JPH09100489A - 食用油酸化防止法 - Google Patents
食用油酸化防止法Info
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- JPH09100489A JPH09100489A JP28905995A JP28905995A JPH09100489A JP H09100489 A JPH09100489 A JP H09100489A JP 28905995 A JP28905995 A JP 28905995A JP 28905995 A JP28905995 A JP 28905995A JP H09100489 A JPH09100489 A JP H09100489A
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- Japan
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- oil
- oxidation
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- electrically insulating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 食用油の有効な酸化防止法を提供する。
【構成】 本発明の酸化防止法は電気絶縁ガラス又は樹
脂で包接した電子放射電極を貯蔵保管するタンク食用油
中に又は揚げもの加工フライヤーの高温油中に挿入、又
は該タンク、該フライヤーの外壁に取り付け、この電極
に高圧トランスの高圧交流静電位発生装置から発生する
高圧交流静電位を印加し、食用油の酸化防止を行う方法
である。この方法の適用によって貯蔵中の食用油の酸化
が防止できるとともに高温でも食用油の酸化を防止し、
食用油の品質を保ち長期保存ができる。揚げもの加工の
品質もよいなどの利点を有する。
脂で包接した電子放射電極を貯蔵保管するタンク食用油
中に又は揚げもの加工フライヤーの高温油中に挿入、又
は該タンク、該フライヤーの外壁に取り付け、この電極
に高圧トランスの高圧交流静電位発生装置から発生する
高圧交流静電位を印加し、食用油の酸化防止を行う方法
である。この方法の適用によって貯蔵中の食用油の酸化
が防止できるとともに高温でも食用油の酸化を防止し、
食用油の品質を保ち長期保存ができる。揚げもの加工の
品質もよいなどの利点を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は食用油の酸化防止方法に
関するもので食品分野で利用される。本発明は高圧交流
静電位発生装置より発生する高圧交流静電位を電気絶縁
ガラス又は樹脂で包接した電子放射電極板に接続し、こ
れを食用油又は高温の油中又はフライヤーの本体又は食
用油保管タンクの外壁に設置して食用油の酸化防止を行
う方法である。
関するもので食品分野で利用される。本発明は高圧交流
静電位発生装置より発生する高圧交流静電位を電気絶縁
ガラス又は樹脂で包接した電子放射電極板に接続し、こ
れを食用油又は高温の油中又はフライヤーの本体又は食
用油保管タンクの外壁に設置して食用油の酸化防止を行
う方法である。
【０００２】
【従来の技術】従来より食用油を長期に貯蔵保存する場
合食用油が徐々に酸化され品質低下を招いていた。また
揚げ加工時の食用油の場合、なべ、フライヤー、電気フ
ライヤー、コンベアー式フライヤーなどで食用油が高温
で長時間加熱せられ、かつそこに水分を含んだ種物の揚
げ加工が行われるために食用油の酸化と重合反応が進み
食用油品質の低下を招き、かつ食用油が損耗する等不利
益な状況下にあった。
合食用油が徐々に酸化され品質低下を招いていた。また
揚げ加工時の食用油の場合、なべ、フライヤー、電気フ
ライヤー、コンベアー式フライヤーなどで食用油が高温
で長時間加熱せられ、かつそこに水分を含んだ種物の揚
げ加工が行われるために食用油の酸化と重合反応が進み
食用油品質の低下を招き、かつ食用油が損耗する等不利
益な状況下にあった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来より食用油の長期
貯蔵保存時における酸化防止又は揚げもの加工する際の
食用油の高温時での酸化防止においてその有効な酸化防
止策が強く望まれている。特に高温で揚げもの加工を行
う際、揚げもの用種物の水分やカス又はその種物からに
じみでる油などで食用油が汚染され、これらが高温で長
時間熱せられて食用油の酸化を著しく早めている。食用
油が酸化することによって、粘性がまし、揚げ加工時間
が長くなり、揚げ物が萎縮したり、かつ余分な油を吸い
込み、色、味など品質を著しく低下させている。このた
め、しばしば新しい新鮮な食用油に交換する必要があっ
た。かかる食用油の高温酸化による品質劣化を抑制する
有効な酸化防止法が強く望まれている。
貯蔵保存時における酸化防止又は揚げもの加工する際の
食用油の高温時での酸化防止においてその有効な酸化防
止策が強く望まれている。特に高温で揚げもの加工を行
う際、揚げもの用種物の水分やカス又はその種物からに
じみでる油などで食用油が汚染され、これらが高温で長
時間熱せられて食用油の酸化を著しく早めている。食用
油が酸化することによって、粘性がまし、揚げ加工時間
が長くなり、揚げ物が萎縮したり、かつ余分な油を吸い
込み、色、味など品質を著しく低下させている。このた
め、しばしば新しい新鮮な食用油に交換する必要があっ
た。かかる食用油の高温酸化による品質劣化を抑制する
有効な酸化防止法が強く望まれている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の食用油酸化防止
方法は上述した課題を解決するための手段を提供するも
のである。本発明における食用油酸化防止方法は電気絶
縁ガラス又は樹脂で包接された電子放射電極を食用油貯
蔵保存保管中のタンクの油中又はフライヤーの高温の油
中に挿入し、又は該タンク、該フライヤー本体の外壁に
取り付け、該電極に高電圧トランスである高圧交流静電
位発生装置から発生する高圧交流静電位を印加し酸化防
止を行う方法である。印加する高圧交流静電位の範囲は
５０／６０サイクル５００Ｖ〜が望ましい。即ち５００
Ｖ以下では次に示す効果がうすく、６０００Ｖ以上では
安全性を期すため範囲外とした。この方法の適用によっ
て電子放射電極板から放射される電磁場によって、食用
油に電子を付与して酸化を防止することができる。即ち
食用油の粘性を下げ流動性をよくし、且つ熱伝率の向上
によって揚げ加工の温度をより低く設定しても熱が充分
に種物に加えられ、揚げ物に油が吸い込まず、時間がた
っても油の酸化や、味覚風味を損なわずに揚げ物加工が
できる。また食用油の変質を防止し汚染されのがよく沈
着し、油の透明度が向上する。また油温も通常より２０
℃ほど低減して揚げ加工ができるため熱源のエネルギー
を節減できるなどの利点を有している。
方法は上述した課題を解決するための手段を提供するも
のである。本発明における食用油酸化防止方法は電気絶
縁ガラス又は樹脂で包接された電子放射電極を食用油貯
蔵保存保管中のタンクの油中又はフライヤーの高温の油
中に挿入し、又は該タンク、該フライヤー本体の外壁に
取り付け、該電極に高電圧トランスである高圧交流静電
位発生装置から発生する高圧交流静電位を印加し酸化防
止を行う方法である。印加する高圧交流静電位の範囲は
５０／６０サイクル５００Ｖ〜が望ましい。即ち５００
Ｖ以下では次に示す効果がうすく、６０００Ｖ以上では
安全性を期すため範囲外とした。この方法の適用によっ
て電子放射電極板から放射される電磁場によって、食用
油に電子を付与して酸化を防止することができる。即ち
食用油の粘性を下げ流動性をよくし、且つ熱伝率の向上
によって揚げ加工の温度をより低く設定しても熱が充分
に種物に加えられ、揚げ物に油が吸い込まず、時間がた
っても油の酸化や、味覚風味を損なわずに揚げ物加工が
できる。また食用油の変質を防止し汚染されのがよく沈
着し、油の透明度が向上する。また油温も通常より２０
℃ほど低減して揚げ加工ができるため熱源のエネルギー
を節減できるなどの利点を有している。
【０００５】
【作用】本発明の食用油酸化防止法における上述した利
点、特長は高電位の電磁場による電子の付与による還元
作用及び酸化ラジカル活性種の生成抑制作用によるもの
と考えられる。
点、特長は高電位の電磁場による電子の付与による還元
作用及び酸化ラジカル活性種の生成抑制作用によるもの
と考えられる。
【０００６】
【実施例１】本発明の方法の実施例においてフライヤー
に２ｌの食用油をみたし、この油の中に高圧交流静
電位発生装置から導電線で結線したテフロンで包接
の電子放射電極板を浸積し、高圧交流静電位５０サイ
クル２０００Ｖを該電極に印加した。同時に電熱ヒータ
ーからなる間接電源により、該食用油を加熱し昇温さ
せ所定の温度で１６０℃５日間放置、その間のべ５０ｋ
ｇの魚肉天ぷら用種物を用い揚げ加工を行い、食用油の
酸化状態を調べた。一方、従来の方法の実施例において
は同じフライヤーを用いてこれに食用油をみたし上記
と同様所定の温度１８０℃で５日間放置、その間のべ５
０ｋｇの魚肉天ぷら用種物を用い揚げ加工を行い、食用
油の酸化状態を調べた。それらの結果を次に示す。
に２ｌの食用油をみたし、この油の中に高圧交流静
電位発生装置から導電線で結線したテフロンで包接
の電子放射電極板を浸積し、高圧交流静電位５０サイ
クル２０００Ｖを該電極に印加した。同時に電熱ヒータ
ーからなる間接電源により、該食用油を加熱し昇温さ
せ所定の温度で１６０℃５日間放置、その間のべ５０ｋ
ｇの魚肉天ぷら用種物を用い揚げ加工を行い、食用油の
酸化状態を調べた。一方、従来の方法の実施例において
は同じフライヤーを用いてこれに食用油をみたし上記
と同様所定の温度１８０℃で５日間放置、その間のべ５
０ｋｇの魚肉天ぷら用種物を用い揚げ加工を行い、食用
油の酸化状態を調べた。それらの結果を次に示す。
【０００７】
【実施例２】実施例１ではテフロンで包接した電子放射
電極を油中に浸積した状態での食用油の酸化状態につい
て調べたが該電極をフライヤーの外壁に取り付けて行っ
た場合も実施例１とほぼ同じ結果が得られた。
電極を油中に浸積した状態での食用油の酸化状態につい
て調べたが該電極をフライヤーの外壁に取り付けて行っ
た場合も実施例１とほぼ同じ結果が得られた。
【０００８】
【実施例３】タンクに長期にわたって貯蔵保存保管中の
大豆油にも本発明法を実際に適用し２年経過後も過酸化
値ＰＯＶはかわらず酸化防止ができることがわかった。
大豆油にも本発明法を実際に適用し２年経過後も過酸化
値ＰＯＶはかわらず酸化防止ができることがわかった。
【０００９】以上のように本発明の食用油酸化防止法は
従来の方法に比べ食用油の貯蔵時の酸化を防止して鮮度
を保持する。揚げもの加工においては揚げ加工前後でＰ
ＯＶ値やＡＶ値の上昇を抑制し油に耐酸化安定性を付与
せしめ油の酸化を防止することがわかった。また揚げ加
工後でも油の透明度や流動性がよく油の酸化臭がないな
ど油の鮮度をより以上に保持することができる。またそ
の揚げものはカラッと揚がり、油切れがよく、柔らかく
日もちがよい。再加工しても油のにじみがでないなど揚
げものの品質を向上せしめ、かつ揚げ加工油の温度を２
０℃下げられるなど優れた効果を示している。この効果
は印加高電位５０／６０サイクル５００Ｖ〜６０００Ｖ
の範囲でほゞ同じ効果が得られる。
従来の方法に比べ食用油の貯蔵時の酸化を防止して鮮度
を保持する。揚げもの加工においては揚げ加工前後でＰ
ＯＶ値やＡＶ値の上昇を抑制し油に耐酸化安定性を付与
せしめ油の酸化を防止することがわかった。また揚げ加
工後でも油の透明度や流動性がよく油の酸化臭がないな
ど油の鮮度をより以上に保持することができる。またそ
の揚げものはカラッと揚がり、油切れがよく、柔らかく
日もちがよい。再加工しても油のにじみがでないなど揚
げものの品質を向上せしめ、かつ揚げ加工油の温度を２
０℃下げられるなど優れた効果を示している。この効果
は印加高電位５０／６０サイクル５００Ｖ〜６０００Ｖ
の範囲でほゞ同じ効果が得られる。
【００１０】
【発明の効果】本発明は上述したように従来の方法と比
較して次のような効果を奏する。 貯蔵時における食用油の酸化防止ができる。 高温時１８０〜１６０℃においても食用油の酸化を
防止する。特に揚げもの加工に際して高温に長時間加熱
されても油の粘性が上がらず透明かつ油の酸化臭がしな
い。 高温で酸化されないため揚げもの加工品がからっと
揚がり、味覚もよく日もちが良くなる。かつ揚げもの加
工時の油温を下げることができ、省エネルギーとなる。
較して次のような効果を奏する。 貯蔵時における食用油の酸化防止ができる。 高温時１８０〜１６０℃においても食用油の酸化を
防止する。特に揚げもの加工に際して高温に長時間加熱
されても油の粘性が上がらず透明かつ油の酸化臭がしな
い。 高温で酸化されないため揚げもの加工品がからっと
揚がり、味覚もよく日もちが良くなる。かつ揚げもの加
工時の油温を下げることができ、省エネルギーとなる。
【図１】電子フライヤー装置
１、高圧交流静電位発生装置 ２、導電線 ３、フライヤー ４、食用油 ５、熱源 ６、電子放射電極板
Claims (3)
- 【請求項１】 電気絶縁ガラス又は電気絶縁樹脂で包接
した電子放射電極棒を食用油保管タンクの油中に挿入
し、該電極に高圧交流静電位を印加しながら貯蔵時の食
用油の酸化防止を行う食用油酸化防止法。 - 【請求項２】 電気絶縁ガラス又は電気絶縁樹脂で包接
した電子放射電極を加熱された食用油の油中に設置し、
該電極に高圧交流静電位を印加しながら、揚げ加工時に
おける食用油の酸化防止を行う食用油酸化防止法。 - 【請求項３】 食用油の保管タンク又は揚げもの加工を
行うフライヤーの外壁に電気絶縁ガラス又は電気絶縁樹
脂で包接した電子放射電極を取り付け、該電極に高圧交
流静電位を印加しながら、貯蔵時又は揚げ加工時におけ
る食用油の酸化防止を行う食用油酸化防止法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28905995A JPH09100489A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 食用油酸化防止法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28905995A JPH09100489A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 食用油酸化防止法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09100489A true JPH09100489A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17738295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28905995A Pending JPH09100489A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 食用油酸化防止法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09100489A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998041115A1 (fr) * | 1997-03-17 | 1998-09-24 | Akinori Ito | Procede et equipement de traitement de champ electrostatique et electrode utilisee dans celui-ci |
| US7493799B1 (en) * | 1998-04-02 | 2009-02-24 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | System and method for dynamic lubrication adjustment for a lubrication analysis system |
| WO2009155731A1 (zh) * | 2008-06-24 | 2009-12-30 | 田中久雄 | 被处理物的容器作为电极用的电场处理炸制方法及装置 |
| WO2010073572A1 (ja) | 2008-12-26 | 2010-07-01 | エスケーエイ株式会社 | 食用油又は工業用油の劣化防止方法と装置 |
| KR101025548B1 (ko) * | 2008-01-07 | 2011-03-28 | 이재환 | 기능성 튀김용 식용류 산화방지장치 |
| JP2011516173A (ja) * | 2008-04-04 | 2011-05-26 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 食品処理媒体の劣化の抑制によって食品処理媒体の耐用期間を延長する装置、システム及び方法 |
| JP2019005521A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 株式会社テラ | フライヤー |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5322506A (en) * | 1976-08-13 | 1978-03-02 | Jiyuujiyouha Giken Kk | Treating method of fats |
| JPS5814962A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-28 | Hitachi Ltd | 油入機器の静電式除塵装置 |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP28905995A patent/JPH09100489A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2011525379A (ja) * | 2008-06-24 | 2011-09-22 | 株式会社 エバーテック | 被処理物収容体を電極として用いる電場処理フライ方法と装置 |
| WO2010073572A1 (ja) | 2008-12-26 | 2010-07-01 | エスケーエイ株式会社 | 食用油又は工業用油の劣化防止方法と装置 |
| US8399860B2 (en) | 2008-12-26 | 2013-03-19 | Ska Ltd. | Method for preventing deterioration of edible oil or industrial oil and apparatus therefor |
| JP2019005521A (ja) * | 2017-06-22 | 2019-01-17 | 株式会社テラ | フライヤー |
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