JPH0897727A - デジタル信号処理方式 - Google Patents

デジタル信号処理方式

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JPH0897727A
JPH0897727A JP7214791A JP21479195A JPH0897727A JP H0897727 A JPH0897727 A JP H0897727A JP 7214791 A JP7214791 A JP 7214791A JP 21479195 A JP21479195 A JP 21479195A JP H0897727 A JPH0897727 A JP H0897727A
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digital signal
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JP7214791A
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Peter Charles Eastty
チャールズ イースティ ピーター
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Sony Europe BV United Kingdom Branch
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Sony United Kingdom Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10527Audio or video recording; Data buffering arrangements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディザ雑音が量子化された信号から不正確に
減算されてS/N比が低下することを避ける。 【解決手段】 入力デジタル信号にデジタル雑音を加え
てから量子化する装置において、ディザ雑音を加えたこ
とを示す指標信号の現在状態に応じて、出力デジタル信
号の所定ビットが「1」又は「0」となる確率を変える
ことにより、指標信号を出力デジタルストリームの中に
符号化する。データ中において「1」と「0」のどちら
がやや多いかを検出することにより、指標信号を復号す
る。これにより、同一のディザ雑音を量子化された信号
から正確に減算できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディザ(dither)
された(ディザ雑音を加えた)データの符号化に関連す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ディザ雑音は、デジタル信号を低い分解
能(ビット数)に量子化する前にデジタル信号に加え
る、人為的に発生されるデジタル雑音である。ディザ雑
音は、量子化装置の粗い「階段」伝達特性によって招来
される非直線歪みを減じるために加えるものである。
【0003】このようなディザ雑音使用の一例として、
デジタル音声データを最初32ビットのような高分解能
で処理したあと、例えばコンパクトディスクやデジタル
音声テープに記録するため16ビットの分解能に量子化
する場合が挙げられる。
【0004】量子化の際にディザ雑音を使用しない場
合、高分解能(32ビット)信号の値における極めて小
さい変化により該32ビット信号が2つの隣接する16
ビット量子化レベル間の境界を横切るとき、その小さな
変化によって隣接レベル間の出力16ビット信号が変化
することがある。極端な場合、32ビット信号が1LS
B(最下位ビット)変化すると、該32ビット信号が或
る量子化レベルから次のレベルに移ることにより、量子
化された16ビット信号が1LSBの変化(即ち、32
ビット信号の変化より216倍も大きい)を起こす可能性
がある。量子化器のこの大きな非直線(的)応答は、出
力16ビット信号に主観的に邪魔となる歪みをもたら
す。
【0005】この非直線歪みを減らすために、上記32
ビット信号にディザ雑音を加えてから、該信号を16ビ
ットの分解能に量子化している。ディザ雑音は、ランダ
ム(無作為)又は疑似ランダム雑音で、一般に平均値が
0であり、16ビット信号の約±1LSB程度の最大振
幅を有する。ディザ雑音を加えると、上記16ビット信
号のLSBがランダムに量子化され、そのため隣接する
量子化レベル間の粗い階段が「平滑化」される。これ
は、上述の非直線歪みを減らす効果がある。
【0006】信号を量子化するときにディザ雑音を使用
すると、量子化過程での非直線的効果を減じるのに役立
つが、該雑音を信号に故意に加えるため、量子化された
信号の信号対雑音(S/N)比が低下するという結果を
もたらす。この問題を解決するため、ディザ雑音を量子
化された信号から再び差引いたあと該信号を更に処理し
たり、アナログ信号に変換したりすべきである、という
提案がなされた。しかし、それに対する大きな心配は、
同一のディザ雑音信号を差引かねばならない、というこ
とである。即ち、異なる(不正確な)ディザ雑音信号を
差引くと、ディザ雑音によって起きる劣化をなくすどこ
ろか、倍増させることになる。そのため、量子化時に用
いるディザ雑音と、あとで差引くディザ雑音との間の同
期をとる必要があり、これは、量子化段階と雑音減算段
階との間に量子化されたデータを蓄積又は送信するとき
に問題となる可能性がある。
【0007】量子化された信号から減じる(差引く)べ
きディザ雑音と、量子化時に加えるディザ雑音との同一
性を確保する1つの方法は、疑似ランダム雑音発生器を
用いて最初のディザ雑音を発生し、それから同一の同期
した疑似ランダム雑音発生器を用いて量子化された信号
からあとで減じる雑音信号を発生することである。しか
し、これには、2つの疑似ランダム雑音発生器を同期さ
せるための、量子化された信号と共に送信又は蓄積すべ
き同期信号が必要となる。
【0008】WO(PCT出願)94/03988にも
う1つの方法が記載されており、それは、ディザ雑音を
量子化されたデータ自体から決定論的に発生するもので
ある。これは、2つのディザ雑音信号の発生に用いるデ
ータが同一である(量子化器の出力と雑音減算器への入
力である。)ので、同期信号の必要をなくしている。
【0009】しかし、ディザ雑音が量子化された信号か
ら不正確に減算されると、その結果信号を改善するどこ
ろか悪くすることになる、という問題がなお残る。この
問題は、WO94/03988に記載された方法では解
消されない。実際、該文献に認められているように、決
定論的に発生されたディザ雑音を、量子化時にディザを
使わないか又は異なるタイプのディザを使った信号から
減ずると、信号のS/N比が約3dB(デシベル)だけ
低下する可能性がある。WO94/03988は、量子
化されたデータに低ビットレートの「フラグ」を付けて
ディザ雑音減算を使用すべきかどうかを示すことを提案
しているが、かようなフラグは、データ蓄積又は送信の
容量の追加を必要とするであろう。更に、複合データス
トリーム(量子化されたデータ及びフラグ)は、フラグ
が量子化されたデータストリームに正確に関係し続ける
ように、蓄積及び送信時に特別の取扱いを必要とするで
あろう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
課題は、量子化時にディザ雑音が加えられたか否かを示
す指標信号を符号化してディザされ量子化された信号の
中に含ませ、該指標信号を復号してディザ雑音の減算を
行うべきか否かを制御できるデジタル信号処理方式(装
置及び方法)を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1分解能の
入力デジタル信号を処理して、第1分解能より低い第2
分解能の出力デジタル信号を発生する装置であって、指
標(インディケータ)信号に応答し、デジタル雑音信号
を入力デジタル信号に加えてディザされたデジタル信号
を発生し、このディザされたデジタル信号を量子化して
出力デジタル信号を発生する発生手段を具え、該発生手
段は、指標信号の現在の状態に応じて、出力デジタル信
号の少なくとも1つの所定ビットが論理1又は論理0と
なる確率を変える動作をする。
【0012】本発明はまた、量子化されたデータストリ
ームの少なくとも1つの所定ビット(例えばLSB)に
おける論理1及び論理0状態の統計的頻度を変えること
により、指標信号を量子化されたデータストリームに乗
せて符号化する技法を提供している。この頻度は、そう
しない場合、ディザされる量子化技法によって発生され
るデータにおいては、殆ど等しいであろう。上記の1及
び0の確率の変化は、極く軽微に行いうるので実際の量
子化されたデータ(例えば音声データ)に与える影響を
無視することができるが、量子化されたデータストリー
ムのあとの処理において検出することも可能である。
【0013】このように符号化された指標信号は、上述
したタイプの雑音減算を使用すべきことを知らせるの
に、用いうるであろう。或いはまた、該指標信号は、例
えば音声トラック・プログラムの見出し又はデータを複
写する著作権侵害行為を許すための著作権源情報を示す
ことができるであろう。換言すると、この技法を用いて
簡単な「イエス・ノー」指標信号又はもっと複雑なデー
タ、或いはどちらでも符号化できるであろう。
【0014】符号化された指標信号の1つの有用な特質
は、その存在が、正確なデジタル・コピーが量子化され
符号化された信号より成ることを示すことである。換言
すると、指標信号は、符号化されたデータに対して何ら
かのデジタル処理又はデジタル・アナログ変換が行われ
るときに消滅する。このときは、指標信号の存在又はデ
ータを、受信したデータ信号の完全性の検査に使用でき
ることを意味する。また、指標信号を減算が行われるべ
きかどうかを知らせるのに用いる場合、更にデジタル処
理が施される(これは、あとの雑音減算を不適切なもの
にするであろう。)とき、指標信号は消える。
【0015】符号化が量子化されたデータで表される信
号に余り影響しないようにするためには、出力デジタル
信号の少なくとも1つの所定ビットが、出力デジタル信
号の最下位ビット(LSB)であるのがよい。ただし、
1つ以上の他のビットを使用してもよい。
【0016】1つの好都合で便利な具体構成では、上記
発生手段は、ディザされたデジタル信号を量子化して中
間デジタル信号を発生する手段と、中間デジタル信号の
選択されたデータワードの少なくとも1つの所定ビット
を反転して出力デジタル信号を発生する手段とを含む。
【0017】上記反転手段は、中間信号の現在のデータ
ワードの少なくとも1つの所定ビットを、指標信号から
導出される制御信号によって決まる値に設定して、試験
的データワードを発生する手段と、試験的データワード
と入力デジタル信号の対応データワードとの絶対差を検
出する手段と、その差が所定閾値より小さいか否かに応
じて、試験的データワード又は中間デジタル信号のデー
タワードを出力デジタル信号の現在のワードとして供給
する手段とを含むのがよい。
【0018】種々の閾値を用いうるが、好ましい閾値
(符号化過程でデジタル音声信号に約0.003dBの
雑音しか付加しない閾値)は、出力デジタル信号のLS
Bの1/256である。
【0019】指標信号は、所定閾値の2乗を入力デジタ
ル信号のサンプルレートに乗じたものより小さいか又は
これに等しいデータレートを有するのがよい。
【0020】指標信号は上記反転手段を直接制御するの
に使用できるが、その制御信号を、指標信号と周期的に
発振する信号との論理結合によって決めるのがよい。こ
うすると、不所望の符号化による人工雑音を人間の聴覚
感応帯域から外すことができる。発振信号は、入力デジ
タル信号のサンプルレートの1/2にほぼ等しい周波数
とするのがよい。
【0021】符号化されたデータ内のなお聞こえる浮遊
周期的効果を回避するために、上記制御信号を、指標信
号と出力デジタル信号から発生される疑似ランダム・デ
ジタル信号との論理結合によって決めるのがよい。こう
すると、指標信号のエネルギが広い帯域に広がる。疑似
ランダム信号を出力デジタル信号から導出するのは、指
標信号を復号するため疑似ランダム信号をあとで容易に
(同期問題なしに)再生できるからである。
【0022】本発明装置は、出力デジタル信号からデジ
タル雑音信号を発生するための疑似ランダム・デジタル
信号発生器を含むのがよい。この具体構成では、このタ
イプのディザ雑音の使用を指標信号によって知らせるこ
とができる。
【0023】本発明は、他の面からみて、入力デジタル
信号から指標信号を復号する装置を提供する。この装置
の指標信号は、入力信号の少なくとも1つのビットの論
理1又は論理0となる確率を変えることにより符号化さ
れたものである。本装置は、入力デジタル信号の少なく
とも1つの所定ビットにおける論理1及び論理0状態の
頻度を検出する手段と、入力デジタル信号の少なくも1
つの所定ビットに論理1又は論理0状態のどちらが優勢
(多い)かに応じて、指標信号を発生する手段とを具え
る。
【0024】この相補的な復号装置では、論理1及び論
理0の状態の頻度が検出され、この検出結果に応じて指
標信号が発生される。
【0025】本装置は、正又は負どちらか一方の状態を
有し、且つ、現在の状態が入力デジタル信号の少なくと
も1つの所定ビットから導出される制御信号によって決
まる中間信号を発生する手段を具えるのがよい。
【0026】データ符号化の際に用いられる変調過程の
影響を消すために、制御信号を、入力デジタル信号の少
なくとも1つの所定ビットと周期的に発振する信号との
論理結合によって決めるのがよい。該発振信号の周波数
は、入力デジタル信号のサンプルレートのほぼ1/2に
等しい周波数であるのがよい。
【0027】また、該制御信号は、入力デジタル信号の
少なくとも1つの所定ビットと、入力デジタル信号から
発生される疑似ランダム・デジタル信号との論理結合に
よって決めるのがよい。
【0028】本装置は、中間信号を低域通過濾波するた
めのローパスフィルタ(LPF)を具えるのがよい。こ
の場合、絶対値検出手段を該LPFの出力の絶対値検出
に用い、指標信号を絶対値検出手段の出力によって決め
るのがよい。
【0029】本装置はまた、絶対値検出手段によってト
リガされる再トリガ可能な単安定回路を具え、指標信号
を再トリガ可能単安定回路の出力によって決めるのがよ
い。こうすれば、LPFの出力のゼロ交差に関するどん
な問題も解消される。
【0030】この技法を雑音の減算に使用するために、
入力デジタル信号からデジタル雑音信号を発生する疑似
ランダム・デジタル信号発生器と、指標信号の所定状態
に応答し、入力デジタル信号からデジタル雑音信号を減
算して出力デジタル信号を発生する手段とを本装置に具
えるのがよい。
【0031】本技法は、入力デジタル信号がデジタル音
声信号である場合に用いて特に好適である。本発明は、
デジタルテープレコーダのようなデータ記録及び(又
は)再生装置やコンパクトディスク(CD)プレーヤの
ような光学的記録再生装置に用いて特に好適である。
【0032】本発明は、更に他の面からみて、第1分解
能の入力デジタル信号を処理して、第1分解能より低い
第2分解能の出力デジタル信号を発生する方法を提供し
ている。その方法は、入力デジタル信号にデジタル雑音
信号を加えてディザされたデジタル信号を発生し、該デ
ィザされたデジタル信号を量子化して出力デジタル信号
を発生するステップと、指標信号の現在状態に応じて、
出力デジタル信号の少なくとも1つの所定ビットが論理
1か又は論理0となる確率を変化させるステップとを含
んでいる。
【0033】本発明は、4番目の面からみて、入力デジ
タル信号の少なくとも1つの所定ビットが論理1又は論
理0となる確率を変化させることにより、符号化された
指標信号を入力デジタル信号から復号する方法を提供す
る。その方法は、入力デジタル信号の少なくとも1つの
所定ビットにおける論理1及び論理0の状態の頻度を検
出するステップと、入力デジタル信号の少なくとも1つ
の所定ビットにおいて論理1又は論理0状態のどちらが
優勢であるかに応じて指標信号を発生するステップとを
含む。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を具
体的に説明する。図1は、デジタル音声量子化及び記録
装置の概略を示すブロック図である。図1において、音
声信号源10から音声信号は、32ビットのデジタル混
合(ミキシング)操作卓の如き32ビット・デジタル音
声処理装置20によって処理される。処理された32ビ
ット・デジタル音声信号はそれから、32ビット信号を
16ビットのデジタル音声信号45に量子化して落とす
32ビット−16ビット変換器30に送られる。
【0035】変換器30は、信号を量子化する前にディ
ザ雑音を32ビット・デジタル音声信号に加える。これ
は、32ビット−16ビット量子化器の粗い伝達関数を
平滑化するために行われる。ディザ雑音は、32ビット
−16ビット変換器30より出力される16ビット信号
45から疑似ランダム雑音信号を発生する疑似ランダム
・ビット列(PRBS)発生器40より供給される。
【0036】16ビット・デジタル音声信号45はそれ
から、低ビットレート(LBR)データ符号化器50に
送られる。(実際には、量子化及びLBRデータ符号化
動作は、後述の具体構成では一緒に行われる。説明を容
易にするため、図1では順次に行われる動作のように示
した。)LBRデータ符号化器50は、16ビット・デ
ジタル音声信号45に低ビットレート制御信号(指標信
号)を印加する。この制御信号は、量子化された16ビ
ット信号45から発生したディザ雑音を用いて上記信号
を量子化したことを示すものである。これらの低ビット
レート制御データは、あとの雑音減算段を制御するのに
使用することができる。
【0037】これより、LBRデータ符号化器50を詳
しく説明する。しかし、簡単にいえば、LBRデータ符
号化器50では、デジタル音声信号45自身のデータを
僅かに変更することにより、デジタル音声信号45に制
御データ信号を印加するのである。この変更は極めて僅
か(後述参照)であるので、デジタル音声信号45に約
0.003dBの雑音が付加されるにすぎない。この付
加雑音成分は、非常に小さいため結果的に音声信号内で
は殆ど聞こえない。
【0038】LBRデータ符号化器50は、音声データ
に別の指標フラグを付ける(WO94/03988で提
案されているように)のではなく、実際の音声データを
変更するので、符号化されたデジタル音声信号をその
後、普通の16ビット処理及び記録装置を用いて扱うこ
とができる。別のフラグとデジタル音声信号との間の正
確な関係を維持するために、上記信号を特別扱いする必
要はない。
【0039】LBRデータ符号化器50により出力され
る16ビットのデジタル音声信号は、従来の16ビット
・デジタル記録再生装置60に記録することができる。
【0040】図2は、図1の量子化及び記録装置を補う
デジタル音声再生及び雑音減算装置の概略を示すブロッ
ク図である。上記記録再生装置60から再生された16
ビット・デジタル音声信号は、LBRデータ復号器70
に供給され、該復号器70は、LBRデータ符号化器5
0においてデジタル音声データ45に印加されたLBR
制御信号に対応するLBR制御信号75を導出する。
【0041】再生された16ビット・デジタル音声信号
はまた、(LBRデータ復号器70によって変えられず
に)そのまま雑音減算器80に送られ、該減算器80
は、図1のPRBS発生器40と同一のPRBS発生器
40′により、再生された16ビット・デジタル音声信
号から発生されたディザ雑音信号を受ける。雑音減算器
80は、PRBS発生器40′により発生されたディザ
雑音信号を、再生された16ビット・デジタル音声信号
より減じる。
【0042】LBRデータ復号器70により出力される
LBR制御信号75は、マルチプレクサ(切替えスイッ
チ)90を制御し、該マルチプレクサ90は、雑音減算
器80により出力された雑音減算デジタル音声信号か、
又は上記記録再生装置60により再生された16ビット
・デジタル音声信号のどちらか一方を選択する。マルチ
プレクサ90によって選択された信号はそれから、更に
処理されるための出力音声信号として供給される。
【0043】再生されたデジタル音声信号が、該信号を
量子化する前にディザ雑音を加えるためPRBS発生器
40が使用されるものであるとき、雑音減算器80は、
加えられたディザ雑音を除去することにより、再生され
た信号のS/N比を約4.5dBだけ改善することがで
きる。しかし、PRBS発生器40′からのディザ雑音
が、量子化段階でそのタイプの雑音が使われなかったデ
ジタル音声信号から減算されると、雑音減算器80は、
再生されたデジタル音声信号のS/N比を実際に約2.
5dB低下させることになる。したがって、約0.00
3dBの雑音を付加した場合、LBRデータ符号化器5
0及びLBRデータ復号器70は、デジタル音声データ
ストリームへの制御信号を符号化して、雑音減算器80
を使用すべきか否かを制御する手段を提供する。かよう
な制御信号を用いることの潜在的利点(即ち、4.5d
B改善の可能性又は2.5dB劣化の回避)は、LBR
データ符号化過程によって起きる極めて小さい雑音の付
加に比し大きく勝(まさ)ることである。
【0044】これより、図3〜図7を参照してLBRデ
ータ符号化器50及び復号器70の動作を詳細に説明す
る。図3は、ディザ量子化器及び低ビットレートデータ
符号化器の第1の具体例を示す概略図である。図3の回
路は、図1の変換器30、PRBS発生器40及びLB
Rデータ符号化器50に対応するものである。
【0045】図3の回路は、32ビット入力デジタル音
声信号100を受け、量子化された16ビット出力デジ
タル音声信号110を発生するものである。出力信号1
10は、PRBS発生器120への入力として供給され
る。PRBS発生器120(あとで図5を参照して詳述
する。)は、デジタル音声信号110より決定論的に出
力疑似ランダム・ビット列を発生する。PRBS発生器
120の出力は、確率密度関数(PDF)修正器130
に供給され、そこから加算器140に送られ、修正され
たPRBS信号が入力信号100に加算される。
【0046】PRBS発生器120は、長方形の確率密
度関数を有するビット列を発生する。いいかえると、
(16ビット信号の)±1/2 LSB間の考えられる
すべての出力値は同じ確率で発生する。PDF修正器1
30は、PRBS発生器の出力をそれ自身の遅延された
ものから減算することにより、3角形の確率密度関数を
有するように修正された雑音信号を発生する。この雑音
信号は、0値が最も発生確率が高く、−1 LSB及び
+1 LSB間の種々の値xの発生確率が(y−|x
|)即ち(y−絶対値(x))に等しいものである。こ
の形のPDFは、ディザ量子化器に使用する場合、長方
形PDFより適している。
【0047】加算器140の出力における信号は、PD
F修正器130により出力されるディザ雑音を入力デジ
タル音声信号100に加算したものを表す。この信号
は、信号打切り器(signal truncator)150と比較器
160とに並列に供給される。信号打切り器150は、
加算器140の出力を打切って16ビット分解能とし、
打切られた16ビット信号を出力マルチプレクサ170
に供給する。
【0048】打切られた16ビット信号はまた、AND
ゲート180及びORゲート190に並列に供給され
る。ANDゲート180の第2入力は16進数のFFF
Eであり、したがって、ANDゲート180の出力は、
打切り器150により発生された打切られた16ビット
信号に等しいが、そのLSBは常に0にセットされる。
同様に、ORゲート190の第2入力は16進数の00
01であり、したがって、ORゲート190の出力にお
ける信号は、そのLSBが常に1にセットされる。
【0049】低ビットレート(LBR)データは、この
例では、PRBS発生器120及びPDF修正器130
により発生されたディザ雑音が加算されていることを示
す指標信号であり、マルチプレクサ200に制御入力と
して供給される。マルチプレクサ200は、ANDゲー
ト180の出力又はORゲート190の出力のどちらか
一方を、比較器160の第2入力及び出力マルチプレク
サ170の第2入力に供給する。このように構成する
と、マルチプレクサ200は、LSBビットが常にLB
Rデータ(指標信号)の現在状態に等しくセットされ
た、打切られた16ビット信号に等しい出力信号を供給
することになる。
【0050】比較器160は、マルチプレクサ200の
出力と加算器140の出力との差を検出し、誤差信号を
発生する。誤差信号の絶対値が絶対値検出器(abs)
210によって検出され、この絶対誤差値はそれから、
比較器220によって閾値と比較される。絶対誤差値が
閾値より小さければ、出力マルチプレクサ170は、マ
ルチプレクサ200の出力を選択して出力デジタル音声
信号110を作る。絶対誤差値が閾値より大きいか又は
これに等しければ、出力マルチプレクサ170は、信号
打切り器150の出力を直接選択して出力デジタル音声
信号110を作る。
【0051】図3の回路の作用は、LBRデータの状態
に応じて、出力デジタル音声信号110のLSBにおけ
る論理1及び論理0の頻度を少しだけ変えることであ
る。LBRデータが論理1である場合、出力デジタル音
声信号110のLSBにおいて論理1がやや優勢とな
り、論理0である場合はその逆となる。しかし、閾値及
び比較器220の使用により、閾値より誤差が小さくな
る場合にのみ、出力デジタル音声信号110のLSBが
0から1に変えられる(逆の場合も同様)ことになる。
LSBの状態を変えることにより生じる誤差が閾値より
大きいか又はこれに等しい場合は、変更は行われない。
【0052】本例では、閾値をLSBの1/256に設
定する。これには、2つの作用がある。第1は、256
サンプル毎に約1音声サンプルについてLSBを0から
1に又はその反対に変更することであり、第2は、変更
によって生じる誤差がLSBの1/256より小さいと
きにのみ、変更を行うことである。この低い誤差は、量
子化しようとする(即ち雑音加算後の)32ビット・サ
ンプルが2つの隣接する16ビット量子化レベル間の境
界の極めて近くにあるときに、発生する。1/256
LSBのような低い閾値を用いると、LBRデータ符号
化によって生じる出力デジタル音声信号110に付加さ
れる雑音成分は、約0.003dBにすぎなくなる。
【0053】1/256 LSBの閾値を用いるとき、
LBRデータに適当なデータレートは、入力デジタル信
号のサンプルレートの(1/256)2 倍となる。一般
に、適当なデータレートは、閾値の2乗を入力サンプル
レートに乗じたものより小さいか又はこれに等しい。
【0054】LBRデータ符号化回路を使用しなかった
場合、出力デジタル音声信号110における論理1及び
論理0の頻度は、ディザされた量子化処理のためほぼ同
じである。LBRデータ符号化回路を上述した閾値で使
用すると、出力デジタル音声信号110における論理1
及び論理0の頻度は、夫々約257/512及び255
/512に(LBRデータが1に等しい場合)変わり、
LBRデータが0に等しい場合は逆になる。出力デジタ
ル音声信号110における論理1又は論理0のどちから
一方のこの僅かな優勢は、検出することができ、雑音減
算をあとの段階で行うべきか否かを示すのに使用でき
る。
【0055】図4は、図3の装置を補う、低ビットレー
トデータ復号器及び雑音減算器の第1の具体例を示す概
略図である。図4の回路は、入力デジタル音声信号25
0を受け、出力デジタル音声信号260を供給する。入
力デジタル音声信号250は、図3の回路の量子化され
た出力デジタル音声信号110の、その後記録された
り、送信されたりしたものに相当する。
【0056】入力デジタル音声信号250は、PRBS
発生器120′及び出力マルチプレクサ270に並列に
供給される。PRBS発生器120′は、図3のPRB
S発生器120と同一であり、その出力は、図3のPD
F修正器130と同一のPDF修正器130′に供給さ
れる。こうすると、PDF修正器130′の出力は、図
3のPDF修正器130の出力が出力デジタル音声信号
110によって決まるのと全く同様に、入力デジタル音
声信号250によって決まる。
【0057】PDF修正器130′によって発生された
ディザ雑音は、減算器280により入力信号250から
減算される。図3の装置によってデータが量子化された
場合、この減算処理により、信号を最初に量子化する前
に加算器140によって付加されたディザ雑音が除去さ
れる。雑音が減算された信号は減算器280より出力マ
ルチプレクサ270に送られ、該マルチプレクサは、制
御信号290(後述参照)の制御の下に、出力デジタル
信号260として雑音減算された信号又は入力デジタル
信号250のどちらか一方を選択する。
【0058】入力デジタル信号250のLSBは、2入
力が夫々+1及び−1の一定値に接続されたマルチプレ
クサ300の動作を制御する。入力信号250のLSB
が論理1の場合、マルチプレクサ300は、+1の一定
値をその出力として供給する。同様に、入力信号250
のLSBが論理0の場合、マルチプレクサ300は、−
1の一定値をその出力として送出する。
【0059】マルチプレクサ300の出力は、ローパス
フィルタ(LPF)310に送られる。該フィルタは、
本例では従来設計の3タップ・デジタルLPFである。
入力信号250のLSBにおける論理1及び論理0の頻
度が等しい場合、マルチプレクサ300の出力において
も+1及び−1の頻度は等しくなる。このため、マルチ
プレクサ300の出力の平均は0になり、したがって、
LPF310の出力は殆ど0になる。
【0060】しかし、入力信号250のLSBにおいて
論理1又は論理0が僅かに優勢になれば、LPF310
は、論理1又は論理0のいずれが優勢かに応じて正又は
負のどちらかとなる非ゼロ値を出力する。
【0061】LPF310の出力は、シュミット・トリ
ガ回路320及び絶対値検出器330に並列に供給され
る。シュミット・トリガ320は、従来設計のもので、
論理1又は論理0のどちらが優勢かを示す、LPF31
0の正又は負の出力を検出して、LPF310の出力の
極性に応じた「クリーンな」デジタルデータ出力340
を供給する。
【0062】絶対値検出器330は、LPF310の出
力を修正してゼロ出力(入力信号250のLSBにおけ
る論理1及び論理0の頻度が等しい場合)又は正の出力
(入力信号250のLSBにおいて論理1又は論理0が
優勢の場合)のいずれか一方を発生する。絶対値検出器
330の出力は、従来設計の再トリガ可能な単安定(M
/S)回路350に送られる。再トリガ可能M/S回路
350の目的は、入力信号250に対してLBRデータ
符号化が用いられたかどうかを示す検出出力信号360
を与えることである。ただし、この信号は、実際に符号
化されたLBRデータとは無関係である。再トリガ可能
M/S回路350は、一旦絶対値検出器330の正に向
かう出力によってトリガされると、所定の約1秒間トリ
ガされたままである。これはLPF310の出力の一時
的なゼロ交差の間、検出出力360を高レベルに維持す
るために行うものである。これらのゼロ交差は、入力信
号250のLSBについて符号化された隣接データビッ
トが1から0に又はその逆に変化する(LPF310の
対応する出力が+1から−1に変化してその間にゼロ交
差をする。)ときに発生する。
【0063】この具体例では、検出出力360は、量子
化段でディザ雑音が加えられたことを示すのに用いる。
したがって、検出出力360は、出力マルチプレクサ2
70を制御する制御信号290として使用される。
【0064】図5は、疑似ランダム・ビット列(PRB
S)発生器の具体例を示す概略図である。図5の回路5
20は、入力信号400を受け、2つの出力信号41
0,420を発生する。2つの出力信号の必要性は、図
6及び7を参照してあとで説明する。ただし、図5の回
路は、出力信号420のみを用いて図3及び4のPRB
S発生器120,120′として使用してもよい。
【0065】入力信号400は、排他的ORゲート43
0、遅延要素440及びフィードバック加算器450よ
り成るループ回路に供給される。遅延要素440の出力
は、出力410として用いられる第1の疑似ランダム・
ビット列を形成する。この信号はまた、一連の遅延要素
470の帰還ループの一部として接続された排他的OR
ゲート460に供給される。排他的ORゲート460の
出力は、図5のPRBS発生器の他方の出力420を形
成する。
【0066】疑似ランダム・ビット列の発生原理は、確
立されていて、例えば「電子技術(ジ・アート・オブ・
エレクトロニクス)」(ホロウィッツ・アンド・ヒル,
ケンブリッジ大学出版,1988年)に記載されてい
る。ビット列は、一連の遅延要素470の列に沿って進
行し、この遅延要素の列に沿う異なる個所からタップさ
れた値が排他的ORゲート480によって結合され、そ
れから遅延要素470の列にフィードバックされる。
【0067】図6は、ディザされる量子化器及び低ビッ
トレートデータ符号化器の第2の具体例を示す概略図で
ある。図6の回路内の多くの要素は、図3の回路に使用
したものと同一である。これらの要素は、図3で用いた
符号と同じもので示し、説明を省略する。
【0068】図6の回路は、図3の回路で発生する可能
性がある潜在的な問題を解決するものである。この潜在
的問題は、量子化されたデータストリームのLSBにお
ける論理1及び論理0の頻度を変えるのに用いられる低
ビットレート(LBR)データが、人間の聴覚感応帯域
内にある成分を有することがあるために発生する。換言
すると、或る状態の下では、聴取者に、再構成された音
声信号内の低ビットレートデータの影響が聞こえるので
ある。
【0069】これを克服するため、図6では、LBRデ
ータをまず、音声サンプリング周波数の2分の1(fs
/2)で動作する発振器500の出力と結合する。この
結合は、排他的ORゲート510で行われ、LBRデー
タを、音声サンプリング周波数の1/2の搬送波の上に
乗せ(即ち、人間の聴覚感応帯の十分外側におき)、実
効的に変調するものである。再構成された音声信号の中
でかすかに聞こえることがある、変調されたLBRデー
タの残留する反復成分をなくすため、排他的ORゲート
510の出力を、図5のPRBS発生器520の出力4
10と、もう1つの排他的ORゲート530で結合す
る。このように変調されたLRBデータを疑似ランダム
・ビット列と結合することにより、LBRデータのエネ
ルギが広い周波数範囲に広がり、聞こえる可能性がずっ
と減少する。
【0070】排他的ORゲート530の出力は、前述し
たのと同様なやり方でマルチプレクサ200を制御す
る。
【0071】図7は、図6の装置を補う、低ビットレー
トデータ復号器及び雑音減算器の第2の具体例を示す概
略図である。図7の装置は、図5のPRBS発生器52
0と同一のPRBS発生器520′を使用する。更に、
図7の回路の多くの要素は、図4の回路において対応す
る番号を付したものと同一である。
【0072】図7において、入力信号250のLSB
は、排他的ORゲート550にて、図6の発振器500
と同一の発振器500′の出力と結合される。排他的O
Rゲート550の出力は、それからもう1つの排他的O
Rゲート560に送られ、そこで、PRBS発生器52
0′の出力410と結合される。入力信号250のLS
Bを発振器の出力及びPRBS発生器の出力410と結
合することにより、低ビットレートデータは、図6の回
路で行われた変調動作が逆に行われて、実効的に復調さ
れる。
【0073】出力データ340は、発振器500に対す
る発振器500′の位相によって決まるので、従来の極
性に無関係の符号化体系を用いて不明瞭さを避けること
ができる。
【0074】排他的ORゲート560の出力はそれか
ら、図4のマルチプレクサ300と同一の動作をするマ
ルチプレクサ300を制御するのに使用される。
【0075】上述した符号化又は復号装置は、テープ装
置のようなデジタル記録及び(又は)再生装置や光学的
記録再生装置(例えばCDプレーヤ)の中に組入れるこ
とができる。LBRデータはそれから、上記装置内の雑
音減算回路のオン・オフ切替えに使用することができ
る。
【0076】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明によれば、デ
ィザ雑音が量子化された信号から不正確に減算されてS
/N比が低下することを避けることができる。また、フ
ラグを付けてディザ雑音減算の是非を示す方法に比し、
容量の増加その他の特別の処置を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデジタル音声量子化及び記録装置
の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明によるデジタル音声再生及び雑音減算装
置の概略を示すブロック図である。
【図3】ディザされる量子化器及び低ビットレートデー
タ符号化器の第1の具体例を示す概略図である。
【図4】低ビットレートデータ復号器及び雑音減算器の
第1の具体例を示す概略図である。
【図5】疑似ランダム・ビット列(PRBS)発生器の
具体例を示す略式回路図である。
【図6】ディザされる量子化器及び低ビットレートデー
タ符号化器の第2の具体例を示す概略図である。
【図7】低ビットレートデータ復号器及び雑音減算器の
第2の具体例を示す概略図である。
【符号の説明】
30,40,50 発生手段 200 反転手段(マルチプレクサ) 160,210 絶対差検出手段 170 出力デジタル信号供給手段(出力マルチプレク
サ) 40,40′,120,120′,520,520′
疑似ランダム・デジタル信号発生器(PRBS発生器) 300,310 頻度検出手段 300 中間信号発生手段(マルチプレクサ) 310 ローパスフィルタ 330,350 指標信号発生手段 330 絶対値検出手段 350 再トリガ可能単安定回路 280,270 雑音減算出力デジタル信号発生手段

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1分解能の入力デジタル信号を処理し
    て、該第1分解能より低い分解能の第2分解能の出力デ
    ジタル信号を発生する装置であって、 指標信号に応答し、デジタル雑音信号を上記入力デジタ
    ル信号に加えてディザされたデジタル信号を発生し、こ
    のディザされたデジタル信号を量子化して出力デジタル
    信号を発生する発生手段を具え、 該発生手段は、上記指標信号の現在の状態に応じて、上
    記出力デジタル信号の少なくとも1つの所定ビットの論
    理1又は論理0となる確率を変える動作をするものであ
    るデジタル信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記出力デジタル信号の少なくとも1つ
    の所定ビットは、上記出力デジタル信号の最下位ビット
    である請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 上記発生手段は、上記ディザされたデジ
    タル信号を量子化して中間デジタル信号を発生する手段
    と、上記出力デジタル信号を発生するために上記中間デ
    ジタル信号の選択されたデータワードの少なくとも1つ
    の所定ビットを反転させる手段とを含む請求項1の装
    置。
  4. 【請求項4】 上記反転手段は、 上記中間信号の現在のデータワードの少なくとも1つの
    所定ビットを、上記指標信号から導出された制御信号に
    よって決まる値に設定し、これにより試験的データワー
    ドを発生する手段と、 上記試験的データワードと上記入力デジタル信号の対応
    するデータワードとの絶対差を検出する手段と、 上記差が所定の閾値より小さいか否かに応じて、上記試
    験的データワード又は上記中間デジタル信号の上記デー
    タワードを、上記出力デジタル信号の現在のワードとし
    て供給する手段とを含む請求項3の装置。
  5. 【請求項5】 上記閾値が上記出力デジタル信号の最下
    位ビットの1/256である請求項4の装置。
  6. 【請求項6】 上記指標信号は、上記入力デジタル信号
    のサンプルレートに所定閾値の自乗を乗じたものより小
    さいか又はこれに等しいデータレートを有する請求項4
    又は請求項5の装置。
  7. 【請求項7】 上記制御信号は、上記指標信号を周期的
    に発振する信号と論理結合したものによって決まる請求
    項4〜6のいずれか1項の装置。
  8. 【請求項8】 上記発振信号は、上記入力デジタル信号
    のサンプルレートの1/2にほぼ等しい周波数を有する
    請求項7の装置。
  9. 【請求項9】 上記制御信号は、上記指標信号を上記出
    力デジタル信号から発生された疑似ランダム・デジタル
    信号と論理結合したものによって決まる請求項4〜8の
    いずれか1項の装置。
  10. 【請求項10】 上記出力デジタル信号よりデジタル雑
    音信号を発生する疑似ランダム・デジタル信号発生器を
    含む請求項1〜9のいずれか1項の装置。
  11. 【請求項11】 上記指標信号は、上記デジタル雑音信
    号が上記出力デジタル信号より発生されたことを少なく
    とも示すものである請求項10の装置。
  12. 【請求項12】 上記入力デジタル信号は32ビットの
    分解能を有し、上記出力デジタル信号は16ビットの分
    解能を有する請求項1〜11のいずれか1項の装置。
  13. 【請求項13】 入力デジタル信号の少なくとも1ビッ
    トの論理1又は論理0となる確率を変えることにより符
    号化された指標信号を上記入力デジタル信号から復号す
    る装置であって、 上記入力デジタル信号の少なくとも1つの所定ビットに
    おける論理1及び論理0状態の頻度を検出する手段と、 上記入力デジタル信号の少なくとも1つの所定ビットに
    おいて論理1又は論理0の状態のどちらが優勢であるか
    に応じて、上記指標信号を発生する手段とを具えた入力
    デジタル信号から指標信号を復号する装置。
  14. 【請求項14】 上記少なくとも1つの所定ビットは、
    上記入力デジタル信号の最下位ビットである請求項13
    の装置。
  15. 【請求項15】 正又は負のどちらか一方の状態を有す
    る中間信号を発生する手段であって、該中間信号の現在
    の状態が、上記入力デジタル信号の少なくとも1つの所
    定ビットより導出された制御信号によって決まる中間信
    号発生手段を含む請求項13又は請求項14の装置。
  16. 【請求項16】 上記制御信号は、上記入力デジタル信
    号の少なくとも1つの所定ビットを周期的に発振する信
    号と論理結合したものによって決まる請求項15の装
    置。
  17. 【請求項17】 上記発振信号は、上記入力デジタル信
    号のサンプルレートの1/2にほぼ等しい周波数を有す
    る請求項16の装置。
  18. 【請求項18】 上記制御信号は、上記入力デジタル信
    号の少なくとも1つの所定ビットを、上記入力デジタル
    信号から発生された疑似ランダム・デジタル信号と論理
    結合したものによって決まる請求項15〜17のいずれ
    か1項の装置。
  19. 【請求項19】 上記中間信号を低域通過濾波するロー
    パスフィルタを含む請求項15〜18のいずれか1項の
    装置。
  20. 【請求項20】 上記ローパスフィルタの出力の絶対値
    を検出する絶対値検出手段を含み、上記指標信号が該絶
    対値検出手段の出力によって決まる請求項19の装置。
  21. 【請求項21】 上記絶対値検出手段によってトリガさ
    れる動作をする再トリガ可能な単安定回路を含み、上記
    指標信号が該再トリガ可能単安定回路の出力によって決
    まる請求項2の装置。
  22. 【請求項22】 上記入力デジタル信号からデジタル雑
    音信号を発生する疑似ランダム・デジタル信号発生器
    と、 上記指標信号の所定状態に応答し、上記デジタル雑音信
    号を上記入力デジタル信号から減算して出力デジタル信
    号を発生する手段とを含む請求項13〜21のいずれか
    1項の装置。
  23. 【請求項23】 上記入力デジタル信号がデジタル音声
    信号である請求項1〜22のいずれか1項の装置。
  24. 【請求項24】 請求項1〜23のいずれか1項の装置
    を有するデータ記録及び(又は)再生装置。
  25. 【請求項25】 第1分解能の入力デジタル信号を処理
    して、該第1分解能より低い第2分解能の出力デジタル
    信号を発生する方法であって、 デジタル雑音信号を上記入力デジタル信号に加えてディ
    ザされたデジタル信号を発生し、このディザされたデジ
    タル信号を量子化して出力デジタル信号を発生するステ
    ップと、 指標信号の現在状態に応じて、上記出力デジタル信号の
    少なくとも2つの所定ビットの論理1又は論理0となる
    確率を変えるステップとを含むデジタル信号処理方法。
  26. 【請求項26】 入力デジタル信号の少なくとも1ビッ
    トの論理1又は論理0となる確率を変えることにより符
    号化された指標信号を上記入力デジタル信号から復号す
    る方法であって、 上記入力デジタル信号の少なくとも1つの所定ビットに
    おける論理1及び論理0状態の頻度を検出するステップ
    と、 上記入力デジタル信号の少なくとも1つの所定ビットに
    おいて論理1又は論理0状態のどちらが優勢であるかに
    応じて、上記指標信号を発生するステップとを含む入力
    デジタル信号から指標信号を復号する方法。
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