JPH0898442A - 帯板の接続部 - Google Patents
帯板の接続部Info
- Publication number
- JPH0898442A JPH0898442A JP22545394A JP22545394A JPH0898442A JP H0898442 A JPH0898442 A JP H0898442A JP 22545394 A JP22545394 A JP 22545394A JP 22545394 A JP22545394 A JP 22545394A JP H0898442 A JPH0898442 A JP H0898442A
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- Japan
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- rectangular electric
- strip
- electric wire
- brazing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 たとえロウ付け不良であっても接続部が断線
しない帯板の接続部を提供する。 【構成】 突き合わせた平角電線１，２の一方に凸部１
ａを形成する一方、他方に凹部２ａを形成し、凹部２ａ
内に凸部１ａを遊嵌して平角電線１，２を相互に反対方
向へ引っ張っても抜けないようにし、両者の隙間にロウ
３を充填してロウ付けする。
しない帯板の接続部を提供する。 【構成】 突き合わせた平角電線１，２の一方に凸部１
ａを形成する一方、他方に凹部２ａを形成し、凹部２ａ
内に凸部１ａを遊嵌して平角電線１，２を相互に反対方
向へ引っ張っても抜けないようにし、両者の隙間にロウ
３を充填してロウ付けする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は帯板の接続部に関し、接
続部の引張強度を向上させたものである。
続部の引張強度を向上させたものである。
【０００２】
【従来の技術】発電機や電動機には平角電線が巻線とし
て使用されている。この平角電線は相互に端部どうしを
接続して用いねばならないことがあり、図２に示す従来
例１や図３に示す従来例２のようにして接続される。
て使用されている。この平角電線は相互に端部どうしを
接続して用いねばならないことがあり、図２に示す従来
例１や図３に示す従来例２のようにして接続される。
【０００３】図２は厚さがｔ＝０．５〜２ｍｍで幅がＷ
＝２．５〜７ｍｍの平角電線１，２を長さ方向と直角な
面で切断し、ロウ３によりロウ付けしたものである。一
方、図３は従来例１の平角導線をその長さ方向と角度θ
をなす面で切断し、ロウ３によりロウ付けしたものであ
る。
＝２．５〜７ｍｍの平角電線１，２を長さ方向と直角な
面で切断し、ロウ３によりロウ付けしたものである。一
方、図３は従来例１の平角導線をその長さ方向と角度θ
をなす面で切断し、ロウ３によりロウ付けしたものであ
る。
【０００４】平角電線は固定子や回転子に用いられるた
め、接続部には熱応力や遠心力が生じる。このため、強
度を確保するために接合面の平滑度及び平行度を確保す
る必要があり、図４に示すグラフからわかるようにロウ
付けする部分の隙間はｇ＝０．０２〜０．０５ｍｍ程度
にするのが望ましい。ロウ付部にブローホール等がある
と応力集中を生じるため、強度が低下する。
め、接続部には熱応力や遠心力が生じる。このため、強
度を確保するために接合面の平滑度及び平行度を確保す
る必要があり、図４に示すグラフからわかるようにロウ
付けする部分の隙間はｇ＝０．０２〜０．０５ｍｍ程度
にするのが望ましい。ロウ付部にブローホール等がある
と応力集中を生じるため、強度が低下する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロウ付けす
る部分の隙間をｇ＝０．０２〜０．０５ｍｍにするのは
目視で作業を行うために困難であり、ブローホールが生
じていても見えないことから、ロウ付け強度が不足する
場合が起こり得ることになり、結合部で断線するおそれ
がある。
る部分の隙間をｇ＝０．０２〜０．０５ｍｍにするのは
目視で作業を行うために困難であり、ブローホールが生
じていても見えないことから、ロウ付け強度が不足する
場合が起こり得ることになり、結合部で断線するおそれ
がある。
【０００６】そこで本発明は、斯る課題を解決した帯板
の接続部を提供することを目的とする。
の接続部を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の本発明の構成は、帯板の端部どうしを突き合わせて結
合した帯板の接続部であって、一方の端部には凹部が形
成され、他方の端部は凹部に遊嵌されるとともに凹部の
内周面に引っ掛かって引き抜けない形状の凸部が形成さ
れ、凹部と凸部との間にはロウ付けのためのロウが充填
されたことを特徴とする。
の本発明の構成は、帯板の端部どうしを突き合わせて結
合した帯板の接続部であって、一方の端部には凹部が形
成され、他方の端部は凹部に遊嵌されるとともに凹部の
内周面に引っ掛かって引き抜けない形状の凸部が形成さ
れ、凹部と凸部との間にはロウ付けのためのロウが充填
されたことを特徴とする。
【０００８】
【作用】帯板どうしを相互に反対の方向へ引っ張った場
合に凹部から凸部が引き抜けないことから、帯板どうし
の間のロウ付けが適正に行われていない場合であって
も、帯板の接続部が断線するようなことはない。
合に凹部から凸部が引き抜けないことから、帯板どうし
の間のロウ付けが適正に行われていない場合であって
も、帯板の接続部が断線するようなことはない。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。なお、従来と同一部分には同一符号を
付して説明する。
詳細に説明する。なお、従来と同一部分には同一符号を
付して説明する。
【００１０】本発明による帯板の接続部の構成を、図１
（ａ），（ｂ）に示す。平角電線１の端部には凸部１ａ
が形成される一方、平角電線２には凹部２ａが形成さ
れ、凸部１ａが凹部２ａに遊嵌されている。凸部１ａは
半径寸法がＲの円形であって円周の一部が平角電線１と
つながったように形成され、つながる首の部分の幅寸法
がＳに設定される。そして、平角電線１の形状を人の形
と考えたときの肩の分が斜めに平角電線１の側面につな
がっている。
（ａ），（ｂ）に示す。平角電線１の端部には凸部１ａ
が形成される一方、平角電線２には凹部２ａが形成さ
れ、凸部１ａが凹部２ａに遊嵌されている。凸部１ａは
半径寸法がＲの円形であって円周の一部が平角電線１と
つながったように形成され、つながる首の部分の幅寸法
がＳに設定される。そして、平角電線１の形状を人の形
と考えたときの肩の分が斜めに平角電線１の側面につな
がっている。
【００１１】一方、凹部２ａは、半径寸法がＲ＋ｇの大
きさの円の円弧部を１８０°よりも大きく形成し、か
つ、平角電線１の凸部１ａを凹部２ａに遊嵌したときに
隙間ｇが生じる形状に設定したものである。円弧部を１
８０°よりも大きくしたのは、平角電線１，２を相互に
反対方向へ引っ張ったときに凸部１ａが凹部２ａに引っ
掛かって抜けないようにするためである。また、この隙
間ｇの大きさがある程度自動的に出せるように、平角電
線２の両側における平角電線１との対向面には幅がｄで
高さがｇの突起部２ｂが形成される。
きさの円の円弧部を１８０°よりも大きく形成し、か
つ、平角電線１の凸部１ａを凹部２ａに遊嵌したときに
隙間ｇが生じる形状に設定したものである。円弧部を１
８０°よりも大きくしたのは、平角電線１，２を相互に
反対方向へ引っ張ったときに凸部１ａが凹部２ａに引っ
掛かって抜けないようにするためである。また、この隙
間ｇの大きさがある程度自動的に出せるように、平角電
線２の両側における平角電線１との対向面には幅がｄで
高さがｇの突起部２ｂが形成される。
【００１２】このように形成した凹部２ａ内に凸部１ａ
が遊嵌され両者の間の隙間ｇの部分にロウが充填される
ことにより、平角電線１と平角電線２とがロウ付け結合
されている。
が遊嵌され両者の間の隙間ｇの部分にロウが充填される
ことにより、平角電線１と平角電線２とがロウ付け結合
されている。
【００１３】次に、斯かる帯板の接続部の作用を説明す
る。図１の帯板の接続部を形成するには以下のようにし
て行う。まず、平角電線１，２の端部を図のような形状
にするために、図示しない油圧式のポンチを用いて平角
電線１，２の端部を打ち抜く。次に、凹部２ａに凸部１
ａを遊嵌したのちに、平角電線１の図中の下面に対して
平角電線２の下面が同一平面となるように一致させ、か
つ突起部２ｂを他方の肩の部分に当接させた状態で両者
を固定し、両者間の隙間のロウ材３を充填して両者をロ
ウ付けする。突起部２ｂの存在により、隙間ｇが均等に
保持され、ロウ付けの作業が容易になってかつ強度が確
保できる。
る。図１の帯板の接続部を形成するには以下のようにし
て行う。まず、平角電線１，２の端部を図のような形状
にするために、図示しない油圧式のポンチを用いて平角
電線１，２の端部を打ち抜く。次に、凹部２ａに凸部１
ａを遊嵌したのちに、平角電線１の図中の下面に対して
平角電線２の下面が同一平面となるように一致させ、か
つ突起部２ｂを他方の肩の部分に当接させた状態で両者
を固定し、両者間の隙間のロウ材３を充填して両者をロ
ウ付けする。突起部２ｂの存在により、隙間ｇが均等に
保持され、ロウ付けの作業が容易になってかつ強度が確
保できる。
【００１４】斯かる帯板の接続部では一方の平角電線１
に対して他方を引っ張ると、凹部２ａから凸部１ａが抜
けないので、たとえロウ付け部に欠陥があっても、隙間
にロウ材３がはいり込んでいることもあって結合が外れ
て断線するようなことは起こり得ない。
に対して他方を引っ張ると、凹部２ａから凸部１ａが抜
けないので、たとえロウ付け部に欠陥があっても、隙間
にロウ材３がはいり込んでいることもあって結合が外れ
て断線するようなことは起こり得ない。
【００１５】なお、凹部から凸部が抜けないような形状
としては本実施例のように円形に限定されるものではな
く、凸部の幅寸法が先端へ向かって順次に大きくなるよ
うであればよく、三角形であってひとつの頂点の部分が
首の部分に位置するようにしてもよく、あるいは台形で
あって上底の部分が首の部分に位置するようにしてもよ
い。また帯板としては平角電線に限るものではない。
としては本実施例のように円形に限定されるものではな
く、凸部の幅寸法が先端へ向かって順次に大きくなるよ
うであればよく、三角形であってひとつの頂点の部分が
首の部分に位置するようにしてもよく、あるいは台形で
あって上底の部分が首の部分に位置するようにしてもよ
い。また帯板としては平角電線に限るものではない。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明に
よる帯板の接続部によれば突き合わせた帯板の端面に形
成する凹部と凸部との形状を、凸部の両側が凹部の両側
の内周面に引っ掛かって抜けない形状としたので、たと
えロウ付け不良が生じても帯板どうしを相互に反対方向
へ引っ張ったときに結合部が断線してしまうというおそ
れがない。
よる帯板の接続部によれば突き合わせた帯板の端面に形
成する凹部と凸部との形状を、凸部の両側が凹部の両側
の内周面に引っ掛かって抜けない形状としたので、たと
えロウ付け不良が生じても帯板どうしを相互に反対方向
へ引っ張ったときに結合部が断線してしまうというおそ
れがない。
【図１】本発明による帯板の接続部に係り、（ａ）は平
面図、（ｂ）は正面図。
面図、（ｂ）は正面図。
【図２】従来例１による帯板の接続部に係り、（ａ）は
平面図、（ｂ）は正面図。
平面図、（ｂ）は正面図。
【図３】従来例２による帯板の接続部に係り、（ａ）は
平面図、（ｂ）は正面図。
平面図、（ｂ）は正面図。
【図４】平角電線間の隙間の寸法と引張強度との関係を
示すグラフ。
示すグラフ。
１，２…平角電線 １ａ…凸部 ２ａ…凹部 ２ｂ…突起部
Claims (1)
- 【請求項１】 帯板の端部どうしを突き合わせて結合し
た帯板の接続部であって、 一方の端部には凹部が形成され、他方の端部は凹部に遊
嵌されるとともに凹部の内周面に引っ掛かって引き抜け
ない形状の凸部が形成され、凹部と凸部との間にはロウ
付けのためのロウが充填されたことを特徴とする帯板の
接続部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22545394A JP3484777B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 帯板の接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22545394A JP3484777B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 帯板の接続部 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0898442A true JPH0898442A (ja) | 1996-04-12 |
| JP3484777B2 JP3484777B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=16829592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22545394A Expired - Lifetime JP3484777B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | 帯板の接続部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3484777B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017099104A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | かご型誘導電動機およびエンドリング結合方法 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP22545394A patent/JP3484777B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017099104A (ja) * | 2015-11-20 | 2017-06-01 | 東芝三菱電機産業システム株式会社 | かご型誘導電動機およびエンドリング結合方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3484777B2 (ja) | 2004-01-06 |
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