JPH0899726A - 長尺物荷役装置 - Google Patents
長尺物荷役装置Info
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- JPH0899726A JPH0899726A JP26151494A JP26151494A JPH0899726A JP H0899726 A JPH0899726 A JP H0899726A JP 26151494 A JP26151494 A JP 26151494A JP 26151494 A JP26151494 A JP 26151494A JP H0899726 A JPH0899726 A JP H0899726A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンクリートパイル等の長尺ポールを積載運
搬する車両において、長尺ポールの積み降ろしを安全,
簡単且つ能率的に行なう荷役装置を提供する。 【構成】 長尺物の荷役装置を、車両の荷台1に車幅方
向に移動可能に取付けられたハンドアーム装置4と、ハ
ンドアーム装置4の前後2箇所にそれぞれ車幅方向に移
動可能に荷台1に取付けられた前後のリフト装置5とに
より構成し、ハンドアーム装置4を左方へ移動させ下方
へ回動,伸長させて地上に置かれた長尺ポールPをつか
んだ後、上方へ収縮,回動させて長尺ポールPを持ち上
げ、リフト装置5を左方へ移動させ昇降台52を上昇さ
せることにより、長尺ポールPが台車53に移し替えら
れ、台車53が右方へ移動した後昇降台52が下降する
ことにより、長尺ポールPが架台2上の前後の受け台3
上に積み込まれ、上記とは逆の作動によって長尺ポール
Pを地上に降ろすことができるようにした。
搬する車両において、長尺ポールの積み降ろしを安全,
簡単且つ能率的に行なう荷役装置を提供する。 【構成】 長尺物の荷役装置を、車両の荷台1に車幅方
向に移動可能に取付けられたハンドアーム装置4と、ハ
ンドアーム装置4の前後2箇所にそれぞれ車幅方向に移
動可能に荷台1に取付けられた前後のリフト装置5とに
より構成し、ハンドアーム装置4を左方へ移動させ下方
へ回動,伸長させて地上に置かれた長尺ポールPをつか
んだ後、上方へ収縮,回動させて長尺ポールPを持ち上
げ、リフト装置5を左方へ移動させ昇降台52を上昇さ
せることにより、長尺ポールPが台車53に移し替えら
れ、台車53が右方へ移動した後昇降台52が下降する
ことにより、長尺ポールPが架台2上の前後の受け台3
上に積み込まれ、上記とは逆の作動によって長尺ポール
Pを地上に降ろすことができるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両(トラック等)の
荷台上に搭載設置され、例えばコンクリートパイル等の
長尺物を積み降ろしする長尺物荷役装置に関するもので
ある。
荷台上に搭載設置され、例えばコンクリートパイル等の
長尺物を積み降ろしする長尺物荷役装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コンクリートパイル等の長尺ポールの運
搬用車両における長尺ポールの積み降ろし装置として、
長尺ポールの長手方向2箇所にワイヤを掛け、該ワイヤ
をウインチで巻き上げ又は繰り出すことにより、荷台に
搭載設置した架台上に長尺ポールを持ち上げ又は架台上
から地上に降ろすようにするウインチ式荷役装置が従来
より一般に用いられており、該ウインチ式荷役装置にお
いて、架台上の長尺ポールを車幅方向に移動させる車幅
方向移動手段を設け、長尺ポールをウインチにて架台上
の一側部に持ち上げては車幅方向移動手段にて順次架台
上の他側部に移動させていくことにより積み込みを行な
い、荷降ろしの場合は車幅方向移動手段にて長尺ポール
を順次架台上の一側部へ移動させてはウインチのワイヤ
繰り出しにより地上に降ろして行くようにした装置が開
発され、特公平2−29571号公報にて公告されてい
る。
搬用車両における長尺ポールの積み降ろし装置として、
長尺ポールの長手方向2箇所にワイヤを掛け、該ワイヤ
をウインチで巻き上げ又は繰り出すことにより、荷台に
搭載設置した架台上に長尺ポールを持ち上げ又は架台上
から地上に降ろすようにするウインチ式荷役装置が従来
より一般に用いられており、該ウインチ式荷役装置にお
いて、架台上の長尺ポールを車幅方向に移動させる車幅
方向移動手段を設け、長尺ポールをウインチにて架台上
の一側部に持ち上げては車幅方向移動手段にて順次架台
上の他側部に移動させていくことにより積み込みを行な
い、荷降ろしの場合は車幅方向移動手段にて長尺ポール
を順次架台上の一側部へ移動させてはウインチのワイヤ
繰り出しにより地上に降ろして行くようにした装置が開
発され、特公平2−29571号公報にて公告されてい
る。
【0003】更に、上記車幅方向移動手段に加え、可動
式ストッパを装備したウインチ式荷役装置が開発され、
既に一般に用いられている。
式ストッパを装備したウインチ式荷役装置が開発され、
既に一般に用いられている。
【0004】このウインチ式荷役装置は、図8に示すよ
うに、車両の荷台上に設置された前後のウインチaと、
荷台上に搭載された架台上部に設けられた前後のスライ
ダ装置bと、該架台上部の前後及びその中間の3箇所に
設けられた可動式のストッパ装置cとからなり、これら
のウインチa,スライダ装置b,ストッパ装置cの操作
のためのオペレータ席dが荷台の前部に設けられてい
る。
うに、車両の荷台上に設置された前後のウインチaと、
荷台上に搭載された架台上部に設けられた前後のスライ
ダ装置bと、該架台上部の前後及びその中間の3箇所に
設けられた可動式のストッパ装置cとからなり、これら
のウインチa,スライダ装置b,ストッパ装置cの操作
のためのオペレータ席dが荷台の前部に設けられてい
る。
【0005】上記ウインチ式荷役装置の荷役操作を図9
を参照して以下説明する。
を参照して以下説明する。
【0006】長尺ポールの積み込みに際しては、先ずウ
インチaよりワイヤを繰り出し、地上の長尺ポールPの
長手方向2箇所に巻き付けてワイヤの先端を左側フック
e1に掛け、ウインチaを操作してワイヤを巻き上げ
る。架台の上まで巻き上げるとウインチaを緩め左側ス
トッパ装置の外側ストッパf1 を定位置に立て、スライ
ダ装置bの左側のスライダ爪g1 を長尺ポールPの左側
面に当てて右方向へ押圧移動させて行き、定位置に至る
と右側ストッパ装置cの外側ストッパf1 を立てて内側
ストッパf2 と外側ストッパf1 とで長尺ポールPを挟
んで動かないようにする。以下同様にして長尺ポールP
を順次積み込んで行く。最後の長尺ポールPを積み込む
場合は、該長尺ポールPにワイヤを巻き付けて該ワイヤ
の先端を左側フックe2 に掛け、ウインチaを操作して
ワイヤを巻き上げる。長尺ポールPが架台に乗ったら左
側ストッパ装置cの外側ストッパf1 を立ててウインチ
aを更に巻き上げてワイヤに張力を掛け、積み込んだ全
ての長尺ポールを締込み、ウインチロックスイッチにて
ウインチ作動用油圧モータの油圧回路をロックして積み
込み作業が終了する。左右のストッパ装置cは、それぞ
れ外側ストッパf1 と内側ストッパf2 とを各別に起倒
操作されるようになっていると共に、積み荷の量に応じ
て車幅方向位置をそれぞれ移動調整できるようになって
いる。
インチaよりワイヤを繰り出し、地上の長尺ポールPの
長手方向2箇所に巻き付けてワイヤの先端を左側フック
e1に掛け、ウインチaを操作してワイヤを巻き上げ
る。架台の上まで巻き上げるとウインチaを緩め左側ス
トッパ装置の外側ストッパf1 を定位置に立て、スライ
ダ装置bの左側のスライダ爪g1 を長尺ポールPの左側
面に当てて右方向へ押圧移動させて行き、定位置に至る
と右側ストッパ装置cの外側ストッパf1 を立てて内側
ストッパf2 と外側ストッパf1 とで長尺ポールPを挟
んで動かないようにする。以下同様にして長尺ポールP
を順次積み込んで行く。最後の長尺ポールPを積み込む
場合は、該長尺ポールPにワイヤを巻き付けて該ワイヤ
の先端を左側フックe2 に掛け、ウインチaを操作して
ワイヤを巻き上げる。長尺ポールPが架台に乗ったら左
側ストッパ装置cの外側ストッパf1 を立ててウインチ
aを更に巻き上げてワイヤに張力を掛け、積み込んだ全
ての長尺ポールを締込み、ウインチロックスイッチにて
ウインチ作動用油圧モータの油圧回路をロックして積み
込み作業が終了する。左右のストッパ装置cは、それぞ
れ外側ストッパf1 と内側ストッパf2 とを各別に起倒
操作されるようになっていると共に、積み荷の量に応じ
て車幅方向位置をそれぞれ移動調整できるようになって
いる。
【0007】積み荷の降ろし作業は、先ずウインチaを
操作してワイヤを緩め、左側ストッパ装置cの外側スト
ッパf1 を倒し、スライダ装置bの右側のスライダ爪g
2 で長尺ポールPを左側へ押圧移動させ、それに同期さ
せてウインチaを操作しワイヤを緩めて行き、長尺ポー
ルPが架台の左端から落下する状態となり全重量がワイ
ヤにかかってしまうと、ウインチaのみの操作により長
尺ポールPを地上に降ろして行く。このようにして次々
と長尺ポールPを地上に降ろすものである。
操作してワイヤを緩め、左側ストッパ装置cの外側スト
ッパf1 を倒し、スライダ装置bの右側のスライダ爪g
2 で長尺ポールPを左側へ押圧移動させ、それに同期さ
せてウインチaを操作しワイヤを緩めて行き、長尺ポー
ルPが架台の左端から落下する状態となり全重量がワイ
ヤにかかってしまうと、ウインチaのみの操作により長
尺ポールPを地上に降ろして行く。このようにして次々
と長尺ポールPを地上に降ろすものである。
【0008】尚、図8において、a′は補助ウインチで
あり、折損した短いポールを該補助ウインチa′の操作
にて積み降ろしできるようになっている。
あり、折損した短いポールを該補助ウインチa′の操作
にて積み降ろしできるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のウインチ式荷役
装置は、ウインチaの操作とそれぞれ起倒操作できる左
右のスライダ爪g1 ,g2 をもつスライダ装置bの左右
方向移動操作とで長尺ポールPの積み降ろしが行なわれ
ると共に、積み荷の左右位置を規定支持するストッパ装
置cが積み荷の量に応じて左右方向位置を調整できる可
動式となっていることによって、積み降ろし作業の迅速
性と安全性とを狙ったものであるが、操作系統が複雑
で、操作にかなりの熟練を要するという課題を有してい
る。即ち、長尺ポールPは図8(A)に示すように根本
側が太く先の方が細くなっており、通常細い方を車両前
方へ向けて積載するのが普通であるが、ワイヤを巻き上
げて積み込むとき、該長尺ポールPが所定の姿勢を保っ
て持ち上げられるよう前後の各ウインチaの微妙な回転
制御操作を行なわなければならず、かなりの熟練を必要
とする。又、荷降ろしの場合は、スライダ装置bの右側
スライダ爪g2 による長尺ポールPの押圧と前後のウイ
ンチaによるワイヤの緩めという操作を同期させて行な
うことが必要であり、特に長尺ポールPが架台の一側端
部から落下して全重量がワイヤにかかる直前のスライダ
装置bの操作及びウインチaの操作(クラッチ,ブレー
キ,アクセル等の操作)のタイミングが非常に難しく、
相当高度な熟練度を必要とする。
装置は、ウインチaの操作とそれぞれ起倒操作できる左
右のスライダ爪g1 ,g2 をもつスライダ装置bの左右
方向移動操作とで長尺ポールPの積み降ろしが行なわれ
ると共に、積み荷の左右位置を規定支持するストッパ装
置cが積み荷の量に応じて左右方向位置を調整できる可
動式となっていることによって、積み降ろし作業の迅速
性と安全性とを狙ったものであるが、操作系統が複雑
で、操作にかなりの熟練を要するという課題を有してい
る。即ち、長尺ポールPは図8(A)に示すように根本
側が太く先の方が細くなっており、通常細い方を車両前
方へ向けて積載するのが普通であるが、ワイヤを巻き上
げて積み込むとき、該長尺ポールPが所定の姿勢を保っ
て持ち上げられるよう前後の各ウインチaの微妙な回転
制御操作を行なわなければならず、かなりの熟練を必要
とする。又、荷降ろしの場合は、スライダ装置bの右側
スライダ爪g2 による長尺ポールPの押圧と前後のウイ
ンチaによるワイヤの緩めという操作を同期させて行な
うことが必要であり、特に長尺ポールPが架台の一側端
部から落下して全重量がワイヤにかかる直前のスライダ
装置bの操作及びウインチaの操作(クラッチ,ブレー
キ,アクセル等の操作)のタイミングが非常に難しく、
相当高度な熟練度を必要とする。
【0010】又、ワイヤは小曲率で且つ滑りが生じる使
用となるので、ワイヤの寿命が非常に短く、ワイヤの点
検に充分な注意が必要であり、ワイヤの素線が2本切れ
たらワイヤ全体を交換するとか、1か月で交換すると
か、安全対策上ワイヤの交換を頻繁に行なわなければな
らない、という課題を有している。
用となるので、ワイヤの寿命が非常に短く、ワイヤの点
検に充分な注意が必要であり、ワイヤの素線が2本切れ
たらワイヤ全体を交換するとか、1か月で交換すると
か、安全対策上ワイヤの交換を頻繁に行なわなければな
らない、という課題を有している。
【0011】更に又、積み降ろし時に必ず長尺ポールの
外周面をワイヤがこするので、カラーポール等外周面に
何らかの表面処理を施した長尺ポールを積み降ろしする
場合は、こすり傷が生じる虞れがある、という課題を有
している。
外周面をワイヤがこするので、カラーポール等外周面に
何らかの表面処理を施した長尺ポールを積み降ろしする
場合は、こすり傷が生じる虞れがある、という課題を有
している。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決できる荷役
装置を提供することを目的とするものである。
装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、荷台に搭載設
置された架台上の前後2箇所に受け台を設け、該前後の
受け台に複数本の長尺物を積載して運搬する車両におい
て、荷台のほぼ中央部に車幅方向に移動可能に取付けら
れた1台のハンドアーム装置と、該ハンドアーム装置の
前後2箇所にそれぞれ車幅方向に移動可能なるよう取付
けられた前後のリフト装置とによって、長尺物の積み降
ろしを行なう荷役装置を構成したことを特徴とするもの
である。
置された架台上の前後2箇所に受け台を設け、該前後の
受け台に複数本の長尺物を積載して運搬する車両におい
て、荷台のほぼ中央部に車幅方向に移動可能に取付けら
れた1台のハンドアーム装置と、該ハンドアーム装置の
前後2箇所にそれぞれ車幅方向に移動可能なるよう取付
けられた前後のリフト装置とによって、長尺物の積み降
ろしを行なう荷役装置を構成したことを特徴とするもの
である。
【0014】
【作用】上記において、長尺物の積み込みに際しては、
先ずハンドアーム装置を荷台の一側方へ移動させて下方
へ回動させ更に伸長させて地上に置かれた長尺物のほぼ
重心位置をハンドアーム装置先端のクランプ部と旋回爪
とでつかんだ後、収縮させて上方へ回動させることによ
り、長尺物を所定の高さまで持ち上げ、次にリフト装置
を一側方へ移動させて昇降台上の台車を上記持ち上げら
れた長尺物の真下に位置させて昇降台を上昇させること
により、その上昇途中でハンドアーム装置につかまれて
いる長尺物が昇降台上の台車に設けた長尺物支持部に移
し替えられて該昇降台にて受け台より高い位置まで持ち
上げられ、次いでリフト装置を車幅方向へ移動させると
共に昇降台上の台車を車幅方向へ移動させて受け台の所
定の溝部の直上に位置させ昇降台を下降させることによ
り、その下降途中で長尺物が台車の長尺物支持部から受
け台の所定の溝部へと移し替えられて積み込まれ、この
ような作動を繰り返すことで複数本の長尺物の積み込み
が行なわれ、上記とは逆の順序でリフト装置とハンドア
ーム装置とを作動させることにより順次長尺物の降ろし
が行なわれるものである。このことによって、長尺物の
積み降ろしが非常に簡単且つ安全となり、あまり高度の
熟練を必要とせず1人の操作者で充分対応でき、積み降
ろし作業に必要な時間も従来のウインチ式のものに比し
約半分又は半分以下となり、更に長尺物の表面を傷つけ
る虞れもなくなる。
先ずハンドアーム装置を荷台の一側方へ移動させて下方
へ回動させ更に伸長させて地上に置かれた長尺物のほぼ
重心位置をハンドアーム装置先端のクランプ部と旋回爪
とでつかんだ後、収縮させて上方へ回動させることによ
り、長尺物を所定の高さまで持ち上げ、次にリフト装置
を一側方へ移動させて昇降台上の台車を上記持ち上げら
れた長尺物の真下に位置させて昇降台を上昇させること
により、その上昇途中でハンドアーム装置につかまれて
いる長尺物が昇降台上の台車に設けた長尺物支持部に移
し替えられて該昇降台にて受け台より高い位置まで持ち
上げられ、次いでリフト装置を車幅方向へ移動させると
共に昇降台上の台車を車幅方向へ移動させて受け台の所
定の溝部の直上に位置させ昇降台を下降させることによ
り、その下降途中で長尺物が台車の長尺物支持部から受
け台の所定の溝部へと移し替えられて積み込まれ、この
ような作動を繰り返すことで複数本の長尺物の積み込み
が行なわれ、上記とは逆の順序でリフト装置とハンドア
ーム装置とを作動させることにより順次長尺物の降ろし
が行なわれるものである。このことによって、長尺物の
積み降ろしが非常に簡単且つ安全となり、あまり高度の
熟練を必要とせず1人の操作者で充分対応でき、積み降
ろし作業に必要な時間も従来のウインチ式のものに比し
約半分又は半分以下となり、更に長尺物の表面を傷つけ
る虞れもなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜4を参照して
説明する。
説明する。
【0016】図1において、1は車両(トラック又はト
レーラ等)の荷台、2は該荷台1上に搭載設置された架
台であり、該架台2の上部に設けられた前後の受け台
3,3上に長尺のポールPを積載するよう構成される。
レーラ等)の荷台、2は該荷台1上に搭載設置された架
台であり、該架台2の上部に設けられた前後の受け台
3,3上に長尺のポールPを積載するよう構成される。
【0017】本発明の荷役装置は、基本的には荷台1の
前後方向のほぼ中央部に設置されたハンドアーム装置4
と、その前後にそれぞれ設けられた前後のリフト装置
5,5とにより構成される。
前後方向のほぼ中央部に設置されたハンドアーム装置4
と、その前後にそれぞれ設けられた前後のリフト装置
5,5とにより構成される。
【0018】ハンドアーム装置4は、図2に示すよう
に、荷台1上に設けられたチャンネル状のガイドレール
1a,1aにガイドされて車幅方向に移動できる枠体4
1と、該枠体41にチルト可能に軸着された伸縮可能な
門型マスト42と、該門型マスト42の先端部に俯仰可
能に取付けられたハンド部43と、該ハンド部43に軸
着したクランプ部44及び旋回爪45とからなり、上記
門型マスト42のチルト及び伸縮,ハンド部43の俯
仰,クランプ部44及び旋回爪45の回動,旋回等の動
きはそれぞれ油圧シリンダにて制御されるようになって
おり、枠体41の移動は油圧モータ又は油圧シリンダに
よって制御されるようになっている。
に、荷台1上に設けられたチャンネル状のガイドレール
1a,1aにガイドされて車幅方向に移動できる枠体4
1と、該枠体41にチルト可能に軸着された伸縮可能な
門型マスト42と、該門型マスト42の先端部に俯仰可
能に取付けられたハンド部43と、該ハンド部43に軸
着したクランプ部44及び旋回爪45とからなり、上記
門型マスト42のチルト及び伸縮,ハンド部43の俯
仰,クランプ部44及び旋回爪45の回動,旋回等の動
きはそれぞれ油圧シリンダにて制御されるようになって
おり、枠体41の移動は油圧モータ又は油圧シリンダに
よって制御されるようになっている。
【0019】上記ハンドアーム装置4の前方と後方との
前後2箇所に設置される前後のリフト装置5は、図3に
示すように、荷台1上に設けられたチャンネル状のガイ
ドレール1b,1bにガイドされて車幅方向に移動でき
る横向き移動部材51と、横向き移動部材51上にシザ
ーズ式のリンク機構を介して上下に昇降可能なるよう組
付けられた昇降台52と、該昇降台52上のガイドレー
ルにガイドされて車幅方向に移動できる台車53とから
構成され、該台車53上にはほぼV字状をなし長尺ポー
ルPを安定に載置保持できる長尺物支持部53aが設け
られている。そして、横向き移動部材51の車幅方向移
動及び台車53の車幅方向移動は油圧モータ或は油圧シ
リンダによりそれぞれ制御され、昇降台52の昇降は油
圧シリンダによって制御されるようになっている。
前後2箇所に設置される前後のリフト装置5は、図3に
示すように、荷台1上に設けられたチャンネル状のガイ
ドレール1b,1bにガイドされて車幅方向に移動でき
る横向き移動部材51と、横向き移動部材51上にシザ
ーズ式のリンク機構を介して上下に昇降可能なるよう組
付けられた昇降台52と、該昇降台52上のガイドレー
ルにガイドされて車幅方向に移動できる台車53とから
構成され、該台車53上にはほぼV字状をなし長尺ポー
ルPを安定に載置保持できる長尺物支持部53aが設け
られている。そして、横向き移動部材51の車幅方向移
動及び台車53の車幅方向移動は油圧モータ或は油圧シ
リンダによりそれぞれ制御され、昇降台52の昇降は油
圧シリンダによって制御されるようになっている。
【0020】上記架台2の上部に設けられる前後の受け
台3は、図4に示すように、車幅方向に並べて配置され
それぞれ前後方向に回動可能なるよう架台2上の軸受部
材に軸着された複数個(図示では4個)の受け台部材3
1によって構成される。各受け台部材31は、一段積み
用の台部32と二段積み用の台部33とをもったほぼL
字型の側面形状をなし、一段積み用の台部32を起立さ
せた状態では、4個の台部32の端面にて長尺ポールP
を安定に載置保持できるほぼV字状又はU字状の凹溝3
2aが複数個(図示では6個)車幅方向に並列に形成さ
れ、各受け台部材31を90°回動させ二段積み用の台
部33を起立させた状態では、各受け台部材31の二段
積み用の台部33の端面でそれぞれ長尺ポールPを安定
に載置保持できるほぼV字状又はU字状の溝部33aと
33bとが上下に段差をもって形成されるようになって
いる。この各受け台部材31の回動は油圧シリンダにて
制御され、一段積み用,二段積み用の各使用位置にて、
従来より公知の任意のロック装置にて架台2にロックさ
れるようになっている。
台3は、図4に示すように、車幅方向に並べて配置され
それぞれ前後方向に回動可能なるよう架台2上の軸受部
材に軸着された複数個(図示では4個)の受け台部材3
1によって構成される。各受け台部材31は、一段積み
用の台部32と二段積み用の台部33とをもったほぼL
字型の側面形状をなし、一段積み用の台部32を起立さ
せた状態では、4個の台部32の端面にて長尺ポールP
を安定に載置保持できるほぼV字状又はU字状の凹溝3
2aが複数個(図示では6個)車幅方向に並列に形成さ
れ、各受け台部材31を90°回動させ二段積み用の台
部33を起立させた状態では、各受け台部材31の二段
積み用の台部33の端面でそれぞれ長尺ポールPを安定
に載置保持できるほぼV字状又はU字状の溝部33aと
33bとが上下に段差をもって形成されるようになって
いる。この各受け台部材31の回動は油圧シリンダにて
制御され、一段積み用,二段積み用の各使用位置にて、
従来より公知の任意のロック装置にて架台2にロックさ
れるようになっている。
【0021】上記構成の荷役装置における長尺ポールP
の積み降ろし作業について、図5及び図6を参照して説
明する。図5及び図6共に受け台3は一段積み用の台部
32を使用した例を示している。
の積み降ろし作業について、図5及び図6を参照して説
明する。図5及び図6共に受け台3は一段積み用の台部
32を使用した例を示している。
【0022】図5は、荷台1の一側部(左側)の直下に
置かれた長尺ポールPを積み込む場合を(A)〜(L)
にて順に示すものであり、図5(A)に示すように、先
ず車両のアウトリガ6を接地させて荷台1を安定させ、
次に格納位置にあるハンドアーム装置4の枠体41を左
方向へ移動させ、(B)に示すようにハンド部43が荷
台1の左側部より突出したところで停止させる。そし
て、(C)に示すように門型マスト42を下向きに回動
させ、且つ(D)に示すように伸長させて、長尺ポール
Pをつかめる状態とし、クランプ部44及び旋回爪45
を回動,旋回させて(E)に示すように長尺ポールPを
つかむ。このように長尺ポールをつかむ場合、長尺ポー
ルPの重心点がハンド部43のほぼ中間点に位置するこ
とが必要であり、特に先細りのテーパ状に形成されてい
る長尺ポールPの場合は、地上に置かれた長尺ポールP
に対し車両の位置を決めるとき、長尺ポールPの重心位
置を確かめ、ハンドアーム装置4のハンド部43の中間
点と長尺ポールPの重心位置とを一致させるように車両
の位置決めを行なうことが必要である。又、長尺ポール
Pの種類によってハンドアーム装置4がつかむ位置での
外径はまちまちであるから、(E)に示すようにクラン
プ部44と旋回爪45とで長尺ポールPをつかんだ状態
で、クランプ部44の軸着部に装着された非接触型の回
転ポテンショメータ(図示省略)の角度情報から、つか
んだ位置の長尺ポールの外径を制御部が求め、それを制
御部の記憶装置が記憶して後述する自動制御に使用する
ようになっている。
置かれた長尺ポールPを積み込む場合を(A)〜(L)
にて順に示すものであり、図5(A)に示すように、先
ず車両のアウトリガ6を接地させて荷台1を安定させ、
次に格納位置にあるハンドアーム装置4の枠体41を左
方向へ移動させ、(B)に示すようにハンド部43が荷
台1の左側部より突出したところで停止させる。そし
て、(C)に示すように門型マスト42を下向きに回動
させ、且つ(D)に示すように伸長させて、長尺ポール
Pをつかめる状態とし、クランプ部44及び旋回爪45
を回動,旋回させて(E)に示すように長尺ポールPを
つかむ。このように長尺ポールをつかむ場合、長尺ポー
ルPの重心点がハンド部43のほぼ中間点に位置するこ
とが必要であり、特に先細りのテーパ状に形成されてい
る長尺ポールPの場合は、地上に置かれた長尺ポールP
に対し車両の位置を決めるとき、長尺ポールPの重心位
置を確かめ、ハンドアーム装置4のハンド部43の中間
点と長尺ポールPの重心位置とを一致させるように車両
の位置決めを行なうことが必要である。又、長尺ポール
Pの種類によってハンドアーム装置4がつかむ位置での
外径はまちまちであるから、(E)に示すようにクラン
プ部44と旋回爪45とで長尺ポールPをつかんだ状態
で、クランプ部44の軸着部に装着された非接触型の回
転ポテンショメータ(図示省略)の角度情報から、つか
んだ位置の長尺ポールの外径を制御部が求め、それを制
御部の記憶装置が記憶して後述する自動制御に使用する
ようになっている。
【0023】図5において、上記(A)から(E)まで
は、操作者が長尺ポールPを見ながら手動で操作する
が、以下に述べる(F)〜(L)までは制御部による自
動制御となる。即ち、手動操作で(E)に示すようにハ
ンドアーム装置4が長尺ポールPをつかむと、制御部が
信号を発して、(F)に示すように、門型マスト42を
収縮させて長尺ポールPを持ち上げた後、(G)に示す
ように、門型マスト42が上向きに回動してほぼ水平状
態となり、且つ前記制御部の記憶装置が記憶している長
尺ポールPの外径情報に基づき、枠体41が車幅方向に
移動して長尺ポールPの左右方向位置の調整を行なう。
長尺ポールPの左右方向の位置調整が終わると、リフト
装置5が格納位置から左側へ移動し、該リフト装置5の
昇降台52上の左端に位置している台車53が長尺ポー
ルPの直下に位置する(H)の状態となる。上記(G)
における長尺ポールPの左右方向位置の調整は、(H)
の状態となったとき長尺ポールPの中心が台車53の長
尺物支持部53aの中心に一致するようにするためであ
る。
は、操作者が長尺ポールPを見ながら手動で操作する
が、以下に述べる(F)〜(L)までは制御部による自
動制御となる。即ち、手動操作で(E)に示すようにハ
ンドアーム装置4が長尺ポールPをつかむと、制御部が
信号を発して、(F)に示すように、門型マスト42を
収縮させて長尺ポールPを持ち上げた後、(G)に示す
ように、門型マスト42が上向きに回動してほぼ水平状
態となり、且つ前記制御部の記憶装置が記憶している長
尺ポールPの外径情報に基づき、枠体41が車幅方向に
移動して長尺ポールPの左右方向位置の調整を行なう。
長尺ポールPの左右方向の位置調整が終わると、リフト
装置5が格納位置から左側へ移動し、該リフト装置5の
昇降台52上の左端に位置している台車53が長尺ポー
ルPの直下に位置する(H)の状態となる。上記(G)
における長尺ポールPの左右方向位置の調整は、(H)
の状態となったとき長尺ポールPの中心が台車53の長
尺物支持部53aの中心に一致するようにするためであ
る。
【0024】上記のように、リフト装置5が左側に突出
し昇降台52上の台車53が長尺ポールPの直下に位置
すると、昇降台52が上昇を始め、クランプ部44が上
方へと回動して長尺ポールPのクランプを解除する。す
ると、昇降台52の上昇途中で長尺ポールPがハンドア
ーム装置4から台車53の長尺物支持部53aへと乗り
移り、長尺ポールPは前後のリフト装置5の台車53に
て前後2箇所を支持された状態で上昇し、ハンドアーム
装置4は旋回爪45を格納して右方向へと移動して格納
位置に収まり、(I)に示す状態となる。
し昇降台52上の台車53が長尺ポールPの直下に位置
すると、昇降台52が上昇を始め、クランプ部44が上
方へと回動して長尺ポールPのクランプを解除する。す
ると、昇降台52の上昇途中で長尺ポールPがハンドア
ーム装置4から台車53の長尺物支持部53aへと乗り
移り、長尺ポールPは前後のリフト装置5の台車53に
て前後2箇所を支持された状態で上昇し、ハンドアーム
装置4は旋回爪45を格納して右方向へと移動して格納
位置に収まり、(I)に示す状態となる。
【0025】昇降台52が所定高さまで上昇すると、リ
フト装置5は右側へ移動し、(J)に示すようにリフト
装置5が荷台1の中央部に戻る。この状態では、昇降台
52が架台2上の受け台3の左端部の上方に位置し、長
尺ポールPの中心が受け台3の左端の溝部32aの中心
の直上に位置する。
フト装置5は右側へ移動し、(J)に示すようにリフト
装置5が荷台1の中央部に戻る。この状態では、昇降台
52が架台2上の受け台3の左端部の上方に位置し、長
尺ポールPの中心が受け台3の左端の溝部32aの中心
の直上に位置する。
【0026】上記のようにリフト装置5が荷台1の中央
部に戻ると、台車53が昇降台52の左端部から右方向
に移動し、(K)に示すように長尺ポールPの中心が架
台2上の受け台3の右端部の溝部32aの中心の直上に
位置するところで停止する。台車53が停止すると、昇
降台52が下降を始め、その途中で長尺ポールPは台車
53の長尺物支持部53aから右端部の溝部32aへと
乗り移り、(L)に示すように昇降台52が最下降位置
に至って1本目の長尺ポールPの積み込みが終了する。
部に戻ると、台車53が昇降台52の左端部から右方向
に移動し、(K)に示すように長尺ポールPの中心が架
台2上の受け台3の右端部の溝部32aの中心の直上に
位置するところで停止する。台車53が停止すると、昇
降台52が下降を始め、その途中で長尺ポールPは台車
53の長尺物支持部53aから右端部の溝部32aへと
乗り移り、(L)に示すように昇降台52が最下降位置
に至って1本目の長尺ポールPの積み込みが終了する。
【0027】以下、同様にして2本目は右から2番目の
溝部32aに,3本目は右から3番目の溝部32aに、
というように順次積み込み、6本目の長尺ポールを積み
込んでフル積載となるが、最初に一段積み用の台部32
を選択した時点で、(I)に示す昇降台52の最上昇位
置及び(J)に示す台車53の最左端位置からそれぞれ
の溝部32aまでの距離が決まるので、2本目以降の長
尺ポールの積み込みにおいても、1本目と同様に(F)
から(L)までの作動は制御部の信号による自動制御で
順次的確に行なわれる。
溝部32aに,3本目は右から3番目の溝部32aに、
というように順次積み込み、6本目の長尺ポールを積み
込んでフル積載となるが、最初に一段積み用の台部32
を選択した時点で、(I)に示す昇降台52の最上昇位
置及び(J)に示す台車53の最左端位置からそれぞれ
の溝部32aまでの距離が決まるので、2本目以降の長
尺ポールの積み込みにおいても、1本目と同様に(F)
から(L)までの作動は制御部の信号による自動制御で
順次的確に行なわれる。
【0028】最初に二段積み用の台部33を選択する
と、制御部が昇降台52の最上昇位置を上下段の溝部の
うちの上段の溝部33aを基準として制御し、台車53
の右側への移動距離も最左端位置から上下8つの溝部3
3a,33bまでの各距離に合わせて制御部が順次設定
制御するので、上記一段積み用の台部32を用いた場合
と同様に、図5の(A)から(E)までは手動操作,
(F)から(L)までは自動制御で次々と長尺ポールの
積み込みを行なうことができる。
と、制御部が昇降台52の最上昇位置を上下段の溝部の
うちの上段の溝部33aを基準として制御し、台車53
の右側への移動距離も最左端位置から上下8つの溝部3
3a,33bまでの各距離に合わせて制御部が順次設定
制御するので、上記一段積み用の台部32を用いた場合
と同様に、図5の(A)から(E)までは手動操作,
(F)から(L)までは自動制御で次々と長尺ポールの
積み込みを行なうことができる。
【0029】上記のようにして積み込んだ長尺ポールP
を降ろす場合は、先ず(L)において、台車53を左側
へ移動させ最初に降ろそうとする左端部の長尺ポールの
直下で停止させ、次に昇降台52を上昇させて該左端部
の長尺ポールを受け台3より台車53の長尺物支持部5
3aに乗り移らせた後、(I)に示すようにリフト装置
5を左側へ移動させて突出させ、ハンドアーム装置4を
左方へ移動させておいて昇降台52を下降させることに
より(H)に示すように長尺ポールをハンドアーム装置
4でつかみ、以後は(F)から(A)へと積み込み時と
は逆に操作することによりその長尺ポールを地上に降ろ
し、以後は同様にして次々に降ろしていく。この荷下ろ
しの場合は(L)から(G)までの作動は自動制御で行
なわれ、(F)から(A)にかけては操作者の手動制御
となる。
を降ろす場合は、先ず(L)において、台車53を左側
へ移動させ最初に降ろそうとする左端部の長尺ポールの
直下で停止させ、次に昇降台52を上昇させて該左端部
の長尺ポールを受け台3より台車53の長尺物支持部5
3aに乗り移らせた後、(I)に示すようにリフト装置
5を左側へ移動させて突出させ、ハンドアーム装置4を
左方へ移動させておいて昇降台52を下降させることに
より(H)に示すように長尺ポールをハンドアーム装置
4でつかみ、以後は(F)から(A)へと積み込み時と
は逆に操作することによりその長尺ポールを地上に降ろ
し、以後は同様にして次々に降ろしていく。この荷下ろ
しの場合は(L)から(G)までの作動は自動制御で行
なわれ、(F)から(A)にかけては操作者の手動制御
となる。
【0030】図6は、例えばガードレールや側溝等の障
害物越えに長尺ポールPの積み込みを行なう場合を
(A)〜(L)にて順次示しており、車両の荷台1の一
側部(左側部)と地上に置かれている長尺ポールPとの
間が、図5の場合に比べて離れているので、図6の
(C)と(D)におけるハンドアーム装置4の門型マス
ト42の傾斜角及び伸長の長さが図5の場合とは異な
り、操作者が離れた位置にある長尺ポールPに合わせて
門型マスト42を傾斜させて伸長させ、図6(E)に示
すように長尺ポールPをつかむという操作を行なうこと
になるが、その他の積み込み作動は図5の場合と同様
で、図6の(A)から(E)までは操作者の手動で行な
い、(E)で検出した長尺ポールPをつかんだ部分の外
径の情報に基づいて、(F)から(L)までの作動を制
御部の自動制御で行なうことも図5の場合と同じであ
る。又、受け台3を一段積み用と二段積み用とのいずれ
かに選択設定することができることも図5の場合と同じ
である。更に、荷を降ろすときも図5の場合と同じであ
る。
害物越えに長尺ポールPの積み込みを行なう場合を
(A)〜(L)にて順次示しており、車両の荷台1の一
側部(左側部)と地上に置かれている長尺ポールPとの
間が、図5の場合に比べて離れているので、図6の
(C)と(D)におけるハンドアーム装置4の門型マス
ト42の傾斜角及び伸長の長さが図5の場合とは異な
り、操作者が離れた位置にある長尺ポールPに合わせて
門型マスト42を傾斜させて伸長させ、図6(E)に示
すように長尺ポールPをつかむという操作を行なうこと
になるが、その他の積み込み作動は図5の場合と同様
で、図6の(A)から(E)までは操作者の手動で行な
い、(E)で検出した長尺ポールPをつかんだ部分の外
径の情報に基づいて、(F)から(L)までの作動を制
御部の自動制御で行なうことも図5の場合と同じであ
る。又、受け台3を一段積み用と二段積み用とのいずれ
かに選択設定することができることも図5の場合と同じ
である。更に、荷を降ろすときも図5の場合と同じであ
る。
【0031】上記実施例のように、受け台3を一段積み
用と二段積み用とに切替え可能に構成しておけば、一段
積みでは車両の最大積載重量に余裕があるような場合、
二段積み用に切替えて積載本数を増やす(図示実施例で
は積載本数を6本から8本に増やす)ことができ、運送
効率を上げることができる、という効果をもたらし得る
が、本発明は上記に限らず、長尺ポールを安定に載置保
持できるほぼV字状又はU字状の溝部を車幅方向に複数
並設した形状の一段積み用の受け台3を架台2上の前後
2箇所に一体又は一体的に設けたものにも適用可能であ
り、又上記ほぼV字状又はU字状の溝部を上下2段に並
設した形状の二段積み用の受け台3を架台2上の前後2
箇所に一体又は一体的に設けたものにも適用可能であ
る。
用と二段積み用とに切替え可能に構成しておけば、一段
積みでは車両の最大積載重量に余裕があるような場合、
二段積み用に切替えて積載本数を増やす(図示実施例で
は積載本数を6本から8本に増やす)ことができ、運送
効率を上げることができる、という効果をもたらし得る
が、本発明は上記に限らず、長尺ポールを安定に載置保
持できるほぼV字状又はU字状の溝部を車幅方向に複数
並設した形状の一段積み用の受け台3を架台2上の前後
2箇所に一体又は一体的に設けたものにも適用可能であ
り、又上記ほぼV字状又はU字状の溝部を上下2段に並
設した形状の二段積み用の受け台3を架台2上の前後2
箇所に一体又は一体的に設けたものにも適用可能であ
る。
【0032】図7はリフト装置5の他の例を示すもの
で、この例ではリフト装置5を架台2に固着したガイド
レール1bにガイドされて車幅方向に移動可能に取付け
た例を示している。
で、この例ではリフト装置5を架台2に固着したガイド
レール1bにガイドされて車幅方向に移動可能に取付け
た例を示している。
【0033】即ち、図7においては、横向き移動部材5
1を昇降台52を上下方向に移動可能なるよう案内する
上下方向の2本のトラックレールをもった縦長の柱状体
により構成し、この柱状体の上端部が架台2に固設した
ガイドレール1bにガイドされ油圧シリンダにて車幅方
向に移動するよう支持された構造とし、昇降台52は上
記横向き移動部材51の左右2本のトラックレールにガ
イドされて昇降できるよう支持されると共に、横向き移
動部材51に装着されたねじ棒51aが油圧モータにて
回転することにより昇降台52がねじ送りされて昇降す
るよう構成される。又、台車53は昇降台52の車幅方
向ガイドレール52aにガイドされ横送り用のねじ棒5
2bが油圧モータで回転することにより該昇降台52上
を車幅方向に移動可能なるよう組付けられている。該台
車53上に設けられる長尺物支持部53aは、補助用リ
フトシリンダ52cにて該台車53に対し上下方向に移
動可能なるよう取付けられている。
1を昇降台52を上下方向に移動可能なるよう案内する
上下方向の2本のトラックレールをもった縦長の柱状体
により構成し、この柱状体の上端部が架台2に固設した
ガイドレール1bにガイドされ油圧シリンダにて車幅方
向に移動するよう支持された構造とし、昇降台52は上
記横向き移動部材51の左右2本のトラックレールにガ
イドされて昇降できるよう支持されると共に、横向き移
動部材51に装着されたねじ棒51aが油圧モータにて
回転することにより昇降台52がねじ送りされて昇降す
るよう構成される。又、台車53は昇降台52の車幅方
向ガイドレール52aにガイドされ横送り用のねじ棒5
2bが油圧モータで回転することにより該昇降台52上
を車幅方向に移動可能なるよう組付けられている。該台
車53上に設けられる長尺物支持部53aは、補助用リ
フトシリンダ52cにて該台車53に対し上下方向に移
動可能なるよう取付けられている。
【0034】この図7に示すリフト装置5も、上記図3
に示すリフト装置と同様に、ハンドアーム装置4の前後
2箇所に取付けられ、長尺ポールPの積み降ろしに際し
ては図5或は図6に示すものと同じ作動を行なうもので
ある。但し、受け台3を二段積み用とした場合は、補助
用リフトシリンダ52cを伸長作動させて長尺物支持部
53aを上段の溝部33aより高い所定位置とするもの
である。
に示すリフト装置と同様に、ハンドアーム装置4の前後
2箇所に取付けられ、長尺ポールPの積み降ろしに際し
ては図5或は図6に示すものと同じ作動を行なうもので
ある。但し、受け台3を二段積み用とした場合は、補助
用リフトシリンダ52cを伸長作動させて長尺物支持部
53aを上段の溝部33aより高い所定位置とするもの
である。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両荷台
の前後方向のほぼ中間部に車幅方向に移動可能なるよう
設置されるハンドアーム装置と、該ハンドアーム装置の
前後2箇所において車幅方向に移動可能なるよう荷台上
又は架台に設置される前後のリフト装置とで、長尺ポー
ルを積み降ろしする長尺物荷役装置を構成したことによ
り、積み降ろしの作動のうちの約半分が自動化できるの
で、操作が極めて簡単容易であまり高度の熟練を必要と
せず、一人の操作者で充分対応でき、従来のウインチ式
荷役装置の場合に比べ荷役時間がほぼ半分或は半分以下
に短縮でき、作業能率の大幅な向上をはかることができ
る。又、ウインチ式荷役装置のようにワイヤの切断とい
った虞れがなく安全性にも優れ、長尺ポールの表面を傷
つける虞れがないのでカラーポール等外周面に表面処理
を施したものの積み降ろしも安心して行なうことがで
き、積雪地域での使用も十分可能であり、折損した短い
ポールの荷役も可能である、という効果を奏することが
できる。
の前後方向のほぼ中間部に車幅方向に移動可能なるよう
設置されるハンドアーム装置と、該ハンドアーム装置の
前後2箇所において車幅方向に移動可能なるよう荷台上
又は架台に設置される前後のリフト装置とで、長尺ポー
ルを積み降ろしする長尺物荷役装置を構成したことによ
り、積み降ろしの作動のうちの約半分が自動化できるの
で、操作が極めて簡単容易であまり高度の熟練を必要と
せず、一人の操作者で充分対応でき、従来のウインチ式
荷役装置の場合に比べ荷役時間がほぼ半分或は半分以下
に短縮でき、作業能率の大幅な向上をはかることができ
る。又、ウインチ式荷役装置のようにワイヤの切断とい
った虞れがなく安全性にも優れ、長尺ポールの表面を傷
つける虞れがないのでカラーポール等外周面に表面処理
を施したものの積み降ろしも安心して行なうことがで
き、積雪地域での使用も十分可能であり、折損した短い
ポールの荷役も可能である、という効果を奏することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すもので、(A)は長尺物
を積載した車両の概略側面図、(B)は(A)の前後の
受け台付近の平面図である。
を積載した車両の概略側面図、(B)は(A)の前後の
受け台付近の平面図である。
【図2】図1のハンドアーム装置の詳細例を示すもの
で、(A)は平面図、(B)は側面図である。
で、(A)は平面図、(B)は側面図である。
【図3】図1のリフト装置の詳細例を示す正面図であ
る。
る。
【図4】図1の受け台の詳細を示すもので、(A)は一
段積み用の台部を使用する場合の正面図、(B)は
(A)の側面図、(C)は二段積み用の台部を使用する
場合の正面図、(D)は(C)の側面図である。
段積み用の台部を使用する場合の正面図、(B)は
(A)の側面図、(C)は二段積み用の台部を使用する
場合の正面図、(D)は(C)の側面図である。
【図5】荷台の一側直下に置かれた長尺物の積み込み作
動を(A)〜(L)にて順次示す説明図である。
動を(A)〜(L)にて順次示す説明図である。
【図6】荷台の一側から離れた位置におかれた長尺物の
積み込み作動を(A)〜(L)にて順次示す説明図であ
る。
積み込み作動を(A)〜(L)にて順次示す説明図であ
る。
【図7】リフト装置の他の例を示す図で、(A)は斜視
図、(B)は要部の縦断側面図である。
図、(B)は要部の縦断側面図である。
【図8】従来のウインチ式の長尺物荷役装置の一例を示
す図で、(A)は概略側面図、(B)は概略平面図、
(C)はスライダ装置の概略正面図、(D)はストッパ
装置の概略斜視図である。
す図で、(A)は概略側面図、(B)は概略平面図、
(C)はスライダ装置の概略正面図、(D)はストッパ
装置の概略斜視図である。
【図9】図7に示す従来のウインチ式の長尺物荷役装置
による積み降ろし作動を説明する説明図である。
による積み降ろし作動を説明する説明図である。
1 荷台 2 架台 3 受け台 4 ハンドアーム装置 5 リフト装置 31 受け台部材 32 一段積み用の台部 32a 溝部 33 二段積み用の台部 33a 溝部 33b 溝部 41 枠体 42 門型マスト 43 ハンド部 44 クランプ部 45 旋回爪 51 横向き移動部材 52 昇降台 53 台車 53a 長尺物支持部 P 長尺ポール
フロントページの続き (72)発明者 梅川 圭司 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字富士塚 108番地
Claims (3)
- 【請求項1】 荷台に搭載設置された架台上の前後2箇
所に受け台を設け、該前後の受け台にコンクリートパイ
ル等の長尺物を複数本積載して運搬する車両において、
上記荷台上に車幅方向に移動可能なるよう取付けられ伸
縮及び上下回動可能な門型マストの先端部に長尺物をつ
かむクランプ部と旋回爪とを備えた俯仰可能なハンド部
を有するハンドアーム装置と、該ハンドアーム装置の前
後2箇所において車幅方向に移動可能なるよう荷台又は
架台に取付けられ昇降可能な昇降台の上に長尺物を載置
保持できる長尺物支持部をもつ台車を車幅方向に移動可
能なるよう組付けた前後のリフト装置とで、長尺物の積
み降ろしを行なう荷役装置を構成し、ハンドアーム装置
を一側方へ移動させ門型マストを下方へ回動させ且つ伸
長させてハンド部のクランプ部と旋回爪とで地上に置か
れている長尺物をつかみ、門型マストを上向きに回動さ
せ且つ収縮させて長尺物を所定高さに持ち上げ、リフト
装置を一側方へ移動させて台車を長尺物の真下に位置さ
せた後昇降台を上昇させることにより、長尺物がハンド
アーム装置から台車の長尺物支持部へ移し替えられて受
け台より高い位置に持ち上げられ、台車を車幅方向に移
動させて受け台の所定の溝部の真上に位置させた後昇降
台を下降させることにより、台車の長尺物支持部から受
け台の溝部へと長尺物が移し替えられて積み込まれ、上
記とは逆の作動によって長尺物の降ろしが行なわれるよ
うにしたことを特徴とする長尺物荷役装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の長尺物荷役装置におい
て、受け台は、車幅方向に並べて配置されそれぞれ前後
方向に回動可能なるよう架台に軸着された複数個の受け
台部材によって構成され、各受け台部材は一段積み用の
台部と二段積み用の台部とをもったほぼL字型側面形状
をなし、全ての受け台部材の一段積み用の台部を起立さ
せた状態では、該台部の端面にて長尺物を安定に載置保
持できるほぼV字状又はU字状の凹溝が複数個車幅方向
に並列に形成され、その状態から全ての受け台を回動さ
せ二段積み用の台部を起立させた状態では、該台部の端
面にて長尺物を安定に載置保持できるほぼV字状又はU
字状の溝部が複数個上下2段にそれぞれ車幅方向に並列
に形成されるようになっていることを特徴とする長尺物
荷役装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の長尺物荷役装置
において、ハンドアーム装置で長尺物をつかんだときの
クランプ部の回動角を検出しその検出した回動角から長
尺物の外径を求めて記憶しておき、該記憶した長尺物の
外径から、ハンドアーム装置とリフト装置の台車の長尺
物支持部との間での長尺物の移し替え作動時のリフト装
置の車幅方向移動量に対するハンドアーム装置の車幅方
向位置調整量及び台車の長尺物支持部と受け台の所定の
凹溝との間での長尺物の移し替え作動時の上記凹溝に対
する台車の車幅方向位置調整量を決定し、ハンドアーム
装置とリフト装置との作動による長尺物の積み降ろし作
動のうちの、ハンドアーム装置による長尺物のつかみ上
げ及びつかみ降ろし作動以外の全作動を自動制御にて行
なう制御部が設けられていることを特徴とする長尺物荷
役装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26151494A JP2670550B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 長尺物荷役装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26151494A JP2670550B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 長尺物荷役装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899726A true JPH0899726A (ja) | 1996-04-16 |
JP2670550B2 JP2670550B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=17362969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26151494A Expired - Fee Related JP2670550B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 長尺物荷役装置 |
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JP (1) | JP2670550B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009214687A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Jfe Engineering Corp | 管運搬車両 |
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1994
- 1994-09-30 JP JP26151494A patent/JP2670550B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009214687A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Jfe Engineering Corp | 管運搬車両 |
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Publication number | Publication date |
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JP2670550B2 (ja) | 1997-10-29 |
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