JPH0894498A - コンプライアンステスター - Google Patents

コンプライアンステスター

Info

Publication number
JPH0894498A
JPH0894498A JP6326743A JP32674394A JPH0894498A JP H0894498 A JPH0894498 A JP H0894498A JP 6326743 A JP6326743 A JP 6326743A JP 32674394 A JP32674394 A JP 32674394A JP H0894498 A JPH0894498 A JP H0894498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
displacement
tester
tire
mounting table
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6326743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3066391B2 (ja
Inventor
Hiromichi Nozaki
博路 野崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP6326743A priority Critical patent/JP3066391B2/ja
Priority to US08/508,569 priority patent/US5604296A/en
Publication of JPH0894498A publication Critical patent/JPH0894498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3066391B2 publication Critical patent/JP3066391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/04Suspension or damping

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コスト的にもスペース的にも機能的にも要求
を満足しながら、ブッシュを含めたサスペンション系の
たわみ特性を調べることのできるコンプライアンステス
ターを提供すること。 【構成】 テスター支持ベースaに上下動可能に設けら
れた上下動ベースbの上下方向変位により室容積が変化
する可変容積流体室cと、上下動ベースbの上面に沿っ
て移動可能に設けられたタイヤ載置テーブルdに一端が
連結され、上下動ベースbに他端が連結されたパワーシ
リンダeと、パワーシリンダeのシリンダ流体室fと可
変容積流体室cとを連通する連通路gと、シリンダ流体
室fの流体圧を測定する流体圧測定手段hと、上下動ベ
ースbとタイヤ載置テーブルdとの相対変位あるいはタ
イヤ載置テーブルdと被試験体との相対変位を測定する
第1変位測定手段iとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブッシュを含めたサス
ペンション系のたわみ特性を調べるコンプライアンステ
スターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブッシュを含めたサスペンション
系のたわみ特性を調べる装置としては、例えば、シャシ
静特性試験機が知られている。
【0003】このシャシ静特性試験機は、車両全体を試
験機に搭載し、バウンド,リバウンド,ロール状態等を
試験機上で実現しながら、ホイールアライメントを測定
するもので、この試験機を用いてブッシュを含めたサス
ペンション系のたわみ特性が調べられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のシャシ静特性試験機にあっては、下記に列挙する問
題がある。
【0005】(1) 測定できるのが特定の状態での静的な
ホイールアライメントに限られるため、例えば、サスペ
ンション系のブッシュが劣化しても静的なホイールアラ
イメント測定結果に現われないような場合には、ブッシ
ュ劣化を判定することができない。
【0006】(2) 大型装置であり、しかも、特別なパワ
ーユニット(油圧ユニット等)を必要とするものである
ため、コスト的にもスペース的に非常に不利である。
【0007】上記問題により、大型で高コストのシャシ
静特性試験機を設置できるのはメーカ等に限られてしま
い、ディラーや整備工場等へ普及するに至らず、感にた
よってブッシュ等の交換を行なっているのが現状であ
り、ディラー等によりコスト的にもスペース的にも機能
的にも満足するコンプライアンステスターの開発が強く
要求されている。
【0008】本発明は、上記問題や要求に着目してなさ
れたもので、第1の目的とするところは、コスト的にも
スペース的にも機能的にも要求を満足しながら、ブッシ
ュを含めたサスペンション系のたわみ特性を調べること
のできるコンプライアンステスターを提供することにあ
る。
【0009】第2の目的とするところは、1シリンダ1
ロッド構造のパワーシリンダを用いながら、前後方向,
横方向,トー角方向のタイヤ接地点作用力に対するたわ
み特性を調べることができると共に、ターニングラジア
ス測定もできるコンプライアンステスターを提供するこ
とにある。
【0010】第3の目的とするところは、1シリンダ2
ロッド構造のパワーシリンダを用いながら、前後方向,
横方向,トー角方向のタイヤ接地点作用力に対するたわ
み特性を調べることができると共に、ターニングラジア
ス測定もできるコンプライアンステスターを提供するこ
とにある。
【0011】第4の目的とするところは、タイヤ接地点
に加える作用力を調整できるコンプライアンステスター
を提供することにある。
【0012】第5の目的とするところは、左右輪のサス
ペンション系のたわみ特性を調べる時、ブッシュのヒス
テリシスの影響を排除し、精度の良いたわみ特性結果が
得られるコンプライアンステスターを提供することにあ
る。
【0013】第6の目的とするところは、コスト的にも
スペース的にも機能的にも要求を満足しながら、ブッシ
ュ系の単独の剛性あるいは柔性(コンプライアンス)を
調べることのできるコンプライアンステスターを提供す
ることにある。
【0014】第7の目的とするところは、簡単な変位検
出用治具により第6の目的を達成することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため請求項1記載の第1の発明のコンプライアンステ
スターでは、図1のクレーム対応図に示すように、ブッ
シュを含めたサスペンション系のたわみ特性を調べるコ
ンプライアンステスターにおいて、テスター支持ベース
aに上下動可能に設けられた上下動ベースbと、前記テ
スター支持ベースaに対する上下動ベースbの上下方向
変位により室容積が変化する可変容積流体室cと、前記
上下動ベースbの上面に沿って移動可能に設けられたタ
イヤ載置テーブルdと、前記タイヤ載置テーブルdに一
端が連結され、前記上下動ベースbに他端が連結された
パワーシリンダeと、前記パワーシリンダeのシリンダ
流体室fと前記可変容積流体室cとを連通する連通路g
と、前記シリンダ流体室fの流体圧を測定する流体圧測
定手段hと、前記上下動ベースbとタイヤ載置テーブル
dとの相対変位あるいはタイヤ載置テーブルdと被試験
体との相対変位を測定する第1変位測定手段iと、を備
えていることを特徴とする。
【0016】上記第2の目的を達成するため請求項2記
載の第2の発明のコンプライアンステスターでは、請求
項1記載のコンプライアンステスターにおいて、前記タ
イヤ載置テーブルdを、スライド移動と転回移動が可能
なターンテーブルとし、前記パワーシリンダeを1シリ
ンダ1ロッド構造とし、タイヤ載置テーブルdと上下動
ベースbに対する連結位置を変更可能としたことを特徴
とする。
【0017】上記第3の目的を達成するため請求項3記
載の第3の発明のコンプライアンステスターでは、請求
項1記載のコンプライアンステスターにおいて、前記タ
イヤ載置テーブルdを、スライド移動と転回移動が可能
なターンテーブルとし、前記パワーシリンダeを1シリ
ンダ2ロッド構造とし、シリンダ側が上下動ベースbに
対し固定され、ロッド側がタイヤ載置テーブルdに対し
2ロッド連結と1ロッド連結を変更可能としたことを特
徴とする。
【0018】上記第4の目的を達成するため請求項4記
載の第4の発明のコンプライアンステスターでは、請求
項1〜請求項3記載のコンプライアンステスターにおい
て、前記連通路gに、流体圧調整弁を設けたとしたこと
を特徴とする。
【0019】上記第5の目的を達成するため請求項5記
載の第5の発明のコンプライアンステスターでは、請求
項1〜請求項4記載のコンプライアンステスターにおい
て、前記連通路gに、開閉電磁バルブを設け、前記第1
変位測定手段iを、タイヤ載置テーブルdと車体との相
対変位を測定する手段としたことを特徴とする。
【0020】上記第6の目的を達成するため請求項6記
載の第6の発明のコンプライアンステスターでは、図1
のクレーム対応図に示すように、ブッシュを含めたサス
ペンション系のたわみ特性を調べるコンプライアンステ
スターにおいて、テスター支持ベースaに上下動可能に
設けられた上下動ベースbと、前記テスター支持ベース
aに対する上下動ベースbの上下方向変位により室容積
が変化する可変容積流体室cと、前記上下動ベースbの
上面に沿って移動可能に設けられたタイヤ載置テーブル
dと、前記タイヤ載置テーブルdに一端が連結され、前
記上下動ベースbに他端が連結されたパワーシリンダe
と、前記パワーシリンダeのシリンダ流体室fと前記可
変容積流体室cとを連通する連通路gと、前記シリンダ
流体室fの流体圧を測定する流体圧測定手段hと、前記
タイヤのロードホイールjと被試験体kとの相対変位を
測定する第2変位測定手段mと、を備えていることを特
徴とする。
【0021】上記第7の目的を達成するため請求項7記
載の第7の発明のコンプライアンステスターでは、請求
項6記載のコンプライアンステスターにおいて、前記第
2変位測定手段mを、被試験体kである車体のサイドシ
ルに装着された変位計マウント用ステーと、該変位計マ
ウント用ステーの先端部に装着された変位計と、ロード
ホイールのハブボルト部のアダプターを介して取り付け
られ、ホイールセンタ付近にて変位計に接触させる基準
面を出す測定基準プレートとを有する手段としたことを
特徴とする。
【0022】
【作用】第1の発明の作用を説明する。
【0023】ブッシュを含めたサスペンション系のたわ
み特性を調べるに際し、タイヤ載置テーブルdにタイヤ
を載せると、上下動ベースbは車両の1輪あたりの輪荷
重を受け、タイヤの接地点には下向きの作用力が加わ
る。この力はテスター支持ベースaと上下動ベースbと
の間に設けられた可変容積流体室cに加わり、テスター
支持ベースaに対し上下動ベースbを下方に押し下げ、
可変容積流体室cから連通路gを経過してパワーシリン
ダeのシリンダ流体室fへと流入し、シリンダ流体室f
の内圧を高め、シリンダ流体室圧と受圧面積と掛け合わ
せた力によりタイヤ載置テーブルdを押し、タイヤの接
地点に接線方向の力やモーメントを加えることになる。
すなわち、2つの流体室c,fを連通路gにより連通す
ることで、車両の上下方向の輪荷重がタイヤ載置テーブ
ルdを押す横方向の力に変換され、タイヤ載置テーブル
d上のタイヤの接地点に接線方向の力やモーメントが加
えられることになる。
【0024】タイヤの接地点に横方向の力を作用させる
モードでは、タイヤをパワーシリンダeからの作用力の
方向がタイヤ方向に対し直交方向で、且つ、作用力が接
地点を通るように配置する(図1のTA)。これによっ
て、タイヤの接地点に横方向の力が作用することにな
り、この横向き力FYLは、流体圧測定手段hからのシリ
ンダ流体室圧の測定結果と受圧面積により求められ、ま
た、タイヤの接地点の横方向変位xYLは、第1変位測定
手段iからの測定結果により得られる。
【0025】したがって、横方向剛性KYLはKYL=FYL
/xYLの式により求められ、また、横方向コンプライア
ンスδYLはδYL=xYL/FYLの式により求められる。
【0026】タイヤの接地点に前後方向の力を作用させ
るモードでは、タイヤをパワーシリンダeからの作用力
の方向がタイヤ方向に一致し、且つ、作用力が接地点を
通るように配置する(図1のTB)。これによって、タ
イヤの接地点に前後方向の力が作用することになり、こ
の前後力FXLは、流体圧測定手段hからのシリンダ流体
室圧の測定結果と受圧面積により求められ、また、タイ
ヤの接地点の前後方向変位xXLは、第1変位測定手段i
からの測定結果により得られる。
【0027】したがって、前後方向剛性KXLはKXL=F
XL/xXLの式により求められ、また、前後方向コンプラ
イアンスδXLはδXL=xXL/FXLの式により求められ
る。
【0028】タイヤの接地点にトー角方向の回転モーメ
ントを作用させるモードでは、タイヤをパワーシリンダ
eからの作用力の方向がタイヤ方向に対し直交方向で、
且つ、作用力が接地点から所定距離離れたところを通る
ように配置する。これによって、タイヤの接地点にトー
角方向の回転モーメントが作用することになり、この回
転モーメトMA は、流体圧測定手段hからのシリンダ流
体室圧の測定結果と受圧面積とモーメントスパンにより
求められ、また、タイヤの接地点の回転角θは、第1変
位測定手段iからの測定結果により得られる。
【0029】したがって、トー角方向剛性KθはKθ=
MA /θの式により求められ、また、トー角方向コンプ
ライアンスδθはδθ=θ/MA の式により求められ
る。
【0030】第2の発明の作用を説明する。
【0031】パワーシリンダeを1シリンダ1ロッド構
造とし、タイヤ載置テーブルdと上下動ベースbに対す
る連結位置を変更可能としているため、タイヤの接地点
に横方向の力を作用させるモードでは、パワーシリンダ
eのタイヤ載置テーブルdと上下動ベースbに対する連
結を、作用力が接地点を通る連結とする。そして、タイ
ヤ載置テーブルdにパワーシリンダeからの作用力の方
向に対し直交する方向にタイヤを配置する。
【0032】タイヤの接地点に前後方向の力を作用させ
るモードでは、パワーシリンダeのタイヤ載置テーブル
dと上下動ベースbに対する連結は、前記横方向モード
と同じとし、タイヤ載置テーブルdにパワーシリンダe
からの作用力の方向に一致する方向にタイヤを配置す
る。
【0033】タイヤの接地点にトー角方向の回転モーメ
ントを作用させるモードでは、パワーシリンダeのタイ
ヤ載置テーブルdと上下動ベースbに対する連結を、作
用力が接地点から離れた位置を通る連結とする。そし
て、タイヤ載置テーブルdにパワーシリンダeからの作
用力の方向に対し直交する方向にタイヤを配置する。
【0034】また、タイヤ載置テーブルdを、スライド
移動と転回移動が可能なターンテーブルとしているた
め、タイヤ載置テーブルdとパワーシリンダeとの連結
を解除した場合、タイヤをターンテーブルに載せ、ハン
ドルを切り、ターンテーブルの回転変位を第1変位測定
手段iにより測定することで、タイヤの切れ角を測定す
るターニングラジアス機能をも併せ持つ。
【0035】第3の発明の作用を説明する。
【0036】パワーシリンダeを1シリンダ2ロッド構
造とし、シリンダ側が上下動ベースbに対し固定され、
ロッド側がタイヤ載置テーブルdに対し2ロッド連結と
1ロッド連結を変更可能としているため、タイヤの接地
点に横方向の力を作用させるモードでは、パワーシリン
ダeのタイヤ載置テーブルdに対する連結を2ロッド連
結とし、合力による作用力が接地点を通る連結とする。
そして、タイヤ載置テーブルdにパワーシリンダeから
の作用力の方向に対し直交する方向にタイヤを配置す
る。
【0037】タイヤの接地点に前後方向の力を作用させ
るモードでは、パワーシリンダeのタイヤ載置テーブル
dに対する連結は、前記横方向モードと同じとし、タイ
ヤ載置テーブルdにパワーシリンダeからの作用力の方
向に一致する方向にタイヤを配置する。
【0038】タイヤの接地点にトー角方向の回転モーメ
ントを作用させるモードでは、パワーシリンダeのタイ
ヤ載置テーブルdに対する連結を1ロッド連結とし、作
用力が接地点から離れた位置を通る連結とする。そし
て、タイヤ載置テーブルdにパワーシリンダeからの作
用力の方向に対し直交する方向にタイヤを配置する。
【0039】また、タイヤ載置テーブルdを、スライド
移動と転回移動が可能なターンテーブルとしているた
め、タイヤ載置テーブルdとパワーシリンダeとの連結
を解除した場合、タイヤをターンテーブルに載せ、ハン
ドルを切り、ターンテーブルの回転変位を第1変位測定
手段iにより測定することで、タイヤの切れ角を測定す
るターニングラジアス機能をも併せ持つ。
【0040】第4の発明の作用を説明する。
【0041】ブッシュを含めたサスペンション系のたわ
み特性を調べるに際し、タイヤの接地点に作用させる力
を予め1つあるいは複数決めておき、この試験点にて、
剛性やコンプライアンスのデータ比較を行ないたい場
合、連通路gに設けられた流体圧調整弁によりパワーシ
リンダeのシリンダ流体室fの流体圧を調整することで
所望の接地点作用力を得ることができる。
【0042】第5の発明の作用を説明する。
【0043】本発明のコンプライアンステスターを2基
設置し、車両の左右輪を2基のテスターのタイヤ載置テ
ーブルd,dに載せてブッシュを含めたサスペンション
系のたわみ特性を調べるに際し、左右のタイヤに作用力
を加えるタイミングがズレると、ブッシュの持つヒステ
リシス特性(圧縮と引っ張り等により力に対する変形特
性に差が出る)により、ヒステリシス影響を持つ試験結
果が得られることになる。これに対し、連通路gに開閉
電磁バルブを設けていることで、例えば、手動式のバル
ブの場合、左右のタイヤに作用力を加えるタイミングに
ズレが生じるが、電気指令により左右のタイヤに同時に
作用力を加えることができ、試験結果からヒステリシス
影響を排除できる。
【0044】また、上下動ベースbとタイヤ載置テーブ
ルdとの相対変位を測定する場合、変位測定データには
ブッシュ等の変位以外に車体の変位をも含まれること
で、車体変位を考慮する必要がある。これに対し、第1
変位測定手段iを、タイヤ載置テーブルdと車体との相
対変位を測定する手段としたため、車体の変位が含まれ
ない高精度の変位測定データを得ることができる。
【0045】第6の発明の作用を説明する。
【0046】第1〜第5発明では、変位測定手段とし
て、上下動ベースbとタイヤ載置テーブルdとの相対変
位あるいはタイヤ載置テーブルdと被試験体との相対変
位を測定する第1変位測定手段iが設けられているた
め、ブッシュ系の剛性にタイヤ系の剛性が加わったオー
バオール剛性を検出する装置となる。これに対し、第2
変位測定手段mは、タイヤのロードホイールjと被試験
体kとの相対変位を測定する手段であるため、この測定
結果からはタイヤ系の剛性による分が排除され、ブッシ
ュ系の単独の剛性が測定されることになる。
【0047】よって、タイヤの前後方向に作用力を加
え、ロードホイールjのセンター付近と被試験体kとの
車両前後方向の相対変位を測定すれば、ブッシュ系単独
の前後方向剛性あるいは前後方向コンプライアンスを検
出することができる。
【0048】また、タイヤの横方向に作用力を加え、ロ
ードホイールjのセンターと被試験体kとの車両横方向
の相対変位を測定すれば、ブッシュ系の横方向剛性ある
いは横方向コンプライアンスを検出することができる。
【0049】さらに、タイヤに対し回転方向の作用力を
加え、ロードホイールjのセンターから所定の距離オフ
セットした位置と被試験体kとの車両横方向の相対変位
を測定すれば、ブッシュ系のトー角方向剛性あるいはト
ー角方向コンプライアンスを検出することができる。
【0050】第7の発明の作用を説明する。
【0051】タイヤのロードホイールjと被試験体kと
の相対変位を測定するにあたって、被試験体kである車
体のサイドシルに変位計マウント用ステーを装着し、該
変位計マウント用ステーの先端部に変位計を装着する。
一方、ロードホイールのハブボルト部にはアダプターを
介して測定基準プレートを取り付ける。そして、測定モ
ードに応じてホイールセンタ付近にて変位計と測定基準
プレートとを接触させて基準面を出し、前後方向あるい
は横方向あるいはトー角方向の相対変位を検出する。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0053】(第1実施例)まず、構成を説明する。
【0054】図2及び図3は第1,第2,第4の発明に
対応する第1実施例のコンプライアンステスターを示す
平面図及び側面図である。
【0055】図2及び図3において、1はテスター支持
ベース(テスター支持ベースaに相当)、2は上下動ベ
ース(上下動ベースbに相当)、3は可変容積油室(可
変容積流体室cに相当)、4はターンテーブル(タイヤ
載置テーブルdに相当)、5はパワーシリンダ(パワー
シリンダeに相当)、6はシリンダ油室(シリンダ流体
室fに相当)、7は連通パイプ(連通路gに相当)、8
は液圧インジケータ付減圧弁(流体圧測定手段hに相
当)、9はストロークゲージ(第1変位測定手段iに相
当)、10は回転角検出用指針(第1変位測定手段iに
相当)である。
【0056】前記上下動ベース2は、テスター支持ベー
ス1に、ガイドバー11及びリターンスプリング付ガイ
ド12を介して上下動可能に設けられている。
【0057】前記可変容積油室3は、テスター支持ベー
ス1に固定されたシリンダ13と、上下動ベース2に固
定されたピストン14に囲まれて形成され、上下動ベー
ス2の上下方向変位により室容積が変化する。
【0058】前記ターンテーブル4は、上下動ベース2
との間に、環状のボールリテーナ15に複数納められた
鋼球16が設けられ、上下動ベース2の上面に沿ってス
ライド移動と転回移動可能に設けられている。
【0059】前記パワーシリンダ5は、1シリンダ1ロ
ッド構造とし、ターンテーブル4に形成された複数のオ
フセット穴17とロックピン18によりターンテーブル
4に対する連結位置を変更可能とされ、シンリンダ本体
に固定されたブラケット19と上下動ベース2に形成さ
れた複数の取付穴20と図外のボルト・ナットにより上
下動ベース2に対する連結位置を変更可能とされてい
る。
【0060】前記連通パイプ7は、パワーシリンダ5の
シリンダ油室6と前記可変容積油室3とを連通する連通
路で、その途中には、液圧インジケータ付減圧弁8と、
該減圧弁8より可変容積油室3側にニードルバルブ21
が設けられている。
【0061】前記ストロークゲージ9は、上下動ベース
2とターンテーブル4との相対ストローク変位を測定す
る。
【0062】前記回転角検出用指針10は、上下動ベー
ス2に対しマグネット22により固定され、ターンテー
ブル4に付された目盛りにより上下動ベース2に対する
ターンテーブル4の相対角度変位を測定する。
【0063】次に、作用を説明する。
【0064】[たわみ特性試験時の力の発生と釣り合
い]ブッシュを含めたサスペンション系のたわみ特性を
調べるに際し、ターンテーブル4にタイヤを載せると、
上下動ベース2は車両の1輪あたりの輪荷重を受け、タ
イヤの接地点には下向きの作用力が加わる。この力はテ
スター支持ベース1と上下動ベース2との間に設けられ
た可変容積油室3に加わり、テスター支持ベース1に対
し上下動ベース2を下方に押し下げ、可変容積油室3か
ら連通パイプ7を経過してパワーシリンダ5のシリンダ
油室6へと流入し、シリンダ油室6の内圧を高め、シリ
ンダ油室圧と受圧面積と掛け合わせた力によりターンテ
ーブル4を押し、タイヤの接地点に接線方向の力やモー
メントを加えることになる。すなわち、2つの油室3,
6を連通パイプ7により連通することで、車両の上下方
向の輪荷重がターンテーブル4を押す横方向の力に変換
され、ターンテーブル4上のタイヤの接地点に接線方向
の力やモーメントが加えられることになる。
【0065】この時の力の釣り合い関係について、図4
に基づき説明すると、Wを輪荷重、Fz を接地点上下
力、Fy を流体による横方向作用力、Ky をブッシュ剛
性、δy をブッシュたわみとした場合、上下方向の釣り
合い式は、 W=Fz 横方向の釣り合い式は、 Fy =Ky ・δy となる。
【0066】そして、流体による横方向作用力Fy は、
油室3の受圧面積をSA とし、油室6の受圧面積をSB
とした場合、下記の関係になる。
【0067】Fy =Fz ・(SB /SA ) ただし、横方向作用力Fy は、減圧弁8により可変にコ
ントロールできる。
【0068】[横方向力作用モード]タイヤの接地点に
横方向の力を作用させるモードでは、図5に示すよう
に、パワーシリンダ5のターンテーブル4と上下動ベー
ス2に対する連結を、作用力が接地点を通る位置(図5
のA位置)の連結とし、パワーシリンダ5からの作用力
の方向がタイヤ方向に対し直交するようにタイヤを配置
する。
【0069】これによって、タイヤの接地点に横方向の
力が作用することになり、この横向き力FYLは、液圧イ
ンジケータ付減圧弁8からのシリンダ油室圧の測定結果
と受圧面積により求められ、また、タイヤの接地点の横
方向変位xYLは、ストロークゲージ9からの測定結果に
より得られる。
【0070】したがって、横方向剛性KYLは、 KYL=FYL/xYL の式により求められる。
【0071】また、横方向コンプライアンスδYLは、 δYL=xYL/FYL の式により求められる。
【0072】[前後方向力作用モード]タイヤの接地点
に前後方向の力を作用させるモードでは、図6に示すよ
うに、パワーシリンダ5のターンテーブル4と上下動ベ
ース2に対する連結を、作用力が接地点を通る位置(図
5のA位置)の連結とし、パワーシリンダ5からの作用
力の方向がタイヤ方向に一致するようにタイヤを配置す
る。
【0073】これによって、タイヤの接地点に前後方向
の力が作用することになり、この前後力FXLは、液圧イ
ンジケータ付減圧弁8からのシリンダ油室圧の測定結果
と受圧面積により求められ、また、タイヤの接地点の前
後方向変位xXLは、ストロークゲージ9からの測定結果
により得られる。
【0074】したがって、前後方向剛性KXLは、 KXL=FXL/xXL の式により求められる。
【0075】また、前後方向コンプライアンスδXLは、 δXL=xXL/FXL の式により求められる。
【0076】[トー角方向力作用モード]タイヤの接地
点にトー角方向の回転モーメントを作用させるモードで
は、パワーシリンダ5のターンテーブル4と上下動ベー
ス2に対する連結を、作用力が接地点からオフセットし
た位置(図5のBあるいはC位置)を通る連結とし、パ
ワーシリンダ5からの作用力の方向がタイヤ方向に対し
直交するようにタイヤを配置する。
【0077】これによって、タイヤの接地点にトー角方
向の回転モーメントが作用することになり、この回転モ
ーメトMA は、液圧インジケータ付減圧弁8からのシリ
ンダ油室圧の測定結果と受圧面積により算出される力F
A とモーメントスパンLにより求められ(MA =FA・
L)、また、タイヤの接地点の回転角θは、回転角検出
用指針10による測定結果により得られる。
【0078】したがって、トー角方向剛性Kθは、 Kθ=MA /θ の式により求められる。
【0079】また、トー角方向コンプライアンスδθ
は、 δθ=θ/MA の式により求められる。
【0080】[タイヤ切れ角測定モード]ターンテーブ
ル4は、スライド移動と転回移動が可能なターンテーブ
ルとしているため、図8に示すように、ターンテーブル
4とパワーシリンダ5との連結を解除した場合、タイヤ
をターンテーブルに載せ、ハンドルを切り、ターンテー
ブルの回転変位を回転角検出用指針10により測定する
ことで、タイヤの切れ角を測定すること、つまり、ター
ニングラジアス機能をも併せて持たせることができる。
【0081】次に、効果を説明する。
【0082】(1)上下方向の輪荷重による力を油圧に
よる変換作用によて横方向の力に変換し、タイヤの接地
点に横方向の力を作用させると共に、パワーシリンダ5
の液圧を測定する液圧インジケータ付減圧弁8と、ター
ンテーブル4と上下動ベース2との相対ストローク変位
を測定するストロークゲージ9と、ターンテーブル4の
回転角を測定する回転角検出用指針10を設けた装置と
したため、油圧ユニツトを必要とぜず、コスト的にもス
ペース的にも機能的にも要求を満足しながら、ブッシュ
を含めたサスペンション系のたわみ特性を調べることの
できるコンプライアンステスターを提供することができ
る。
【0083】(2)タイヤ載置テーブルを、スライド移
動と転回移動が可能なターンテーブル4とし、パワーシ
リンダ5を1シリンダ1ロッド構造とし、ターンテーブ
ル4と上下動ベース2に対する連結位置を変更可能とし
たため、1シリンダ1ロッド構造のパワーシリンダ5を
用いながら、前後方向,横方向,トー角方向のタイヤ接
地点作用力に対するたわみ特性を調べることができると
共に、ターニングラジアス測定もできるコンプライアン
ステスターを提供することができる。
【0084】(3)連通パイプ7に、流体圧調整する液
圧インジケータ付減圧弁8を設けたため、タイヤ接地点
に加える作用力を調整できるコンプライアンステスター
を提供することができる。
【0085】(第2実施例)まず、構成を説明する。
【0086】図9及び図10は第1,第3,第4の発明
に対応する第2実施例のコンプライアンステスターを示
す側面図及び平面面である。
【0087】図9及び図10において、31はテスター
支持ケース(テスター支持ベースaに相当)、32は上
下動ベース(上下動ベースbに相当)、33は可変容積
油室(可変容積流体室cに相当)、34はターンテーブ
ル(タイヤ載置テーブルdに相当)、35はパワーシリ
ンダ(パワーシリンダeに相当)、36はシリンダ油室
(シリンダ流体室fに相当)、37は連通穴(連通路g
に相当)、38は液圧インジケータ(流体圧測定手段h
に相当)、39はストローク測定目盛り(第1変位測定
手段iに相当)、40は回転角検出用指針(第1変位測
定手段iに相当)である。
【0088】前記上下動ベース32は、テスター支持ケ
ース31に、シール部材41を介して油密状態で上下動
可能に設けられている。
【0089】前記可変容積油室33は、テスター支持ケ
ース31と上下動ベース32に囲まれて形成され、上下
動ベース32の上下方向変位により室容積が変化する。
【0090】前記ターンテーブル34は、上下動ベース
32との間に、環状のボールリテーナ42に複数納めら
れた鋼球43が設けられ、上下動ベース32の上面に沿
ってスライド移動と転回移動可能に設けられている。
【0091】前記パワーシリンダ35は、1シリンダ2
ロッド構造とし、シリンダ側が上下動ベース32に一体
に固定され、ロッド側がターンテーブル34に対しロッ
クピン44により2ロッド連結と1ロッド連結を変更可
能とされている。尚、45はピストン、46はリターン
スプリングである。
【0092】前記連通穴37は、パワーシリンダ35の
シリンダ油室36と前記可変容積油室33とを連通する
穴で、この穴の部分には、オンオフスイッチ47により
開閉される電磁バルブ48が設けられている。
【0093】前記ストローク測定目盛り39は、ピスト
ンロッドに刻まれている。
【0094】前記回転角検出用指針40は、ターンテー
ブル4固定され、上下動ベース32に付された目盛りに
より上下動ベース2に対するターンテーブル4の相対角
度変位を測定する。
【0095】次に、作用を説明する。
【0096】第1実施例と同様に、横方向力作用モード
と、前後向力作用モードと、トー角方向作用モードによ
りブッシュを含めたサスペンション系のたわみ特性を試
験することができると共に、タイヤ切れ角測定も行なう
ことができる。
【0097】さらに、オンオフスイッチ47により液圧
インジケータ38の指針をみながら電磁バルブ48を開
閉することで、流体による横方向作用力を可変にコント
ロールすることもできる。
【0098】ここで、パワーシリンダ35を1シリンダ
2ロッド構造にしたことにともない第1実施例とは異な
る各たわみ特性試験モードで試験を行なう場合のセッテ
ィングについて説明する。
【0099】タイヤの接地点に横方向の力を作用させる
モードでは、図11に示すように、パワーシリンダ35
のターンテーブル34に対する連結を2ロッド連結と
し、合力による作用力が接地点を通る連結とする。そし
て、ターンテーブル34にパワーシリンダ35からの作
用力の方向に対し直交する方向にタイヤを配置する。
【0100】タイヤの接地点に前後方向の力を作用させ
るモードでは、図12に示すように、パワーシリンダ3
5のターンテーブル34に対する連結は、前記横方向モ
ードと同じとし、ターンテーブル34にパワーシリンダ
35からの作用力の方向に一致する方向にタイヤを配置
する。
【0101】タイヤの接地点にトー角方向の回転モーメ
ントを作用させるモードでは、図13に示すように、パ
ワーシリンダ35のターンテーブル34に対する連結を
1ロッド連結とし、作用力が接地点から離れた位置を通
る連結とする。そして、ターンテーブル34にパワーシ
リンダ35からの作用力の方向に対し直交する方向にタ
イヤを配置する。
【0102】尚、図示していないが、ターンテーブル3
4とパワーシリンダ35との連結を解除した場合、タイ
ヤをターンテーブルに載せ、ハンドルを切り、ターンテ
ーブルの回転変位を測定することで、タイヤの切れ角を
測定することもできる。
【0103】次に、効果を説明する。
【0104】第1実施例の(1),(3)の効果に下記
の効果が加えられる。
【0105】(4)タイヤ載置テーブルを、スライド移
動と転回移動が可能なターンテーブル34とし、パワー
シリンダ35を1シリンダ2ロッド構造とし、シリンダ
側が上下動ベース32に一体に固定され、ロッド側がタ
ーンテーブル34に対しロックピン44により2ロッド
連結と1ロッド連結を変更可能としたため、1シリンダ
2ロッド構造のパワーシリンダ35を用いながら、前後
方向,横方向,トー角方向のタイヤ接地点作用力に対す
るたわみ特性を調べることができると共に、ターニング
ラジアス測定もできるコンプライアンステスターを提供
することができる。
【0106】(5)上下動ベース32を、テスター支持
ケース31に、シール部材41を介して油密状態で上下
動可能に設け、両者31,32間に可変容積油室33を
設ける構成としたため、パワーシリンダ構造により可変
容積油室3を形成する第1実施例に比べ、よりコンパク
トにすることができる。
【0107】(第3実施例)図14及び図15は第1,
第3,第4の発明に対応する第3実施例のコンプライア
ンステスターを示す側面図及び平面面である。
【0108】この第3実施例は、第2実施例の改良例
で、上下動ベース32とテスター支持ケース31との間
に蛇腹ゴム弾性体50を設け、この弾性体50により可
変容積油室51を形成し、パワーシリンダ35のシリン
ダ油室36とは、連通パイプ52と連通穴37により連
通するようにしている。尚、他の構成は第2実施例と同
様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を
省略する。
【0109】作用についても第2実施例と同様であるの
で説明を省略する。
【0110】次に、効果を説明する。
【0111】第2実施例の効果に加え、下記の効果が追
加される。
【0112】(6)可変容積油室51を蛇腹ゴム弾性体
50により形成したため、第2実施例に比べて可変容積
油室のシール性を簡単で容易に得ることができる。
【0113】(第4実施例)まず、構成を説明する。
【0114】図16及び図17は第1,第2,第4,第
5の発明に対応する第4実施例のコンプライアンステス
ターを示す側面図及び平面面である。
【0115】この第4実施例は、第1実施例の改良例
で、第1実施例のニードルバルブ21に代え開閉電磁バ
ルブ23を用い、また、第1実施例のストロークゲージ
9に代え、車体とターンテーブル4との相対ストローク
変位を検出する変位計24を設けた例である。図中25
は車体のサイドシルに設けられる変位検出用ブラケット
である。尚、他の構成は第1実施例と同様であるので、
対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
【0116】次に、作用を説明する。
【0117】第1実施例とは異なる作用についてのみ説
明する。
【0118】第4実施例のコンプライアンステスターを
2基設置し、車両の左右輪を2基のテスターのターンテ
ーブル4,4に載せてブッシュを含めたサスペンション
系のたわみ特性を調べるに際し、左右のタイヤに作用力
を加えるタイミングがズレると、ブッシュの持つヒステ
リシス特性(圧縮と引っ張り等により力に対する変形特
性に差が出る)により、ヒステリシス影響を持つ試験結
果が得られることになる。
【0119】これに対し、連通パイプ7に開閉電磁バル
ブ23を設けていることで、例えば、第1実施例のよう
にに手動式のニードルバルブ21の場合、左右のタイヤ
に作用力を加えるタイミングにズレが生じるが、電気指
令により左右のタイヤに同時に作用力を加えることがで
き、試験結果からヒステリシス影響を排除できる。
【0120】また、上下動ベース2とターンテーブル4
との相対変位を測定する場合、変位測定データにはブッ
シュ等の変位以外に車体の変位をも含まれることで、車
体変位を考慮する必要がある。これに対し、第1変位測
定手段を、ターンテーブル4と車体との相対ストローク
変位を測定する変位計24としたため、車体の変位が含
まれない高精度の変位測定データを得ることができる。
【0121】次に、効果を説明する。
【0122】第1実施例の効果に加え、下記の効果が追
加される。
【0123】(7)連通パイプ7に、開閉電磁バルブ2
3を設け、第1変位測定手段を、ターンテーブル4と車
体との相対変位を測定する変位計24としたため、左右
輪のサスペンション系のたわみ特性を調べる時、ブッシ
ュのヒステリシスの影響を排除し、精度の良いたわみ特
性結果が得られるコンプライアンステスターを提供する
ことができる。
【0124】(第5実施例)まず、構成を説明する。
【0125】図18は第6,第7の発明に対応する第5
実施例のコンプライアンステスターを示す側面図及び平
面面である。
【0126】この第5実施例は、第1実施例の改良例
で、第1実施例のニードルバルブ21に代え開閉電磁バ
ルブ23を用い、また、第1実施例のストロークゲージ
9に代え、車体とロードホイール60との相対ストロー
ク変位を検出する変位計64(第2変位測定手段に相
当)を設けた例である。
【0127】図18において、60はロードホイール、
61はサイドシル部ブラケット、62は変位計マウント
用ステー、63はステーの取付Uボルト、64は変位
計、65はハブボルトクランプ型プレート(測定基準プ
レート)、66はハブボルトアダプタ−、67は変位計
取付ボルトである。
【0128】具体的に、変位計マウント用ステー62
は、図20に示すように、ステーの取付Uボルト63を
介し、車体のサイドシルにマウントしたサイドシル部ブ
ラケット61に装着される。
【0129】一方、変位計マウント用ステー62の先端
部には、変位計取付ボルト67を介して変位計64がマ
ウントされる。
【0130】そして、変位計64の先端に接するハブボ
ルトクランプ型プレート65は、図18に示すように、
ハブボルトアダプタ−66によってハブボルトに結合さ
れている。
【0131】尚、他の構成は第1実施例と同様であるの
で、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
【0132】次に、作用を説明する。
【0133】第1実施例とは異なる作用についてのみ説
明する。
【0134】[変位測定手段の設置]タイヤのロードホ
イール60と車体(被試験体)との相対変位を測定する
にあたって、車体のサイドシルに変位計マウント用ステ
ー62を装着し、該変位計マウント用ステー62の先端
部に変位計64を装着する。一方、ロードホイール60
のハブボルトにはアダプター66を介してハブボルトク
ランプ型プレート65を取り付ける。そして、測定モー
ドに応じてホイールセンタ付近にて変位計と測定基準プ
レートとを接触させて基準面を出し、後述するように、
前後方向あるいは横方向あるいはトー角方向の相対変位
を検出する。
【0135】[剛性あるいはコンプライアンスの検出作
用]第1〜第4実施例では、変位測定手段として、上下
動ベース2とタイヤ載置テーブル4との相対変位あるい
はタイヤ載置テーブル4と車体との相対変位を測定する
第1変位測定手段が設けられているため、ブッシュ系の
剛性にタイヤ系の剛性が加わったオーバオール剛性を検
出する装置となる。
【0136】これに対し、第5実施例の第2変位測定手
段は、タイヤのロードホイール60と車体との相対変位
を測定する手段であるため、この測定結果からはタイヤ
系の剛性による分が排除され、ブッシュ系の単独の剛性
が測定されることになる。
【0137】よって、図18に示す変位測定手段の設置
状態にて、第1実施例と同様にタイヤの前後方向に作用
力を加え、ロードホイール60のセンター付近と車体と
の車両前後方向の相対変位を測定すれば、ブッシュ系単
独の前後方向剛性あるいは前後方向コンプライアンスを
検出することができる。
【0138】また、図19に示す変位測定手段の設置状
態にて、第1実施例と同様にタイヤの横方向に作用力を
加え、ロードホイール60のセンターと車体との車両横
方向の相対変位を測定すれば、ブッシュ系の横方向剛性
あるいは横方向コンプライアンスを検出することができ
る。
【0139】さらに、図21に示す変位測定手段の設置
状態にて、第1実施例と同様にタイヤに対し回転方向の
作用力を加え、ロードホイール60のセンターから所定
の距離Lだけオフセットした位置と車体との車両横方向
の相対変位を測定すれば、ブッシュ系のトー角方向剛性
あるいはトー角方向コンプライアンスを検出することが
できる。
【0140】次に、効果を説明する。
【0141】第1実施例の効果に加え、下記の効果が追
加される。
【0142】(8)タイヤのロードホイール60と車体
との相対変位を測定する手段を設けた装置としたため、
コスト的にもスペース的にも機能的にも要求を満足しな
がら、ブッシュ系の単独の剛性あるいは柔性(コンプラ
イアンス)を調べることのできるコンプライアンステス
ターを提供することができる。
【0143】(9)変位計マウント用ステー62は、車
体のサイドシルにマウントしたサイドシル部ブラケット
61に装着し、変位計マウント用ステー62の先端部に
は変位計64をマウントし、変位計64の先端に接する
ハブボルトクランプ型プレート65は、ハブボルトアダ
プタ−66によってハブボルトに結合したため、簡単な
変位検出用治具により(8)の効果を達成することがで
きる。
【0144】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0145】例えば、実施例では、第1変位測定手段と
しては、電気的な計測によりデジタル表示するような変
位計等を用いてもよい。
【0146】第4実施例では、1輪用のコンプライアン
ステスターを2基用いる例を示したが、テスター支持ベ
ースや可変容積油室等を共用し、ターンテーブルを左右
2輪用に2つ有するコンプライアンステスターであって
も良い。
【0147】
【発明の効果】請求項1記載の第1の発明にあっては、
ブッシュを含めたサスペンション系のたわみ特性を調べ
るコンプライアンステスターにおいて、テスター支持ベ
ースに上下動可能に設けられた上下動ベースと、テスタ
ー支持ベースに対する上下動ベースの上下方向変位によ
り室容積が変化する可変容積流体室と、上下動ベースの
上面に沿って移動可能に設けられたタイヤ載置テーブル
と、タイヤ載置テーブルに一端が連結され、上下動ベー
スに他端が連結されたパワーシリンダと、パワーシリン
ダのシリンダ流体室と可変容積流体室とを連通する連通
路と、シリンダ流体室の流体圧を測定する流体圧測定手
段と、上下動ベースとタイヤ載置テーブルとの相対変位
あるいはタイヤ載置テーブルと被試験体との相対変位を
測定する第1変位測定手段とを備えているため、コスト
的にもスペース的にも機能的にも要求を満足しながら、
ブッシュを含めたサスペンション系のたわみ特性を調べ
ることのできるコンプライアンステスターを提供するこ
とができるという効果が得られる。
【0148】請求項2記載の第2の発明にあっては、請
求項1記載のコンプライアンステスターにおいて、タイ
ヤ載置テーブルを、スライド移動と転回移動が可能なタ
ーンテーブルとし、パワーシリンダを1シリンダ1ロッ
ド構造とし、タイヤ載置テーブルと上下動ベースに対す
る連結位置を変更可能としたため、1シリンダ1ロッド
構造のパワーシリンダを用いながら、前後方向,横方
向,トー角方向のタイヤ接地点作用力に対するたわみ特
性を調べることができると共に、ターニングラジアス測
定もできるコンプライアンステスターを提供することが
できるという効果が得られる。
【0149】請求項3記載の第3の発明にあっては、請
求項1記載のコンプライアンステスターにおいて、タイ
ヤ載置テーブルを、スライド移動と転回移動が可能なタ
ーンテーブルとし、パワーシリンダを1シリンダ2ロッ
ド構造とし、シリンダ側が上下動ベースに対し固定さ
れ、ロッド側がタイヤ載置テーブルに対し2ロッド連結
と1ロッド連結を変更可能としたため、1シリンダ2ロ
ッド構造のパワーシリンダを用いながら、前後方向,横
方向,トー角方向のタイヤ接地点作用力に対するたわみ
特性を調べることができると共に、ターニングラジアス
測定もできるコンプライアンステスターを提供すること
ができるという効果が得られる。
【0150】請求項4記載の第4の発明にあっては、請
求項1〜請求項3記載のコンプライアンステスターにお
いて、連通路に、流体圧調整弁を設けたため、タイヤ接
地点に加える作用力を調整できるコンプライアンステス
ターを提供することができるという効果が得られる。
【0151】請求項5記載の第5の発明にあっては、請
求項1〜請求項4記載のコンプライアンステスターにお
いて、連通路に、開閉電磁バルブを設け、第1変位測定
手段を、タイヤ載置テーブルと車体との相対変位を測定
する手段としたため、左右輪のサスペンション系のたわ
み特性を調べる時、ブッシュのヒステリシスの影響を排
除し、精度の良いたわみ特性結果が得られるコンプライ
アンステスターを提供することができるという効果が得
られる。
【0152】請求項6記載の第6の発明にあっては、第
1変位測定手段に代え、タイヤのロードホイールと被試
験体との相対変位を測定する第2変位測定手段を設けた
装置としたため、コスト的にもスペース的にも機能的に
も要求を満足しながら、ブッシュ系の単独の剛性あるい
は柔性(コンプライアンス)を調べることのできるコン
プライアンステスターを提供することができるという効
果が得られる。
【0153】請求項7記載の第7の発明にあっては、請
求項6記載のコンプライアンステスターにおいて、第2
変位測定手段を、被試験体である車体のサイドシルに装
着された変位計マウント用ステーと、該変位計マウント
用ステーの先端部に装着された変位計と、ロードホイー
ルのハブボルト部のアダプターを介して取り付けられ、
ホイールセンタ付近にて変位計に接触させる基準面を出
す測定基準プレートとを有する手段としたため、簡単な
変位検出用治具により第6の効果を達成することができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンプライアンステスターを示すクレ
ーム対応図である。
【図2】第1実施例のコンプライアンステスターを示す
平面図である。
【図3】第1実施例のコンプライアンステスターを示す
側面図である。
【図4】第1実施例テスターで力の関係を説明する概略
図である。
【図5】第1実施例テスターを用い横方向力作用モード
でたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図6】第1実施例テスターを用い前後方向力作用モー
ドでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図7】第1実施例テスターを用いトー角方向力作用モ
ードでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図8】第1実施例テスターを用いタイヤ切れ角測定状
態を示す概略図である。
【図9】第2実施例のコンプライアンステスターを示す
側面図である。
【図10】第2実施例のコンプライアンステスターを示
す平面図である。
【図11】第2実施例テスターを用い横方向力作用モー
ドでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図12】第2実施例テスターを用い前後方向力作用モ
ードでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図13】第2実施例テスターを用いトー角方向力作用
モードでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図14】第3実施例のコンプライアンステスターを示
す側面図である。
【図15】第3実施例のコンプライアンステスターを示
す平面図である。
【図16】第4実施例のコンプライアンステスターを示
す平面図である。
【図17】第4実施例のコンプライアンステスターを示
す側面図である。
【図18】第5実施例のコンプライアンステスターを示
す側面図である。
【図19】第5実施例テスターを用い横方向力作用モー
ドでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【図20】第5実施例のコンプライアンステスターの変
位計マウント用ステー部を示す分解斜視図である。
【図21】第5実施例テスターを用いトー角方向力作用
モードでたわみ特性試験状態を示す概略図である。
【符号の説明】
a テスター支持ベース b 上下動ベース c 可変容量流体室 d タイヤ載置テーブル e パワーシリンダ f シリンダ流体室 g 連通路 h 流体圧測定手段 i 第1変位測定手段 j ロードホイール k 被試験体 m 第2変位測定手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブッシュを含めたサスペンション系のた
    わみ特性を調べるコンプライアンステスターにおいて、 テスター支持ベースに上下動可能に設けられた上下動ベ
    ースと、 前記テスター支持ベースに対する上下動ベースの上下方
    向変位により室容積が変化する可変容積流体室と、 前記上下動ベースの上面に沿って移動可能に設けられた
    タイヤ載置テーブルと、 前記タイヤ載置テーブルに一端が連結され、前記上下動
    ベースに他端が連結されたパワーシリンダと、 前記パワーシリンダのシリンダ流体室と前記可変容積流
    体室とを連通する連通路と、 前記シリンダ流体室の流体圧を測定する流体圧測定手段
    と、 前記上下動ベースとタイヤ載置テーブルとの相対変位あ
    るいはタイヤ載置テーブルと被試験体との相対変位を測
    定する第1変位測定手段と、 を備えていることを特徴とするコンプライアンステスタ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンプライアンステスタ
    ーにおいて、 前記タイヤ載置テーブルを、スライド移動と転回移動が
    可能なターンテーブルとし、 前記パワーシリンダを1シリンダ1ロッド構造とし、タ
    イヤ載置テーブルと上下動ベースに対する連結位置を変
    更可能としたことを特徴とするコンプライアンステスタ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンプライアンステスタ
    ーにおいて、 前記タイヤ載置テーブルを、スライド移動と転回移動が
    可能なターンテーブルとし、 前記パワーシリンダを1シリンダ2ロッド構造とし、シ
    リンダ側が上下動ベースに対し固定され、ロッド側がタ
    イヤ載置テーブルに対し2ロッド連結と1ロッド連結を
    変更可能としたことを特徴とするコンプライアンステス
    ター。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3記載のコンプライア
    ンステスターにおいて、 前記連通路に、流体圧調整弁を設けたとしたことを特徴
    とするコンプライアンステスター。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4記載のコンプライア
    ンステスターにおいて、 前記連通路に、開閉電磁バルブを設け、 前記第1変位測定手段を、タイヤ載置テーブルと車体と
    の相対変位を測定する手段としたことを特徴とするコン
    プライアンステスター。
  6. 【請求項6】 ブッシュを含めたサスペンション系のた
    わみ特性を調べるコンプライアンステスターにおいて、 テスター支持ベースに上下動可能に設けられた上下動ベ
    ースと、 前記テスター支持ベースに対する上下動ベースの上下方
    向変位により室容積が変化する可変容積流体室と、 前記上下動ベースの上面に沿って移動可能に設けられた
    タイヤ載置テーブルと、 前記タイヤ載置テーブルに一端が連結され、前記上下動
    ベースに他端が連結されたパワーシリンダと、 前記パワーシリンダのシリンダ流体室と前記可変容積流
    体室とを連通する連通路と、 前記シリンダ流体室の流体圧を測定する流体圧測定手段
    と、 前記タイヤのロードホイールと被試験体との相対変位を
    測定する第2変位測定手段と、 を備えていることを特徴とするコンプライアンステスタ
    ー。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のコンプライアンステスタ
    ーにおいて、 前記第2変位測定手段を、被試験体である車体のサイド
    シルに装着された変位計マウント用ステーと、該変位計
    マウント用ステーの先端部に装着された変位計と、ロー
    ドホイールのハブボルト部のアダプターを介して取り付
    けられ、ホイールセンタ付近にて変位計に接触させる基
    準面を出す測定基準プレートとを有する手段としたこと
    を特徴とするコンプライアンステスター。
JP6326743A 1994-07-27 1994-12-28 コンプライアンステスター Expired - Fee Related JP3066391B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6326743A JP3066391B2 (ja) 1994-07-27 1994-12-28 コンプライアンステスター
US08/508,569 US5604296A (en) 1994-07-27 1995-07-27 Compliance tester

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17555994 1994-07-27
JP6-175559 1994-07-27
JP6326743A JP3066391B2 (ja) 1994-07-27 1994-12-28 コンプライアンステスター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0894498A true JPH0894498A (ja) 1996-04-12
JP3066391B2 JP3066391B2 (ja) 2000-07-17

Family

ID=26496803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6326743A Expired - Fee Related JP3066391B2 (ja) 1994-07-27 1994-12-28 コンプライアンステスター

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5604296A (ja)
JP (1) JP3066391B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008175589A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Ono Sokki Co Ltd トルク測定装置および回転中心測定装置
KR100860049B1 (ko) * 2006-08-21 2008-09-25 (주)제이.케이.에스 타이어 만능 시험장치
JP2014206464A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 株式会社ブリヂストン タイヤ試験装置およびタイヤ試験方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE503452C2 (sv) * 1994-09-09 1996-06-17 Josam Lastbilteknik Ab Anordning för stationär kontroll av styrleder och upphängningsdetaljer i fordon
JP3053570B2 (ja) * 1996-04-26 2000-06-19 日産アルティア株式会社 ローリングサスペンションテスタ
US6047594A (en) * 1996-05-23 2000-04-11 Intercomp Company Digital turn plate apparatus
US6317992B1 (en) * 1999-06-25 2001-11-20 Tswen-Jang Lin Angle rotating device for wheel alignment test
DE10020450C2 (de) * 2000-04-26 2002-02-28 Daimler Chrysler Ag Vorrichtung zum Testen einer Radanordnung an einem Fahrzeug
EP1199540A1 (en) * 2000-10-18 2002-04-24 Willy Lambrecht Wheelmanipulator
DE10212255B4 (de) * 2002-03-20 2005-06-30 Daimlerchrysler Ag Straßensimulationsprüfstand
DE102009012048A1 (de) * 2009-02-06 2010-08-12 Hans Balzer Vermessungseinrichtung
DE102010034850B4 (de) * 2010-05-19 2015-01-22 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Straßensimulationsprüfstand
EP2602602B1 (de) 2011-12-08 2016-08-10 Joachim Hug Fahrzeugprüfstand
DE102015206054B3 (de) * 2015-04-02 2016-06-23 Ford Global Technologies, Llc Radaufstandseinrichtung für einen Prüfstand zum Testen einer Aufbaudynamik eines Fahrzeugs

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3181248A (en) * 1963-03-19 1965-05-04 Maxwell B Manlove Wheel alignment apparatus
US3188747A (en) * 1963-09-12 1965-06-15 Race William Frank Truck aligner
ZA706176B (en) * 1969-11-13 1971-05-27 Monroe Belgium Nv Shock absorber testing apparatus
US3875672A (en) * 1973-05-24 1975-04-08 John J Castoe Wheel alignment rack with adjustable turntables
US4167816A (en) * 1978-06-15 1979-09-18 Jarman Davis R Radius turntable gauge for front end alignment of motor vehicles
US4768374A (en) * 1987-10-26 1988-09-06 Chrysler Motor Corporation Torsion bar adjustment system
US4981034A (en) * 1990-05-01 1991-01-01 Mts Systems Corporation Tire emulator for road simulators
GB2246204B (en) * 1990-07-04 1994-07-20 Honda Motor Co Ltd Toe angle detecting apparatus
US5150515A (en) * 1991-03-12 1992-09-29 Merilab, Inc. Kinetic wheel alignment system and method
ES2077920T3 (es) * 1992-05-29 1995-12-01 Schenck Ag Carl Procedimiento y dispositivo para dirigir las ruedas en rotacion de un vehiculo en bancos de pruebas.

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100860049B1 (ko) * 2006-08-21 2008-09-25 (주)제이.케이.에스 타이어 만능 시험장치
JP2008175589A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Ono Sokki Co Ltd トルク測定装置および回転中心測定装置
JP2014206464A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 株式会社ブリヂストン タイヤ試験装置およびタイヤ試験方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3066391B2 (ja) 2000-07-17
US5604296A (en) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3066391B2 (ja) コンプライアンステスター
US4658656A (en) Multiple axis test machine reproducing road excited vehicle vibration
CN103018057B (zh) 轨道车辆转向架回转特性测试系统
CN103353403A (zh) 用于汽车悬架测试的六维并联试验台
WO2010101159A1 (ja) タイヤの転がり抵抗測定装置
WO2011036876A1 (ja) タイヤ試験機
CN111546257B (zh) 金属橡胶球铰径向静刚度测量工装及方法
AU720341B2 (en) Vehicle testing device
CN111707568A (zh) 一种弹簧疲劳检测装置及检测方法
CN108507660B (zh) 一种平板式制动检验平台的称重传感器检定方法
US3546936A (en) Tire testing apparatus
KR20190027067A (ko) 휠 동력계의 특성 시험 장치
JPH0574017B2 (ja)
US3999429A (en) Tire testing apparatus
CN210322301U (zh) 重卡轮毂轴承测试装置
US11662275B2 (en) Loading system and test equipment for automobile chassis simulation road test
CN211042716U (zh) 汽车踏板系统测试装置
JP3137315B2 (ja) コンプライアンステスター
RU2105964C1 (ru) Стенд для испытания рулевого управления автомобиля
CN110595797A (zh) 轴线可调式侧门回转开闭能量测试台架
CN220136671U (zh) 车辆悬架测量装置
CN216594176U (zh) 汽车前排座椅气囊点爆试验夹具
CN217132080U (zh) 一种高度阀充放气角度检验工装
JP3123926B2 (ja) コンプライアンステスター
KR200258768Y1 (ko) 6축 병렬 로보트를 이용한 타이어 힘과 모멘트 시험장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080519

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080519

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees