JPH09101048A - 加熱式加湿装置 - Google Patents

加熱式加湿装置

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JPH09101048A
JPH09101048A JP27990195A JP27990195A JPH09101048A JP H09101048 A JPH09101048 A JP H09101048A JP 27990195 A JP27990195 A JP 27990195A JP 27990195 A JP27990195 A JP 27990195A JP H09101048 A JPH09101048 A JP H09101048A
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JP
Japan
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heating
water
alarm
relay
source
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JP27990195A
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Takeshi Osawa
岳史 大澤
Katsumi Morito
克美 森戸
Shigeru Oki
大木  茂
Kyoko Yoshida
京子 吉田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 きめ細かな加湿度の調整、リレー接点のアー
ク損傷による故障の低減、過熱蒸気による火傷の未然防
止などの有用な機能をもつ加熱式加湿装置を提供する。 【解決手段】 電気抵抗体131A・131Bの通電加
熱によって水槽120内の水121を加熱し、水蒸気1
22が蛇行路122A〜Cを経て加湿用の水蒸気として
放出122を発生する。電気抵抗体131A・131B
をリレー回路134により電源に単体接続・並列接続・
直列接続に切換接続して加熱容量の変化数を増加するこ
とにより、きめ細かな加湿度を得る。電源の異極間にわ
たる切換リレーの動作を、他のリレーのオフ動作の後に
行うようにして、アーク損傷を低減する。水120が無
いときの異常高温を温度検出器132で検出し、まず電
気抵抗体131A・131Bの通電を遮断した後に、所
定の待ち時間後、または、温度検出器132が水の沸騰
点以下の温度を検出したときに、「給水警報」を発生す
るようにして、上蓋体101を開いたときの過熱蒸気に
よる火傷を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱源により水
槽内の水を加熱して水蒸気を発生する加熱式加湿装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の加熱式加湿装置として、図5〜
図7のような電熱式加湿装置500がある。図5におい
て、断面を示すハッチング、つまり、断面斜線は、個々
の部品における断面を示すものではなく、機能ブロック
として分解した場合の各構成要素部分を仕分けて分かり
易くするためのものである。
【0003】そして、上方の右上がりの斜線によるハッ
チングを施した部分が上蓋体101、底側の右上がり斜
線によるハッチングを施した部分が底蓋体102、左右
両脇の中間の広い間隔をもつ右下がりの斜線によるハッ
チングを施した部分は外筒体103であって、上蓋体1
01と外筒体103と底蓋体102とで外殻110を形
成しているものである。
【0004】また、外殻110に包まれた内側にある狭
い間隔の右下がりの斜線によるハッチングを施した部分
が水槽120であり、また、水槽120の下にある右下
がりの斜線と右上がりの斜線とを交差させた網目状ハッ
チングを施した部分が加熱器130であり、さらに、加
熱器130と同様の網目状ハッチングを施した部分が操
作/表示パネル140である。
【0005】加熱器130は、絶縁物で覆って絶縁保護
を施した電気抵抗線、例えば、ニッケルクローム鋼線を
環状に形成した電気抵抗体131A・131Bを加熱源
としており、例えば、環状のシーズヒーターの熱容量の
異なるものを2個、二重円状に配置したものであって、
電気抵抗体131A・131Bの両方を同時に通電した
り、一方のみ通電したりすることによって、加熱容量を
変化させている。
【0006】例えば、電気抵抗体131Aを500Wの
熱容量のものとし、電気抵抗体131Bを300Wの熱
容量ものものとすれば、電気抵抗体131A・131B
の両方を同時に通電したときは800W、電気抵抗体1
31Aのみに通電したときは500W、電気抵抗体13
1Bのみに通電したときは300Wというように、3段
階の熱容量に変化させている。
【0007】こうした熱容量の変化は、水槽120内の
水121の温度に対応する温度値を検出する温度検出器
132、例えば、サーミスタの検出信号と、外筒体10
3の下部外周に取り付けたセンサケース(図示せず)内
に収納されていて室内湿度に対応する湿度値を検出する
ための相対湿度センサからなる湿度検出器(図示せず)
と、図7のように配置した操作/表示パネル140の所
要の操作キーを操作して入力した動作条件の設定データ
を表す操作信号などにもとづいて制御部70がリレー回
路134の動作を制御して変化させている。
【0008】水槽120の中の水121が加熱器130
により加熱されて生じた加湿用の水蒸気122は、矢印
付きの点線122A・122B・122Cをたどる蛇行
路を通って外側に放出され、放出された水蒸気122に
よって室内を加湿する。また、この蛇行路の中央にある
球状弁101Aは、加湿装置500が転倒したときに、
蛇行路を閉塞して湯の漏れを防止するものである。
【0009】水槽120の内部を清浄するときは、上蓋
体101を開いて、把手125を持ち上げ、図6のよう
に、外殻110から取り出して行う。また、水121が
無くなるると、水槽120自体の温度が異常に上昇する
ため、温度検出器132の検出値も異常に上昇するの
で、この異常上昇にもとづいて制御部70が「給水」警
報を行うとともに、全ての電気抵抗体131A・131
Bの通電を遮断して安全を確保するように制御する。こ
の場合の給水や、自発的な給水は、単に、上蓋体101
を開いて、水槽120の上方を開口状態にして補給す
る。
【0010】また、水槽120を、図6のように、引き
上げたときには、磁気で動作するリードスイッチ133
Aを導通接続させている永久磁石133Bを、ばね13
3Cによって押し上げることにより、リードスイッチ1
33Aの回路を遮断した信号にもとづいて、全ての電気
抵抗体131A・131Bの通電を遮断して安全を確保
するように制御する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような加熱式加
湿装置では、室内の湿度の変化状態に合わせて、なるべ
く細かに加熱容量を変化させる方が好ましいが、そのた
めには、電気抵抗体の配置数を増加する必要があり、構
成が大きくなるほか、装置の重量も増加し、かつ、コス
トも増加して、軽便安価なものにして提供し得ないとい
う不都合が生ずるほか、電源に異極間にわたる切換を行
うリレーの接点がアーク放電による劣化や溶着を招くな
どの不都合がある。
【0012】さらに、「給水」警報が行われたときに、
使用者が上蓋体101を開けると、水槽120にこもっ
ていた過熱蒸気が噴き出すため、場合によっては、手先
や顔面に火傷を負うという事故などが生ずるという不都
合がある。
【0013】このため、上記のような不都合を招くこと
なく、安価で安全な過熱式加湿装置をどのように構成し
て提供すればよいかという課題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は上記のような
複数の電気抵抗体を加熱源として加湿用の水蒸気を発生
するとともに、電気抵抗体の接続を変更することにより
加熱容量を変化させて上記の水蒸気の発生状態を調整す
る機能をもつ加熱式加湿装置において、
【0015】上記の加熱容量の変化数を増加するため
に、複数のリレーによって上記の複数の電気抵抗体を単
体接続と並列接続と直列接続とに変化させることによ
り、加熱容量の変化を行う加熱容量可変手段と、
【0016】リレーの接点のアークによる損傷を防止す
るために、各上記のリレーのうちで、電源の異極間にわ
たる切換を行うリレーの切換動作を他のリレーのオフ動
作後に行わせる切換手段とを設ける第1の構成と、
【0017】この第1の構成における切換手段に代え
て、リレーの接点の溶着にもとづく事故発生を防止する
ために、前記リレーの1つを切り換えた後に、所定時間
以上にわたって前記加熱容量の変化がないときは、他の
リレーによって上記の電気抵抗体を電源から切り離す電
源切離手段を設ける第2の構成と、
【0018】加熱源により水槽内の水を加熱して加湿用
の水蒸気を発生するとともに、水槽内の水が無くなった
ときに、警報の発生と上記の加熱源と電源との間の遮断
とを行う加熱式加湿装置において、
【0019】上記の加熱源と電源との間の遮断後に、上
記の水槽内の水蒸気が消失したとみなせる所定時間の経
過後に上記の警報を行う警報手段を設ける第3の構成
と、
【0020】この第3の構成における警報手段の具体的
な実施態様として、上記の加熱源と電源との間の遮断を
行ってから5分間程度を経過した後に上記の警報を行う
警報手段を設ける第4の構成と、
【0021】加熱源により水槽の水を加熱して加湿用の
水蒸気を発生するとともに、水槽の温度検出器の検出値
により上記の水が無くなったことを検出して、警報の発
生と上記の加熱源と電源との間の遮断とを行う加熱式加
湿装置において、
【0022】上記の加熱源と電源との間の遮断を行った
後に、上記の検出値が水の沸騰点以下の所定値に相当す
る値に低下したときに上記の警報を行う警報手段を設け
る第5の構成とによる加熱式加湿装置を提供することに
より、上記の課題を解決し得るようにしたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態として、上
記の図5〜図7により説明した加熱式加湿装置500の
構成に、この発明を適用した場合の実施例を説明する。
【0024】
【実施例】以下、図1〜図4により実施例を説明する。
図1〜図4において、図5〜図7における符号と同一符
号で示す部分は、図5〜図7で説明した同一符号の部分
と同一の機能をもつ部分である。また、図1〜図4にお
いて同一符号で示す部分は、図1〜図4のいずれかにお
いて説明した同一符号の部分と同一の機能をもつ部分で
ある。
【0025】図1は、加熱器130の部分を抜き出した
ものであり、電気抵抗体131A・131Bは、熱伝導
性の材質、例えば、アルミニウム合金鋳物の保持体13
1C内に収納したものを、熱絶縁性の材質、例えば、セ
ラミックスの支柱131Dを介在させて取付基板135
に固定してあり、電気抵抗体131A・131Bの各端
子からのリード線は、図示しない箇所からリレー回路1
34内に導かれている。
【0026】可動キャップ133Eは、取付基板135
に固定した支柱133Dに案内されて上下に滑り動くよ
うに保持されて、ばね133Cで押し上げられており、
可動キャップ133Eの頂部の内側には永久磁石133
B、例えば、耐熱性のフェライト磁石を、外周部には温
度検出器132、例えば、サーミスタを固定してあっ
て、温度検出器132の端子からのリードは図示しない
箇所から制御部70内に導かれている。なお、温度検出
器132は、可動キャップ133Eの内側にある支柱1
33Dの頂部に設けた後記のリードスイッチ133Aと
並べて設けてもよい。
【0027】支柱133Dの頂部には、リードスイッチ
133Aが固定してあり、水槽120を所定位置に収納
すると、可動キャップ133Eが水槽120の底面に密
着したまま、ばね133Cの弾力に抗して下方に移動
し、水槽120の底面が電気抵抗体131A・131B
の保持体131Cの上面と密着した位置で止まり、この
位置では、永久磁石133Bがリードスイッチ133A
に近付き、リードスイッチ133Aを導通状態にしてい
る。また、リードスイッチ133Aの端子からのリード
線は図示しない箇所から制御部70内に導かれている。
【0028】そして、加熱器130の電気抵抗体131
A・131Bの接続構成は、図2のように、リレー13
4A・134B・134Cによって、単体接続と並列接
続と直列接続とに変化させられるように構成してある。
また、図2において、プラグト200を、商用電源20
0Aのコンセントに差し込むと、上下の配線間には、例
えば、AC100Vの電圧がかかるようになる。
【0029】また、制御部70は、マイクロコンピュー
タを主体とする制御器(以下、CPUBという)であ
り、図3のように構成してある。ここで、CPUBの動
作用電源は、図示しない変圧整流回路によって所要の電
圧が作られ、所要の箇所に供給されている。
【0030】図3において、温度検出器132・リード
スイッチ133A・湿度検出器(図示せず)からの各検
出信号と、操作/表示パネル140の入力操作部75を
操作して入力した操作入力信号とは、入出力ポート71
を介して作業メモリ73に取り込まれ、これら各検出信
号と操作入力信号とによるデータと、時計回路74によ
る計時データとを、予め処理メモリ72に記憶した制御
処理フローのプログラムにもとづいて処理することによ
り得られる各制御信号を入出力ポート71を介して所要
の制御機能部分、例えば、図2のリレー134A・13
4B・134Cになどに与えることによって、以下の各
実施例において目的とする制御を行うとともに、各制御
処理の状態を操作/表示パネル140の表示部76に表
示するものである。
【0031】〔第1実施例〕まず、第1実施例では、加
熱器130の電気抵抗体131A・131Bによる加熱
容量の変化数の増加と、各リレー134A・134B・
134Cの切換時に生ずる接点のアークによる損傷の防
止とを可能にするものである。
【0032】商用電源200Aに対して、電気抵抗体1
31A・131Bを、並列接続する場合には、リレー1
34Aとリレー134Bとを閉じるとともに、リレー1
34Cを下側の接点に接続する第1の加熱容量、つま
り、800Wの加熱容量となり、電気抵抗体131Aを
単体接続する場合には、リレー134Aとリレー134
Bとを閉じるとともに、リレー134Cを上側の接点に
接続する第2の加熱容量、つまり、500Wの加熱容量
の場合と、リレー134Aを開き、リレー134Bとを
閉じるとともに、リレー134Cを下側の接点に接続す
る第3の加熱容量、つまり、300Wの加熱容量と、直
列接続する場合には、リレー134Aを開き、リレー1
34Bとを閉じるとともに、リレー134Cを上側の接
点に接続する第4の加熱容量、つまり、188Wの加熱
容量との4種類の加熱容量が得られる。従来技術の場合
に比べて、第4加熱容量による場合の1種類が増加した
ことになる。
【0033】この実施例では、図4のような操作/表示
パネル140を使用することができ、運転を開始する
と、操作入力信号と各検出信号とによるデータにもとづ
いて、制御処理フローのプログラムが、次のような制御
処理を行う。なお、図4において、表示部76の運転表
示76A・湿度表示76B・給水警灯76Cは、例え
ば、LEDによる表示灯であり、入力操作部75の「運
転・入/切」スイッチ75A・「運転切換」スイッチ7
5Bは、例えば、タッチキースイッチである。
【0034】「運転・入/切」スイッチ75Aを押して
「運転・入」にすると、運転が開始されるが、この運転
開始による初期設定は、設定湿度が約50%の自動運転
になっている。ここで、「運転切換」スイッチ75Bを
押し操作すると、この押し操作の度に、表示部76の表
示灯が、「連続・微」→「連続・弱」→「連続・中」→
「連続・強」→「低」→「40」→「50」→「60」
→「高」の順に点灯して、その点灯した表示の連続運転
や自動運転を行い、「連続・微」→「連続・弱」→「連
続・中」→「連続・強」の連続運転の切換時には、加熱
器130の加熱容量が、第4の加熱容量(188W)→
第3の加熱容量(300W)→第2の加熱容量(500
W)→第1の加熱容量(800W)の順で、順次切換え
られる。
【0035】また、「低」→「40」→「50」→「6
0」→「高」の自動運転の切換時には、それらの設定湿
度を保つように、設定湿度と湿度検出器(図示せず)に
よって検出した検出湿度に応じて加熱器130の加熱容
量がが切り換えられる。
【0036】上記のような加熱容量の切換時には、制御
部70の出力、つまり、制御信号によって、リレー13
4Aとリレー134Bを先にOFF動作、つまり、オフ
動作させ、これらのリレー134A・134Bのオフ動
作後に、3路スイッチとして構成したリレー134Cの
接点を切り換えることにより、リレー134Cの切換時
には、リレー134Cの接点に電流が流れないようにし
て、リレー134Cの接点間にアーク放電が生ずるのを
防止している。
【0037】即ち、各リレー134A・134B・13
4Cの切換上、問題になるのは、リレー134Cのよう
に、電源の異極間、つまり、電源200Aの両線路間に
わたる切換を行うリレーの接点が、アーク放電による損
傷を最も多く生じるので、このリレー134Cの切換動
作を、他のリレー134A・134Bのオフ動作後に行
わせ、そして、このリレー134Cの切換動作後に、再
び他のリレー134A・134Bを加熱容量の変更に対
応させてON−OFF動作、つまり、オン・オフ動作さ
せるように制御処理フローのプログラムを構成してい
る。
【0038】〔第1実施例の構成の要約〕上記の第1実
施例の構成を要約すると、複数の電気抵抗体131A・
131Bを加熱源として加湿用の水蒸気122を発生す
るとともに、電気抵抗体131A・131Bの接続を変
更することにより加熱容量を変化させて上記の水蒸気1
22の発生状態を調整する機能をもつ加熱式加湿装置5
00において、
【0039】上記の加熱容量の変化数を増加するため
に、複数のリレー134A・134B・134Cによっ
て上記の複数の電気抵抗体131A・131Bを、例え
ば、第1加熱容量〜第4加熱容量の切換接続のように、
単体接続と並列接続と直列接続とに変化させることによ
り、加熱容量の変化を行う加熱容量可変手段と、
【0040】リレー134A・134B・134Cの接
点のアークによる損傷を防止するために、各上記のリレ
ー134A・134B・134Cのうちで、電源の異極
間にわたる切換を行うリレー134Cの切換動作を、他
のリレー134A・134Bのオフ動作後に行わせる切
換手段とを設ける第1の構成を構成していることになる
ものである。
【0041】〔第2実施例〕次に、第2実施例では、第
1実施例と同様の加熱器130の電気抵抗体131A・
131Bによる加熱容量の変化数の増加と、第1実施例
におけるリレー134A・134B・134Cの切換時
に接点が接点の溶着してしまった場合に、この溶着によ
って、電気抵抗体131A・131Bの切換接続が指定
どおりに行えなくなり、所定温度以上に過熱して事故を
発生させてしまうことの事故未然防止とを可能にするも
のである。
【0042】そして、前者の加熱容量の変化数の増加
は、第1実施例と同様なので説明を省略し、以下、事故
未然防止についてのみ説明する。
【0043】リレー134A・134B・134Cの各
接点のうちのいずれかの接点が溶着すると、上記の第1
の加熱容量〜第4の加熱容量の変化を行わせた場合で
も、温度検出器132の検出値が変化しない、つまり、
加熱容量を増加させ、または、加熱容量を減少させたに
もかかわらず、温度検出器132の検出値が変化しない
ことになる。
【0044】そこで、制御処理フローのプログラムを、
リレーの1つ、例えば、リレー134Aを切り換えて、
加熱容量の変化を行わせたのちに、所定時間、例えば、
1分間以上経過しても温度検出器132の検出値が変化
しないことを検出して、リレー134Aの接点の溶着を
判別するように構成するとともに、他のリレー、つま
り、リレー134B・134Cによって上記の電気抵抗
体を電源から切り離すための制御処理を行うように構成
して、上記の事故未然防止とを可能にしているものであ
る。
【0045】〔第2実施例の構成の要約〕上記の第2実
施例の構成を要約すると、上記の第1の構成における順
次切換手段に代えて、リレー134A・134B・13
4Cの接点の溶着にもとづく事故発生を防止するため
に、リレー134A・134B・134Cの1つ、例え
ば、リレー134Aを切り換えた後に、所定時間以上、
例えば、1分間以上にわたって加熱容量の変化がないと
き、つまり、温度検出器132の検出値が変化しないと
きは、他のリレー、つまり、リレー134B・134C
によって上記の電気抵抗体131A・131Bを電源2
00Aから切り離す電源切離手段を設ける第2の構成を
構成していることになるものである。
【0046】〔第3実施例〕次に、第3実施例では、水
槽内の水が無くなったときに発生する「給水警報」によ
って、あわてて、使用者が水の補給を行うための上蓋体
101を開けたために、手や顔に火傷を負う事故の未然
防止を可能にするもである。
【0047】水槽120内の水121の全部が蒸発し
て、水121が無くなったり、水121が殆ど無いにも
かかわらず、電源を入れてしまったときには、温度検出
器132の検出値が異常に高くなるので、この値が、所
定値以上になったことを検出して、操作/表示部分14
0の給水表示76Cを点灯するとともに、図示しない警
告音の発生器、例えば、圧電ブザーを動作させて、警報
を行うとともに、加熱源、つまり、電気抵抗体131A
・131Bの電源200Aからの遮断とを行っている。
【0048】火傷事故を未然に防止するには、加熱体、
つまり、電気抵抗体131A・131Bを、先に、電源
200Aから遮断すれば、水槽120内に残って過熱状
態にある水蒸気122は、図5の蛇行路(122A・1
22B・122C)を経て若干冷却されながら放出する
とともに、加熱源、つまり、電気抵抗体131A・13
1Bの温度も徐々に低下してゆくため、例えば、所定の
待ち時間を経過させれば、水蒸気122が消失してしま
うので、上蓋体101を開けても、過熱蒸気が噴き出す
ことはないということが実験的に分かっている。そし
て、この待ち時間は、一般の家庭用の加熱式加湿装置の
場合には、5分間程度の待ち時間をとれば、十分である
ことが実験的に確認された。
【0049】そこで、制御処理フローのプログラムを、
加熱源、つまり、電気抵抗体131A・131Bの電源
200Aからの遮断後に、上記の水槽120内の水蒸気
121が消失したとみなせる所定時間、例えば、5分間
程度の経過後に、給水表示76Cの点灯や圧電ブザーの
警告音の発生を行うように構成して、火傷事故の未然防
止を可能にしている。
【0050】〔第3実施例の構成の要約〕上記の第3実
施例の構成を要約すると、加熱源、例えば、電気抵抗体
131A・131Bにより水槽120内の水121を加
熱して加湿用の水蒸気122を発生するとともに、水槽
120内の水121が無くなったときに、警報、例え
ば、給水表示76Cの点灯や圧電ブザーの警告音の発生
と上記の加熱源、つまり、電気抵抗体131A・131
Bと電源200Aとの間の遮断とを行う加熱式加湿装置
500において、
【0051】上記の加熱源、つまり、電気抵抗体131
A・131Bと電源200Aとの間の遮断後に、上記の
水槽120内の水蒸気122が消失したとみなせる所定
時間、例えば、5分間程度の経過後に上記の警報、つま
り、給水表示76Cの点灯や圧電ブザーの警告音の発生
を行う警報手段を設ける第3の構成を構成していること
になるものである。
【0052】また、この第3の構成における警報手段の
具体的な実施態様として、上記の加熱源、つまり、電気
抵抗体131A・131Bと電源200Aとの間の遮断
を行ってから5分間程度を経過した後に上記の警報、つ
まり、給水表示76Cの点灯や圧電ブザーの警告音の発
生を行う警報手段を設ける第4の構成を構成しているこ
とになるものである。
【0053】〔第4実施例〕次に、第4実施例では、上
記の第3実施例とは異なる構成によって、上記の火傷事
故の未然防止を可能にするもである。
【0054】上記の第3実施例で説明したように、「給
水警報」、つまり、給水表示76Cの点灯や圧電ブザー
の警告音の発生は、温度検出器132の検出値が、所定
値以上になったことを検出して、警報を行うように制御
処理している。
【0055】そして、上記の第3実施例における待ち時
間を経過した時点では、温度検出器132の検出値が、
水121の沸騰点以下の温度に低下していることにな
る。
【0056】さらに、もう一歩進めた構成で、火傷事故
を未然に防止するために、制御処理フローのプログラム
を、電気抵抗体131A・131Bの電源200Aから
の遮断を行った後に、温度検出器132の検出値が、水
121の沸騰点以下の所定値、例えば、95°Cに相当
する値に低下したときに上記の警報、つまり、給水表示
76Cの点灯や圧電ブザーの警告音の発生を行うを行う
ように構成して、火傷事故の未然防止を可能しているも
である。
【0057】〔第4実施例の構成の要約〕上記の第4実
施例の構成を要約すると、加熱源、例えば、電気抵抗体
131A・131Bにより水槽120の水121を加熱
して加湿用の水蒸気122を発生するとともに、水槽1
20の温度検出器132の検出値により上記の水121
が無くなったことを検出して、警報、例えば、給水表示
76Cの点灯や圧電ブザーの警告音の発生と、上記の加
熱源、つまり、電気抵抗体131A・131Bと電源2
00Aとの間の遮断とを行う加熱式加湿装置500にお
いて、
【0058】上記の加熱源、つまり、電気抵抗体131
A・131Bと電源200Aとの間の遮断を行った後
に、上記の検出値、つまり、温度検出器132の検出値
が水121の沸騰点以下の所定値、例えば、95°Cに
相当する値に低下したときに上記の警報、つまり、給水
表示76Cの点灯や圧電ブザーの警告音の発生を行う警
報手段を設けた第5の構成を構成していることになるも
のである。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、以上のように、電気
抵抗体の切換接続を単体接続、並列接続、直列接続にし
ているので、加熱容量を多様に変更することができ、室
内湿度や使用者の希望に合わせて選択し得る運転数を増
加させたり、きめ細かな加湿度の調整が行える。また、
リレー接点のアーク損傷を低減し得るほか、電気抵抗体
の数が少ない数で多様な加熱容量にできるので安価で便
利な加熱式加湿装置を提供することができる。
【0060】また、リレーの接点が溶着したことを検出
して、自動的に、加熱体を電源から切り離して運転停止
を行うので、接点溶着によって発生する派生事故の未然
防止が行え、さらに、加熱体から電源を遮断した後に、
水槽内の過熱蒸気が無くなってから給水警報を行うの
で、過熱蒸気による火傷事故の未然防止が行える安全で
便利な過熱式加湿装置を提供し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4はこの発明の実施例を、また、図5〜図7は
従来技術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】要部構成縦断面図
【図2】要部ブロック構成図
【図3】要部ブロック構成図
【図4】要部構成正面図
【図5】全体構成縦断面図
【図6】分解途中全体構成正面図
【図7】要部構成正面図
【符号の説明】
70 制御部(CPUB) 71 入出力ポート 72 処理メモリ 73 作業メモリ 74 時計回路 75 入力操作部 75A 「運転・入/切」スイッチ 75B 「運転切換」スイッチ 76 表示部 76A 運転表示 76B 湿度表示 76C 給水警灯 101 上蓋体 102 底蓋体 103 外筒体 110 外殻 120 水槽 121 水 122 水蒸気 122A 蛇行路 122B 蛇行路 122C 蛇行路 130 加熱器 131A 電気抵抗体 131B 電気抵抗体 131C 保持体 131D 支柱 132 温度検出器 133A リードスイッチ 133B 永久磁石 133C ばね 133D 支柱 133E 可動キャップ 134 リレー回路 134A リレー 134B リレー 134C リレー 135 取付基板 140 操作/表示パネル 200 プラグ 200A 商用電源 500 加熱式加湿装置
フロントページの続き (72)発明者 吉田 京子 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気抵抗体を加熱源として加湿用
    の水蒸気を発生するとともに、前記電気抵抗体の接続を
    変更することにより加熱容量を変化させて前記水蒸気の
    発生状態を調整する機能をもつ加熱式加湿装置であっ
    て、 前記加熱容量の変化数を増加するために、複数のリレー
    によって前記複数の電気抵抗体を単体接続と並列接続と
    直列接続とに変化させることにより、前記加熱容量の変
    化を行う加熱容量可変手段と、 前記リレーの接点のアークによる損傷を防止するため
    に、各前記リレーのうちで、電源の異極間にわたる切換
    を行うリレーの切換動作を他のリレーのオフ動作後に行
    わせる切換手段とを具備することを特徴とする加熱式加
    湿装置。
  2. 【請求項2】 複数の電気抵抗体を加熱源として加湿用
    の水蒸気を発生するとともに、前記電気抵抗体の接続を
    変更することにより加熱容量を変化させて前記水蒸気の
    発生状態を調整する機能をもつ加熱式加湿装置であっ
    て、 前記加熱容量の変化数を増加するために、複数のリレー
    によって前記複数の電気抵抗体を単体接続と並列接続と
    直列接続とに変化させることにより、前記加熱容量の変
    化を行う加熱容量可変手段と、 前記リレーの接点の溶着にもとづく事故発生を防止する
    ために、前記リレーの1つを切り換えた後に、所定時間
    以上にわたって前記加熱容量の変化がないときは、他の
    リレーによって前記電気抵抗体を電源から切り離す電源
    切離手段とを具備することを特徴とする加熱式加湿装
    置。
  3. 【請求項3】 加熱源により水槽内の水を加熱して加湿
    用の水蒸気を発生するとともに、前記水槽内の水が無く
    なったときに、警報の発生と前記加熱源と電源と間の遮
    断とを行う加熱式加湿装置であって、 前記加熱源と電源との間の遮断後に、前記水槽内の前記
    水蒸気が消失したとみなせる所定時間の経過後に前記警
    報を行う警報手段を具備することを特徴とする加熱式加
    湿装置。
  4. 【請求項4】 加熱源により水槽内の水を加熱して加湿
    用の水蒸気を発生するとともに、前記水槽内の水が無く
    なったときに、警報の発生と前記加熱源と電源との間の
    遮断とを行う加熱式加湿装置であって、 前記加熱源と電源との間の遮断を行ってから5分間程度
    を経過した後に前記警報を行う警報手段を具備すること
    を特徴とする加熱式加湿装置。
  5. 【請求項5】 加熱源により水槽の水を加熱して加湿用
    の水蒸気を発生するとともに、前記水槽の温度検出器の
    検出値により前記水が無くなったことを検出して、警報
    の発生と前記加熱源と電源との間の遮断とを行う加熱式
    加湿装置であって、 前記加熱源と電源との間の遮断を行った後に、前記検出
    値が前記水の沸騰点以下の所定値に相当する値に低下し
    たときに前記警報を行う警報手段を具備することを特徴
    とする加熱式加湿装置。
JP27990195A 1995-10-04 1995-10-04 加熱式加湿装置 Pending JPH09101048A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046383A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Sharp Corp 加湿器
JP2015122147A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱電機株式会社 ヒーター制御装置及び浴室用乾燥暖房機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000046383A (ja) * 1998-07-29 2000-02-18 Sharp Corp 加湿器
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