JP3375947B2 - アクティブマトリクス装置 - Google Patents

アクティブマトリクス装置

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JP3375947B2 JP2001094622A JP2001094622A JP3375947B2 JP 3375947 B2 JP3375947 B2 JP 3375947B2 JP 2001094622 A JP2001094622 A JP 2001094622A JP 2001094622 A JP2001094622 A JP 2001094622A JP 3375947 B2 JP3375947 B2 JP 3375947B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリクス
表示装置の表示画面の画質向上をはかる回路および素子
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2(A)にアクティブマトリクス表示
装置の従来例の概略図を示す。図中の破線で囲まれた領
域(204)が表示領域であり、その中に薄膜トランジ
スタ(201)がマトリクス状に配置されている。前記
薄膜トランジスタ(201)のソース電極に接続してい
る配線が画像(データ)信号線(206)であり、前記
薄膜トランジスタ(201)のゲート電極に接続してい
る配線がゲート(選択)信号線(205)である。
【0003】ここで、駆動素子について着目すると、前
記薄膜トランジスタ(201)はデータのスイッチング
を行い、液晶セル(203)を駆動する。補助容量(2
02)は、液晶セルの容量を補強するためのコンデンサ
で画像データの保持用として用いられる。前記薄膜トラ
ンジスタ(201)は液晶に印加する電圧の画像データ
をスイッチングするのに用いられる。薄膜トランジスタ
のゲート電圧をVGS、ドレイン電流をID とすると、図
3に示すようなVGS−ID の関係になる。即ちゲート電
圧VGSが前記薄膜トランジスタのOFFの領域で、ID
が大きくなる。これをOFF電流という。
【0004】Nチャネル形薄膜トランジスタの場合、V
GSを負にバイアスした時のOFF電流は、半導体薄膜の
表面に誘起されるP型層と、ソース領域及びドレイン領
域のN型層との間に形成されるPN接合を流れる電流に
より規定される。そして、半導体薄膜中には多くのトラ
ップが存在するため、このPN接合は不完全であり接合
リーク電流が流れやすい。ゲート電極を負にバイアスす
るほどOFF電流が増加するのは半導体薄膜の表面に形
成されるP型層のキャリア濃度が増加してPN接合のエ
ネルギー障壁の幅が狭くなるため、電界の集中が起こ
り、接合リーク電流が増加することによるものである。
【0005】このようにして生じるOFF電流は、ソー
ス/ドレイン電圧に大きく依存する。例えば、薄膜トラ
ンジスタのソース/ドレイン間に印加される電圧が大き
くなるにしたがって、OFF電流が飛躍的に増大するこ
とが知られている。すなわち、ソース/ドレイン間に5
Vの電圧を加えた場合と10Vの電圧を加えた場合とで
は、後者のOFF電流は前者の2倍ではなく、10倍に
も100倍にもなる場合がある。また、このような非線
型性はゲート電圧にも依存する。一般にゲート電極の逆
バイアスの値が大きい場合(Nチャネル型では、大きな
マイナス電圧)には、両者の差が著しい。
【0006】この問題を解決するためには、例えば、特
公平5−44195と特公平5−44196に記述され
ているように、薄膜トランジスタを直列に接続する方法
(マルチゲート法)が提案されている。これは、個々の
薄膜トランジスタのソース/ドレインに印加される電圧
を減少させることによって、個々の薄膜トランジスタの
OFF電流を低減せしめることを意図している。例え
ば、図2(B)のように2個の薄膜トランジスタを直列
に接続した場合、個々の薄膜トランジスタのソース/ド
レインに印加される電圧は半分になる。ソース/ドレイ
ンに印加される電圧が半分になれば、前述の議論からO
FF電流は1/10にも1/100にもなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶デ
ィスプレーの画像表示に要求される特性が厳しくなる
と、上記のマルチゲート法でも必要なだけOFF電流を
下げることが難しくなった。すなわち、ゲート電極の数
(薄膜トランジスタの数)を3個、4個、5個と増やし
たとしても、各薄膜トランジスタのソース/ドレインに
印加される電圧は1/3、1/4、1/5というように
わずかづつしか減らないからである。ソース/ドレイン
に印加される電圧が1/100になるには、ゲートが1
00個必要であった。すなわち、この方式では、ゲート
数を2個にした場合においてが最も効果が顕著であった
ものの、それ以上のゲートを設けてもあまり大きな効果
は期待できないことであった。
【0008】本発明は、上記のような問題を鑑みてなさ
れたものであり、画素電極に接続する薄膜トランジスタ
のソース/ドレインに印加される電圧を、通常の場合の
1/10以下、好ましくは1/100以下とすることに
よって、OFF電流を低減させる構造を有する画素回路
を提供することである。この際に特徴的なことは、上記
目的のための薄膜トランジスタ数は十分に小さくするこ
とである。好ましくは5個以下、より好ましくは3個の
薄膜トランジスタによって、上記目標を達成する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明で開示する発明の
1つは、アクティブマトリクス表示装置において、基板
上にマトリクス状に配置された画素電極を有し、前記画
素電極には薄膜トランジスタが接続され、前記薄膜トラ
ンジスタは、少なくとも、チャネル領域と、ソース領域
と、ドレイン領域と、前記チャネル領域と接したゲイト
絶縁膜と、前記ゲイト絶縁膜に接したゲイト電極とで構
成されており、前記薄膜トランジスタには、容量が接続
され、前記容量は、電極と、該電極下の絶縁膜と、前記
絶縁膜下の半導体膜とで構成され、前記半導体膜は、薄
膜トランジスタのチャネル領域と同じ材料で構成されて
いることを特徴とする。
【0010】上記構成において、容量を構成する前記絶
縁膜は、薄膜トランジスタのゲイト絶縁膜と同じ材料で
構成されていることを特徴とする。
【0011】また、上記構成において、容量を構成する
前記電極は、薄膜トランジスタのゲイト電極と同じ材料
で構成されていることを特徴とする。
【0012】本発明の基本的な思想は、図2(C)に示
すように、直列に接続された薄膜トランジスタ(22
1)、(222)の間に容量(223)を設けることに
よって、特に画素電極側の薄膜トランジスタ(222)
のソース/ドレイン間に現れる電圧を低下せしめ、よっ
て、薄膜トランジスタ(222)のOFF電流を低減さ
せることである。図では容量(224)を示したが、こ
れは必ずしも必要ではない。むしろ、書き込みの際の負
担を増大させるものであるので、画素セル(225)の
容量と容量(223)の比率が最適なものであれば無い
ほうが好ましい場合もある。
【0013】具体的な動作について述べると、ゲート信
号線(226)に選択信号が送られたときに、薄膜トラ
ンジスタ(221)、(222)がどちらもONとな
り、画像信号線(227)の信号に応じて、容量(22
3)、(224)、画素セル(225)が充電される。
十分に充電がなされた(平衡)段階では、薄膜トランジ
スタ(222)のソース/ドレイン間の電圧はほぼ等し
い状態となる。
【0014】この状態で選択信号が切られると、薄膜ト
ランジスタ(221)、(222)はいずれもOFFと
なる。その後、画像信号線(227)には他の画素の信
号が印加されており、薄膜トランジスタ(221)は有
限のOFF電流があるので、容量(223)に充電され
た電荷が放出され、電圧が低下することとなる。しか
し、この速度は、図2(A)で示した通常のアクティブ
マトリクス回路の容量(202)の電圧降下と同じ程度
の速度で進行する。
【0015】一方、薄膜トランジスタ(222)に関し
ては、当初、ソース/ドレイン間の電圧がほぼ0であっ
たために、OFF電流は極めて僅かであったが、その
後、容量(223)の電圧が降下するため、徐々にソー
ス/ドレイン間の電圧が増加し、したがって、OFF電
流も増加することとなる。しかしながら、このOFF電
流の増加による画素セル(225)の電圧降下が図2
(A)に示す通常のアクティブマトリクス回路における
ものよりも十分に緩やかであることは言うまでもない。
【0016】例えば、薄膜トランジスタ(201)と
(221)が同じ程度の特性であったとし、容量(20
2)は1フレームの間に電圧が当初の10Vから90%
の9Vになるものとする。図2(A)の場合は、1フレ
ームの間に画素セル(203)の電圧が9Vにまで降下
してしまう。しかし、図2(C)の場合には、容量(2
23)の電圧が9Vに降下しても、薄膜トランジスタ
(222)のソース/ドレイン間の電圧は1Vであるの
で、OFF電流は極めて小さく、しかも、それは1フレ
ームの終了時点での話であるから、画素セル(225)
や容量(224)から放出された累積の電荷量は極めて
少なく、したがって、画素セル(225)の電圧は10
Vとほとんど変わらない。
【0017】図2(B)の場合との比較は簡単ではない
が、図2(B)においては、薄膜トランジスタ1個のソ
ース/ドレインに印加される電圧は,図2(A)の場合
の10Vの半分の5Vであり、図2(C)の薄膜トラン
ジスタ(222)の場合のように、ソース/ドレイン間
の電圧が1Vということは起こりえない。したがって、
この面からも本発明の優位性が示される。
【0018】なお、薄膜トランジスタ(221)、(2
22)のチャネルにLDD領域またはオフセット領域を
入れると、それらの領域はドレイン抵抗・ソース抵抗と
なるため、ドレイン接合の電界強度を緩和させ、さらに
OFF電流を減少させることができることは言うまでも
ない。また、図2(D)に示すように、薄膜トランジス
タと容量の組み合わせをさらに追加すれば、より大きな
効果が得られるが、図2(A)を図2(C)に置き換え
た場合に比較すれば、効果の増大する比率は低下する。
【0019】上記において、容量(223)、(22
4)は通常のコンデンサであってもよいが、そのうちの
1つもしくは両方をMOS型のキャパシタ(MOSキャ
パシタ)で構成すると、集積化の面で効果的である。な
お、容量(224)が必ずしも必要なものではないとい
うことは先に述べた通りである。例えば、1個の画素電
極に対して3個以上の薄膜トランジスタを直列に接続
し、前記直列接続した薄膜トランジスタの両端を除く少
なくとも1個の薄膜トランジスタを常時ON状態として
容量として使用するか、または前記直列接続した薄膜ト
ランジスタの一方の薄膜トランジスタのドレインと他方
の薄膜トランジスタのソースの接続点と交流接地点をM
OS容量で接続すればよい。
【0020】
【実施例】〔実施例1〕 図1(a)は1個の画素セル
(105)の一方の電極に薄膜トランジスタを3個接続
したアクティブマトリクス表示方式の例を示す。薄膜ト
ランジスタはすべてNチャネル型とするが、Pチャネル
型でも同様である。むしろ、低温形成の結晶性シリコン
半導体を用いた薄膜トランジスタにおいては、Pチャネ
ル型の方が、OFF電流が小さく、劣化しにくいという
特徴がある。
【0021】2個の薄膜トランジスタ(101)、(1
02)はゲートの配線を共有し、ゲート信号線に接続さ
れる。また、薄膜トランジスタ(101)のソースは画
像信号線に接続されている。前記2個の薄膜トランジス
タの間に、常時ON状態の薄膜トランジスタ(103)
を接続する。薄膜トランジスタ(103)を常時ONと
するためには、画像信号等によって影響がほとんどない
ような十分高い正の電位をゲートに与えることが望まし
い。
【0022】例えば、画像信号が−10V〜+10Vで
変動する場合には、薄膜トランジスタのゲートは+15
V以上、好ましくは+20V以上の電位に常に保たれる
ことが望ましい。例えば、薄膜トランジスタ(103)
のゲートの電位が+11Vであれば、ゲート/ソース間
の電位差はしきい値電圧の近辺の+1〜+11Vの間で
変動し、薄膜トランジスタ(103)において得られる
容量も大きく変動する。これに対して、薄膜トランジス
タ(103)のゲートの電位が+20Vであれば、ゲー
ト/ソース間の電位差は+10〜+30Vの間で変動す
るものの、しきい値電圧からは十分に離れているので、
薄膜トランジスタ(103)において得られる容量の変
動はほとんどない。
【0023】液晶セル(105)と補助容量(104)
は薄膜トランジスタ(102)のドレインに接続する。
そして、液晶セル(105)と補助容量(104)の他
の電極は設置準位に接続すればよい。なお、液晶セル
(105)の容量が十分であれば、補助容量(104)
はなくてもよい。MOS容量(103)の大きさは補助
容量(104)と液晶セル(105)の容量の和との比
率において最適なものを決定すればよい。
【0024】図1(a)の動作について説明する。まず
2個の薄膜トランジスタ(101)、(102)のゲー
トに‘H’レベルの電圧が印加され、前記薄膜トランジ
スタがON状態になる。そして、前記薄膜トランジスタ
(101)のソースには画像信号に応じた電流が流れ、
前記薄膜トランジスタ(101)のドレインに接続して
いる常時ON状態の薄膜トランジスタ(103)は容量
として機能し、充電を開始する。前記薄膜トランジスタ
(103)は常時ON状態であるため、薄膜トランジス
タ(102)のソースからドレインに電流が流れ、補助
容量(104)および液晶セル(105)を充電する。
【0025】次に、薄膜トランジスタ(101)、(1
02)のゲートに‘L’レベルの電圧が印加されると、
薄膜トランジスタがOFF状態になり薄膜トランジスタ
(101)のソースの電圧が降下し、常時ON状態の薄
膜トランジスタ(103)に蓄えられていた電荷に対し
てOFF電流が流れ、放電を開始する。しかし、常時O
N状態の薄膜トランジスタ(103)の容量により、画
素に接続されている薄膜トランジスタのドレイン/ソー
ス間の電圧降下が遅れる。よって補助容量(104)お
よび液晶セル(105)の放電量が減少し、次の画面で
薄膜トランジスタがON状態になるまで、液晶セル(1
05)の放電量が抑制される。以上を示したものが図6
のドレイン電圧(a)である。
【0026】図1(a)において、常時ONのNチャネ
ル形薄膜トランジスタ(103)を削除した回路を考え
てみる。2個のNチャネル形薄膜トランジスタ(10
1、102)はゲートの配線を共有し、液晶セル(10
5)と補助容量(104)は薄膜トランジスタ(10
2)のドレインに接続する。これは図2(B)に示し
た、いわゆるマルチゲート型の回路である。
【0027】まず2個の薄膜トランジスタ(101)、
(102)のゲート電極に‘H’レベルの電圧が印加さ
れ、薄膜トランジスタがON状態になる。そして、薄膜
トランジスタのソースに電流が流れ、補助容量(10
4)および液晶セル(105)を充電する。
【0028】次に、薄膜トランジスタ(101)、(1
02)のゲートに‘L’レベルの電圧が印加され、薄膜
トランジスタがOFF状態になり薄膜トランジスタ(1
01)のソースの電圧が降下し、このことにより薄膜ト
ランジスタ(102)のドレインの電圧も降下する。よ
って補助容量(104)と液晶セル(105)は放電を
開始する。以上を示したものが図6のドレイン電圧
(b)である。(a)の場合と比較して放電量が多く、
電圧降下も大きいことが分かる。
【0029】このように、本実施例によって本発明の効
果が立証された。なお、図2(D)と同様に、薄膜トラ
ンジスタ(102)、(103)と同様な薄膜トランジ
スタが、薄膜トランジスタ(192)と(104)の間
に挿入されればさらに大きな効果が得られることは明ら
かであろう。
【0030】〔実施例2〕 図1(b)には、1個の画
素電極に薄膜トランジスタを2個接続したアクティブマ
トリクス回路の画素の例を示す。薄膜トランジスタはす
べてNチャネル型とするが、Pチャネル型であっても同
様な効果が得られる。
【0031】2個の薄膜トランジスタ(111)、(1
12)はゲートの配線を共有し、ゲート信号線に接続す
る。前記薄膜トランジスタのソース/ドレイン間に、M
OS容量(113)を接続する。MOS容量(113)
は通常の薄膜トランジスタのソースとドレインを短絡し
て形成すればよい。このMOS容量はNチャネル型の薄
膜トランジスタを用いたので、ゲートが適当な正の電位
に保たれていれば、容量として機能する。安定な容量と
して機能するためには、実施例1の薄膜トランジスタ
(103)のゲートと同様に、十分に高い正の電位に保
たれることが望ましい。また、本発明を実施するには、
少なくとも、当該画素が選択されていない時間の大部分
は、MOS容量(113)のゲートは上記のような電位
に保持されていることが必要である。また、当該画素が
選択されている時間(当該画素が画像信号線の信号によ
って書き込みされている時間)においても、MOS容量
(103)のゲートは上記の電位に保たれていることが
望ましい。
【0032】液晶セル(115)と補助容量(114)
は薄膜トランジスタ(112)のドレインに接続し、薄
膜トランジスタ(111)のソースは画像信号線に接続
する。また、容量(114)の一方の電極とMOS容量
(113)のゲートは共通の電位に保持すると良い。な
お、補助容量(114)は液晶セル(115)の容量が
十分であれば必要ではない。
【0033】図1(b)の動作について説明する。簡単
のため、MOS容量(113)のゲートは常時、十分に
高い正の電位に保たれているものとする。まず2個の薄
膜トランジスタ(111)、(112)のゲートに
‘H’レベルの電圧が印加され、薄膜トランジスタがO
N状態になる。その結果、薄膜トランジスタ(111)
のソースに電流が流れ薄膜トランジスタ(111)のド
レインに接続しているMOS容量(113)を充電し始
める。また薄膜トランジスタ(112)のソース電極か
らドレイン電極に電流が流れ、補助容量(114)およ
び液晶セル(115)を充電する。
【0034】次に、薄膜トランジスタ(111)、(1
12)のゲート電極に‘L’レベルの電圧が印加され、
薄膜トランジスタがOFF状態になり薄膜トランジスタ
(111)のソース電極の電圧が降下し、MOS容量
(113)は薄膜トランジスタのOFF電流により、放
電を開始する。しかし、MOS容量(113)により、
画素に接続されている薄膜トランジスタのドレイン/ソ
ース間の電圧降下が遅れる。よって、補助容量および液
晶セル(115)の放電量が減少し、次の画面で薄膜ト
ランジスタがON状態になるまで、液晶セル(115)
の放電量が抑制される。その動作波形は実施例1と同様
である。
【0035】〔実施例3〕 図1(c)には、1個の画
素電極に薄膜トランジスタを2個接続したアクティブマ
トリクス回路の画素の例を示す。薄膜トランジスタはす
べてNチャネル型とするが、Pチャネル型であっても同
様な効果が得られる。2個の薄膜トランジスタ(12
1)、(122)はゲートの配線を共有し、ゲート信号
線に接続する。前記薄膜トランジスタのソース/ドレイ
ン間に容量(123)を接続する。
【0036】補助容量(124)はMOS容量を用いて
形成する。これは、実施例2のMOS容量(113)と
同様に、通常の薄膜トランジスタのソースとドレインを
短絡して形成すればよい。このMOS容量はNチャネル
型の薄膜トランジスタを用いたので、ゲートが適当な正
の電位に保たれていれば、容量として機能する。安定な
容量として機能するためには、実施例2のMOS容量
(113)のゲートと同様に、十分に高い正の電位に保
たれることが望ましい。また、本発明を実施するには、
少なくとも、当該画素が選択されていない時間の大部分
は、補助容量(124)のゲートは上記のような電位に
保持されていることが必要である。また、当該画素が選
択されている時間(当該画素が画像信号線の信号によっ
て書き込みされている時間)においても、補助容量(1
24)のゲートは上記の電位に保たれていることが望ま
しい。
【0037】液晶セル(125)と補助容量(124)
は薄膜トランジスタ(122)のドレインに接続し、薄
膜トランジスタ(121)のソースは画像信号線に接続
する。また、容量(123)の一方の電極と補助容量
(124)のゲートは共通の電位に保持すると良い。こ
のような回路素子の動作については実施例1、2と同様
である。
【0038】〔実施例4〕 図1(d)には、1個の画
素電極に薄膜トランジスタを2個接続したアクティブマ
トリクス回路の画素の例を示す。薄膜トランジスタはす
べてNチャネル型とするが、Pチャネル型であっても同
様な効果が得られる。2個の薄膜トランジスタ(13
1)、(132)はゲートの配線を共有し、ゲート信号
線に接続する。前記薄膜トランジスタのソース/ドレイ
ン間にMOS容量(133)を接続する。これは、実施
例2のMOS容量(113)と同様に、通常の薄膜トラ
ンジスタのソースとドレインを短絡して形成すればよ
い。
【0039】本実施例では補助容量(134)もMOS
容量を用いて形成する。これらのMOS容量はNチャネ
ル型の薄膜トランジスタを用いたので、ゲートが適当な
正の電位に保たれていれば、容量として機能する。安定
な容量として機能するためには、実施例2の薄膜トラン
ジスタ(113)のゲートと同様に、十分に高い正の電
位に保たれることが望ましい。また、本発明を実施する
には、少なくとも、当該画素が選択されていない時間の
大部分は、これらMOS容量のゲートは上記のような電
位に保持されていることが必要である。また、当該画素
が選択されている時間(当該画素が画像信号線の信号に
よって書き込みされている時間)においても、MOS容
量のゲートは上記の電位に保たれていることが望まし
い。
【0040】液晶セル(135)と補助容量(134)
は薄膜トランジスタ(132)のドレインに接続し、薄
膜トランジスタ(131)のソースは画像信号線に接続
する。また、MOS容量(133)のゲートと補助容量
(134)のゲートは共通の電位に保持すると良い。こ
のような回路素子の動作については実施例1〜3と同様
である。
【0041】〔実施例5〕本実施例は実施例1〜4で示
した回路の作製工程に関するものである。本実施例で
は、ゲート電極を陽極酸化することにより、オフセット
ゲートを構成し、OFF電流を低減することを特色とす
る。図4の(A)〜(D)に本実施例の工程を示す。ま
ず、基板(401)(コーニング7059、100mm
×100mm)上に、下地膜として酸化珪素膜(40
2)を1000〜5000Å、例えば、3000Åに成
膜した。この酸化珪素膜の成膜には、TEOSをプラズ
マCVD法によって分解・堆積して成膜した。この工程
はスパッタ法によっておこなってもよい。
【0042】その後、プラズマCVD法やLPCVD法
によってアモルファスシリコン膜を300〜1500
Å、例えば、500Å堆積し、これを550〜600℃
の雰囲気に8〜24時間放置して、結晶化せしめた。そ
の際には、ニッケルを微量添加して結晶化を促進せしめ
てもよい。また、この工程は、レーザー照射によってお
こなってもよい。そして、このように結晶化させたシリ
コン膜をエッチングして、島状領域(403)を形成し
た。さらに、この上にゲート絶縁膜(404)を形成し
た。ここでは、プラズマCVD法によって厚さ700〜
1500Å、例えば、1200Åの酸化珪素膜を形成し
た。この工程はスパッタ法によっておこなってもよい。
【0043】その後、厚さ1000Å〜3μm、例え
ば、5000Åのアルミニウム(1wt%のSi、もし
くは0.1〜0.3wt%のScを含む)膜をスパッタ
法によって形成して、これをエッチングしてゲート電極
(405)、(406)、(407)を形成した。(図
4(A))
【0044】そして、ゲート電極に電解溶液中で電流を
通じて陽極酸化し、厚さ500〜2500Å、例えば、
2000Åの陽極酸化物を形成した。用いた電解溶液
は、L−酒石酸をエチレングリコールに5%の濃度に希
釈し、アンモニアを用いてpHを7.0±0.2に調整
したものである。その溶液中に基板を浸し、定電流源の
+側を基板上のゲイト電極に接続し、−側には白金の電
極を接続して20mAの定電流状態で電圧を印加し、1
50Vに達するまで酸化を継続した。さらに、150V
の定電圧状態で、電流が0.1mA以下になるまで酸化
を継続した。この結果、厚さ2000Åの酸化アルミニ
ウム被膜(408)、(409)、(410)が得られ
た。
【0045】その後、イオンドーピング法によって、島
状領域(403)に、ゲート電極部(すなわち、ゲート
電極とその周囲の陽極酸化物被膜)をマスクとして自己
整合的に不純物(ここでは燐)を注入し、N型不純物領
域を形成した。ここで、ドーピングガスとしてはフォス
フィン(PH3 )を用いた。この場合のドーズ量は1×
1014〜5×1015原子/cm2 、加速電圧は60〜9
0kV、例えば、ドーズ量を1×1015原子/cm2
加速電圧は80kVとした。この結果、N型不純物領域
(411)〜(414)が形成された。(図4(B))
【0046】さらに、KrFエキシマーレーザー(波長
248nm、パルス幅20nsec)を照射して、ドー
ピングされた不純物領域(411)〜(414)の活性
化をおこなった。レーザーのエネルギー密度は200〜
400mJ/cm2 、好ましくは250〜300mJ/
cm2 が適当であった。この工程は熱アニールによって
おこなってもよい。このようにしてN型不純物領域が形
成されたのであるが、本実施例では、陽極酸化物の厚さ
分だけ不純物領域がゲート電極から遠い、いわゆるオフ
セットゲートとなっていることがわかる。
【0047】次に、層間絶縁膜として、プラズマCVD
法によって酸化珪素膜(415)を厚さ5000Åに成
膜した。このとき、原料ガスにTEOSと酸素を用い
た。そして、層間絶縁膜(415)、ゲート絶縁膜(4
04)のエッチングをおこない、N型不純物領域(41
1)にコンタクトホールを形成した。その後、アルミニ
ウム膜をスパッタ法によって形成し、エッチングしてソ
ース電極・配線(416)を形成した。これは画像信号
線の延長である。(図4(C))
【0048】その後、パッシベーション膜(417)を
形成した。ここでは、NH3 /SiH4 /H2 混合ガス
を用いたプラズマCVD法によって窒化珪素膜を200
0〜8000Å、例えば、4000Åの膜厚に成膜し
て、パッシベーション膜とした。そして、パッシベーシ
ョン膜(417)、層間絶縁膜(415)、ゲート絶縁
膜(404)のエッチングをおこない、陽極酸化物被膜
(409)上に開孔部を、また、N型不純物領域(41
4)に画素電極のコンタクトホールを形成した。そし
て、インディウム錫酸化物(ITO)被膜をスパッタ法
によって成膜し、これをエッチングして画素電極(41
8)を形成した。
【0049】画素電極(418)は陽極酸化物被膜(4
09)を挟んで、ゲート電極(406)と対向し、容量
(419)を形成した。また、N型不純物領域(41
2)と(413)を同電位に保てば、ゲート電極(40
6)とその下のシリコン半導体との間にゲート絶縁膜
(404)を誘電体としたMOS容量が形成される。
(図4(D))
【0050】以上のような工程により、Nチャネル型薄
膜トランジスタ(421)、(422)と容量(41
9)、(420)を有するアクティブマトリクス回路素
子が形成された。本実施例では、画素電極はMOS容量
のゲートと容量を形成するので、図1(a)もしくは
(b)に示される回路と同じである。
【0051】図4は断面図であるが、これを上面より見
た例は図3に示される。本実施例において、ゲート電極
が図3(A)のように島状領域(403)を横断した場
合には、ゲート(406)によって薄膜トランジスタが
形成される。一方、図3(B)〜(E)のように、ゲー
ト(406)が島状領域(403)を横断しない場合
は、MOS容量となる。いずれの場合も、本実施例で
は、ゲートが3本も存在するが、コンタクトは2か所で
済み、かつ、容量は多層配線を利用して構成されている
ので専有面積は小さい。
【0052】図3(B)は標準的なMOS容量である
が、アクティブマトリクス回路素子に用いられる薄膜ト
ランジスタのチャネル幅は一般に小さいものであるか
ら、ゲート(406)の幅を十分に大きくしなければ、
十分な容量を確保することが難しい。そのような場合に
は、図3(C)のように、MOS容量の部分だけ島状領
域(403)の幅を広くするとよい。また、図3(D)
のようにゲート(406)を変形してもよい。
【0053】しかしながら、いずれの方法も十分な容量
を確保するには不十分である場合には、図3(E)のよ
うに島状領域を変形して、コの字型とすればよい。この
場合は、ゲート(405)と(407)を同一直線上に
形成できるため、レイアウトの面で有利である。
【0054】〔実施例6〕図4(E)に本実施例の断面
を示す。本実施例では、Nチャネル型薄膜トランジスタ
(452)、(453)とその間にゲート(454)を
形成し、その下のシリコン半導体との間にゲート絶縁膜
を誘電体としてMOS容量(450)が形成される。ま
た、薄膜トランジスタ(453)と画素電極(457)
のコンタクトの間にもゲート(455)‘を形成し、同
様にMOS容量(451)が形成される。一方、金属配
線(456)は画像信号線の延長である。
【0055】本実施例では薄膜トランジスタ(45
2)、(453)の間に第1のMOS容量(450)が
形成され、画素電極(457)と薄膜トランジスタ(4
53)の間に第2のMOS容量(451)が形成されて
いるので、図1(d)に相当する。本実施例ではゲート
が4本も存在するが、コンタクトは2つで済むので専有
面積は比較的小さい。
【0056】〔実施例7〕図4(F)に本実施例の断面
を示す。本実施例では、Nチャネル型薄膜トランジスタ
(472)、(473)とその間から金属配線(47
4)を引き出し、これを薄膜トランジスタ(473)と
画素電極(476)との間に設けたゲート(477)の
上面に延長し、陽極酸化物を誘電体として容量(47
0)を構成している。一方、ゲート(477)において
はその下のシリコン半導体との間にゲート絶縁膜を誘電
体としてMOS容量(471)が形成される。一方、金
属配線(475)は画像信号線の延長である。
【0057】本実施例ではMOS容量のゲート(47
1)と薄膜トランジスタ(472)、(473)から延
在した配線(474)の間に容量が形成され、MOS容
量は画素電極(476)と並列に存在するので、図1
(c)に相当する。
【0058】〔実施例8〕図5のに本実施例の工程を示
す。まず、基板(501)上に、下地酸化珪素膜(50
2)(厚さ2000Å)を堆積し、結晶性シリコン膜に
よって島状領域(503)を形成した。さらに、この上
にゲート絶縁膜(504)を形成した。
【0059】その後、厚さ、5000Åのアルミニウム
膜をスパッタ法によって形成した。後の多孔質陽極酸化
物被膜形成工程におけるフォトレジストとの密着性の改
善のために、アルミニウム膜表面に厚さ100〜400
Åの薄い陽極酸化膜を形成してもよい。その後、スピン
コーティング法によって厚さ1μm程度のフォトレジス
トを形成した。そして、公知のフォトリソグラフィー法
によって、ゲート電極(505)、(506)、(50
7)をエッチングにより形成した。ゲート電極上には、
フォトレジストのマスク(508)、(509)、(5
10)を残存させた。(図5(A))
【0060】次に、基板を10%シュウ酸水溶液に浸
し、定電流源の+側を基板上のゲイト電極(505)、
(507)に接続し、−側には白金の電極を接続して陽
極酸化をおこなった。この時、5〜50V、例えば、8
Vの定電圧で、10〜500分、例えば、200分陽極
酸化をおこなうことによって、厚さ5000Åの多孔質
の陽極酸化物(511)、(512)をゲート電極(5
05)、(507)の側面に形成した。得られた陽極酸
化物は多孔質であった。ゲート電極の上面には、マスク
材(508)、(510)が存在するために陽極酸化は
ほとんど進行しなかった。また、ゲート電極(506)
には電流を通じなかったので、陽極酸化物は形成されな
かった。(図5(B))
【0061】その後、マスク材を除去してゲイト電極上
面を露出させた。そして、実施例5と同様にL−酒石酸
をエチレングリコールに5%の濃度に希釈し、アンモニ
アを用いてpHを7.0±0.2に調整した電解溶液中
でゲート電極(505)、(506)、(507)に電
流を通じて陽極酸化し、厚さ500〜2500Å、例え
ば、2000Åの陽極酸化物を形成した。この結果、厚
さ2000Åの緻密な酸化アルミニウム被膜(51
3)、(514)、(515)が得られた。
【0062】その後、イオンドーピング法によって、島
状シリコン領域(503)に、ゲイト電極部をマスクと
して自己整合的に不純物(ここでは燐)を注入し、N型
不純物領域を形成した。ここで、ドーピングガスとして
はジボラン(B2 6 )を用いた。この場合のドーズ量
は1×1014〜5×1015原子/cm2 、加速電圧は4
0〜90kV、例えば、ドーズ量を1×1015cm-2
加速電圧は65kVとした。この結果、P型不純物領域
(516)〜(519)が形成された。(図5(C))
【0063】さらに、KrFエキシマーレーザー(波長
248nm、パルス幅20nsec)を照射して、ドー
ピングされた不純物領域(516)〜(519)の活性
化をおこなった。次に、層間絶縁膜として、プラズマC
VD法によって酸化珪素膜(520)を厚さ3000Å
に成膜した。さらに、層間絶縁膜(520)、ゲイト絶
縁膜(504)のエッチングをおこない、P型不純物領
域(516)にコンタクトホールを形成した。その後、
アルミニウム膜をスパッタ法によって形成し、エッチン
グして画像信号線(521)を形成した。(図5
(D))
【0064】その後、パッシベーション膜(522)を
形成し、パッシベション膜(522)、層間絶縁膜(5
20)、ゲイト絶縁膜(504)のエッチングをおこな
い、陽極酸化物被膜(514)上に開孔部を、また、P
型不純物領域(519)に画素電極のコンタクトホール
を形成した。そして、ITOを成膜、エッチングして画
素電極(523)を形成した。画素電極(523)は陽
極酸化物被膜(514)を誘電体としてゲート電極(5
06)と対向し、容量を形成している。また、P型不純
物領域(517)と(518)を同電位に保てば、ゲー
ト電極(506)とその下のシリコン半導体との間にゲ
ート絶縁膜(504)を誘電体としたMOS容量が形成
される。(図5(E))
【0065】以上のような工程により、Pチャネル型薄
膜トランジスタ(526)、(527)と容量(52
4)、MOS容量(525)を有するアクティブマトリ
クス回路素子が形成された。本実施例では、画素電極は
MOS容量のゲートと容量を形成するので、トランジス
タの導電型は逆であるが、図1(a)もしくは(b)に
示される回路と同じである。
【0066】本実施例ではOFF電流を抑制する必要の
ある薄膜トランジスタ(526)、(527)に関して
は、実施例5の場合によりもオフセット幅を広くした。
一方、MOS容量ではオフセットの存在は不要であるば
かりか、場合によっては抵抗成分となって回路にとって
好ましくないので、オフセットを小さくした。
【0067】
【発明の効果】以上、本発明に示したように、複数の薄
膜トランジスタおよび適当な容量を接続することによ
り、液晶セルの電圧降下を抑制することができた。本発
明においては、特に図2(C)の薄膜トランジスタ(2
22)のソース/ドレイン間の電圧は全ての駆動過程に
おいて低く保たれる。一般に薄膜トランジスタの劣化は
ソース/ドレイン間の電圧に依存するので、本発明を利
用することにより、劣化を防止することもできる。
【0068】本発明は、より高度な画像表示が要求され
る用途において効果的である。すなわち、256階調以
上の極めて微妙な濃淡を表現する場合には液晶セルの放
電は1フレームの間に1%以下に抑えられることが必要
である。従来の方式は図2(A)、(B)のいずれもこ
の目的には適したものではなかった。
【0069】また、本発明は特に行数の多いマトリクス
の表示等の目的に適した結晶性シリコン半導体の薄膜ト
ランジスタを用いたアクティブマトリクス表示装置にも
適している。一般に、行数の多いマトリクスでは、1行
あたりの選択時間が短いのでアモルファスシリコン半導
体の薄膜トランジスタは用いるのに適当でない。しかし
ながら、結晶性シリコン半導体を用いた薄膜トランジス
タはOFF電流が多いことが問題となっている。このた
め、OFF電流を低減できる本発明はこの分野でも大き
な貢献が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるアクティブマトリクス回路素子
例を示す。
【図2】 従来および本発明のアクティブマトリクス回
路の概略を示す。
【図3】 本発明による半導体領域およびゲートの配置
例を示す。
【図4】 実施例におけるアクティブマトリクス回路素
子の製造工程を示す。
【図5】 実施例におけるアクティブマトリクス回路素
子の製造工程を示す。
【図6】 本発明によるアクティブマトリクス回路素子
の駆動概要を示す。
【符号の説明】
101、102・・・・薄膜トランジスタ 103 ・・・・薄膜トランジスタ(常時ON) 104 ・・・・補助容量 105 ・・・・画素セル 111、112・・・・薄膜トランジスタ 113 ・・・・MOS容量 114 ・・・・補助容量 115 ・・・・画素セル 121、122・・・・薄膜トランジスタ 123 ・・・・容量 124 ・・・・補助容量(MOS容量) 125 ・・・・画素セル 131、132・・・・薄膜トランジスタ 133 ・・・・MOS容量 134 ・・・・補助容量(MOS容量) 135 ・・・・画素セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河崎 祐司 神奈川県厚木市長谷398番地 株式会社 半導体エネルギー研究所内 (56)参考文献 特開 平4−67019(JP,A) 特開 平6−118909(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1362 G02F 1/1343 G09F 9/30 H01L 29/78

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マトリクス状に形成された画素電極と、 第1の配線と、 前記第1の配線に平行に形成された第2の配線と、 画像信号線と、 第1乃至第3の薄膜トランジスタとを有するアクティブ
    マトリクス表示装置であって、 前記第1及び第2の薄膜トランジスタのゲート電極は、
    前記第1の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記第2
    の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の一方は、前記第1の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方と接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記第2の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方に接続されており、 前記第1の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画素電極に接続されており、 前記第2の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画像信号線に接続されていることを
    特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  2. 【請求項2】マトリクス状に形成された画素電極と、 第1の配線と、 前記第1の配線に平行に形成された第2の配線と、 画像信号線と、 第1乃至第3の薄膜トランジスタとを有するアクティブ
    マトリクス表示装置であって、 前記第1及び第2の薄膜トランジスタのゲート電極は、
    前記第1の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記第2
    の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の一方は、前記第1の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方と接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記第2の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方に接続されており、 前記第1の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画素電極に接続されており、 前記第2の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画像信号線に接続されており、 前記第1及び第3の薄膜トランジスタはオフセットゲー
    トであることを特徴とするアクティブマトリクス表示装
    置。
  3. 【請求項3】マトリクス状に形成された画素電極と、 第1の配線と、 前記第1の配線に平行に形成された第2の配線と、 画像信号線と、 第1乃至第3の薄膜トランジスタとを有するアクティブ
    マトリクス表示装置であって、 前記第1及び第2の薄膜トランジスタのゲート電極は、
    前記第1の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記第2
    の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の一方は、前記第1の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方と接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記第2の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方に接続されており、 前記第1の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画素電極に接続されており、 前記第2の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画像信号線に接続されており、 前記第1及び第3薄膜トランジスタは、LDD領域を有
    することを特徴とするアクティブマトリクス表示装置。
  4. 【請求項4】マトリクス状に形成された画素電極と、 第1の配線と、 前記第1の配線に平行に形成された第2の配線と、 画像信号線と、 第1乃至第3の薄膜トランジスタとを有するアクティブ
    マトリクス表示装置であって、 前記第1及び第2の薄膜トランジスタのゲート電極は、
    前記第1の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記第2
    の配線に接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の一方は、前記第1の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方と接続されており、 前記第3の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記第2の薄膜トランジスタのソース領
    域及びドレイン領域の一方に接続されており、 前記第2の薄膜トランジスタのソース領域及びドレイン
    領域の他方は、前記画像信号線に接続されており、 前記画像信号線は、前記チャネル形成領域の上方に、前
    記チャネル形成領域に平行に形成されていることを特徴
    とするアクティブマトリクス表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一項において、 前記画像信号線は、前記第1及び第2の配線に直角に形
    成されていることを特徴とするアクティブマトリクス表
    示装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか一項において、 前記第3の薄膜トランジスタは、前記第1の薄膜トラン
    ジスタと前記第2の薄膜トランジスタとの間に形成され
    ていることを特徴とするアクティブマトリクス表示装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4のいずれか一項において、 前記第1乃至第3の薄膜トランジスタのゲート電極は、
    陽極酸化膜で覆われていることを特徴とするアクティブ
    マトリクス表示装置。
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