JPH0894251A - 品物を乾燥する方法及び装置 - Google Patents

品物を乾燥する方法及び装置

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JPH0894251A
JPH0894251A JP13436395A JP13436395A JPH0894251A JP H0894251 A JPH0894251 A JP H0894251A JP 13436395 A JP13436395 A JP 13436395A JP 13436395 A JP13436395 A JP 13436395A JP H0894251 A JPH0894251 A JP H0894251A
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JP
Japan
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casing
drying
article
heating
gas
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JP13436395A
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English (en)
Inventor
Toshio Hayase
俊夫 早瀬
Makoto Sanmi
誠 三美
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HAYASE SANGYO KK
Original Assignee
HAYASE SANGYO KK
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Publication date
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾燥効率がよく且つ騒音を生じない乾燥方法
と装置を提供する。 【構成】 品物をケーシング1内に挿入配置し、このケ
ーシング1内を陽圧にして加熱ガス(空気又は窒素)を
送入して品物に接触させ、品物から奪った水分をそのガ
ス内に大量に含有せしめ、これを除湿器8で除湿し、更
に再び加熱してケーシング1内に送入する、閉回路循環
方式で品物を乾燥する方法と装置である。加熱ガスとし
て窒素を用いた場合は、ケーシング1内に加熱窒素を送
入する前に、真空ポンプ等によってケーシング1内の空
気を前もって抜いておくことにより、加熱窒素のみによ
る品物の乾燥を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、品物を乾燥する方法
及び装置に関し、特に、周囲を囲んでなる系内に品物を
送入配置し、その系内に加熱ガスを送入して品物に接触
させることによりその品物を乾燥する方法の改善とその
実施装置を提供する。
【0002】
【従来の技術】従来は、例えば海産物のような品物を乾
燥するのに、およそ次のような三つのタイプの乾燥装置
とこれによって実施される方法とがあった。すなわち、
その一つは、品物を収容するケーシングの一側に、吸い
込み口に配置した加熱器及び吸い込み用のフアン(吸い
込みポンプ)を備えた加熱空気圧送装置を設け、前記ケ
ーシング内に配列した乾燥されるべき品物に加熱空気を
逐次接触させ反対側に設けた逃がし口からその空気を排
出させる装置である。これによれば、加熱空気は、前記
ケーシングの一側からその品物に逐次吹きつけられて接
触し、水分を品物から奪って外気に排出され品物が乾燥
される。
【0003】また、二つ目のタイプは、品物を収容する
ケーシングの一側に、吸い込み口に配置した加熱器及び
吸い込み用のフアン(吸い込みポンプ)を備えた加熱空
気圧送装置を設け、前記ケーシング内の中央部に、吸い
込み用のフアン(吸い込みポンプ)が臨んでいる部分が
往路となりその隣に復路が形成されるように仕切りを設
け、前記復路は、前記加熱空気圧送装置のフアンの上流
側に連通させてそこに配置された前記加熱器を臨ませ、
更に、ケーシングの前記復路の前記加熱空気圧送装置に
連通している付近に一部空気の逃がし口を設けた装置で
ある。これによれば、乾燥されるべき品物はケーシング
内の往路と復路とに順次配置され、加熱空気は逐次その
品物に接触して大部分が循環し、一部が逃がし口から外
に放出されることにより水分も外に排出され、よって品
物が乾燥される。
【0004】また、三つ目のタイプは、品物を収容する
ケーシングの一側に、吸い込み口に配置した加熱器及び
吸い込み用のフアン(吸い込みポンプ)を備えた加熱空
気圧送装置を設け、前記ケーシング内の中央部に、往復
路が形成されるように仕切りを設け、更に前記加熱空気
圧送装置と前記ケーシングの間には、前記仕切りを境に
して加熱空気の圧送方向を切り換えるための方向切換え
羽根(ダンパー)を設けた装置である。これによれば、
その方向切換え羽根(ダンパー)によって圧送される加
熱空気はその往復路での流動方向を反転切り換えること
ができる。この場合も一部の空気は外に排出され、よっ
て品物は乾燥される。
【0005】何れにしても、十分な乾燥効果を得るため
には長時間を要するという問題点は共通していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記三つのタイプの従
来例では、無駄な空気を多量に使用されることになるの
で、空気を圧送したり加熱したりするための装置が大き
くなることに加え、概して次のような問題点がある。す
なわち、一つ目のタイプでは、乾燥されるべき品物に
は、加熱空気が加熱空気圧送装置の側から逐次接触する
ので、加熱空気圧送装置から遠い品物は乾き難く結局全
品物にわたって均一な乾燥効果が得られ難いし、外気を
取り込むので外気の湿度によって乾燥効果が影響される
ばかりでなく、作動中は常時、逃がし口からの空気排出
の風切り音が騒々しい。
【0007】また、二つ目のタイプでは、一部外気を取
り入れ、一部外に排出し、一部を循環させるので、外気
からの影響は一つ目のタイプ程は大きくないものの、往
路内の品物はよく加熱されるので乾燥し易いが、復路内
の品物は往路内で熱が消費されているので十分な加熱が
行われず乾燥し難く、結局前記品物にわたって均一な乾
燥効果が得られ難く、また、作動中は常時、逃がし口か
らの風切り音も騒々しい。
【0008】そして、三つ目のタイプでは、方向切換え
羽根で加熱空気の流動方向を転換しても結局乾燥に時間
がかかることには変わりはないし、吸い込み口から外気
を取り入れるので外気の湿度に影響され、しかも、作動
中は常時、逃がし口からの空気排出の風切り音が騒々し
い。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、かかる問題
点を解決するために、周囲を囲んでなる系内に品物を送
入配置し、その系内に加熱ガスを送入して品物に接触さ
せることによりその品物を乾燥する方法において、前記
系内を陽圧に保った状態で前記加熱ガスを前記系内に送
入することにした。
【0010】そして、この場合、好ましくは前記加熱ガ
スとして加熱空気を用い、さらに好ましくは加熱窒素を
用いる。また、前記加熱ガスは除湿しながら循環させる
ものとする。更に、前記加熱ガスは前記系内の品物配置
場所に分散させて送入し、前記品物の系内送入は、前記
品物を乗せた台車を系内に送入して行なう。また、この
方法を実施するために、乾燥されるべき品物を収容する
ケーシングと、ガス加熱器に接続して前記ケーシング内
に加熱ガスを送入するために前記ケーシング内に開口し
ている加熱ガス送入回路と、送入された加熱ガスを排出
するために前記ケーシング内に開口している排出口とを
有する、品物を乾燥する装置において、前記ケーシング
内に連通する加熱ガス送入回路は、前記ケーシング内に
開口している前記排出口を包含していて加熱空気を前記
ケーシング内を通って循環させるための閉回路であり、
前記閉回路には、加熱空気循環用ポンプと、循環方向に
順次配列された除湿器及び前記加熱器とが包含されてお
り、更に、前記ケーシングには、前記ケーシング内を陽
圧に保つための陽圧装置が設けられていることを特徴と
する品物を乾燥する装置を提供する。
【0011】さらに、この方法を実施するために、乾燥
されるべき品物を収容するケーシングと、ガス加熱器に
接続して前記ケーシング内に加熱ガスを送入するために
前記ケーシング内に開口している加熱ガス送入回路と、
送入された加熱ガスを排出するために前記ケーシング内
に開口している排出口とを有する、品物を乾燥する装置
において、前記ケーシング内に連通する加熱ガス送入回
路は、前記ケーシング内に開口している前記排出口を包
含していて加熱窒素を前記ケーシング内を通って循環さ
せるための閉回路であり、前記閉回路には、加熱窒素循
環用ポンプと、循環方向に順次配列された除湿器及び前
記加熱器とが包含されており、更に、前記ケーシングに
は、前記ケーシング内を陽圧に保つための陽圧装置が設
けられていることを特徴とする品物を乾燥する装置を提
供する。この場合、加熱ガス送入回路によってケーシン
グ内に加熱窒素を送入する前に、該ケーシング内の空気
を外部に吸引排出する吸引排出手段を具備するのが好ま
しい。
【0012】かかる品物を乾燥する装置では、前記陽圧
装置には、外気に連通して外気側から順次配置された外
気取り入れ用のポンプ,除湿器,加熱器を具備してい
る。
【0013】
【作用】品物を収容する系内を陽圧に保った状態で前記
加熱ガスを前記系内に送入するので、品物に接触するガ
スの質量速度が大である。この場合、加熱ガスが空気で
あれば、乾燥媒体は大気から採取できる。また、加熱ガ
スが窒素であれば、乾燥中の品物の酸化防止ができ、し
かも、品物が油を含有する場合に、油の主成分の一つで
ある不飽和脂肪酸に酸素が付いて臭いが発生するのを防
止することができる。さらに、前記加熱ガスは、これを
除湿しながら循環させるようにすると、乾燥媒体である
ガスは外気に放出されることなく品物からの水分奪取が
できる。
【0014】前記加熱ガスは前記系内の品物配置場所に
分散させて送入すると、加熱ガスの品物への接触は殊更
に均一になる。また、品物を台車に乗せて品物を系内に
送入し又はそこから取り出すようにすると、その系外で
品物の配列をし、一度に大量の品物の送入取り出しがで
きる。この発明の装置において、前記ケーシング内に開
口する加熱空気送入回路が、前記ケーシング内に開口し
ている前記排出口を包含していて加熱空気を前記ケーシ
ング内を通って循環させるための閉回路であるから、加
熱空気は前記ケーシングの外には排出されない。また、
前記閉回路には、加熱空気循環用ポンプと、循環方向に
順次配列された除湿器及び前記加熱器とが包含されてい
るので、乾燥用の空気は加熱されてケーシングの中に送
り込まれ、しかも循環しながら除湿される。更にまた、
前記ケーシングには、前記ケーシング内を陽圧に保つた
めの陽圧装置が設けられているので、ケーシング内は陽
圧に保たれる。したがって、品物に接触する空気の質量
速度が大きくなり乾燥速度を早めることができる。
【0015】また、この発明の他の態様の装置におい
て、前記ケーシング内に開口する加熱窒素送入回路が、
前記ケーシング内に開口している前記排出口を包含して
いて加熱窒素を前記ケーシング内を通って循環させるた
めの閉回路であるから、加熱窒素は前記ケーシングの外
には排出されない。また、前記閉回路には、加熱窒素循
環用ポンプと、循環方向に順次配列された除湿器及び前
記加熱器とが包含されているので、乾燥用の窒素は加熱
されてケーシングの中に送り込まれ、しかも循環しなが
ら除湿される。更にまた、前記ケーシングには、前記ケ
ーシング内を陽圧に保つための陽圧装置が設けられてい
るので、ケーシング内は陽圧に保たれる。したがって、
品物に接触する窒素の質量速度が大きくなって乾燥速度
を早めることができる。この場合、加熱ガス送入回路に
よってケーシング内に加熱窒素を送入する前に、吸引排
出手段で該ケーシング内の空気を外部に吸引排出するこ
とにより、加熱窒素のみによる品物の乾燥が可能にな
る。
【0016】そして、前記陽圧装置は、外気に連通して
外気側から順次配置された外気取り入れ用のポンプ,除
湿器,加熱器を具備しているので、ケーシング内に送り
込まれる空気や窒素等の加熱ガスはやはり除湿され加熱
される。
【0017】
【実施例】図1は、この発明の実施例を概念的系統的に
示している。この図中1はケーシングであり、人が立っ
て入れる程度の高さと150cm程度の幅と300cm程度
の奥行きを有する矩形をなしており、一端部に両開きの
扉2がケーシング1の内部を密閉できるように取付けて
ある。図中3は扉を密閉するための閂である。
【0018】ケーシング1は、更にその内部天井の部分
に配置されたダクト6と、その床部分に配置されたダク
ト9とを有しており、ダクト6からケーシング天井全体
に略均等に分散して吹出し開口部4を配置し、更に床面
には、ダクト9から前記吹出し開口部4に対応するよう
に分散して配置された排出口5を配置する。吹出し開口
部4は、ダクト6が外部に通じる部分から離れるにした
がってその開口径が大きくなるようにしてある。同様に
排出口5もそれに対応した径を有している。
【0019】ケーシング1の内部は、ダクト6を通じて
ケーシング1の外部に設置してある加熱空気循環用ポン
プとしてのフアンFと加熱器7と除湿器8とに順次連通
し、そして、除湿器8からダクト9を通じて排出口5,
ケーシング1の内部へと回帰するように接続している。
したがって、加熱器7,フアンF,ダクト6,ケーシン
グ1の内部,ダクト9,除湿器8とは、加熱空気循環用
の回路10としての閉回路を構成する。この閉回路10
の加熱器7,フアンF,除湿器8は、図示しない電気ス
イッチによりオン・オフできるようになっている。
【0020】図1中11はケーシング1の奥端側から内
部に連通接続してある陽圧装置であり、外気側から、サ
イレンサSと閉止弁12と加圧ポンプPと除湿器13と
加熱器14とが順次接続されてなり、加熱器14が直接
ケーシング1内に連通している。この装置も、図示しな
い電気スイッチによってオン・オフできるようになって
いる。
【0021】この陽圧装置11によれば、ケーシング1
内を含む閉回路10の系は1.0〜2.0kgゲージ圧に
保たれ、乾燥行程が終了したときには閉止弁12を開い
てケーシング1内を常圧に戻すことができる。但し、ケ
ーシング1その他の構造部分の強度を高めることによっ
て、陽圧の程度を高くすることもできる。ここで、除湿
器8には、市販の熱交換式のものや、ポリイミド樹脂の
中空糸膜を用いて水分を透過させるいわゆるガス分離膜
方式のものを適用することができる。また、加熱器14
にも同様に市販の電気ヒータやガスヒータを適用でき
る。
【0022】図1中15は台車であり、これは、引出し
式の網台16が三段に配置されてなる。この網台16上
に乾燥されるべき品物17が載置されている。台車15
は、ケーシング1の奥行きに応じて複数台用いることが
できる。また、網台16も乾燥されるべき品物17の種
類や形状に応じてその構造と用いる数を適宜選択でき
る。
【0023】図2はケーシング1の左側面を示してい
る。図中18は補助加熱装置であり、これは、ケーシン
グ1の正面側と背面側とに略その奥行き長さにわたって
展開するように取付けてある。この補助加熱装置18
は、典型的には電気ヒータを用いて、ケーシング1内の
乾燥に必要な温度が、循環する加熱空気だけでは保てな
い場合に補助的に作動させる。
【0024】勿論、ケーシング1内には、温度センサ
(図示しない。)を臨ませておき、この信号により、前
記加熱器14と補助加熱装置18を適宜制御するように
なっている。なお、扉2の閂3が外れる前の僅かな動き
に連動するように、先ず陽圧装置11の閉止弁12が開
き陽圧装置11が作動を停止し、これと同時にあるいは
引き続いて、フアンF,加熱器7,除湿器8,作動が停
止するように構成してもよい。
【0025】なお、図示はしていないが、ダクト6と吹
出し開口部4をケーシング1の床部に配し、ダクト9と
排出口5とをケーシング1の天井に配し、更にフアン
F,加熱器7,除湿器8の配置順序を前記実施例と全く
逆にすることによって、加熱空気の流れを逆にすること
も、対流現象を循環に応用する実施例としてあり得る。
次に、この装置の作動と使用方法を説明することによっ
て、この発明の方法の実施例を説明する。
【0026】まず、ケーシング1の外で、台車15の網
台16上に乾燥すべき品物(例えば干物の材料の魚等)
を載置配列しておき、ケーシング1の扉2を開けて台車
15を図1のようにケーシング1内に挿入する。次に扉
2を閉めて閂3を施し、スイッチを入れることにより、
陽圧装置11と除湿器8と加熱器7と加熱空気圧送フア
ンFが作動する。ケーシング1内を含む閉回路10の系
は、陽圧装置11によって陽圧に保たれる。
【0027】この陽圧装置11は、まず、外気を、閉止
弁12を開いた状態でポンプPで吸引して取り込み、次
に、除湿器13で除湿し加熱器14で加熱してからケー
シング1内に送入する。ケーシング1内を含む閉回路1
0の系が所定の陽圧になったら閉止弁12を閉止しする
と同時に、ポンプP,除湿器13,加熱器14の作動も
停止させる。
【0028】この状態で、加熱器7と除湿器8とフアン
Fとを作動させると、加熱器7で加熱された空気がフア
ンFの力でダクト6内に入り、そこから図1中矢印のよ
うにケーシング1内に分散送入される。このときのケー
シング1内の温度は、約60°Cである。なお、外気温
の関係から十分な昇温が得られない場合には、補助加熱
装置18を作動させてケーシング1内の温度を必要温度
に上昇させる。
【0029】ケーシング1内では、加熱空気は台車15
上の乾燥されるべき品物17に接触して下方に通過しな
がらその品物17を加熱し水分を奪って乾燥させる。こ
のとき、ケーシング1内は陽圧であるので、加熱空気の
密度は高く品物17に接触して奪った水分を含有する絶
対量が大である。よって、乾燥効率が向上する。また、
ケーシング1内を陽圧にすることによって閉回路10を
循環する加熱ガスの露点温度を上げることができるの
で、加熱ガスを除湿する際に除湿器13内の冷却水の温
度が高く(常温)ても良好な除湿が可能になる。この結
果、除湿能力の小さい小型の除湿器13で済み、装置全
体の簡略化を図ることができる。
【0030】ケーシング1内で品物17に接触した空気
は、床面に設けた排出口5を通ってダクト9から除湿器
8に至りそこで除湿されて、再び加熱器7で加熱されて
フアンFでケーシング1内に送入される。かくして、ケ
ーシング1内では、品物17中の水分は、ケーシング1
内に送入された加熱空気の中に効率的に含有され、この
多量に水分を含んだ空気は除湿器8で除湿され、何回で
もこの行程が繰り返されるので、乾燥効果は顕著に向上
する。この発明者がこの種従来装置と比較検討したとこ
ろによれば、従来装置が魚の干物を作るための魚の乾燥
に14時間を要したのであるが、この実施例の装置乃至
方法によれば、7時間で十分であった。
【0031】所定の程度の乾燥が終了し、閉止弁12を
開いてケーシング内を常圧に戻した後、加熱空気の循環
閉回路10の全作動が停止させる。しかる後に閂3を外
し、扉2を開いてケーシング1内から台車15ごと品物
17を引出して製品とする。なお、ここに開示した乾燥
装置と乾燥方法とは、いわゆるバッチ式のものである
が、陽圧装置11でケーシング1内を陽圧に保つための
封止手段に工夫を施せば、コンベヤ等を用いた連続式乾
燥装置にも適用できることは勿論である。このような態
様の装置又は方法は、コンベヤ等のような必然的にケー
シングの端部からはみ出す部分とケーシングとの間の隙
間を相対的に小さくした上で陽圧のための装置を常時稼
働させるか、あるいは加熱空気の圧送回路がケーシング
内に送入する空気の量を、前記コンベヤ等の必然的にケ
ーシングの端部からはみ出す部分とケーシングとの間の
隙間から逃げ出す空気の量より絶対的に大きくするかし
て実施できるものである。
【0032】また、上記実施例では、加熱ガスとして加
熱空気を用いた場合を例に採ったが、必ずしもこれに限
定する必要はなく、加熱空気循環用の回路10を加熱窒
素循環用の回路として加熱ガスを加熱窒素としてもよ
い。この場合、ケーシング1内に加熱窒素を分散送入す
る前に、図示しない真空ポンプ等によりケーシング1内
の空気を外部に吸引排出しておくことにより、加熱窒素
のみによる品物17の乾燥を行うことができる。
【0033】そして、このように加熱ガスとして加熱窒
素を用いることにより、品物17が魚等のように油脂を
含有する場合に、該油脂分が酸素により酸化して品物1
7に油焼けが生じるのを良好に防止することができると
共に、油の主成分の一つである不飽和脂肪酸に酸素がく
っついていやな臭いが発生するのを良好に防止すること
ができる。尚、その他の構成及び作用効果は加熱ガスと
して加熱空気を用いた上記実施例と同一であるのでその
説明を省略する。
【0034】さらに、ケーシング1内の加熱ガスを攪拌
すべく、図1において二点鎖線で示すようにケーシング
1の内部にファン19を別途設置するか、あるいはケー
シング1内に風の流れを起こすための循環用ポンプ20
を含む閉回路21を別途設置してもよい。このようにす
ると、加熱ガスが品物17に効率よく作用して品物17
の乾燥速度をさらに早めることができる。
【0035】
【発明の効果】この発明によれば、ケーシング内は陽圧
に保たれて品物に加熱ガスに接触するので、その加熱ガ
スは加熱して品物から水分を大量に奪うことができて脱
水効率を極めて大となし、顕著な乾燥効果を発揮する。
また、加熱ガスとして加熱窒素を用いた場合には、乾燥
中の品物の酸化防止ができ、しかも、品物が油を含有す
る場合に、油の主成分の一つである不飽和脂肪酸に酸素
が付いていやな臭いが発生するのを防止することができ
る。更に、品物から大量に奪った水分は、閉回路により
除湿器に送られるのでそこで除湿され、これが再び加熱
されてケーシング内に送入されるから、乾燥効果は更に
顕著となる。よって、従来装置又は方法に比較して、乾
燥処理に要する時間を大幅に短縮することができた。
【0036】更に、加熱ガス送入回路によってケーシン
グ内に加熱窒素を送入する前に、吸引排出手段で該ケー
シング内の空気を外部に吸引排出することにより、加熱
窒素のみによる品物の乾燥が可能になるので、品物が魚
等のように油を含有する場合において好適な装置とする
ことができる。更に、この発明の装置又は方法によれ
ば、加熱ガスはケーシング内を含めた閉回路内を循環す
るから、使用済の空気や窒素等の加熱ガスが排出される
ときに生じる排気音がなくこの種の装置又は方法におい
て十分な騒音対策がなされる。
【0037】また更に、この発明の装置又は方法によれ
ば、加熱ガスは、ケーシング内に配列した加熱ガスに対
して均等に接触することができるので、乾燥むらがなく
均一な製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の乾燥装置を系統的に説明するための
切断正面図である。
【図2】図1に示した装置の左側面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・ケーシング 2・・・・・・扉 3・・・・・・閂 4・・・・・・吹出し開口部 5・・・・・・排出口 6,9・・・・ダクト 7,14・・・加熱器 8,13・・・除湿器 10・・・・・加熱空気循環用の回路(閉回路) 11・・・・・陽圧装置 12・・・・・閉止弁 15・・・・・台車 16・・・・・網台 17・・・・・品物 18・・・・・補助加熱装置 F・・・・・加熱空気循環用ポンプとしてのフアン P・・・・・陽圧装置の外気取り込み用のポンプ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を囲んでなる系内に品物を送入配置
    し、その系内に加熱ガスを送入して品物に接触させるこ
    とによりその品物を乾燥する方法において、前記系内を
    陽圧に保った状態で前記加熱ガスを前記系内に送入する
    ことを特徴とする、品物を乾燥する方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の品物を乾燥する方法に
    おいて、前記加熱ガスには加熱空気を用いる、品物を乾
    燥する方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の品物を乾燥する方法に
    おいて、前記加熱ガスには加熱窒素を用いる、品物を乾
    燥する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載の品物を乾燥
    する方法において、前記加熱ガスを除湿しながら循環さ
    せる、品物を乾燥する方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3,4の何れか一に記載
    の品物を乾燥する方法において、前記加熱ガスは前記系
    内の品物配置場所に分散させて送入する、品物を乾燥す
    る方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4,5の何れか一に
    記載の品物を乾燥する方法において、前記品物の系内送
    入は、前記品物を乗せた台車を系内に送入して行なう、
    品物を乾燥する方法。
  7. 【請求項7】 乾燥されるべき品物を収容するケーシン
    グと、ガス加熱器に接続して前記ケーシング内に加熱ガ
    スを送入するために前記ケーシング内と連通している加
    熱ガス送入回路と、送入された加熱ガスを排出するため
    に前記ケーシング内に開口している排出口とを有する、
    品物を乾燥する装置において、 前記ケーシング内に開口する加熱ガス送入回路は、前記
    ケーシング内に開口している前記排出口を包含していて
    加熱空気を前記ケーシング内を通って循環させるための
    加熱空気循環用の閉回路であり、前記閉回路には、加熱
    空気循環用ポンプと、循環方向に順次配列された除湿器
    及び前記加熱器とが包含されており、更に、前記ケーシ
    ングには、前記ケーシング内を陽圧に保つための陽圧装
    置が設けられていることを特徴とする、品物を乾燥する
    装置。
  8. 【請求項8】 乾燥されるべき品物を収容するケーシン
    グと、ガス加熱器に接続して前記ケーシング内に加熱ガ
    スを送入するために前記ケーシング内と連通している加
    熱ガス送入回路と、送入された加熱ガスを排出するため
    に前記ケーシング内に開口している排出口とを有する、
    品物を乾燥する装置において、 前記ケーシング内に開口する加熱ガス送入回路は、前記
    ケーシング内に開口している前記排出口を包含していて
    加熱窒素を前記ケーシング内を通って循環させるための
    加熱窒素循環用の閉回路であり、前記閉回路には、加熱
    窒素循環用ポンプと、循環方向に順次配列された除湿器
    及び前記加熱器とが包含されており、更に、前記ケーシ
    ングには、前記ケーシング内を陽圧に保つための陽圧装
    置が設けられていることを特徴とする、品物を乾燥する
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の品物を乾燥する装置に
    おいて、前記加熱ガス送入回路によって前記ケーシング
    内に前記加熱窒素を送入する前に、該ケーシング内の空
    気を外部に吸引排出する吸引排出手段を具備している、
    品物を乾燥する装置。
  10. 【請求項10】 請求項7,8又は9に記載の品物を乾
    燥する装置において、前記陽圧装置には、外気に連通し
    て外気側から順次配置された外気取り入れ用のポンプ,
    除湿器,加熱器を具備している、品物を乾燥する装置。
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