JPH0894601A - ガスクロマトグラフ及びそれに用いるキャピラリカラム - Google Patents

ガスクロマトグラフ及びそれに用いるキャピラリカラム

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JPH0894601A
JPH0894601A JP23114694A JP23114694A JPH0894601A JP H0894601 A JPH0894601 A JP H0894601A JP 23114694 A JP23114694 A JP 23114694A JP 23114694 A JP23114694 A JP 23114694A JP H0894601 A JPH0894601 A JP H0894601A
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JP
Japan
Prior art keywords
column
sample
inner diameter
capillary column
microsyringe
Prior art date
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Pending
Application number
JP23114694A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Kameshima
紀夫 亀島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラムとして内径0.35mm以下のキャピ
ラリカラムを用いる場合でも、接続チューブなしにオン
カラムインジェクション法を行える新規なカラムおよび
それを備えた装置を提供することを目的とする。 【構成】 中央部Bの内径が0.35mm以下のキャピ
ラリカラム10の試料気化室1に臨む頂部Aの内径をマ
イクロシリンジ9のニードル16の外径より大きく
(0.5mm以上)したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、0.35mm以下の内
径をもつキャピラリカラムを備えたガスクロマトグラフ
において、試料を直接カラムに注入するオンカラムイン
ジェクション法を行う場合の改良に関する。
【0002】
【従来技術】ガスクロマトグラフの試料導入は、カラム
直前にある試料気化室にマイクロシリンジなどの注射器
でシリコンゴムのキャップを通して行っている。試料気
化室の温度は、通常、カラム温度より少し高めに設定
し、試料の瞬間気化を行わせるので、化学的に活性な物
質(腐触性ガスなど)、熱不安定物質(熱分解、異性化
を起こしやすい物質)などの分析には、気化室内壁の汚
れなどの悪影響が生じる。 そのため、最近の装置では
カラム頂部を試料気化室に配設し、該カラムに直接試料
を導入するオンカラムインジェクション法が行われてい
る。このオンカラムインジェクション法は、カラムの中
へ直接試料液を注入するので、試料の組成変化が少な
く、また、気化が緩和な条件で行われるので、分解しや
すい物質の分析に有効となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オンカ
ラムインジェクション法を行う場合には、カラムの内径
とマイクロシリンジの外径との関係が問題となる。すな
わち、現在使用されているキャピラリカラムは、内径
0.2〜0.25mm、外径0.4mmのミドルボアキ
ャピラリカラム、内径0.33mm、外径0.5mmの
セミワイドボアキャピラリカラム、内径0.53mm、
外径0.7mmのワイドボアキャピラリカラムの3種類
であるが、通常よく使用されるマイクロシリンジのニー
ドル外径が0.47mmであるため、カラムとしてワイ
ドボアキャピラリカラムを用いる場合には、マイクロシ
リンジをカラムに直接挿入できるが、他のキャピラリカ
ラムを用いる場合にはマイクロシリンジをカラムに直接
挿入できなかった。
【0004】そのため、カラムとしてミドルボアキャピ
ラリカラムやセミワイドボアキャピラリカラムを用いる
場合には、カラムを内径の太いチューブと接続し、その
チューブを試料気化室に配設してオンカラムインジェク
ション法を行っていた。
【0005】しかし、この方法だとチューブとカラムの
接続部で試料が残存したり、カラムオーブン槽を昇温プ
ログラムにより昇温する場合、接続部の熱容量のためカ
ラムに比しチューブの温度追随性が悪く、クロマトピー
クのテーリングの原因となっていた。
【0006】そこで、本発明は、カラムとして内径0.
35mm以下のミドルボアキャピラリカラムやセミワイ
ドボアキャピラリカラムを用いる場合でも、接続チュー
ブなしにオンカラムインジェクション法を行える新規な
カラム及びそれを備えた装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、中央部の内径が0.35mm以下であっ
て、該カラム頂部の内径が0.5mm以上であるキャピ
ラリカラムまたはそれを備えたガスクロマトグラフ、す
なわち、キャピラリカラム中央部の内径が0.35mm
以下のキャピラリカラムの頂部を試料気化室に配設し、
該カラム頂部に直接試料を導入するガスクロマトグラフ
において、前記カラム頂部の内径を0.5mm以上とし
たガスクロマトグラフを提供する。
【0008】ここで、中央部の内径が0.35mm以下
のキャピラリカラムとは、従来より使用されているミド
ルボアキャピラリカラムやセミワイドボアキャピラリカ
ラムをいうが、本発明はこれらに限定されず、マイクロ
シリンジのニードル外径より小さい内径を有するキャピ
ラリカラムが該当する。キャピラリカラムは、高純度シ
リカを溶融してキャピラリーに成型し、外面をポリイミ
ドなどで被覆した溶融シリカキャピラリー、ガラス中空
管カラムの中に液相を架橋させたり、液相をカラム内壁
と化学的に結合させた化学結合型カラムなどを用いるこ
とができる。
【0009】また、中央部とは、カラムオーブン内に収
容され、試料成分の分離が行われる部位をいう。カラム
オーブンは、試料がカラム内を蒸気の状態で移動するよ
う加温されており、加温はヒータ等により行われる。昇
温分析が行われる場合には、カラムオーブンは室温〜約
350℃の範囲まで加温される。
【0010】キャピラリカラムの頂部とは、キャピラリ
カラムの端部であって、試料気化室に収容されるべき部
位をいい、頂部の長さは、試料気化室の大きさにより決
まる。試料気化室は、カラムオーブンに近接して設置さ
れており、キャピラリカラム頂部を覆うようにヒータブ
ロックが配設される。
【0011】カラム頂部の内径が0.5mm以上なの
は、通常よく使用されるマイクロシリンジの外径が0.
47mmであるためで、マイクロシリンジのニードル外
径に応じてカラム頂部の内径を大きくする。カラム頂部
の内径をカラム中央部より増径するには、例えば、径の
異なる芯線をガラス管に収容し、外部からガラス管を加
熱・成型し、成型後芯線を抜くことにより行うことがで
きるが、これには限定されない。
【0012】
【作用】本発明によれば、カラム頂部の内径をマイクロ
シリンジの外径より大きくしたので、どのようなカラム
を用いてもチューブなどの接続なしにオンカラムインジ
ェクターと接続することができる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1が本発明のガスクロマトグラフの一実施例を示
し、図中1が試料気化室、2がカラムオーブンである。
試料気化室1とカラムオーブン2は、断熱壁14で隔た
れており、断熱壁14はカラムオーブン2の外壁を構成
する。なお、カラムオーブン2は断熱壁14により立方
体状に形成されており、図示されていないヒータおよび
ファンを収容している。
【0014】試料気化室1は、ヒータブロック4とそれ
を包囲する断熱材3からなり、ヒータブロック4の中心
部はT字配管13が貫通挿入される。T字配管13の上
部にはニードル押え部6が、下部にはフェルール押え部
15が各々形成されている。ニードル押え部6はV字状
に拡がっており、その拡がり部にセプタム7が嵌挿され
る。セプタム7は、例えばシリコンゴムからなり、ニー
ドルガイド5と一体的にニードルガイド押えナット8に
よって締結される。T字配管13の左端部は、図示しな
いキャリアガス供給部と接続され、図の矢印方向からキ
ャリアガスが供給される。
【0015】また、T字配管13には、キャピラリーカ
ラム10が挿入され、その先端は、マイクロシリンジの
ニードルが届く位置に配設される。このキャピラリーカ
ラム10は、頂部(図のA部)の内径が0.5mm以上
であり、中央部(図のB部)の内径が0.35mm以下
(およそ0.2mm〜0.35mm)となっている。こ
の頂部と中央部の間(図のC部)は連続的に径が増加し
ている。キャピラリーカラム10は、T字配管13内に
挿入された後、T字配管下部(フェルール押え部15)
でフェルール11を介してフェルール押えナット12に
より締結固定される。なお、キャピラリーカラム10の
下端は、図示しない検出器に接続される。
【0016】以上の構成で試料液を分析するときは次の
ように行う。先ずマイクロシリンジ9により、試料瓶
(図示せず)から試料液を吸引し、そのマイクロシリン
ジ9のニードル16をニードルガイド5、セプタム7を
貫通させてキャピラリカラム10の頂部内に挿入する
(なお、マイクロシリンジ9のニードル16をキャピラ
リカラム10の頂部内に挿入した状態が図1に相当す
る)。ニードル16が挿入されたときには、試料気化室
1の温度は、試料液が直ちに気化されるような温度に維
持されており、また、T字配管13には、図の矢印方向
からキャリアガスが流れている。
【0017】キャリアガスは、T字配管13からキャピ
ラリカラム10内に入り、試料気化部1で気化した試料
をキャピラリカラム10の中央部Bに送る。また、キャ
リアガスの一部は、キャピラリカラム10内に入らず、
そのままT字配管13の右端部より図の矢印方向から排
出される。この流れは、セプタムパージと呼ばれ、セプ
タムの成分が試料気化室の温度によりガス化され、キャ
ピラリカラム10内に入らぬように、キャリアガスによ
り強制的に外部に排出するものである。
【0018】キャピラリカラム10の中央部Bに送られ
た試料は、その成分毎に分離されて検出器で検出され
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、内径がマイクロシリン
ジのニードルの外径より小さいキャピラリカラムにおい
ても、内径の大きなチューブなどの接続なしにオンカラ
ムインジェクション法が行える。しかも、チューブなど
の接続部がないので、ピークのテーリングのない理想的
なクロマトグラムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例図を示す図
【符号の説明】
1:試料気化室 2:カラムオーブン 4:ヒータブロック 7:セプタム 9:マイクロシリンジ 10:キャピラリカラム A:カラム頂部 B:カラム中央部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部の内径が0.35mm以下のキャ
    ピラリカラムの頂部を試料気化室に配設し、該カラム頂
    部に直接試料を導入するガスクロマトグラフにおいて、
    前記カラム頂部の内径を0.5mm以上としたことを特
    徴とするガスクロマトグラフ。
  2. 【請求項2】 中央部の内径が0.35mm以下のキャ
    ピラリカラムにおいて、該カラム頂部の内径を0.5m
    m以上としたことを特徴とするガスクロマトグラフ用キ
    ャピラリカラム。
JP23114694A 1994-09-27 1994-09-27 ガスクロマトグラフ及びそれに用いるキャピラリカラム Pending JPH0894601A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102359993A (zh) * 2011-09-23 2012-02-22 聚光科技(杭州)股份有限公司 一种复合式进样口
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