JPH0897363A - Mosキャパシタおよびその製造方法 - Google Patents

Mosキャパシタおよびその製造方法

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JPH0897363A
JPH0897363A JP7188944A JP18894495A JPH0897363A JP H0897363 A JPH0897363 A JP H0897363A JP 7188944 A JP7188944 A JP 7188944A JP 18894495 A JP18894495 A JP 18894495A JP H0897363 A JPH0897363 A JP H0897363A
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mos capacitor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ回路に搭載可能な程度に容量値の電
圧依存性が小さく,信頼性が高く,かつ占有面積の小さ
いMOSキャパシタを低コストで提供する。 【解決手段】 MOSキャパシタは、P型シリコン基板
1と、シリコン基板1の一部に不純物を導入して形成さ
れたN型不純物拡散領域4と、不純物拡散領域4の上に
形成されたシリコン酸化膜5と、シリコン酸化膜5の上
に形成されたポリシリコン電極6とを備えている。N型
不純物拡散領域4における不純物の濃度がシリコン酸化
膜5との界面からシリコン基板1の内部に向かうに従っ
て高くなるプロファイルを有している。また、N型不純
物拡散領域4のシリコン酸化膜5との界面における不純
物濃度は1×1020cm-3以下であり、不純物濃度のピ
ーク位置はシリコン酸化膜5との界面位置から深さ0.
05μmよりも深い。熱酸化時における増速酸化を抑制
し、かつ容量値の電圧依存性も抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、半導体基板上に
MOSトランジスタと共に搭載されるMOSキャパシタ
およびその製造方法に係り、特に占有面積の低減対策に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信装置や情報機器の小型化、携
帯化が進んでいる。これらの機器ではディジタル信号と
アナログ信号の両方を扱うことが多いが、従来、ディジ
タル信号の処理とアナログ信号の処理は別の半導体装置
が用いられてきた。これはアナログ信号の処理には高精
度のキャパシタが必要となるためである。すなわち、M
OSトランジスタを搭載しデジタル信号を取り扱う回路
では、キャパシタはMOS構造で構成されることにな
る。しかし、MOSキャパシタは、容量値の印加電圧依
存性が大きいので、たとえばアナログ回路の一部として
用いると、大きな信号歪みなどを生じる原因となり、実
用に供することは困難であった。
【0003】かかるMOSキャパシタを実用化するため
の提案として、例えば特開昭61−272963号公報
に開示されるMOSキャパシタがある。このMOSキャ
パシタの製造工程では、半導体基板に低濃度不純物拡散
領域を形成した後、真空中,高温(1100℃)状態に
40秒間程度保持することにより、低濃度不純物拡散領
域の表面付近の領域の不純物を外方に拡散させ、表面か
ら所定深さまでの部分における不純物濃度を低濃度不純
物拡散領域よりもさらに低濃度にする。その後、表面に
熱酸化膜を形成し、さらにその上にポリシリコン膜を形
成している。すなわち、ポリシリコン膜を上部電極と
し、低濃度不純物拡散領域を下部電極とし、熱酸化膜を
容量部とするMOSキャパシタを形成する。このよう
に、低濃度不純物拡散領域のうち表面から所定深さまで
の部分を極めて低濃度の不純物拡散領域とすることによ
り、主としてMOSキャパシタのリークを抑制しようと
する技術である。
【0004】また、USP 4,877,751では、
MOSキャパシタの各電極となる半導体基板の不純物拡
散領域における不純物濃度が酸化膜との界面から内部に
向かって連続的に低くなるプロファイルを有するMOS
キャパシタを提案している。このMOAキャパシタの製
造工程では、半導体基板の表面付近に不純物濃度が1×
1020程度あるいはそれ以上の高濃度不純物拡散領域を
形成し、その上に熱酸化膜を形成した後、その上にポリ
シリコン電極を形成するようにしている。
【0005】一方、印加電圧依存性の小さいキャパシタ
をMOSトランジスタと共に半導体装置上に搭載する場
合、実用的には、2つのポリシリコン膜の間に酸化膜を
介在させる2層ポリシリコンプロセスを用いるか、ある
いは1層のポリシリコン膜及び1層目金属膜,2層目金
属膜の各膜間に酸化膜を介在させるプロセスが用いられ
てきた。
【0006】2層ポリシリコンプロセスを用いる場合、
1,2層目のポリシリコン膜の間に容量部となる層間膜
例えばシリコン酸化膜を形成することになる。このシリ
コン酸化膜からなる層間膜は、シリコン基板の熱酸化に
よりMOSトランジスタのゲート酸化膜の形成工程で形
成することができるが、シリコン基板と高濃度にドーピ
ングされたポリシリコン膜との酸化速度の相違から、層
間膜の厚みはゲート酸化膜の厚みの3倍ないし4倍程度
となってしまう。
【0007】1層のポリシリコン膜及び2層の金属膜を
形成するプロセスを用いる場合には、MOSトランジス
タのゲートを形成するポリシリコン膜と2層の金属配線
とそれらの間の層間絶縁膜を形成する工程を利用するこ
とになる。したがって、ポリシリコン膜と1層目の金属
膜との層間膜の膜厚は数100nm、1層目と2層目の
金属膜の間の層間膜の膜厚は数100nmである。この
ように容量となる酸化膜が厚いので、2層ポリシリコン
プロセスでキャパシタを構成した場合の面積を1とする
と、1層ポリシリコン膜及び2層金属膜でキャパシタを
構成した場合の面積は50〜100倍程度になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
層ポリシリコンプロセスでは、容量値の印加電圧依存性
は小さくできるものの、通常の1層ポリシリコンプロセ
スに比べてマスク枚数、プロセス工程数、プロセス期間
が大きくなり、プロセスコストがかかる。加えて、ポリ
シリコン膜上の酸化膜であるために、シリコン基板上の
熱酸化膜に比べて形成されるシリコン酸化膜の膜厚が大
きくなり占有面積が増大するとともに、かつ信頼性も劣
る。
【0009】一方、1層ポリシリコン膜及び2層金属膜
を用いるプロセスで形成されるキャパシタの電圧依存性
は極めて小さいものの、工程上、MOSトランジスタの
層間絶縁膜を利用することになるので、容量部となる層
間膜の膜厚がどうしても大きくならざるを得ない。その
ため、容量値の大きなものについては面積が大きくなり
すぎるという欠点がある。
【0010】他方、上記特開昭61−272693号公
報に開示されるMOSキャパシタの構造では、低濃度不
純物拡散領域とその上のさらに低濃度の不純物拡散領域
とを形成する構成としているので、下記の問題を生じる
虞れがあった。
【0011】例えば低濃度不純物拡散領域にN型不純物
が導入されている場合を想定すると、ポリシリコン電極
への印加電圧が正バイアスの場合には、ポリシリコン電
極には正電荷が蓄積され、低濃度不純物拡散領域には負
電荷が蓄積される。そのとき、不純物拡散領域の不純物
濃度が低いので、蓄積電荷は半導体表面に局在すること
ができず、空間電荷を有してしまう。この空間電荷は印
加電圧値により分布深さが変わるために、印加電圧依存
性が大きくなる。
【0012】また、印加電圧が負バイアスの場合にはポ
リシリコン電極には負電荷が蓄積され、N型の低濃度不
純物拡散領域には正電荷が蓄積されるので、低濃度不純
物拡散領域には印加電圧によって深さの異なる空乏層が
広がる。この空乏層の容量をCscとし、ゲート絶縁膜
による容量をCiとすると、容量Cscと容量Ciが直
列に存在することになり、合成容量としての容量値C
は、下記式(1) C=1/{(1/Ci)+(1/Csc)} (1) で表されるものとなる。そのとき、空乏層の広がりが印
加電圧によって異なるので容量Cscは電圧依存性を有
し、しかも、空乏層の広がりが大きいと印加電圧依存性
を有する容量Cscの電圧依存性の度合いが大きくなる
ので、容量値Cが大きな印加電圧依存性を有することに
なる。また、容量値自体も小さくなる。しかも、上記公
報のMOSキャパシタの構造では、低濃度不純物拡散領
域の上にさらに低濃度の不純物が拡散した部分が形成さ
れているので、空乏層の広がりがきわめて広い範囲に亘
ることになる。
【0013】すなわち、上記公報に開示されるような低
濃度不純物拡散領域を有するMOSキャパシタでは、容
量値の印加電圧依存性を抑制することは困難である。
【0014】一方、上記USP 4,877,751の
技術では、不純物拡散領域の表面における不純物濃度を
1×1020cm-3程度に高くしているので、空乏層の広
がりは小さいため、印加電圧依存性を小さくすることは
可能である。しかし、このように不純物拡散領域の絶縁
膜との界面における不純物濃度が余りに高いと、シリコ
ン基板の表面を熱酸化してゲート酸化膜と同時にMOS
キャパシタの絶縁膜を形成する際に、シリコンの増速酸
化が生じ酸化膜が極めて厚くなる。例えば、同文献のF
ig. 4中には、厚みが400〜500nmの酸化膜が形
成されていることが開示されている。このように増速酸
化をおこした酸化膜は、厚いために単位面積当りの容量
が小さくなるので、結局MOSキャパシタの面積の増大
を招くことになる。また。増速酸化を生じた酸化膜は内
部に空隙を生じてリーク電流が大きくなったり、ゲート
酸化膜の信頼性が悪化する虞れがある。
【0015】以上のように、従来の技術では、チップ面
積を小さく抑制しながら信頼性の高いMOSキャパシタ
を形成することは困難であり、結局、集積度の高い半導
体集積回路内にMOSキャパシタを搭載しようとする
と、プロセスコストの高価な2層ポリシリコンプロセス
を採用せざるを得なかった。
【0016】本発明は上記問題点に鑑み、低コストの1
層ポリシリコンプロセスを用いながら、信頼性の高い,
容量値の印加電圧依存性が小さい,かつ単位面積当たり
の容量値が大きい容量絶縁膜を備えたMOSキャパシタ
およびその製造方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るMOSキャパシタは、請求項1に記載
されるように、半導体基板と、上記半導体基板の一部に
高濃度の不純物を導入して形成された不純物拡散領域
と、上記不純物拡散領域の上に形成された絶縁膜と、上
記絶縁膜の上に形成された導電膜とを備えており、上記
不純物拡散領域における不純物の濃度が上記絶縁膜との
界面から半導体基板の内部に向かうに従って高くなるプ
ロファイルを少なくとも有している。
【0018】請求項1の構成により、MOSキャパシタ
の下部電極として機能する不純物拡散領域に高濃度の不
純物が導入されているので、上部電極となる導電膜に正
バイアスの電圧が印加された場合にも、空間電化分布の
広がりを抑制することができる。また、導電膜に逆バイ
アスの電圧が印加された場合にも、空乏層の広がりを抑
えることができる。これにより、容量値の電圧依存性が
非常に小さく、占有面積の小さい,かつ信頼性の高いM
OSキャパシタが得られる。さらに、プロセスコストの
低減とチップコストの大幅な低減とが可能となる。
【0019】請求項2に記載されるように、上記MOS
キャパシタにおいて、上記半導体基板には、さらにMO
Sトランジスタが搭載されているものとできる。
【0020】また、請求項3に記載されるように、上記
MOSキャパシタにおいて、上記不純物拡散領域におけ
る不純物の濃度は、上記絶縁膜との界面から少なくとも
0.05μm以上半導体基板の内部に入った部位まで高
くなる構成であることが好ましい。
【0021】請求項3の構成により、MOSキャパシタ
の容量値の電圧依存性を極めて小さく抑制することがで
きる。
【0022】請求項4に記載されるように、上記MOS
キャパシタにおいて、上記不純物拡散領域に導入される
不純物を燐原子とすることが好ましい。
【0023】請求項4の構成により、特に拡散係数の大
きい燐原子を含むことで不純物濃度のプロファイルを所
望の形状にすることが容易となり、容量値の電圧依存性
が小さなMOSキャパシタを容易に得ることができる。
【0024】請求項5に記載されるように、上記MOS
キャパシタにおいて、上記導電膜をポリシリコンで構成
することが好ましい。
【0025】請求項5の構成により、占有面積の小さ
い,特性の優れたMOSキャパシタを1層ポリシリコン
プロセスによって製造することが可能となり、製造コス
トを大幅に低減することができる。
【0026】請求項6に記載されるように、上記MOS
キャパシタにおいて、上記絶縁膜の厚みは、単位面積当
たりの容量値が20nmの厚みを有するシリコン酸化膜
と等しくなる厚み以下であることが好ましい。
【0027】請求項6の構成により、MOSキャパシタ
の単位面積当たりの容量値が極めて大きくなり、占有面
積が特に低減される。
【0028】請求項7に記載されるように、上記MOS
キャパシタにおいて、上記絶縁膜の少なくとも半導体基
板に接する部分は、シリコン酸化膜で構成されているこ
とが好ましい。
【0029】請求項7の構成により、絶縁膜と半導体基
板とのなじみを良好に維持しながら電気的特性の良好な
絶縁膜が得られることになる。
【0030】請求項8に記載されるように、上記MOS
キャパシタにおいて、上記不純物拡散領域の上記絶縁膜
との界面における不純物の濃度は1×1020cm-3以下
であることが好ましい。
【0031】請求項8の構成により、絶縁膜を半導体基
板の熱酸化によって構成した場合にも、増速酸化に起因
する絶縁膜の厚みの増加や特性の劣化が抑制されること
になる。
【0032】また、上記目的を達成するために本発明に
係る第1のMOSキャパシタの製造方法は、請求項9に
記載されるように、半導体基板の一部に不純物の濃度が
最大となる位置が半導体基板表面より深くなるように不
純物イオンを注入する工程と、上記半導体基板上に絶縁
膜を形成する工程と、上記絶縁膜上に導電膜を形成する
工程と、上記不純物イオンが注入された領域における不
純物濃度を上記絶縁膜との界面では不純物イオンの注入
時における濃度よりも上昇させ,かつ不純物濃度が上記
絶縁膜との界面から内部に向かって高くなるように熱処
理を行う工程とを備えている。
【0033】請求項9の構成により、絶縁膜である酸化
膜形成前における半導体基板の表面濃度を小さくしてお
くことができる。このため、熱酸化により絶縁膜を形成
する場合にも、増速酸化を抑えることができる。一方、
MOSキャパシタが形成された時には、不純物拡散領域
の絶縁膜との界面における不純物濃度を大きくすること
ができるので、絶縁膜の高信頼性を保ちつつ、印加電圧
に対する容量値の変動を抑えることができる。
【0034】また、本発明に係る第2のMOSキャパシ
タの製造方法は、請求項10に記載されるように、半導
体基板上に絶縁膜を形成する工程と、上記絶縁膜を介し
て上記半導体基板内に不純物の濃度が最大となる位置が
上記絶縁膜との界面より深くなるように不純物イオンを
注入する工程と、上記不純物イオンが注入された領域に
おける不純物濃度を上記絶縁膜との界面では不純物イオ
ンの注入時における濃度よりも上昇させ,かつ不純物濃
度が上記絶縁膜との界面から内部に向かって高くなるよ
うに熱処理を行う工程とを備えている。
【0035】請求項10の構成により、絶縁膜である酸
化膜形成後に半導体基板の表面濃度を設定することがで
きる。
【0036】請求項11に記載されるように、上記第2
のMOSキャパシタの製造方法において、上記不純物イ
オンを注入する工程では、燐イオンを注入することが好
ましい。
【0037】請求項11の構成により、イオン注入工程
の注入種を不純物拡散係数の大きい燐イオンとすること
で、不純物イオンの導入量の制御が容易となる。また、
燐イオンは酸化膜に与えるダメージが少ないので、信頼
性の高い絶縁膜を形成することができる。
【0038】請求項12に記載されるように、上記第1
又は第2のMOSキャパシタの製造方法において、上記
不純物イオンを注入する工程では燐イオンを注入し、イ
オン注入時の加速エネルギーは70keV以上とするこ
とが好ましい。
【0039】請求項13に記載されるように、上記第1
又は第2のMOSキャパシタの製造方法において、上記
不純物イオンを注入する工程では砒素イオンを注入し、
イオン注入時の加速エネルギーは140keV以上であ
ることが好ましい。
【0040】請求項12又は13の構成により、不純物
イオンが半導体基板の表面から0.05μm以上内部に
入った部位で濃度のピークを持つように注入されるの
で、絶縁膜と半導体との接合面から離れるに従って不純
物濃度が高くなるプロファイルを持つMOSキャパシタ
が容易に形成される。
【0041】請求項14に記載されるように、上記第1
のMOSキャパシタの製造方法において、上記絶縁膜を
形成する工程の直前における上記半導体基板表面の不純
物濃度が1×1019cm-3以下であることが好ましい。
【0042】請求項14の構成により、絶縁膜を半導体
基板の熱酸化により形成する際にも、増速酸化に起因す
る絶縁膜の膜厚増加や特性の劣化を抑制できる。
【0043】
【実施形態】
(第1の実施形態)まず、本発明の第1の実施形態に係
るMOSキャパシタについて、図1〜図8を参照しなが
ら説明する。
【0044】図1は、MOSキャパシタにおける実施形
態の断面図である。同図に示すように、P型シリコン基
板1には、MOSキャパシタ20と、NMOSFET2
1と、PMOSFET22とが搭載されている。このM
OSキャパシタ20,NMOSFET21及びPMOS
FET22は、同時に形成された熱酸化膜からなるシリ
コン酸化膜5と、同時に堆積されたポリシリコン膜で構
成されるポリシリコン電極6とを備え、各部材20,2
1,22間は分離絶縁膜3によって電気的に絶縁されて
いる。上記ポリシリコン電極6は、各MOSFET2
1,22においてはゲート電極として機能する一方、M
OSキャパシタ20においては上部電極として機能す
る。また、上記シリコン酸化膜5は、各MOSFET2
1,22においてはゲート絶縁膜として機能する一方、
MOSキャパシタ20においては容量絶縁膜として機能
する。MOSキャパシタ20において、シリコン酸化膜
5の直下部にはMOSキャパシタ20の下部電極として
機能する高濃度にN型不純物が注入されてなるN型不純
物拡散領域4が形成されている。このN型順物拡散領域
5は、さらに高濃度のN型不純物が深く注入されてなる
コンタクト用不純物拡散領域7につながっている。そし
て、ポリシリコン電極6及び分離絶縁膜3の上には層間
絶縁膜9及び金属配線10,11が順に堆積されてい
る。上記各金属配線10,11は、層間絶縁膜9に開口
されたコンタクトホールを介してポリシリコン電極6及
びコンタクト用不純物拡散領域7に接続されている。
【0045】ここで、本実施形態に係るMOSキャパシ
タ20の特徴部分について説明する。図2は、N型不純
物拡散領域7のII−II線断面における深さ方向の不純物
濃度プロファイルを示す。図2に示すように、本実施形
態に係るMOSキャパシタにおいては、N型不純物拡散
領域7とシリコン酸化膜5との界面における不純物濃度
は約5×1018cm-3であり、内部に進むにしたがって
不純物濃度は増大し、深さ約0.15μm(150n
m)の部位で最大濃度約1×1019cm-3を示してい
る。
【0046】本実施形態に係るMOSキャパシタ20
は、下部電極となるN型不純物拡散領域4が上述のよう
な不純物濃度のプロファイルを有していることによっ
て、以下のような特性を有する。
【0047】第1に、N型不純物拡散領域4のシリコン
酸化膜5との界面付近における不純物濃度が高くかつ基
板内部に進むにしたがって不純物濃度が高くなるプロフ
ァイルを有することで、ポリシリコン電極6に正の電圧
が印加された場合にも空間電化分布の広がりを抑制する
ことができる。また、シリコン酸化膜5との界面から内
部に進むにしたがって不純物濃度が増大するプロファイ
ルを有するので、ポリシリコン電極6に負の電圧が印加
されたときにも空乏層の広がりを抑制することができ
る。その理由について図15及び図16に基づき説明す
る。図15は不純物濃度勾配の変化に対する空乏層幅の
変化を示し、スタンフォード大学で開発されたプロセス
シミュレーターSUPREM−3を用いて計算したもの
である。ここでは、SUPREM−3の結果を階段状分
布に近似して求めている。その際、シリコン酸化膜5と
の界面における不純物濃度は5×1018cm-3とし、界
面からの深さが0.05μmの部位における不純物濃度
が、約1桁低くなるとき,同じ時,約1桁高くなるとき
を、それぞれ「下降」,「平行」,「上昇」としてい
る。図15に示すように、濃度勾配が下降する場合には
濃度勾配が平行な場合よりも空乏層幅が大きい。それに
対して、本実施形態におけるMOSキャパシタのごとく
N型不純物拡散領域4における不純物の濃度勾配が上昇
する場合には、濃度勾配が平行な場合よりも空乏層幅が
小さいことが分かる。
【0048】以上のように、正バイアスに対しては空間
電化分布の広がりを抑制でき、逆バイアスに対しては空
乏層の広がりを抑制できることによって、容量値の電圧
依存性の小さいMOSキャパシタとなる。
【0049】図16は、不純物濃度勾配の変化に対する
容量値の電圧係数の変化(濃度勾配が平行な場合を
「1」とする相対値)を示し、スタンフォード大学で開
発された1次元デバイスシミュレータSEDAN−3を
用いて計算されたものである。図16に示すように、不
純物の濃度勾配が下降する場合には、空乏層幅拡大する
結果、電圧係数つまり容量値の電圧依存性が高くなる。
それに対し、本実施形態のごとく、不純物の濃度勾配が
上昇する場合には容量値の電圧係数が小さくなり、容量
値の電圧依存性が抑制されることが分かる。
【0050】第2に、N型不純物拡散領域4のシリコン
酸化膜5との界面における不純物濃度が高濃度ではある
が、1×1020cm-3よりは低いことで、製造工程にお
いて若干濃度を下げることができ、シリコン基板1の表
面を熱酸化してシリコン酸化膜5を形成する際における
増速酸化が抑制される。図13は、シリコン酸化膜5
(ゲート酸化膜)を形成するゲート酸化工程におけるシ
リコン基板表面の不純物濃度の相違に対する増速酸化の
度合いを示す。ただし、増速酸化の度合いは、高濃度に
ドーピングされたシリコン基板上に形成される酸化膜の
厚みをイントリックシリコン基板上に形成される酸化膜
の厚みで徐することによって求めている。同図に示すよ
うに、本実施形態のごとく熱酸化時におけるシリコン基
板の表面における不純物濃度が1×1019cm-3程度に
なると、シリコン酸化膜5にほとんど増速酸化は生じな
い。したがって、膜厚が薄く単位面積当たりの容量値の
大きい、かつ欠陥の少ない信頼性の高いシリコン酸化膜
が得られる。
【0051】すなわち、1層ポリシリコンプロセスを利
用することで、製造コストの低減を図りつつ、占有面積
の小さい,容量値の電圧依存性の少ないかつ信頼性の高
いMOSキャパシタを形成することができ、よって、ア
ナログ信号の処理を行う回路に実用的に搭載可能なMO
Sキャパシタの提供を図ることができるのである。
【0052】次に、第1の実施形態に係るMOSキャパ
シタの製造方法について、図3〜図5を参照しながら説
明する。なお、説明を簡単にするために、P型シリコン
基板1を用いた標準的なCMOSポリシリコンプロセス
を用いてMOSキャパシタを形成する場合について説明
し、図1に示すMOSFETの部分については図示を省
略する。
【0053】まず、図3に示すように、P型シリコン基
板1上に分離絶縁膜3を形成し、例えばレジストマスク
の一部を開口することで、不純物拡散領域を決定する。
この後、デプレッション型トランジスタのしきい値電圧
をコントロールするための不純物イオンを注入する。こ
れによってN型不純物拡散領域4が形成される。本実施
形態では、厚みが約15nmの熱酸化膜を介し不純物イ
オンとして燐イオンを用いて120keVの加速電圧で
注入量4.5×1014cm-2の条件でイオン注入を行っ
ている。この場合、シリコン基板1表面の不純物濃度は
約2.0×1018cm-3である。図6の破線で示す曲線
は、不純物イオンの注入を行った直後における不純物濃
度のプロファイルを示す。
【0054】次に、図4に示すように、シリコン酸化膜
5として熱酸化法を用いて熱酸化膜を形成する。この熱
酸化の際、図6に示すように、シリコン基板1の表面の
不純物濃度がそれほど高くないので、図13に示すよう
に増速酸化がほとんど起こらず、高精度の膜厚制御が可
能であり、かつその酸化膜の信頼性も高い。
【0055】その後、図5に示すように、トランジスタ
のゲート電極形成と同時にポリシリコン電極6を形成
し、NチャンネルMOSトランジスタのソース、ドレイ
ンのイオン注入工程と同時にコンタクト用不純物拡散領
域7を形成する。そして、通常の金属配線工程により層
間絶縁膜9と金属配線10、11を形成する。なお、金
属配線工程では、層間絶縁膜9の平坦化等の際に熱処理
が加わる。
【0056】本実施形態では、トータルとして850℃
で90分の熱処理を実施している。この熱処理により、
シリコン基板1内に注入された不純物イオンが、領域
4,7のように拡散する。この結果、不純物濃度のプロ
ファイルは、図6の実線曲線に示すように、シリコン酸
化膜5との界面から内部に進むにしたがって濃くなり、
深さが約0.15μmの部位で最大濃度約1×1019
-3となる。つまり、上記図2に示す不純物濃度のプロ
ファイルが得られ、図1に示す構造を有するMOSキャ
パシタが容易に形成される。
【0057】以下、不純物イオンの注入方法等の好まし
い方法について説明する。
【0058】まず、不純物濃度のピーク位置について説
明する。図14は、MOSキャパシタ形成後の不純物濃
度のピーク深さと電圧依存性の関係を示す。図14に示
すように深さ方向に少なくとも0.05μm以上まで濃
くなるプロファイルを持つことにより、電圧依存性を抑
制できることが分かる。
【0059】なお、本実施形態ではN型不純物拡散領域
4に注入する不純物イオンとして燐イオンを用いている
が、不純物イオンとしては燐イオンに限定されるもので
はない。ただし、燐原子の拡散係数が大きいので、燐イ
オンの注入を行うことにより、注入直後とMOSキャパ
シタ形成後の表面濃度の差を大きくさせることが容易と
なる利点がある。
【0060】また、N型不純物拡散領域4に燐イオンの
注入を行う際、上記第1の実施形態の方法では不純物の
加速エネルギーとして120keVとしたが、70ke
V以上であればよい。図7は、第1の実施形態の方法に
おいて、不純物イオンを燐イオンとした場合の濃度プロ
ファイルを示す。図7では加速エネルギーをパラメータ
ーとして配線形成後の表面濃度が同一になるように設定
している。同図に示すように、加速エネルギーを70k
eV以上とすることにより、不純物濃度が表面から深く
なるようなプロファイルが形成される。
【0061】図8は、第1の実施形態の方法において、
加速エネルギーをパラメータとしてMOSキャパシタの
容量値の電圧依存性を示す図である。同図に示すよう
に、70keV以上とすると電圧依存性抑制効果が大き
いことが分かる。
【0062】なお、第1の実施形態の方法において、N
型不純物拡散領域4に注入する不純物として砒素原子を
用いる場合には、140keV以上の加速エネルギーと
することが、燐原子の場合と同じ理由で望ましい。
【0063】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
に係るMOSキャパシタの製造方法について、図9〜図
12を参照しながら説明する。
【0064】本実施形態においても、MOSFETを含
めた構造は上記第1の実施形態における図1に示す構造
と基本的には同じである。したがって、本実施形態で
は、説明を簡単にするために、FET等を含めた構造の
図示は省略し、MOSキャパシタの部分のみを図示した
状態で、製造工程を説明する。
【0065】図9に示すように、P型シリコン基板1上
に分離絶縁膜3を形成した後、シリコン酸化膜5として
熱酸化法を用いて熱酸化膜を形成する。この熱酸化は、
通常のMOSトランジスタのゲート酸化膜形成と同様で
あるために、高精度の膜厚抑制が可能であり、かつその
酸化膜の信頼性も高い。その後、図10に示すように、
トランジスタのゲート電極形成と同時にポリシリコン電
極6を形成し、イオン注入によるNチャンネルMOSト
ランジスタのソース、ドレインの形成と同時に、コンタ
クト用不純物拡散領域7を形成する。その後、図11に
示すように、例えばレジストマスク30の一部を開口さ
せて不純物拡散領域を決定した後、ポリシリコン電極6
を介してデプレッション型トランジスタのしきい値電圧
をコントロールするための不純物イオン(P+ )を注入
して、N型不純物拡散領域4を形成する。本実施形態で
は、N型不純物拡散領域4を形成するための不純物イオ
ンの注入がポリシリコン電極6を介したいわゆるスルー
注入となっているので、第1実施形態における加速電圧
よりも大きい200keVの加速電圧で、注入量4×1
14cm-2としてイオン注入を行う。その後、図12に
示すように、通常の金属配線工程により層間絶縁膜9と
金属配線10,11を形成する。
【0066】第2の実施形態の方法では、上記第1実施
形態の方法で形成されるMOSキャパシタに比べ、基本
的な構造は同じであるが、シリコン酸化膜5形成後に不
純物イオンである燐イオン(P+ )を注入するため、そ
の後の熱処理との影響を少なくして任意に不純物プロフ
ァイルを設定することができるという利点がある。
【0067】なお、第2の実施形態の方法では、ソー
ス,ドレイン形成後、ポリシリコン電極6を形成した状
態でN型不純物拡散領域4に不純物イオンを注入した
が、シリコン酸化膜5の形成後であればどの時点で不純
物をイオン注入してもよい。
【0068】また、第2の実施形態の方法では、N型不
純物拡散領域4に注入する不純物イオンとして燐イオン
を用いたが、燐イオンが他の不純物イオンと比較してシ
リコン酸化膜5に対して与えるダメージが小さいので、
本実施形態では特に燐イオンを用いることが好ましい。
ただし、第2の実施形態の方法において、N型不純物拡
散領域4に注入する不純物イオンとして、砒素イオン等
の他の不純物を用いてもよい。
【0069】本発明の第1、第2の実施形態の方法では
MOSキャパシタのシリコン基板としてP型シリコン基
板を用いたが、N型ウエルやP型ウエルを用いた場合で
も同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0070】また、本発明の第1、第2の実施形態の方
法では半導体基板のN型不純物拡散領域を下部電極とす
るMOSキャパシタを用いたがP型不純物拡散領域を下
部電極とするMOSキャパシタについても同様の効果が
得られることは言うまでもない。
【0071】さらに、本発明の第1および第2の実施形
態の方法ではポリシリコンをゲート電極として用いた場
合について述べたが、ゲート電極としてポリシリコン以
外にポリサイドなどの低抵抗材料を用いても同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0072】また、本発明の第1および第2の実施形態
の方法ではシリコン酸化膜を熱酸化法によって形成した
が、熱酸化膜以外のCVD酸化膜や積層膜を用いても同
様の効果が得られることは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】請求項1によれば、MOSキャパシタを
の下部電極を構成する不純物拡散領域に高濃度の不純物
を導入し、かつ不純物拡散領域における不純物の濃度が
容量絶縁膜との界面から半導体基板の内部に向かうに従
って高くなるプロファイルを有するようにしたので、空
間電化分布の広がりや空乏層の広がりを抑えることがで
き、製造コストの低減を図りつつ、ナログ回路に搭載可
能な程度に容量値の電圧依存性が非常に小さく、占有面
積の小さい,かつ信頼性の高いMOSキャパシタの提供
を図ることができる。
【0074】請求項2によれば、請求項1において、半
導体基板にさらにMOSトランジスタを搭載する構成と
したので、MOSトランジスタの製造プロセスを利用し
て、特別のプロセスを実施することなく、MOSキャパ
シタの形成を図ることができる。
【0075】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、不純物拡散領域における不純物の濃度が容量絶縁膜
との界面から少なくとも0.05μm以上半導体基板の
内部に入った部位まで高くなるようにしたので、MOS
キャパシタの容量値の電圧依存性を極めて小さく抑制す
ることができる。
【0076】請求項4によれば、請求項1又は2におい
て、不純物拡散領域に導入される不純物を特に拡散係数
の大きい燐原子としたので、不純物濃度のプロファイル
の形状の制御の容易化を図ることができる。
【0077】請求項5によれば、請求項1又は2におい
て、導電膜をポリシリコンで構成するようにしたので、
1層ポリシリコンプロセスを利用した製造コストの大幅
な低減を図ることができる。
【0078】請求項6によれば、請求項1又は2におい
て、絶縁膜の厚みをシリコン酸化膜に換算した20nm
以下としたので、単位面積当たりの容量値を極めて大き
くすることで、MOSキャパシタの占有面積の大幅な低
減を図ることができる。
【0079】請求項7によれば、請求項1又は2におい
て、絶縁膜の少なくとも半導体基板に接する部分をシリ
コン酸化膜で構成したので、基板とのなじみや電気的特
性の良好な絶縁膜を得ることができる。
【0080】請求項8によれば、請求項1又は2におい
て、不純物拡散領域の絶縁膜との界面における不純物濃
度を1×1020cm-3以下としたので、増速酸化に起因
する絶縁膜の厚みの増加や特性の劣化を抑制することが
できる。
【0081】請求項9によれば、MOSキャパシタの製
造方法として、半導体基板の一部に不純物の濃度が最大
となる位置が半導体基板表面より深くなるように不純物
イオンを注入し、容量絶縁膜と電極となる導電膜とを形
成した後、不純物拡散領域における不純物濃度を絶縁膜
との界面では不純物イオンの注入時における濃度よりも
上昇させ,かつ不純物濃度が内部に向かって高くなるよ
うに熱処理を行う方法としたので、占有面積の小さい,
信頼性の高い、かつ容量値の電圧依存性の小さいMOS
キャパシタを容易に製造することができる。
【0082】請求項10によれば、MOSキャパシタの
製造方法として、半導体基板上に絶縁膜を形成してか
ら、絶縁膜を介した不純物イオンの注入と熱処理とを行
って、基板内部に向かって不順物納度が高くなる不純物
拡散領域を形成するようにしたので、絶縁膜である酸化
膜形成後に半導体基板の表面濃度を任意に設定すること
ができる。
【0083】請求項11によれば、請求項10におい
て、不純物イオンを注入する工程では、不純物拡散係数
の大きい燐イオンを注入するようにしたので、不純物イ
オンの導入量の制御の容易化と信頼性の向上とを図るこ
とができる。
【0084】請求項12又は13によれば、請求項9又
は10において、不純物イオンを注入する工程では燐イ
オン又はヒ素イオンをそれぞれ所定の加速エネルギーで
注入するようにしたので、絶縁膜と半導体との接合面か
ら離れるに従って不純物濃度が高くなるプロファイルを
持つMOSキャパシタの形成の容易化を図ることができ
る。
【0085】請求項14によれば、請求項9において、
絶縁膜を形成する工程の直前における半導体基板表面の
不純物濃度を1×1019cm-3以下としたので、絶縁膜
を半導体基板の熱酸化により形成する際にも、増速酸化
に起因する絶縁膜の膜厚増加や特性の劣化を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態におけるMOSFET及びMO
Sキャパシタを搭載した半導体装置の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面における不純物濃度プロフ
ァイルを示す図である。
【図3】第1の実施形態に係るMOSキャパシタの製造
工程のうちN型不純物形成用不純物のイオン注入工程を
示す縦断面図である。
【図4】第1の実施形態に係るMOSキャパシタの製造
工程のうち熱酸化工程を示す縦断面図である。
【図5】第1の実施形態に係るMOSキャパシタの製造
工程のうち金属配線の形成工程を示す縦断面図である。
【図6】第1の実施形態におけるイオン注入直後とMO
Sキャパシタ形成後の不純物濃度の深さ方向におけるプ
ロファイルを示す図である。
【図7】第1の実施形態において注入される不純物イオ
ンを燐イオンとした場合の濃度プロファイルを示す図で
ある。
【図8】第1の実施形態によるMOSキャパシタの電圧
依存性を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係るMOSキャパシタの製造
工程のうち熱酸化工程を示す縦断面図である。
【図10】第2の実施形態に係るMOSキャパシタの製
造工程のうちコンタクト用不純物拡散領域の形成工程を
示す縦断面図である。
【図11】第2の実施形態に係るMOSキャパシタの製
造工程のうちスルー注入によるN型不純物拡散領域の形
成工程を示す縦断面図である。
【図12】第2の実施形態に係るMOSキャパシタの製
造工程のうち金属配線の形成工程を示す縦断面図であ
る。
【図13】第1の実施形態におけるゲート酸化時点での
半導体表面不純物濃度と増速酸化の度合いを示す図であ
る。
【図14】MOSキャパシタのn型不純物拡散領域にお
ける不純物濃度のピーク深さと電圧依存性との関係を示
す図である。
【図15】MOSキャパシタのn型不純物拡散領域にお
ける不純物濃度の深さ方向への勾配と空乏層幅との関係
を示す図である。
【図16】MOSキャパシタのn型不純物拡散領域にお
ける不純物濃度の深さ方向への勾配と電圧依存性との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 3 分離絶縁膜 4 N型不純物拡散領域 5 シリコン酸化膜 6 ポリシリコン電極 7 コンタクト用不純物拡散領域 9 層間絶縁膜 10、11 金属配線 20 MOSキャパシタ 21 NMOSFET 22 PMOSFET

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 上記半導体基板の一部に高濃度の不純物を導入して形成
    された不純物拡散領域と、 上記不純物拡散領域の上に形成された絶縁膜と、 上記絶縁膜の上に形成された導電膜とを備え、 上記不純物拡散領域における不純物の濃度が上記絶縁膜
    との界面から半導体基板の内部に向かうに従って高くな
    るプロファイルを少なくとも有することを特徴とするM
    OSキャパシタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のMOSキャパシタにおい
    て、 上記半導体基板には、さらにMOSトランジスタが搭載
    されていることを特徴とするMOSキャパシタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のMOSキャパシタ
    において、 上記不純物拡散領域における不純物の濃度は、上記絶縁
    膜との界面から少なくとも0.05μm以上半導体基板
    の内部に入った部位まで高くなる構成であることを特徴
    とするMOSキャパシタ。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のMOSキャパシタ
    において、 上記不純物拡散領域に導入される上記不純物は、燐原子
    であることを特徴とするMOSキャパシタ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2記載のMOSキャパシタ
    において、 上記導電膜はポリシリコンで構成されていることを特徴
    とするMOSキャパシタ。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載のMOSキャパシタ
    において、 上記絶縁膜の厚みは、単位面積当たりの容量値が20n
    mの厚みを有するシリコン酸化膜と等しくなる厚み以下
    であることを特徴とするMOSキャパシタ。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載のMOSキャパシタ
    において、 上記絶縁膜の少なくとも半導体基板に接する部分は、シ
    リコン酸化膜で構成されていることを特徴とするMOS
    キャパシタ。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2記載のMOSキャパシタ
    において、 上記不純物拡散領域の上記絶縁膜との界面における不純
    物濃度は1×1020cm-3以下であることを特徴とする
    MOSキャパシタ。
  9. 【請求項9】 半導体基板の一部に、不純物の濃度が最
    大となる位置が半導体基板表面より深くなるように不純
    物イオンを注入する工程と、 上記半導体基板の少なくとも上記不純物イオンが注入さ
    れた領域の上に絶縁膜を形成する工程と、 上記絶縁膜の上に導電膜を形成する工程と、 上記不純物イオンが注入された領域における不純物濃度
    を上記絶縁膜との界面では不純物イオンの注入時におけ
    る濃度よりも上昇させ,かつ不純物濃度が上記絶縁膜と
    の界面から内部に向かって高くなるように熱処理を行う
    工程とを備えたことを特徴とするMOSキャパシタの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程
    と、 上記絶縁膜を介して上記半導体基板内に不純物の濃度が
    最大となる位置が上記絶縁膜との界面より深くなるよう
    に不純物イオンを注入する工程と、 上記不純物イオンが注入された領域における不純物濃度
    を上記絶縁膜との界面では不純物イオンの注入時におけ
    る濃度よりも上昇させ,かつ不純物濃度が上記絶縁膜と
    の界面から内部に向かって高くなるように熱処理を行う
    工程とを備えたことを特徴とするMOSキャパシタの製
    造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のMOSキャパシタの
    製造方法において、 上記不純物イオンを注入する工程では、燐イオンを注入
    することを特徴とするMOSキャパシタの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項9又は10記載のMOSキャパ
    シタの製造方法において、 上記不純物イオンを注入する工程では燐イオンを注入
    し、イオン注入時の加速エネルギーは70keV以上で
    あることを特徴とするMOSキャパシタの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9又は10記載のMOSキャパ
    シタの製造方法において、 上記不純物イオンを注入する工程では砒素イオンを注入
    し、イオン注入時の加速エネルギーは140keV以上
    であることを特徴とするMOSキャパシタの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9記載のMOSキャパシタの製
    造方法において、 上記絶縁膜を形成する工程の直前における上記半導体表
    面の不純物濃度が1×1019cm-3以下であることを特
    徴とするMOSキャパシタの製造方法。
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