸をエチレングリコールに5%の濃度に希
釈し、アンモニアを用いてpHを7.0±0.2に調整
した電解溶液中でゲイト電極505、506、507に
電流を通じて陽極酸化し、厚さ500〜2500Å、例
えば、2000Åの陽極酸化物を形成した。この結果、
厚さ2000Åの緻密な酸化アルミニウム被膜513、
514、515が得られた。
【0075】その後、イオンドーピング法によって、島
状シリコン領域503に、ゲイト電極部をマスクとして
自己整合的に不純物(ここでは燐)を注入し、P型不純
物領域を形成する。ここで、ドーピングガスとしてはジ
ボラン(B26 )を用いた。この場合のドーズ量は1
×1014〜5×1015原子/cm2 、加速電圧は40〜
90kV、例えば、ドーズ量を1×1015cm-2、加速
電圧は65kVとした。この結果、P型不純物領域51
6〜519が形成される。(図5(C))
【0076】さらに、KrFエキシマーレーザー(波長
248nm、パルス幅20nsec)を照射して、ドー
ピングされた不純物領域516〜519の活性化をおこ
なった。実施例2においても記述したが、この工程は熱
アニールによるものでもよい。
【0077】次に、層間絶縁膜として、プラズマCVD
法によって酸化珪素膜520を厚さ3000Åに成膜し
た。さらに、層間絶縁膜520、ゲイト絶縁膜504の
エッチングをおこない、P型不純物領域516にコンタ
クトホールを形成した。その後、アルミニウム膜をスパ
ッタ法によって形成し、エッチングして画像信号線52
1を形成した。(図5(D))
【0078】その後、パッシベーション膜522を形成
し、パッシベション膜522、層間絶縁膜520、ゲイ
ト絶縁膜504のエッチングをおこない、陽極酸化物被
膜514上に開孔部を、また、P型不純物領域519に
画素電極のコンタクトホールを形成した。そして、スパ
ッタ法によってITOを成膜したのち、これをエッチン
グして画素電極523を形成した。画素電極523は、
図4(E)と同様に陽極酸化物被膜514を誘電体とし
てゲイト電極506と対向し、補助容量524を形成し
ている。(図5(E))
【0079】以上のような工程により、Pチャネル型薄
膜トランジスタ526、527、525および補助容量
524を有するアクティブマトリクス回路のスイッチン
グ素子が形成された。本実施例では、トランジスタの導
電型は逆であるが、図1(A)に示される回路と同じで
ある。
【0080】本実施例ではOFF電流を抑制する必要の
ある薄膜トランジスタ526、527に関しては、実施
例2の場合によりもオフセット幅を広くした。一方、M
OS容量ではオフセットの存在は不要であるので、オフ
セットを小さくした。
【0081】〔実施例4〕 図6には、本発明を用いて
回路を形成する様子を示した。具体的なプロセスについ
ては、公知技術(もしくは実施例2、3に示される技
術)を用いればよいので、ここでは詳述しない。まず、
実施例2に示される手段によって、触媒元素を用いてア
モルファスシリコン膜を結晶化せしめ、これをエッチン
グして、概略U字型(もしくはコの字型あるいは馬蹄
型)の半導体領域(活性層)601〜604を形成し
た。ここで、活性層601を基準とした場合、活性層6
02は同列次行、活性層603は次列・同行、活性層6
04は次列・次行を意味する。(図6(A))
【0082】その後、ゲイト絶縁膜(図示せず)を形成
し、さらに、同一被膜をエッチングすることにより、ゲ
イト信号線605、606および、容量線607、60
8を形成した。ここで、ゲイト信号線605、606及
び容量線607、608と活性層601〜604の位置
関係については図3と同様とした。(図6(B))
【0083】そして、活性層601〜604にドーピン
グをおこなった後、各活性層601〜604の左端にコ
ンタクトホール(例えば、611に示される)を形成
し、さらに、画像信号線609、610を形成した。
(図6(C))
【0084】その後、ゲイト信号線605、606と画
像信号線609、610によって囲まれた領域に画素電
極612、613を形成した。このようにして、容量線
607と活性層601においてTFT614、即ち、静
的な容量・抵抗が形成されたのであるが、このとき、容
量線607は当該行の画素電極613とは重ならず、1
行上の画素電極612と重なるように配置した。すなわ
ち、画素電極613にしてみれば、1行下の容量線60
8が画素電極613と重なって、容量615を形成し
た。いうまでもなく、容量線607、608は一定の電
位に保持される。(図6(D))
【0085】このように、容量線を当該行の1行上(も
しくは下)の画素電極と重ねる配置を取ることによっ
て、図6(E)に示すような回路が構成される。容量6
15は図1(A)の容量108に相当するものであり、
実質的に開口率を低下させずに、容量を付加することが
でき、回路の集積度を向上させる上で有効であった。
【0086】〔実施例5〕本実施例は、アクティブマト
リクス表示装置において、一対の画素電極707、70
8と、前記一対の画素電極の間に配置された一対のゲイ
ト信号線702、706と、前記ゲイト信号線の間に配
置された容量線703と、前記一対の画素電極のそれぞ
れに対して配置された2つの薄膜トランジスタと、を有
し、前記薄膜トランジスタの活性層705、706は概
略U字型もしくはコの字型もしくは馬蹄型をした結晶性
シリコン半導体被膜を1つ有し、前記一対のゲイト信号
線702、704は、前記それぞれの薄膜トランジスタ
の活性層705、706に対応して配置されており、前
記容量線703は、前記それぞれの薄膜トランジスタの
活性層705、706に共通に配置されていることを特
徴とする。
【0087】また、アクティブマトリクス表示装置にお
いて、一対の画素電極707、708と、前記一対の画
素電極の間に配置された一対のゲイト信号線702、7
04と、前記ゲイト信号線の間に配置された容量線70
3と、前記一対の画素電極のそれぞれに対して配置され
た一対の薄膜トランジスタの活性層705、706と、
を有し、前記活性層705、706は概略U字型もしく
はコの字型もしくは馬蹄型を有し、前記一対の活性層の
一方705を横断して前記一対のゲイト信号線の一方7
02が配置され、前記一対の活性層の他方706を横断
して前記一対のゲイト信号線の他方704が配置され、
前記容量線703は前記一対の活性層705、706の
両方を横断して配置されていることを特徴とする。
【0088】本実施例は、隣合う画素電極に接続される
薄膜トランジスタ群において、容量線を共通に配置した
ことを特徴とするものである。図7に本実施例の概略の
構成を示す。
【0089】図7において、隣合う画素電極707と7
05において、馬蹄型の活性層705で構成される薄膜
トランジスタ群と、同じく馬蹄型の活性層706で構成
される薄膜トランジスタ群とが接続されている。そし
て、活性層705と706と重なる容量線703が共通
に配置されている。
【0090】活性層705と706のそれぞれは、ゲイ
ト線703及び704とそれぞれ交差することにより、
直列接続された2つの薄膜トランジスタを構成してい
る。活性層705と706の一端は、画像信号線に接続
される。
【0091】図7に示す構成の等価回路を図8に示す。
本実施例に示すような構成を採用した場合、容量線の数
を減らすことができるので、画素の開口率を高めること
ができる。なお図9に図7に示す構成を変形した例を示
す。
【0092】
【発明の効果】以上、本発明に示したように、複数のT
FTを適切に接続することにより、液晶セルの電圧降下
を抑制することができる。本発明においては、特に、図
1(C)に示すTFT105のソース/ドレイン間の電
圧は全ての駆動過程において、十分に低く保たれる。一
般に、TFTの劣化はソース/ドレイン間の電圧に依存
するので、本発明を利用することにより、その劣化を防
止することもできる。
【0093】本発明は、より高度な画像表示が要求され
る用途において効果的である。すなわち、256階調以
上の極めて微妙な濃淡を表現する場合には液晶セルの放
電は1フレームの間に1%以下に抑えられることが必要
である。従来の方式は図2(A)、(B)のいずれもこ
の目的には適したものではなかった。このように本発明
は工業上有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるアクティブマトリクス回路のス
イッチング素子の例を示す。
【図2】 従来および本発明のアクティブマトリクス回
路のスイッチング素子の回路図・等価回路を示す。
【図3】 実施例1におけるアクティブマトリクス回路
のスイッチング素子の半導体領域およびゲイトの配置例
を示す。
【図4】 実施例2におけるアクティブマトリクス回路
のスイッチング素子の製造工程を示す。
【図5】 実施例3におけるアクティブマトリクス回路
のスイッチング素子の製造工程を示す。
【図6】 実施例4におけるアクティブマトリクス回路
のスイッチング素子の製造工程を示す。
【図7】 実施例5におけるアクティブマトリクス回路
の例を示す。
【図8】 図7の等価回路を示す。
【図9】 図7の変形例であり、アクティブマトリクス
回路の例を示す。
【符号の説明】
101 ・・・・画像信号線 102 ・・・・ゲイト信号線 103、104・・・・薄膜トランジスタ(Nチャネル
型) 105 ・・・・薄膜トランジスタ(Nチャネル
型、常時ON) 106 ・・・・画素セル 107 ・・・・電源 108 ・・・・補助容量

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 画像信号線とゲイト信号線が実質的に直交して構成され
    たマトリクスに画素電極を有し、 1個の前記画素電極に対して少なくとも3個の薄膜トラ
    ンジスタを直列に接続し、前記直列接続した薄膜トラン
    ジスタの画像信号線に接続して設けられた薄膜トランジ
    スタを除く少なくとも1個の薄膜トランジスタが常時O
    N状態になっている回路をスイッチング素子とし、 かつ、前記薄膜トランジスタの活性層は結晶性シリコン
    によって構成され、1×1015〜1×1019原子/cm
    3 のシリコンの結晶化を促進する触媒元素が含有されて
    いることを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  2. 【請求項2】 アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 画像信号線とゲイト信号線が実質的に直交して構成され
    たマトリクスに画素電極を有し、 1個の前記画素電極に対して少なくとも3個の薄膜トラ
    ンジスタを直列に接続し、前記直列接続した薄膜トラン
    ジスタの画像信号線に接続して設けられた薄膜トランジ
    スタを除く、少なくとも1個の薄膜トランジスタは実質
    的に静的な抵抗および容量として機能する状態になって
    いる回路をスイッチング素子とし、 かつ、前記薄膜トランジスタの活性層は結晶性シリコン
    によって構成され、1×1015〜1×1019原子/cm
    3 のシリコンの結晶化を促進する触媒元素が含有されて
    いることを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記画素電
    極に接続される薄膜トランジスタのチャネルの両端にL
    DD領域を設けたことを特徴とするアクティブマトリク
    ス表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記画素電
    極に接続される薄膜トランジスタのチャネルの両端にオ
    フセット領域を設けたことを特徴とするアクティブマト
    リクス表示装置。
  5. 【請求項5】 アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 マトリクス状に配置された画素電極を有し、 1つの島状の結晶性シリコン半導体被膜上に、前記画素
    電極ごとに設けられたゲイト電極を3つ以上有し、 前記半導体被膜は、1×1015〜1×1019原子/cm
    3 のシリコンの結晶化を促進する触媒元素を含有してお
    り、かつ、前記ゲイト電極をマスクとしてドーピングさ
    れたN型もしくはP型の領域が設けられ、 前記半導体領域に設けられたN型もしくはP型の領域の
    うち、両端の領域の一方は画素電極に、他方は画像信号
    線に接続されており、 前記ゲイト電極のうち、当該画素のゲイト信号線に接続
    された任意の1つのゲイト電極に隣接する1もしくは2
    のゲイト電極は、いずれも当該画素のゲイト信号線とは
    独立した定電圧が印加されていることを特徴とするアク
    ティブマトリクス表示装置。
  6. 【請求項6】 アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 マトリクス状に配置された画素電極を有し、 1つの島状の結晶性シリコン半導体被膜上に、前記画素
    電極ごとに設けられた少なくとも3つのゲイト電極を有
    し、 前記半導体被膜は、1×1015〜1×1019原子/cm
    3 のシリコンの結晶化を促進する触媒元素を含有してお
    り、かつ、前記ゲイト電極をマスクとしてN型もしくは
    P型の領域が設けられ、 前記半導体被膜の端部の前記N型もしくはP型の領域の
    一方は、画像信号線に接続されており、 前記ゲイト電極のうち、前記画像信号線側の第1のゲイ
    ト電極と第3のゲイト電極は、当該画素のゲイト信号線
    に接続されており、 前記第1および第3のゲイト電極に挟まれた第2のゲイ
    ト電極は、少なくとも前記ゲイト信号線に選択信号が印
    加されていない時間の多くの時間はON状態となるよう
    な信号が印加されていることを特徴とするアクティブマ
    トリクス表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、前記結晶性
    シリコン半導体被膜は、概略U字型もしくはコの字型も
    しくは馬蹄型をしていることを特徴とするアクティブマ
    トリクス表示装置。
  8. 【請求項8】 アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 複数の画像信号線と、 該画像信号線に概略平行に配置された複数のゲイト信号
    線と、 該ゲイト信号線の間に1本づつ平行に配置された容量線
    と、 前記ゲイト信号線と前記画像信号線とに囲まれた領域に
    設けられた画素電極と、 該画素電極の各々に接続して設けられたスイッチング素
    子と、を有し、 該スイッチング素子の各々は、概略U字型もしくはコの
    字型もしくは馬蹄型をした結晶性シリコン半導体被膜を
    1つ有し、 該半導体被膜は、1×1015〜1×1019原子/cm3
    のシリコンの結晶化を促進する触媒元素を含有してお
    り、 かつ、前記ゲイト信号線と少なくとも2か所の交点と、
    前記容量線と少なくとも1か所の交点を有することを特
    徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  9. 【請求項9】 アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 複数の画像信号線と、 該画像信号線に概略平行に配置された複数のゲイト信号
    線と、 該ゲイト信号線の間に1本づつ平行に配置された容量線
    と、 前記ゲイト信号線と前記画像信号線に囲まれた領域に設
    けられた画素電極と、 該画素電極の各々に接続して設けられたスイッチング素
    子と、を有し、 該スイッチング素子の各々は結晶性シリコン半導体被膜
    を1つ有し、 該半導体被膜は、1×1015〜1×1019原子/cm3
    のシリコンの結晶化を促進する触媒元素を含有してお
    り、 かつ、前記画像信号線とコンタクトを有する領域と、前
    記画素電極とコンタクトを有する領域と前記ゲイト信号
    線と容量線とによって分離された2つ以上の領域とが、
    N型もしくはP型の導電型を示すことを特徴とするアク
    ティブマトリクス表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至9において、前記ゲイト
    信号線はアルミニウムを主成分とする材料とし、その側
    面と上面が陽極酸化物で被覆されていることを特徴とす
    るアクティブマトリクス表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項8または9において、前記容量
    線は当該行の画素とは重ならず、当該行に隣接する行の
    画素と重なることをことを特徴とするアクティブマトリ
    クス表示装置。
  12. 【請求項12】アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 一対の画素電極と、 該一対の画素電極の間に配置された一対のゲイト信号線
    と、 該ゲイト信号線の間に配置された容量線と、 前記一対の画素電極のそれぞれに対して配置された2つ
    の薄膜トランジスタと、 を有し、 該薄膜トランジスタの活性層は概略U字型もしくはコの
    字型もしくは馬蹄型をした結晶性シリコン半導体被膜を
    1つ有し、 前記一対のゲイト信号線は、前記薄膜トランジスタの活
    性層それぞれに対応して配置されており、 前記容量線は、前記薄膜トランジスタの活性層それぞれ
    に共通に配置されていることを特徴とするアクティブマ
    トリクス表示装置。
  13. 【請求項13】アクティブマトリクス表示装置におい
    て、 一対の画素電極と、 該一対の画素電極の間に配置された一対のゲイト信号線
    と、 該ゲイト信号線の間に配置された容量線と、 前記一対の画素電極それぞれに対して配置された一対の
    薄膜トランジスタの活性層と、 を有し、 該活性層は概略U字型もしくはコの字型もしくは馬蹄型
    を有し、 前記一対の活性層の一方を横断して前記一対のゲイト信
    号線の一方が配置され、 前記一対の活性層の他方を横断して前記一対のゲイト信
    号線の他方が配置され、 前記容量線は前記一対の活性層の両方を横断して配置さ
    れていることを特徴とするアクティブマトリクス型表示
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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