JPH0897391A - 赤外線固体撮像素子 - Google Patents

赤外線固体撮像素子

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JPH0897391A
JPH0897391A JP6232604A JP23260494A JPH0897391A JP H0897391 A JPH0897391 A JP H0897391A JP 6232604 A JP6232604 A JP 6232604A JP 23260494 A JP23260494 A JP 23260494A JP H0897391 A JPH0897391 A JP H0897391A
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semiconductor region
insulating layer
region
infrared solid
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JP6232604A
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Junji Nakanishi
淳治 中西
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電荷蓄積容量が十分大きな赤外線固体撮像素
子を得ることを目的とする。 【構成】 ガードリング2のCCD4側を除く3辺に隣
接してMOS領域18が形成されている。ガードリング
2とMOS領域18との境は境界19で示され、MOS
領域18と素子分離領域3との境は境界20で示されて
いる。 【効果】 第2の半導体領域側の側面に接するように設
けられた第3の半導体領域の長さに応じてMOS容量が
付加されるので、第3の半導体領域の長さを調節するこ
とでMOS容量の増加量を調整可能な赤外線固体撮像素
子が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はショットキ接合型あるい
はヘテロ接合型の赤外線固体撮像素子に関し、特に蓄積
電荷量を増加する構成を備えた赤外線固体撮像素子に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年のシリコン(Si)LSI技術の進
歩に伴い、半導体基板上に多数の光検出器を1次元また
は2次元アレイ状に配置し、同一基板上に信号電荷の読
み出し回路と出力アンプとを形成した固体撮像素子が多
数開発されている。このうち、光検出器として赤外線検
出器を用いた赤外線固体撮像素子は、赤外線レンズ、駆
動回路、信号処理回路、素子冷却器などと組み合わせて
赤外線カメラとして実用化されており、防犯、報道、温
度計測、リモートセンシングなどの様々な分野で利用さ
れている。赤外線検出器は、Siと金属(または他の半
導体)との接合を用いるSi系検出器と、バンド間遷移
を利用する化合物半導体系の検出器とに大別でき、この
うちSi系の赤外線検出器は基板上にモノリシックに形
成できるため、感度の均一性に優れ、高集積化に適して
おり、固体撮像素子によく使用されている。Si系の赤
外線検出器としては、波長にして3〜5μm帯の赤外線
を検出できるPtSi/Siショットキ接合型検出器
や、10μm帯の赤外線を検出できるIrSi(イリジ
ウムシリコン)/Siショットキ接合型検出器、GeS
i(ゲルマニウムシリコン)/Siヘテロ接合型検出器
などが用いられる。また固体撮像素子の信号電荷の読み
出し回路としては、転送ノイズの少ないCCD(電荷結
合素子)を用いたものや、複数のMOSトランジスタを
用いたXYアドレス方式によるものなどがある。
【0003】図26は、赤外線検出器にPtSi/Si
ショットキ型検出器を用い、読み出し回路に埋め込みチ
ャネル型のCCDを用いた、従来の3〜5μm帯赤外線
固体撮像素子の1画素の構成を示す平面図である。また
図27に、図26に示した従来の赤外線固体撮像素子に
おけるA−A’での断面図を示す。
【0004】図26において、輪郭形状が矩径の赤外線
検知領域1の周囲に、端縁部でのリーク電流低減のため
に形成されたガードリング2が設けられている。さら
に、ガードリング2の周囲には素子分離領域3が設けら
れ、隣接する他の赤外線固体撮像素子との電気的絶縁が
保たれている。
【0005】赤外線検知領域1の1辺に並行にCCD4
が設けられ、赤外線検知領域1とCCD4との間には赤
外線検知領域1からCCD4へ信号電荷を送出するため
のトランスファゲート5が設けられている。また、赤外
線検知領域1とガードリング2との境は境界6で示さ
れ、ガードリング2と素子分離領域3との境は境界7で
示され、隣接する他の赤外線固体撮像素子との境は境界
8として破線で示されている。
【0006】断面を示す図27において、P型Siから
なるP型半導体基板9の主面上に、PtSi(白金シリ
コン)からなるPtSiショットキ電極10が形成さ
れ、半導体基板9とPtSiショットキ電極10とによ
ってショットキ接合が形成される領域が、図26に示し
た赤外線検知領域1である。また、PtSiショットキ
電極10の端縁部下層のP型半導体基板9の平面内には
N型不純物を比較的多く有するN+不純物領域11が設
けられている。N+不純物領域11が設けられた部分が
図26に示したガードリング2であり、PtSiショッ
トキ電極10の端縁部下部の全周に渡って設けられてい
る。
【0007】図27に対して左側(断面記号A側)に
は、PtSiショットキ電極10の端縁に接して膜厚5
00〜1000nm程度の厚みを有する絶縁膜がフィー
ルド酸化膜12として設けられている。また図27に対
して右側(断面記号A’側)には、PtSiショットキ
電極10の端縁に接して膜厚50nm程度の厚みを有す
る絶縁膜14が設けられており、当該絶縁膜14はPt
Siショットキ電極10の端縁から離れた位置にあるフ
ィールド酸化膜12に達するまで延在している。
【0008】フィールド酸化膜12の下層のP型半導体
基板9の平面内には素子の電気的分離の効果を高めるた
めにP型不純物を比較的多く有するP+不純物領域13
が設けられている。フィールド酸化膜12とP+不純物
領域13とで、図26に示す素子分離領域3が形成され
ている。
【0009】ゲート酸化膜14上にフィールド酸化膜1
2の端縁に接してポリシリコンなどでCCD電極15が
形成され、CCD電極15の下層のP型半導体基板9中
にN型不純物領域からなるCCDチャネル16が形成さ
れ、CCD電極15とCCDチャネル16とで図26に
示すCCD4が形成されている。
【0010】また、PtSiショットキ電極10の端縁
とCCD電極15との間のゲート酸化膜14上にはポリ
シリコンなどでトランスファゲート電極17が形成され
ており、トランスファゲート電極17とゲート酸化膜1
4およびP型半導体基板9とで構成されるMOSトラン
ジスタが図26に示すトランスファゲート5に相当す
る。
【0011】次に、図26および図27を用いて従来の
赤外線固体撮像素子の動作について説明する。まず、P
tSiショットキ電極10はトランスファゲート5を通
してP型半導体基板9に対して逆電圧(この場合は正電
位)にバイアスされ、次にトランスファゲート5をOF
F状態にして信号電荷の蓄積が開始される。この状態で
被写体から放射された赤外線が赤外線検知領域1に入射
すると、その入射光量に応じてPtSiショットキ電極
10内で電子−正孔対が生成される。生じた正孔は入射
赤外線の波長に対応したエネルギーでPtSiショット
キ電極10内を移動し、ショットキ接合のバリア高さよ
りも大きなエネルギを有する正孔の一部がバリアを越え
てP型半導体基板9へと流れ込む。このときPtSiシ
ョットキ電極10内に残された電子が信号電荷となる。
一定の蓄積時間が経過後、トランスファゲート5をON
状態にすると信号電荷はCCD4へと送出され、CCD
内を転送されて図示しない出力アンプを通して信号が外
部へと取り出される。固体撮像素子では、アレイ状に配
置された光検出器からの信号電荷を順次読み出すことに
よって画像情報を得ている。
【0012】上記の光電変換動作において、素子が検出
できる赤外線波長の上限(カットオフ波長)はショット
キ接合のバリア高さによって決定される。PtSi/S
iショットキ接合ではバリア高さが0.21eV程度で
あり、このときカットオフ波長は約6μmとなるので3
〜5μm帯の赤外線検出に利用される。またIrSi/
Siショットキ接合では、バリア高さが小さくカットオ
フ波長が10μm程度となるので10μm帯の赤外線検
出に利用される。さらにGeSi/Siヘテロ接合で
は、GeとSiとの混晶比を変えることによってバリア
高を制御でき、カットオフ波長10μm以上のものも得
ることができる。IrSiやGeSiを用いた固体撮像
素子の構造は、図26および図27に示したPtSiを
用いた従来の赤外線固体撮像素子におけるPtSiショ
ットキ電極10をIrSiやGeSiを用いたショット
キ電極に置き換えただけであり、基本的に同じ構造とな
る。
【0013】赤外線撮像の場合には、可視光撮像に比べ
て背景光の入射が非常に大きいという特徴がある。この
ため一般に、赤外線固体撮像素子に用いる検出器では、
感度が高いことと併せて、蓄積できる電荷量が大きいこ
とが要求される。上記の電荷蓄積動作において、蓄積で
きる電荷量の上限は検出器の蓄積容量とリセット電圧と
によって決定される。信号電荷が蓄積されるとPtSi
ショットキ電極10の電位は電荷量に応じて低下し、電
位が0となったところで、それ以上の電荷の蓄積が不能
となる。図26および図27に示した従来の赤外線固体
撮像素子では、検出器の蓄積容量は、PtSiショット
キ電極10およびこれと同電位にあるガードリング2の
+不純物領域11と、これらの周囲にある検出器各部
との容量成分の総和で表される。この容量成分の主なも
のとしては、PtSiショットキ電極10−P型半導体
基板9間のショットキ接合容量CS、N+不純物領域11
−P型半導体基板9間のPN接合容量CPN、N+不純物
領域11−P+不純物領域13間のPN接合容量CGなど
がある。これらの容量成分のうち、ショットキ接合容量
Sは赤外線検知領域1の面積に依存し、PN接合容量
GとCPNは各PN接合部の面積と不純物濃度に依存す
る。N+不純物領域11とP+不純物領域13の不純物濃
度を増せばPN接合容量CGとCPNは増加するが、逆バ
イアスを印加する場合の耐圧の関係上、不純物濃度を増
すにはある限界がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】赤外線固体撮像素子に
用いる検出器の蓄積電荷容量を大きくする必要性を以下
に示す。赤外線固体撮像素子の性能を表す指標の一つに
温度分解能(温度感度)がある。温度分解能を向上させ
るためには、例えば検出器の光電変換効率を上げる、カ
ットオフ波長を長くする、赤外線検知領域の面積を増加
させるなどの手段がある。以上に述べた感度向上策はい
ずれも検出器で発生する信号電荷を増加させようとする
ものであるが、図26および図27に示した従来の赤外
線固体撮像素子では検出器の蓄積容量が小さいため、電
荷量の制約が生じて検出器感度が制限されるといった問
題点があった。
【0015】また、波長10μm帯の赤外線を利用する
場合には、物体の放射する赤外線量が3〜5μm帯に比
べて大きくなるため、蓄積容量による制約がますます重
要な問題となる。
【0016】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、電荷蓄積容量が十分大きな赤外
線固体撮像素子を得ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の赤外線固体撮像素子は、複数の画素を備え、前記複
数の画素のそれぞれが第1導電型の半導体基板の主面上
に形成された導電層と、前記導電層の端縁部の下層の前
記半導体基板の表面内に前記導電層の端縁部に沿って形
成された比較的高濃度の第2導電型の第1の半導体領域
と、前記導電層の周囲の前記半導体基板の表面内に設け
られた前記導電層の電気的絶縁を保つための絶縁層と、
該絶縁層の下層の半導体基板内に前記絶縁層に対応して
形成された比較的高濃度の第1導電型の第2の半導体領
域とを有する赤外線固体撮像素子において、前記導電層
の端縁部の輪郭形状が、連続する凹凸部を有した形状で
あることを特徴とする。
【0018】本発明に係る請求項2記載の赤外線固体撮
像素子は、請求項1記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記導電層の平面視形状が略矩形形状であり、前記
凹凸部が矩形の凹凸部であって、前記導電層の少なくと
も一辺に設けられている。
【0019】本発明に係る請求項3記載の赤外線固体撮
像素子は、請求項1記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記前記導電層の平面視形状は略矩形形状であり、
前記凹凸部が三角形の凹凸部であって、前記導電層の少
なくとも一辺に設けられている。
【0020】本発明に係る請求項4記載の赤外線固体撮
像素子は、請求項1記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記導電層の平面視形状が矩形であり、前記凹凸部
が円弧状の凹凸部であって、前記導電層の少なくとも一
辺に設けられている。
【0021】本発明に係る請求項5記載の赤外線固体撮
像素子は、複数の画素を備え、前記複数の画素のそれぞ
れが第1導電型の半導体基板の主面上に形成された導電
層と、前記導電層の端縁部の下層の前記半導体基板の表
面内に前記導電層の端縁部に沿って形成された比較的高
濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、前記導電層の
周囲の前記半導体基板の表面内に設けられた前記導電層
の電気的絶縁を保つための絶縁層と、該絶縁層の下層の
半導体基板内に前記絶縁層に対応して形成された比較的
高濃度の第1導電型の第2の半導体領域とを有する赤外
線固体撮像素子において、前記導電層の平面視形状が、
少なくとも一辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有する
略矩形形状であり、前記第2の半導体領域が、前記切欠
き部の前記第1の半導体領域に接して形成されている。
【0022】本発明に係る請求項6記載の赤外線固体撮
像素子は、複数の画素を備えた赤外線固体撮像素子であ
って、前記複数の画素のそれぞれが、第1導電型の半導
体基板の主面上に平面視形状が等しく、互いに間隔をあ
けて形成された複数の導電層と、前記複数の導電層のそ
れぞれの端縁部の下層の前記半導体基板の表面内に、前
記複数の導電層のそれぞれの端縁部に沿って形成された
比較的高濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、前記
複数の導電層間および、前記複数の導電層の周囲の前記
半導体基板の表面内に設けられ、前記複数の導電層の電
気的絶縁を保つための絶縁層と、前記絶縁層の下層の半
導体基板内に前記絶縁層に対応して形成された比較的高
濃度の第1導電型の第2の半導体領域とを有することを
特徴とする。
【0023】本発明に係る請求項7記載の赤外線固体撮
像素子は、請求項6記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記複数の導電層の平面視形状が略矩形形状であっ
て、前記複数の導電層間に設けられた前記絶縁層がスト
ライプ状に形成されている。
【0024】本発明に係る請求項8記載の赤外線固体撮
像素子は、請求項6記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記複数の導電層の平面視形状が略矩形形状であっ
て、前記複数の導電層間に設けられた前記絶縁層は蛇行
形状に形成され、前記複数の導電層の互いに向かい合う
一辺の端縁部の輪郭形状は、それぞれ前記蛇行形状の前
記絶縁層に対応して凹凸部が連続する形状となってい
る。
【0025】本発明に係る請求項9記載の赤外線固体撮
像素子は、請求項6記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記複数の導電層間に設けられた前記絶縁層上から
前記導電層上に渡って形成された他の導電層をさらに備
えている。
【0026】本発明に係る請求項10記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項6記載の赤外線固体撮像素子におい
て、前記複数の導電層間に設けられた前記絶縁層が、前
記複数の導電層の周囲に設けられた前記絶縁層よりも薄
く形成された他の絶縁層であって、前記他の絶縁層上か
ら前記導電層上に渡って形成された他の導電層をさらに
備えている。
【0027】本発明に係る請求項11記載の赤外線固体
撮像素子は、複数の画素を備えた赤外線固体撮像素子で
あって、前記複数の画素のそれぞれが、第1導電型の半
導体基板の主面上に形成された第1の導電層と、前記導
電層の端縁部の下層の前記半導体基板の表面内に前記第
1の導電層の端縁部に沿って形成された比較的高濃度の
第2導電型の第1の半導体領域と、前記第1の導電層の
周囲の前記半導体基板の表面内に設けられ、前記第1の
導電層の電気的絶縁を保つための第1の絶縁層と、該第
1の絶縁層の下層の前記半導体基板内に前記第1の絶縁
層に対応して形成された比較的高濃度の第1導電型の第
2の半導体領域と、前記第1の半導体領域の外側の側面
に接するように前記半導体基板の表面内に形成された比
較的高濃度の第1導電型の第3の半導体領域と、前記第
1の絶縁層よりも薄く、前記第3の半導体領域の平面視
形状に対応して前記第3の半導体領域上に形成された第
2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上と前記第1の導電層
上とに渡って形成された第2の導電層とを有することを
特徴とする赤外線固体撮像素子。
【0028】本発明に係る請求項12記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項11記載の赤外線固体撮像素子にお
いて、前記第1の導電層の平面視形状が略矩形形状であ
って、前記第3の半導体領域は、前記第1の半導体領域
の少なくとも一辺に接するように設けられている。
【0029】本発明に係る請求項13記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項11記載の赤外線固体撮像素子にお
いて、前記第1の導電層の平面視形状が略矩形形状であ
り、前記第1の導電層の端縁部の輪郭形状は、少なくと
も一辺において連続する凹凸部を有した形状であって、
前記第3の半導体領域が、前記第1の半導体領域の前記
矩形の凹凸部の凹部内に設けられている。
【0030】本発明に係る請求項14記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項11記載の赤外線固体撮像素子にお
いて、前記第1の導電層の平面視形状が、少なくとも一
辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有する略矩形形状で
あり、前記第3の半導体領域が前記切欠き部の前記第1
の半導体領域に接して形成されている。
【0031】本発明に係る請求項15記載の赤外線固体
撮像素子は、複数の画素を備えた赤外線固体撮像素子で
あって、前記複数の画素のそれぞれが、第1導電型の半
導体基板の主面上に平面視形状が等しく、互いに間隔を
あけて形成された複数の第1の導電層と、前記複数の導
電層のそれぞれの端縁部の下層の前記半導体基板の表面
内に、前記複数の第1の導電層のそれぞれの端縁部に沿
って形成された比較的高濃度の第2導電型の第1の半導
体領域と、前記複数の第1の導電層間および、前記複数
の第1の導電層の周囲の前記半導体基板の表面内に設け
られ、前記複数の第1の導電層の電気的絶縁を保つため
の絶縁層と、前記絶縁層の下層の半導体基板内に前記絶
縁層に対応して形成された比較的高濃度の第1導電型の
第2の半導体領域と、前記第1の半導体領域の外側の側
面に接するように前記半導体基板の表面内に形成された
比較的高濃度の第1導電型の第3の半導体領域と、前記
第1の絶縁層よりも薄く、前記第3の半導体領域の平面
視形状に応じて前記第3の半導体領域上に形成された第
2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上と前記第1の導電層
上とに渡って形成された第2の導電層とを有している。
【0032】本発明に係る請求項16記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項15記載の赤外線固体撮像素子にお
いて、前記複数の第1の導電層の平面視形状が、少なく
とも一辺の端縁部の輪郭形状が矩形の凹凸部が連続する
略矩形形状であり、前記第3の半導体領域が、前記第1
の半導体領域の前記矩形の凹凸部の凹部内に設けられて
いる。
【0033】本発明に係る請求項17記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項16記載の赤外線固体撮像素子にお
いて、前記複数の第1の導電層の平面視形状が、少なく
とも一辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有する略矩形
形状であり、前記第3の半導体領域が、前記切欠き部の
前記第1の半導体領域に接して形成されている。
【0034】本発明に係る請求項18記載の赤外線固体
撮像素子は、複数の画素を備え、前記複数の画素のそれ
ぞれが第1導電型の半導体基板の主面上に形成された導
電層と、前記導電層の端縁部の下層の前記半導体基板の
表面内に前記導電層の端縁部に沿って形成された比較的
高濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、前記導電層
の周囲の前記半導体基板の表面内に設けられ、前記導電
層の電気的絶縁を保つための絶縁層と、該絶縁層の下層
の前記半導体基板内に前記絶縁層に対応して形成された
比較的高濃度の第1導電型の第2の半導体領域とを有す
る赤外線固体撮像素子において、前記複数の画素のそれ
ぞれが、前記導電層を貫通して前記導電層の下層の前記
半導体基板の表面内にかけて形成された他の絶縁層と、
前記他の絶縁層の下層の半導体基板内に前記他の絶縁層
に対応して形成された比較的高濃度の第1導電型の第3
の半導体領域と、前記導電層の下層の前記半導体基板の
表面内に、前記第3の半導体領域に接してその周囲に形
成された比較的高濃度の第2導電型の第4の半導体領域
とを有する電荷蓄積手段を少なくとも1つ備えている。
【0035】本発明に係る請求項19記載の赤外線固体
撮像素子は、請求項18記載の赤外線固体撮像素子にお
いて、前記他の絶縁層が前記絶縁層よりも薄く形成さ
れ、前記他の絶縁層上から前記導電層上に渡って形成さ
れた他の導電層をさらに備えている。
【0036】
【作用】本発明に係る請求項1記載の赤外線固体撮像素
子によれば、それぞれの画素の導電層および第1の半導
体領域の端縁部の輪郭形状が連続する凹凸部を有した形
状であるので、凹凸部を有しない場合に比べて第1の半
導体領域の表面積が増加し、それに応じて導電型の異な
る第1の半導体領域と第2の半導体領域との接合面積が
増加することになり、PN接合容量が増加する。
【0037】本発明に係る請求項2記載の赤外線固体撮
像素子によれば、平面視形状が略矩形形状の導電層の少
なくとも一辺に矩形の凹凸部が設けられているので、第
1の半導体領域の表面積が矩形の凹凸部の表面積に応じ
て増加することになる。
【0038】本発明に係る請求項3記載の赤外線固体撮
像素子によれば、平面視形状が略矩形形状の導電層の少
なくとも一辺に三角形の凹凸部が設けられているので、
第1の半導体領域の表面積が三角形の凹凸部の表面積に
応じて増加することになる。
【0039】本発明に係る請求項4記載の赤外線固体撮
像素子によれば、平面視形状が略矩形形状の導電層の少
なくとも一辺に円弧状の凹凸部が設けられているので、
第1の半導体領域の表面積が円弧状の凹凸部の表面積に
応じて増加することになる。
【0040】本発明に係る請求項5記載の赤外線固体撮
像素子によれば、導電層の平面視形状が、少なくとも一
辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有する略矩形形状で
あり、第2の半導体領域は、切欠き部の第1の半導体領
域に接して形成されているので、切欠き部の切欠き長さ
に応じて導電型の異なる第1の半導体領域と第2の半導
体領域との接合面積および、導電型の異なる第1の半導
体領域と半導体基板との接合面積が増加することにな
り、PN接合容量が増加する。
【0041】本発明に係る請求項6記載の赤外線固体撮
像素子によれば、それぞれの画素の平面視形状が等し
く、互いに間隔をあけて複数の導電層が形成され、複数
の導電層のそれぞれの端縁部に沿って比較的高濃度の第
2導電型の第1の半導体領域が形成され、複数の導電層
間に絶縁層が形成され、絶縁層の下層の半導体基板内に
絶縁層に対応して比較的高濃度の第1導電型の第2の半
導体領域が形成されているので、複数の導電層間の絶縁
層の下層の第2の半導体領域の全長に応じて、導電型の
異なる第1の半導体領域と第2の半導体領域との接合面
積および、導電型の異なる第1の半導体領域と半導体基
板との接合面積が増加することになり、PN接合容量が
増加する。
【0042】本発明に係る請求項7記載の赤外線固体撮
像素子によれば、複数の導電層の平面視形状が略矩形形
状であり、複数の導電層間に設けられた絶縁層はストラ
イプ状に形成されているので、それに応じて第2の半導
体領域もストライプ状に形成され、第2の半導体領域の
ストライプ長に応じて、導電型の異なる第1の半導体領
域と第2の半導体領域との接合面積および、導電型の異
なる第1の半導体領域と半導体基板との接合面積が増加
することになり、PN接合容量が増加する。
【0043】本発明に係る請求項8記載の赤外線固体撮
像素子によれば、複数の導電層の平面視形状は略矩形形
状であり、複数の導電層間に設けられた絶縁層が蛇行形
状に形成され、それに応じて第2の半導体領域も蛇行形
状に形成され、導電層の互いに向かい合う一辺の端縁部
の輪郭形状は、それぞれ蛇行形状の絶縁層に対応して凹
凸部が連続する形状となっているので、第2の半導体領
域の蛇行形状の全長に応じて、導電型の異なる第1の半
導体領域と第2の半導体領域との接合面積および、導電
型の異なる第1の半導体領域と半導体基板との接合面積
が増加することになり、PN接合容量が増加する。
【0044】本発明に係る請求項9記載の赤外線固体撮
像素子によれば、複数の導電層間に設けられた絶縁層上
から導電層上に渡って形成された他の導電層をさらに備
えているので、他の導電層によって複数の導電層が電気
的に接続されることになる。
【0045】本発明に係る請求項10記載の赤外線固体
撮像素子によれば、複数の導電層間に設けられた絶縁層
は、複数の導電層の周囲に設けられた絶縁層よりも薄く
形成された他の絶縁層であり、当該他の絶縁層上から導
電層上に渡って形成された他の導電層をさらに備えるこ
とで、他の導電層と他の絶縁層と第2の半導体領域とで
MOSキャパシタが構成されることになり、MOS容量
がさらに付加される。
【0046】本発明に係る請求項11記載の赤外線固体
撮像素子によれば、それぞれの画素の第1の半導体領域
の外側の側面に接するように半導体基板の表面内に比較
的高濃度の第1導電型の第3の半導体領域が形成され、
第1の絶縁層よりも薄く、第3の半導体領域の平面視形
状に対応して第3の半導体領域上に第2の絶縁層が形成
され、第2の絶縁層上と第1の導電層上とに渡って形成
された第2の導電層とを備えているので、第2の絶縁層
と第2の導電層と第3の半導体領域とでMOSトランジ
スタが構成されることになり、MOS容量がさらに付加
される。
【0047】本発明に係る請求項12記載の赤外線固体
撮像素子によれば、第1の導電層の平面視形状が略矩形
形状であり、第3の半導体領域が、第1の半導体領域の
少なくとも一辺に接するように設けられているので、第
3の半導体領域の長さに応じてMOS容量が付加され
る。
【0048】本発明に係る請求項13記載の赤外線固体
撮像素子によれば、第1の導電層の平面視形状が略矩形
形状であり、輪郭形状が少なくとも一辺において矩形の
凹凸部が連続する形状の第1の導電層の矩形の凹凸部内
に第3の半導体領域が設けられているので、第1の導電
層の端縁部に沿って設けられた第1の半導体領域の表面
積が矩形の凹凸部の表面積に応じて増加するので、導電
型の異なる第1の半導体領域と第3の半導体領域との接
合面積が増加してPN接合容量が増加し、かつ第3の半
導体領域の形成数に応じてMOS容量が付加される。
【0049】本発明に係る請求項14記載の赤外線固体
撮像素子によれば、第1の導電層の平面視形状が、少な
くとも一辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有する略矩
形形状であり、第3の半導体領域が切欠き部の第1の半
導体領域に接して形成されているので、切欠き部の切欠
き長さに応じて導電型の異なる第1の半導体領域と第3
の半導体領域との接合面積および、導電型の異なる第1
の半導体領域と半導体基板との接合面積が増加すること
になり、PN接合容量が増加し、かつ第3の半導体領域
の長さに応じてMOS容量が付加される。
【0050】本発明に係る請求項15記載の赤外線固体
撮像素子によれば、それぞれの画素の平面視形状が等し
く、互いに間隔をあけて複数の第1の導電層が形成さ
れ、複数の第1の導電層のそれぞれの端縁部に沿って比
較的高濃度の第2導電型の第1の半導体領域が形成さ
れ、複数の第1の導電層間に第1の絶縁層が形成され、
第1の絶縁層の下層の半導体基板内に第1の絶縁層に対
応して比較的高濃度の第1導電型の第2の半導体領域が
形成され、第1の半導体領域に少なくとも一側面が接す
るように半導体基板の表面内に比較的高濃度の第1導電
型の第3の半導体領域が形成され、第1の絶縁層よりも
薄く、第3の半導体領域の平面視形状に応じて第3の半
導体領域上に第2の絶縁層が形成され、当該第2の絶縁
層上と第1の導電層上とに渡って第2の導電層が形成さ
れているので、複数の第1の導電層間の第1の絶縁層の
下層の第2の半導体領域の全長に応じて、導電型の異な
る第1の半導体領域と第2の半導体領域との接合面積お
よび、導電型の異なる第1の半導体領域と半導体基板と
の接合面積が増加してPN接合容量が増加し、かつ第2
の絶縁層と第2の導電層と第3の半導体領域とでMOS
キャパシタが構成されることになり、MOS容量がさら
に付加される。
【0051】本発明に係る請求項16記載の赤外線固体
撮像素子によれば、複数の第1の導電層の平面視形状
が、少なくとも一辺において矩形の凹凸部が連続する略
矩形形状であり、第3の半導体領域が、第1の半導体領
域の前記矩形の凹凸部の凹部内に設けられているので、
第1の導電層の端縁部に沿って設けられた第1の半導体
領域の表面積が矩形の凹凸部の表面積に応じて増加する
ので、導電型の異なる第1の半導体領域と第3の半導体
領域との接合面積が増加してPN接合容量が増加し、か
つ第3の半導体領域の形成数に応じてMOS容量が付加
される。
【0052】本発明に係る請求項17記載の赤外線固体
撮像素子によれば、複数の第1の導電層の平面視形状
は、少なくとも一辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有
する略矩形形状であり、第3の半導体領域は、切欠き部
の前記第1の半導体領域に接して形成されているので、
切欠き部の切欠き長さに応じて導電型の異なる第1の半
導体領域と第2の半導体領域との接合面積および、導電
型の異なる第1の半導体領域と半導体基板との接合面積
が増加してPN接合容量が増加し、かつかつ第3の半導
体領域の長さに応じてMOS容量が付加される。
【0053】本発明に係る請求項18記載の赤外線固体
撮像素子によれば、導電層を貫通して導電層の下層の半
導体基板の表面内にかけて形成された他の絶縁層と、当
該他の絶縁層の下層の半導体基板内に他の絶縁層に対応
して形成された比較的高濃度の第1導電型の第3の半導
体領域と、導電層の下層の半導体基板の表面内に、第3
の半導体領域に接してその周囲に形成された比較的高濃
度の第2導電型の第4の半導体領域とを有する電荷蓄積
手段をそれぞれの画素が少なくとも1つ備えているの
で、導電型の異なる第3の半導体領域と第4の半導体領
域、および半導体基板と第4の半導体領域の接合面積に
応じてPN接合容量が増加することになる。
【0054】本発明に係る請求項19記載の赤外線固体
撮像素子によれば、他の絶縁層は絶縁層よりも薄く形成
され、他の絶縁層上から導電層上に渡って形成された他
の導電層をさらに備えることで、他の導電層、他の絶縁
層、第3の半導体領域とでMOSキャパシタが構成され
ることになり、MOS容量がさらに付加される。
【0055】
【実施例】
<第1の実施例>本発明に係る赤外固体撮像素子の第1
の実施例を図1〜図4を用いて説明する。図1に赤外線
固体撮像素子100の平面図を、図2にB−B’線での
断面図を示す。図1および図2において、図26および
図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と同様の構成
については同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0056】図1においてガードリング2のCCD4側
を除く3辺に隣接してMOS領域18が形成されてい
る。ガードリング2とMOS領域18との境は境界19
で示され、MOS領域18と素子分離領域3との境は境
界20で示されている。断面を示す図2において、図に
対して左側(断面記号B側)には、PtSiショットキ
電極10の端縁に接して膜厚50nm程度の厚みを有す
る絶縁膜21が設けられており、当該絶縁膜21はフィ
ールド酸化膜12に達するまで延在している。また、絶
縁膜21の表面にはPtSiショットキ電極10に電気
的に接続されるように金属層22がPtなどで形成さ
れ、絶縁膜21の下層のP型半導体基板9内にはP+
純物領域23が設けられている。これら、絶縁膜21、
金属層22、P+不純物領域23で図1に示すMOS領
域18が形成される。
【0057】このMOS領域18におけるMOS容量C
Mが検出器の電荷蓄積容量に付加される。この場合、1
つの赤外線固体撮像素子の大きさには制限があるので、
MOS領域18の面積分だけ赤外線検知領域1の面積は
小さくなり、これに伴って境界6と境界7のそれぞれの
長さも短くなる。従って、ショットキ接合容量CS、P
N接合容量CG、CPNは若干減少する。しかしながらM
OS領域18の絶縁膜21を薄く形成することによっ
て、これらの減少分よりもMOS容量CMの増加分の方
を大きくすることができ、トータルの電荷蓄積容量が増
大することになる。
【0058】なお、MOS領域18の絶縁膜21をフィ
ールド酸化膜などの厚い絶縁膜とした場合もMOS容量
が発生するが、MOS容量は層間膜厚に反比例するた
め、この場合に発生するMOS容量は小さく、あまり効
果的ではない。よって以後の説明においては、絶縁膜が
薄いの場合のみをMOS領域と称するものとする。
【0059】次に、MOS領域18の製造方法について
説明する。図27に示した従来の赤外線固体撮像素子の
場合には、PtSiショットキ電極10は超高真空中で
基板加熱しながらPtを蒸着させるMBE法などで形成
される。このとき絶縁膜上に堆積されたPtはSiと反
応せずに未反応のPt層として残る。通常、未反応のP
t層は王水を用いて選択的にエッチングされるため、P
tSiショットキ電極10はセルフアライン的に絶縁膜
の開口部に形成され、絶縁膜上までオーバーラップする
ことはない。一方、図2に示した本発明に係る赤外線固
体撮像素子100を実現する場合には、未反応のPt層
をエッチングする際にマスクをかけてドライエッチング
等の方法で、所定部分を残すことで金属層22を容易に
形成することができる。なお、金属層22はPtに限ら
れず、Alなどの金属やポリシリコンなど他の電極膜で
構成しても良い。この場合はPtSiショットキ電極1
0上に電極膜を堆積した後にパターニングするといった
方法で形成される。
【0060】また図2において、絶縁膜21はゲート酸
化膜14と同時に形成することが可能であるが、これ以
外にも例えばフィールド酸化膜12の一部をエッチング
して薄くするなどの方法でも形成できる。図3に、この
方法で形成された赤外線固体撮像素子100Aの部分断
面図を示す。図3において、PtSiショットキ電極1
0の表面と同じ高さになるようにフィールド酸化膜12
の上主面が部分的にエッチングされ、段差部12aとな
り、この段差部12aの底面には金属層22が形成され
ている。この金属層22とフィールド酸化膜12および
フィールド酸化膜12の下層のP+不純物領域13とで
MOS領域18が形成されることになる。このような構
成によりP+不純物領域23を新たに設けることなくM
OS領域18を形成することができる。
【0061】以上説明したように、赤外線固体撮像素子
の電荷蓄積容量が増大するため、取り扱える電荷量が増
え、ダイナミックレンジの広い赤外線固体撮像素子が得
られる。さらに、蓄積電荷の飽和による制約が緩められ
ることによって、赤外線検知領域の光電変換効率を高め
たカットオフ波長を長くするなどの感度向上策を実施す
ることが可能になり、温度分解能に優れた赤外線固体撮
像素子を得ることができる。
【0062】<変形例>上記第1の実施例においては、
MOS領域18をガードリング2のCCD4側を除く3
辺に隣接して形成した例を示したが、MOS領域18は
ガードリング2のCCD4側にも形成することができ
る。図4にこの構成の平面図を示す。図4において、C
CD4とガードリング2との間に、トランスファゲート
5部分を除いてMOS領域18が設けられている。この
ような構成を得るためには、CCD4とガードリング2
との間隔を広くし、MOS領域18とCCD4との間に
十分な素子分離領域3を確保する必要がある。
【0063】このように構成することによって、付加さ
れたMOS領域の面積に応じて蓄積容量を増大すること
ができる。また、MOS領域18をガードリング2の1
辺だけあるいは一部に隣接して形成することによっても
MOS領域の面積に応じて蓄積容量を増加できることは
言うまでもない。
【0064】<第2の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第2の実施例を赤外線固体撮像素子200の
平面図を示す図5を用いて説明する。図5において、図
26および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と
同様の構成については同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0065】図5において、輪郭形状が矩形の赤外線検
知領域1の周囲には、CCD4側を除く3辺が、矩形の
凹凸部が連続した輪郭形状となっているガードリング2
Aが形成されている。このような構成では、ガードリン
グ2Aと素子分離領域3との境界7も矩形の凹凸部が連
続する輪郭形状となるので境界7の全長が長くなる。従
ってガードリング2AのN+不純物領域11と素子分離
領域3のP+不純物領域13とのPN接合面積が増加
し、その増加分に応じてN+不純物領域11−P+不純物
領域13間のPN接合容量CGが増大する。
【0066】この場合、ガードリング2Aが凹凸部が連
続する輪郭形状となった分だけ赤外線検知領域1の面積
は小さくなり、これに伴って境界6の長さも短くなるた
め、PtSiショットキ電極10−P型半導体基板9間
のショットキ接合容量CSおよびN+不純物領域11−P
型半導体基板9間のPN接合容量CPNは若干減少する。
しかしながら、ショットキ接合容量CSおよびPN接合
容量CPNの減少の割合は1〜2割であるのに対して、P
N接合容量CGの増加の割合は5割以上が得られる。し
かも、通常PN接合容量CGはショットキ接合容量CS
よびPN接合容量CPNよりも十分大きいので、蓄積容量
の増加分はほとんどがPN接合容量CGの増加分とな
る。従ってガードリング2AによってPN接合容量CG
が増大し、トータルの電荷蓄積容量を増大させることが
できる。
【0067】<変形例>上記第2の実施例においては、
CCD4側を除く3辺が、矩形の凹凸部が連続した輪郭
形状となっているガードリング2Aについて説明した
が、CCD4側の一辺も矩形の凹凸部が連続した輪郭形
状としても良い。但し、この場合はトランスファゲート
5の機能を妨げないような凹凸配置となる。また、この
ような構成を得るためには、CCD4とガードリング2
Aとの間隔を広くし、ガードリング2AとCCD4との
間に十分な素子分離領域3を確保する必要がある。
【0068】<第3の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第3の実施例を赤外線固体撮像素子300の
平面図を示す図6を用いて説明する。図6において、図
26および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と
同様の構成については同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0069】図6において、輪郭形状が矩径の赤外線検
知領域1の周囲には、CCD4側を除く3辺が、三角形
の凹凸部が連続する鋸歯状の輪郭形状となったガードリ
ング2Bが形成されている。このような構成では、ガー
ドリング2Bと素子分離領域3との境界7も三角形の凹
凸部が連続する鋸歯状の輪郭形状となるので境界7の全
長が長くなる。従ってガードリング2BのN+不純物領
域11と素子分離領域3のP+不純物領域13とのPN
接合面積が増加し、その増加分に応じてN+不純物領域
11−P+不純物領域13間のPN接合容量CGが増大す
る。
【0070】この場合、ガードリング2Bが三角形の凹
凸部が連続する鋸歯状の輪郭形状となった分だけ赤外線
検知領域1の面積は小さくなり、これに伴って境界6の
長さも短くなりショットキ接合容量CSおよびPN接合
容量CPNは減少するが、蓄積容量の増加分はほとんどが
PN接合容量CGの増加分となるのでトータルの電荷蓄
積容量が増大することは図5を用いて説明した第2の実
施例と同様である。
【0071】<変形例>上記第3の実施例においては、
CCD4側を除く3辺が、三角形の凹凸部が連続する鋸
歯状の輪郭形状となっているガードリング2Bについて
説明したが、CCD4側の一辺も三角形の凹凸部が連続
する鋸歯状の輪郭形状としても良い。但し、この場合は
トランスファゲート5の機能を妨げないような凹凸配置
となる。また、このような構成を得るためには、CCD
4とガードリング2Bとの間隔を広くし、ガードリング
2BとCCD4との間に十分な素子分離領域3を確保す
る必要がある。
【0072】<第4の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第4の実施例を赤外線固体撮像素子400の
平面図を示す図7を用いて説明する。図7において、図
26および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と
同様の構成については同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0073】図7において、輪郭形状が矩形の赤外線検
知領域1の周囲には、円弧の凹凸部が連続する輪郭形状
を有するガードリング2Cが形成されている。このよう
な構成では、ガードリング2Cと素子分離領域3との境
界7も円弧の凹凸部が連続する輪郭形状となるので境界
7の全長が長くなる。従ってガードリング2CのN+
純物領域11と素子分離領域3のP+不純物領域13と
のPN接合面積が増加し、その増加分に応じてN+不純
物領域11−P+不純物領域13間のPN接合容量CG
増大する。
【0074】この場合、ガードリング2Cが円弧の凹凸
部が連続する輪郭形状となった分だけ赤外線検知領域1
の面積は小さくなり、これに伴って境界6の長さも短く
なりショットキ接合容量CSおよびPN接合容量CPN
減少するが、蓄積容量の増加分はほとんどがPN接合容
量CGの増加分となるのでトータルの電荷蓄積容量が増
大することは図5を用いて説明した第2の実施例と同様
である。
【0075】<変形例>上記第4の実施例においては、
CCD4側を除く3辺が、円弧の凹凸部が連続する輪郭
形状となっているガードリング2Cについて説明した
が、CCD4側の一辺も円弧の凹凸部が連続する輪郭形
状としても良い。但し、この場合はトランスファゲート
5の機能を妨げないような凹凸配置となる。また、この
ような構成を得るためには、CCD4とガードリング2
Cとの間隔を広くし、ガードリング2CとCCD4との
間に十分な素子分離領域3を確保する必要がある。
【0076】<第5の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第5の実施例を赤外線固体撮像素子500の
平面図を示す図8を用いて説明する。図8において、図
26および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と
同様の構成については同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0077】図8において、一辺の2カ所に間隔をあけ
て切欠き部1aおよび1bを有するほぼ矩形の輪郭形状
を有する赤外線検知領域1の輪郭に沿ってガードリング
2Dが形成されている。切欠き部1aおよび1bの輪郭
に沿って形成されたガードリング2Dの間隙に素子分離
領域3がそれぞれ設けられ、ガードリング2Dと素子分
離領域3とが入り組んだ構成となっている。このような
構成によって、赤外線検知領域1とガードリング2Dと
の境界6およびガードリング2Dと素子分離領域3との
境界7はともに全長が長くなり、境界7および境界6の
長さの増加分に応じてN+不純物領域11−P+不純物領
域13間のPN接合容量CGおよびN+不純物領域11−
P型半導体基板9間のPN接合容量CPNが増大すること
になる。
【0078】<第6の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第6の実施例を赤外線固体撮像素子600の
平面図を示す図9を用いて説明する。図9において、図
26および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と
同様の構成については同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
【0079】図9において、一辺の2カ所に間隔をあけ
て切欠き部1aおよび1bを有するほぼ矩形の輪郭形状
を有する赤外線検知領域1の輪郭に沿ってガードリング
2Dが形成されている。切欠き部1aおよび1b内には
輪郭に沿って形成されたガードリング2Dの間隙にMO
S領域18が設けられ、ガードリング2DとMOS領域
18とが入り組んだ構成となっている。
【0080】図9のC−C’線における部分断面を図1
0に示す。図10において、PtSiショットキ電極1
0内に間隔をあけて膜厚50nm程度の厚みを有する絶
縁膜21が設けられ、それぞれの絶縁膜21の表面には
PtSiショットキ電極10に電気的に接続されるよう
に金属層22がPtなどで形成され、絶縁膜21の下層
のP型半導体基板9内にはP+不純物領域23が設けら
れている。これら、絶縁膜21、金属層22、P+不純
物領域23で図1に示すMOS領域18が形成される。
また、P型半導体基板9内にはP+不純物領域23に接
してN+不純物領域11が設けられ、ガードリング2D
を構成している。
【0081】このような構成では、ガードリング2Dの
+不純物領域11とMOS領域18の金属層22の下
層のP+不純物領域23とのPN接合面積が増加する。
+不純物領域23と素子分離領域3のP+不純物領域1
3とは実質的に同じ領域であるので、ガードリング2D
とP+不純物領域23との境界を含むガードリング2D
と素子分離領域3との境界7および赤外線検知領域1と
ガードリング2Dとの境界6はともに全長が長くなり、
境界7および境界6の長さの増加分に応じてPN接合容
量CGおよびCPNが増大し、かつMOS領域18のMO
S容量CM分がさらに付加されることになる。
【0082】<第7の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第7の実施例を赤外線固体撮像素子700の
平面図を示す図11を用いて説明する。図11におい
て、図26および図27に示した従来の赤外線固体撮像
素子と同様の構成については同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。
【0083】図11において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1の周囲には、CCD4側を除く3辺が矩形の
凹凸部が連続した輪郭形状となるように形成され、矩形
の凹部に個々にMOS領域18が設けられたガードリン
グ2Eが形成されている。
【0084】なお、図11のD−D’線における断面構
成は図2に示した第1の実施例の断面構成と同様とな
り、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は
省略する。
【0085】このような構成では、ガードリング2Eの
+不純物領域11も矩形の凹凸部が連続する輪郭形状
となり、MOS領域18の金属層22の下層のP+不純
物領域23とのPN接合面積が増加する。P+不純物領
域23と素子分離領域3のP不純物領域13とは実質
的に同じ領域であるので、N不純物領域11とP+
純物領域23とのPN接合面積の増加により、実質的に
PN接合容量CGが増大することになる。さらに、MO
S領域18のMOS容量CM分が付加されることにな
る。
【0086】この場合、ガードリング2Eが矩形の凹凸
部が連続した輪郭形状となった分だけ赤外線検知領域1
の面積は小さくなり、これに伴って境界6の長さも短く
なりショットキ接合容量CSおよびPN接合容量CPN
減少するが、蓄積容量の増加分はほとんどがPN接合容
量CGの増加分となるのでトータルの電荷蓄積容量が増
大することは図5を用いて説明した第2の実施例と同様
である。
【0087】<変形例>上記第7の実施例においては、
CCD4側を除く3辺が矩形の凹凸部が連続した輪郭形
状となるように形成され、矩形の凹部に個々にMOS領
域18が設けられたガードリング2Eについて説明した
が、CCD4側の一辺も同様の構成としても良い。但
し、この場合はトランスファゲート5の機能を妨げない
ような凹凸配置となる。また、このような構成を得るた
めには、CCD4とガードリング2Eとの間隔を広く
し、ガードリング2EとCCD4との間に十分な素子分
離領域3を確保する必要がある。
【0088】<第8の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第8の実施例を赤外線固体撮像素子800の
平面図を示す図12を用いて説明する。図12におい
て、図26および図27に示した従来の赤外線固体撮像
素子と同様の構成については同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。
【0089】図12において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1Aおよび1Bがストライプ状の分離領域24
を間に挟んで並列に形成されている。図13に図12の
E−E’線での部分断面図を示す。図13において、分
離領域24の構成は実質的に素子分離領域3と同様であ
り、赤外線検知領域1Aおよび1BのPtSiショット
キ電極10Aおよび10Bの間に、フィールド酸化膜1
2と同様の膜厚500〜1000nm程度の厚みを有す
る絶縁膜241が設けられ、その下層のP型半導体基板
9内には素子の電気的分離の効果を高めるためのP+
純物領域242が設けられている。また、赤外線検知領
域1Aおよび1Bのそれぞれの周囲にはガードリング2
Fが設けられ、P+不純物領域242の側面にはガード
リング2FのN+不純物領域11が隣接する構成となっ
ている。
【0090】赤外線検知領域1Aおよび1BとCCD4
との間には、赤外線検知領域1Aおよび1BからCCD
4へそれぞれ信号電荷を送出するためのトランスファゲ
ート5Aおよび5Bが設けられ、トランスファゲート5
Aおよび5Bとの間には分離領域24が延在し、CCD
4に達するまで完全に分離されている。
【0091】赤外線検知領域1Aおよび1Bは電気的に
互いに独立しているので、トランスファゲート5Aおよ
び5Bが常に同時にON/OFF動作するようにゲート
配線を共通化することで、赤外線検知領域1Aおよび1
Bで生じた信号電荷はCCD4内で混合(加算)される
ことになる。
【0092】このような構成によって、ガードリング2
FのN+不純物領域11と分離領域24のP+不純物領域
242とのPN接合面積が増加する。P+不純物領域2
42と素子分離領域3のP+不純物領域13とは実質的
に同じ領域であるので、ガードリング2Fと分離領域2
4との境界を含むガードリング2Fと素子分離領域3と
の境界7および赤外線検知領域1とガードリング2Dと
の境界6はともに全長が長くなる。境界6および境界7
の増加分は分離領域24の長さが支配的であり、分離領
域24のP+不純物領域242とガードリング2FのN+
不純物領域11とのPN接合面積の増加、およびガード
リング2FのN+不純物領域11とP型半導体基板9と
のPN接合面積の増加により、PN接合容量CGおよび
PNが増大することになる。
【0093】<第9の実施例>本発明に係る赤外線固体
撮像素子の第9の実施例を赤外線固体撮像素子900の
平面図を示す図14を用いて説明する。図14におい
て、図26および図27に示した従来の赤外線固体撮像
素子と同様の構成については同一の符号を付し、重複す
る説明は省略する。
【0094】図14において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1Aおよび1Bが分離領域25を間に挟んで並
列に形成されている。図12を用いて説明した第8の実
施例においては、赤外線検知領域1Aおよび1Bの間に
ストライプ状の分離領域24を設けた例を示したが、図
14に示す分離領域25は蛇行形状である。
【0095】図15に図14のE−E’線での部分断面
図を示す。図15において、分離領域25の構成は実質
的に分離領域24と同様であり、膜厚500〜1000
nm程度の厚みを有する絶縁膜251が設けられ、その
下層のP型半導体基板9内には素子の電気的分離の効果
を高めるためのP+不純物領域252が設けられてい
る。また、赤外線検知領域1Aおよび1Bのそれぞれの
周囲にはガードリング2Gが設けられ、P+不純物領域
252の側面にはガードリング2GのN+不純物領域1
1が隣接する構成となっている。
【0096】このように分離領域25を蛇行形状とする
ことによって、ガードリング2GのN+不純物領域11
と分離領域25のP+不純物領域252とのPN接合面
積が増加する。P+不純物領域252と素子分離領域3
のP+不純物領域13とは実質的に同じ領域であるの
で、ガードリング2Gと分離領域25との境界を含むガ
ードリング2Gと素子分離領域3との境界7の全長がさ
らに長くなり、PN接合容量CGおよびCPNがさらに増
大することになる。
【0097】<変形例>図12および図14に示す第8
および第9の実施例においては赤外線検知領域1Aおよ
び1Bの面積、形状などは同一として示したが各々の検
知領域で生じた信号電荷は後に加算されるため、必ずし
も同一である必要はない。また、検知領域を2つ以上備
えていても良く、この場合は、トランスファゲートは各
々の検知領域に対して1つずつ形成されることになる。
【0098】<第10の実施例>本発明に係る赤外線固
体撮像素子の第10の実施例を赤外線固体撮像素子10
00の平面図を示す図16を用いて説明する。図16に
おいて、図26および図27に示した従来の赤外線固体
撮像素子と同様の構成については同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0099】図16において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1Aおよび1Bがストライプ状の分離領域24
を間に挟んで並列に形成され、赤外線検知領域1Aおよ
び1Bのそれぞれの周囲には、CCD4側と、分離領域
24側を除く2辺が矩形の凹凸部が連続した輪郭形状と
なるように形成され、矩形の凹部に個々にMOS領域1
8が設けられたガードリング2Hが形成されている。ま
た、赤外線検知領域1Aおよび1BとCCD4との間に
は、赤外線検知領域1Aおよび1BからCCD4へそれ
ぞれ信号電荷を送出するためのトランスファゲート5A
および5Bが設けられ、トランスファゲート5Aおよび
5Bとの間には分離領域24が延在し、CCD4に達す
るまで完全に分離されている。なお、MOS領域18の
断面構成は図2に示した第1の実施例のMOS領域18
の断面構成と同様であり、同一の構成には同一の符号を
付し、重複する説明は省略する。
【0100】このような構成では、ガードリング2Hの
+不純物領域11も矩形の凹凸部が連続する輪郭形状
となり、MOS領域18の金属層22の下層のP+不純
物領域23とのPN接合面積が増加する。P+不純物領
域23と素子分離領域3のP+不純物領域13とは実質
的に同じ領域であるので、N+不純物領域11とP+不純
物領域23とのPN接合面積の増加により、実質的にP
N接合容量CGが増大することになる。またさらに、M
OS領域18のMOS容量CM分が付加されることにな
る。
【0101】<第11の実施例>本発明に係る赤外線固
体撮像素子の第11の実施例を赤外線固体撮像素子11
00の平面図を示す図17を用いて説明する。図17に
おいて、図26および図27に示した従来の赤外線固体
撮像素子と同様の構成については同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0102】図17において、一辺の2カ所に間隔をあ
けて切欠き部1cおよび1dを有するほぼ矩形の輪郭形
状を有する赤外線検知領域1Cおよび1Dが、ストライ
プ状の分離領域24を間に挟んで並列に形成されてい
る。切欠き部1cおよび1dは分離領域24側の一辺と
は反対側に設けられ、赤外線検知領域1Cおよび1Dの
輪郭に沿ってガードリング2Iが形成されている。切欠
き部1cおよび1dの間隙にMOS領域18が設けら
れ、ガードリング2IとMOS領域18とが入り組んだ
構成となっている。また、赤外線検知領域1Cおよび1
DとCCD4との間には、赤外線検知領域1Cおよび1
DからCCD4へそれぞれ信号電荷を送出するためのト
ランスファゲート5Cおよび5Dが設けられ、トランス
ファゲート5Cおよび5Dとの間には分離領域24が延
在し、CCD4に達するまで完全に分離されている。
【0103】このような構成によって、赤外線検知領域
1Cおよび1Dとガードリング2Iとの境界6および、
ガードリング2Iと分離領域24との境界を含む境界7
はともに全長が長くなる。境界6および境界7の増加分
は分離領域24の長さが支配的であり、分離領域24の
+不純物領域242とガードリング2IのN+不純物領
域11とのPN接合面積の増加、およびガードリング2
IのN+不純物領域11とP型半導体基板9とのPN接
合面積の増加により、PN接合容量CGおよびCPNが増
大することになる。またさらに、MOS領域18のMO
S容量CM分が付加されることになる。
【0104】<第12の実施例>本発明に係る赤外線固
体撮像素子の第12の実施例を赤外線固体撮像素子12
00の平面図を示す図18を用いて説明する。図18に
おいて、図26および図27に示した従来の赤外線固体
撮像素子と同様の構成については同一の符号を付し、重
複する説明は省略する。
【0105】図18において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1E、1F、1G、1Hが縦横ともに2列とな
るように互いに間隔をあけて配置され、赤外線検知領域
1Eと1F、1Gと1H、1Eと1G、1Fと1Hの間
には、連続した分離領域26が設けられている。
【0106】図19に図18のG−G’線での部分断面
図を示す。図18において、分離領域26の構成は実質
的に素子分離領域3と同様であり、PtSiショットキ
電極10Eおよび10Fの間にはフィールド酸化膜12
と同様の膜厚500〜1000nm程度の厚みを有する
絶縁膜261が形成され、その下層のP型半導体基板9
の平面内には素子の電気的分離の効果を高めるためのP
+不純物領域262が設けられている。また、赤外線検
知領域1E、1F、1G、1Hのそれぞれの周囲にはガ
ードリング2Jが設けられ、P+不純物領域262の側
面にはガードリング2JのN+不純物領域11が隣接す
る構成となっている。
【0107】また、P+不純物領域262の表面には、
Ptなどからなる金属層263がPtSiショットキ電
極10Eおよび10Fの表面に渡って設けられており、
PtSiショットキ電極10Eおよび10Fを電気的に
接続している。なお、この構成は他の赤外線検知領域間
においても同じである。
【0108】従って赤外線検知領域1E、1F、1G、
1Hは互いに電気的に接続されていることになり、赤外
線検知領域1E、1F、1G、1HからCCD4へそれ
ぞれ信号電荷を送出するために、CCD4と赤外線検知
領域1Fの間にトランスファゲート51が1つだけ設け
られている。
【0109】このような構成によって、赤外線検知領域
1E、1F、1G、1Hとガードリング2Jとの境界6
および、ガードリング2Jと分離領域26との境界を含
むガードリング2Jと素子分離領域3との境界7はとも
に全長が長くなる。境界6および境界7の増加分は分離
領域26の長さが支配的であり、分離領域26のP+
純物領域262とガードリング2JのN+不純物領域1
1とのPN接合面積の増加、およびガードリング2Jの
+不純物領域11とP型半導体基板9とのPN接合面
積の増加により、PN接合容量CGおよびCPNが増大す
ることになる。
【0110】なお、図18では赤外線検知領域が4つの
場合を示したが、赤外線検知領域の個数がさらに多くて
もよい。
【0111】<変形例>図18および図19に示す第1
2の実施例においては、分離領域26においてフィール
ド酸化膜12と同様の膜厚500〜1000nm程度の
厚みを有する絶縁膜261を設けた構成を示したが、絶
縁膜261の代わりに膜厚50nm程度の絶縁膜を設け
た分離領域27としても良い。図19に代わる部分断面
図を図20に示す。
【0112】図20において、膜厚50nm程度の厚み
を有する絶縁膜271が形成され、その下層のP型半導
体基板9の平面内には素子の電気的分離の効果を高める
ためのP+不純物領域272が設けられ、P+不純物領域
272の側面にはガードリング2JのN+不純物領域1
1が隣接する構成となっている。また、P+不純物領域
272の表面には、Ptなどからなる金属層273がP
tSiショットキ電極10Eおよび10Fの表面に渡っ
て設けられており、PtSiショットキ電極10Eおよ
び10Fを電気的に接続している。なお、この構成は他
の赤外線検知領域間においても同じである。
【0113】このような構成により、分離領域27は金
属層273と絶縁膜271およびP+不純物領域272
とからなるMOS領域となり、MOS容量CMOSがさら
に付加されることになる。
【0114】<第13の実施例>本発明に係る赤外線固
体撮像素子の第13の実施例を赤外線固体撮像素子13
00の平面図を示す図21および断面図を示す図22を
用いて説明する。図21および図22において、図26
および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と同様
の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0115】図21において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1Iの周囲にはガードリング2が設けられ、赤
外線検知領域1Iのほぼ中央部には矩形の分離領域28
が設けられ、分離領域28を囲むようにガードリング2
Kが設けられ、電荷蓄積部40を構成している。
【0116】図22に図19のH−H’線での部分断面
図を示す。図22において、PtSiショットキ電極1
0I内に膜厚500〜1000nm程度の厚みを有する
絶縁膜281が設けられ、その下層のP型半導体基板9
の平面内には素子の電気的分離の効果を高めるためのP
+不純物領域282が設けられ分離領域28を構成して
いる。また、PtSiショットキ電極10Iの下層のP
+不純物領域282の周囲にはN+不純物領域35設けら
れ、N+不純物領域35とPtSiショットキ電極10
Iとでガードリング2Kを構成している。
【0117】このような構成により、N+不純物領域3
5とP型シリコン基板9、およびN+不純物領域35と
+不純物領域282において電荷が蓄積されることに
なり、PN接合容量CPNおよびCGがそれぞれ付加され
ることになる。
【0118】<変形例>図21および図22に示す第1
3実施例においては、赤外線検知領域1Iのほぼ中央部
に輪郭形状が矩形の電荷蓄積部40を1つ設けた例を示
したが、電荷蓄積部の形状は矩形でなくても良い。ま
た、電荷蓄積部の個数は複数でも良い。一例として図2
3に輪郭形状が円形の電荷蓄積部40Aを4つ設けた赤
外線固体撮像素子1400の平面図を示す。
【0119】図23において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1Jの周囲にはガードリング2が設けられ、赤
外線検知領域1J内には円形の分離領域29とそれを囲
むようにガードリング2Lが設けられ、円形の電荷蓄積
部40Aを構成している。円形の電荷蓄積部40Aが縦
横ともに2列となるように互いに間隔をあけて配置され
ている。電荷蓄積部40Aの個々の断面構成は図22を
用いて説明した第13の実施例の断面構成と同様であ
り、電荷が蓄積される構成についても同様であるので重
複する説明は省略する。
【0120】このように電荷蓄積部40Aを複数形成す
ることにより、PN接合容量CPNおよびCGを電荷蓄積
部40Aの個数に応じて増加することができる。
【0121】<第14の実施例>本発明に係る赤外線固
体撮像素子の第14の実施例を赤外線固体撮像素子15
00の平面図を示す図24および断面図を示す図25を
用いて説明する。図24および図25において、図26
および図27に示した従来の赤外線固体撮像素子と同様
の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0122】図24において、輪郭形状が矩形の赤外線
検知領域1Iの周囲にはガードリング2が設けられ、赤
外線検知領域1Iのほぼ中央部には矩形のMOS領域5
0が設けられ、MOS領域50を囲むようにガードリン
グ2Kが設けられ、電荷蓄積部40Bを構成している。
【0123】図25に図24のI−I’線での断面図を
示す。図25において、PtSiショットキ電極10I
内に膜厚50nm程度の絶縁膜501が設けられ、絶縁
膜501の下層のP型半導体基板9の平面内には素子の
電気的分離の効果を高めるためのP+不純物領域502
が設けられている。絶縁膜501の表面からPtSiシ
ョットキ電極10Iの表面にかけて、Ptなどからなる
金属層503が設けられ、ショットキ電極10Hと電気
的に接続されている。また、P+不純物領域502の側
面にはガードリング2Kを構成するN+不純物領域35
が隣接する構成となっている。
【0124】このような構成の電荷蓄積部40Bを設け
ることによって、MOS領域50のP+不純物領域50
2とガードリング2KのN+不純物領域35とのPN接
合面積の増加、およびガードリング2KのN+不純物領
域35とP型半導体基板9とのPN接合面積の増加によ
り、PN接合容量CGおよびCPNが増大し、さらにMO
S領域50の面積に応じてMOS容量CMOSがさらに付
加されることになる。
【0125】なお、電荷蓄積部40Bの輪郭形状は矩形
でなくとも良く、また、赤外線検知領域1Iに設けられ
る個数は複数でも良い。
【0126】以上説明した第1〜第14の実施例におい
ては、赤外線検出器としてPtSi/Siショットキ接
合を用いた3〜5μm帯赤外線固体撮像素子について説
明を行ったが、IrSi/Si、PdSi/Si、ある
いは他の金属/半導体接合を用いたショットキ接合型検
出器や、GeSi/Si、あるいは他の半導体を用いた
ヘテロ接合型検出器を用いる場合についても同様に実施
することができる。また、以上の実施例においては、信
号電荷の読み出し回路として埋め込みチャネル型のCC
Dを用いた場合について説明を行ったが、表面チャネル
型のCCDや、電荷掃き寄せ素子(CSD)や、MOS
トランジスタを用いたXYアドレス方式など、他の読み
出し方式を用いる場合についても同様に実施することが
できる。
【0127】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の赤外線固体
撮像素子によれば、凹凸部を有しない場合に比べて第1
の半導体領域の表面積が増加し、それに応じて導電型の
異なる第1の半導体領域と第2の半導体領域との接合面
積が増加することになり、PN接合容量が増加するの
で、赤外線固体撮像素子の電荷蓄積容量が増加し、取り
扱える電荷量が増え、ダイナミックレンジの広い赤外線
固体撮像素子が得られる。さらに、蓄積電荷の飽和によ
る制約が緩められることによって、光電変換効率を高め
たカットオフ波長を長くするなどの感度向上策を実施す
ることが可能になり、温度分解能に優れた赤外線固体撮
像素子を得ることができる。
【0128】本発明に係る請求項2記載の赤外線固体撮
像素子によれば、第1の半導体領域の表面積が矩形の凹
凸部の表面積に応じて増加し、PN接合容量が増加する
ことになる。また凹凸部を矩形とすることで加工が比較
的容易となる。
【0129】本発明に係る請求項3記載の赤外線固体撮
像素子によれば、第1の半導体領域の表面積が三角形の
凹凸部の表面積に応じて増加し、PN接合容量が増加す
ることになる。また凹凸部を三角形とすることで広い表
面積が得られる。
【0130】本発明に係る請求項4記載の赤外線固体撮
像素子によれば、第1の半導体領域の表面積が円弧状の
凹凸部の表面積に応じて増加し、PN接合容量が増加す
ることになる。また凹凸部をすることで効率よく表面積
を増すことができる。
【0131】本発明に係る請求項5記載の赤外線固体撮
像素子によれば、切欠き部の切欠き長さに応じて導電型
の異なる第1の半導体領域と第2の半導体領域との接合
面積および、導電型の異なる第1の半導体領域と半導体
基板との接合面積が増加することになり、PN接合容量
が増加するので、切欠き長さを長くする、あるいは切欠
き部を増やすことによりPN接合容量をさらに増加させ
ることができる。
【0132】本発明に係る請求項6記載の赤外線固体撮
像素子によれば、複数の導電層間の絶縁層の下層の第2
の半導体領域の全長に応じて、導電型の異なる第1の半
導体領域と第2の半導体領域との接合面積および、導電
型の異なる第1の半導体領域と半導体基板との接合面積
が増加することになり、PN接合容量が増加するので、
導電層が単一の場合に比べてPN接合容量をさらに増加
した赤外線固体撮像素子を得ることができる。
【0133】本発明に係る請求項7記載の赤外線固体撮
像素子によれば、第2の半導体領域のストライプ長に応
じて、導電型の異なる第1の半導体領域と第2の半導体
領域との接合面積および、導電型の異なる第1の半導体
領域と半導体基板との接合面積が増加することになり、
PN接合容量が増加するので、比較的簡単な構成で電荷
蓄積容量が増加した赤外線固体撮像素子を得ることがで
きる。
【0134】本発明に係る請求項8記載の赤外線固体撮
像素子によれば、第2の半導体領域の蛇行形状の全長に
応じて、導電型の異なる第1の半導体領域と第2の半導
体領域との接合面積および、導電型の異なる第1の半導
体領域と半導体基板との接合面積が増加することにな
り、PN接合容量が増加するので、電荷蓄積容量が増加
した赤外線固体撮像素子を得ることができる。
【0135】本発明に係る請求項9記載の赤外線固体撮
像素子によれば、他の導電層によって複数の導電層が電
気的に接続されることになり、複数の導電層に対して蓄
積された電荷を送出する経路が1つですむ赤外線固体撮
像素子を得ることができる。
【0136】本発明に係る請求項10記載の赤外線固体
撮像素子によれば、他の導電層と他の絶縁層と第2の半
導体領域とでMOSトランジスタが構成されることにな
り、MOS容量がさらに付加されるので、電荷蓄積容量
がさらに増加した赤外線固体撮像素子を得ることができ
る。
【0137】本発明に係る請求項11記載の赤外線固体
撮像素子によれば、第2の絶縁層と第2の導電層と第3
の半導体領域とでMOSキャパシタが構成されることに
なり、PN接合容量の増加に加えてMOS容量がさらに
付加されるので、赤外線固体撮像素子の電荷蓄積容量が
さらに増加し、取り扱える電荷量がさらに増え、ダイナ
ミックレンジの広い赤外線固体撮像素子が得られる。
【0138】本発明に係る請求項12記載の赤外線固体
撮像素子によれば、第1の半導体領域側の少なくとも一
辺に接するように設けられた第3の半導体領域の長さに
応じてMOS容量が付加されるので、第3の半導体領域
の長さを調節することでMOS容量の増加量を調整可能
な赤外線固体撮像素子が得られる。
【0139】本発明に係る請求項13記載の赤外線固体
撮像素子によれば、第1の導電層の端縁部に沿って設け
られた第1の半導体領域の表面積が矩形の凹凸部の表面
積に応じて増加し、導電型の異なる第1の半導体領域と
第3の半導体領域との接合面積が増加してPN接合容量
が増加し、かつ第3の半導体領域の形成数に応じてMO
S容量が付加されるので、第3の半導体領域の形成数を
調節することでMOS容量の増加量を調整可能な赤外線
固体撮像素子が得られる。
【0140】本発明に係る請求項14記載の赤外線固体
撮像素子によれば、切欠き部の切欠き長さに応じて導電
型の異なる第1の半導体領域と第3の半導体領域との接
合面積および、導電型の異なる第1の半導体領域と半導
体基板との接合面積が増加することになり、PN接合容
量が増加し、かつ第3の半導体領域の長さに応じてMO
S容量が付加されるので、切欠き長さを長くする、ある
いは切欠き部を増やすことによりPN接合容量およびM
OS容量をさらに増加した赤外線固体撮像素子が得られ
る。
【0141】本発明に係る請求項15記載の赤外線固体
撮像素子によれば、複数の第1の導電層間の第1の絶縁
層の下層の第2の半導体領域の全長に応じて、導電型の
異なる第1の半導体領域と第2の半導体領域との接合面
積および、導電型の異なる第1の半導体領域と半導体基
板との接合面積が増加してPN接合容量が増加し、かつ
第2の絶縁層と第2の導電層と第3の半導体領域とでM
OSキャパシタが構成されることになり、MOS容量が
さらに付加されるので、第1の導電層が単一の場合に比
べてPN接合容量およびMOS容量をさらに増加した赤
外線固体撮像素子が得られる。
【0142】本発明に係る請求項16記載の赤外線固体
撮像素子によれば、導電型の異なる第1の半導体領域と
第3の半導体領域との接合面積が増加してPN接合容量
が増加し、かつ第3の半導体領域の形成数に応じてMO
S容量が付加されるので、第3の半導体領域の形成数を
調節することでMOS容量の増加量を調整可能な赤外線
固体撮像素子が得られる。
【0143】本発明に係る請求項17記載の赤外線固体
撮像素子によれば、切欠き部の切欠き長さに応じて導電
型の異なる第1の半導体領域と第2の半導体領域との接
合面積および、導電型の異なる第1の半導体領域と半導
体基板との接合面積が増加してPN接合容量が増加し、
かつかつ第3の半導体領域の長さに応じてMOS容量が
付加されるので、切欠き長さを長くする、あるいは切欠
き部を増やすことによりPN接合容量およびMOS容量
をさらに増加した赤外線固体撮像素子が得られる。
【0144】本発明に係る請求項18記載の赤外線固体
撮像素子によれば、導電型の異なる第3の半導体領域と
第4の半導体領域、および半導体基板と第4の半導体領
域の接合面積に応じてPN接合容量が増加することにな
るので、赤外線固体撮像素子の形状を大幅に変更するこ
となく電荷蓄積容量が増加し、取り扱える電荷量がさら
に増えた、ダイナミックレンジの広い赤外線固体撮像素
子が得られる。
【0145】本発明に係る請求項19記載の赤外線固体
撮像素子によれば、他の導電層、他の絶縁層、第3の半
導体領域とでMOSキャパシタが構成されることにな
り、MOS容量がさらに付加されるので、電荷蓄積容量
がMOS容量分増加した赤外線固体撮像素子が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第1の実
施例を示す平面図である。
【図2】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第1の実
施例を示す断面図である。
【図3】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第1の実
施例を示す部分断面図である。
【図4】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第1の実
施例の変形例をを示す平面図である。
【図5】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第2の実
施例を示す平面図である。
【図6】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第3の実
施例を示す平面図である。
【図7】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第4の実
施例を示す平面図である。
【図8】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第5の実
施例を示す平面図である。
【図9】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第6の実
施例を示す平面図である。
【図10】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第6の
実施例を示す部分断面図である。
【図11】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第7の
実施例を示す平面図である。
【図12】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第8の
実施例を示す平面図である。
【図13】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第8の
実施例を示す部分断面図である。
【図14】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第9の
実施例を示す平面図である。
【図15】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第9の
実施例を示す部分断面図である。
【図16】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第10
の実施例を示す平面図である。
【図17】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第11
の実施例を示す平面図である。
【図18】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第12
の実施例を示す平面図である。
【図19】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第12
の実施例を示す部分断面図である。
【図20】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第12
の実施例の変形例を示す部分断面図である。
【図21】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第13
の実施例を示す平面図である。
【図22】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第13
の実施例を示す部分断面図である。
【図23】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第13
の実施例の変形例を示す平面図である。
【図24】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第14
の実施例を示す平面図である。
【図25】 本発明に係る赤外線固体撮像素子の第14
の実施例を示す部分断面図である。
【図26】 従来の赤外線固体撮像素子を示す平面図で
ある。
【図27】 従来の赤外線固体撮像素子を示す部分断面
図である。
【符号の説明】
1A〜1J 赤外線検知領域、1a〜1d 切欠き部、
2A〜2J ガードリング、5A〜5D トランスファ
ゲート、9 P型半導体基板、10 PtSiショット
キ電極、11 N+不純物領域、12 フィールド酸化
膜、12a 段差部、12a13,23 P+不純物領
域、18,50 MOS領域、19,20 境界、21
絶縁膜、22 金属層、24〜28 分離領域、4
0,40A,40B 電荷蓄積部、241,251,2
61,271,281,501 絶縁膜、242,25
2,262,272,282,502 P+不純物領
域、263,273,503 金属層。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画素を備え、前記複数の画素のそ
    れぞれが第1導電型の半導体基板の主面上に形成された
    導電層と、前記導電層の端縁部の下層の前記半導体基板
    の表面内に前記導電層の端縁部に沿って形成された比較
    的高濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、前記導電
    層の周囲の前記半導体基板の表面内に設けられた前記導
    電層の電気的絶縁を保つための絶縁層と、該絶縁層の下
    層の半導体基板内に前記絶縁層に対応して形成された比
    較的高濃度の第1導電型の第2の半導体領域とを有する
    赤外線固体撮像素子において、 前記導電層の端縁部の輪郭形状は、連続する凹凸部を有
    した形状であることを特徴とする赤外線固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記導電層の平面視形状は略矩形形状で
    あり、 前記凹凸部は矩形の凹凸部であって、前記導電層の少な
    くとも一辺に設けられている請求項1記載の赤外線固体
    撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記前記導電層の平面視形状は略矩形形
    状であって、 前記凹凸部が三角形の凹凸部であって、前記導電層の少
    なくとも一辺に設けられている請求項1記載の赤外線固
    体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記導電層の平面視形状は略矩形形状で
    あって、 前記凹凸部が円弧状の凹凸部であって、前記導電層の少
    なくとも一辺に設けられている請求項1記載の赤外線固
    体撮像素子。
  5. 【請求項5】 複数の画素を備え、前記複数の画素のそ
    れぞれが第1導電型の半導体基板の主面上に形成された
    導電層と、前記導電層の端縁部の下層の前記半導体基板
    の表面内に前記導電層の端縁部に沿って形成された比較
    的高濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、前記導電
    層の周囲の前記半導体基板の表面内に設けられた前記導
    電層の電気的絶縁を保つための絶縁層と、該絶縁層の下
    層の半導体基板内に前記絶縁層に対応して形成された比
    較的高濃度の第1導電型の第2の半導体領域とを有する
    赤外線固体撮像素子において、 前記導電層の平面視形状は、少なくとも一辺の少なくと
    も1カ所に切欠き部を有する略矩形形状であり、 前記第2の半導体領域は、前記切欠き部の前記第1の半
    導体領域に接して形成されていることを特徴とする赤外
    線固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 複数の画素を備えた赤外線固体撮像素子
    であって、前記複数の画素のそれぞれが、第1導電型の
    半導体基板の主面上に平面視形状が等しく、互いに間隔
    をあけて形成された複数の導電層と、 前記複数の導電層のそれぞれの端縁部の下層の前記半導
    体基板の表面内に、前記複数の導電層のそれぞれの端縁
    部に沿って形成された比較的高濃度の第2導電型の第1
    の半導体領域と、 前記複数の導電層間および、前記複数の導電層の周囲の
    前記半導体基板の表面内に設けられ、前記複数の導電層
    の電気的絶縁を保つための絶縁層と、 前記絶縁層の下層の半導体基板内に前記絶縁層に対応し
    て形成された比較的高濃度の第1導電型の第2の半導体
    領域とを有することを特徴とする赤外線固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記複数の導電層の平面視形状は略矩形
    形状であって、 前記複数の導電層間に設けられた前記絶縁層はストライ
    プ状に形成されている請求項6記載の赤外線固体撮像素
    子。
  8. 【請求項8】 前記複数の導電層の平面視形状は略矩形
    形状であって、 前記複数の導電層間に設けられた前記絶縁層は蛇行形状
    に形成され、 前記複数の導電層の互いに向かい合う一辺の端縁部の輪
    郭形状は、それぞれ前記蛇行形状の前記絶縁層に対応し
    て凹凸部が連続する形状となっている請求項6記載の赤
    外線固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 前記複数の導電層間に設けられた前記絶
    縁層上から前記導電層上に渡って形成された他の導電層
    をさらに備える請求項6記載の赤外線固体撮像素子。
  10. 【請求項10】 前記複数の導電層間に設けられた前記
    絶縁層は、前記複数の導電層の周囲に設けられた前記絶
    縁層よりも薄く形成された他の絶縁層であって、 前記他の絶縁層上から前記導電層上に渡って形成された
    他の導電層をさらに備える請求項6記載の赤外線固体撮
    像素子。
  11. 【請求項11】 複数の画素を備えた赤外線固体撮像素
    子であって、前記複数の画素のそれぞれが、 第1導電型の半導体基板の主面上に形成された第1の導
    電層と、 前記導電層の端縁部の下層の前記半導体基板の表面内に
    前記第1の導電層の端縁部に沿って形成された比較的高
    濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、 前記第1の導電層の周囲の前記半導体基板の表面内に設
    けられ、前記第1の導電層の電気的絶縁を保つための第
    1の絶縁層と、 該第1の絶縁層の下層の前記半導体基板内に前記第1の
    絶縁層に対応して形成された比較的高濃度の第1導電型
    の第2の半導体領域と、 前記第1の半導体領域の外側の側面に接するように前記
    半導体基板の表面内に形成された比較的高濃度の第1導
    電型の第3の半導体領域と、 前記第1の絶縁層よりも薄く、前記第3の半導体領域の
    平面視形状に対応して前記第3の半導体領域上に形成さ
    れた第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層上と前記第1の導電層上とに渡って形
    成された第2の導電層とを有することを特徴とする赤外
    線固体撮像素子。
  12. 【請求項12】 前記第1の導電層の平面視形状は略矩
    形形状であって、 前記第3の半導体領域は、前記第1の半導体領域の少な
    くとも一辺に接するように設けられている請求項11記
    載の赤外線固体撮像素子。
  13. 【請求項13】 前記第1の導電層の平面視形状は略矩
    形形状であり、 前記第1の導電層の端縁部の輪郭形状は、少なくとも一
    辺において連続する凹凸部を有した形状であって、 前記第3の半導体領域は、前記第1の半導体領域の前記
    矩形の凹凸部の凹部内に設けられている請求項11記載
    の赤外線固体撮像素子。
  14. 【請求項14】 前記第1の導電層の平面視形状は、少
    なくとも一辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有する略
    矩形形状であり、 前記第3の半導体領域は前記切欠き部の前記第1の半導
    体領域に接して形成されている請求項11記載の赤外線
    固体撮像素子。
  15. 【請求項15】 複数の画素を備えた赤外線固体撮像素
    子であって、前記複数の画素のそれぞれが、 第1導電型の半導体基板の主面上に平面視形状が等し
    く、互いに間隔をあけて形成された複数の第1の導電層
    と、 前記複数の導電層のそれぞれの端縁部の下層の前記半導
    体基板の表面内に、前記複数の第1の導電層のそれぞれ
    の端縁部に沿って形成された比較的高濃度の第2導電型
    の第1の半導体領域と、 前記複数の第1の導電層間および、前記複数の第1の導
    電層の周囲の前記半導体基板の表面内に設けられ、前記
    複数の第1の導電層の電気的絶縁を保つための絶縁層
    と、 前記絶縁層の下層の半導体基板内に前記絶縁層に対応し
    て形成された比較的高濃度の第1導電型の第2の半導体
    領域と、 前記第1の半導体領域の外側の側面に接するように前記
    半導体基板の表面内に形成された比較的高濃度の第1導
    電型の第3の半導体領域と、 前記第1の絶縁層よりも薄く、前記第3の半導体領域の
    平面視形状に応じて前記第3の半導体領域上に形成され
    た第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層上と前記第1の導電層上とに渡って形
    成された第2の導電層とを有することを特徴とする赤外
    線固体撮像素子。
  16. 【請求項16】 前記複数の第1の導電層の平面視形状
    は、少なくとも一辺の端縁部の輪郭形状が矩形の凹凸部
    が連続する略矩形形状であり、 前記第3の半導体領域は、前記第1の半導体領域の前記
    矩形の凹凸部の凹部内に設けられている請求項15記載
    の赤外線固体撮像素子。
  17. 【請求項17】 前記複数の第1の導電層の平面視形状
    は、少なくとも一辺の少なくとも1カ所に切欠き部を有
    する略矩形形状であり、 前記第3の半導体領域は、前記切欠き部の前記第1の半
    導体領域に接して形成されている請求項15記載の赤外
    線固体撮像素子。
  18. 【請求項18】 複数の画素を備え、前記複数の画素の
    それぞれが第1導電型の半導体基板の主面上に形成され
    た導電層と、前記導電層の端縁部の下層の前記半導体基
    板の表面内に前記導電層の端縁部に沿って形成された比
    較的高濃度の第2導電型の第1の半導体領域と、前記導
    電層の周囲の前記半導体基板の表面内に設けられ、前記
    導電層の電気的絶縁を保つための絶縁層と、該絶縁層の
    下層の前記半導体基板内に前記絶縁層に対応して形成さ
    れた比較的高濃度の第1導電型の第2の半導体領域とを
    有する赤外線固体撮像素子において、 前記複数の画素のそれぞれが、 前記導電層を貫通して前記導電層の下層の前記半導体基
    板の表面内にかけて形成された他の絶縁層と、 前記他の絶縁層の下層の半導体基板内に前記他の絶縁層
    に対応して形成された比較的高濃度の第1導電型の第3
    の半導体領域と、 前記導電層の下層の前記半導体基板の表面内に、前記第
    3の半導体領域に接してその周囲に形成された比較的高
    濃度の第2導電型の第4の半導体領域とを有する電荷蓄
    積手段を少なくとも1つ備えることを特徴とする赤外線
    固体撮像素子。
  19. 【請求項19】 前記他の絶縁層は前記絶縁層よりも薄
    く形成され、 前記他の絶縁層上から前記導電層上に渡って形成された
    他の導電層をさらに備える請求項18記載の赤外線固体
    撮像素子。
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