JPH09100326A - 紫外線硬化型光ファイバ用テープ化材組成物 - Google Patents

紫外線硬化型光ファイバ用テープ化材組成物

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JPH09100326A
JPH09100326A JP8143690A JP14369096A JPH09100326A JP H09100326 A JPH09100326 A JP H09100326A JP 8143690 A JP8143690 A JP 8143690A JP 14369096 A JP14369096 A JP 14369096A JP H09100326 A JPH09100326 A JP H09100326A
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meth
acrylate
group
silicone gel
composition
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Application number
JP8143690A
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English (en)
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Mitsuhiro Nishimura
光弘 西村
Setsu Kamimura
節 上村
Shohei Kosakai
正平 小堺
Masatoshi Asano
雅俊 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な透明性、耐ブロッキング性及び滑り性
を有する硬化被覆を与える光ファイバ用テープ化材の提
供。 【解決手段】(A) (メタ)アクリレートオリゴマー、
(B) 重合性二重結合を有する反応性希釈剤、(C) 光重合
開始剤、及び(D) 表面のシラノール基を封鎖するように
処理された、平均粒子径が0.1 〜5μmである球状シリ
コーンゲル粒子を含有してなる紫外線硬化型光ファイバ
用テープ化材組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化後の被膜が、
ブロッキング現象を起こしにくく、また被膜同士の滑り
性が良好である紫外線硬化型光ファイバ用テープ化材組
成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、最も大量に生産されている光ファ
イバ心線の代表的なものとしてテープ型心線がある。こ
れは、石英ファイバの回りに軟らかくヤング率の温度依
存性の小さいウレタン系アクリレートプライマリ被覆を
施し、次いでその回りに硬い高ヤング率のウレタン系ア
クリレートセカンダリー被覆を施こしてなる被覆ファイ
バを、数本一列に並べその全体の外周をウレタン系アク
リレート系紫外線硬化型テープ化材で硬化し集束したテ
ープ状(板状)のもの(リボン構造)である。これらは
製造工程でボビンに巻き取られるように生産され重ね合
される。その際、テープ心線は板状であるため重ね合さ
れる面積が大きいのでテープ心線同士がくっついてしま
う、所謂ブロッキングが起こりやすい。ブロッキング性
が高いと次のような問題がある。即ち、これらのテープ
心線で構成される光ファイバケーブルは、テープ心線が
互いに重ね合わされて積層構造となっている。この構造
ではケーブルが曲げられたり、温度変化が生じたりする
と、心線に長手方向に応力が加わるが、心線同士がくっ
ついて相互に自由に動けないと応力が局部的に集中し伝
送特性に悪影響をおよぼす。このため、テープ化材に
は、良好な耐ブロッキング性ないしは滑り性が要求され
ている。
【0003】従来、耐ブロッキング性の改良のために、
テープ心線製造後にその表面にタルクやシリコーンオイ
ルを塗布する方法がおこなわれているが、この方法では
タルクやシリコーンオイルが製造装置などに付着し製造
現場を汚染するという問題がある。
【0004】また、特開平2−170867号には、硬
化性組成物中に、シリカ等の無機粒子や有機樹脂の粒子
を添加する方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シリカ等の無
機粒子は比重が重いため、経時的に組成物中で沈降する
問題がある。また、有機樹脂粒子の場合には、それ単独
での使用では十分な滑り性が得られず、滑り性及び耐ブ
ロッキング性を高めようとすると粒子の添加量を増やす
必要がある。しかし、こうして添加量を増すと得られる
塗膜表面の凸凹が大きくなる結果、伝送損失が増加した
り、テープ心線の強度が低下したり、さらに透明度の低
下により着色素線の色別が困難となるなど種々の問題が
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意検討した結果、充填剤として、表面
に存在するシラノール基を封鎖処理した球状シリコーン
ゲル粒子を適量添加することによって、良好な透明性と
ともに、優れた滑り性及び耐ブロッキング性を示す硬化
被覆が得られるテープ化材組成物が得られることを見い
出した。すなわち、本発明は、(A) (メタ)アクリレー
トオリゴマー、(B) 重合性二重結合を有する反応性希釈
剤、(C) 光重合開始剤、及び(D) 表面のシラノール基を
封鎖するように処理された、平均粒子径が0.1 〜5μm
である球状シリコーンゲル粒子を含有してなる紫外線硬
化型光ファイバ用テープ化材組成物を提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。
【0008】(A) (メタ)アクリレートオリゴマー 本発明で用いられる(メタ)アクリレートオリゴマー
は、(メタ)アクリレート樹脂を主成分とする、従来公
知の紫外線硬化型樹脂組成物に通常使用されるものであ
り、例えば、ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマ
ー、エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマー、エー
テル系(メタ)アクリレートオリゴマー、エステル系
(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリカーボネート系
(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられる。この
(メタ)アクリレートオリゴマーは、通常、200〜2
0,000の分子量を有する。
【0009】これらのオリゴマーは、ポリイソシアネー
ト化合物及び水酸基を有する(メタ)アクリレート化合
物をウレタン化することにより、あるいはビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、多価ア
ルコールとε−カプロラクトンの付加物等の化合物と、
(メタ)アクリル酸との反応により合成することができ
る。
【0010】ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマ
ーは、下記に例示するポリエーテルポリオール、ポリエ
ステルポリオール、ポリカーボネートポリオール等のポ
リオール、イソシアネート化合物及び水酸基を有する
(メタ)アクリレート化合物をウレタン化することによ
って得られる。
【0011】ポリエーテルポリオールとしては、例え
ば、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレング
リコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、プ
ロピレンオキサイドとエチレンオキサイドの共重合体;
テトラヒドロフランとプロピレンオキサイドの共重合
体;テトラヒドロフランとプロピレンオキサイドの共重
合体;ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加体;
ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加体等を挙
げることができる。
【0012】これらの市販品としては、例えば、(1) ポ
リエチレングリコールとして、三洋化成工業株式会社製
の「PEG 600」、「PEG 1000」、「PE
G2000」、(2) ポリオキシプロピレングリコールと
して、武田薬品工業株式会社製の「タケラックP−2
2」、「タケラックP−21」、「タケラックP−2
3」、(3) ポリテトラメチレンエーテルグリコールとし
て、保土谷化学株式会社製の「PTG 650」、「P
TG 850」、「PTG 1000」、「PTG 2
000」、「PTG 4000」、(4) プロピレンオキ
サイドとエチレンオキサイドの共重合体として、三井東
圧化学社製の「ED−28」、旭硝子社製の「エクセノ
ール 510」、(5) テトラヒドロフランとプロピレン
オキサイドの共重合体として、保土谷化学社製の「PP
TG 1000」、「PPTG 2000」、「PPT
G 4000」、日本油脂社製の「ユニセーフ DCB
−1100」及び「ユニセーフ DCB−1800」、
(6) テトラヒドロフランとエチレンオキサイドの共重合
体として、日本油脂社製の「ユニセーフDC−110
0」、「ユニセーフDC−1800」、(7) ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加体として、日本油脂社
製の「ユニオール DA−400」、「ユニオール D
A−700」、(8) ビスフェノールAのプロピレンオキ
サイド付加体として、日本油脂社製の「ユニオール D
B−400」等を挙げることができる。
【0013】ポリエステルポリオールとしては、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエ
チレングリコール、ジプロピレングリコール、1,5-ペン
タンジオール、3-メチル-1,5- ペンタンジオール、1,6-
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールの如きジオ
ール化合物とε−カプロラクトン又はβ−メチル−δ−
バレロラクトンとの付加反応物;上記ジオール化合物
と、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン
酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフ
タル酸の如き二塩基酸との反応生成物;上記ジオール化
合物と上記二塩基酸とε−カプロラクトン又はβ−メチ
ル−δ−バレロラクトンとの三成分の反応生成物等を挙
げることができる。
【0014】ポリカーボネートポリオールとしては、例
えば、上記ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オール、あるいは1,6-ヘキサンジオール、3-メチル-1,5
- ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4-ブ
タンジオール、1,5-オクタンジオール、1,4-ビス−(ヒ
ドロキシメチル)シクロヘキサン、2-メチルプロパンジ
オール、ジプロピレングリコール、ジブチレングリコー
ル等の低分子ポリオールとジエチルカーボネート等の短
鎖ジアルキルカーボネートとの反応により得られるポリ
カーボネートポリオールが挙げられる。
【0015】さらに、これらのポリカーボネートポリオ
ールの、エチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド
又はε−カプロラクトン又はβ−メチル−δ−バレロラ
クトン付加反応物であるポリエステルジオール等も用い
ることができる。ポリカーボネートポリオールの市販品
としては、「デスモフェン2020E」(住友バイエル
株式会社製)、「DN−980」(日本ポリウレタン株
式会社製)、「DN−981」(日本ポリウレタン株式
会社製)、「DN−982」(日本ポリウレタン株式会
社製)及び「DN−983」(日本ポリウレタン株式会
社製)等が挙げられる。
【0016】また、上述したポリイソシアネートとして
は、例えばトリレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、水添4,4'- ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水
添キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、1,5-ナフタ
レンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート、トランスシクロヘキサ
ン-1,4- ジイソシアネート、リジンジイソシアネート、
テトラメチルキシレンジイソシアネート、リジンエステ
ルトリイソシアネート、1,6,11- ウンデカントリイソシ
アネート、1,8-ジイソシアネート-4- イソシアネートメ
チルオクタン、1,3,6-ヘキサメチレントリイソシアネー
ト、ビシクロヘプタントリイソシアネート、トリメチル
ヘキサメチレンジイソシアネート等が使用される。これ
らの中では、環状構造を有するポリイソシアネートが、
高ヤング率を有する硬化物が得られるので特に好まし
い。
【0017】エポキシ系(メタ)アクリレートオリゴマ
ーの例としては、グリシジル基を有する化合物と(メ
タ)アクリル酸との反応生成物であればいずれでも良い
が、なかでもベンゼン環、ナフタレン環、スピロ環、ジ
シクロペンタジェン、トリシクロデカン等の環状構造を
有し、かつグリシジル基を有する化合物と(メタ)アク
リル酸の反応生成物が、硬化物のヤング率が高いので好
ましい。
【0018】更にこれらの中でも、ビスフェノールA、
ビスフェノールS、ビスフェノールF等のビスフェノー
ル類及びフェノール樹脂等の芳香環を含むフェノール類
のグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸の反応生成
物が、高ヤング率となるので好ましい。
【0019】さらに、エーテル系(メタ)アクリレート
オリゴマー、エステル系(メタ)アクリレートオリゴマ
ー、ポリカーボネート系(メタ)アクリレートオリゴマ
ーは、上記ウレタン系(メタ)アクリレートオリゴマー
の項で記載したポリオールと(メタ)アクリル酸との反
応によって得ることができる。
【0020】(B) 重合性二重結合を有する反応性希釈剤 この反応性希釈剤は、組成物の粘度調整のために配合さ
れる。このような反応性希釈剤としては、アミノ基や水
酸基を含む化合物に(メタ)アクリル酸がエステル化反
応及びアミド化反応で結合した構造の化合物等が挙げら
れ、例えばメトキシエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アク
リレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、3-クロロ-2- ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノ
キシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブ
トキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
アルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)ア
クリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベン
ジル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ジ
シクロペンタジエン(メタ)アクリレート、2-ヒドロキ
シ-3- フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-
(メタ)アクリロイルオキシエチル-2- ヒドロキシエチ
ルフタル酸、3-アクリロイルオキシグリセリンモノ(メ
タ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリ
レート、2-ヒドロキシ-1- (メタ)アクリロキシ-3-
(メタ)アクリロキシプロパン、ポリプロピレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ポリε−カプロラクトン
モノ(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノエチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、モノ[2-(メタ)アクリロイルオキシエチル]アッ
シドホスフェート、トリフロロエチル(メタ)アクリレ
ート、2,2,3,3-テトラフロロプロピル(メタ)アクリレ
ート、2,2,3,4,4,4-ヘキサフロロブチル(メタ)アクリ
レート、パーフロロオクチルエチル(メタ)アクリレー
ト、ジシクロペンテニルオキシアルキル(メタ)アクリ
レート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ト
リシクロデカニル(メタ)アクリレート、トリシクロデ
カニルオキシエチル(メタ)アクリレート、イソボルニ
ルオキシエチル(メタ)アクリレート、モルホリン(メ
タ)アクリレート、N,N'- ジメチルアクリルアミド、お
よびN−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、N−
ビニルカプロラクトン等の単官能基重合性希釈剤;
【0021】例えば、2,2-ジメチル-3- ヒドロキシプロ
ピル-2,2- ジメチル-3- ヒドロキシプロピオネートのジ
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリン
ジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ
(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペン
チルグリコールのジ(メタ)アクリレート、ビスフェノ
ールAのエチレンオキシド付加物のジ(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物の
ジ(メタ)アクリレート、2,2'- ジ(ヒドロキシプロポ
キシフェニル)プロパンのジ(メタ)アクリレート、2,
2'- ジ(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンのジ
(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメチロール
のジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエンジ
(メタ)アクリレート、ペンタンジ(メタ)アクリレー
ト、トリシクロデカンジメタトルジアクリレート、2,2'
- ジ(グリシジルオキシフェニル)プロパンの(メタ)
アクリル酸付加物等の2官能重合性希釈剤;
【0022】例えば、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリオキシ
エチルアクリレート、ペンタエリスルトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メ
タ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メ
タ)アクリレート、トリス(アクリロキシ)イソシアヌ
レート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートのトリ(メタ)アクリレート、トリス(ヒドロキシ
プロピル)イソシアヌレートのトリ(メタ)アクリレー
ト、トリアリルトリメリット酸、トリアリルイソシアヌ
レート等の多官能重合性希釈剤がある。これらの希釈剤
は、(メタ)アクリレートオリゴマー100 重量部当た
り、通常10〜200 重量部用いられる。
【0023】(C) 光重合開始剤 光重合開始剤(C) としては、公知のものを使用すること
ができ、例えば、4-ジメチルアミノ安息香酸、4-ジメチ
ルアミノ安息香酸エステル、2,2-ジメトキシ-2- フェニ
ルアセトフェノン、アセトフェノンジエチルケタール、
アルコキシアセトフェノン、ベンジルジメチルケター
ル、ベンゾフェノンおよび3,3-ジメチル-4- メトキシベ
ンゾフェノン、4,4-ジメトキシベンゾフェノン、4,4-ジ
アミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体、ベン
ゾイル安息香酸アルキル、ビス(4-ジアルキルアミノフ
ェニル)ケトン、ベンジルおよびベンジルメチルケター
ル等のベンジル誘導体、ベンゾインおよびベンゾインイ
ソブチルエーテル等のベンゾイン誘導体、ベンゾインイ
ソプロピルエーテル、2-ヒドロキシ-2- メチルプロピオ
フェノン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、キサントン、チオキサントンおよびチオキサントン
誘導体、フルオレン、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6-ジメトキシベン
ゾイル)-2,4,4-トリメチルペンチルホスフィンオキシ
ド、2-メチル-1- [4-(メチルチオ)フェニル]-2- モ
ルホリノプロパン-1,2- ベンジル-2- ジメチルアミノ-1
- (モルホリノフェニル)- ブタノン-1等が挙げられ
る。これらは一種単独で使用してもよいし、二種以上を
併用してもよい。
【0024】これらのなかでは、1-ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、チオキサントンおよびチオキサ
ントン誘導体、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニル
ホスフィンオキシド、2-メチル-1- [4-(メチルチオ)
フェニル]-2- モルホリノプロパン-1,2- ベンジル-2-
ジメチルアミノ-1- (4-モルホリノフェニル)−ブタノ
ン-1の群から選ばれる1種または2種以上の混合系が硬
化性が高いので特に好ましい。該光重合開始剤の配合量
は、(メタ)アクリレートオリゴマー(A) 100 重量部当
たり0.1 〜10重量部が好ましい。
【0025】なお、必要に応じて、上記の光重合開始剤
による光重合反応を促進するために、トリエチルアミ
ン、トリエタノールアミン等の第3級アミン、トリフェ
ニルホスフィン等のアルキルホスフィン系光重合促進
剤、p−チオジグリコール等のチオエーテル系光重合促
進剤などを添加してもよい。これらの化合物の添加量
は、通常(メタ)アクリレートオリゴマー100 重量部当
たり0.01〜10重量部の範囲が好ましい。
【0026】(D) 表面処理された球状シリコーンゲル粒
(D) 成分の球状シリコーンゲル粒子はその表面に存在す
るシラノール基をオルガノシリル基で封鎖するように処
理されたものである。
【0027】球状シリコーンゲル粒子は、式: R1 SiO3/2 (式中、R1 は1価の有機基)で表されるモノオルガノ
シロキサン単位を主成分とする、シロキサン結合による
三次元網目構造を有する、いわゆるポリオルガノシルセ
スキオキサンの球状粒子であり、珪素原子に結合する有
機基(例えば上記のR1 )としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、tert- ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基、シクロ
ヘキシル基等のシクロアルキル基、ビニル基、アリル
基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イ
ソブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、フェニ
ル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール
基、ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基、
さらにこれらの基の水素原子の一部又は全部がフッ素、
塩素、臭素などのハロゲン原子やシアノ基等で置換され
た、例えばクロロメチル基、クロロプロピル基、ブロモ
エチル基、トリフルオロプロピル基などの、通常炭素原
子数1〜10、特に脂肪族不飽和結合を有しない炭素原
子数1〜6の、非置換又は置換の1価炭化水素基があげ
られる。これらの中で、原料の入手し易さ、工業的製造
面の容易さ、あるいはシリコーンゲル粒子の安定性等の
点から、メチル基などの低級アルキル基が好ましいが、
一部にビニル基、フェニル基、3,3,3-トリフルオロプロ
ピル基等を含むものであってもよい。また、本発明の効
果を損なわない限り、ケイ素原子に結合する有機基とし
てその他の官能性基、例えばアミノ基や、(メタ)アク
リル基などを有する置換基を含んだ球状変性シリコーン
ゲル粒子を用いることもできる。
【0028】この球状シリコーンゲル粒子は、上記した
ようにモノオルガノシロキサン単位を基本的な構成単位
としたポリオルガノシルセスキオキサン粒子であるが、
これは、構成単位の一部として、トリオルガノシロキシ
単位(R1 3 SiO1/2 単位)、ジオルガノシロキサン
単位(R1 2 SiO2/2 単位)、SiO4/2 単位等を含
むものであってもよい(ここで、R1 は前記の通りであ
る)。
【0029】このような球状シリコーンゲル粒子は、公
知の方法、例えば下記式(1) : R1 SiX3 (1) (式中、R1 は上記と同様の意味を示す。Xは塩素、臭
素等のハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルコキシ基で
ある)で表される、加水分解性基又は原子を有するオル
ガノシラン化合物を酸又はアルカリ触媒の存在下で加水
分解する、所謂ゾルーゲル法により合成することができ
る。この際に、場合によっては式(1) で示されるオルガ
ノシランとともに、式:R1 3 SiX、R1 2 Si
2 、及びSiX4 (式中、R1 及びXは前記のとお
り)で示される加水分解性基又は原子を有するオルガノ
シランの1種又は2種以上を共加水分解してもよい。
【0030】通常、上記合成法により得られた球状シリ
コーンゲル粒子を、透明性を損なわない程度の少量の配
合量でそのまま本発明の組成物に添加しても、硬化物表
面の滑り性、耐ブロッキング性は向上しない。それは、
この球状シリコーンゲル粒子の表面にはかなりの量のシ
ラノール基が存在し、これが硬化物表面の滑り性、耐ブ
ロッキング性に悪影響を及ぼすためと考えられる。
【0031】本発明で(D) 成分として用いられるもの
は、後述するシリル化剤により表面処理され、表面に存
在するシラノール基がオルガノシリル基で封鎖され不活
性化されている。その結果、得られる硬化物の滑り性及
び耐ブロッキング性が大きく改善された。
【0032】用いられる表面処理剤(即ち、シリル化
剤)としては、式(2) : (R)3 Si− (2) [ここで、Rは前記R1 と同様の有機基を示し、R1
ついて例示したものと同様の、炭素原子数1〜10の非置
換又は置換の1価炭化水素基を例示することができる
が、特に、テープ化材の滑り性、耐ブロッキング性等の
点から、メチル基、フェニル基、トリフルオロプロピル
基等であることが好ましい。]で表される、トリオルガ
ノシリル基等のオルガノシリル基を有する、アルコキシ
シラン、ヒドロキシシラン、クロロシラン、シリルアミ
ン、シラザン、シロキサン等があげられ、中でも好まし
いのは、式(2) で表されるトリオルガノシリル基を有す
る上記処理剤であり、特に比較的処理能力(即ち、シリ
ル化能力)の高いシリルアミン、ヘキサオルガノジシラ
ザン等のオルガノシラザンを用いるのがより効果的であ
る。このような表面処理剤の具体例としては、次の化合
物が挙げられ、これらの1種を単独で、又は、2種以上
併用して使用することができる。
【0033】(CH3 3 Si(OCH3 ),(C
3 3 SiN(CH3 2 ,(CH3 3 SiNHS
i(CH3 3 ,(CH3 2 SiPh(OCH3 ),
(CH3 )(Ph)2 SiN(CH3 2〔ここで、P
hはフェニル基を示す。〕 (CH3 3 SiOH,(CH3 3 Si(OC
2 5 ),(C2 5 3 Si(OCH3 ),(C
3 2 Si(OCH3 2 ,(CH3 2 Si(OC
2 5 2 ,(CH3 2 Si[N(CH3 2 2 ,
(CH3 )Si(OCH3 3 ,(CH3 )Si(OC
2 5 3 ,(CH3 3 SiNHSi(CH3 2
H(CH3 2
【0034】表面処理は、例えば、反応容器内で未処理
の球状シリコーンゲル粒子と処理剤とを混合接触した
後、熱処理を行うことで、容易に行うことができる。こ
れらの処理剤を混合接触する場合、処理剤はそのまま混
合したり、あるいは、水望ましくはDBU(ジアザビシ
クロウンデセン)などの強塩基を含んだ水と球状シリコ
ーンゲル粒子をあらかじめ混合しておき、次に処理剤を
混合接触する方法等が使用できる。処理剤の使用量は、
球状シリコーンゲル粒子の比表面積と処理剤の分子占有
面積から決定され、通常、球状シリコーンゲル粒子の0.
05〜10重量%、好ましくは0.1 〜5重量%である。
【0035】表面処理された球状シリコーンゲル粒子の
表面では、シラノール基が用いられた表面処理剤により
オルガノシリル基で封鎖され不活性化されている。封鎖
基は用いられた表面処理剤により異なるが、例えば前記
一般式(2) で表されるトリオルガノシリル基を初めとし
て、
【0036】
【化1】 で表されるジオルガノシリル基、
【0037】
【化2】 で表されるモノオルガノシリル基等が挙げられる。尚、
封鎖基としてのトリオルガノシリル基は表面のシラノー
ル基1個を封鎖して(R)3 SiO1/2 単位を形成して
いるものであり、封鎖基としてのジオルガノシリル基は
表面の2個のシラノール基を封鎖して粒子の表面で
(R)2 SiO2/2 単位を形成し、モノオルガノシリル
基は3個のシラノール基を封鎖して(R)SiO3/2
位を形成しているものである。封鎖基は、式(2)で表さ
れるトリオルガノシリル基が好ましく、特に硬化被膜の
耐ブロッキング性、滑り性等の点からトリメチルシリル
基などのトリアルキルシリル基であることが好ましい。
【0038】この表面処理された球状シリコーンゲル粒
子は、得られる硬化物表面の滑り性、及びテープ化材の
膜厚の点から、平均粒子径0.1 〜5μmであり、特に0.
1 〜3μmのものが好ましい。平均粒子径が0.1 μm未
満であると目的とする耐ブロッキング性や滑り性が得ら
れないものであり、5μmを超えると硬化被膜の表面状
態が悪くなったり、又、粒子が沈降しやすくなる等の不
利を生ずる。
【0039】この表面処理された球状シリコーンゲル粒
子の配合量は、通常、(A) 、(B) 及び(C) 成分の合計10
0 重量部当たり、0.1 〜5重量部が好ましく、さらに好
ましくは0.5 〜3重量部である。配合量が少なすぎる
と、硬化物の滑り性、耐ブロッキング性の向上効果が得
難く、多すぎると硬化物の透明性及び強度が低下する
上、経済的にも不利である
【0040】組成物及び硬化被覆 本発明のテープ化材組成物には、前記成分の他に、例え
ば、酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、着色顔料、
前記(D) 成分以外のフィラー、溶剤等を本発明の目的を
損なわない範囲で必要に応じて添加することができる。
組成物は所要の成分を配合することにより調製すること
ができ、その粘度は作業性の点で、特にテープ心線の通
常の製造条件との適合性から、通常1000〜10000cP (25
℃) の範囲が望ましい。
【0041】該組成物は、通常の紫外線硬化型組成物の
場合と同様に紫外線の照射により硬化させることがで
き、硬化物が得られる。こうして得られる硬化被覆は、
外部力から光ファイバを保護するのに望ましい、30〜15
0kgf/mm 2 程度の高ヤング率を達成する。
【0042】本発明の組成物は、光ファイバ用のテープ
化材としてばかりでなく、セカンダリコーティング材、
着色コーティング材としても適用することができる。さ
らに、光ファイバ用に限らず、種々の基材の表面保護コ
ーティング材としても利用することができる。
【0043】
【実施例】
(1)球状シリコーンゲル粒子の合成
【0044】合成例1 <球状シリコーンゲル粒子−Ι及び−ΙΙ>5リットル
のガラス容器にpHが6.8 の水3,660 gとアンモニア水
(濃度28%)90gを添加攪拌した。得られた混合液を攪
拌翼を回転数200 rpm で回転させる低速攪拌下、液温を
5〜10℃に保ちながら、メチルトリメトキシシラン750
gを3時間かけて滴下した。更に、液温を5〜10℃に保
ちながら4時間攪拌した後、液温を40〜50℃に加熱しそ
の温度で1時間攪拌した。その結果、シリコーンゲルス
ラリーが得られた。次にこのようにして得たシリコーン
ゲルスラリーを加圧濾過して水分が約30%のケーキ状物
とした後、105 ℃の乾燥機中で乾燥した。得られた乾燥
物をジェットミルで解砕した。得られた微粒子を電子顕
微鏡で観察したところ、粒径が1.6 〜2.0 μm の球状粒
子であり、これは表面に多量の活性シラノール基を有す
るものであると考えられる。こうして得られたものを球
状シリコーンゲル粒子−Ιという。次いでこの球状シリ
コーンゲル粒子−Ι 100 gとイオン交換水1.0 gをミ
キサーで混合し、60℃で24時間加熱処理した。処理した
混合物を室温まで冷却し、ヘキサメチルジシラザン2.0
gを添加混合後、24時間室温の放置した。更に120 ℃
で24時間熱処理を行い、表面のシラノール基がトリメ
チルシリル基で封鎖された球状シリコーンゲル粒子を得
た。こうして得たものを、以下、球状シリコーンゲル粒
子−ΙΙという。
【0045】合成例2 <球状シリコーンゲル粒子−ΙΙΙ>球状シリコーンゲ
ル粒子−Ι 100重量部を、ヘキサメチルジシラザンの代
わりにジメチルフェニルシリルジメチルアミン3重量部
を使用した以外は合成例1と同様に処理して、表面のシ
ラノール基がジメチルフェニルシリル基で封鎖された球
状シリコーンゲル粒子を得た。得られた処理後のもの
を、以下、球状シリコーンゲル粒子−ΙΙΙという。
【0046】(2)ウレタンアクリレートオリゴマーの
合成 数平均分子量2,000 のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール(保土谷化学社製、商品名:PTG-2000)201 g、
2.4-トリレンジイソシアネート52.5gを反応容器に仕込
み、この混合物を60〜70℃の温度で6時間反応させた。
次にこの反応混合物に、数平均分子量650 のポリテトラ
メチレンエーテルグリコール(保土谷化学社製、商品
名:PTG-650 )153 g、2.4-トリレンジイソシアネート
92.9gを加え、更に60〜70℃の温度で6時間反応を行っ
た。こうして得られた反応混合物を約40℃まで冷却し
た。これに2, 6−ジ−ターシャリーブチルヒドロキシ
トルエン0.15g、ジブチルスズジラウレート0.08g及び
2-ヒドロキシエチルアクリレート118.4 gを添加し、温
度60〜70℃で3時間反応を行い、ウレタンアクリレート
オリゴマーを得た。
【0047】(3)紫外線硬化型樹脂組成物の調製 前記で得られたウレタンアクリレートオリゴマー55
部、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(三
菱化成工業社製、SA-1002 )15部、ビスフェノールAE
O 変性ジアクリレート(東亜合成社製、M-210 )10
部、N-ビニルピロリドン10部、イソボルニルアクリレ
ート10部、光重合開始剤として1-ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン3部を混合し、ベース組成物を調
製した。該ベース組成物の粘度は25℃で8,000 cPであっ
た。
【0048】実施例1〜3、比較例1、2 表1に示す組成となるように、ベース組成物に前記の処
理済み又は未処理の球状シリコーンゲル粒子を配合し、
得られた混合物を3本ロールミルで2回混練した。こう
して得られたテープ化材組成物から下記にに示すように
して硬化フィルムを作成し、物性を評価した。結果を表
1に示す。
【0049】比較例3 実施例1において、球状シリコーンゲル粒子−ΙΙの代
わりに、球状シリカ(アドマファインSO-C5 、アドマテ
ック社製、平均粒径2 μm 、粒度分布0.1 〜5μm )を
球状シリコーンゲル粒子−ΙΙと同様にヘキサメチルジ
シラザンで表面処理したものを使用した以外は、実施例
1と同様にしてテープ化材組成物を得、同様にして評価
した。結果を表1に示す。
【0050】<評価方法> 1.サンプルの作成 ガラス板上にテープ化材組成物を200 〜300 μm の膜厚
に塗布し、500 mJ/cm2 (波長350 nm)の紫外線を照射
し硬化フィルムを得た。
【0051】2.ヤング率の測定 25℃、相対湿度50%で硬化フィルムを24時間状態
調整した後、標線間25mm、引っ張り速度1mm/minの条件
で2.5%引っ張り弾性率を測定した。
【0052】3.ブロッキング性 5cm ×5cm に切断した硬化フィルムを2枚のガラス板に
はさみ、100 gの荷重をのせて24時間放置後密着の程
度を次の基準で評価した。 ○:容易にはがれる。 △:やや密着している。 ×:密着している。
【0053】4.滑り性 25℃、相対湿度50%で硬化フィルムを24時間状態
調整した後、荷重200g、テーブルスピード150 mm/min
(ASTM D1894)の条件で硬化フィルム同士の動摩擦係数
を測定した。
【0054】5.沈降性 硬化前のテープ化材組成物を、40℃で1ヶ月間放置し
た後、粒子の沈降状態を肉眼で観察した。 ○:分離(沈降なし) ×:明らかな分離(沈降)有り
【0055】6.透明性 膜厚50μm の硬化フィルムを作成し、フィルムを肉眼
で透かして見た場合に、フィルムの向こう側が透けて見
えるかどうかを基準として評価した。 ○:透けて見える。 ×:透けて見えない。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】本発明の組成物によれば、良好な透明
性、耐ブロッキング性及び滑り性を有する硬化被覆が得
られる。この組成物は安定性が良好であるので保存中に
成分の分離が起こらない。得られる硬化物はヤング率が
高く、光ファイバ用テープ化材を初めとして各種の保護
被覆として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小堺 正平 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内 (72)発明者 浅野 雅俊 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社シリコーン電子材料 技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A) (メタ)アクリレートオリゴマー、
    (B) 重合性二重結合を有する反応性希釈剤、(C) 光重合
    開始剤、及び(D) 表面のシラノール基を封鎖するように
    処理された、平均粒子径が0.1 〜5μmである球状シリ
    コーンゲル粒子を含有してなる紫外線硬化型光ファイバ
    用テープ化材組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物であって、前記
    シラノール基が式(R)3 Si−〔ここで、Rは1価の
    有機基である〕で表されるトリオルガノシリル基で封鎖
    されている組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の組成物に紫外線
    を照射して硬化させることにより得られた硬化物。
JP8143690A 1995-08-02 1996-05-14 紫外線硬化型光ファイバ用テープ化材組成物 Pending JPH09100326A (ja)

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