JP3381977B2 - 微細パターン形成用原版 - Google Patents

微細パターン形成用原版

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微細パターン形成用原版
に係り、特に半導体プロセス等の微細加工工程において
被加工物に高い精度で効率よく微細パターンを形成する
ことができ耐久性の高い微細パターン形成用原版に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷配線や回路パターンの形成、
あるいは薄膜のエッチング用レジストの形成等、微細パ
ターンの形成にはフォトリソグラフィー法、印刷法、所
定パターンのマスキング層を備える原版上に形成した微
細パターンを被加工物上に転写する方法等がある。
【0003】しかし、フォトリソグラフィー法は工程が
煩雑であり、また被加工物の大型化に伴って大型露光装
置を含む専用装置が必要となり、装置に要する費用が莫
大なものとなる。また、印刷法は、インキの流動性、版
の圧力等の影響やインキの一部が被加工物に転移しない
で版上に残留してしまうこと等に起因して、印刷パター
ンが変形し易く、寸法精度および再現性に劣り、画線が
100μm未満の微細パターンの形成には適していない
という問題があった。
【0004】これに対して、微細パターン転写方法は上
記のような問題がなく、線幅が微細であり膜厚も適度な
微細パターンを高い精度で効率よく形成することが可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、微細パ
ターン転写方法において、同一の原版から何度も微細パ
ターンを形成する場合、原版に形成された微細パターン
を被加工物に転写する際に、被加工物とマスキング層と
の接触、あるいは被加工物上に設けられた粘着剤層とマ
スキング層との接触によりマスキング層が破壊され、マ
スキング層により原版上に形成されている導電部パター
ンに変形が生じることがある。このようにマスキング層
が破壊された原版を用いて、原版の導電部パターン上に
電着物質を析出させ微細パターンを形成した場合、原版
上に形成された微細パターンはマスキング層破壊による
導電部パターンの変形を忠実に再現する。したがって、
この原版上の微細パターンを被加工物上に転写した場
合、微細パターンは変形が生じた状態で転写されてしま
うため、半導体プロセス等の微細加工において重大な欠
陥を生じてしまうという問題があった。
【0006】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、線幅が微細であるとともに、膜厚も適度
な微細パターンを高い精度で効率よく形成することがで
き高い耐久性を備えた微細パターン形成用原版を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は少なくとも表面が陽極酸化可能な金
属からなる基板と、該基板の表面に陽極酸化により所定
パターンで形成された電気絶縁性のマスキング層を備
え、該マスキング層は前記基板の表面に形成された凹部
の底面と壁面を陽極酸化して形成されたものであり、そ
の表面は前記基板の表面よりも低いような構成とした。
【0008】
【作用】基板に所定パターンで形成されたマスキング層
は、基板表面の金属を陽極酸化して形成されているため
マスキング層と基板との密着力が強く、かつ電気絶縁性
を有し、これにより、基板のマスキング層非形成部(導
電部パターン)に電着物質を析出させることができ、析
出させた電着物質を被加工物に転写する際の被加工物上
に設けられた粘着剤層によるマスキング層の破壊、およ
び、その他の外力によるマスキング層の破壊は極めて少
ないものとなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0010】図1は本発明の微細パターン形成用原版の
一態様である凸版タイプの原版を示す概略構成図であ
る。図1において、微細パターン形成用原版1は、基板
2、この基板2の表面に所定パターンで形成されたマス
キング層3とを備える。図示例のように、この微細パタ
ーン形成用原版1では、マスキング層3はその表面が基
板2の表面よりも低く凹んだものである。
【0011】微細パターン形成用原版1に用いる基板2
としては、少なくとも表面が陽極酸化可能な金属からな
る基板である。具体的には、Al、Ta、Ti等の陽極
酸化可能な金属板、あるいは導電性の基板の表面に上記
の陽極酸化可能な金属の薄膜を形成したもの等を挙げる
ことができる。
【0012】尚、基板の表面は、後述するメッキ層の被
加工物への転写においてメッキ層を基板から容易に剥離
させるために、ある程度の鏡面処理を施されていること
が好ましい。
【0013】次に、図2を参照して図1に示される微細
パターン形成用原版1の製造例を説明する。図2に示さ
れるように、まず、基板2に所定パターンでフォトレジ
スト層4を形成する(図2(a))。次に、基板2にエ
ッチングを行い凹部2´を形成する(図2(b))。そ
の後、この基板2を陽極とし、白金板を陰極として陽極
酸化液中で基板2の陽極酸化を行い、基板2のフォトレ
ジスト層非形成部分に陽極酸化膜3を形成する(図2
(c))。この陽極酸化膜3は、電気絶縁性を有する膜
であり、その後、フォトレジスト層4を除去して基板2
の導電部を露出することにより、陽極酸化膜からなるマ
スキング層3を備えた微細パターン形成用原版1とする
(図2(d))。
【0014】そして、この微細パターン形成用原版1の
導電部にメッキ層5を形成(図2(e))した後、粘着
剤層7を備えた被加工物6とメッキ層5とを密着させ
(図2(f))、メッキ層5を被加工物6上に転写して
微細パターンを形成する(図2(g))。
【0015】上述のように、本発明の微細パターン形成
用原版1のマスキング層3は、基板2の表面の金属を陽
極酸化して形成されているため、マスキング層3と基板
2との密着力が強く、また、マスキング層3は、被加工
物6の粘着剤層7に接触することがない。このため、上
記のような微細パターン形成においてマスキング層3に
加わる種々の外力によるマスキング層3の破壊は極めて
少ないものとなる。さらに、マスキング層3の膜面とメ
ッキ層5との接触もないことにより、マスキング層3の
破壊がより低減されるとともに、メッキ層5の被加工物
6上への転写が容易になる。
【0016】上記の微細パターン形成用原版1では、陽
極酸化膜からなるマスキング層3が凹部2´の壁面にも
形成されているため、導電部は基板2の表面のみとな
る。一方、凸版タイプの微細パターン形成用原版として
は、図3に示されるように、基板2上に導電部2aを後
から凸状に形成した微細パターン形成用原版1´も可能
である。しかし、この微細パターン形成用原版1´で
は、図4に示されるように凸状の導電部2aの表面のみ
ではなく壁面にもメッキ層5が形成されるので、電着す
る導電パターンの形状としては、微細パターン形成用原
版1´に比較して微細パターン形成用原版1(図2
(e)参照)の方がより良好になる。
【0017】図1に示した微細パターン形成用原版1
は、基板2として陽極酸化可能な金属板を用いたもので
あったが、上述のように基板の表面に陽極酸化可能な金
属の薄膜を形成した基板を用いてもよい。図5は、この
ような基板を使用した微細パターン形成用原版の例であ
り、微細パターン形成用原版11は、基板12aの表面
に陽極酸化可能な金属の薄膜12bを形成した基板12
を使用している。すなわち、上記の微細パターン形成用
原版1と同様にして基板12の薄膜12bのフォトレジ
スト層非形成部分をエッチングした後、薄膜12bを陽
極酸化して陽極酸化膜とし、フォトレジスト層を除去し
て陽極酸化膜からなるマスキング層13を備えた微細パ
ターン形成用原版11とすることができる。この微細パ
ターン形成用原版11においては、基板12aは導電性
の基板が望ましいが、薄膜12bを陽極酸化した酸化膜
が十分な絶縁抵抗を有し、かつ、各導電パターンに電圧
降下することなく通電することが可能である場合、基板
12aは絶縁性基板であってもよい。
【0018】図6は本発明の微細パターン形成用原版の
一態様である平版タイプの原版を示す概略構成図であ
る。図6において、微細パターン形成用原版21は、基
板22、この基板22の表面に所定パターンで形成され
たマスキング層23とを備える。図示例のように、この
微細パターン形成用原版21では、マスキング層23は
の表面は基板21の表面とほぼ同一面をなす。
【0019】微細パターン形成用原版21に用いる基板
22としては、上述の微細パターン形成用原版1、11
に用いる基板として挙げたものを用いることができる。
【0020】次に、図7を参照して図6に示される微細
パターン形成用原版21の製造例を説明する。図7に示
されるように、まず、基板22に所定パターンでフォト
レジスト層24を形成する(図7(a))。次に、この
基板22を陽極とし、白金板を陰極として陽極酸化液中
で基板22の陽極酸化を行い、基板22のフォトレジス
ト層非形成部分に陽極酸化膜23を形成する(図7
(b))。この陽極酸化膜23は、電気絶縁性を有する
膜であり、その後、フォトレジスト層24を除去して基
板22の導電部を露出することにより、陽極酸化膜から
なるマスキング層23を備えた微細パターン形成用原版
21とする(図7(c))。
【0021】そして、この微細パターン形成用原版1の
導電部にメッキ層25を形成(図7(d))した後、粘
着剤層27を備えた被加工物26とメッキ層25とを密
着させ(図7(e))、メッキ層25を被加工物26上
に転写して微細パターンを形成する(図7(f))。
【0022】上述の微細パターン形成用原版21のマス
キング層23は、基板22の表面の金属を陽極酸化して
形成されているため、マスキング層23と基板22との
密着力が強い。したがって、上記のような微細パターン
形成においてマスキング層23に加わる種々の外力によ
るマスキング層23の破壊は極めて少ないものとなる。
特に、図6に示されるような平版タイプの原版では、メ
ッキ層25のマスキング層23への食い込みが無いた
め、メッキ層25の被加工物26上への転写が容易にな
る。
【0023】図8は本発明の微細パターン形成用原版の
他の態様である凹版タイプの原版を示す概略構成図であ
る。図8において、微細パターン形成用原版31は、基
板32、この基板32の表面に所定パターンで形成され
たマスキング層33とを備える。図示例のように、この
微細パターン形成用原版31では、マスキング層33の
表面は基板32の表面よりも高く突出したものである。
【0024】微細パターン形成用原版31に用いる基板
32としては、上述の微細パターン形成用原版1、1
1、21に用いる基板として挙げたものを用いることが
できる。
【0025】次に、図9を参照して図8に示される微細
パターン形成用原版31の製造例を説明する。図9に示
されるように、まず、陽極酸化可能な金属からなる基板
32を陽極とし、白金板を陰極として陽極酸化液中で基
板32表面の陽極酸化を行い、基板32の表面に陽極酸
化膜33′を形成する(図9(a))。次に、基板32
の陽極酸化膜33′上に所定パターンでフォトレジスト
層34を形成(図9(b))した後、陽極酸化膜33′
のフォトレジスト層非形成部分をエッチングして基板3
2の導電部を露出する(図9(c))。その後、陽極酸
化膜33′上のフォトレジスト層を除去して、陽極酸化
膜からなるマスキング層33を備えた微細パターン形成
用原版31とする(図9(d))。
【0026】上述のような本発明の微細パターン形成用
原版における陽極酸化膜は、公知の陽極酸化により形成
することができ、マスキング層の厚さは1000〜50
00Å程度が好ましい。
【0027】次に、具体的実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。 (実施例1)アルミニウム製の基板(厚さ0.15m
m)の表面にスピンコート法(回転数2000r.p.m.)
によりフォトレジスト(東京応化(株)製 OMR8
5)を塗布し、線幅5μmの所定形状のマスクを用いて
露光処理、現像処理を行って所定パターンを有するフォ
トレジスト層を形成した。
【0028】次に、この基板を陽極とし白金板を陰極と
して、下記の陽極酸化条件により基板のフォトレジスト
層非形成部分を陽極酸化して陽極酸化膜(膜厚=140
0Å)を形成し、マスキング層とした。
【0029】陽極酸化条件 ・陽極酸化液 : H3 BO3 10%水溶液 ・液 温 : 90℃ ・定電圧法 : 100V、 20分 次に、フォトレジスト層を除去してアルミニウム基板の
導電部を露出させ、この導電部に下記の条件で亜鉛置換
を行い微細パターン形成用原版とした。亜鉛置換は銅メ
ッキを行うための前メッキとしておこなった。
【0030】 亜鉛置換条件 ・浴組成 : 水酸化ナトリウム …120g/l 酸化亜鉛 … 5g/l 塩化第2鉄 … 2g/l ロッシェル塩 … 50g/l 硝酸ナトリウム … 1g/l ・温 度 : 20℃ ・時 間 : 30秒 上述のようにして作成した微細パターン形成用原版の導
電部に下記のメッキ条件にしたがって銅メッキを行い、
銅メッキ層(厚さ1.5μm)を形成した。
【0031】 メッキ条件 ・メッキ浴組成: ピロリン酸銅 … 94g/l ピロリン酸カリウム …340g/l P比 … 7.0 ・pH : 8.8 ・液 温 : 55℃ ・電流密度 : 5A/dm2 ・時 間 : 1.5分 その後、被加工物(ガラス上のCr薄膜)を微細パター
ン形成用原版に密着し、銅メッキ層を被加工物に転写し
た。このように転写して形成された銅メッキ層からなる
微細パターンの解像度は3μmであった。
【0032】その後、更に上記の微細パターン形成用原
版を用いて同様の微細パターン形成を100回繰り返し
行った。そして、100回後に形成した微細パターン
は、パターンの変形が認められず、また解像度を測定し
たところ1回目の微細パターンと同じであり、本発明の
微細パターン形成用原版が優れた耐久性をもち、高精度
の微細パターン形成が可能であることが確認された。 (実施例2)チタン(Ti)製の基板(純度3N up
(99.9%以上)、厚さ0.15mm)の表面にスピ
ンコート法(回転数1500r.p.m.)によりフォトレジ
スト(JSR製 CBR−M901)を塗布し、線幅3
μmの所定形状のマスクを用いて露光処理、現像処理を
行って所定パターンを有するフォトレジスト層を形成し
た。
【0033】次に、以下の浴組成のエッチング液を用い
て、チタン基板のフォトレジスト層非形成部分をエッチ
ングして凹部をした。
【0034】エッチング条件 ・浴 組 成 : HF:HNO3 :H22 =3:
15:82 ・エッチング時間: 1分 次に、この基板を陽極とし白金板を陰極として、下記の
陽極酸化条件により基板のフォトレジスト層非形成部分
を陽極酸化して陽極酸化膜(膜厚=1400Å)を形成
し、電気絶縁性のマスキング層とした。
【0035】陽極酸化条件 ・陽極酸化液 : H2 PO4 1%水溶液 ・液 温 : 25℃ ・定電圧法 : 60V、 10分 次に、フォトレジスト層を除去してチタン基板の導電部
を露出させ、本発明の微細パターン形成用原版とした。
【0036】上述のようにして作成した微細パターン形
成用原版の導電部に下記のメッキ条件にしたがって銅メ
ッキを行い、銅メッキ層(厚さ1.5μm)を形成し
た。
【0037】 メッキ条件 ・メッキ浴組成: ピロリン酸銅 … 94g/l ピロリン酸カリウム …340g/l P比 … 7.0 ・pH : 8.8 ・液 温 : 55℃ ・電流密度 : 5A/dm2 ・時 間 : 1.5分 その後、被加工物(ガラス基板上に形成したクロム(C
r)薄膜)にアクリル系粘着性接着剤(日本カーバイド
(株)製 PE−118)をスピンコート法で塗布した
ものを用い、これを微細パターン形成用原版に密着後、
原版の裏面から加圧ロールを速度50cm/分にて転動さ
せて原版と被加工物とを圧着した。そして、電着物質
(銅メッキ層)を原版から剥離して被加工物に転写し
た。このように転写して形成された銅メッキ層からなる
微細パターンの解像度は3μmであった。この時、従来
の方式で見られたような原版のマスキング層の破壊はま
ったく観察されなかった。
【0038】その後、更に上記の微細パターン形成用原
版を用いて同様の微細パターン形成を100回繰り返し
行った。そして、100回後に形成した微細パターン
は、パターンの変形が認められず、また解像度を測定し
たところ1回目の微細パターンと同じであり、本発明の
微細パターン形成用原版が優れた耐久性をもち、高精度
の微細パターン形成が可能であることが確認された。 (比較例)微細パターン形成用原版のマスキング層を、
陽極酸化膜の変わりにフォトレジスト(JSR製 CB
R−M901)を使用して形成した絶縁膜(厚さ1.0
μm)とした他は、実施例2と同様に微細パターン形成
用原版を作成した。そして、実施例2と同様にして銅メ
ッキ層形成および被加工物への銅メッキ層転写を繰り返
し行ったところ、5回目に形成した微細パターンにおい
て、パターンの変形が認められた。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば基
板に所定パターンで形成されたマスキング層が基板表面
の金属を陽極酸化して形成されているため、マスキング
層と基板との密着力が強く、基板のマスキング層非形成
部(導電部パターン)に析出させた電着物質を被加工物
に転写する際のマスキング層の破壊は極めて少ないもの
となる。また、上記のマスキング層と基板との密着力の
他に、原版の構造により原版の耐久性が影響を受け、例
えば、凸版タイプ、平版タイプの原版構造の場合、転写
時にマスキング層は原版から剥離する電着物質からの外
力を受けないため、マスキング層の破壊は低減され、耐
久性は向上し、また、凸版タイプの原版構造の場合、粘
着剤層とマスキング層が接触することなく転写が行わ
れ、粘着剤層によるマスキング層の破壊はなくなり、原
版の耐久性がより向上する。これにより、膜厚が均一で
線幅も一定な寸法精度の高い微細パターンを多数回に亘
って被加工物に転写することのできる優れた耐久性を備
える微細パターン形成用原版が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微細パターン形成用原版の一態様であ
る凸版タイプの原版を示す概略構成図である。
【図2】図1に示される原版の製造例を説明するための
図である。
【図3】本発明の微細パターン形成用原版の凸版タイプ
の他の態様を示す概略構成図である。
【図4】図3に示される原版にメッキ層を形成した状態
を示す概略構成図である。
【図5】本発明の微細パターン形成用原版の凸版タイプ
の他の態様を示す概略構成図である。
【図6】本発明の微細パターン形成用原版の一態様であ
る平版タイプの原版を示す概略構成図である。
【図7】図7に示される原版の製造例を説明するための
図である。
【図8】本発明の微細パターン形成用原版の他の態様で
ある凹版タイプの原版を示す概略構成図である。
【図9】図8に示される原版の製造例を説明するための
図である。
【符号の説明】
1,11,21,31…微細パターン形成用原版 2,12,22,32…基板 3,13,23,33…マスキング層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/08 B41N 1/04 C25D 11/04 311 H01L 21/027 H05K 3/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも表面が陽極酸化可能な金属か
    らなる基板と、該基板の表面に陽極酸化により所定パタ
    ーンで形成された電気絶縁性のマスキング層を備え、
    マスキング層は前記基板の表面に形成された凹部の底面
    と壁面を陽極酸化して形成されたものであり、その表面
    は前記基板の表面よりも低いことを特徴とする微細パタ
    ーン形成用原版。
  2. 【請求項2】 前記マスキング層の厚さは、1000〜
    5000Åの範囲であることを特徴とする請求項1に記
    載の微細パターン形成用原版
  3. 【請求項3】 前記マスキング層は、Ti陽極酸化膜か
    らなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の微細パターン形成用原版。
  4. 【請求項4】 前記マスキング層は、Al陽極酸化膜か
    らなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の微細パターン形成用原版。
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KR100601506B1 (ko) * 2004-08-24 2006-07-19 삼성전기주식회사 양극 산화에 의한 미세 회로패턴이 형성된 패키지 기판의제조 방법

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