JPH09102497A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JPH09102497A
JPH09102497A JP25592195A JP25592195A JPH09102497A JP H09102497 A JPH09102497 A JP H09102497A JP 25592195 A JP25592195 A JP 25592195A JP 25592195 A JP25592195 A JP 25592195A JP H09102497 A JPH09102497 A JP H09102497A
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ccb
semiconductor element
bump
substrate
integrated circuit
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JP25592195A
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Yoshiaki Hanabusa
善明 英
Hideyuki Hosoe
英之 細江
Seiji Miyamoto
誠司 宮本
Akihisa Uchida
明久 内田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCBバンプ接続における接続不良を防止
し、接続の信頼度を向上させる。 【解決手段】 パッケージ基板2にCCBバンプ1を搭
載する複数個のBLM5が設けられ、BLM5が半導体
素子3とパッケージ基板2との間の距離6に応じて異な
った面積に形成されたCCBバンプ取付け面5aを有し
た半導体集積回路装置であり、パッケージ基板2の中央
付近2aが半導体素子3の搭載側に凸状態となっている
ため、外周部2bのCCBバンプ取付け面5aの面積の
方が、中央付近2aのCCBバンプ取付け面5aの面積
よりも小さく形成され、BLM5にほぼ一定量のはんだ
を供給することにより、搭載時のCCBバンプ1の高さ
を一様にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、CCBバンプを介して半導体素子を基板に
接続する半導体集積回路装置およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】半導体素子を半導体素子搭載用の基板(以
降、パッケージ基板という)にフェイスダウンボンディ
ングする半導体集積回路装置においては、半導体素子を
はんだなどから形成されるバンプを用いて接続するのが
一般的である。
【0004】また、前記フェイスダウンボンディングに
よる接続方法は、CCB(Controlled Collapse Bondin
g )バンプ接続として知られている。
【0005】さらに、チップキャリア構造、すなわち、
CCBバンプを介してセラミック材料などからなるパッ
ケージ基板に接続された半導体素子をキャップによって
気密封止する構造の半導体集積回路装置では、CCBバ
ンプ接続を行う際のCCBバンプ接続用電極としてBL
M(Ball Limited Metallization) を用いている。
【0006】一般に、CCBバンプには一定量のはんだ
が使用され、かつ、冷却時にはんだが自己収縮すること
を利用して形成され、CCBバンプの大きさが一様にな
るように、その電極形状や電極高さを管理する。
【0007】なお、半導体素子をパッケージ基板に接続
するCCBバンプについては、例えば、特開昭59−3
5439号公報に開示されている。
【0008】また、BLMについては、例えば、株式会
社工業調査会発行「図解ソルダリング用語事典」199
2年11月20日発行、ソルダリング用語事典編集委員
会(編)、334頁〜335頁に紹介されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術によるCCBバンプ接続においては、半導体素子やパ
ッケージ基板の反りなどによって両者間の距離にバラツ
キが発生し、そのバラツキが大きい場合、半導体素子と
パッケージ基板との間で電気的に接続が行われないCC
Bバンプが発生する。
【0010】その結果、両者間で、電気的な接続不良が
発生することが問題とされる。
【0011】本発明の目的は、CCBバンプ接続におけ
る接続不良を防止し、接続の信頼度を向上させる半導体
集積回路装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の半導体集積回路装置
は、半導体素子がCCBバンプを介して基板に接続され
るものであり、前記半導体素子および前記基板にほぼ一
定量のはんだによって形成されたCCBバンプを搭載す
る複数個のバンプ接続用電極が設けられ、前記半導体素
子または前記基板の何れか一方あるいはその両者のバン
プ接続用電極が前記半導体素子と前記基板との間の距離
に応じて異なった面積に形成されたCCBバンプ取付け
面を有している。
【0015】また、本発明の半導体集積回路装置は、前
記半導体素子または前記基板の何れか一方あるいはその
両者において、各々の外周部に配置されたバンプ接続用
電極のCCBバンプ取付け面の面積と各々の中央付近に
配置されたバンプ接続用電極のCCBバンプ取付け面の
面積とが異なった大きさで形成されているものである。
【0016】これにより、大きな面積のCCBバンプ取
付け面に搭載したCCBバンプはその高さが低くなり、
小さな面積のCCBバンプ取付け面に搭載したCCBバ
ンプはその高さが高くなる。
【0017】したがって、半導体素子と基板との間の距
離が短くなる箇所においては、CCBバンプ取付け面の
面積を大きくし、半導体素子と基板との間の距離が長く
なる箇所においては、CCBバンプ取付け面の面積を小
さくすることにより、半導体素子または基板に搭載した
CCBバンプの高さのばらつきを低減し、その高さを一
様にすることができる。
【0018】その結果、半導体素子や基板に反りもしく
は凹凸が形成されている場合であっても、CCBバンプ
の高さに起因する断線や接続不良を防止することがで
き、半導体素子と基板とを電気的に接続することが可能
になる。
【0019】さらに、本発明の半導体集積回路装置は、
半導体素子がCCBバンプを介して基板に接続されるも
のであり、前記半導体素子および前記基板に前記CCB
バンプを搭載する複数個のバンプ接続用電極が設けら
れ、前記半導体素子または前記基板の何れか一方のバン
プ接続用電極のCCBバンプ取付け面に、前記半導体素
子と前記基板との間の距離に応じて異なった高さに形成
されたCCBバンプが搭載されている。
【0020】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体素子および基板における反りや凹凸など
の変形状態を検査し、CCBバンプを介して前記半導体
素子と前記基板とを接続した際に生じる前記半導体素子
と前記基板との間の距離に応じて、前記CCBバンプの
高さを制御し、高さが制御された前記CCBバンプを介
して前記半導体素子と前記基板とを電気的に接続するも
のである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本発明による半導体集積回路装置の
構造の実施の形態の一例を示す図であり、(a)は基板
の平面図、(b)は半導体集積回路装置の断面図であ
る。
【0023】なお、本実施の形態による半導体集積回路
装置は、チップキャリア構造、すなわち、CCBバンプ
1を介してセラミック材料などからなる基板であるパッ
ケージ基板2に接続された半導体素子3をキャップ4に
よって気密封止するものである。
【0024】さらに、本実施の形態では、パッケージ基
板2に反りが形成され、その中央付近2aが半導体素子
3の搭載側に凸状態となった場合を取り上げる。
【0025】本実施の形態による半導体集積回路装置の
構成について説明すると、パッケージ基板2にほぼ一定
量のはんだによって形成されたCCBバンプ1を搭載す
る複数個のバンプ接続用電極であるBLM5が設けら
れ、BLM5が半導体素子3とパッケージ基板2との間
の距離6に応じて異なった面積に形成されたCCBバン
プ取付け面5aを有している。
【0026】つまり、パッケージ基板2の中央付近2a
が半導体素子3の搭載側に凸状態となっているため、半
導体素子3とパッケージ基板2との間の距離6は、パッ
ケージ基板2の中央付近2a(半導体素子3の中央付近
3a)ほど短く、外周部2bほど長い。
【0027】したがって、前記半導体集積回路装置にお
いては、パッケージ基板2の外周部2bに配置されたB
LM5のCCBバンプ取付け面5aの面積と、中央付近
2aに配置されたBLM5のCCBバンプ取付け面5a
の面積とが異なった大きさ(本実施の形態においては、
外周部2bのCCBバンプ取付け面5aの面積の方が、
中央付近2aのCCBバンプ取付け面5aの面積よりも
小さい)で形成されている。
【0028】なお、本実施の形態の半導体集積回路装置
において、半導体素子3に設けられたBLM5のCCB
バンプ取付け面5aは全て同じ大きさの面積を有してい
る場合である。
【0029】また、前記半導体集積回路装置では、パッ
ケージ基板2の外周部2bと中央付近2aとでCCBバ
ンプ取付け面5aの面積の大きさに差を付ける際に、ほ
ぼ同心円上に配置されたBLM5のCCBバンプ取付け
面5aの面積を同一円上の配置毎に異なった大きさにし
ている。
【0030】すなわち、パッケージ基板2の外周部2b
における仮想円2d上に配置されたBLM5のCCBバ
ンプ取付け面5aの面積の方が、パッケージ基板2の中
央付近2aにおける仮想円2c上に配置されたBLM5
のCCBバンプ取付け面5aの面積よりも小さく形成さ
れている。
【0031】この時、BLM5が配置される中央付近2
aの仮想円2cと外周部2bの仮想円2dとはほぼ同心
円である。
【0032】ここで、パッケージ基板2および半導体素
子3に設けられたBLM5は、例えば、Cr層、Cu
層、Au層などの3層構造を有している。
【0033】つまり、前記Cr層はパッシベーション膜
(保護膜)との接合性が良いため最下層に用い、その上
部にはんだとのぬれ性が良い前記Cu層を設け、さらに
最外層に酸化防止のための前記Au層を設ける。
【0034】また、キャップ4は窒化アルミニウムなど
の高熱伝導性セラミックからなり、パッケージ基板2に
密閉接続(封止)される。
【0035】さらに、キャップ4によって封止された半
導体集積回路装置は、CCBバンプ7を介して実装基板
8に実装される。
【0036】次に、本実施の形態の半導体集積回路装置
の製造方法について説明する。
【0037】まず、予め、半導体素子3およびパッケー
ジ基板2における反りや凹凸などの変形状態を検査して
その情報を取得する。
【0038】例えば、半導体製造工程内における抜き取
り検査などを通じて、前記反りや凹凸の傾向などの前記
情報を調べ、さらに前記情報を管理する。
【0039】なお、前記抜き取り検査で反りや凹凸の前
記情報を調べる際には、レーザ光による反射光を利用し
た光学的検査方法や、触針を用いた接触式検査方法など
を用いる。
【0040】これにより、半導体集積回路装置を製造し
た際の半導体素子3とパッケージ基板2との間における
中央付近2aや外周部2bなどの距離6を推測すること
ができる。
【0041】その後、パッケージ基板2の中央付近2a
や外周部2bなどにおける距離6に応じて異なった面積
に形成されたCCBバンプ取付け面5a(本実施の形態
においては、外周部2bのCCBバンプ取付け面5aの
面積の方が、中央付近2aのCCBバンプ取付け面5a
の面積よりも小さく形成されている)を有する複数個の
BLM5が設けられたパッケージ基板2を準備する。
【0042】つまり、CCBバンプ1を介して半導体素
子3とパッケージ基板2とを接続した際に生じる距離6
に応じて、搭載するCCBバンプ1の高さを制御する。
【0043】その後、パッケージ基板2の複数個のBL
M5にマスキングを行い、パッケージ基板2の表面に、
例えば、レジストを塗布し、レジスト膜を形成する。
【0044】続いて、前記マスキングを全て取り外した
後、各々のBLM5にほぼ一定量のはんだを供給し、前
記はんだ上に再びマスキングを行う。
【0045】さらに、エッチングなどによって前記レジ
スト膜を除去した後、はんだ上のマスクも除去すること
により、BLM5上のはんだだけを残す。
【0046】続いて、パッケージ基板2と半導体素子3
との位置合わせを行った後、前記はんだを溶融してCC
Bバンプ1を形成し、パッケージ基板2と半導体素子3
とをCCBバンプ1を介して電気的に接続する。
【0047】その後、キャップ4によって半導体素子3
およびその周辺部を封止する。
【0048】本実施の形態の半導体集積回路装置および
その製造方法によれば、以下のような作用効果が得られ
る。
【0049】すなわち、パッケージ基板2に設けられた
バンプ接続用電極であるBLM5が、半導体素子3とパ
ッケージ基板2との間の距離6に応じて異なった面積に
形成されたCCBバンプ取付け面5aを有し、かつ、B
LM5にほぼ一定量のはんだを供給してCCBバンプ1
を形成することにより、大きな面積のCCBバンプ取付
け面5aに搭載したCCBバンプ1はその高さが低くな
り、小さな面積のCCBバンプ取付け面5aに搭載した
CCBバンプ1はその高さが高くなる。
【0050】したがって、半導体素子3とパッケージ基
板2との間の距離6が短くなる箇所においては、CCB
バンプ取付け面5aの面積を大きくし、距離6が長くな
る箇所においては、CCBバンプ取付け面5aの面積を
小さくすることにより、半導体素子3またはパッケージ
基板2に搭載したCCBバンプ1の高さのばらつきを低
減し、CCBバンプ1の高さを一様にすることができ
る。
【0051】これにより、半導体素子3やパッケージ基
板2に反りもしくは凹凸が形成されている場合であって
も、CCBバンプ1の高さに起因する断線や接続不良を
防止することができ、半導体素子3とパッケージ基板2
とを電気的に接続することが可能になる。
【0052】その結果、CCBバンプ1における電極の
接続の信頼度を向上させることができる。
【0053】さらに、CCBバンプ1における電極の接
続の信頼度を向上させることができるため、CCBバン
プ接続を用いた半導体集積回路装置の歩留りを向上させ
ることができる。
【0054】なお、半導体素子3およびパッケージ基板
2における外周部2bと中央付近2aとで、半導体素子
3とパッケージ基板2との距離6が異なっている場合が
多いため、パッケージ基板2の外周部2bに配置された
BLM5のCCBバンプ取付け面5aの面積と中央付近
2aに配置されたBLM5のCCBバンプ取付け面5a
の面積とが異なった大きさで形成されている(本実施の
形態においては、外周部2bのCCBバンプ取付け面5
aの面積の方が、中央付近2aのCCBバンプ取付け面
5aの面積よりも小さく形成されている)ことにより、
外周部2bと中央付近2aとで搭載後のCCBバンプ1
の高さを一様にすることができる。
【0055】これにより、前記同様、CCBバンプ1の
高さに起因する断線や接続不良を防止することができ、
半導体素子3とパッケージ基板2とを電気的に接続する
ことが可能になる。
【0056】その結果、CCBバンプ1における電極の
接続の信頼度を向上させることができる。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0058】例えば、前記実施の形態で説明した半導体
集積回路装置においては、パッケージ基板2の中央付近
2aに反りが形成された場合であるが、図2に示す本発
明の他の実施の形態の半導体集積回路装置のように、半
導体素子3に凹凸などの段差が形成されている場合であ
ってもよい。
【0059】これは、一例として、半導体素子3に形成
された配線層の数の違いなどによって形成される段差で
ある。
【0060】この場合、半導体素子3の中央付近3aが
外周部3bよりも凸形状で高く形成されているため、半
導体素子3の外周部3bのCCBバンプ取付け面5aの
面積を、中央付近3aのCCBバンプ取付け面5aの面
積よりも小さく形成することにより、外周部3bと中央
付近3aとで搭載後のCCBバンプ1の高さを一様にす
ることができる。
【0061】さらに、半導体素子3においては、半導体
素子3の外周部3bにおける仮想円3d上に配置された
BLM5のCCBバンプ取付け面5aの面積の方が、中
央付近3aにおける仮想円3c上に配置されたBLM5
のCCBバンプ取付け面5aの面積よりも小さく形成さ
れている。
【0062】この時、BLM5が配置される中央付近3
aの仮想円3cと外周部3bの仮想円3dとはほぼ同心
円である。
【0063】これにより、前記実施の形態と同様に、C
CBバンプ1の高さに起因する断線や接続不良を防止す
ることができ、半導体素子3とパッケージ基板2とを電
気的に接続することが可能になる。
【0064】なお、図2に示した前記他の実施の形態に
おいても前記実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0065】また、前記実施の形態においては、バンプ
接続用電極であるBLM5にほぼ一定量のはんだを供給
して搭載時に一様な高さとなるCCBバンプ1を形成す
るものであったが、供給するはんだ量を一定とせずに複
数回に分けてはんだを供給することにより、搭載時に一
様な高さとなるCCBバンプ1を形成して半導体集積回
路装置を製造することも可能である。
【0066】この半導体集積回路装置を図1に示す半導
体集積回路装置に付した符号を用いて説明すると、半導
体素子3およびパッケージ基板2にCCBバンプ1を搭
載する複数個のバンプ接続用電極であるBLM5が設け
られ、半導体素子3またはパッケージ基板2の何れか一
方のBLM5のCCBバンプ取付け面5aに、半導体素
子3とパッケージ基板2との間の距離6に応じて異なっ
た高さに形成されたCCBバンプ1が搭載されている。
【0067】なお、CCBバンプ取付け面5aに搭載さ
れる異なった高さのCCBバンプ1は、前記はんだの供
給を少なくとも2回に分けて形成されたバンプである。
【0068】ここで、高さが制御されたCCBバンプ1
の製造方法について説明する。
【0069】まず、パッケージ基板2に設けられた複数
個のBLM5にマスキングを行い、パッケージ基板2の
表面に、例えば、レジストを塗布し、レジスト膜を形成
する。
【0070】さらに、マスクを全て取り外した後、各々
のBLM5にほぼ一定量のはんだを供給する。
【0071】その後、再び、半導体素子3とパッケージ
基板2との間の距離6に応じて、高さを高くして搭載す
べきCCBバンプ1のBLM5上のはんだに、高くすべ
き所定高さのマスキングを行う。
【0072】続いて、前記同様、パッケージ基板2の表
面に、例えば、レジストを塗布して、前記マスキング時
のマスクと同様の高さのレジスト膜を形成する。
【0073】さらに、前記マスクを全て取り外した後、
高さを高くして搭載すべき各々のCCBバンプ1のBL
M5上のはんだに、再び、はんだを供給して前記レジス
ト膜と同様の高さにする。
【0074】その後、前記はんだ上にマスキングを行
う。
【0075】さらに、エッチングなどによって前記レジ
スト膜を全て除去した後、前記はんだ上のマスクも除去
することにより、BLM5上のはんだだけを残す。
【0076】これにより、BLM5上に2回に分けては
んだを供給することにより、BLM5上に高さの異なっ
た(この場合、2種類の高さ)CCBバンプ1を搭載す
ることができる。
【0077】なお、はんだの供給回数は2回に限らず何
回でもよく、前記供給回数に相当する種類の高さのCC
Bバンプ1を形成できることは言うまでもない。
【0078】続いて、半導体素子3とパッケージ基板2
との位置合わせを行った後、前記はんだを溶融してCC
Bバンプ1を形成し、半導体素子3とパッケージ基板2
とをCCBバンプ1を介して電気的に接続する。
【0079】その後、キャップ4により半導体素子3お
よびその周辺部を封止して、半導体集積回路装置を製造
することができる。
【0080】また、図1に示した半導体集積回路装置
は、異なった面積のCCBバンプ取付け面5aを有する
BLM5がパッケージ基板2に設けられた場合であり、
図2に示した半導体集積回路装置は、異なった面積のC
CBバンプ取付け面5aを有するBLM5が半導体素子
3に設けられた場合であるが、異なった面積のCCBバ
ンプ取付け面5aを有するBLM5は、パッケージ基板
2と半導体素子3とのどちらに設けられていてもよく、
また、パッケージ基板2と半導体素子3との両者に設け
られていてもよい。
【0081】さらに、図1および図2に示した半導体集
積回路装置は、バンプ接続用電極であるBLM5が半導
体素子3とパッケージ基板2との間の距離6に応じて異
なった面積に形成されたCCBバンプ取付け面5aを有
しているものであるが、距離6が等しい箇所において
は、その箇所に設けられるBLM5のCCBバンプ取付
け面5aの面積が同じ大きさであることは言うまでもな
い。
【0082】なお、図1および図2に示した半導体集積
回路装置は、パッケージ基板2の中央付近2aまたは半
導体素子3の中央付近3aが、凸状態に変形(反り)あ
るいは段差に形成されたものであるが、反り、凹凸また
は段差などはパッケージ基板2または半導体素子3にお
いて、どの箇所に形成された場合であっても前記半導体
集積回路装置に適用させることが可能である。
【0083】また、CCBバンプ1の高さを異なった高
さに搭載する技術は、半導体素子3とパッケージ基板2
との接続に限らず、パッケージ基板2と実装基板8との
接続におけるCCBバンプ7においても利用することが
できる。
【0084】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0085】(1).半導体素子または基板の何れか一
方あるいはその両者に設けられたバンプ接続用電極が、
半導体素子と基板との間の距離に応じて異なった面積に
形成されたCCBバンプ取付け面を有し、かつ前記バン
プ接続用電極にほぼ一定量のはんだを供給してCCBバ
ンプを形成することにより、半導体素子または基板に搭
載したCCBバンプの高さのばらつきを低減し、その高
さを一様にすることができる。これにより、CCBバン
プの高さに起因する断線や接続不良を防止することがで
き、その結果、CCBバンプ電極における接続の信頼度
を向上させることができる。
【0086】(2).CCBバンプ電極における接続の
信頼度を向上させることができるため、CCBバンプ接
続を用いた半導体集積回路装置の歩留りを向上させるこ
とができる。
【0087】(3).半導体素子および基板における外
周部と中央付近とで、半導体素子と基板との間の距離が
異なっている場合が多いため、半導体素子または基板の
何れか一方あるいはその両者において、各々の外周部に
配置されたバンプ接続用電極のCCBバンプ取付け面の
面積と、各々の中央付近に配置されたバンプ接続用電極
のCCBバンプ取付け面の面積とが異なった大きさで形
成されていることにより、前記外周部と前記中央付近と
で搭載後のCCBバンプの高さを一様にすることができ
る。これにより、CCBバンプの高さに起因する断線や
接続不良を防止することができ、その結果、CCBバン
プ電極における接続の信頼度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体集積回路装置の構造の実施
の形態の一例を示す図であり、(a)は基板の平面図、
(b)は半導体集積回路装置の断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態による半導体集積回路
装置の構造の一例を示す図であり、(a)は半導体素子
の平面図、(b)は半導体集積回路装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 CCBバンプ 2 パッケージ基板(基板) 2a 中央付近 2b 外周部 2c 仮想円 2d 仮想円 3 半導体素子 3a 中央付近 3b 外周部 3c 仮想円 3d 仮想円 4 キャップ 5 BLM(バンプ接続用電極) 5a CCBバンプ取付け面 6 距離 7 CCBバンプ 8 実装基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 明久 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子がCCBバンプを介して基板
    に接続される半導体集積回路装置であって、前記半導体
    素子および前記基板にほぼ一定量のはんだによって形成
    されたCCBバンプを搭載する複数個のバンプ接続用電
    極が設けられ、前記半導体素子または前記基板の何れか
    一方あるいはその両者のバンプ接続用電極が前記半導体
    素子と前記基板との間の距離に応じて異なった面積に形
    成されたCCBバンプ取付け面を有していることを特徴
    とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記半導体素子または前記基板の何れか一方ある
    いはその両者において、各々の外周部に配置されたバン
    プ接続用電極のCCBバンプ取付け面の面積と各々の中
    央付近に配置されたバンプ接続用電極のCCBバンプ取
    付け面の面積とが異なった大きさで形成されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置であって、前記半導体素子または前記基板の何れか
    一方あるいはその両者において、各々のほぼ同心円上に
    配置されたバンプ接続用電極のCCBバンプ取付け面の
    面積が、同一円上の配置毎に異なった大きさで形成され
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 半導体素子がCCBバンプを介して基板
    に接続される半導体集積回路装置であって、前記半導体
    素子および前記基板に前記CCBバンプを搭載する複数
    個のバンプ接続用電極が設けられ、前記半導体素子また
    は前記基板の何れか一方のバンプ接続用電極のCCBバ
    ンプ取付け面に、前記半導体素子と前記基板との間の距
    離に応じて異なった高さに形成されたCCBバンプが搭
    載されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体集積回路装置であ
    って、前記CCBバンプ取付け面に搭載される異なった
    高さのCCBバンプは、はんだの供給を少なくとも2回
    に分けて形成されたバンプであることを特徴とする半導
    体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 CCBバンプを介して半導体素子と基板
    とが接続される半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、 前記半導体素子および前記基板における反りや凹凸など
    の変形状態を検査し、 前記CCBバンプを介して前記半導体素子と前記基板と
    を接続した際に生じる前記半導体素子と前記基板との間
    の距離に応じて、前記CCBバンプの高さを制御し、 高さが制御された前記CCBバンプを介して前記半導体
    素子と前記基板とを電気的に接続することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
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