JPH0895430A - 電子写真感光体およびその製造方法 - Google Patents

電子写真感光体およびその製造方法

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JPH0895430A
JPH0895430A JP25759894A JP25759894A JPH0895430A JP H0895430 A JPH0895430 A JP H0895430A JP 25759894 A JP25759894 A JP 25759894A JP 25759894 A JP25759894 A JP 25759894A JP H0895430 A JPH0895430 A JP H0895430A
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JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive layer
substrate
drum
cutting tool
film thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP25759894A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyoshi Kusano
直由 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長さ寸法の拡大を抑えつつ感光層の厚膜化に
より長寿命化を図る用にした電子写真感光体およびその
製造方法を提供する。 【構成】 円筒状の基体2の外周面に膜厚28ミクロンの
感光層3を有する。膜厚が不均一な非有効画像域3b
は、塗工工程の後に、基体2ごと所定長さ削除される。
バイト4の刃先には、上方のエアノズル21からコール
ドエアが吹き付けられ、連続して流出する切屑は、バイ
ト4の下方に配置した集塵機22によって強制的に吸引
されて排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の画像形成装置に用いられる電子写真
感光体に関し、より詳しくは、装置の長寿命化に好適な
電子写真感光体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、一般的にドラムと称
され、円筒状の導電性基体の外周面に感光層を形成する
ことにより製造されている(特開平5−35164号参
照)。ところで、電子写真感光体に対する技術的要請と
して、電子写真感光体の長寿命化つまり高い耐久性の要
求がある。この長寿命化の要請に応じる手法として、例
えばポリマードナー、オーバコート、DLC等の新規な
塗工方法が開発され初めてはいるが、最も手軽な方法と
して、感光層を厚膜化することが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光層
を厚膜化する場合、この塗膜の塗工工程での溶剤の蒸発
時間の増大の結果生じる液ダレによって、電子写真感光
体の端部に膜厚の不均一な非有効画像域ができ易くなる
という問題が発生する。勿論、電子写真を作るうえで不
要なこの非有効画像域の拡大は、電子写真感光体の長さ
寸法の拡大を招くものであり、ひいては画像形成装置に
対する小型化の要請に反する結果となってしまう。ま
た、近時の環境問題に対応すべく、溶剤として揮発性に
優れたハロゲン系溶剤(MDC)の代わりに非ハロゲン
系溶剤を用いた場合には、上述した液ダレの問題は更に
顕著なものになるのが現状である。そこで、本発明の目
的は、長さ寸法の拡大を抑えつつ感光層の厚膜化により
長寿命化を図るようにした電子写真感光体およびその製
造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子写真感光
体にあっては、円筒状の基体の外周面に感光層を有する
電子写真感光体の端部に形成された膜厚の不均一な部分
を、基体ごと所定長さ削除してなる構成としてある。
【0005】請求項2の電子写真感光体の製造方法にあ
っては、円筒状の基体の外周面に感光層を塗布する工程
と、該感光層塗布工程の後に、感光層の膜厚が不均一な
部分を旋盤で端面挽加工により基体ごと所定長さ削除す
る工程とを有し、該端面挽加工の工程が、バイトの上方
域からバイトの刃先に向けてコールドエアを吹き付けな
がら、且つ、線状に流出する切屑をバイトの下方域に配
設した集塵機の吸引により強制的に排出しながら行われ
る構成としてある。
【0006】請求項3の発明にあっては、円筒状の基体
の外周面に感光層を塗布する工程と、該感光層塗布工程
の後に、感光層の膜厚が不均一な部分を旋盤で端面挽加
工により基体ごと所定長さ削除する工程とを有し、該端
面挽加工の工程が、V形の刃先を有するバイトを基体の
端面に当てがいつつ行われる構成としてある。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図1に示す符号1は、塗工工程直後の
ドラムであり、ドラム1は、円筒状のアルミニウム製基
体2と、その外周面に塗布された感光層3とからなる。
基体2は、30mmの直径と、290mmの長さ寸法
と、0.75mmの肉厚とを有する。感光層3は、従来
と同様にディッピング塗工により形成され、その膜厚は
28μmであり、従来に比べて厚膜となっている。塗工
工程で使用する溶剤は、環境問題を勘案して非ハロゲン
系溶剤を使用したが、これは特に限定されるものではな
く、ハロゲン系溶剤であってもよい。
【0008】塗工工程直後のドラム1は、感光層3の膜
厚が均一な有効画像域3aと、その両端部に、膜厚が不
均一な部分である非有効画像域3bとを有し、非有効画
像域3bは、塗工工程後に、旋盤による挽加工で基体2
ごと削除した。符号4は、バイトであり、チャック治具
5により保持されたドラム1を旋盤で矢印A方向に回転
させながら(図4)、バイト4で非有効画像域3bを基
体2ごと20mm切削した。図2および図3は、端面挽
加工後のドラム10を示すものであり、図2は、非有効
画像域3bを全て削除して端面を面取りした例を示し、
図3は、非有効画像域3bを若干(10mm以下)残
し、その端面を面取りした例を示す。
【0009】図4は、ドラム1の端面挽加工に好適な装
置20を示す。装置20は、バイト4の上方域に配設さ
れてバイト4の刃先に向けてコールドエアを吐出するエ
アノズル21と、バイト4の下方域に配設されて切屑6
を吸引する集塵機22とを有する。ドラム1の端面挽加
工は、矢印Aの方向に回転するドラム1の切削部にコー
ルドエアを吹き付けながらバイト4で非有効画像域3b
を基体2ごと所定長さ削除し、その際流出する連続した
線状の切屑6を集塵機22によって吸引し集塵フードを
通して強制的に排出しながら行われる。このドラム1の
端面挽加工の加工条件は次のとおりであった。
【0010】端面挽加工条件 加工方法 :乾式加工 使用バイト :片刃バイト(ダイヤモンドバイト=
コンバックス) バイトの送り速度:0.07mm/rev ワーク(ドラム1)の回転速度:2000rpm
【0011】上記の端面挽加工によれば、切屑6を連続
して流出させると共に集塵機22の吸引により強制的に
排出するようにしてあるため、飛散する切屑で有効画像
域3aの感光層3を傷つけることはなく、あるいは切屑
が感光層に巻き付いて有効画像域3aを損傷させてしま
うことはない。また、コールドエアを吹き付けながら行
うようにしてあるため、切削加工の際の発熱で感光層3
が高温になり品質が低下するのを防止することができる
と共にバイト4の温度上昇による寿命の短縮を防止する
ことができる。また、加工後の基体2の端縁にカエリが
生じたり、感光層3の剥離が生じたりすることなく、ド
ラム10の端面の状態もきれいで追加工を必要としな
い。加えて、このコールドエアをバイト4の上方から吹
き付けるようにしてあるため、集塵機22による切屑6
の排出を促進することができる。
【0012】ちなみに、突っ切り加工(旋盤、回転刃、
レーザ、ウオータジエット等による切断を含む)を用い
て行った場合には、加工後のドラムの端面に大きなカエ
リが生じたり、端部の感光層の剥離が生じ、また、端面
(切断面)の状態も汚く、仕上げ加工が必要になると共
に、加工の最中に有効画像域の感光層に損傷を与えたり
汚したりする。また、旋盤による単なる端面挽加工で
は、切屑がバイトの上方に流出するので、この切屑が巻
き付いて感光層を損傷したり、ドラムの回転に伴って飛
散した切屑の微粉が感光層に付着して感光層に損傷を与
える恐れがある。加えて、切削に伴う発熱で感光層の品
質が低下し、バイトの寿命も短くなる。
【0013】図5ないし図7は、端面挽加工と端面の内
外周の面取り加工を同時に行うことのできるバイト25
を示す。バイト25は、図7に拡大して示すように、V
形の刃先25aを有し、このV形刃先25aをドラム1
の端面に当てがいながらドラム1の端面挽加工を行う。
この加工が完了した後のドラム10の端面には、V形刃
先25aによって、その内周側および外周側の両者に面
取りが形成されることになる(図8参照)。このバイト
25を用いることにより、1種類のバイトで端面挽加工
と端面の内外周の面取り加工を行うことができるため、
加工時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0014】ちなみに、片刃バイトを用いて端面挽加工
を行うと、加工後の端面がエッジになるため、仕上げ加
工として内側および外側の面取り加工が必要になる。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、感光層の膜厚
を厚くすることにより簡便な方法でドラムの長寿命化を
図りつつ、塗工工程で液ダレにより生じる膜厚不均一な
部分を所定長さ基体ごと削除するようにしてあるため、
非有効画像域の拡大を確実に抑えることができ、従っ
て、この電子写真感光体を用いる画像形成装置の小型化
に十分に応じることができる。
【0016】請求項2の発明によれば、これにより得ら
れた電子写真感光体は、請求項1の発明と同じ効果を有
するものであるが、その製造工程において、基体上の感
光層に損傷を及ぼすことなく、また、感光層の品質の低
下あるいは剥離を招くことがない。バイトの上部からの
コールドエア吹き付けにより、切屑の排出をより確実に
するほか、切削加工の際の発熱による感光層の品質低下
を防止するとともにバイトの温度上昇による寿命の短縮
を防止することができる。
【0017】請求項3の発明によれば、これにより得ら
れた電子写真感光体は、請求項1の発明と同じ効果を有
するものであるが、その製造工程において、端面挽加工
と端面の内外周の面取り加工を同時に行うことができる
ため加工時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】厚膜塗工工程に続いて行う端面挽加工直前のド
ラムを示す断面図である。
【図2】端面挽加工により非有効画像域を全て削除した
ドラムの端部を示す部分断面図である。
【図3】端面挽加工により非有効画像域の一部を削除し
たドラムの端部を示す部分断面図である。
【図4】端面挽加工工程の一例を示す概略図である。
【図5】端面挽加工および面取り加工の両加工を1つの
バイトで行うのに好適なV形刃先を備えたバイトの側面
図である。
【図6】図5のバイトを矢印VIの方向から見た端面図で
ある。
【図7】図5に示すバイトを用いてドラムの端面挽加工
および面取り加工を行う状態を示す概略図である。
【図8】図5に示すバイトを用いて加工した後のドラム
の端面の状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 感光層塗工工程直後のドラム 2 ドラムの基体 3 感光層 3a 膜厚が均一な有効画像域 3b 膜厚が不均一な非有効画像域 4 バイト 6 切屑 21 エアノズル 22 集塵機 25 V形の刃先を備えたバイト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の基体の外周面に感光層を有する
    電子写真感光体の端部に形成された膜厚の不均一な部分
    を、基体ごと所定長さ削除してなる電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 円筒状の基体の外周面に感光層を塗布す
    る工程と、 該感光層塗布工程の後に、感光層の膜厚が不均一な部分
    を旋盤で端面挽加工により基体ごと所定長さ削除する工
    程とを有し、 該端面挽加工の工程が、バイトの上方域からバイトの刃
    先に向けてコールドエアを吹き付けながら、且つ、線状
    に流出する切屑をバイトの下方域に配設した集塵機の吸
    引により強制的に排出しながら行われることを特徴とす
    る電子写真感光体の製造方法。
  3. 【請求項3】 円筒状の基体の外周面に感光層を塗布す
    る工程と、 該感光層塗布工程の後に、感光層の膜厚が不均一な部分
    を旋盤で端面挽加工により基体ごと所定長さ削除する工
    程とを有し、 該端面挽加工の工程が、V形の刃先を有するバイトを基
    体の端面に当てがいつつ行われることを特徴とする電子
    写真感光体の製造方法。
JP25759894A 1994-09-27 1994-09-27 電子写真感光体およびその製造方法 Pending JPH0895430A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7642025B2 (en) 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus
US7642026B2 (en) * 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7642025B2 (en) 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus
US7642026B2 (en) * 2006-09-20 2010-01-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrophotographic photoreceptor, method of producing the same, process cartridge, and image-forming apparatus

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