JPH0894828A - 電着転写用原版およびその製造方法 - Google Patents

電着転写用原版およびその製造方法

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JPH0894828A
JPH0894828A JP25887494A JP25887494A JPH0894828A JP H0894828 A JPH0894828 A JP H0894828A JP 25887494 A JP25887494 A JP 25887494A JP 25887494 A JP25887494 A JP 25887494A JP H0894828 A JPH0894828 A JP H0894828A
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信一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線幅が微細であるとともに、膜厚も適度な微
細パターンを高い精度で効率よく形成することができる
高耐久性の電着転写用原版とその製造方法を提供する。 【構成】 少なくとも表面が導電性の基板にクロメート
処理を施して所定パターンのクロメート処理面を形成
し、このクロメート処理面上に絶縁性物質を設けて電気
絶縁性のマスキング層を形成して電着転写用原版とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電着転写用原版およびそ
の製造方法に係り、特に半導体プロセス等の微細加工工
程において被加工物に高い精度で効率よく微細パターン
を形成することができ耐久性の高い電着転写用原版およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷配線や回路パターンの形成、
あるいは薄膜のエッチング用レジストの形成等、微細パ
ターンの形成にはフォトリソグラフィー法、印刷法、所
定パターンのマスキング層を備える原版上に形成した微
細パターンを被加工物上に転写する転写法等がある。
【0003】しかし、フォトリソグラフィー法は工程が
煩雑であり、また被加工物の大型化に伴って大型露光装
置を含む専用装置が必要となり、装置に要する費用が莫
大なものとなる。
【0004】また、印刷法はインキの流動性、版の圧力
等の影響やインキの一部が被加工物に転移しないで版上
に残留してしまうこと等に起因して、印刷パターンが変
形し易く、寸法精度および再現性に劣り、画線が100
μm未満の微細パターンの形成には適していないという
問題があった。
【0005】これに対して、微細パターン転写方法は上
記のような問題がなく、線幅が微細であり膜厚も適度な
微細パターンを高い精度で効率よく形成することが可能
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微細パ
ターン転写方法において、同一の原版から何度も微細パ
ターンを形成する場合、原版に形成された微細パターン
を被加工物に転写する際に、被加工物と原版のマスキン
グ層との接触、あるいは被加工物上に設けられた粘着剤
層とマスキング層との接触によりマスキング層が破壊さ
れ、電気絶縁性のマスキング層により原版上に形成され
ている導電部パターンに変形が生じることがある。この
ようにマスキング層が破壊された原版を用いて、原版の
導電部パターン上に電着物質を析出させ微細パターンを
形成した場合、原版上に形成された微細パターンはマス
キング層破壊による導電部パターンの変形を忠実に再現
する。したがって、この原版上の微細パターンを被加工
物上に転写した場合、微細パターンは変形が生じた状態
で転写されてしまうため、半導体プロセス等の微細加工
において重大な欠陥を生じてしまうという問題があっ
た。
【0007】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、線幅が微細であるとともに、膜厚も適度
な微細パターンを高い精度で効率よく形成することがで
きる高耐久性の電着転写用原版とその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の電着転写用原版は、少なくとも表面
が導電性の基板と、該基板の表面にクロメート処理面を
介して所定パターンで形成された絶縁性物質からなるマ
スキング層とを備えるような構成とした。
【0009】また、本発明の電着転写用原版は、少なく
とも表面が導電性の基板と、該基板の表面に所定パター
ンで形成された凹部と、該凹部にクロメート処理面を介
して設けた絶縁性物質からなるマスキング層とを備える
ような構成とした。
【0010】一方、本発明の電着転写用原版の製造方法
は、少なくとも表面が導電性の基板にクロメート処理を
施して所定パターンのクロメート処理面を形成し、該ク
ロメート処理面上に絶縁性物質を設けてマスキング層を
形成するような構成とした。
【0011】また、本発明の電着転写用原版の製造方法
は、少なくとも表面が導電性の基板に所定パターンの凹
部を形成し、該凹部にクロメート処理を施してクロメー
ト処理面を形成し、その後、前記凹部に絶縁性物質を設
けてマスキング層を形成するような構成とした。
【0012】
【作用】基板上に所定のパターンで形成されたクロメー
ト処理面、あるいは、基板に所定のパターンで設けられ
た凹部に形成されたクロメート処理面は、クロム酸塩皮
膜を有しており、上記クロメート処理面上に形成された
マスキング層は、上記のクロム酸皮膜によって基板への
密着性が大幅に向上し、さらに、上記の凹部にマスキン
グ層を形成する場合は、マスキング層と基板との接触面
積が大きくなり、マスキング層と基板との密着力が更に
向上し、基板のマスキング層非形成部(導電部パター
ン)に析出させた電着物質を被加工物に転写する際の被
加工物上に設けられた粘着剤層によるマスキング層の破
壊、および、その他の外力によるマスキング層の破壊は
極めて少ないものとなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0014】図1は本発明の電着転写用原版の一態様で
ある凹版タイプの原版を示す概略構成図である。図1に
おいて、電着転写用原版1は、少なくとも表面が導電性
を示す基板2と、この基板2に所定パターンで形成され
たクロメート処理面4と、このクロメート処理面4に形
成されたマスキング層5とを備える。図示例のように、
この電着転写用原版1では、マスキング層5はその表面
が基板2の表面よりも高く形成されている。
【0015】また、図2は本発明の電着転写用原版の他
の態様である凸版タイプの原版を示す概略構成図であ
る。図2において、電着転写用原版11は、少なくとも
表面が導電性を示す基板12と、この基板12に所定パ
ターンで形成された凹部13と、この凹部13にクロメ
ート処理面14を介して形成されたマスキング層15と
を備える。図示例のように、この電着転写用原版11で
は、マスキング層15はその表面が基板12の表面より
も低く形成されている。
【0016】電着転写用原版1あるいは電着転写用原版
11に用いる基板2、12としては、導電性を有するも
のであり、特に基板12はエッチング処理等により凹部
の形成が可能なものであればよく、ステンレス、チタ
ン、ニッケル等の導電性の金属からなる基板である。こ
のような基板2、12の厚さは0.2〜2mm程度が好
ましい。
【0017】尚、基板2、12の表面は、後述するメッ
キ層の被加工物への転写においてメッキ層を基板2、1
2から容易に剥離させるためにある程度の鏡面処理を施
されていることが好ましい。
【0018】ここで、図3および図4を参照して図1に
示される凹版タイプの電着転写用原版1の製造例、図2
に示される凸版タイプの電着転写用原版11の製造例を
それぞれ説明する。
【0019】まず、凹版タイプの電着転写用原版1の製
造例を説明する。図3に示されるように、基板2に所定
パターンでフォトレジスト層6を形成する(図3
(a))。次に、基板2にクロメート処理を施して、基
板2の露出箇所にクロメート処理面4を形成する(図3
(b))。その後、この基板2の全面に絶縁性物質の塗
布液を塗布して絶縁膜7を形成し(図3(c))、フォ
トレジスト層6を除去すると同時にリフトオフによりフ
ォトレジスト層6上の絶縁膜7を除去して基板2の導電
部を露出する(図2(d))。これにより、基板2には
クロメート処理面4上にのみ絶縁膜7が残存することに
なり、この残存している絶縁膜7を必要に応じて硬化さ
せることによりマスキング層5が形成される。
【0020】そして、この電着転写用原版1の導電部に
メッキ層8を形成(図3(e))した後、粘着剤層10
を備えた被加工物9とメッキ層8とを密着させ(図3
(f))、メッキ層8を被加工物9上に転写して微細パ
ターンを形成する(図3(g))。
【0021】上述のように、本発明の電着転写用原版1
のマスキング層5は、基板2のクロメート処理面4上に
形成されているので基板2との密着力が強い。したがっ
て、上記のような微細パターン形成においてマスキング
層5に加わる種々の外力によるマスキング層5の破壊は
極めて少ないものとなる。なお、チタン基板の場合、ク
ロメート処理前に予めHF−NH4 F液、HF液等に数
十秒間程度浸漬させることによって、基板2の露出部に
微細凹凸を形成して粗面化させるようにしてもよい。こ
のようにすることにより、クロメート処理面4上に形成
されるマスキング層5の基板2への密着性をさらに向上
させることができる。
【0022】図3に示した電着転写用原版1の製造例で
は、フォトレジスト層6を除去して、それと同時にリフ
トオフによりフォトレジスト層6上の絶縁膜7を除去し
て基板2の導電部を露出させているが、本発明はこれに
限定されるものではない。例えば、クロメート処理面4
上に電着により電着絶縁性物質を成長させて絶縁膜7と
し、その後、フォトレジスト層6を剥離除去してもよ
い。
【0023】次に、凸版タイプの電着転写用原版11の
製造例を説明する。まず、基板12に所定パターンでフ
ォトレジスト層16を形成する(図4(a))。次に、
基板12にエッチングを行い凹部13を形成し(図4
(b))、その後、基板12にクロメート処理を施して
凹部13内にクロメート処理面14を形成する(図4
(c))。次に、フォトレジスト層16を電着用マスク
として凹部13に電着膜を成長させて絶縁膜17を形成
する(図4(d))。その後、フォトレジスト層16を
除去し、必要に応じて凹部13内の絶縁膜17を焼成す
ることにより絶縁性物質からなるマスキング層15が形
成される(図4(e))。
【0024】そして、この電着転写用原版11の導電部
にメッキ層18を形成(図4(f))した後、粘着剤層
10を備えた被加工物9とメッキ層18とを密着させ、
メッキ層18を被加工物9上に転写して微細パターンを
形成する(図4(g))。
【0025】上述のように、本発明の電着転写用原版1
1のマスキング層15は、基板12の凹部13に形成さ
れているので基板12との接触面積が大きく、かつ、ク
ロメート処理面14上に形成されているので基板12と
の密着力が強く、また、マスキング層15は、被加工物
9の粘着剤層10に接触することがない。したがって、
上記のような微細パターン形成においてマスキング層1
5に加わる種々の外力によるマスキング層15の破壊は
極めて少ないものとなる。さらに、マスキング層15の
膜面とメッキ層18との接触もないことにより、マスキ
ング層15の破壊がより低減されるとともに、メッキ層
18の被加工物9上への転写が容易になる。
【0026】上述にように基板12にフォトレジスト層
16をマスクとしてエッチングを行って凹部13を形成
するには、ディップ、スプレー等のウエットエッチング
や、ドライエッチング、サンドブラスト、機械切削等の
公知の慣用的手段を用いることができる。例えば、基板
がステンレス板の場合は塩化第二鉄液に接触(浸漬な
ど)させることにより、また、基板がチタン板の場合に
はHF−H22 −H2O液に接触させること等によ
り、好適に行われる。なお、チタン基板の場合、エッチ
ング後にさらにHF−NH4 F液、HF液等に数十秒間
程度浸漬させることによって、凹部13表面に微細凹凸
を形成して粗面化させるようにしてもよい。このように
することにより、凹部13に形成されるマスキング層1
5の基板12への密着性をさらに向上させることができ
る。
【0027】上述のマスキング層5、15を形成するた
めの絶縁性物質としては、アクリル系絶縁性物質、フッ
素系絶縁性物質、四フッ化エチレン分散型電着樹脂、ア
クリル主鎖または側鎖へのフッ素結合型電着樹脂、ポリ
イミド系絶縁性物質、エポキシ系絶縁性物質、熱硬化性
メラミン樹脂系絶縁性物質、ポリエステル系絶縁性物質
等を等を挙げることができる。
【0028】図3に示した電着転写用原版11の製造例
における凹部13内への絶縁膜17の他の形成方法とし
て、基板12の全面に絶縁性物質の塗布液を塗布し、そ
の後、ドクタリングにより凹部13以外の基板12上の
絶縁性物質を除去してもよい。また、凹部13を形成し
クロメート処理を施した後、電着転写用原版1の製造例
と同様に、基板12の全面に絶縁性物質の塗布液を塗布
し、フォトレジスト層16の除去と同時にリフトオフに
よりフォトレジスト層16上の絶縁膜17を除去して基
板12の導電部を露出させ、凹部13内にのみ絶縁膜1
7を形成してもよい。あるいは、基板12の全面に上述
のように絶縁膜17を形成し、次に、基板12の表面が
露出するまで絶縁膜17の全面にエッチングを施すこと
により凹部13以外の基板12上の絶縁膜17を除去す
るようにしてもよい。また、基板12に凹部13が形成
され、クロメート処理が施された後、フォトレジスト層
16をすべて除去した状態で、基板2の全面に絶縁性物
質の塗布液を塗布し、その後、ドクタリングにより凹部
13以外の基板12上の絶縁膜を除去して導電部を露出
してもよい。
【0029】また、図1および図2に示した電着転写用
原版1、11は、基板2、12として導電性基板(基板
12は凹部形成が可能な導電性基板)を用いたものであ
ったが、使用する基板はその表面に上記のような導電性
物質からなる導電性薄膜を形成したものでもよい。図5
および図6は、このような基板を使用した電着転写用原
版の例である。図5において、電着転写用原版21は、
基板22aの表面に導電性薄膜22bを形成した基板2
2を使用している。すなわち、上記の電着転写用原版1
と同様にして基板22の薄膜22bに所定パターンでク
ロメート処理面24を形成し、このクロメート処理面2
4上にマスキング層25が形成されている。また、図6
において、電着転写用原版31は、基板32aの表面に
凹部形成可能な導電性薄膜32bを形成した基板32を
使用している。そして、上記の電着転写用原版11と同
様にして基板32の薄膜32bに凹部33を形成し、こ
の凹部33内にクロメート処理面34を形成し、このク
ロメート処理面34上にマスキング層35が形成されて
いる。この電着転写用原版21、31においては、基板
22a、32aは導電性の基板が望ましいが、薄膜22
bにクロメート処理を施した後、あるいは、薄膜32b
に凹部33を形成しクロメート処理を施した後、各導電
部パターンに電圧降下を生じることなく通電することが
可能である場合、基板22a、32aはガラス板、ポリ
エチレン、アクリル等の樹脂フィルム等の絶縁性基板で
あってもよい。
【0030】図7は本発明の電着転写用原版の他の態様
である平版タイプの原版を示す概略構成図である。図7
において、電着転写用原版41は、基板42、この基板
42に所定パターンで形成された凹部43と、この凹部
43にクロメート処理面44を介して形成されたマスキ
ング層45とを備える。図示例のように、この電着転写
用原版41では、マスキング層45の表面は基板41の
表面とほぼ同一面をなす。
【0031】電着転写用原版41に用いる基板42とし
ては、上述の電着転写用原版1、11、21、31に用
いる基板として挙げたものを用いることができる。
【0032】次に、図8を参照して図7に示される平版
タイプの電着転写用原版41の製造例を説明する。図8
に示されるように、まず、基板42に所定パターンでフ
ォトレジスト層46を形成する(図8(a))。次に、
基板42にエッチングを行い凹部43を形成し、この凹
部43にクロメート処理を施してクロメート処理面44
を形成する(図8(b))。その後、フォトレジスト層
46を電着用マスクとして凹部43に基板42表面とほ
ぼ同一になるまで電着膜を成長させて絶縁膜47を形成
する(図8(c))。次に、フォトレジスト層46を除
去し、基板42の導電部を露出させる(図8(d))。
そして、基板42の凹部43に存在する絶縁膜47を必
要に応じて硬化させることによりマスキング層45が形
成される。
【0033】図9は本発明の電着転写用原版の他の態様
である凹版タイプの原版を示す概略構成図である。図9
において、電着転写用原版51は、基板52、この基板
52の表面に所定パターンで形成された凹部53と、こ
の凹部53にクロメート処理面54を介して形成された
マスキング層55とを備える。図示例のように、この電
着転写用原版51では、マスキング層55の表面は基板
52の表面よりも高いものとなっている。
【0034】電着転写用原版51に用いる基板52とし
ては、上述の電着転写用原版1、11、21、31に用
いる基板として挙げたものを用いることができる。
【0035】次に、図10を参照して図9に示される凹
版タイプの電着転写用原版51の製造例を説明する。図
10に示されるように、まず、基板52に所定パターン
でフォトレジスト層56を形成する(図10(a))。
次に、基板52にエッチングを行い凹部53を形成し、
この凹部53内にクロメート処理を施してクロメート処
理面54を形成する(図10(b))。その後、この基
板52の全面に絶縁性物質の塗布液を塗布して絶縁膜5
7を形成する(図10(c))。この絶縁膜57の形成
は、凹部53上の絶縁膜57の表面が基板52の表面よ
りも高くなるまで行う。その後、フォトレジスト層56
を除去し、それと同時にリフトオフによりフォトレジス
ト層56上の絶縁膜57を除去して基板52の導電部を
露出する(図10(d))。これにより、基板52上に
は凹部53のみに絶縁膜57が残存することになり、こ
の残存している絶縁膜57を硬化させることによりマス
キング層55が形成される。
【0036】尚、電着転写用原版51の製造は、上記の
リフトオフ方式に限定されないことは勿論である。
【0037】本発明の電着転写用原版では、マスキング
層表面と基板表面との高さの関係は、基板のエッチング
量とマスキング層の厚さにより決まり、図2、図7およ
び図9に示されるように様々な組み合わせにより版構造
が決定される。
【0038】次に、具体的実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。 (実施例1)チタン(Ti)製の基板(厚さ0.4m
m)の表面にスピンコート法(回転数1500r.p.m 、
40秒間)によりフォトレジスト(東京応化工業(株)
製 OFPR800)を塗布し、線幅5μmの所定形状
のマスクを用いて露光処理、現像処理を行って所定パタ
ーンを有するフォトレジスト層(膜厚1.0μm)を形
成した。
【0039】次に、HF(2.5wt%)−H22
(15wt%)液中でTi基板の露出部をエッチング
(2分間浸漬、エッチング深さ2μm)し、凹部を形成
した。その後、マスキング層を構成する電着物質の基板
密着性をより向上させることを目的にHF−NH4 液中
で凹部表面を粗面化した(30秒間浸漬)。
【0040】次に、上記の基板を陰極にして下記のクロ
メート処理条件により凹部面にクロメート処理を施し
た。
【0041】クロメート処理条件 ・クロメート浴: エレコート コネクター((株)シ
ミズ製) ・pH : 4.5 ・液 温 : 25℃ ・電流密度 : 1A/dm2 ・時 間 : 1分 ・膜 厚 : 0.5μm 次に、フォトレジスト層を電着用マスクとして凹部に四
フッ化エチレン分散型電着樹脂((株)シミズ製 エレ
コートナイスロン)を25mA/dm2 にて下地電着
後、20V定電圧で約90秒間の電着を行い、上記の凹
部にTi基板表面と同一になるまで電着膜(絶縁膜)を
成長させた。
【0042】次いで、この基板に対して循環オーブン中
で110℃、30分間の焼き付けを行った後、フォトレ
ジスト層のみを30秒間アセトン浸漬にて溶解除去し
た。次に、電着樹脂のみオーブンにて焼き付け(180
℃、30分間)てマスキング層とし、平版構造の電着転
写用原版を作製した。
【0043】上記のようにして作製した電着転写用原版
の導電部に下記のメッキ条件にしたがって銅メッキを行
い、銅メッキ層(厚さ約1.5μm)を形成した。
【0044】メッキ条件 ・メッキ浴組成: ピロリン酸銅 … 94g/l ピロリン酸カリウム … 340g/l P比 … 7.0 ・pH : 8.8 ・液 温 : 55℃ ・電流密度 : 5A/dm2 ・時間 : 1.5分 その後、被加工物(ガラス板上に形成されたクロム薄
膜)にアクリル系粘着剤(日本カーバイド工業(株)製
PE−118)をスピンコート法(回転数3000r
pm、30秒)で塗布し、この被加工物の粘着剤面を電
着転写用原版に密着後、原版の裏面から加圧ロールを速
度50cm/分にて転動させて圧着後、電着転写用原版
を剥離して銅メッキ層を被加工物に転写した。このよう
にして電着転写用原版から転写して形成された銅メッキ
層からなる各微細パターンの解像度は5μmであった。
この時、従来の方式でみられたような原版のマスキング
層の破壊は全く観察されなかった。
【0045】その後、この電着転写用原版を用いて同様
の微細パターン形成を100回繰り返し行った。その結
果、100回目に形成した微細パターンは、パターンの
変形が認められず、また、解像度を測定したところ1回
目の微細パターンと同じであり、本発明の電着転写用原
版が優れた耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が
可能であることが確認された。 (実施例2)実施例1と同様にして、Ti基板に凹部を
形成し、この凹部表面を粗面化した後、クロメート処理
を施した。
【0046】次に、ビスフェノール型エポキシ樹脂(シ
ェル化学社製 エピコート1001)80重量部、テト
ラヒドロ無水フタル酸18重量部、エチレングリコール
2重量部を主成分とする水分散型ワニスにイオン交換水
を加えて全不揮発分5%の電着液を調製した。
【0047】次に、上記の電着液を用いフォトレジスト
層を電着用マスクとして100V定電圧で電着を行い、
上記の凹部にTi基板表面と同一になるまでエポキシ電
着樹脂からなる電着膜(絶縁膜)を成長させた。その
後、フォトレジスト層を基板から剥離し平版構造の電着
転写用原版を作製した。
【0048】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。 (実施例3)実施例1と同様にして、Ti基板に凹部を
形成し、この凹部表面を粗面化した後、クロメート処理
を施した。
【0049】次に、p−フェニレンジアミン3.3重量
部をN,N−ジメチルホルムアルデヒド90重量部に溶
解し、ピロメリット酸二無水物6.7重量部を加えて室
温で10時間反応させてポリアミック酸溶液とした後、
トリエチルアミン1.8重量部を加えて室温で1時間反
応させて、ポリアミック酸塩溶液とした。この溶液60
重量部にメタノール40重量部を加えて電着液とした。
【0050】次に、上記の電着液を用いフォトレジスト
層を電着用マスクとして50V定電圧で電着を行い、上
記の凹部にTi基板表面と同一になるまでポリアミック
酸薄膜からなる電着膜(絶縁膜)を成長させた。その
後、フォトレジスト層を基板から剥離し、続いて基板を
ピリジン:無水酢酸:ベンゼン=1:1:3(体積比)
の割合で混合した溶液中に室温で12時間浸漬して表面
にポリイミド皮膜からなるマスキング層を有する平版構
造の電着転写用原版を作製した。
【0051】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。 (実施例4)実施例1と同様にして、Ti基板に凹部を
形成し、この凹部表面を粗面化した後、クロメート処理
を施した。
【0052】次に、ポリエステル樹脂(神東塗料社製)
60重量部、メラミン樹脂(三和ケミカル社製 ニカラ
ックMX−40)15重量部、ブチルセルソルブ45重
量部、n−ブタノール5重量部、トリエチルアミン4重
量部、イオン交換水800重量部からなる電着液を調製
した。
【0053】次に、上記の電着液を用いフォトレジスト
層を電着用マスクとして20V定電圧で電着を行い、上
記の凹部にTi基板表面と同一になるまでポリエステル
系メラミン電着樹脂からなる電着膜(絶縁膜)を成長さ
せた。その後、フォトレジスト層を基板から剥離し、オ
ーブン中で175℃、30分間焼成を行いマスキング層
を形成することにより平版構造の電着転写用原版を作製
した。
【0054】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。 (実施例5)実施例1と同様にして、Ti基板に凹部を
形成し、この凹部表面を粗面化した後、クロメート処理
を施した。
【0055】次に、フォトレジスト層を電着用マスクと
して凹部にアクリル系電着樹脂((株)シミズ製 エレ
コートAM1)を20V定電圧で約90秒間の電着を行
い、上記の凹部にTi基板表面と同一になるまでアクリ
ル系電着樹脂からなる電着膜(絶縁膜)を成長させた。
その後、この基板に対して循環オーブン中で110℃、
30分間の焼き付けを行った後、フォトレジスト層のみ
を30秒間アセトン浸漬にて溶解除去し、電着樹脂のみ
オーブンにて焼き付け(180℃、30分間)てマスキ
ング層とし、平版構造の電着転写用原版を作製した。
【0056】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。 (実施例6)実施例1と同様にして、Ti基板に凹部を
形成し、この凹部表面を粗面化した。
【0057】次に、上記の基板を下記の条件のクロメー
ト浴中に浸漬にしてクロメート処理を施した。
【0058】浸漬クロメート処理条件 ・クロメート浴: セフトクロメートBR((株)シミ
ズ製) ・液 温 : 25℃ ・浸漬時間 : 10秒 次に、フォトレジスト層を電着用マスクとして凹部にア
クリル系電着樹脂((株)シミズ製 エレコートAM
1)を20V定電圧で約60秒間の電着を行い、厚み約
1μmの電着膜(絶縁膜)を成長させた。その後、この
基板に対して循環オーブン中で110℃、30分間の焼
き付けを行った後、フォトレジスト層のみを30秒間ア
セトン浸漬にて溶解除去し、電着樹脂のみオーブンにて
焼き付け(180℃、30分間)てマスキング層とし、
凸版構造の電着転写用原版を作製した。
【0059】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。 (実施例7)実施例1と同様にしてTi基板上に所定パ
ターンを有するフォトレジスト層(膜厚1.0μm)を
形成した。
【0060】次に、凹部を形成することなく実施例1と
同様にしてTi基板の露出部分にクロメート処理を施し
た。その後、フォトレジスト層を電着用マスクとしてク
ロメート処理面に四フッ化エチレン分散型電着樹脂
((株)シミズ製 エレコートナイスロン)を25mA
/dm2 にて下地電着後、20V定電圧で約90秒間の
電着を行い、厚み2μmの電着膜(絶縁膜)を成長させ
た。
【0061】次いで、この基板に対して循環オーブン中
で110℃、30分間の焼き付けを行った後、フォトレ
ジスト層のみを30秒間アセトン浸漬にて溶解除去し
た。次に、電着樹脂のみオーブンにて焼き付け(180
℃、30分間)てマスキング層とし、図1に示されるよ
うな凹版構造の電着転写用原版を作製した。
【0062】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。 (実施例8)実施例6と同様にして、Ti基板に凹部を
形成し、この凹部表面を粗面化した後、クロメート処理
を施した。
【0063】次に、フォトレジスト層を電着用マスクと
して凹部にアクリル系電着樹脂((株)シミズ製 エレ
コートAM1)を30V定電圧で約90秒間の電着を行
い、厚み約3μmの電着膜(絶縁膜)を成長させた。そ
の後、この基板に対して循環オーブン中で110℃、3
0分間の焼き付けを行った後、フォトレジスト層のみを
30秒間アセトン浸漬にて溶解除去し、電着樹脂のみオ
ーブンにて焼き付け(180℃、30分間)てマスキン
グ層とし、図9に示されるような凹版構造の電着転写用
原版を作製した。
【0064】この電着転写用原版を用いて実施例1と同
様に銅メッキ層からなる微細パターンを被加工物上に転
写したところ、微細パターンの解像度は5μmであっ
た。また、この電着転写用原版を用いて実施例と同様に
微細パターン形成を100回繰り返し行った結果、10
0回目に形成した微細パターンは、パターンの変形が認
められず、また、解像度を測定したところ1回目の微細
パターンと同じであり、本発明の電着転写用原版が優れ
た耐久性をもち、高精度の微細パターン形成が可能であ
ることが確認された。
【0065】(比較例)基板に凹部を設けず、かつ、ク
ロメート処理を施すことなくマスキング層を形成した以
外は上記実施例1と同様にして電着転写用原版を作製し
た。そして、実施例1と同様にして銅メッキ層形成およ
び被加工物への転写を繰り返し行ったところ、10回目
に形成した微細パターンにおいてパターンの変形が認め
られた。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば基
板に所定パターンで形成されたマスキング層は、基板の
クロメート処理面上、あるいは、基板に設けられた凹部
のクロメート処理面上に形成されているため、従来の基
板表面(平面)上に形成されたマスキング層に比べて基
板との接触面積が大きく、マスキング層と基板との密着
力が強いものとなり、基板のマスキング層非形成部(導
電部パターン)に析出させた電着物質を被加工物に転写
する際のマスキング層の破壊は極めて少ないものとな
る。また、上記のマスキング層と基板との密着力の他
に、原版の構造により原版の耐久性が影響を受け、例え
ば、凸版タイプ、平版タイプの原版構造の場合、転写時
にマスキング層は原版から剥離する電着物質からの外力
を受けないため、マスキング層の破壊は低減され、耐久
性は向上し、また、凸版タイプの原版構造の場合、被加
工物上の粘着剤層とマスキング層が接触することなく転
写が行われるので、粘着剤層によるマスキング層の破壊
はなくなり、原版の耐久性がより向上する。これによ
り、膜厚が均一で線幅も一定な寸法精度の高い微細パタ
ーンを多数回に亘って被加工物に転写することのできる
優れた耐久性を備える電着転写用原版が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電着転写用原版の一態様である凹版タ
イプの原版を示す概略構成図である。
【図2】本発明の電着転写用原版の他の態様である凸版
タイプの原版を示す概略構成図である。
【図3】図1に示される原版の製造例を説明するための
図である。
【図4】図2に示される原版の製造例を説明するための
図である。
【図5】本発明の電着転写用原版の凹版タイプの他の態
様を示す概略構成図である。
【図6】本発明の電着転写用原版の凸版タイプの他の態
様を示す概略構成図である。
【図7】本発明の電着転写用原版の他の態様である平版
タイプの原版を示す概略構成図である。
【図8】図7に示される原版の製造例を説明するための
図である。
【図9】本発明の電着転写用原版の他の態様である凹版
タイプの原版を示す概略構成図である。
【図10】図9に示される原版の製造例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51…電着転写用原版 2,12,22,32,42,52…基板 13,33,43,53…凹部 4,14,24,34,44,54…クロメート処理面 5,15,25,35,45,55…マスキング層 6,16,46,56…レジスト層 7,17,47,57…絶縁膜 8,18…メッキ層 9…被加工物 10…粘着剤層

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が導電性の基板と、該基
    板の表面にクロメート処理面を介して所定パターンで形
    成された絶縁性物質からなるマスキング層とを備えるこ
    とを特徴とする電着転写用原版。
  2. 【請求項2】 少なくとも表面が導電性の基板と、該基
    板の表面に所定パターンで形成された凹部と、該凹部に
    クロメート処理面を介して設けた絶縁性物質からなるマ
    スキング層とを備えることを特徴とする電着転写用原
    版。
  3. 【請求項3】 前記クロメート処理面は粗面であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電着転写
    用原版。
  4. 【請求項4】 前記マスキング層は、アクリル系絶縁性
    物質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の電着転写用原版。
  5. 【請求項5】 前記マスキング層は、フッ素系絶縁性物
    質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の電着転写用原版。
  6. 【請求項6】 前記マスキング層は、四フッ化エチレン
    分散型電着樹脂もしくはアクリル主鎖または側鎖へのフ
    ッ素結合型電着樹脂からなることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載の電着転写用原版。
  7. 【請求項7】 前記マスキング層は、ポリイミド系絶縁
    性物質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の電着転写用原版。
  8. 【請求項8】 前記マスキング層は、エポキシ系絶縁性
    物質からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の電着転写用原版。
  9. 【請求項9】 前記マスキング層は、熱硬化性メラミン
    樹脂系絶縁性物質からなることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載の電着転写用原版。
  10. 【請求項10】 前記マスキング層は、ポリエステル系
    絶縁性物質からなることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の電着転写用原版。
  11. 【請求項11】 前記マスキング層は、その表面が前記
    基板の表面よりも高いことを特徴とする請求項1乃至請
    求項10のいずれかに記載の電着転写用原版。
  12. 【請求項12】 前記マスキング層は、その表面が前記
    基板の表面とほぼ同一面をなすものであることを特徴と
    する請求項2乃至請求項10のいずれかに記載の電着転
    写用原版。
  13. 【請求項13】 前記マスキング層は、その表面が前記
    基板の表面よりも低いことを特徴とする請求項2乃至請
    求項10のいずれかに記載の電着転写用原版。
  14. 【請求項14】 少なくとも表面が導電性の基板にクロ
    メート処理を施して所定パターンのクロメート処理面を
    形成し、該クロメート処理面上に絶縁性物質を設けてマ
    スキング層を形成することを特徴とする電着転写用原版
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも表面が導電性の基板に所定
    パターンの凹部を形成し、該凹部にクロメート処理を施
    してクロメート処理面を形成し、その後、前記凹部に絶
    縁性物質を設けてマスキング層を形成することを特徴と
    する電着転写用原版の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記基板上に所定パターンのレジスト
    を形成した後、前記基板のレジスト非形成部にエッチン
    グ法、サンドブラスト法および機械切削法のいずれかに
    より前記凹部を形成することを特徴とする請求項15に
    記載の電着転写用原版の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記基板上に所定パターンのレジスト
    を形成した後、前記基板のレジスト非形成部に前記クロ
    メート処理を施した後、前記クロメート処理面に電着に
    より前記絶縁性物質からなる絶縁膜を形成し、その後、
    前記レジストを剥離することを特徴とする請求項14乃
    至請求項16のいずれかに記載の電着転写用原版の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 前記クロメート処理面を形成した前記
    基板の全面に前記絶縁性物質からなる絶縁膜を形成し、
    その後、前記クロメート処理面上以外の前記基板上の前
    記絶縁膜を除去することによって前記マスキング層を形
    成することを特徴とする請求項14乃至請求項16のい
    ずれかに記載の電着転写用原版の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記基板の表面が露出するまで前記絶
    縁膜の全面にエッチングを施すことにより前記クロメー
    ト処理面上以外の前記基板上の前記絶縁膜を除去するこ
    とを特徴とする請求項18に記載の電着転写用原版の製
    造方法。
  20. 【請求項20】 前記基板上に電離放射線硬化型の絶縁
    性物質からなる絶縁膜を形成し、その後、前記クロメー
    ト処理面の位置に対応する絶縁膜を硬化させ、前記クロ
    メート処理面上以外の前記基板上の前記絶縁膜を除去す
    ることを特徴とする請求項18に記載の電着転写用原版
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記クロメート処理面の位置に対応す
    るように前記絶縁膜上にフォトレジスト層を形成し、該
    フォトレジスト層をマスクとしてエッチングにより前記
    クロメート処理面上以外の前記基板上の前記絶縁膜を除
    去した後、前記フォトレジスト層を除去することを特徴
    とする請求項18に記載の電着転写用原版の製造方法。
  22. 【請求項22】 ドクタリングにより前記クロメート処
    理面上以外の前記基板上の前記絶縁膜を除去することを
    特徴とする請求項18に記載の電着転写用原版の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 前記基板上に所定パターンのレジスト
    を形成した後、前記基板のレジスト非形成部に前記クロ
    メート処理を施した後、前記レジストを残した状態で前
    記基板の全面に前記絶縁性物質からなる絶縁膜を形成
    し、その後、前記レジストを剥離すると同時にリフトオ
    フにより前記レジスト上の前記絶縁膜を除去することに
    よって前記クロメート処理面に前記マスキング層を形成
    することを特徴とする請求項14乃至請求項16に記載
    の電着転写用原版の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記基板の所定箇所を粗面化した後、
    該箇所にクロメート処理を施すことを特徴とする請求項
    14または請求項17乃至請求項23のいずれかに記載
    の電着転写用原版の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記凹部を粗面化した後、前記クロメ
    ート処理を施すことを特徴とする請求項15乃至請求項
    23にいずれかに記載の電着転写用原版の製造方法。
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CN103000361A (zh) * 2012-11-22 2013-03-27 南京江北自动化技术有限公司 电流互感器

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