JPH0895770A - 分散処理システムにおけるモジュール更新装置 - Google Patents

分散処理システムにおけるモジュール更新装置

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JPH0895770A
JPH0895770A JP6231686A JP23168694A JPH0895770A JP H0895770 A JPH0895770 A JP H0895770A JP 6231686 A JP6231686 A JP 6231686A JP 23168694 A JP23168694 A JP 23168694A JP H0895770 A JPH0895770 A JP H0895770A
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module
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computer system
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restoration
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JP6231686A
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English (en)
Inventor
Takahiko Yamada
孝彦 山田
Yasuharu Ishikawa
靖治 石川
Masami Uchiyama
昌巳 内山
Tetsuya Sano
徹也 佐野
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各保守対象計算機システムにそれぞれ反映さ
れた最新のモジュールを、保守拠点計算機システムから
の1回の復元指示操作によって反映前の状態に復元でき
るようにする。 【構成】 保守拠点計算機システムは、復元情報入力手
段を介して入力された復元対象のモジュールを指示する
復元情報を一時記憶し、配信が指示されると該当復元情
報を各保守対象計算機システムへ一斉に送信する。各保
守対象計算機システムは、保守拠点計算機システムから
送信される復元情報を受信するとその復元情報により復
元対象として指示されたモジュールが旧ファイル記憶手
段により記憶されているか確認し、旧モジュール有りが
確認されるとその旧モジュールを現行モジュール記憶手
段に記憶されている現行モジュールと入替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、保守拠点計算機システ
ムに複数の保守対象計算機システムを回線網により接続
してなる分散処理システムに関わり、特に各保守対象計
算機システムに搭載されたプログラム,パラメータ等の
各種モジュールを保守拠点計算機システムからの配信に
よって自動更新するモジュール更新装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分散処理システムとしては、例え
ば、ある地域内に点在する各販売店にそれぞれ構築され
る店舗POS(販売時点情報管理)システムと、その地
域を管轄する本部に構築される本部計算機システムと
を、専用の回線網により接続し、各販売店での売上,発
注,在庫等を本部で統括管理するようにした分散処理シ
ステムが知られている。
【0003】このような分散処理システムにおいては、
本部側で各店舗POSシステムの機能を制御する必要が
ある。すなわち、各店舗POSシステムを動かすプログ
ラムやパラメータ等の各種モジュールは、システムのバ
ージョンアップを図る毎に最新のものを本部側で作成
し、適宜、本部計算機システムより各店舗POSシステ
ムに配信することによって設定するようにすればよい。
ここに、本部計算機システムは保守拠点計算機システム
として位置付けられ、各店舗POSシステムは保守対象
計算機システムとして位置付けられる。
【0004】そこで、従来のこの種の分散処理システム
においては、保守対象計算機システム(各店舗POSシ
ステム)の現行の機能を司る各種モジュールのうち、シ
ステムのバージョンアップによって更新される対象のモ
ジュールを、保守拠点計算機システム(本部計算機シス
テム)から配信される最新モジュールに自動的に更新す
るためのモジュール更新装置が組み込まれていた。
【0005】この従来のモジュール更新装置は、保守拠
点計算機システムに、各保守対象計算機システムとの通
信を行う対保守対象通信手段と、フロッピーディスク等
の記憶媒体に記録された最新モジュールを読込み入力す
る最新モジュール入力手段と、この入力手段により入力
された最新モジュールを記憶する最新モジュール記憶手
段と、この記憶手段により記憶された最新モジュールの
各保守対象計算機システムへの配信を指示する最新モジ
ュール配信指示手段と、この指示手段により配信が指示
されたことに応じて前記記憶手段により記憶された最新
モジュールを前記対保守対象通信手段を介して各保守対
象計算機システムへ送信する最新モジュール送信手段と
を設け、前記各保守対象計算機システムに、保守拠点計
算機システムとの通信を行う対保守拠点通信手段と、現
行の機能を司る各種のモジュールを記憶する現行モジュ
ール記憶手段と、保守拠点計算機システムから送信され
る最新モジュールを前記対保守拠点通信手段を介して受
信する最新モジュール受信手段と、この受信手段により
受信した最新モジュールを前記現行モジュール記憶手段
に記憶されている現行モジュールと入替えるモジュール
反映手段と、この反映手段により入替えられた現行モジ
ュールを旧モジュールとして記憶保存する旧モジュール
記憶手段とを設けて構成されたものであった。
【0006】ところで、例えば各保守対象計算機システ
ムに反映させた最新のモジュールにミスがあることに気
付き、反映前の状態に復元しなければならない場合を生
じることがある。
【0007】そこで、従来のこの種の分散処理システム
においては、各保守対象計算機システムに、旧モジュー
ル記憶手段により記憶されている旧モジュールを現行モ
ジュール記憶手段により記憶されている現行モジュール
と入替えるモジュール復元手段を設けて、保守対象計算
機システム毎にこのモジュール復元手段を起動させる復
元作業を行うことで一度反映されたモジュールの復元を
可能にしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のモ
ジュール更新装置を組み込んだ従来の分散処理システム
においても、まだ解決しなければならない次のような課
題が残っていた。
【0009】すなわち、各保守対象計算機システムに一
度反映させたモジュールを反映前の状態に復元する必要
が生じた場合には、保守対象計算機システム毎に復元作
業しなければならなかったので、多くの保守対象計算機
システムを有する分散処理システムにおいては、その保
守対象計算機システムの数だけ復元作業が必要となり、
多大な作業労力が要求されていた上、迅速な対応をとる
ことが困難であった。
【0010】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、その目的とするところは、各保守対象計
算機システムにそれぞれ反映された最新のモジュール
を、保守拠点計算機システムからの1回の復元指示操作
によって反映前の状態に復元することができ、復元作業
の省力化を図ることができる上、迅速な対応を取ること
ができる分散処理システムにおけるモジュール更新装置
を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、保守拠点計算
機システムに、復元対象のモジュールを指示する復元情
報を入力する復元情報入力手段と、この入力手段により
入力された復元情報を記憶する復元情報記憶手段と、こ
の記憶手段により記憶された復元情報の各保守対象計算
機システムへの配信を指示する復元情報配信指示手段
と、この指示手段により配信が指示されたことに応じて
復元情報記憶手段により記憶された復元情報を対保守対
象通信手段を介して各保守対象計算機システムへ一斉送
信する復元情報送信手段とを設け、各保守対象計算機シ
ステムに、保守拠点計算機システムから送信される復元
情報を対保守拠点通信手段を介して受信する復元情報受
信手段と、この受信手段により受信した復元情報により
復元対象として指示されたモジュールが旧ファイル記憶
手段により記憶されているか確認する旧モジュール検索
手段と、この検索手段により該当する旧モジュール有り
が確認されるとその旧モジュールを現行モジュール記憶
手段に記憶されている現行モジュールと入替えるモジュ
ール復元手段とを設けて、本発明の目的を達成するよう
にしたものである。
【0012】
【作用】このような手段を講じた本発明であれば、各保
守対象計算機システムに一度反映させたモジュールを反
映前の状態に復元する必要が生じた場合には、保守拠点
計算機システムにおいて復元情報入力手段により復元対
象のモジュールを指示する復元情報を入力する。そうす
ると、この復元情報が復元情報記憶手段によって記憶さ
れる。次いで、復元情報配信指示手段により復元情報の
各保守対象計算機システムへの配信を指示する。そうす
ると、復元情報記憶手段により記憶された復元情報が対
保守対象通信手段を介して各保守対象計算機システムへ
一斉に送信される。
【0013】一方、復元情報受信手段により保守拠点計
算機システムから送信された復元情報を対保守拠点通信
手段を介して受信した各保守対象計算機システムにおい
ては、それぞれ受信した復元情報により復元対象として
指示されたモジュールが旧ファイル記憶手段により記憶
されているか確認がなされる。そして、記憶されている
場合にはその旧モジュールが現行モジュール記憶手段に
記憶されている現行モジュールと入替えられる。
【0014】従って、復元対象として指示されたモジュ
ールを有する各保守対象計算機システムにおいては、そ
れぞれほぼ同時にかつ自動的に該当モジュールが最新の
モジュールからその前の旧モジュールに復元される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本発明に関わる分散処理システムの概要図
であって、1つの保守拠点計算機システム1と、複数の
保守対象計算機システム2とを、回線網3により相互接
続することによって分散処理システムが構築されてい
る。
【0016】そして、保守拠点計算機システム1に、図
2のブロック図に示す各構成要素を設ける一方、各保守
対象計算機システム2にそれぞれ図3のブロック図に示
す各構成要素を設けることによって、各保守対象計算機
システム2に搭載されたプログラム,パラメータ等の各
種モジュールを保守拠点計算機システム1からの配信に
よって自動更新するモジュール更新装置が構成されてい
る。
【0017】図2において、対保守対象通信手段101
は、各保守対象計算機システム2との間で回線網3を介
して行われるデータ通信を制御するものである。
【0018】また、モジュールファイル(M−F/L)
取込手段102は、フロッピーディスク,磁気テープ等
の記憶媒体103に記憶されたモジュールファイルを取
込み、モジュールファイル群記憶領域104に格納する
ものである。因みに、モジュールファイルは、図4に示
すように1種類のモジュールデータ41に対して固有の
モジュールファイル名42が設定されたファイルであ
る。なお、モジュールファイル名とそのバージョン情報
は一体となって存在するので、以下特に必要とする場合
以外は単にモジュールファイル名と表記する。図も同様
とする。
【0019】そして、記憶媒体103には各保守対象計
算機システム2の現行の各種機能を司る各種モジュール
のうち、システムのバージョンアップによって更新され
る対象の最新モジュールがファイル化されて記憶され
る。なお、保守対象計算機システム2においては、各種
モジュールファイルが機能別にディレクトリの管理下で
階層的に記憶管理されており、記憶媒体103には1デ
ィレクトリの管理下の最新モジュールファイルがまとめ
て記憶される。
【0020】ここに、モジュールファイル取込手段10
2は最新モジュール入力手段を構成する。また、モジュ
ールファイル群記憶領域104は最新モジュール記憶手
段を構成する。
【0021】なお、ここでは外部記憶媒体からの取込み
を示したが、当該コンピュータ内で作成加工したモジュ
ールファイルに対しても同様に利用できることは当然で
ある。
【0022】図2において、配信情報取込手段105
は、キーボード等の操作入力部106に設けられた配信
情報入力手段106aを介して入力される配信情報を取
込み、配信情報ファイルを作成して、配信情報ファイル
記憶領域107に格納するものである。因みに、配信情
報ファイルは、図5に示すように配信情報管理番号5
1、ディレクトリ名52、実行区分53、反映日時5
4、継続区分55及び1乃至複数のモジュールファイル
名56等からなるレコードに、所定の配信情報ファイル
名57を付加して構成される。
【0023】ここで、配信情報入力手段106aは、デ
ィレクトリ名52、実行区分53、反映日時54、継続
区分55及びモジュールファイル名56の各情報を入力
するものであり、配信情報取込手段105は、配信情報
入力手段106aを介して各情報が順次入力されたなら
ば、配信情報管理番号51を自動的に発番し、またこの
管理番号に基づいて配信情報ファイル名57を設定する
ことにより配信情報ファイルを作成して、配信情報ファ
イル記憶領域107に格納する。
【0024】なお、ディレクトリ名52は、モジュール
ファイル取込手段102によって取込まれた更新対象の
モジュールファイル群を管理する1ディレクトリの識別
名称である。また、モジュールファイル名56は、その
更新対象のモジュールファイルの個々の名称である。
【0025】実行区分53は、後述する各保守対象計算
機システム2でのモジュールファイル反映処理を即時に
実行させるか、反映日時54によって設定された日時に
予約して実行させるかを指定する情報である。因みに、
“1”は即時実行を指定する情報であり、“2”は予約
実行を指定する情報である。
【0026】継続区分55は、後述する各保守対象計算
機システム2でのモジュール反映処理が異常終了したと
きにそのシステムでの後続処理の実行を許可するか否か
を指定する情報である。因みに、“1”は処理中断を指
定する後続処理中断情報であり、“2”は処理実行を指
定する後続処理実行情報である。
【0027】図2において、更新ファイル送信手段10
8は、前記操作入力部106に設けられた配信指示手段
106bによって配信指示が行われると、前記モジュー
ルファイル群記憶領域104に格納されているモジュー
ルファイル群と前記配信情報ファイル記憶領域107に
格納されている配信情報ファイルとを合成して更新ファ
イルを編集し、この更新ファイルを前記対保守対象通信
手段101を介して各保守対象計算機システム2に配信
するものであって、最新モジュール送信手段を構成す
る。また、この更新ファイル送信手段108に対する配
信指示手段106bは、最新モジュール配信指示手段と
して機能する。
【0028】具体的には、図12に示すように前記配信
指示手段106bによる配信指示入力を常時待機してお
り、配信指示があると、モジュールファイル群記憶領域
104に前記モジュールファイル群が格納されているこ
と、及び配信情報ファイル記憶領域107に前記配信情
報ファイルが格納されていることを確認する。そして確
認後、配信情報ファイルとモジュールファイル群とを合
成することにより更新ファイルを編集する。
【0029】しかる後、この更新ファイルを対保守対象
通信手段101を介して各保守対象計算機システム2へ
配信したならば(最新モジュール送信手段)、この処理
を終了する。
【0030】なお、少なくとも一方のファイルが未登録
の場合、及びモジュールファイル群記憶領域104に格
納されているモジュールファイル群の全名称が配信情報
ファイルのモジュールファイル名56として正確に登録
されていない場合には、更新ファイルの編集をせずに処
理を終了する。
【0031】また、この更新ファイル送信手段108
は、対保守対象通信手段101を介して更新ファイルの
配信を完了した後、完了した更新ファイルを図示しない
情報ファイルに蓄積する。また、図示しない履歴情報フ
ァイル及び実行結果ファイルを更新する。その後、前記
モジュールファイル群記憶領域104及び配信情報ファ
イル記憶領域107をクリアするように構成されてい
る。
【0032】なお、図示しない情報ファイル,履歴情報
ファイル及び実行結果ファイルは必要に応じて別途起動
される処理により削除やクリアが行なわれる。因みに、
情報ファイルに蓄積することで更新ファイルを繰り返し
利用できる。また、配信先での実行結果を得た後での管
理情報の更新に利用される。実行結果ファイルは更新フ
ァイルの配信が正しく行なわれたか否か判断可能な情報
を指示毎に記憶しておく。
【0033】図2において、復元情報取込手段109
は、前記操作入力部106に設けられた復元情報入力手
段106cを介して入力される復元情報を取込み、復元
情報ファイルを作成して、復元情報記憶手段としての復
元情報ファイル記憶領域110に格納するものである。
因みに、復元情報ファイルは、図6に示すように配信情
報管理番号61及び配信情報ファイル名62等からなる
レコードに、所定の復元情報ファイル名63を付加して
構成される。
【0034】ここで、復元情報入力手段106cは、各
保守対象計算機システム2において最新モジュールファ
イルへの更新がなされた1ディレクトリ管理下のモジュ
ールファイル群を更新前の状態に復元するために、その
復元対象の最新モジュールファイルに対応する配信情報
ファイルの配信情報管理番号61を入力するもので、復
元情報取込手段109は、復元情報入力手段106cを
介して配信情報管理番号61が入力されたならば、その
配信情報管理番号61に基づいて配信情報ファイル名6
2を編集し、さらに復元情報ファイル名63を設定する
ことにより復元情報ファイルを作成して、復元情報ファ
イル記憶領域110に格納する。
【0035】図2において、復元ファイル送信手段11
1は、前記操作入力部106に設けられた配信指示手段
106bにより配信指示が行われると、前記復元情報フ
ァイル記憶領域110に格納されている復元情報ファイ
ルを前記対保守対象通信手段101を介して各保守対象
計算機システム2に配信するものであって、復元情報送
信手段を構成する。また、この復元ファイル送信手段1
11に対する配信指示手段106bは、復元情報配信指
示手段として機能する。
【0036】具体的には、図13に示すように前記配信
指示手段106bによる配信指示入力を常時待機してお
り、配信指示があると、復元情報ファイル記憶領域11
0に復元情報ファイルが格納されていることを確認す
る。そして確認後、その復元情報ファイルを対保守対象
通信手段101を介して各保守対象計算機システム2へ
配信したならば(復元情報送信手段)、この処理を終了
する。なお、復元情報ファイルが未登録の場合には、そ
の時点で処理を終了する。
【0037】また、この復元ファイル送信手段111
は、対保守対象通信手段101を介して復元情報ファイ
ルの配信を完了した後、完了した復元情報ファイルを図
示しない情報ファイルに蓄積する。また、図示しない履
歴情報ファイル及び実行結果ファイルを更新する。その
後、前記復元情報ファイル記憶領域110をクリアする
ように構成されている。
【0038】なお、図示しない情報ファイル,履歴情報
ファイル及び実行結果ファイルは必要に応じて別途起動
される処理により削除やクリアが行なわれる。因みに、
情報ファイルに蓄積することで復元情報ファイルを繰り
返し利用できる。また、配信先での実行結果を得た後で
の管理情報の更新に利用される。実行結果ファイルは更
新ファイルの配信が正しく行なわれたか否か判断可能な
情報を指示毎に記憶しておく。
【0039】一方、図3において、対保守拠点通信手段
201は、保守拠点計算機システム1との間で回線網3
を介して行われるデータの送受信を制御するものであ
る。
【0040】また、更新ファイル受信手段202は、前
記保守拠点計算機システム1から送信される前記更新フ
ァイルを対保守拠点通信手段201を介して受信する毎
に、その更新ファイルをモジュールファイル群と配信情
報ファイルとに分解して、モジュールファイル群をモジ
ュールファイル群記憶領域203に、配信情報ファイル
を配信情報ファイル群記憶領域204にそれぞれ格納す
るとともに、配信情報ファイルのデータに基づいて予約
ファイルを作成して、予約ファイル群記憶領域205に
格納するもので、最新モジュール受信手段を構成する。
【0041】因みに、予約ファイルは、図7に示すよう
に配信情報ファイルから抽出した実行区分71、反映日
時72及び配信情報管理番号73等からなるレコード
に、所定の予約ファイル名74を付加して構成される。
【0042】図3において、プロセスマネージャ(P
M)206は、当該保守対象計算機システム2にて実行
可能な各種業務の起動及び停止を制御するもので、起動
の際には現行モジュールファイル群記憶領域207に登
録されている各種モジュールファイルのうち業務の実行
に必要なモジュールファイルを選択的にオープンし、停
止の際にはそのモジュールファイルをクローズする。
【0043】なお、現行モジュールファイル群記憶領域
207には、図9に示すように現行の各種機能を司る各
種のモジュールファイル91が業務別にディレクトリの
管理下で多段階の階層的に記憶管理されており、各ディ
レクトリ内の同一階層にはそれぞれ固有のディレクトリ
名92が割当てられている。ここに、現行モジュールフ
ァイル群記憶領域207は現行モジュール記憶手段を構
成する。
【0044】また、このプロセスマネージャ206は、
図10に示すように前記現行モジュールファイル群記憶
領域207に登録されている各種モジュールファイルの
名称別に、実行フラグF1,排他フラグF2及び再起動
待ちフラグF3をそれぞれ記憶してなるプロセス管理テ
ーブル208を有している。
【0045】ここで、実行フラグF1は、対応する名称
のモジュールファイルを用いた業務の実行中か否かを識
別するフラグであって、実行中は“1”にセットされ
る。また排他フラグF2は、対応する名称のモジュール
ファイルを用いた業務の起動を禁止するか否かを識別す
るフラグであって、禁止制御中は“1”にセットされ
る。また再起動待ちフラグF3は、対応する名称のモジ
ュールファイルを用いた業務の再起動待ちか否かを識別
するフラグであって、再起動待ちの場合には“1”にセ
ットされる。
【0046】図3において、反映手段209は、前記モ
ジュールファイル群記憶領域203に格納されている未
更新の最新モジュールファイル群を前記現行モジュール
ファイル記憶領域207に記憶されている現行モジュー
ルファイル群と入替えることにより最新モジュールファ
イルをシステムに反映させるようにしたもので、モジュ
ール反映手段を構成する。
【0047】具体的には、図14に示すように周期的に
前記予約ファイル群記憶領域205を検索して予約ファ
イルのレコード有無を判別する。そして、予約ファイル
のレコード有りを確認すると、そのレコード中の実行区
分71を調べる。
【0048】ここで、実行区分71が“2”の場合、つ
まり予約実行の場合には、そのレコード中の反映日時7
2と時計部210によって計時されているシステム日時
とを比較し、反映日時72が経過しているか否かを判断
する。そして、経過していない場合には、予約ファイル
群記憶領域205に次のレコードが存在するか否かを調
べ、存在しない場合には次の周期まで待機する。
【0049】これに対し、実行区分71が“1”の場
合、つまり即時実行の場合か、あるいは予約実行で反映
日時72がシステム日時を経過している場合には、図1
5に具体的に示すモジュールファイル反映処理を実行す
る。
【0050】すなわち、先ず、該当する予約ファイルの
レコード中の配信情報管理番号73で配信情報ファイル
群記憶領域204を検索して、同一の配信情報管理番号
51を有する配信情報ファイルを抽出する。そして、抽
出できたならば、その配信情報ファイルのレコード中の
各モジュールファイル名56が付されたモジュールファ
イルを更新対象のモジュールファイルと決定し、プロセ
スマネージャ206にこの更新対象のモジュールファイ
ルのプロセス実行停止要求を通知する。
【0051】次に、プロセスマネージャ206からの停
止完了応答を待機し、所定時間内に停止完了応答を受取
ったならば、現行モジュールファイル群記憶領域207
にて該当する配信情報ファイルのレコード中のディレク
トリ名52で管理されている更新対象の現行モジュール
ファイルを抽出する。そして、該当する現行モジュール
ファイルを抽出できたならば、それを旧モジュール記憶
手段としての旧モジュールファイル群記憶領域211に
同一ディレクトリの管理下で登録する。
【0052】次に、モジュールファイル群記憶領域20
3に登録されている更新対象の最新モジュールファイル
を抽出する。そして、該当する最新モジュールファイル
を抽出できたならば、それを現行モジュールファイル群
記憶領域207にて該当する配信情報ファイルのレコー
ド中のディレクトリ名52で管理されている更新対象の
現行モジュールファイルと入れ替える。
【0053】その後、プロセスマネージャ206にプロ
セス再起動要求を通知したならば、この反映処理を正常
終了とする。
【0054】なお、プロセスマネージャ206から所定
時間内に停止完了応答がなかった場合、または配信情報
ファイル群記憶領域204から該当する配信情報ファイ
ルを抽出できなかった場合、またはモジュールファイル
群記憶領域203から該当する最新モジュールファイル
を抽出できなかった場合には、その時点で反映処理を異
常終了させる。
【0055】また、現行モジュールファイル群記憶領域
207から該当する現行モジュールファイルを抽出でき
なかった場合には、新規モジュールの追加としての処理
を行う。
【0056】そして、この反映手段209は、前記反映
処理が正常に終了したか否かを監視する監視手段を有し
ており、異常終了を確認した場合には、該当する配信情
報ファイルのレコード中の継続区分55を調べる。そし
て、この継続区分が“1”、つまりは処理中断が指定さ
れている場合には、プロセスマネージャ206に後続処
理の禁止要求を通知する。継続区分が“2”、つまりは
処理実行が指定されている場合には、上記通知は行わな
い。
【0057】その後、この反映手段209は、反映結果
を後述する結果ファイル作成手段212へ更新対象のモ
ジュールファイル毎に通知し、かつ予約ファイル群記憶
領域205から該当する予約ファイルのレコードを削除
したならば、予約ファイル群記憶領域205に次のレコ
ードが存在するか否かを調べ、存在しない場合には次の
周期まで待機する。
【0058】図3において、復元ファイル受信手段21
3は、前記保守拠点計算機システム1から送信される前
記復元情報ファイルを対保守拠点通信手段201を介し
て受信する毎に、その復元情報ファイルを復元情報ファ
イル記憶領域214に格納するもので、復元情報記憶手
段を構成する。
【0059】また、復元手段215は、前記旧モジュー
ルファイル群記憶領域211に格納されている1ディレ
クトリ管理下の旧モジュールファイル群を前記現行モジ
ュールファイル群記憶領域207に記憶されている同一
ディレクトリ管理下の現行モジュールファイル群と入替
えることにより同一ディレクトリ管理下のモジュールフ
ァイル群を最新のものから古いものに復元するようにし
たもので、旧モジュール検索手段及びモジュール復元手
段を構成する。
【0060】具体的には、図16に示すように周期的に
前記復元情報ファイル記憶領域214を検索して復元情
報ファイルのレコード有無を判別する。そして、復元情
報ファイルのレコード有りを確認すると、図17に具体
的に示すモジュールファイル復元処理を実行する。
【0061】すなわち、先ず、該当する復元情報ファイ
ルのレコード中の配信情報管理番号61で配信情報ファ
イル群記憶領域204を検索して、同一の配信情報管理
番号51を有する配信情報ファイルを抽出する。そし
て、抽出できたならば、その配信情報ファイルのレコー
ド中の各モジュールファイル名56が付されたモジュー
ルファイルを復元対象のモジュールファイルと選定し、
プロセスマネージャ206にこの復元対象のモジュール
ファイルのプロセス実行停止要求を通知する。
【0062】次に、プロセスマネージャ206からの停
止完了応答を待機し、所定時間内に停止完了応答を受取
ったならば、旧モジュールファイル群記憶領域211に
て該当する配信情報ファイルのレコード中のディレクト
リ名52で管理されている復元対象の旧モジュールファ
イルを抽出する(旧モジュール検索手段)。そして、該
当する旧モジュールファイルを抽出できたならば、それ
を現行モジュールファイル群記憶領域207にて同一デ
ィレクトリで管理されている復元対象の現行モジュール
ファイルと入れ替える(モジュール復元手段)。
【0063】その後、プロセスマネージャ206にプロ
セス再起動要求を通知したならば、この反映処理を正常
終了とする。
【0064】なお、プロセスマネージャ206から所定
時間内に停止完了応答がなかった場合、または配信情報
ファイル群記憶領域204から該当する配信情報ファイ
ルを抽出できなかった場合には、復元処理を異常終了さ
せる。
【0065】そして、この復元手段215は、前記復元
処理が正常に終了したか否かを監視する監視手段を有し
ており、異常終了を確認した場合には、該当する配信情
報ファイルのレコード中の継続区分55を調べる。そし
て、この継続区分が“1”、つまりは処理中断が指定さ
れている場合には、プロセスマネージャ206に後続処
理の禁止要求を通知する。継続区分が“2”、つまりは
処理実行が指定されている場合には、上記通知は行わな
い。
【0066】その後、この復元手段215は、復元結果
を結果ファイル作成手段212へ復元対象のモジュール
ファイル毎に通知し、かつ復元情報ファイル記憶領域2
14から該当する復元情報ファイルのレコードを削除し
たならば、復元情報ファイル群記憶領域214に次のレ
コードが存在するか否かを調べ、存在しない場合には次
の周期まで待機する。
【0067】ところで、前記プロセスマネージャ206
は、反映手段209または復元手段215から反映対象
または復元対象のモジュールファイルのプロセス実行停
止要求を受取ると、図18に示すように、前記プロセス
管理テーブル208を参照して該当するモジュールファ
イルに対応する実行フラグF1を調べる。
【0068】そして、実行フラグF1が“1”にセット
されている場合には、該当するモジュールファイルを用
いた業務の実行中なので、プロセスマネージャ206は
その業務の制御部に対して終了シグナルを出すことによ
り強制的に停止させる。また、該当するモジュールファ
イルに対応する再起動待ちフラグF3を“1”にセット
して再起動待ちとする。さらに、該当するモジュールフ
ァイルに対応する排他フラグF2を“1”にセットして
該当業務の起動を禁止する。その後、プロセス実行停止
要求があった反映手段209または復元手段215に対
して停止完了応答通知を送信したならば、この処理を終
了する。
【0069】これに対し、実行フラグF1が“0”にリ
セットされている場合には、該当するモジュールファイ
ルを用いた業務が実行されていないので、該当するモジ
ュールファイルに対応する排他フラグF2を“1”にセ
ットして該当業務の起動を禁止する。その後、プロセス
実行停止要求があった反映手段209または復元手段2
15に対して停止完了応答通知を送信したならば、この
処理を終了する。
【0070】また、プロセスマネージャ206は、反映
手段209または復元手段215から反映対象または復
元対象のモジュールファイルのプロセス再起動要求を受
取ると、図18に示すように、前記プロセス管理テーブ
ル208を参照して該当するモジュールファイルに対応
する排他フラグF2を“0”にリセットして該当業務の
起動禁止状態を解除する。
【0071】次に、該当するモジュールファイルに対応
する再起動待ちフラグF3を調べる。そして、この再起
動待ちフラグF3が“0”にリセットされている場合に
は、該当業務が再起動待ちではないので、この処理を終
了する。
【0072】これに対し、再起動待ちフラグF3が
“1”にセットされている場合には、該当業務が再起動
待ちなので、該当業務の制御部に対して起動を指令し、
その再起動待ちフラグF3を“0”にリセットしたなら
ば、この処理を終了する。
【0073】さらに、プロセスマネージャ206は、反
映手段209または復元手段211から後続処理の禁止
要求を受取った場合には、その後の全ての業務処理を禁
止してシステムを立上げない。なお、この業務処理禁止
状態は、システムの再立上げ操作によって解除される。
【0074】図3において、結果ファイル作成手段21
2は、反映手段209または復元手段215から反映結
果または復元結果の情報を受取る毎に、その入力情報に
基づいて処理結果ファイルを作成して、処理結果ファイ
ル記憶領域216に格納するものである。
【0075】因みに、処理結果ファイルは、図8に示す
ようにこの保守対象計算機システム2に対して予め設定
された固有のID番号81、及び反映処理結果なのか復
元処理結果なのかを識別する処理区分(反映処理結果=
1,復元処理結果=2)82と、反映手段209または
復元手段215で使用した配信情報ファイルのレコード
中の配信情報管理番号83と、反映結果または復元結果
の情報を受取ったシステム日時(処理日時)84と、反
映対象または復元対象のモジュールファイル毎の反映結
果または復元結果を示すモジュールファイル別結果区分
(正常=1,異常=2)85等からなるレコードに所定
の処理結果ファイル名86を付加して構成される。
【0076】図3において、結果ファイル送信手段21
7は、前記処理結果ファイル記憶領域216に処理結果
ファイルが格納される毎に、その処理結果ファイルを読
出して、前記対保守拠点通信手段201を介して保守拠
点計算機システム1に送信するものである。
【0077】一方、図2において、結果ファイル受信手
段112は、各保守対象計算機システム1から送信され
る前記処理結果ファイルを対保守対象通信手段101を
介して受信する毎に、その処理結果ファイルを処理結果
ファイル記憶領域113に格納するものである。また、
結果ファイル受信手段112は、受信した処理結果ファ
イルをバージョン管理手段114にも与える。
【0078】前記バージョン管理手段114は、図11
に示すように回線網3を介して接続された各保守対象計
算機システム2のID番号別に、その保守対象計算機シ
ステム2の名称と現バージョン情報とをそれぞれ記憶し
てなるバージョン管理テーブル115を有している。
【0079】そして、結果ファイル受信手段112を介
して処理結果ファイルを受取ると、そのファイルのレコ
ード中の保守対象ID番号81と処理区分82と結果区
分85をチェックする。その結果、処理区分82が「反
映処理」で、各モジュールファイルに対する結果区分8
3が「正常」の場合には、最新モジュールファイルを該
当する保守対象計算機システムに正確に反映できたの
で、バージョン管理テーブル115の該当保守対象ID
番号81に対応する現バージョン情報をセットする。ま
た、新規追加を行った場合はバージョン情報も新規に登
録する。
【0080】また、処理区分82が「復元処理」で、各
モジュールファイルに対する結果区分83が「正常」の
場合には、旧モジュールファイルを該当する保守対象計
算機システムに正確に復元できたので、バージョン管理
テーブル115の該当保守対象ID番号81に対応する
旧モジュールファイルのバージョン情報をセットする。
また、新規追加を行った場合はバージョン情報の更新は
行わない。
【0081】図2において、出力制御手段116は、前
記操作入力部106に設けられた出力指示手段106d
からの出力指示に応動して前記処理結果ファイル記憶領
域113に格納されている処理結果ファイルの内容を出
力部117に表示または印字出力させる。また、前記バ
ージョン管理テーブル115にて記憶管理されている各
保守対象計算機システム2別の現バージョン情報を前記
出力部117に表示または印字出力させる機能も備えて
いる。
【0082】このように構成された本実施例の分散処理
システムにおいては、各保守対象計算機システム2にお
ける所定業務のバージョンアップを行う場合、保守拠点
側にてその業務で使用されるプログラム,パラメータ等
の各種モジュールの最新データを作成し、その最新デー
タをモジュールファイル化して記憶媒体103に記憶さ
せる。そして、この記憶媒体103に記憶された更新対
象の最新モジュールファイル群を保守拠点計算機システ
ム1におけるモジュールファイル取込手段102によっ
て取り込ませる。
【0083】また、操作入力部106における配信情報
入力手段106aを介して該当するディレクトリ名5
2、実行区分53、反映日時54、継続区分55及びモ
ジュールファイル名56の各情報を入力する。
【0084】この場合において、最新モジュールファイ
ルの反映処理を即時に行う場合には実行区分53を
“1”に設定し、反映処理を予約して行う場合には実行
区分53を“2”に設定するとともにその予約日時を反
映日時54として設定する。
【0085】また、この最新モジュールファイルの反映
処理が正常に行われなかったとき、各保守対象計算機シ
ステム2での後続処理の実行を禁止する場合には継続区
分54を“1”に設定し、後続処理の実行を禁止しない
場合には継続区分54を“2”に設定する。
【0086】例えば、今回の更新対象のモジュールファ
イルを用いる業務が反映日時直後の業務に関係する場合
には、反映異常がデータ破壊等の2次障害を引き起こす
おそれがあるので、後続処理の実行禁止を選択する。こ
れに対し、反映日時直後の業務に関係せず、反映異常時
には後で復旧可能なモジュールファイルの反映処理の場
合には、反映異常がデータ破壊等の2次障害を引き起こ
すおそれがないので、後続処理実行を選択する。
【0087】その後、操作入力部106における配信指
示手段106bを介して最新モジュールファイルの配信
を指示する。そうすると、モジュールファイル記憶領域
104に格納された最新モジュールファイル群と配信情
報ファイル記憶領域107に格納された配信情報ファイ
ルとからなる更新ファイルが編集されて、回線網3を介
して各保守対象計算機システム2に配信される。
【0088】一方、各保守対象計算機システム2におい
ては、保守拠点計算機システム1から配信された最新モ
ジュールファイル群がモジュールファイル群記憶領域2
03に登録され、それに対応する配信情報ファイルが配
信情報ファイル群記憶領域204に登録される。また、
配信情報ファイルのレコードに従い予約ファイルが作成
されて、予約ファイル群記憶領域205に登録される。
【0089】ここで、予約ファイル群記憶領域205は
反映手段209によって周期的に検索されており、実行
区分が“1”の予約ファイルあるいは反映日時が経過し
ている予約ファイルが検出されると、その予約ファイル
のレコード中の配信情報管理番号が設定された配信情報
ファイルに基づいて所定のモジュールファイル反映処理
が実行される。
【0090】すなわち、該当する配信情報ファイルによ
って管理されているディレクトリ管理下のモジュールフ
ァイル群が更新対象のモジュールファイルと決定され、
プロセスマネージャ206に対してこの更新対象のモジ
ュールファイルのプロセス実行停止要求が通知される。
これにより、この更新対象のモジュールファイルを使用
する業務が実行中の場合には強制的に中断される。そし
て、再起動されないように一時的に排他制御される。ま
た、非実行中の場合も一時的に排他制御される。
【0091】次いで、現行モジュールファイル群記憶領
域207にて該当ディレクトリ管理下にある更新対象の
現行モジュールファイルが抽出され、旧モジュールファ
イル群記憶領域211に同一ディレクトリの管理下で登
録される。また、モジュールファイル群記憶領域203
に登録されている更新対象の最新モジュールファイルが
抽出され、現行モジュールファイル群記憶領域207に
同一ディレクトリの管理下で登録される。その後、プロ
セス再起動要求が通知されて、前述した排他制御が解除
される。
【0092】かくして、保守拠点計算機システム1より
配信された最新のモジュールファイル群が現行モジュー
ルファイルとしてシステムに反映される。
【0093】ところで、例えば各保守対象計算機システ
ム2に反映させた最新のモジュールにミスがあることに
気付き、反映前の状態に復元しなければならない場合を
生じることがある。
【0094】このような場合、本実施例では、保守拠点
計算機システム1において操作入力部106における復
元情報入力手段106cを介して復元対象の最新モジュ
ールファイルに対応する配信情報ファイルの配信情報管
理番号を入力する。そうすると、この配信情報管理番号
を含む復元情報ファイルが作成されて、復元情報ファイ
ル記憶領域110に格納される。
【0095】次いで、操作入力部106における配信指
示手段106bにより前記復元情報ファイルの各保守対
象計算機システム2への配信を指示する。そうすると、
復元ファイル送信手段111により前記記憶領域110
に格納された復元情報ファイルが回線網3を介して各保
守対象計算機システム2へ一斉に配信される。
【0096】一方、復元ファイル受信手段213により
保守拠点計算機システム1から送信された復元情報ファ
イルを受信した各保守対象計算機システム2において
は、それぞれその復元情報ファイルのレコード中の配信
情報管理番号が設定された配信情報ファイルに基づいて
所定のモジュールファイル復元処理が実行される。
【0097】すなわち、該当する配信情報ファイルによ
って管理されているディレクトリ管理下のモジュールフ
ァイル群が復元対象のモジュールファイルと決定され、
プロセスマネージャ206に対してこの復元対象のモジ
ュールファイルのプロセス実行停止要求が通知される。
これにより、この更新対象のモジュールファイルを使用
する業務が実行中の場合には強制的に中断される。そし
て、再起動されないように一時的に排他制御される。ま
た、非実行中の場合も一時的に排他制御される。
【0098】次いで、旧モジュールファイル群記憶領域
211にて該当ディレクトリ管理下にある復元対象の旧
モジュールファイルが存在するか否かが確認され、存在
する場合にはその旧モジュールファイルが抽出されて、
現行モジュールファイル群記憶領域207に同一ディレ
クトリの管理下で登録される。その後、プロセス再起動
要求が通知されて、前述した排他制御が解除される。
【0099】かくして、復元対象として指示されたモジ
ュールを有する各保守対象計算機システム2において
は、それぞれほぼ同時にかつ自動的に復元対象のモジュ
ールファイルが最新のモジュールファイルからその前の
旧モジュールファイルに復元される。
【0100】このように本実施例によれば、各保守対象
計算機システム2に一度反映させたモジュールファイル
を反映前の状態に復元する必要が生じた場合には、保守
拠点システム1における復元情報入力手段106cを介
して復元対象の最新モジュールファイルに対応する配信
情報ファイルの配信情報管理番号を入力し、続いて配信
指示手段106bにより配信指示を入力する簡単な操作
を行うだけで、前記配信情報管理番号を含む復元情報フ
ァイルが回線網3を介して各保守対象計算機システム2
に一斉に配信され、復元対象として指示されたモジュー
ルファイルを有する各保守対象計算機システム2におい
ては、それぞれほぼ同時にかつ自動的に該当モジュール
ファイルが最新のモジュールファイルからその前の旧モ
ジュールファイルに復元されるので、保守対象計算機シ
ステム2毎に復元作業を行う面倒をなくすことができ
る。その結果、復元作業の省力化を図ることができる
上、復元要求に対して迅速な対応を取ることができ、運
転効率の向上を図り得る。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、保
守拠点計算機システムは、復元情報入力手段を介して入
力された復元対象のモジュールを指示する復元情報を一
時記憶し、復元情報配信指示手段により配信が指示され
ると、該当復元情報を各保守対象計算機システムへ一斉
に送信するように構成し、各保守対象計算機システム
は、保守拠点計算機システムから送信される復元情報を
受信するとその復元情報により復元対象として指示され
たモジュールが旧ファイル記憶手段により記憶されてい
るか確認し、旧モジュール有りが確認されるとその旧モ
ジュールを現行モジュール記憶手段に記憶されている現
行モジュールと入替えるように構成したので、各保守対
象計算機システムにそれぞれ反映された最新のモジュー
ルを、保守拠点計算機システムからの1回の復元指示操
作によって反映前の状態に復元することができ、復元作
業の省力化を図ることができる上、迅速な対応を取るこ
とができる分散処理システムにおけるモジュール更新装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における分散処理システム
を示す概要図。
【図2】 同実施例における保守拠点計算機システムの
要部構成を示すブロック図。
【図3】 同実施例における保守対象計算機システムの
要部構成を示すブロック図。
【図4】 同実施例におけるモジュールファイルの構造
図。
【図5】 同実施例における配信情報ファイルの構造
図。
【図6】 同実施例における復元情報ファイルの構造
図。
【図7】 同実施例における予約ファイルの構造図。
【図8】 同実施例における処理結果ファイルの構造
図。
【図9】 同実施例における現行モジュールファイル群
の構造図。
【図10】同実施例におけるプロセス管理テーブルの構
造図。
【図11】同実施例におけるバージョン管理テーブルの
構造図。
【図12】同実施例における更新ファイル送信手段の作
用を示す流れ図。
【図13】同実施例における復元ファイル送信手段の作
用を示す流れ図。
【図14】同実施例における反映手段の作用を示す流れ
図。
【図15】図14におけるモジュールファイル反映処理
を具体的に示す流れ図。
【図16】同実施例における復元手段の作用を示す流れ
図。
【図17】図16におけるモジュールファイル復元処理
を具体的に示す流れ図。
【図18】同実施例におけるプロセスマネージャの作用
を示す流れ図。
【符号の説明】
1…保守拠点計算機システム 2…保守対象
計算機システム 3…回線網 101…対保
守対象通信手段 102…モジュールファイル取込手段 105…配信
情報取込手段 106…操作入力部 106b…配
信指示手段 108…更新ファイル送信手段 109…復元
情報取込手段 111…復元情報送信手段 112…結果
ファイル受信手段 114…バージョン管理手段 115…バー
ジョン管理テーブル 116…出力制御手段 201…対保
守拠点通信手段 202…更新ファイル受信手段 206…プロ
セスマネージャ 207…現行モジュールファイル記憶群記憶領域 208…プロセス管理テーブル 209…反映
手段 211…旧モジュールファイル記憶群記憶領域 212…結果ファイル作成手段 213…復元
ファイル受信手段 215…復元手段 216…結果
ファイル送信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内山 昌巳 東京都府中市片町3丁目22番地 府中東芝 ビル 東京電気株式会社システムセンター 内 (72)発明者 佐野 徹也 東京都府中市片町3丁目22番地 府中東芝 ビル 東京電気株式会社システムセンター 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保守拠点計算機システムに複数の保守対
    象計算機システムを回線網により接続してなる分散処理
    システムで、 前記保守拠点計算機システムに、前記各保守対象計算機
    システムとの通信を行う対保守対象通信手段と、最新モ
    ジュールを入力する最新モジュール入力手段と、この入
    力手段により入力された最新モジュールを記憶する最新
    モジュール記憶手段と、この記憶手段により記憶された
    最新モジュールの前記各保守対象計算機システムへの配
    信を指示する最新モジュール配信指示手段と、この指示
    手段により配信が指示されたことに応じて前記記憶手段
    により記憶された最新モジュールを前記対保守対象通信
    手段を介して前記各保守対象計算機システムへ送信する
    最新モジュール送信手段とを設け、 前記各保守対象計算機システムに、前記保守拠点計算機
    システムとの通信を行う対保守拠点通信手段と、現行の
    機能を司る各種のモジュールを記憶する現行モジュール
    記憶手段と、前記保守拠点計算機システムから送信され
    る最新モジュールを前記対保守拠点通信手段を介して受
    信する最新モジュール受信手段と、この受信手段により
    受信した最新モジュールを前記現行モジュール記憶手段
    に記憶されている現行モジュールと入替えるモジュール
    反映手段と、この反映手段により入替えられた現行モジ
    ュールを旧モジュールとして記憶保存する旧モジュール
    記憶手段とを設けた分散処理システムにおけるモジュー
    ル更新装置において、 前記保守拠点計算機システムは、復元対象のモジュール
    を指示する復元情報を入力する復元情報入力手段と、こ
    の入力手段により入力された復元情報を記憶する復元情
    報記憶手段と、この記憶手段により記憶された復元情報
    の前記各保守対象計算機システムへの配信を指示する復
    元情報配信指示手段と、この指示手段により配信が指示
    されたことに応じて前記復元情報記憶手段により記憶さ
    れた復元情報を前記対保守対象通信手段を介して前記各
    保守対象計算機システムへ一斉送信する復元情報送信手
    段とを備え、 前記各保守対象計算機システムは、前記保守拠点計算機
    システムから送信される復元情報を前記対保守拠点通信
    手段を介して受信する復元情報受信手段と、この受信手
    段により受信した復元情報により復元対象として指示さ
    れたモジュールが前記旧ファイル記憶手段により記憶さ
    れているか確認する旧モジュール検索手段と、この検索
    手段により該当する旧モジュール有りが確認されるとそ
    の旧モジュールを前記現行モジュール記憶手段に記憶さ
    れている現行モジュールと入替えるモジュール復元手段
    とを備えたことを特徴とする分散処理システムにおける
    モジュール更新装置。
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