JPH0897648A - センスアンプ回路及び半導体集積回路 - Google Patents

センスアンプ回路及び半導体集積回路

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JPH0897648A
JPH0897648A JP25305294A JP25305294A JPH0897648A JP H0897648 A JPH0897648 A JP H0897648A JP 25305294 A JP25305294 A JP 25305294A JP 25305294 A JP25305294 A JP 25305294A JP H0897648 A JPH0897648 A JP H0897648A
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JP
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circuit
amplifier circuit
transistor
sense amplifier
pair
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JP25305294A
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Kei Kato
圭 加藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定電流特性の安定なセンスアンプ回路を提供
する 【構成】 パワースMOSFET71と並列接続した電
流制御MOSFET72,73とにより差動アンプAM
P1,AMP2のパワースイッチ回路27を構成する。
MOSFET72,73のゲートに供給される電圧はセ
ンスアンプ活性化状態において電源電圧の中間電位とさ
れ、MOSFET72,73におけるドレイン電圧の変
化に対して電流一定とされる当該電圧範囲を広くでき
る。必要な電流量はMOSFET72,73の並列接続
形態によって保証する。相補信号線CD,CD*の極性
が入れ替わる過渡期間においてノードN6,N7の電圧
が変動しても差動アンプAMP1,AMP2の動作電流
の変化を最小限とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセンスアンプ及びそれを
内蔵した半導体集積回路に関し、例えばSRAM(スタ
ティック・ランダム・アクセス・メモリ)に適用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】複数個のスタティック型メモリセルをマ
トリクス配置して成るSRAMにおいては、相補コモン
データ線に出力されたメモリセルのデータを差動増幅す
るためにセンスアンプ回路が設けられる。センスアンプ
回路には選択的にそれを活性化させるためのパワースイ
ッチスイッチが設けられており、例えば実開昭56−1
15798号に記載されるようにそのスイッチは1個の
MOSトランジスタによって構成することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は図8に示さ
れるセンスアンプ回路をSRAMに適用することについ
て検討した。このセンスアンプ回路は十分な出力電圧振
幅を得るために直列2段の差動増幅段を有する。初段増
幅回路はnチャンネル型差動入力MOSトランジスタを
有する一対の差動増幅回路AMP1,AMP2を有し、
相補コモンデータ線CD,CD*(記号*はそれが付さ
れていない信号若しくは信号線に対してレベル反転され
たものであることを意味する)に対する差動入力の極性
が逆にされている。次段増幅回路はpチャンネル型差動
入力MOSトランジスタを有する差動増幅回路AMP3
によって構成され、夫々の初段差動増幅増幅回路AMP
1,AMP2のシングルエンド出力を差動入力として動
作される。初段差動増幅回路AMP1,AMP2のパワ
ースイッチは双方に共通のnチャンネル型MOSトラン
ジスタQ1によって構成される。相補コモンデータ線C
D,CD*に読出される信号は高電位側の電源電圧Vc
c寄りで相補的に変化され、差動増幅回路はAMP1,
AMP2はそれをnチャンネル型差動入力MOSトラン
ジスタで受けることにより増幅動作を行い、さらに次段
の差動増幅回路AMP3はpチャンネル型差動入力MO
Sトランジスタにて一対の差動入力に対して大きなオン
抵抗比を得ることによって出力信号振幅を一対の電源電
圧VccとGNDとの間で変化させるように増幅動作を
行う。
【0004】ここで、センスアンプ回路を活性化すると
きはパワースイッチMOSトランジスタQ1はオン状態
にされる。この状態において読み出しサイクルが変化さ
れて相補コモンデータ線CD,CD*の極性が入れ替わ
る過渡期間においてはパワースイッチMOSトランジス
タQ1のドレイン電圧が変動し、それによってそのドレ
イン電流も変化される。このような電流変化は差動増幅
回路AMP1,AMP2の動作電流を変化させるから、
センスアンプ回路の動作の安定性という観点からすると
極力小さいことが望ましい。特に高速動作される論理L
SI(半導体集積回路)に搭載されて高速アクセスされ
るようなSRAMの場合にはデータの読み出しサイクル
タイムが短いことから、そのような動作電流の変化が読
み出しサイクルの切り替わりに起因して発生し、その後
の増幅動作に無視し得ない影響を与えて誤動作を生ずる
虞のあることが本発明者によって明らかにされた。
【0005】本発明の目的は、定電流特性の安定なセン
スアンプ回路を提供することにある。本発明の別の目的
は、データ読み出し動作の高速化に最適なセンスアンプ
を提供することにある。
【0006】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0008】すなわち、図1に代表的に示されるよう
に、センスアンプ回路(27)は、それぞれ第1導電型
のトランジスタから成るカレントミラー負荷回路とそれ
に接続された第2導電型の差動入力トランジスタとを備
えて相補信号を差動増幅するとともに、相補信号に対す
る差動入力の極性が相互に逆にされた一対の差動増幅回
路(AMP1,AMP2)と、上記一対の差動増幅回路
に共通のパワースイッチ回路(70)とを供え、上記パ
ワースイッチ回路は、各差動入力トランジスタに共通接
続された第2導電型のパワースイッチトランジスタ(7
1)と、上記差動増幅回路に一対一対応で設けられ当該
差動増幅回路の参照電流経路側の出力(N3,N4)を
制御端子に受けて上記パワースイッチトランジスタと電
源端子(GND)との間に並列配置された相互に同一ト
ランジスタサイズの一対の第2導電型の電流制御トラン
ジスタ(72,73)と、から成る。
【0009】一対の差動増幅回路の動作電流の変動を更
に小さくするには、上記パワースイッチトランジスタに
は上記電流制御トランジスタよりも大きなトランジスタ
サイズを設定するとよい。
【0010】センスアンプ回路の出力振幅を大きくする
には、第2導電型のトランジスタから成るカレントミラ
ー負荷と、それに接続され上記一対の差動増幅回路にお
けるミラー電流経路側の出力を受ける第1導電型の一対
の差動入力トランジスタを備えた後段増幅回路(AMP
3)を更に設けるとよい。
【0011】上記センスアンプ回路はSRAMやそれを
内蔵した論理LSIなどの半導体集積回路の適用でき
る。
【0012】
【作用】上記した手段によれば、センスアンプ回路(2
7)の活性/非活性を制御するパワースイッチトランジ
スタ(71)に直列配置した一対の電流制御トランジス
タ(72,73)のゲートに供給される電圧(ノードN
3,N4)は、センスアンプ活性化状態において一対の
電源電圧の中間電位とされ、これが、当該並列接続され
た電流制御トランジスタ(72,73)におけるドレイ
ン電圧の変化に対してドレイン電流一定とされる当該電
圧範囲を広くする。
【0013】このとき電流制御トランジスタ(72,7
3)のゲート電圧は電源電圧の中間レベルであるから、
夫々の電流制御トランジスタ(72,73)のコンダク
タンスはゲート電圧が電源電圧(Vcc)の場合に比べ
て小さくされるが、電流制御トランジスタ(72,7
3)は並列接続されることによって必要な電流供給能力
を得る。
【0014】上記パワースイッチトランジスタ(71)
のゲート幅を電流制御トランジスタ(72,73)より
も大きくすると、そのオン状態においては比較的大きな
コンダクタンスを持つようにされるから、パワースイッ
チ回路70の入力ノード(N7)の電圧の変化に対して
電流一定とされる当該電圧範囲を広くすることができ
る。
【0015】それらのことが、パワースイッチトランジ
スタ(71)のオン状態において入力相補信号の極性が
入れ替わる過渡期間においてパワースイッチ回路(2
7)への印加電圧(ノードN6,N7の電圧)が変動す
ることにより電流も変化されようとするが、その変化を
抑えて、差動増幅回路(AMP1,AMP2)の動作電
流の変化を最小限とする。したがって、センスアンプ回
路(27)の動作の安定性という点においてそのような
不所望な動作電流の変化が小さくされる。特に高速動作
される論理LSI(半導体集積回路)に搭載されて高速
アクセスされるようなSRAMの場合にはデータの読み
出しサイクルタイムが短いことから、そのような動作電
流の変化が読み出しサイクルの切り替わりに起因して発
生されてもその後の増幅動作に無視し得ない影響を与え
て誤動作を引き起こす虞を解消することができる。
【0016】上記電流制御トランジスタ(72,73)
のゲートに供給すべき中間レベルは夫々の差動増幅回路
AMP1,AMP2における参照電流経路側の出力(ノ
ードN3,N4)を用いて得るため、当該参照電流経路
側の出力(ノードN3,N4)の相互の電位関係はセン
スアンプ回路の入力相補信号の論理値の如何に関わらず
一定とされることから、特別に中間レベルを形成する回
路を要しない。
【0017】センスアンプ回路(27)の非活性化状
態、即ちパワースイッチトランジスタ(71)のオフ状
態において、参照電流経路側の出力(ノードN3,N
4)レベルは電源電圧とされる。このことは、パワース
イッチトランジスタ(71)のターン・オンによるセン
スアンプ回路(27)の非活性状態から活性状態への変
化において、一対の電流制御トランジスタ(72,7
3)のターン・オン動作を高速化でき、センスアンプ回
路(27)の非活性状態から活性状態への良好な応答性
を得る。
【0018】
【実施例】図5には本発明の一実施例に係るASIC
(アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテ
ッド・サーキット)形式の半導体集積回路(ASIC IC)
が示される。この半導体集積回路は、例えば公知のCM
OS半導体集積回路製造技術によって1個の単結晶シリ
コンに形成されて成る機能埋め込みゲートアレイとして
位置付けられる。1はゲートアレイ部、2,3は埋め込
みマクロセルとしてのSRAM(スタティック・ランダ
ム・アクセス・メモリ)である。ゲートアレイ部1は多
数のCMOS基本セルが配置された敷詰めゲート領域に
対してユーザ仕様によって所要の論理回路が形成された
領域である。図においてはメモリコントロールロジック
が代表的に図示されている。SRAM2,3は特に制限
されないが、メモリコントロールロジックから供給され
るイネーブル信号CLKによって動作が選択され、その
状態においてメモリコントロールロジックから供給され
るアドレス信号ADR、リードライト信号R/Wの変化
に追従してスタティックにリードライト動作される。し
たがって、SRAM2,3はゲートアレイ部1の論理動
作速度に応じて高速にアクセス動作可能でなければなら
ない。例えば100MHzで動作される。特に制限され
ないが、SRAM2はバッファ或いはレジスタアレイと
して利用され、SRAM3は比較的記憶領域の大きなデ
ータ一次記憶領域或いはゲートアレイ部1に含まれる論
理回路のワーク領域とされる。尚、同図においてDin
は書込みデータでありメモリコントロールロジックから
出力され、Doutはゲートアレイ部1の論理回路への
読み出しデータである。
【0019】図6には代表的に上記一つのSRAM2の
ブロック図が示される。SRAM3も基本的な構成は同
様である。同図において20は、後に詳述するように複
数個のスタティック型メモリセルMCをマトリクス配置
して成るメモリセルアレイであり、メモリセルの選択端
子はロウ方向毎にワード線WLに結合され、メモリセル
のデータ入出力端子はカラム方向毎に相補データ線B
L,BL*に結合される。それぞれの相補データ線は、
カラム選択回路21を介して相補コモンデータ線CD,
CD*に共通接続されている。
【0020】アドレス信号ADRはノンアドレスマルチ
プレクス形式でアドレスバッファ22に供給さて内部相
補アドレス信号とされ、その内のロウアドレス信号はロ
ウプリデコーダ23を経てロウアドレスデコーダ24に
供給される。内部相補アドレス信号とされたカラムアド
レス信号はカラムプリデコーダ25を経てカラムアドレ
スデコーダ26に供給される。ロウアドレスデコーダ2
4はロウアドレス信号に応じた1本のワード線を選択レ
ベルにする。所定のワード線が選択レベルにされると、
このワード線に結合されたメモリセルが選択される。カ
ラムアドレスデコーダ26はカラムアドレス信号に応じ
た1組の相補データ線を相補コモンデータ線CD,CD
*に導通させるようにカラムスイッチ回路21を制御す
る。リードアクセスが指示されている場合、メモリセル
からの読み出し信号を受ける相補コモンデータ線CD,
CD*の電位は、センスアンプ回路27で増幅され、出
力バッファ28を介して読み出しデータが外部に出力さ
れる。ライトアクセスが指示されている場合、書込みデ
ータを受ける入力バッファ29の出力によって相補コモ
ンデータ線が駆動され、それに導通されているメモリセ
ルにデータが書き込まれる。
【0021】図7には上記メモリセルアレイ及びメモリ
セルの詳細な一例が示される。同図に示されるメモリセ
ルは、pチャンネル型MOSトランジスタ40p,41
pとnチャンネル型MOSトランジスタ40n,41n
とによって構成された一対のCMOSインバータを備
え、相互に一方のCMOSインバータの出力端子が他方
のCMOSインバータの入力端子に交差結合されてスタ
ティックラッチを構成し、そのスタティックラッチの一
対の出力には夫々nチャンネル型選択MOSトランジス
タ42,43が接続されて成る。メモリセルMCは高抵
抗負荷型であってもよい。上記MOSトランジスタ4
2,43のゲート電極はワード線WL(m)に結合さ
れ、ワード線WL(m)が選択レベルに駆動されること
によってMOSトランジスタ42,43がオンされ、そ
れによってメモリセルMCが相補データ線BL(0),
BL(0)*に導通される。データ線BL(0),BL
(0)*〜BL(n),BL(n)*は、それぞれ負荷
素子としてのpチャンネル型MOSトランジスタ44,
45を介して高電位側電源電圧Vccに結合される。こ
のMOSトランジスタ44,45のゲート電極は接地電
位GNDとされ、それにより、相補データ線BL
(0),BL(0)*〜BL(n),BL(n)*は、
MOSトランジスタ44,45を介して電源電圧Vcc
にプリチャージされるようになっている。さらに、相補
データ線BL(0),BL(0)*〜BL(n),BL
(n)*は、図6のカラム選択回路21に含まれる選択
スイッチとしてのpチャンネル型MOSトランジスタ4
6、47を介して相補コモンデータ線CD,CD*に結
合される。図6のカラムアドレスデコーダ26から出力
されるカラム選択信号y−sw(0)〜y−sw(n)
は、上記MOSトランジスタ46,47のゲート電極に
与えられ、当該MOSトランジスタ46,47がオンさ
れた場合に、それに対応される一対の相補データ線B
L,BL*が相補コモンデータ線CD,CD*に導通さ
れるようになっている。メモリセルMCから相補コモン
データ線CD,CD*に与えられる相補的な読出し信号
のレベル差は、本実施例に従えば0.4V程度(Vcc
=3.3V、GND=0V)と小さく、センスアンプ回
路27がそれを増幅してから、出力バッファ28に伝達
する。
【0022】図1には上記センスアンプ回路27の一例
が示される。このセンスアンプ回路27は、メモリセル
のデータを増幅する初段増幅回路FSAと、この初段増
幅回路FSAの後段に配置され、当該初段増幅回路FS
Aの出力を増幅する後段増幅回路としての差動増幅回路
AMP3とが結合されて成る。上記初段増幅回路FSA
は、互いに同一構成とされる二つの電圧差動型の差動増
幅回路AMP1,AMP2が並列接続されることによっ
て、一対の増幅出力を得るようにしている。
【0023】上記差動増幅回路AMP1は、nチャンネ
ル型の一対の差動入力MOSトランジスタ50,51
と、pチャンネル型MOSトランジスタ52,53から
なるカレントミラー負荷とを供え、MOSトランジスタ
50のゲートはCD*に、MOSトランジスタ51のゲ
ートはCDに結合される。上記差動増幅回路AMP2
は、nチャンネル型の一対の差動入力MOSトランジス
タ54,55と、pチャンネル型MOSトランジスタ5
6,57からなるカレントミラー負荷とを供え、MOS
トランジスタ54のゲートはCDに、MOSトランジス
タ55のゲートはCD*に結合される。同図において7
0は上記一対の差動増幅回路AMP1,AMP2に共通
のパワースイッチ回路であり、その詳細は後述するが、
MOSトランジスタ50,51,54,55のソースの
共通接続ノードと接地電位GNDとの間に配置される。
【0024】後段増幅回路を構成する差動増幅回路AM
P3は一対のpチャンネル型差動入力MOSトランジス
タ60,61と、nチャンネル型MOSトランジスタ6
2,63からなるカレントミラー負荷を一対の電源Vc
cとGNDとの間に備え、MOSトランジスタ60のゲ
ートは差動増幅回路AMP1に含まれるMOSトランジ
スタ50のドレインに、MOSトランジスタ61のゲー
トは差動増幅回路AMP2に含まれるMOSトランジス
タ54のドレインに結合される。
【0025】上記相補コモンデータ線CD,CD*に読
出される信号は高電位側の電源電圧Vcc寄りで相補的
に変化され、差動増幅回路はAMP1,AMP2はそれ
をnチャンネル型差動入力MOSトランジスタで受ける
ことにより増幅動作を行い、さらに次段の差動増幅回路
AMP3はpチャンネル型差動入力MOSトランジスタ
にて一対の差動入力に対して大きなオン抵抗比を得るこ
とによって出力信号振幅を一対の電源電圧VccとGN
Dとの間で変化させるように増幅動作を行う。この増幅
動作をあらかじめ図2をも参照しながら説明する。本実
施例において相補コモンデータ線への読み出し信号は、
3.3V(=Vcc)と2.9Vとされ、電源電圧Vc
c側で変化される。この読み出し信号を受ける差動増幅
回路AMP1,AMP2の出力N1,N2は例えば1.
4V〜2.8Vのような範囲の振幅をもって変化され
る。そのような差動増幅回路AMP1,AMP2の出力
振幅は一対の電源VccとGNDとの間における当該差
動増幅回路AMP1,AMP2とパワースイッチ回路7
0にて形成される直列回路の抵抗分圧比に従って決定さ
れる。このとき、差動増幅回路AMP3を構成するpチ
ャンネル型MOSトランジスタ60,61の電源電圧V
ccに対するしきい値電圧Vthpは上記出力振幅1.
4V〜2.8Vの電圧範囲に入るようにされている。し
たがって、差動増幅回路AMP3のMOSトランジスタ
60,61は差動増幅回路AMP1,AMP2の出力N
1,N2に応じて何れか一方がオン状態に、他方がオフ
状態にされ、その結果差動増幅回路AMP3の出力振幅
は接地電位GND〜電源電圧Vccの範囲とされる。こ
のように後段増幅回路AMP3の差動入力素子をpチャ
ンネル型MOSトランジスタとすることにより、より大
きな増幅率を得ることができ、その分、電源電圧レベル
を下げることができる。換言すれば、従来回路構成に比
して増幅率が大きくなっているので、その分電源電圧を
下げることによって全体のゲインを下げるようにして
も、十分なセンスアンプ出力を得ることができる。
【0026】次に上記パワースイッチ回路70を詳細に
説明する。このパワースイッチ回路70は電流制御回路
とされ、パワースイッチトランジスタとしてのnチャン
ネル型MOSトランジスタ71と並列接続された一対の
電流制御トランジスタとしてのnチャンネル型MOSト
ランジスタ72,73とを備えて成る。MOSトランジ
スタ71のドレインはMOSトランジスタ50,51,
54,55におけるソースの共通接続ノードに結合さ
れ、論理信号としてのセンスアンプ信号SAにてスイッ
チ制御される。センスアンプ信号SAはSRAMの動作
が選択されることによって3.3Vのような電源電圧レ
ベルにされ、動作非選択時には0Vのような接地電位G
NDにされる。上記並列接続MOSトランジスタ72,
73の共通ドレインはMOSトランジスタ71のソース
に、共通ソースは接地電位GNDに接続され、MOSト
ランジスタ72のゲートは差動増幅回路AMP1のノー
ドN3(差動増幅回路AMP1の参照電流経路側に配置
されたMOSトランジスタ51のドレイン)に、MOS
トランジスタ73のゲートは差動増幅回路AMP2のノ
ードN4(差動増幅回路AMP2の参照電流経路側に配
置されたMOSトランジスタ55のドレイン)に、夫々
接続される。並列接続MOSトランジスタ72と73は
相互に等しいトランジスタサイズとされる。上記MOS
トランジスタ71はMOSトランジスタ72,73に比
べて大きなコンダクタンスを得られるトランジスタサイ
ズが割り当てられている。
【0027】図2及び図3の波形は共に本実施例のセン
スアンプ回路27に対するシミュレーション波形であ
る。上記ノードN3,N4の電圧は例えば図3に示され
るように1.6V〜1.8Vの電圧範囲で変化される振
幅を採る。ノードN3,N4の電圧は電源電圧Vccと
GNDとの概ね中間レベルとされる。MOSトランジス
タによってゲート電圧Vgをパラメータとしたときのド
レイン電圧とドレイン電流との一般的な関係を示す図4
の(A)に示されるように、ゲート電圧Vgが小さいほ
どドレイン電圧Vdの変化に対するドレイン電流Idの
変動は小さくされる。この点において、パワースイッチ
回路70の並列接続MOSトランジスタ72,73のゲ
ート電圧が電源電圧の中間レベルであるから、そのドレ
インN6の電圧変動による電流変動は電源電圧Vccに
相当する論理信号で直接MOSトランジスタ72,73
のゲートをバイアスする場合に比べて小さくされる。こ
のときMOSトランジスタ72,73のゲート電圧が電
源電圧の中間レベルであるから、そのコンダクタンスは
電源電圧Vccで制御される場合に比べて小さくされる
が、MOSトランジスタ72,73は並列接続されるこ
とによって必要な電流供給能力を得られるようになって
いる。図4の(B)はMOSトランジスタ71のサイズ
を変化させたときにおけるノードN6の電流と電圧の関
係を示すシミュレーション結果であり、MOSトランジ
スタ71のゲート長がMOSトランジスタ72のゲート
長の半分にされているとき、MOSトランジスタ71の
ゲート幅をMOSトランジスタ72の1.4倍にしたと
きの傾向線aから1.9倍にしたときの傾向線bで代表
されるように、MOSトランジスタ71のサイズが大き
いほど電圧の変化に対して電流一定とされる当該電圧範
囲が広くされる。
【0028】これらにより、MOSトランジスタ71の
オン状態において読み出しサイクルが変化されて相補コ
モンデータ線CD,CD*の極性が入れ替わる過渡期間
において、図3に示されるようにノードN6やN7の電
圧が変動し、それによってそのドレイン電流も変化され
ようとするが、その変化即ち、差動増幅回路AMP1,
AMP2の動作電流の変化は、最小限とされる。したが
って、センスアンプ回路27の動作の安定性という点に
おいてそのような不所望な動作電流の変化が小さくされ
るので、特に高速動作される論理LSIに搭載されて高
速アクセスされるようなSRAMの場合にはデータの読
み出しサイクルタイムが短いことから、そのような動作
電流の変化が読み出しサイクルの切り替わりに起因して
発生されてもその後の増幅動作に無視し得ない影響を与
えて誤動作を引き起こす虞を解消することができる。
【0029】上記実施例によれば以下の作用効果があ
る。(1)センスアンプ回路27の活性/非活性を制御
するMOSトランジスタ71に直列配置した一対の並列
接続MOSトランジスタ72,73のゲートに供給され
るノードN3,N4の電圧は、センスアンプ活性化状態
において電源電圧Vccと接地電位GNDとの中間電位
とされるから、当該並列接続MOSトランジスタ72,
73におけるドレイン電圧の変化に対して電流一定とさ
れる当該電圧範囲を広くすることができる。
【0030】(2)このとき、MOSトランジスタ7
2,73のゲート電圧は電源電圧の中間レベルであるか
ら夫々のMOSトランジスタ72,73のコンダクタン
スはゲート電圧が電源電圧Vccの場合に比べて小さく
されるが、MOSトランジスタ72,73は並列接続さ
れることによって必要な電流供給能力を得ることができ
る。
【0031】(3)上記MOSトランジスタ71のゲー
ト幅はMOSトランジスタ72,73よりも大きくさ
れ、そのオン状態においては比較的大きなコンダクタン
スを持つようにされているから、パワースイッチ回路7
0のノードN7の電圧の変化に対して電流一定とされる
当該電圧範囲を広くすることができる。
【0032】(4)これらにより、MOSトランジスタ
71のオン状態において読み出しサイクルが変化されて
相補コモンデータ線CD,CD*の極性が入れ替わる過
渡期間において、ノードN6やN7の電圧が変動し、そ
れによってそのドレイン電流も変化されようとするが、
その変化即ち、差動増幅回路AMP1,AMP2の動作
電流の変化を最小限とすることができる。
【0033】(5)したがって、センスアンプ回路27
の動作の安定性という点においてそのような不所望な動
作電流の変化が小さくされるので、特に高速動作される
論理LSIに搭載されて高速アクセスされるようなSR
AMの場合にはデータの読み出しサイクルタイムが短い
ことから、そのような動作電流の変化が読み出しサイク
ルの切り替わりに起因して発生されてもその後の増幅動
作に無視し得ない影響を与えて誤動作を引き起こす虞を
解消することができる。
【0034】(6)上記MOSトランジスタ72,73
のゲートに供給すべき中間レベルは差動増幅回路AMP
1,AMP2のノードN3,N4を用いて得るため、当
該ノードN3,N4の相互の電位関係はコモンデータ線
CD,CD*への読み出し論理値の如何に関わらず一定
とされることから、特別に中間レベルを形成する回路を
要しない。
【0035】(7)センスアンプ回路27の非活性化状
態、即ちMOSトランジスタ71のオフ状態において、
ノードN3,N4のレベルは電源電圧Vccとされる。
したがって、MOSトランジスタ71のターン・オンに
よるセンスアンプ回路27の非活性状態から活性状態へ
の変化において、一対の並列接続MOSトランジスタ7
2,73のターン・オン動作を高速化でき、センスアン
プ回路27の非活性状態から活性状態への良好な応答性
を得ることができる。
【0036】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、
相補コモンデータ線への読み出し信号レベルが接地電位
寄りの場合には初段差動増幅回路AMP1,AMP2と
後段差動増幅回路AMP3の夫々のトランジスタの導電
型を逆にすることができる。また、各差動増幅回路の回
路構成も種々の変更が可能である。
【0037】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である機能埋
め込みゲートアレイ形式のLISにおける内蔵SRAM
に適用した場合について説明したが、LSI設計方式な
どは一切限定されず、また、単体のるSRAMやその他
のメモリ、さらにはバスレシーバなどにも適用すること
ができる。
【0038】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0039】すなわち、センスアンプ回路回路の活性状
態においてそれにおける並列形態の電流制御トランジス
タは電源電圧の中間レベルにて制御されるから、当該電
流制御トランジスタにおけるドレイン電圧の変化に対し
て電流一定とされる当該電圧範囲を広くすることができ
る。このとき個々の電流制御トランジスタのコンダクタ
ンスは比較的小さいがそれが並列接続されることによっ
て必要な電流供給能力を得ることができる。また、パワ
ースイッチトランジスタのサイズを電流制御トランジス
タのサイズよりも大きくする事によって当該パワースイ
ッチ回路70の印加電圧の変化に対して電流一定とされ
る当該電圧範囲を広くすることができる。これらによ
り、相補信号の極性が入れ替わる過渡期間においてパワ
ースイッチ回路の印加電圧の変動に伴って発生する差動
増幅回路AMP1,AMP2の動作電流の変化を最小限
とすることができる。したがって、定電流特性の安定な
センスアンプ回路を実現できる。さらに、SRAMなど
のメモリに適用した場合にはデータ読み出し動作の高速
化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るセンスアンプ回路の回
路図である。
【図2】センスアンプ回路における初段増幅回路の入
力、初段増幅回路の出力、及び後段増幅回路の出力の夫
々の一例波形図である。
【図3】センスアンプ回路におけるパワースイッチ回路
の入力、及びパワースイッチ回路における並列接続MO
Sトランジスタのドレイン電圧の夫々の一例波形図であ
る。
【図4】ゲート電圧をパラメータとしたときにけるドレ
イン電圧とドレイン電流との一般的な関係、そしてパワ
ースイッチ回路における上流側MOSトランジスタのサ
イズに対するそのドレイン電圧と電流と関係の夫々を示
す一例波形図である。
【図5】本発明の一実施例による半導体集積回路のブロ
ック図である。
【図6】本発明の一実施例によるSRAMのブロック図
である。
【図7】本発明の一実施例によるSRAMのメモリセル
アレイ及びメモリセルの詳細な一例回路図である。
【図8】本発明者が先に検討したセンスアンプ回路の回
路図である。
【符号の説明】
1 ゲートアレイ部 2,3 SRAM MC メモリセル CD,CD* 相補コモンデータ線 27 センスアンプ回路 AMP1,AMP2 初段増幅回路に含まれる差動増幅
回路 AMP3 後段増幅回路を構成する差動増幅回路 52,53,56,57 カレントミラー負荷を構成す
るnチャンネル型MOSトランジスタ 50,51,54,55 nチャンネル型の差動入力M
OSトランジスタ 60,61 カレントミラー負荷を構成するpチャンネ
ル型MOSトランジスタ 62,63 pチャンネル型の差動入力MOSトランジ
スタ 70 パワースイッチ回路 71 パワースイッチトランジスタを構成するnチャン
ネル型MOSトランジスタ 71,72 電流制御トランジスタを構成するnチャン
ネル型MOSトランジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ第1導電型のトランジスタから
    成るカレントミラー負荷回路とそれに接続された第2導
    電型の差動入力トランジスタとを備えて相補信号を差動
    増幅するとともに、相補信号に対する差動入力の極性が
    相互に逆にされた一対の差動増幅回路と、上記一対の差
    動増幅回路に共通のパワースイッチ回路とを供え、 上記パワースイッチ回路は、各差動入力トランジスタに
    共通接続された第2導電型のパワースイッチトランジス
    タと、上記差動増幅回路に一対一対応で設けられ当該差
    動増幅回路の参照電流経路側の出力を制御端子に受けて
    上記パワースイッチトランジスタと電源端子との間に並
    列配置された相互に同一トランジスタサイズの一対の第
    2導電型の電流制御トランジスタと、から成るものであ
    ることを特徴とするセンスアンプ回路。
  2. 【請求項2】 上記パワースイッチトランジスタは上記
    電流制御トランジスタよりも大きなトランジスタサイズ
    を持つものであることを特徴とする請求項1記載のセン
    スアンプ回路。
  3. 【請求項3】 第2導電型のトランジスタから成るカレ
    ントミラー負荷と、それに接続され上記一対の差動増幅
    回路におけるミラー電流経路側の出力を受ける第1導電
    型の一対の差動入力トランジスタとを有して成る後段増
    幅回路を更に備えて成るものであることを特徴とする請
    求項2記載のセンスアンプ回路。
  4. 【請求項4】 スタティック型メモリセルがマトリクス
    配置されたメモリセルアレイと、アドレス信号に従って
    メモリセルアレイから選択されたメモリセルの相補読み
    出し信号が伝達される相補コモンデータ線と、この相補
    コモンデータ線に上記一対の差動増幅回路の差動入力ト
    ランジスタが結合された請求項3記載のセンスアンプ回
    路と、を備えて1チップ化されて成るものであることを
    特徴とする半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 上記メモリセル選択のためのアドレス信
    号を供給し、センスアンプ回路からの出力を受け取る論
    理回路を同一チップに備えて成るものであることを特徴
    とする請求項4記載の半導体集積回路。
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