JPH09101267A - 異物検査装置 - Google Patents

異物検査装置

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Publication number
JPH09101267A
JPH09101267A JP7282563A JP28256395A JPH09101267A JP H09101267 A JPH09101267 A JP H09101267A JP 7282563 A JP7282563 A JP 7282563A JP 28256395 A JP28256395 A JP 28256395A JP H09101267 A JPH09101267 A JP H09101267A
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JP
Japan
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foreign matter
light
aperture
diaphragm
pellicle
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Application number
JP7282563A
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English (en)
Inventor
Kenji Yamamoto
兼士 山本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH09101267A publication Critical patent/JPH09101267A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検査物における異物の付着面を精度良く判別
することができなかつた。 【解決手段】絞り位置変更手段(13、22、32)に
よつて絞り手段(11、21、31、51)の焦点面か
らの距離を変えながら異物に検査光(L)を照射するこ
とにより得られる異物の散乱光を対物光学系(6)で集
光し、該集光された光を絞り手段(11、21、31、
51)を通じて受光手段(12)で受光し、該受光した
光の光量に応じた信号を得る。これにより、異物の付着
面に応じた信号を得ることができ、かくして異物の付着
面を高精度に判別し得る異物検査装置(1、20、3
0、40)を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異物検査装置に関
し、特に集積回路の製造工程において使用されるレチク
ル、フオトマスク又は被露光基板等の被検査物に付着し
た異物が該被検査物の表面又は裏面のどちらの面に付着
しているかを判別する異物検査装置に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、集積回路の製造工程の1つである
フオトリソグラフイ工程においては、レチクルに形成さ
れた回路パターンを露光装置を用いて被露光基板上に転
写する際、レチクルに塵等の異物が付着するのを防止す
るため、レチクル表面をペリクルと呼ばれる光透過性で
なる薄膜(異物付着防止膜)で覆うようになされたもの
がある。これはペリクルを支持枠(以下、これをペリク
ルフレームと呼ぶ)に張設し、ペリクルフレームとレチ
クルを接着固定して、レチクル表面を被覆するように装
着することにより、レチクルに直接異物が付着すること
を未然に防止し得るようになされている。
【0003】この場合、ペリクルの裏面(レチクル側の
面)に異物が付着していると、異物が落下してレチクル
の回路パターン面に異物が付着して異物像が被露光基板
に転写され、製品に不良がでて歩留りが低下するおそれ
があるため、ペリクルに付着した異物がペリクルの表面
又は裏面のどちらの面に付着しているか(以下、これを
異物の付着面と呼ぶ)を異物検査装置を用いて判別する
必要がある。
【0004】この種の異物検査装置として、複数の波長
のレーザ光をペリクルに対して斜入射させて受光時に波
長分離を行なうことにより異物の付着面を判別するもの
や、S偏光レーザ及びP偏光レーザをペリクルに対して
別々に斜入射させてS及びP偏光レーザの強度分布を比
較し、異物の付着面を判別するものがある。ところがこ
の種の異物検査装置においては、ペリクルに付着した異
物の形状(指向性の強弱)や性状(ホコリ又は粒状の実
異物なのか半透明状の異物なのか)を正確に判別するこ
とができないため、判別結果の精度が極めて低いという
問題があつた。
【0005】このような問題を解決する1つの方法とし
て、被検査物(例えばペリクル)のいずれか一方の面を
対物光学系の焦点面とほぼ一致させたとき、一方の面に
付着した異物の画像信号(波形)と他方の面に付着した
異物の画像信号とが互いに異なることを利用して、異物
の付着面を判別する異物検査装置が提案されている(特
開平 6-27027号)。この異物検査装置によれば、被検査
物に付着した異物が被検査物のどちらの面に付着してい
るかを良好に判別することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの異物検査
装置においては、ステージを上下方向に移動させること
により、ステージ上に載置されたペリクルのいずれか一
方の面を対物光学系の焦点面とほぼ一致させるようにな
されているためステージを精度よく微少移動させなけれ
ばならず、またステージを移動させる際、ペリクル種に
よつてはペリクルが揺れたり振動するなどノイズが発生
するおそれがあり、このような点を克服することができ
れば、被検査物における異物の付着面を一段と精度良く
判別することができると考えられる。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、被検査物における異物の付着面を高精度に判別し得
る異物検査装置を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め第1の発明においては、光透過性を有する被検査物
(2)に付着した異物(8A)を検査する異物検査装置
(1、20、30、40)において、異物(8A)に検
査光(L)を照射する光照射手段(9)と、被検査物
(2)のいずれか一方の面に焦点面を形成するような位
置に配置され、異物(8A)に検査光(L)を照射した
際に異物(8A)から生ずる散乱光を集光する対物光学
系(6)と、該対物光学系(6)で集光された光の光量
を絞る開口部(11A、P1 〜Pn )を有する絞り手段
(11、21、31、51)と、該絞り手段(11、2
1、31、51)から導かれた光を受光し、該受光した
光の光量に応じた信号を出力する受光手段(12)とに
よつて構成される共焦点検出系と、検査光(L)を異物
(8A)に照射した際、対物光学系(6)の光軸(L
X)上における絞り手段(11、21、31、51)の
焦点面からの距離を変える絞り位置変更手段(13、2
2、32)と、受光手段(12)の出力に基づいて異物
(8A)が付着した被検査物(2)の面を判別する異物
付着面判別手段(14)とを設けるようにした。
【0009】また第2の発明においては、絞り位置変更
手段(13)は、開口部(11A)を対物光学系(6)
の光軸(LX)に沿つて移動させることにより、絞り手
段(11)の焦点面からの距離を変えるようにした。
【0010】また第3の発明においては、絞り手段(2
1、31、51)は、対物光学系(6)の光軸(LX)
上における焦点面からの距離がそれぞれ異なる複数の開
口部(P1 〜Pn )を有し、絞り位置変更手段(22、
32)は、各開口部(P1 〜Pn )を順次切り替えるこ
とにより、絞り手段(21、31、51)の焦点面から
の距離を変えるようにした。
【0011】また第4の発明においては、異物付着面判
別手段(14)は、絞り位置変更手段(13、22、3
2)によつて絞り手段(11、21、31、51)の焦
点面からの距離を変えながら得られる受光手段(12)
の出力に応じた信号の波形形状に基づいて、異物(8
A)が付着した被検査物(2)の面を判別するようにし
た。
【0012】また第5の発明においては、異物付着面判
別手段(14)は、絞り位置変更手段(13、22、3
2)によつて絞り手段(11、21、31、51)の焦
点面からの距離を変えながら得られる受光手段(12)
の出力及び絞り位置変更手段(13、22、32)の出
力に基づいて、異物(8A)が付着した被検査物(2)
の面を判別するようにした。
【0013】また第6の発明においては、絞り手段(1
1、21、31、51)の開口部(11A、P1
n )を介して受光手段(12)に入射する散乱光の光
量を調整する光量調整手段(15)と、受光手段(1
2)の出力に基づいて、光量調整手段(15)を絞り手
段(11、21、31、51)及び受光手段(12)間
に移動させる移動手段(16、17)とを設ける。
【0014】第1の発明においては、絞り位置変更手段
(13、22、32)によつて絞り手段(11、21、
31、51)の焦点面からの距離を変えながら異物(8
A)に検査光(L)を照射して得られる散乱光を対物光
学系(6)で集光し、該集光された光を絞り手段(1
1、21、31、51)を通じて受光手段(12)で受
光するようにしたことにより、異物の付着面に応じた信
号を得ることができる。
【0015】また第2の発明においては、絞り位置変更
手段(13)によつて開口部(11A)を対物光学系
(6)の光軸(LX)に沿つて移動させることにより絞
り手段(11)の焦点面からの距離を変えながら異物
(8A)に検査光(L)を照射して得られる散乱光を対
物光学系(6)で集光し、該集光された光を絞り手段
(11)を通じて受光手段(12)で受光するようにし
たことにより、異物の付着面に応じた信号を得ることが
できる。
【0016】また第3の発明においては、絞り位置変更
手段(22)によつて対物光学系(6)の光軸(LX)
上における焦点面からの距離がそれぞれ異なる複数の開
口部(P1 〜Pn )を順次切り替えながら異物(8A)
に検査光(L)を照射して得られる散乱光を対物光学系
(6)で集光し、該集光された光を絞り手段(21)を
通じて受光手段(12)で受光したことにより、異物の
付着面に応じた信号を得ることができる。
【0017】また第4の発明においては、異物付着面判
別手段(14)は、絞り手段(11、21、31、5
1)を通じて受光手段(12)で受光した光の光量に応
じた信号の波形形状に基づいて異物(8A)が付着した
被検査物(2)の面を判別することにより、異物の付着
面を容易に判別することができる。
【0018】また第5の発明においては、異物付着面判
別手段(14)は、絞り手段(11、21、31、5
1)を通じて受光手段(12)で受光した光の光量に応
じた信号及び絞り位置変更手段(13、22、32)の
出力に基づいて、異物(8A)が付着した被検査物
(2)の面を判別することにより、異物の結像点を絞り
手段(11、21、22)の位置として検出することが
できる。
【0019】また第6の発明においては、絞り手段(1
1、21、31、51)の開口部(11A、P1
n )を介して受光手段(12)に入射する散乱光の光
量を、光量調整手段(15)によつて調整することによ
り、受光信号を受光手段(12)のダイナミツクレンジ
内に抑えることができ、従つて異物(8A)の大きさに
係わらず、異物(8A)が付着した被検査物(2)の面
を判別することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0021】(1)第1実施例 図1において、1は全体として本発明の第1実施例によ
る異物検査装置を示し、ペリクル2における異物の付着
面を判別するようになされている。このペリクル2はス
テージ3から所定間隔だけ離れるようにステージ3の上
面3Aと平行となるようにペリクルフレーム4に張設さ
れており、ペリクルフレーム4はステージ3の上面3A
に例えばバキユームで固定されている。
【0022】ステージ3は、ステージ駆動部5の制御に
基づいて対物レンズ系6の光軸LXと垂直な面内でX方
向及びY方向に移動し得るようになされている。このス
テージ駆動部5は制御部7によつて制御されており、制
御部7は当該制御部7のメモリ(図示せず)内に格納さ
れている異物の位置情報(異物位置)に基づいてステー
ジ駆動部5を制御する。従つてステージ駆動部5は制御
部7の制御に基づいてステージ3をX方向及び又はY方
向に移動させて、ペリクル2の異物位置8を対物レンズ
系6の焦点位置に位置決めし得るようになされている。
【0023】この対物レンズ系6は、レーザ光源9から
射出され、光軸LXに対して所定角度傾けられたハーフ
ミラー10で反射したレーザ光Lを集光して微小収束光
としてペリクル2の表面にフオーカスさせるようになさ
れている。 ペリクル2からの反射光は、対物レンズ系
6を介してハーフミラー10を透過した後、ペリクル2
の表面に平行となるように配置されたアパーチヤ11に
導かれる。このアパーチヤ11にはピンホール11Aが
設けられており、ハーフミラー10を透過した光はピン
ホール11Aを介して光電子増倍管12に入射する。
【0024】ここでアパーチヤ11は、対物レンズ系6
の焦点面(この実施例の場合、ペリクル2の表面)と共
役な関係となるような位置、すなわちペリクル2からの
反射光が対物レンズ系6によつてアパーチヤ11のピン
ホール11Aで焦点が結ばれるアパーチヤ11の位置
(以下、これを基準位置と呼ぶ)を中心に、アパーチヤ
駆動部13によつて光軸LXに沿つて一定の速度で連続
的に移動し得るようになされている。従つてアパーチヤ
11のピンホール11Aを介して光電子増倍管12に入
射される入射光の光量はアパーチヤ11の位置に応じて
変化する。
【0025】光電子増倍管12はアパーチヤ11のピン
ホール11Aを介して入射される入射光をその光量に応
じた電気信号(以下、これを受光信号と呼ぶ)に変換し
て異物付着面判別部14に送出する。異物付着面判別部
14は、光電子増倍管12より得られる受光信号の波形
形状に基づいて異物の付着面を判別するようになされて
いる。
【0026】すなわち実際上、この異物検査装置1で
は、まずペリクル2表面上の異物位置8以外の場所にお
いて、アパーチヤ11を基準位置に設定した後、制御部
7の制御に基づいてステージ駆動部5によつてステージ
3をX方向及び又はY方向に移動させることにより、レ
ーザ光源9から射出されたレーザ光Lがペリクル2の異
物位置8に照射されるようにステージ3を位置決めす
る。
【0027】続いてアパーチヤ駆動部13によつてアパ
ーチヤ11をZ方向(ペリクル2の表面から離反する方
向)に所定距離だけ移動させてアパーチヤ11を判別開
始位置に設定した後、レーザ光源9からレーザ光Lを射
出させると共に、アパーチヤ駆動部13によつてアパー
チヤ11を判別開始位置から基準位置を通過するように
Z方向とは反対方向(ペリクル2の表面に近接する方
向、以下、これを−Z方向と呼ぶ)に所定距離だけ移動
させる。
【0028】このとき、レーザ光源9から射出されるレ
ーザ光Lはハーフミラー10で反射した後、対物レンズ
系6で集光されてペリクル2の異物位置8に照射され
る。対物レンズ系6で集光されたレーザ光Lはペリクル
2の表面又は裏面に付着した異物によつて散乱し、この
散乱光は対物レンズ系6で集光されてハーフミラー10
を透過してアパーチヤ11に導かれる。
【0029】ここでアパーチヤ11はアパーチヤ駆動部
13によつて判別開始位置から−Z方向に移動している
ため、アパーチヤ11の位置に応じた光が連続的にピン
ホール11Aを介して光電子増倍管12に入射され、光
電子増倍管12は入射光の光量に応じた受光信号を異物
付着面判別部14に送出する。異物付着面判別部14
は、異物8Aがペリクル2の表面に付着している場合に
は、図2(A)に示すような波形形状を有する受光信号
を得、異物8Aがペリクル2の裏面に付着している場合
には、図2(B)に示すような波形形状を有する受光信
号を得る。
【0030】すなわち異物8Aがペリクル2の表面に付
着している場合には、図2(A)に示すように、異物8
Aの結像点は、アパーチヤ11が判別開始位置PO から
基準位置PS を通過する前のある位置P1 、すなわち基
準位置PS よりペリクル2の表面から離れた位置で形成
されるので、アパーチヤ11を判別開始位置PO から−
Z方向に移動させたとき、光電子増倍管12に入射する
入射光の光量はアパーチヤ11が基準位置PS に到達す
る前に最大となり、基準位置PS を通過した後の受光信
号の波形はペリクル2の厚みに応じて変化する。
【0031】これに対して、異物8Aがペリクル2の裏
面に付着している場合には、図2(B)に示すように、
異物8Aの結像点は、アパーチヤ11が判別開始位置P
O から基準位置PS を通過した後のある位置P1 、すな
わち基準位置PS よりペリクル2の表面に近い位置で形
成されるので、アパーチヤ11を判別開始位置PO から
−Z方向に移動させたとき、光電子増倍管12に入射す
る入射光の光量はアパーチヤ11が基準位置PS を通過
した後のある位置P1 で最大となり、基準位置PS を通
過する前の受光信号の波形はペリクル2の厚みに応じて
変化する。
【0032】従つて図2(A)及び(B)より明確なよ
うに、異物8Aがペリクル2の表面に付着している場合
と、異物8Aがペリクル2の裏面に付着している場合の
光電子増倍管12で得られる受光信号の波形形状は異な
るので、受光信号の波形形状に基づいて異物の付着面を
判別することができる。因みに図2(C)に示すよう
に、異物8Aだけのときには光電子増倍管12からの受
光信号の波形はガウス型の分布となり、その信号波形は
異物8Aを中心に対称となるのに対して、図2(A)及
び(B)の場合には異物8Aを中心に非対称であり、ま
た図2(A)及び(B)はほぼ正反対の波形形状となつ
ている。
【0033】従つてこの異物検査装置1では、アパーチ
ヤ11を−Z方向に移動させながら異物位置8にレーザ
光Lを照射して得られる散乱光を対物レンズ系6で集光
し、該集光された光をピンホール11Aを通じて光電子
増倍管12で受光したことにより、異物8Aの付着面に
応じた波形形状を有する受光信号を得ることができるの
で、光電子倍管12からの受光信号の波形形状に基づい
て異物の付着面を判別することができる。またこの異物
検査装置1では、被検査物としてのペリクル2側を固定
し、アパーチヤ11を−Z方向に移動させて異物の付着
面を判別したことにより、ペリクル2に対する振動など
のノイズの原因を防止することができる。
【0034】以上の構成によれば、アパーチヤ11を−
Z方向に移動させながら異物位置8にレーザ光Lを照射
して得られる散乱光を対物レンズ系6で集光し、該集光
された光をピンホール11Aを通じて光電子増倍管12
で受光したことにより、光電子増倍管12からの受光信
号の波形形状に基づいて異物の付着面を判別することが
でき、かくして異物の付着面を高精度に判別し得る異物
検査装置1を実現することができる。
【0035】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図3におい
て、20は全体として本発明の第2実施例による異物検
査装置を示し、この異物検査装置20は、アパーチヤ1
1に代えて、複数のピンホールP1 〜Pn を有する所定
の厚みでなる回転式アパーチヤ21をアパーチヤ駆動部
22によつて回転させて得られる受光信号の波形形状に
基づいて、異物の付着面を判別するようになされてい
る。
【0036】アパーチヤ21は、該アパーチヤ21が回
転したときに各ピンホールP1 〜Pn が光軸LXを横切
るように配置されている。各ピンホールP1 〜Pn は、
図4(A)に示すように、それぞれアパーチヤ21の中
心Cから同距離かつ互いの距離が一定となるように形成
されている。また図4(B)に示すように、各ピンホー
ルP1 〜Pn の絞り部P11〜Pnnはペリクル2の表面か
らの距離がそれぞれ異なるように設けられており、アパ
ーチヤ21に形成されるピンホール数に応じて各ピンホ
ールP1 〜Pn の絞り部P11〜Pnnの位置が設定されて
いる。また各ピンホールP1 〜Pn のうちいずれか1つ
は、対物レンズ系6の焦点面と共役な関係となるような
位置に絞り部が設けられている(以下、このピンホール
を基準ピンホールPS と呼ぶ)。
【0037】例えば、厚さdでなるアパーチヤ21にn
個のピンホールが形成されている場合、各ピンホールP
1 〜Pn の絞り部P11〜Pnnは、ピンホールP1 の絞り
部P 11をアパーチヤ21の裏面21Aに形成するとする
と、ピンホールP2 の絞り部P22は裏面21Aから1/
n・dだけ離れた位置に設けられ、ピンホールPi の絞
り部Piiは裏面21Aからi/n・dだけ離れた位置に
設けられ、ピンホールPn の絞り部Pnnは裏面21Aか
らn/n・dだけ離れた位置、すなわちアパーチヤ21
の表面21Bに設けられ、各ピンホールP1 〜Pn の絞
り部P11〜Pnnは等間隔に設けられる。
【0038】以上の構成において、回転式アパーチヤ2
1をアパーチヤ駆動部22によつて矢印Rで示す方向に
回転させると、光軸LXにおける絞り部の位置がZ方向
に移動することになるので、各ピンホールP1 〜Pn
絞り部P11〜Pnnの位置に応じた光が光電子増倍管12
に入射し、第1実施例の場合と同様に、異物8Aの付着
面に応じた波形形状を有する受光信号を得ることができ
る。従つてこの異物検査装置20では、アパーチヤ21
をR方向に回転させながら異物位置8にレーザ光Lを照
射して得られる散乱光を対物レンズ系6で集光し、該集
光された光を各ピンホールP1 〜Pn を通じて光電子増
倍管12で受光したことにより、光電子増倍管12から
の受光信号の波形形状に基づいて異物の付着面を判別す
ることができる。
【0039】以上の構成によれば、アパーチヤ21をR
方向に回転させながら異物位置8にレーザ光Lを照射し
て得られる散乱光を対物レンズ系6で集光し、該集光さ
れた光を各ピンホールP1 〜Pn を通じて光電子増倍管
12で受光したことにより、光電子増倍管12からの受
光信号の波形形状に基づいて異物の付着面を判別するこ
とができ、かくして異物の付着面を高精度に判別し得る
異物検査装置20を実現することができる。
【0040】(3)第3実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図5におい
て、30は全体として本発明の第3実施例による異物検
査装置を示し、アパーチヤ31はアパーチヤ21と同様
の構成を有するがピンホールPの数はアパーチヤ21よ
りも少なく、アパーチヤ駆動部32によつて回転するよ
うになされていると共に、光軸LXに沿つて移動し得る
ようになされている。
【0041】以上の構成において、まずアパーチヤ駆動
部32によつてアパーチヤ31のいずれかのピンホール
Pを光軸LX上に位置決めしてレーザ光Lをペリクル2
の異物位置8に照射し、アパーチヤ駆動部32によつて
アパーチヤ31をZ方向又は−Z方向に移動させること
により、光軸LX上に位置決めされたピンホールPにお
いて異物の結像点が形成されるようにアパーチヤ31を
位置決めした後、アパーチヤ駆動部32によつてアパー
チヤ31を回転させる。
【0042】従つてこの異物検査装置30では、第1実
施例の場合と同様に、光軸LXにおける絞り部の位置が
Z方向又は−Z方向に移動することになるので、各ピン
ホールの絞り部の位置に応じた光が光電子増倍管12に
入射し、異物の付着面に応じた波形形状を有する受光信
号を得ることができると共に、異物が小さい場合でも、
各ピンホールを通じて得られる光の光量の微小な変化を
精度良く検出し得るので、異物の付着面によつて波形形
状が明確に異なる受光信号を得ることができる。
【0043】以上の構成によれば、アパーチヤ31のい
ずれかのピンホールPを光軸LX上に位置決めし、アパ
ーチヤ31をZ方向又は−Z方向に移動させて異物の結
像点が光軸LX上に位置決めされたピンホールPで形成
されるようにアパーチヤ31を位置決めした後、アパー
チヤ31を回転させながら異物位置8にレーザ光Lを照
射して得られる散乱光を対物レンズ系6で集光し、該集
光された光を各ピンホールを通じて光電子増倍管12で
受光したことにより、異物が小さい場合でも、異物の付
着面に応じた波形形状を有する受光信号を得ることがで
き、かくして異物が小さい場合でも異物の付着面を高精
度に判別し得る異物検査装置30を実現することができ
る。
【0044】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、レーザ光源9から射出さ
れるレーザ光Lをハーフミラー10で反射させて対物レ
ンズ系6を介してペリクル2の表面に照射した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、図1との対応部
分に同一符号を付した図6に示す異物検査装置40に示
すように、レーザ光Lを直接異物位置8に入射させるよ
うにしてもよい。この場合、ハーフミラー10を用いる
必要がなくるなのでその分異物検査装置40の構成を簡
略化し得る。
【0045】また上述の実施例においては、レーザ光L
をペリクル2の表面に照射して異物の付着面を判別する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、所定の
大きさの開口部(口状)が設けられたステージ3の裏面
側からペリクル2の裏面にレーザ光Lを照射して異物の
付着面を判別するようにしてもよい。この場合、図7に
示すように、フレーム枠の底面にだけ接着剤保護膜(保
護シール)4Aが貼られているペリクルフレーム4を用
いて、レーザ光Lをこのフレーム枠の底面側からペリク
ル2の裏面に照射する。
【0046】さらに上述の実施例においては、被検査物
としてペリクル2における異物の付着面を判別する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、被検査物と
してレチクル、フオトマスク、被露光基板及び透明又は
半透明の薄膜等における異物位置の検出及び異物の付着
面の判別を行う場合に適用し得る。さらに上述の実施例
においては、検査光としてレーザ光Lを用いた場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、検査光として単
色光であればこの他種々の検査光を適用し得、また白色
光を検査光として用いることもできる。
【0047】さらに上述の実施例においては、受光した
光の光量に応じた信号を出力する受光手段として光電子
増倍管12を用いた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、受光手段としてこの他種々の受光手段を適
用し得る。さらに上述の実施例においては、共焦点検出
系を対物レンズ系6、レーザ光源9、ハーフミラー1
0、アパーチヤ11(21、31)、光電子増倍管12
で構成した場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、共焦点検出系としてこの他種々の構成の共焦点検出
系を適用し得る。さらに上述の実施例においては、対物
レンズ系6の焦点面をペリクル2の表面に形成した場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、対物レンズ
系6の焦点面をペリクル2の裏面に形成してもよく、ま
た対物レンズ系6を可動し得るように構成してもよい。
【0048】さらに上述の実施例においては、対物レン
ズ系6の光軸LX上におけるアパーチヤ11、21、3
1の焦点面からの距離を変える絞り位置変更手段として
アパーチヤ駆動部13、22、32を用いた場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、絞り位置変更手段
としてこの他種々の絞り位置変更手段を適用し得る。さ
らに上述の実施例においては、光電子増倍管12からの
受光信号の波形形状に基づいて異物が付着したペリクル
2の面を判別する異物付着面判別手段として異物付着面
判別部14を用いた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、異物付着面判別手段としてこの他種々の異
物付着面判別手段を適用し得る。
【0049】さらに上述の実施例においては、光電子増
倍管12からの受光信号の波形形状に基づいて異物の付
着面を判別した場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、光電子増倍管12の出力及びアパーチヤ駆動部
13、22又は32の出力に基づいて異物の付着面を判
別するようにしてもよい。
【0050】すなわち第1実施例の場合、異物付着面判
別部14は、図2に示すように、光電子増倍管12の出
力及びアパーチヤ駆動部13からのアパーチヤ11の位
置情報に基づいて、光電子増倍管12の受光量が最大と
なつたときのアパーチヤ11の位置P1 (すなわち異物
の結像点位置)を検出し、当該アパーチヤ11の位置P
1 が基準位置PS に対して−方向(基準位置PS よりペ
リクル2の表面に近い方向)にあるか、又は+方向(基
準位置PS よりペリクル2の表面から離れた方向)にあ
るかによつて異物の付着面を判別する。
【0051】この場合、異物付着面判別部14は、光電
子増倍管12の受光量が最大となつたときのアパーチヤ
11の位置P1 が基準位置PS に対して+方向にある場
合にはペリクル2の表面に異物8Aが付着していると判
別し、アパーチヤ11の位置P1 が基準位置PS に対し
て−方向にある場合にはペリクル2の裏面に異物8Aが
付着していると判別する。従つて異物検査装置1では、
光電子増倍管12の受光量が最大となつたときのアパー
チヤ11の位置P1 の基準位置PS に対する相対的な位
置に基づいて異物の付着面を判別することができる。
【0052】またこの場合、受光量が最大となつたとき
のアパーチヤ11の位置P1 が、アパーチヤ11が基準
位置PS を通過する前に検出された場合には、ペリクル
2の表面に異物8Aが付着していると判別し、検出した
アパーチヤ11の位置P1 が、アパーチヤ11が基準位
置PS を通過した後に検出された場合には、ペリクル2
の裏面に異物8Aが付着していると判別するようにして
もよい。このことは、アパーチヤ11を−Z方向に移動
させたときに言い得ることで、アパーチヤ11をZ方向
に移動させたときには、異物の付着面の判別は反対にな
る。
【0053】第2実施例の場合、異物付着面判別手段1
4は、光電子増倍管12の出力及びアパーチヤ駆動部2
2からのピンホールPの種別情報(P1 〜Pn )に基づ
いて、光電子増倍管12の受光量が最大となつたときの
ピンホールP1 〜Pn を検出し、当該受光量が最大とな
つたときのピンホールP1 〜Pn における絞り部P11
nnの位置が基準ピンホールPS における絞り部PSS
位置に対して、−方向(基準ピンホールPS における絞
り部PSSの位置よりペリクル2の表面に近い方向)にあ
るか、又は+方向(基準ピンホールPS における絞り部
SSの位置よりペリクル2の表面から離れた方向)にあ
るかによつて異物の付着面を判別する。
【0054】すなわち、異物付着面判別部14は、アパ
ーチヤ21がR方向に回転する場合、光電子増倍管12
の受光量が最大となつたときのピンホールP1 〜Pn
おける絞り部P11〜Pnnの位置が基準ピンホールP
S (例えばピンホールPi を基準ピンホールとする)に
おける絞り部Piiに対して+方向にある場合にはペリク
ル2の表面に異物8Aが付着していると判別し、光電子
増倍管12の受光量が最大となつたときのピンホールP
1 〜Pn における絞り部P11〜Pnnの位置が基準ピンホ
ールPi における絞り部Piiに対して−方向にある場合
にはペリクル2の裏面に異物8Aが付着していると判別
する。従つて異物検査装置20では、光電子増倍管12
の受光量が最大となつたときのピンホールP1 〜Pn
おける絞り部P11〜Pnnの基準ピンホールPS における
絞り部PSSに対する相対的な位置に基づいて異物の付着
面を判別することができる。
【0055】またこの場合、光電子増倍管12の受光量
が最大となつたときのピンホールP1 〜Pn が、アパー
チヤ21の回転方向Rに対して基準ピンホールPi より
先に光軸LXを横切る場合には、ペリクル2の表面に異
物が付着していると判定し、光電子増倍管12の受光量
が最大となつたときのピンホールP1 〜Pn が、アパー
チヤ21の回転方向Rに対して基準ピンホールPi より
後に光軸LXを横切る場合には、ペリクル2の裏面に異
物が付着していると判定するようにしてもよい。以上の
ことは第3実施例の異物検査装置30についても同様で
ある。
【0056】さらに上述の第1実施例においては、アパ
ーチヤ11を一定の速度で連続して移動させた場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、異物の大きさに
よつてアパーチヤ11の移動間隔を変えるようにしても
よい。さらに上述の第1実施例においては、アパーチヤ
11を−Z方向に移動させた場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、アパーチヤ11をZ方向に移動さ
せることにより異物の付着面を判別するようにしてもよ
い。
【0057】さらに上述の第2実施例においては、アパ
ーチヤ21をR方向に回転させた場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、アパーチヤ21をR方向と
は反対方向に回転させて異物の付着面を判別するように
してもよい。さらに上述の第2実施例においては、ピン
ホールP1 〜Pn の順にn個のピンホールが形成された
アパーチヤ21を用いた場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、ピンホールP1 〜Pn が他の順序で形
成されたアパーチヤ21を用いてもよい。
【0058】さらに上述の第2実施例においては、ピン
ホールP1 〜Pn のうち所定のピンホールにおける絞り
部の位置を対物レンズ系6の焦点面と共役な関係となる
ような位置に設け、このピンホールを基準ピンホールと
して異物の付着面を判別した場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、対物レンズ系6の焦点面と共役な
関係にない複数のピンホールP1 〜Pn でアパーチヤ2
1を構成し、該ピンホールP1 〜Pn のうち所定のピン
ホールを基準ピンホールとして、光電子増倍管12の受
光量が最大となつたときのピンホールにおける絞り部の
基準ピンホールにおける絞り部に対する相対的な位置に
基づいて異物の付着面を判別するようにしてもよい。
【0059】さらに上述の第2及び第3実施例において
は、回転式アパーチヤ21、31を用いた場合について
述べたが、これに代えて、図8に示すように、各ピンホ
ールP1 〜Pn が横に一列に形成されたスライド式のア
パーチヤ51を用いてもよい。この場合、アパーチヤ駆
動部13、22又は32は各ピンホールP1 〜Pn が順
次光軸LXを通るようにスライド移動させる。
【0060】さらに上述の第3実施例においては、アパ
ーチヤ31を光軸LXに沿つて移動させて、異物の結像
点がアパーチヤ31のいずれかのピンホールで形成され
るようにアパーチヤ31を位置決めした後、アパーチヤ
31を回転させながら異物位置8にレーザ光Lを照射し
て異物の付着面を判別した場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、単にアパーチヤ31を回転させなが
ら異物位置8にレーザ光Lを照射して異物の付着面を判
別するようにしてもよい。特に異物が大きい場合には、
異物の結像点がアパーチヤ31のいずれかのピンホール
で形成されるようにアパーチヤ31を位置決めしなくて
も、異物の付着面を判別することができる。
【0061】また上述の第1、第2、第3実施例及び他
の実施例(図6)において、光電子増倍管12で受光さ
れる受光散乱光は、異物の大小によつてその強弱が異な
る。すなわち光電子増倍管12の感度を例えば径が10〜
20〔μm〕の小さい異物に合わせている場合に、ペリク
ル2上の異物の径が例えば40〔μm)程度の大きな異物
のとき、光電子増倍管12のダイナミツクレンジを越え
て受光信号が頭打ちして、測定できなくなることが考え
られる。
【0062】この場合、以下の方法によつて入射光量を
調整する。まず第1の方法は、異物の付着面の判定は異
物検査後に行うため、異物検査データを基に異物の大き
さによつて光電子増倍管12に印加される電圧を制御
し、受光信号がダイナミツクレンジを越えないように調
整するものである。
【0063】また第2の方法は、例えば図9に示すよう
に、アパーチヤ11と光電子増倍管12との間に移動可
能なNDフイルタ15を設け、フイルタ駆動部16によ
つて当該NDフイルタ15をアパーチヤ11と光電子増
倍管12との間に移動させて、アパーチヤ11のピンホ
ール11Aを通過した光の光量を減らして光電子増倍管
12に入射させるものである。
【0064】すなわち検査開始時には、NDフイルタ1
5をアパーチヤ11と光電子増倍管12との間に移動さ
せず、この状態で光電子増倍管12が受光した受光信号
を光量モニタ部16に送出する。光量モニタ部16は光
電子増倍管12からの受光信号が光電子増倍管12のダ
イナミツクレンジを越えているか否かを判断し、ダイナ
ミツクレンジを越えている場合には、指令信号をフイル
タ駆動部16に送出する。フイルタ駆動部16はこの指
令信号に基づいてNDフイルタ15をアパーチヤ11と
光電子増倍管12との間に移動させてピンホール11A
を通過した光の光量を減らして光電子増倍管12に入射
させる。これにより、受光信号を光電子増倍間12のダ
イナミツクレンジ内に抑えることができ、従つて異物8
Aの大小にかかわらず、異物8Aの付着面を判別するこ
とができる。
【0065】ここでNDフイルタ15としては、濃度可
変NDフイルタや図4(A)に示す回転式で各ピンホー
ルに光の透過率が異なるNDフイルタを設けてn段階に
濃度可変し得るようにしたものや、図8に示すようにス
ライド式にしてもよい。また光の透過率が異なる複数の
NDフイルタ15を用意しておくようにしてもよい。
【0066】この場合、光量モニタ部17は、光電子増
倍管12の受光信号に基づいて、フイルタ駆動部16に
よつて最も適切なNDフイルタ15が選択されるよう
に、指令信号をフイルタ駆動部16に送出する。フイル
タ駆動部16は当該指令信号に基づいてNDフイルタ1
5を選択し、選択したNDフイルタ15をアパーチヤ1
1と光電子増倍管12との間に移動させる。
【0067】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、絞り位置
変更手段によつて絞り手段の焦点面からの距離を変えな
がら異物に検査光を照射することにより得られる異物の
散乱光を対物光学系で集光し、該集光された光を絞り手
段を通じて受光手段で受光して、該受光した光の光量に
応じた信号を得ることにより、異物の付着面に応じた信
号を得ることができ、かくして異物の付着面を高精度に
判別し得る異物検査装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による異物検査装置の構成
を示す斜視図及びブロツク図である。
【図2】異物の付着面と光量との関係の説明に供するグ
ラフ及び略線図である。
【図3】本発明の第2実施例による異物検査装置の構成
を示す斜視図及びブロツク図である。
【図4】回転式アパーチヤの説明に供する平面図(A)
及び略線的断面図(B)である。
【図5】本発明の第3実施例による異物検査装置の構成
を示す斜視図及びブロツク図である。
【図6】本発明の他の実施例による異物検査装置の構成
を示す斜視図及びブロツク図である。
【図7】レーザ光をステージの裏面側から照射する場合
のペリクルフレームの裏面の構造の説明に供する斜視図
である。
【図8】スライド式アパーチヤの説明に供する平面図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例による異物検査装置の構成
を示す斜視図及びブロツク図である。
【符号の説明】
1、20、30、40……異物検査装置、2……ペリク
ル、3……ステージ、4……ペリクルフレーム、4A…
…保護シート、5……ステージ駆動部、6……対物レン
ズ系、7……制御部、8……異物位置、8A……異物、
9……レーザ光源、10……ハーフミラー、11、2
1、31、51、……アパーチヤ、11A、P1 〜Pn
……ピンホール、12……光電子増倍管、13、32…
…アパーチヤ駆動部、14……異物付着面判別部、P11
〜Pnn……絞り部、15……NDフイルタ、16……フ
イルタ駆動部、17……光量モニタ部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性を有する被検査物に付着した異物
    を検査する異物検査装置において、 前記異物に検査光を照射する光照射手段と、前記被検査
    物のいずれか一方の面に焦点面を形成するような位置に
    配置され、前記異物に前記検査光を照射した際に前記異
    物から生ずる散乱光を集光する対物光学系と、該対物光
    学系で集光された光の光量を絞る開口部を有する絞り手
    段と、該絞り手段から導かれた光を受光し、該受光した
    光の光量に応じた信号を出力する受光手段とによつて構
    成される共焦点検出系と、 前記検査光を前記異物に照射した際、前記対物光学系の
    光軸上における前記絞り手段の前記焦点面からの距離を
    変える絞り位置変更手段と、 前記受光手段の出力に基づいて前記異物が付着した前記
    被検査物の面を判別する異物付着面判別手段とを具える
    ことを特徴とする異物検査装置。
  2. 【請求項2】前記絞り位置変更手段は、 前記開口部を前記対物光学系の光軸に沿つて移動させる
    ことにより、前記絞り手段の前記焦点面からの距離を変
    えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の異物
    検査装置。
  3. 【請求項3】前記絞り手段は、 前記対物光学系の光軸上における前記焦点面からの距離
    がそれぞれ異なる複数の前記開口部を有し、 前記絞り位置変更手段は、 各前記開口部を順次切り替えることにより、前記絞り手
    段の前記焦点面からの距離を変えるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の異物検査装置。
  4. 【請求項4】前記異物付着面判別手段は、 前記絞り位置変更手段によつて前記絞り手段の前記焦点
    面からの距離を変えながら得られる前記受光手段の出力
    に応じた信号の波形形状に基づいて、前記異物が付着し
    た前記被検査物の面を判別するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の異物検査装置。
  5. 【請求項5】前記異物付着面判別手段は、 前記絞り位置変更手段によつて前記絞り手段の前記焦点
    面からの距離を変えながら得られる前記受光手段の出力
    及び前記絞り位置変更手段の出力に基づいて、前記異物
    が付着した前記被検査物の面を判別するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の異物検査装置。
  6. 【請求項6】前記絞り手段の前記開口部を介して前記受
    光手段に入射する前記散乱光の光量を調整する光量調整
    手段と、 前記受光手段の出力に基づいて、前記光量調整手段を前
    記絞り手段及び前記受光手段間に移動させる移動手段と
    を具えることを特徴とする請求項1に記載の異物検査装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006071651A (ja) * 1999-12-17 2006-03-16 Osmic Inc 高線束低バックグラウンド2次元小角x線散乱用光学系
JP2009288032A (ja) * 2008-05-28 2009-12-10 Hitachi High-Technologies Corp 表面検査装置および表面検査方法

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