JPH089464A - セルラ移動通信システムの無線チャネル割当方法 - Google Patents

セルラ移動通信システムの無線チャネル割当方法

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JPH089464A
JPH089464A JP6142053A JP14205394A JPH089464A JP H089464 A JPH089464 A JP H089464A JP 6142053 A JP6142053 A JP 6142053A JP 14205394 A JP14205394 A JP 14205394A JP H089464 A JPH089464 A JP H089464A
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radio
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JP6142053A
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Inventor
Atsushi Mitsuki
淳 三ッ木
Yoshinari Kumaki
良成 熊木
Mutsumi Serizawa
睦 芹澤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セル間移動した移動局が静止中の移動局に干
渉を与えないようにし、これにより静止中の移動局の強
制切断を低減して通信品質の向上を図る。 【構成】 システムの全無線チャネルを、発呼用および
静止中の移動局用の第1のグループと、移動中の移動局
用の第2のグループとに分割し、発呼した移動局および
静止中に干渉を受けた移動局には第1のグループの無線
チャネルを割当て、一方セル間移動による無線チャネル
の切替えが必要となった移動中の移動局には上記第2の
グループの無線チャネルを割当るようにし、さらに上記
第1のグループと第2のグループとに分割する際に、単
位時間ごとの平均発呼量を測定してこの測定値に応じて
上記各グループのチャネル分割比率を適応的に可変設定
するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車・携帯電
話システムのように、サービスエリアを複数のセルに分
割してこれらのセルごとに基地局と移動局との間の無線
通信を行なうセルラ移動通信システムにおいて使用され
る無線チャネル割当方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルラ移動通信システムにおいては、周
波数の割当方法として、大きく分けて固定チャネル割当
法と、ダイナミックチャネル割当法の2通りがある。
【0003】このうち固定チャネル割当法は、例えば図
13に示すごとく隣接するセル間で同一チャネル間干渉
が生じないように少なくとも隣接するセルに異なる無線
チャネルf1,f2,f3を予め固定的に持たせてお
く。そして、各セルに設置される基地局が移動局との間
で通信を行なう際に、自己のセルに予め割当られた無線
チャネルを選択して移動局に割当てることにより無線通
信を可能とする方法である。
【0004】これに対しダイナミックチャネル割当法
は、例えば図14に示すごとくシステムが保有する全無
線チャネルf1,f2,f3を各セルに共通に持たせ、
通信に際し基地局が全無線チャネルf1,f2,f3の
中から干渉のない無線チャネルを選択して移動局に割当
てることにより通信を可能とする方法である。
【0005】このダイナミックチャネル割当法は、通信
に際し多くの無線チャネルの中から無線チャネルを選択
し割当てることができるので、変動するトラヒックに柔
軟に対応できるという利点を有している。しかしその反
面、各基地局は無線チャネルの干渉の有無を自己のセル
内においてのみ調べ、周辺のセルについては調べていな
い。このため、無線チャネルの割当て後に同一の無線チ
ャネルを使用中の他の移動局が他のセルから移動して来
るかまたは接近してきた場合に、同一チャネル間干渉が
発生して結果的に無線リンクが強制切断される可能性が
ある。ここで、この無線リンクの強制切断には、移動中
の移動局自身で行なわれる場合と、他の移動局の接近に
よって静止中の移動局において行なわれる場合とがある
が、このうち静止中の移動局で行なわれる切断は、被害
者側になることから特に問題である。
【0006】そこで、従来では上記移動局の強制切断を
減少させることができるダイナミックチャネル割当法と
して、ACA(Adaptive Channel A
llocation)法が提唱されている。このACA
法は、発呼に対して割当てる無線チャネルとは別にハン
ドオフに対して割当てる無線チャネルを設けたものであ
る。例えば、システムで使用可能な全無線チャネルのう
ちの90%を発呼用のチャネルとし、残りの10%をハ
ンドオフ用にする。そして、ハンドオフする時には、先
ず発呼用のチャネルを調べてこれに空きチャネルがある
場合にはそのチャネルを割当て、一方空きチャネルがな
い場合にはハンドオフ用チャネルを調べて、このチャネ
ルに空きチャネルがある場合にはこのチャネルを割当
て、ハンドオフ用チャネルにも空きチャネルがない場合
には強制切断するものである。
【0007】ここで、ハンドオフとは通信中に無線チャ
ネルの切替えを行なう制御動作のことであり、移動局が
セル間移動した場合に行なわれるセル間ハンドオフと、
セル内で他の移動局からチャネル干渉を受けた場合に行
なわれるセル内ハンドオフとがある。ACA法では後者
のセル内ハンドオフについての対応策を開示したもので
ある。なお、ACA法については、文献(Hakan
Eriksson “Capacity Improv
ement by Adaptive Channel
Allocation”IEEE GLOBECO
M’88)に詳しく述べられている。
【0008】ところが、この様なACA法を用いた従来
のチャネル割当方法では、移動局のセル間移動に伴うセ
ル間ハンドオフを考慮していないため、このセル間ンド
オフの場合には、発呼用チャネル内でチャネル切替えが
行なわれるだけで、ハンドオフ用チャネルへの切替えは
行なわれない。このため、チャネル切替え後において
も、上記セル間移動した移動局の無線チャネルがセル内
で静止中の他の移動局の無線チャネルに干渉する事態は
依然として起こり易く、静止中の移動局の強制切断を確
実に防止することは困難だった。
【0009】一方、ディジタルセルラ移動通信システム
における無線チャネル割当ての検討は、従来では単一呼
(特に音声呼)に対するものが主流であったが、近年マ
ルチメディアを収容するニーズの高まりとともに、複数
の異なる帯域幅を持つ呼が混在する環境下での無線チャ
ネル割当てに関する検討の重要性が増してきている。こ
の様な多元トラヒック環境下での無線チャネルの割当て
においては、従来の単一呼のみのチャネル割当てでは考
えられなかった新たな現象として端数出線効果という問
題が生ずる。
【0010】端数出線効果とは、複数の異なる帯域幅を
持つ呼(必要チャネル数が異なる複数の呼)が混在する
場合に、混入された少数の狭帯域呼(必要チャネル数が
1チャネルの呼、または広帯域呼よりも必要チャネル数
が少ない呼)の存在のために、同一無線周波数上のタイ
ムスロットに必要なチャネル数が確保できず、半端な数
の空きチャネルが各無線周波数上に分散した状態で存在
するのみで、広帯域呼(必要チャネル数が2チャネル以
上の呼)の接続が行なえなくなる現象であり、呼損率の
低下を招く。
【0011】この呼損率の低下を防止するための対策と
して従来では、広帯域呼に対しては番号の小さいチャネ
ルから使用可能なチャネルを検索し、一方狭帯域呼に対
しては番号の大きいチャネルから使用可能なチャネルを
検索する定位選択方式や、広帯域呼用チャネルと狭帯域
呼用チャネルとに予めチャネルを分割しておく分離方式
が知られている。
【0012】しかし、定位選択方式では、呼の種類が少
なければ有効であるが、呼の種類が増えるとこれらの呼
種ごとに定位選択位置を設定することが難くなるため端
数出線効果が薄れてくるという問題点がある。一方、分
離方式では呼種数の増大に伴い分割損が増加し大群化効
果が低下してしまうという問題点が存在し、ともに良好
な呼損率特性を期待することはできない。
【0013】また、以上のような定位選択方式や分離方
式を採用したチャネル割当法が有する不具合は、通信中
にハンドオフが行なわれた場合に特に問題となる。すな
わち、同一無線周波数上でまとまった数の空きチャネル
が少なくなると、ハンドオフに伴うチャネル切替えにお
いて、その必要チャネル数によっては切替え先の無線チ
ャネルが見付からず、結果的に強制切断される。この強
制切断は、ユーザーに対するサービス面から考えると、
通信が受け付けられない呼損率よりも、さらに重要な問
題である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
のACA法を使用した無線チャネル割当方法では、セル
間移動した移動局が静止中の移動局にチャネル干渉を与
える不具合を依然として解消することができないという
問題点を有している。
【0015】また、定位選択方式や分離方式を採用した
無線チャネル割当方法では、複数の異なる帯域幅を持つ
呼が混在する場合に、同一無線周波数上でまとまった数
の空きチャネルが少なくなると、ハンドオフに伴うチャ
ネル切替えにおいてその必要チャネル数によっては切替
え先の無線チャネルが見付からず、結果的に強制切断さ
れることになるという問題点を有している。
【0016】そこで、本発明の第1の目的は、セル間移
動した移動局が静止中の移動局に干渉を与えないように
し、これにより静止中の移動局の強制切断を低減して通
信品質の向上を図り得るセルラ移動通信システムの無線
チャネル割当方法を提供することである。
【0017】また、本発明の第2の目的は、複数の異な
る帯域幅を持つ呼に対して効率良く無線チャネルを割当
てることができるようにし、これにより呼損率特性を良
好に保つとともに、強制切断率を低減して通信品質の向
上を図り得るセルラ移動通信システムの無線チャネル割
当方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために第1の発明は、所定のサービスエリアを複数の
セルに分割してこれらのセルにそれぞれ基地局を設置
し、これらの基地局と上記サービスエリア内を移動する
移動局との間の無線通信のために、上記サービスエリア
が保有する複数の無線チャネルを選択的に上記移動局に
割当てるセルラ移動通信システムにおいて、上記無線チ
ャネルを割当てる際に、上記複数の無線チャネルを第1
および第2のグループに分割し、かつ呼の対象となる移
動局に対しては上記第1のグループ中の無線チャネルを
選択的に割当て、また通信中にセル間移動による無線チ
ャネル切替えの必要性が生じた移動局に対しては上記第
2のグループ中の無線チャネルを選択的に割当て、さら
に上記セル間移動によるチャネル切替えの経歴がない移
動局であってかつ通信中にチャネル干渉によるチャネル
切替えの必要性が生じた移動局に対しては上記第1のグ
ループ中の無線チャネルを選択的に割当てるようにした
ものである。
【0019】また本発明は、複数の無線チャネルを第1
および第2のグループに分割する際に、予め定められた
条件に応じて、上記第1および第2のグループ間のチャ
ネル数の分割比率を適応的に可変設定することも特徴と
している。
【0020】さらに第2の発明は、無線チャネルを割当
てる際に、上記複数の無線チャネルを第1、第2および
第3のグループに分割し、呼の対象となる移動局に対し
ては上記第2のグループ中の無線チャネルを選択的に割
当て、また通信中にセル間移動による無線チャネル切替
えの必要性が生じた移動局に対しては上記第3のグルー
プ中の無線チャネルを選択的に割当て、さらに上記セル
間移動によるチャネル切替えの経歴がない移動局であっ
てかつ通信中にチャネル干渉によるチャネル切替えの必
要性が生じた移動局に対しては上記第1あるいは第2の
グループ中の無線チャネルを選択的に割当てるようにし
たものである。
【0021】一方、上記第2の目的を達成するために第
3の発明は、少なくとも無線通信中の移動局に割当てら
れている無線チャネルを他の無線チャネルに切替える際
に、複数の無線周波数について空きの無線チャネル数が
少ない無線周波数から順に必要数のチャネル割当てが可
能か否かを判定し、この判定により上記必要数の空きチ
ャネルを有する無線周波数が見付かった場合に、当該空
きチャネルを上記移動局に割当てるようにしたものであ
る。
【0022】また第4の発明は、システムの運用中に、
予め定められた条件を満足する期間をチャネル再配置期
間として検出し、この検出されたチャネル再配置期間に
おいて、使用中の無線チャネル数が少ない無線周波数で
使用中の無線チャネルを選択し、複数の無線周波数につ
いて空きの無線チャネル数が少ない無線周波数から順に
上記選択した使用中の無線チャネル数の割当てが可能か
否かを判定し、この判定により上記選択した使用中の無
線チャネル数以上の空きチャネルを有する無線周波数が
見付かった場合に、当該空きチャネルに上記選択した使
用中の無線チャネルを配置換えするようにしたことを特
徴としている。
【0023】
【作用】この結果第1の発明によれば、呼の対象となる
移動局にはもれなく第1のグループの無線チャネルが割
当てられるが、通信中の移動局がセル間移動すると、こ
の移動局には第1のグループの無線チャネルに代わって
第2のグループの無線チャネルが割当てられる。すなわ
ち、移動局は通信中に一度でもセル間移動すると移動中
の移動局と見做されて、無線チャネルが移動中の移動局
専用の第2のグループの無線チャネルに切り替えられ
る。このため、以後上記移動中の移動局が静止中の移動
局に接近しても、この静止中の移動局に対しチャネル干
渉を与える心配はなくなり、これにより静止中の移動局
が通信中に強制切断される不具合は減少する。
【0024】また、無線チャネルを上記第1および第2
のグループに分割する際に、予め定められた条件に応じ
て、上記第1および第2のグループ間のチャネル数の分
割比率を適応的に可変設定すると、セル内の通信頻度に
応じて無線チャネルをより有効に使用することが可能と
なる。
【0025】例えば上記条件としては移動局の通信頻度
があり、この通信頻度が低い時間帯では第1のグループ
に割当てる無線チャネル数を少なくするとともに第2の
グループに割当てる無線チャネル数を多くし、一方移動
局の通信頻度が高い時間帯では第1のグループに割当て
る無線チャネル数を多くするとともに第2のグループに
割当てる無線チャネル数を少なくする。このようにする
と、通信頻度が高い時間帯では、移動局に対する多くの
呼要求が発生してもこれらの呼に対しそれぞれ無線チャ
ネルを割当てることが可能となり、これにより移動局の
呼損率を低下させることができる。一方通信頻度が低い
時間帯では、例えば他のセルから多くの移動局がセル間
移動してきても、これらの移動局に対しそれぞれ無線チ
ャネルを割当てることが可能となり、これによりセル間
移動した移動局の強制切断率を低下させることができ
る。
【0026】一方、第2の発明によれば、システムが保
有する全無線チャネルが、呼の対象となる移動局に割当
てるためのの第2のグループと、セル間移動した移動局
に専用に割当てるための第3のグループと、チャネル干
渉を受けた移動局に専用に割当てるための第1のグルー
プとに分割され、これらのグループの無線チャネルが移
動局の状態に応じて選択的に使用される。すなわち、静
止中の移動局は、他の移動局からの干渉を受けると、移
動中の移動局に対しては勿論のこと、静止中の他の移動
局とも異なる専用チャネルへ無線チャネルが切替えられ
ることになる。したがって、干渉を受けた静止中の移動
局は、チャネル切替え後においてもより確実に無線通信
を継続することができ、通信完了率を高めることができ
る。
【0027】また、静止中の移動局専用の第1のグルー
プを設けているので、例えば移動局に対する呼件数が多
くなり、これにより呼用の第2のグループに空きチャネ
ルがなくなった場合でも、上記チャネル干渉を受けた移
動局を強制切断に至らしめることなく通信を確実に継続
させることが可能となる。
【0028】一方、第3の発明によれば、ハンドオフに
伴う無線チャネルの切替えを行なう際に、空きの無線チ
ャネルの残り数が少ない無線周波数から順にサーチされ
て必要数の無線チャネルが割り当てられる。このため、
無秩序に無線チャネルの割り当てを行なっていた場合に
比べると、まとまった数の空きチャネルを残した無線周
波数を多く用意することができ、これにより例えばデー
タ通信のように同時に複数の無線チャネルを必要とする
広帯域の呼に対しても、より確実に必要数の無線チャネ
ルを割当てることが可能となる。したがって、通信中の
移動局の強制切断は大幅に減少し、これによりユーザへ
のサービス性を高めることができる。
【0029】また第4の発明によれば、システムの運用
中にチャネル再配置期間が検出され、この期間におい
て、使用中の無線チャネル数が少ない無線周波数で使用
中の無線チャネルが、空きの無線チャネル数が少ない無
線周波数における空きチャネルに配置換えされる。この
ため、使用中の無線チャネルが少ない無線周波数で設定
中の無線チャネルは、順次他の空きチャネルの少ない無
線周波数の空きチャネルに移されることになり、これに
より未使用の無線周波数を増やすことができる。したが
って、広帯域の呼に対して必要数の無線チャネルを割当
てることができる確率を高めることができる。
【0030】
【実施例】
(第1の実施例)本実施例の無線チャネル割当方法は、
ダイナミックチャネル割当法による環境下において、シ
ステムの全無線チャネルを、発呼用および静止中の移動
局用の第1のグループと移動中の移動局用の第2のグル
ープとに分割し、呼の対象となる移動局および静止中に
干渉を受けた移動局には第1のグループの無線チャネル
を割当て、一方セル間移動による無線チャネルの切替え
が必要となった移動中の移動局には上記第2のグループ
の無線チャネルを割当るようにし、さらに上記第1のグ
ループと第2のグループとに分割する際に、移動局に対
する呼の頻度を測定して、この測定結果に応じて各グル
ープ間のチャネル数の分割比率を適応的に可変設定する
ようにしたものである。
【0031】図1は、本実施例に係わるセルラ移動通信
システムの概略構成図である。このシステムは、移動交
換局EXと、サービスエリア内に分散配置された複数の
基地局BS1,BS2,…と、複数の移動局MS1,M
S2,…とを備えている。移動交換局EXは、有線回線
群CLを介して図示しない公衆電話網に接続されてい
る。上記各基地局BS1,BS2,…は、それぞれ有線
回線CL1,CL2,…を介して上記移動交換局EXに
接続されている。また各基地局BS1,BS2,…は、
各々無線ゾーン(以後セルと称する)E1,E2,…を
形成している。これらのセルE1,E2,…には、ダイ
ナミックチャネル割当法を適用するために、システムが
保有する全無線チャネルCH1〜CHnがそれぞれ割当
てられている。
【0032】また、上記全無線チャネルCH1〜CHn
は、図2に示すごとく第1のグループCH1〜CHmと
第2のグループCHm+1 〜CHnとに使用目的別に分割
されている。第1のグループCH1〜CHmは、呼の対
象となる移動局へのチャネル割当てと、他の移動局から
の干渉を受けた静止中の移動局へのチャネル割当てとを
行なうために使用される。これに対し第2のグループC
Hm+1 〜CHnは、セル間移動した移動中の移動局に対
しチャネル割当てを行なうために使用される。
【0033】基地局BS1,BS2,…は、本発明に係
わる新たな制御機能として、移動局の状態に応じて上記
第1のグループCH1〜CHmおよび第2のグループC
Hm+1 〜CHnから選択的に空きの無線チャネルを選ん
で移動局に割当てるチャネル割当制御手段と、移動局の
発呼頻度を測定してその測定結果に応じて上記第1のグ
ループCH1〜CHmと第2のグループCHm+1 〜CH
nとの間のチャネル数の分割比率を可変制御するための
チャネル分割制御手段とを備えている。
【0034】次に、以上の構成に基づいて本実施例のチ
ャネル割当方法の詳細をフローチャートを用いて説明す
る。待機中において基地局BS1,BS2,…は、移動
交換機EXからの着信の監視と、移動局MS1,MS
2,…からの発呼要求の到来監視とを繰り返し行なって
いる。
【0035】この状態で、いま仮に移動局MS1が発呼
したとする。そうすると、基地局BS1は呼用の第1の
グループ中から割当て可能な空きの無線チャネルを探
す。この空きチャネルのサーチは次のように行なわれ
る。すなわち、基地局BS1において第1のグループ中
から空きチャネルが一つ選択されるごとに、発呼元の移
動局ではこの空きチャネルを介して基地局BS1から到
来する下り希望波に対する干渉波の受信電力比が測定さ
れ、その測定値が基地局BS1へ通知される。一方基地
局BS1においても、上記発呼元の移動局MS1から到
来した上り希望波に対する干渉波の受信電力比が測定さ
れる。そして、基地局BS1はこれらの測定値をそれぞ
れしきい値と比較して、しきい値以上であるか否かを判
定する。そして、両測定値ともしきい値以上だった場合
には上記空きチャネルを上記発着呼の対象となる移動局
との間の無線通信のために割当てる。
【0036】かくして発着呼の対象となる移動局MS1
には無線チャネルの割当てが行なわれ、以後この発着呼
の対象となる移動局MS1は、例えば基地局BS1およ
び移動交換機EXを介して公衆電話網に接続された相手
の電話端末装置との間で通話が可能となる。なお、上記
空きチャネルサーチにおいて、第1のグループ中から割
当可能な無線チャネルが一つも見付からなかった場合に
は、発呼元の移動局MS1へは例えば話中音が送られ、
これに対し移動局MS1の使用者がオンフックすれば、
移動局MS1は待機状態に復帰する。
【0037】さて、いま例えば上記通話中の移動局MS
1が、図1のMS1′に示すごとくセルE1からセルE
2へ移動したとする。そうすると、基地局BS2は図4
のフローチャートに従ってステップ4aで上記移動局M
S1のセル間移動を認識する。そして、ステップ4dに
移行してここで第2のグループの中から使用可能な空き
チャネルの有無を判定し、使用可能な無線チャネルがあ
ればステップ4fに移行してここで当該無線チャネルを
上記セル間移動した移動局に割当てる。
【0038】したがって、以後この移動した移動局MS
1′の無線チャネルと、セルE2内の他の静止中の移動
局MS2,MS3の無線チャネルとは、グループの異な
る別の無線チャネルとなる。このため、チャネル干渉は
確実に防止される。なお、上記第2のグループに使用可
能な空きチャネルがなかった場合には、移動局MS1′
の無線リンクは強制切断される。
【0039】一方、上記移動局MS1′の接近により移
動局MS2において同一チャネル間干渉が発生したとす
る。この場合基地局BS2は、図4に示すごとくステッ
プ4bで干渉の発生を検出するとステップ4cに移行
し、ここで先ず上記移動局MS2の無線チャネルが第2
のグループ中のものか否かを判定する。そして、第2の
グループ中のものでなければ、上記移動局MS2は静止
中の移動局であると看做してステップ4eに移行し、こ
こで静止中の移動局用の第1のグループ中から使用可能
な空きチャネルを探す。そして、使用可能なチャネルが
見付かると、ステップ4fに移行してこのチャネルを上
記移動局MS2に割当てる。
【0040】したがって、他の移動局MS1′の接近に
より静止中の移動局MS2において生じた干渉は、先に
述べたように移動局MS1′の無線チャネルが第2のグ
ループの無線チャネルへ切替えられたことと相俟って確
実に解消される。
【0041】なお、干渉が検出された移動局MS2の無
線チャネルが既に第2のグループの無線チャネルだった
場合には、基地局BS2はこの移動局MS2も移動中で
あると判断して、ステップ4cからステップ4dに移行
し、ここで第2のグループ中から使用可能な空きチャネ
ルを探す。そして、使用可能な無線チャネルが見付かる
と、ステップ4fにて上記移動局MS2の無線チャネル
をこの第2のグループ中の新たな無線チャネルに切り替
える。
【0042】したがって、このチャネル切り替え後の移
動局が、セルE2内で静止したまま第1のグループの無
線チャネルを使用して通信中の移動局に、新たな干渉を
与える心配は生じない。
【0043】ところで、本実施例のシステムでは、各基
地局BS1,BS2,…は以上のようなチャネル割当制
御を行ないながら、第1および第2のグループの分割チ
ャネル数の適応制御を行なっている。
【0044】すなわち、各基地局BS1,BS2,…
は、任意の時間間隔でセルE1,E2,…内の平均発呼
量を常に測定している。そして、移動局から発呼が発生
するごとに、図3に示すごとくステップ3aで上記発呼
のための処理を行なったのちステップ3bに移行し、こ
こで上記測定した平均発呼量を予め設定したしきい値T
hと比較する。そして、平均発呼量がしきい値Thより
も大きくなった場合には、ステップ3cに移行してここ
で第1のグループのチャネル数を増加するとともに、第
2のグループのチャネル数を減少させる。これに対し、
平均発呼量がしきい値Th以下になった場合には、ステ
ップ3dに移行してここで第2のグループのチャネル数
を増加するとともに、第1のグループのチャネル数を減
少させる。
【0045】したがって、セル内のトラヒックが高い時
間帯では、発呼割当用の第1のグループのチャネル数が
多く用意されることになり、これにより増加した発呼に
対し効率良くチャネルを割り当てることが可能となり、
移動局の呼損率を低下させることができる。一方、セル
内トラヒックが低下している時間帯では、移動中の移動
局に割当てるための第2のグループのチャネル数が多く
用意されるので、他のセルから多くの移動局がセル間移
動してきても、これらの移動局に対し効率良く無線チャ
ネルを割当てることが可能となり、これによりセル間移
動した移動局の強制切断率を低下させることができる。
【0046】以上のように本実施例では、システムの全
無線チャネルを、発呼用および静止中の移動局用の第1
のグループと、移動中の移動局用の第2のグループとに
分割し、発着呼の対象となる移動局および静止中に干渉
を受けた移動局には第1のグループの無線チャネルを割
当て、一方セル間移動による無線チャネルの切替えが必
要となった移動中の移動局には上記第2のグループの無
線チャネルを割当るようにし、さらに上記第1のグルー
プと第2のグループとに分割する際に、単位時間ごとの
平均発呼量を測定してこの測定値に応じて上記各グルー
プのチャネル分割比率を適応的に可変設定するようにし
ている。
【0047】したがって、静止中の移動局に割当られた
無線チャネルと、移動中の移動局に割当られた無線チャ
ネルとは確実に異なるものとなる。このため、移動中の
移動局の接近によって静止中の移動局が干渉を受け、そ
の結果静止中の移動局の無線リンクが強制切断される不
具合は確実に防止される。
【0048】また、単位時間当たりの平均発呼量の測定
値に応じて、トラヒックが高い時間帯では発呼用の無線
チャネル数が多く用意されることにより、移動局の呼損
率を低下させることができる。一方、トラヒックが低下
している時間帯では移動中の移動局に割当てるためのチ
ャネル数が多く用意されるので、セル間移動した移動局
の強制切断率を低下させることができる。
【0049】なお、上記実施例において、第1のグルー
プのチャネルを割当てる方式としては、例えばARP法
が好適である。このARP法は、図2を例にとると無線
チャネルCH1からチャネル番号の小さい順に順次割当
てる方式である。この方式であれば、チャネル番号の小
さい無線チャネルCH1,CH2,…に比べてチャネル
番号が大きい無線チャネルCHm,CHm-1 ,…の使用
頻度は少ない。このため、発呼頻度に応じて第1のグル
ープと第2のグループとの境界を第1のグループのチャ
ネル数を減少させる方向へ移動させた場合に、干渉を受
けてセル内ハンドオフが行なわれた移動局に対し割当て
た無線チャネルが、移動局のセル間移動に伴うセル間ハ
ンドオフ用の第2のグループの無線チャネルに変化する
可能性は小さくなる。
【0050】ARP法については、文献(金井敏仁“移
動通信システムのチャネル割当方式”特開平4−351
126号、および金井敏仁“マイクロセル移動通信シス
テムにおける自律分散ダイナミックチャネル割当方式
(ARP)”電子情報通信学会技報RCS91−32)
に詳しく述べられている。
【0051】なお、上記第1の実施例では、呼の発生頻
度に応じて第1および第2の各グループ間のチャネル数
の分割比率を可変するようにしたが、呼の発生頻度以外
の条件に応じて分割比率を可変するようにしてもよい。
【0052】例えば、移動中の移動局の割合に応じて可
変してもよい。すなわち、強制切断率を減少させるため
に、自セルで移動中の移動局の割合が多くなった場合に
は分割点を第1のグループ側に移動させ、これによりセ
ル間ハンドオフ用のチャネルを増加させる。一方、移動
中の移動局の割合が少なくなった場合には、分割点を第
2のグループ側へ移動させる。なお、移動中の移動局の
割合の測定方法としては、例えば各基地局で単位時間当
たりのセル間ハンドオフの回数を測定する方法が用いら
れる。
【0053】また、呼の分布に応じて可変してもよい。
すなわち、自セルにおいて呼の密度が低く、周囲のセル
の密度が高くなったときに、周囲のセルから自セルへ移
動してくる呼の数が増える可能性があるため、分割点を
第1のグループ側へ移動させてセル間ハンドオフ用のチ
ャネル数を増加させ、これにより強制切断を減少させ
る。これは、例えば周囲のセルの基地局との間でトラヒ
ックについての情報交換を行なうことで実現できる。
【0054】さらに、イントラセルハンドオフの回数に
応じて可変するようにしてもよい。すなわち、自セルに
おいてイントラセルハンドオフの回数が増えてきたら、
分割点を第2のグループ側へ移動させ、これにより発呼
あるいはイントラセルハンドオフ用のチャネル数を増加
させる。これにより静止中の移動局の強制切断を減少さ
せることができる。なお、上記イントラセルハンドオフ
の回数の測定は基地局において行なう。
【0055】さらに、強制切断率に応じて可変するよう
にしてもよい。すなわち、セル間移動による強制切断率
が大きくなってきたら分割点を第1のグループ側へ移動
させ、これによりセル間ハンドオフ用のチャネル数を増
加させる。これにより、呼損率は劣化するが強制切断率
を改善することができる。
【0056】さらに、呼損率に応じて可変するようにし
てもよい。すなわち、呼損率が著しく低下したならば、
分割点を第1のグループ側へ移動させて発呼に対するチ
ャネル数を減少させ、セル間ハンドオフ用のチャネル数
を増加させる。これにより強制切断率を低減することが
できる。
【0057】(第2の実施例)本実施例の無線チャネル
割当方法は、システムの全無線チャネルを、発呼および
静止中の移動局用の第2のグループと、移動中の移動局
用の第3のグループと、静止中の移動局専用の第1のグ
ループとに分割し、発呼した移動局には上記第2のグル
ープの無線チャネルを割当て、その後静止中に干渉を受
けた移動局には第1のグループの無線チャネルを割当
て、一方セル間移動による無線チャネルの切替えが必要
となった移動中の移動局には上記第3のグループの無線
チャネルを割当るようにしたものである。
【0058】図5はその無線チャネルの分割構成の一例
を示すもので、システムの全無線チャネルCH1〜CH
nは、第1のグループCH1〜CHjと、第2のグルー
プCHj+1 〜CHkと、第3のグループCHk+1 〜CH
nとに使用目的別に分割されている。第2のグループC
Hj+1 〜CHkは、主として発呼した移動局へのチャネ
ル割当てを行なうために使用される。なお、この第2の
グループCHj+1 〜CHkは、他の移動局からの干渉を
受けた静止中の移動局へのチャネル割当てを行なうため
にも使用される。また第1のグループCH1〜CHj
は、他の移動局からの干渉を受けた静止中の移動局への
チャネル割当てを行なうためにのみ使用される。さらに
第3のグループCHk+1 〜CHnは、セル間移動した移
動中の移動局に対しチャネル割当てを行なうために使用
される。これらのグループ別のチャネル割当ての制御は
基地局BS1,BS2,…において行なわれる。
【0059】次に、本実施例におけるチャネル割当方法
の詳細をフローチャートを用いて説明する。先ず移動局
が発呼した場合には、この移動局が存在するセルの基地
局において、図6に示すごとくステップ6aにより呼用
の第2のグループ中から割当て可能な空きの無線チャネ
ルがサーチされ、割当て可能な無線チャネルが見付かる
と、ステップ6bによりこの無線チャネルが上記発呼元
の移動局に割当てられる。なお、割当て可能な無線チャ
ネルが見付からなかった場合には、発呼元の移動局へは
例えば話中音が送られ、これに対し移動局の使用者がオ
ンフックすれば、移動局は待機状態に復帰する。
【0060】一方、上記通話中の移動局がセル間移動し
たとすると、移動先のセルの基地局は図7のフローチャ
ートに従ってステップ7aで上記移動局のセル間移動を
認識する。そして、ステップ7dに移行してここで移動
中の移動局専用の第3のグループ中から割当て可能な空
きチャネルの有無を判定し、割当て可能な無線チャネル
があればステップ7gに移行してここで当該無線チャネ
ルを上記セル間移動した移動局に割当てる。なお、上記
第3のグループに割当て可能な無線チャネルがなかった
場合には、ステップ7hにより上記セル間移動した移動
局の無線リンクは強制切断される。
【0061】これに対し、上記移動局の接近により静止
中の移動局において同一チャネル間干渉が発生したとす
る。この場合には、基地局BS2は図7に示すごとくス
テップ7bで干渉の発生を検出してステップ7cに移行
し、ここで先ず上記干渉を受けた移動局の無線チャネル
が第3のグループ中のものか否かを判定する。そして、
第3のグループ中のものでなければ、上記干渉を受けた
移動局は静止中の移動局であると認識してステップ7e
に移行する。
【0062】このステップ7eにおいては、先ず第2の
グループ中から割当て可能な空きチャネルの有無が判定
される。そして、この判定により割当て可能な無線チャ
ネルが見付かれば、基地局BS2はこの無線チャネルを
上記干渉を受けた移動局に割当てる。しかし、上記第2
のグループ中から割当て可能な無線チャネルが見付から
なかった場合には、続いてステップ7fに移行して、今
度は静止中の移動局専用の第1のグループ中から使用可
能な空きチャネルを探す。そして、使用可能なチャネル
が見付かると、このチャネルを上記移動局に割当てる。
【0063】なお、上記第2のグループにもまた第1の
グループにも割当て可能な無線チャネルがなかった場合
には、ステップ7iにて移動局の無線リンクは強制切断
される。
【0064】したがって本実施例であれば、静止中の移
動局専用の第1のグループを設け、他の移動局からの干
渉を受けた静止中の移動局に対し、第2のグループに適
当なチャネルがない場合に、この第1のグループ中の無
線チャネルを割当てるようにしたことによって、例えば
移動局の発呼件数が多くなり、これにより発呼割当用の
第2のグループに空きチャネルがなくなった場合でも、
上記干渉を受けた移動局を強制切断に至らしめることな
く通信を確実に継続させることができる。
【0065】なお、以上の第2の実施例では、干渉を受
けた静止中の移動局に対し無線チャネルを割当てる場合
に、先ず第2のグループ中から割当て可能な無線チャネ
ルを探し、この第2のグループ中で割当て可能な無線チ
ャネルが見付からなかった場合に第1のグループの無線
チャネルを割当てるようにしたが、第2のグループの無
線チャネルのサーチを省略して直接第1のグループの無
線チャネルを割当てるようにしてもよい。このようにす
ると、割当てる無線チャネルを決定するまでに要する時
間を短縮することができ、高速度のセル内ハンドオフを
実現することができる。
【0066】また、第2の実施例では第1、第2および
第3の各グループのチャネル数を固定したが、前記第1
の実施例に述べたような方法により、通信頻度の測定値
に応じて上記各グループのチャネル数を適応的に可変設
定するようにしてもよい。
【0067】(第3の実施例)本実施例の無線チャネル
割当方法は、基地局と移動局との間の無線チャネルアク
セス方式として時分割多元接続(TDMA)方式が採用
され、かつ無線チャネル割当方式として固定チャネル割
当方式が採用されたシステムにおいて、通話中の移動局
に割当てられている無線チャネルを、セル間ハンドオフ
またはセル内ハンドオフに伴い他の無線チャネルに切替
える際に、複数の無線周波数について空きの無線チャネ
ル数が少ない無線周波数から順に上記必要数のチャネル
割当てが可能か否かを判定し、この判定により上記必要
数の空きチャネルを有する無線周波数が見付かった場合
に、当該空きチャネルを上記移動局に割当てるようにし
たものである。
【0068】図8は、本実施例で使用される無線チャネ
ルの配置構成を示したもので、n波の無線周波数f1〜
fnの各々についてm個のタイムスロットTS1〜TS
mを時分割多重して配置したものとなっている。
【0069】各セルには、このように構成された無線チ
ャネルCH11〜CHnmが少なくとも互いに隣接するセル
間では異なるようにそれぞれ固定的に割当てられる。そ
して、各セルの基地局は、移動局からの発呼または移動
交換機からの着呼が発生した場合、移動局のセル間移動
によるセル間ハンドオフが行なわれた場合、および他の
移動局からの干渉を受けてセル内ハンドオフが行なわれ
た場合に、それぞれ自己のセルに固定的に割当てられた
無線チャネルの中から空きの無線チャネルを選択して移
動局に割当てる。このとき無線チャネルの選択方法とし
ては、空きチャネルの少ない無線周波数から順にサーチ
して必要数の無線チャネルを検出し、これを割当てる方
法が用いられる。
【0070】図9は、本実施例におけるチャネル割当方
法の手順およびその内容を示すフローチャートであり、
移動局から発呼およびセル内ハンドオフやセル間ハンド
オフによりチャネル切替えがあった場合の基地局の動作
を示すものである。
【0071】すなわち、発着呼またはハンドオフが発生
すると、基地局はステップ9aからステップ9bに移行
して、ここで先ず自己のセルに割当てられた各無線周波
数に対するチャネル割当動作が完了したか否かを示すチ
ャネル割当動作フラグをクリアするとともに、空きチャ
ネルが全く存在しない無線周波数に対応するチャネル割
当動作フラグをセットする。
【0072】次に、ステップ9cにおいて上記チャネル
割当動作フラグをチェックし、これにより全ての無線周
波数においてチャネル割当動作が完了しているか否かを
判定する。そして、チャネル割当動作が完了している場
合には、ステップ9hに移行して呼損/強制切断処理を
行なう。
【0073】これに対し、全てのチャネル割当動作フラ
グがセットされていない場合には、ステップ9dに移行
する。そして、このステップ9dにおいて、チャネル割
当動作フラグがクリア状態の無線周波数のうち、空きチ
ャネル数の最も少ない無線周波数fiを選択する。そし
て、この無線周波数fiを選択すると、次にステップ9
eにおいて 無線周波数fiの空きチャネル数≧移動局が要求する必
要チャネル数 を満足するか否かを判定する。そして満足する場合に
は、ステップ9fに移行してここで当該選択された無線
周波数fiの空きチャネルを必要チャネル数だけ選択
し、この空きチャネルを上記移動局に割当てる。
【0074】もし、前記条件を満足しない場合には、基
地局はステップ9gに移行してここで上記選択された無
線周波数fiに対応するチャネル割当動作フラグをセッ
トし、しかるのちステップ9cに戻り、必要数の空きチ
ャネルが見付かるまで以上の処理を繰り返す。
【0075】このように本実施例では、発呼した移動局
またはハンドオフが行なわれる移動局に対し無線チャネ
ルを割当てる際に、空きチャネル数の少ない順に無線周
波数を選択して、この選択した無線周波数上で必要チャ
ネル数の空きチャネルが確保できるか否かを判定し、確
保できる場合にこの空きチャネルを上記移動局に割当て
るようにしている。
【0076】したがって本実施例によれば、移動局に割
当てる無線チャネルをなるべく限定された少数の無線周
波数から順に確保することができるので、未使用あるい
は多くの空きチャネルを有する無線周波数を常に多く用
意することができ、これにより多数の無線チャネルを同
時に使用する広帯域の呼に対しても、呼損あるいは強制
切断に至らしめることなく、必要なチャネル数を確実に
割当てることができる。
【0077】(第4の実施例)本実施例の無線チャネル
割当方式は、発着呼またはハンドオフによるチャネル割
当処理動作が行なわれていない期間を探し、この期間に
おいて、使用中のチャネル数が少ない無線周波数で使用
中の無線チャネルを選択し、かつ空きチャネル数の少な
い順に無線周波数をサーチして、このサーチした無線周
波数上で上記選択した無線チャネル数に相当する空きチ
ャネルが確保できるか否かを判定し、確保できる場合に
上記選択した無線チャネルをこの空きチャネルに配置換
えするようにしたものである。
【0078】図10は、本実施例におけるチャネル割当
方法の手順およびその内容を示すフローチャートであ
る。
【0079】すなわち、基地局は先ずステップ10aで
移動局からの発着呼およびハンドオフによるチャネル割
当動作があるか否かをチェックし、チャネル割当動作が
ない場合には現期間をチャネル再配置処理期間と認識し
てステップ10bへ移行する。このステップ10bにお
いては、チャネル再配置動作フラグをクリアしたのち、
使用中のチャネルが存在しかつ使用中のチャネル数の少
ない無線周波数fiを選択する。そして基地局は、ステ
ップ10cにおいてチャネル再配置動作フラグが全てセ
ットされているか否かを判定し、チャネル再配置動作フ
ラグが全てセットされている場合には、チャネル再配置
が不可能と判断してステップ10dを経てステップ10
aに戻る。つまり、チャネル再配置処理を諦めて待機状
態に復帰する。
【0080】一方、クリア状態のチャネル再配置動作フ
ラグが存在する場合には、基地局はステップ10eに移
行する。そして、このステップ10eでチャネル再配置
動作フラグがクリア状態となっており、しかも空きチャ
ネルが存在しかつこの空きチャネル数が最も少ない無線
周波数fjを選択する。そして次に、ステップ10fに
移行し、ここで 無線周波数fiの使用中チャネル数≦無線周波数fjの
空きチャネル数 であり、かつ 無線周波数fiの使用中チャネル数<無線周波数fjの
使用数チャネル数 を満足するか否かを判定する。
【0081】そして、これらの条件を満足する場合に
は、ステップ10gに移行してここで無線周波数fi上
で使用中のチャネルを無線周波数fjの空きチャネルへ
切り替える。これに対し、上記条件を満足しない場合に
は、ステップ10hにて上記無線周波数fjに対応する
チャネル再配置動作フラグをセットしたのち、ステップ
10cに戻る。そして、上記条件を満足する無線周波数
fjが見付かるまで、以上述べた処理を繰り返す。
【0082】このように本実施例では、発着呼またはハ
ンドオフによるチャネル割当処理動作が行なわれていな
い期間をチャネル再配置期間として検出し、この期間に
使用中のチャネル数が少ない無線周波数で使用中の無線
チャネルを選択し、かつ空きチャネル数の少ない順に無
線周波数をサーチして、このサーチした無線周波数上で
上記選択した無線チャネル数に相当する空きチャネルが
確保できるか否かを判定し、確保できる場合に上記選択
した無線チャネルをこの空きチャネルに配置換えするよ
うにしている。
【0083】したがって本実施例によれば、チャネル切
替処理などが行なわれていない空きの期間に、使用中の
無線チャネル数が少ない無線周波数で使用中の無線チャ
ネルが、空きの無線チャネル数が少ない無線周波数にお
ける空きチャネルに自動的に配置換えされる。このた
め、使用中の無線チャネルが少ない無線周波数で設定中
の無線チャネルは、順次他の空きチャネルの少ない無線
周波数の空きチャネルに移されることになり、これによ
り未使用または空きチャネルが十分に存在する無線周波
数を多く確保することができる。したがって、広帯域の
呼に対して必要チャネル数の無線チャネルを割当てるこ
とができる確率を高めることができる。
【0084】なお、上記第3および第4の実施例では、
固定チャネル割当方式を採用したシステムに本発明を適
用した場合を例にとって説明したが、ダイナミックチャ
ネル割当方式を採用したシステムにも適用することがで
きる。
【0085】すなわち、ダイナミックチャネル割当方式
を採用したシステムにおいて、発呼した移動局またはハ
ンドオフが行なわれる移動局に対し無線チャネルを割当
てる場合には、図11のフローチャートに示すごとく、
ステップ9eによる判定の次にステップ9iを追加す
る。そして、このステップ9iにおいて、希望波対干渉
波比(CIR)の判定結果が所要のしきい値(CIRt
h)を越えているか否かを判定し、CIRの判定結果が
しきい値CIRthを越えていると判定された場合には、
ステップ9fに移行してここで当該選択された無線周波
数fiの空きチャネルを必要チャネル数だけ選択し、こ
の空きチャネルを上記移動局に割当てる。
【0086】これに対し、CIRの判定結果がしきい値
CIRthを越えていないと判定された場合には、基地局
はステップ9gに移行してここで選択された無線周波数
fiに対応するチャネル割当動作フラグをセットし、し
かるのちステップ9cに戻り、必要数の空きチャネルが
見付かるまで以上の処理を繰り返す。
【0087】このように処理することで、ダイナミック
チャネル割当方式を採用したシステムにおいても、本発
明のチャネル切替えを確実に行なうことができる。
【0088】次に、ダイナミックチャネル割当方式を採
用したシステムにおいて、発着呼またはハンドオフによ
るチャネル割当処理動作が行なわれていない期間に、チ
ャネル再配置処理を行なう場合について説明する。
【0089】すなわち、この場合には図12のフローチ
ャートに示すごとく、ステップ10fによる判定の次に
ステップ10iを追加する。そして、このステップ10
iにおいて、希望波対干渉波比(CIR)の判定結果が
所要のしきい値(CIRth)を越えているか否かを判定
する。そして、CIRの判定結果がしきい値CIRthを
越えていると判定された場合には、ステップ10gに移
行して、ここで無線周波数fiで使用中の無線チャネル
を無線周波数fjの空きチャネルへ配置換えする。
【0090】これに対し、CIRの判定結果がしきい値
CIRthを越えていないと判定された場合には、基地局
はステップ10hに移行し、ここで無線周波数fjに対
応するチャネル再配置動作フラグをセットしたのち、ス
テップ10cに戻る。そして、上記条件を満足する無線
周波数fjが見付かるまで、以上述べた処理を繰り返
す。
【0091】この様に処理することにより、ダイナミッ
クチャネル割当方式を採用したシステムにおいても、本
発明のチャネル再配置を確実に行なうことができる。
【0092】また、上記第3および第4の実施例では、
同一無線周波数の範囲内において、チャネル割当て、チ
ャネル切替え、およびチャネル再配置の各動作を実施し
ているが、端数出線効果を改善しかつ呼損率特性の向上
を図る別の方法としては、複数の周波数にまたがるチャ
ネル割当を許容する方法が考えられる。
【0093】この場合、単純に複数周波数にまたがるチ
ャネル割当を許容した方法を用いた場合、移動局に複数
の送受信回路、信号処理部が必要となり、移動局の小型
化という観点から著しく不利であるという問題点が解決
されなければならない。しかし、送受信回路、信号処理
回路を一つにできるように、移動局の発呼時および/ま
たはチャネル切替時に、基地局から移動局に対して、必
要数の空きチャネルを割り当てる際に、各割当チャネル
の時間スロットが重複せず、かつ異なる無線周波数にま
たがる割当チャネルの間隔がある一定時間間隔以上にな
るように空きチャネルを割当てて、送受信回路および信
号処理回路を時分割で利用可能な構成にすれば、呼損率
特性および強制切断率の良好な無線チャネル割当方式を
提供することができる。なお、この場合には、送受信回
路および信号処理回路を含めたチャネル切替速度以上
に、各異なる無線周波数にまたがる割当チャネルの間隔
があいている必要がある。
【0094】また、以上の移動通信システムにおけるチ
ャネル割当方式において、固定チャネル割当ではなく、
ダイナミックチャネル割当方式を用いた場合には、所要
CIRを満足する空きチャネルのみチャネル割当が可能
となる。
【0095】さらに、前記第4の実施例において、チャ
ネル再配置動作中にそれより優先順位の高いイベント、
例えば発呼によるチャネル割当てなどが発生した場合に
は、割り込みがかけられるように強制的にチャネル再配
置動作フラグをセットする割込み動作手段を設ける構成
としてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明では、無
線チャネルを割当てる際に、複数の無線チャネルを第1
および第2のグループに分割し、呼の対象となる移動局
に対しては上記第1のグループ中の無線チャネルを選択
的に割当て、また通信中にセル間移動による無線チャネ
ル切替えの必要性が生じた移動局に対しては上記第2の
グループ中の無線チャネルを選択的に割当て、さらに上
記セル間移動によるチャネル切替えの経歴がない移動局
であってかつ通信中にチャネル干渉によるチャネル切替
えの必要性が生じた移動局に対しては上記第1のグルー
プ中の無線チャネルを選択的に割当てるようにしてい
る。
【0097】また第2の発明においては、無線チャネル
を割当てる際に、上記複数の無線チャネルを第1、第2
および第3のグループに分割し、呼の対象となる移動局
に対しては上記第2のグループ中の無線チャネルを選択
的に割当て、また通信中にセル間移動による無線チャネ
ル切替えの必要性が生じた移動局に対しては上記第3の
グループ中の無線チャネルを選択的に割当て、さらに上
記セル間移動によるチャネル切替えの経歴がない移動局
であってかつ通信中にチャネル干渉によるチャネル切替
えの必要性が生じた移動局に対しては上記第1あるいは
第2のグループ中の無線チャネルを選択的に割当てるよ
うにしている。
【0098】したがってこれらの発明によれば、セル間
移動した移動局が静止中の移動局に干渉を与えないよう
にすることができ、これにより静止中の移動局の強制切
断を低減して通信品質の向上を図り得るセルラ移動通信
システムの無線チャネル割当方法を提供することができ
る。
【0099】また、第1の発明において、複数の無線チ
ャネルを第1および第2のグループに分割する際に、予
め定められた条件に応じて、上記第1および第2のグル
ープ間のチャネル数の分割比率を適応的に可変設定する
ようにしたことによって、セル内の通信頻度に応じて無
線チャネルをより有効に使用することができる。
【0100】一方、第3の発明では、少なくとも無線通
信中の移動局に割当てられている無線チャネルを他の無
線チャネルに切替える際に、複数の無線周波数について
空きの無線チャネル数が少ない無線周波数から順に上記
必要数のチャネル割当てが可能か否かを判定し、この判
定により上記必要数の空きチャネルを有する無線周波数
が見付かった場合に、当該空きチャネルを上記移動局に
割当てるようにしている。
【0101】また第4の発明では、システムの運用中
に、予め定められた条件を満足する期間をチャネル再配
置期間として検出し、この検出されたチャネル再配置期
間において、使用中の無線チャネル数が少ない無線周波
数において使用中の無線チャネルを選択し、複数の無線
周波数について空きの無線チャネル数が少ない無線周波
数から順に前記選択した使用中の無線チャネル数の割当
てが可能か否かを判定し、この判定により前記選択した
使用中の無線チャネル数以上の空きチャネルを有する無
線周波数が見付かった場合に、当該空きチャネルに前記
選択した使用中の無線チャネルを配置換えするようにし
ている。
【0102】したがってこれらの発明によれば、複数の
異なる帯域幅を持つ呼に対して効率良く無線チャネルを
割当てることができ、これにより呼損率特性を良好に保
つとともに、強制切断率を低減して通信品質の向上を図
り得るセルラ移動通信システムの無線チャネル割当方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる無線チャネル割
当方法が実施されるセルラ移動通信システムの概略構成
図。
【図2】第1の実施例に係わる無線チャネル割当方法で
使用される無線チャネルの分割構成を示す図。
【図3】第1の実施例における無線チャネルの分割比率
を可変設定するための処理手順を示すフローチャート。
【図4】第1の実施例におけるハンドオフに伴うチャネ
ル割当制御手順およびその内容を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施例に係わる無線チャネル割
当方法で使用される無線チャネルの分割構成を示す図。
【図6】第2の実施例における移動局の発呼に伴うチャ
ネル割当制御手順およびその内容を示すフローチャー
ト。
【図7】第2の実施例におけるチャネル切替制御手順お
よびその内容を示すフローチャート。
【図8】本発明の第3の実施例に係わる無線チャネル割
当方法で使用される無線チャネルの構成を示す図。
【図9】第3の実施例におけるチャネル切替制御手順お
よびその内容を示すフローチャート。
【図10】本発明の第4の実施例におけるチャネル再配
置制御手順およびその内容を示すフローチャート。
【図11】本発明の変形例におけるチャネル切替制御手
順およびその内容を示すフローチャート。
【図12】本発明の他の変形例におけるチャネル再配置
制御手順およびその内容を示すフローチャート。
【図13】固定チャネル割当方法を説明するための図。
【図14】ダイナミックチャネル割当方法を説明するた
めの図。
【符号の説明】
BS1,BS2,…基地局 MS1,MS2,…移動局 E1,E2,…セル EX…移動交換局 CL…有線回線 CH1〜CHn…全無線チャネル CH1〜CHm,CH1〜CHj…第1のグループ CHm+1 〜CHn,CHj+1 〜CHk…第2のグループ CHk+1 〜CHn…第3のグループ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のサービスエリアを複数のセルに分
    割してこれらのセルにそれぞれ基地局を設置し、これら
    の基地局と前記サービスエリア内を移動する移動局との
    間の無線通信のために、前記サービスエリアが保有する
    複数の無線チャネルを選択的に前記移動局に割当てるセ
    ルラ移動通信システムにおいて、 前記無線チャネルを割当てる際に、 前記複数の無線チャネルを第1および第2のグループに
    分割し、 呼の対象となる移動局に対しては前記第1のグループ中
    の無線チャネルを選択的に割当て、通信中にセル間移動
    による無線チャネル切替えの必要性が生じた移動局に対
    しては前記第2のグループ中の無線チャネルを選択的に
    割当て、さらに前記セル間移動によるチャネル切替えの
    経歴がない移動局であってかつ通信中にチャネル干渉に
    よるチャネル切替えの必要性が生じた移動局に対しては
    前記第1のグループ中の無線チャネルを選択的に割当て
    ることを特徴とするセルラ移動通信システムのチャネル
    割当方法。
  2. 【請求項2】 複数の無線チャネルを第1および第2の
    グループに分割する際に、予め定められた条件に応じ
    て、前記第1および第2のグループ間のチャネル数の分
    割比率を適応的に可変設定することを特徴とする請求項
    1に記載のセルラ移動通信システムの無線チャネル割当
    方法。
  3. 【請求項3】 所定のサービスエリアを複数のセルに分
    割してこれらのセルにそれぞれ基地局を設置し、これら
    の基地局と前記サービスエリア内を移動する移動局との
    間の無線通信のために、前記サービスエリアが保有する
    複数の無線チャネルを選択的に前記移動局に割当てるセ
    ルラ移動通信システムにおいて、 前記無線チャネルを割当てる際に、 前記複数の無線チャネルを第1、第2および第3のグル
    ープに分割し、 呼の対象となる移動局に対しては前記第2のグループ中
    の無線チャネルを選択的に割当て、通信中にセル間移動
    による無線チャネル切替えの必要性が生じた移動局に対
    しては前記第3のグループ中の無線チャネルを選択的に
    割当て、さらに前記セル間移動によるチャネル切替えの
    経歴がない移動局であってかつ通信中にチャネル干渉に
    よるチャネル切替えの必要性が生じた移動局に対しては
    前記第1あるいは第2のグループ中の無線チャネルを選
    択的に割当てることを特徴とするセルラ移動通信システ
    ムの無線チャネル割当方法。
  4. 【請求項4】 所定のサービスエリアを複数のセルに分
    割してこれらのセルにそれぞれ基地局を設置し、これら
    の基地局と前記サービスエリア内を移動する移動局との
    間の無線通信のために、複数の無線周波数上に各々時分
    割多重されて設定される複数の無線チャネルの中から必
    要数の無線チャネルを選択して前記移動局に割当てるセ
    ルラ移動通信システムにおいて、 少なくとも無線通信中の移動局に割当てられている無線
    チャネルを他の無線チャネルに切替える際に、 前記複数の無線周波数について空きの無線チャネル数が
    少ない無線周波数から順に前記必要数のチャネル割当て
    が可能か否かを判定し、この判定により前記必要数の空
    きチャネルを有する無線周波数が見付かったときに、当
    該空きチャネルを前記移動局に割当てることを特徴とす
    るセルラ移動通信システムの無線チャネル割当方法。
  5. 【請求項5】 所定のサービスエリアを複数のセルに分
    割してこれらのセルにそれぞれ基地局を設置し、これら
    の基地局と前記サービスエリア内を移動する移動局との
    間の無線通信のために、複数の無線周波数上に各々時分
    割多重されて設定される複数の無線チャネルの中から必
    要数の無線チャネルを選択して前記移動局に割当てるセ
    ルラ移動通信システムにおいて、 前記システムの運用中に、予め定められた条件を満足す
    る期間をチャネル再配置期間として検出し、 このチャネル再配置期間において、使用中の無線チャネ
    ル数が少ない無線周波数で使用中の無線チャネルを選択
    し、前記複数の無線周波数について空きの無線チャネル
    数が少ない無線周波数から順に前記選択した使用中の無
    線チャネル数の割当てが可能か否かを判定し、この判定
    により前記選択した使用中の無線チャネル数以上の空き
    チャネルを有する無線周波数が見付かった場合に、当該
    空きチャネルに前記選択した使用中の無線チャネルを配
    置換えすることを特徴とするセルラ移動通信システムの
    無線チャネル割当方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007228416A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Ricoh Co Ltd 近距離無線通信端末、近距離無線通信方法、及び近距離無線通信プログラム
JP2008124652A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Ricoh Co Ltd 近距離無線通信端末、近距離無線通信端末搭載機器、近距離無線通信方法、及び近距離無線通信プログラム
US8229444B2 (en) 2006-07-13 2012-07-24 Nec Corporation Cellular system, carrier allocation method thereof, base station, and mobile station

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