JP2004132577A - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥系が小形で乾燥効率の良い乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥装置は、乾燥室2、台車40に装着され乾燥されるべきマット1の底面を乗せる台3、マットの底面の乗せられる面を開放面にするように形成され311 〜314 に4分割された空間部31、分割された4つの空間部毎にそれぞれ順次接続している導通孔35、吸気系4を形成している接続管41、縦ダクト42、下ピース43、下接続管44、上ピース45、上接続管46、切換弁5、吸気管47、吸気ファン6、等からなる。
【効果】乾燥用の熱風を乾燥室2に入れ、4分割された空間部に対応するマットの4部分に順次マットの上面側から底面を経由して吸気ファン6で吸引して熱風を通過させ、予熱効果により効率良く各区分を乾燥させ、短時間で全体を乾燥させることができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気性のあるマット状の対象物を乾燥用空気で乾燥可能にした乾燥装置においてに関し、特に病院等のベッドのマットを洗浄した後に乾燥させる装置として好都合に利用される。
【0002】
【従来の技術】
病院等のベッドに使用されるマットは洗浄されて乾燥される必要があるが、天日での自然乾燥ではマットの中まで完全に乾燥させるのに長時間かかるので、乾燥熱風が吹き込まれる乾燥室に入れて乾燥されることが多い。しかしその場合でも、マットの中心部分まで完全に乾燥させには長時間かかり乾燥効率も悪く、熱風のロスが多く従ってエネルギー消費が多くなるという問題がある。
【0003】
このような問題に対して、マットを効率良く乾燥させるマットレス乾燥機として、乾燥室内に2個のマットを間隔を明けて横長の方向に立てて配置し、これらの上端を高さ調整可能にしたガイドケースで囲い、一方側の側端を乾燥室のケーシングに当てて他方側の側端と乾燥室のケーシングとの隙間を枕で充足し、温風発生機で乾燥室内に温風を送ると共に、気密状になったマットレスの間隔部分からその中の空気を排風機で外に排出するようにしたものが提案されている(特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、この乾燥機では、マットレスの外面の全体から一度に空気を吸引するため、吸気送風機及び吸気する空気を加熱して供給するための加熱器の容量が大きくなること、マットレスの全体に一度に温風を通しても、温風とマットレスの内部材料との間の熱交換のためにある程度の時間を要するので、通過させる温風の風量及び熱量の割にマットレス内の材料の温度上昇、従って乾燥度が悪く、乾燥効率が不十分であること、マットレスが比較的薄いものである場合には、その立てて置いた状態を保持しにくいこと、間隔内の空気が吸引されて間隔内が負圧になるとマットレスがそれに耐えられず変形して間隔を維持できず、空気を吸引量が少なくなくなること、マットレスを通過して間隔内に空気を入れるためにマットレスの縁の4面を全てシール面にしていて、特に枕による端部シールが難しいため、温風の漏れが生じマットレスを通過する温風の通過率が不十分になること、シール面である4つの縁部分には温風が当たらず又流れないので、これらの部分の乾燥が不完全になること、等の諸問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特開平2000−225295号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術における上記問題を解決し、乾燥効率が良く、乾燥のための加熱や送風の装置が小形になり、それらの消費エネルギーが少なく、対象物の取り扱い性が良く、各種寸法の対象物への適応性の良い乾燥装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決するために、請求項1の発明は、通気性のあるマット状の対象物を乾燥用空気で乾燥可能にした乾燥装置において、
前記乾燥用空気が入れられる乾燥室と、上方が開口面になっていてほぼ同程度の大きさに複数に分割されている空間部と前記対象物の底面を前記上方で支持可能な支持部と前記複数に分割された空間部のそれぞれと外部との導通を可能にする導通孔とを備えた台であって前記底面が前記支持部で支持されたときに前記底面のうちの少なくとも大部分が前記開口面に面するように形成され前記乾燥室内で使用可能にされた台と、前記それぞれの空間部の空気を前記導通孔を介して別々に排出可能にする排気手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、上記に加えて、前記台は前記乾燥室に出し入れ可能に形成された台車に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明の特徴に加えて、前記排気手段は一体として形成された切換弁を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は本発明を適用した乾燥装置の全体構成の一例を示し、図4及び図5はその棚台部分の構造例を示す。
乾燥装置は、通気性のあるマット状の対象物としてのマット1を乾燥用空気で乾燥可能にした装置であり、乾燥室2、台としての棚台3、排気手段としての吸気系4、切換弁5、吸気ファン6等、図示しない操作制御盤、等を有する。
【0011】
マット1は、本例では、病院のベッドに敷かれていて洗浄脱水されたものであり、厚みの厚い繊維でできた表面材の中にウレタンやスポンジゴム等の多孔性の柔軟材を充填して形成されている。このようなマット1は、図5にも示す如く、例えば2m程度の長さLと1m程度の幅Bと100〜200mm程度の厚みtを持ち、上面1a、底面1b 、両側面1c、1d、両端面1e、1fで構成されている。なお、本発明の乾燥装置は、マット状のものとして、布団やマットレスやじゅうたん等の通気性のある各種対象物の乾燥に使用可能なものである。
【0012】
乾燥室2は、乾燥用空気が入れられるように気密になっていて、天井21、底22、両側壁23、24及び前後壁25、26によって角形に構成されたものである。前壁25には図示を省略しているが適当な扉が設けられる。
【0013】
マット1を乾燥させるためには、その構成材料の温度を上げると共にこれを相対湿度の低い空気にさらすようにすればよいので、乾燥用空気としては、通常外気を加熱して温度を上げ相対湿度を下げた空気が使用される。そのため本例では、乾燥空気の供給系を、外気を吸入して送出する送気ファン7(図2)、その空気を導入して蒸気で加熱するように構成された蒸気加熱式の空気加熱器8(図2)、加熱されて生成した乾燥用空気である熱風を乾燥室2の天井21の吹出口91から吹き出すように設けられた送気系9、等で構成している。
【0014】
送気ファン7としては25m3 /min 程度の容量のものが使用される。このファンは、外気を吸入して空気加熱器8を通過させて熱風にし、これを乾燥室2内に送り込めば良いので、風圧の低いものでよいため、換気扇と同様の軸流ファンである。空気加熱器8は、上記風量の外気を20℃から80℃程度まで加熱する約30KWの加熱熱量を持つフィンチューブ式の熱交換器である。そして、20℃で相対湿度60%程度の外気を取り入れたとすれば、80℃まで加熱して相対湿度2%以下のほぼ完全な乾燥空気にすることができる。なお、蒸気加熱式のものに代えて電気ヒータにすることも可能である。
【0015】
棚台3は、図4に示す如く、本例では箱状になっている空間部31、支持部として上段のものに二点鎖線で示している上縁32、桟33及び図において一部分を図示している網材部分34、導通孔35、等を備えている。空間部31は、図の×線で示すように上方が開口面36になっていてほぼ同程度の大きさに複数として本例では4等分に分割されている。即ち、台3を構成している枠板37と底板38とで囲われた部分を仕切板39で仕切って311 乃至314 からなり連続して4列に並設された4つ空間部として形成されている。従って、開口面36も空間部に対応して361 〜364 で構成されている。
【0016】
支持部としての上縁32、桟33及び網材部分34は、図5に示す如く、対象物の底面であるマット1の底面1b を開口面36のある上方で支持可能なように構成されている。即ち、本例では、空間部31の上方にパンチングメタルを使用していて、その上縁32、桟33及び開口面36の穴部分を形成している網材部分34にマット1を乗せて支持するようにしている。そして、マット1の底面1b が上記支持部で支持されたときに底面1bのうちの少なくとも大部分が開口面36に面するように形成されている。
【0017】
即ち、開口面36は、マット1が長方形のときにはそのような長方形に形成されていると共に、乾燥されるべきマット1のうち最大寸法のものを長さLm及び幅Bmとすれば、これと同程度の大きさに形成されていて、最大マットの底面1bの周囲から僅かの幅の部分が開口面36を形成している支持部の上縁32に乗り、その他の大部分が開口面36に面して桟33及び網材部分34に乗るように形成されている。
【0018】
又、乾燥されるマット1の寸法が最大のものより小さいときには、後述するように適当な覆い部材によって開口面36をマット1と同程度の大きさに制限して使用可能なようになっている。なお支持部としては、本例のようなパンチングメタルに代えて、枠に金網を取り付けたものや単なる枠組構造のもの等であってもよい。
【0019】
導通孔35は、311 〜341 に分割された空間部31のそれぞれと外部との導通を可能にするように、351 乃至354 として本例では仕切板39を貫通して外まで導設された411 乃至414 からなる吸気管41の管端部として形成されている。なお、導通孔35は枠板37や底板38に明けられてもよい。
【0020】
このような棚台3は、本例では上下方向に間隔hを開けて5段に設けられている。間隔hは、この部分に挿入されて乾燥処理されるマットの厚みによって決められるが、本例では250mm程度である。なお、本例の乾燥装置では、実際の製品としての高さ制限から最上段の棚台と天井21との間隔をhより狭くしている。底板38に導通孔35を明けるときには、これからダクトを導設するために少し高くされる。網材部分34や導通孔35も5段の棚台1のそれぞれに設けられる。
【0021】
そして、5段の棚台3は、本例では車輪40aを備えていて乾燥室2に出し入れ可能に形成された台車40に設けられていて、台車の出し入れによって乾燥室内で棚台を使用できるようになっている。
【0022】
このように棚台を台車式にすれば、棚台へのマットの積み下ろし作業が容易になると共に、乾燥室2をマット以外の種々の物品の乾燥に使用でき、乾燥室の汎用性や稼働率を向上させることができる。この場合、台車の出し入れ時には、後述するようにワンタッチで配管を着脱するだけであるため、その作業は極めて容易である。なお、乾燥させるべきマットが多数あり、マットだけで稼働率が高くなるような乾燥装置では、棚台や配管を乾燥室に固定した構造にすることも可能である。
【0023】
排気手段の一部分を構成する吸気系4は、図4、図1、図2に示す如く、5段の棚台3のそれぞれに設けられた導通孔351 乃至354 から空間部311 乃至314 を通過してそれぞれ導設された前記411 乃至414 からなる吸気管41、これらの5段の吸気管を高さ方向に5段分まとめたマニホールド状の421 乃至424 からなる縦ダクト42、これらに取り付けられた下ピース43(431 〜434 )、中心線で示すように上方に立ち上げられた下接続管44(441 〜444 )、これらが接続された上ピース45(451 〜454 )、これらから切換弁5の4つの入口511 乃至514 からなる入口51のそれぞれに接続された上接続管46(461 〜46)、切換弁5の出口52から吸気ファン6の入口61まで導設された吸気管47、等で構成されている。
【0024】
吸気系4は、全て固定配管又はダクトで形成されてもよいが、本例では、上下接続管44、46及び吸気管47を蛇腹管のようなフレキシブルチューブにしている。このようにすれば、狭いスペースにおける多本数の配管の導設が容易になり、乾燥装置を小型化することができる。又、下接続管44のそれぞれの上端と上ピース45のそれぞれとの間は周知のワンタッチ接続可能な構造になっている。
【0025】
図6は切換弁5の構造例を示す。
切換弁5は、本例では一体として形成されたロータリーバルブになっていて、横方向に放射状に4箇所に設けられた前記入口51、上向きに設けられた前記出口52、これらを形成している本体53、これからナイロンブッシュ製の軸受54等で回転可能に支持された軸55、放射状に4枚設けられた仕切板56、これらと本体53との間で形成され4箇所の入口51のそれぞれと導通した571 〜574 からなる弁室57、これらの弁室のうちの1つだけ(図では571 )を出口52と導通させるように1/4部分が切り欠かれていて軸55に固定され回転可能にされた弁板58、軸55の端部と係合するように設けられた図示しない回転伝達機構を介して軸55を回転可能にするモータ59(図2)、等で構成されている。
【0026】
切換弁としてこのような一体型のロータリーバルブを設ければ、コンパクトな形状によって乾燥装置への設置スペースを小さくし、配置を容易化することができる。但し、切換弁としては、それぞれ上接続管46に結合されて個々に開閉可能にされた独立の開閉弁であってもよい。
【0027】
吸気ファン6は、送気ファン7と同じ容量のものであるが、マット1、吸気系4及び切換弁5における熱風の通過抵抗に対応するだけのある程度高い吸入能力を持つ必要があるため、本例では遠心式ファンになっている。なお、この吸気ファン6の吸入圧力を大きくして、送気ファン7を省略することも可能である。以上のような吸気系4、切換弁5、吸気ファン6等で構成された排気手段により、311 〜314 からなるそれぞれの空間部31の空気を導通孔351 〜354 を介して別々に排出可能になる。
【0028】
以上のような乾燥装置は次のように使用され、その作用効果を発揮する。
棚台3を装着した台車40は乾燥室2から取り出されていて、洗浄され十分水切りされたマット1がそれぞれの棚台3に乗せられる。この場合、マット1がこの乾燥装置で乾燥されるマットのうち最大寸法の長さLm×幅Bmのものであれば、図5(a)に示す如く、その底面1bの周囲の縁部分1b1 が棚台3の上縁32に乗り、その他の部分が桟33及び網材部分34の上に乗り、マット1はそれらによって棚台3上で支持されることになる。そして、底面1bのうちの殆どの面である網材部分34に乗った部分と棚台3の空間部31との間で空気の通過が可能になる。
【0029】
マット1が最大寸法のものより小さいときには、図5(b)に示す如く、マット1を棚台3の開口面36の上に乗せたときに、開口面36のうちマット1が乗ららない開放部分を耐熱ビニールシートのような気密性のある適当なカバーシート100で覆い、マット1の底面1bだけがその下の空間部と導通可能なようにする。従って、カバーシート100の位置調整だけで各種寸法のマットを隙間なく開口面36上に乗せて乾燥処理できることになり、本発明の乾燥装置は各種寸法のマットへの適応性の良いものである。
【0030】
このようにして5段の全ての棚台3上にマット1を乗せると、台車40を乾燥室2内に入れる。なお、本例の乾燥装置では、下から4段までの棚台には最大厚み200mmまでのマットが乗せられ、第5段目の棚台には厚み100mmまでのマットが乗せられる。そして、図示しない作業用の窓から手を入れて下接続管44のそれぞれの上端と上ピース45のそれぞれとの間をワンタッチで接続する。
【0031】
台車40が乾燥室2に入れられ配管接続が完了すると、送気ファン7及び吸気ファン6が運転され、空気加熱器8には加熱用の蒸気が供給される。これにより、外気が取り入れられて85℃位まで加熱され、この乾燥用空気としての熱風が、送気系9を経由して吹出口91から乾燥室2内に吹き込まれ、室内を同程度の温度にすると共に、順次、マット1、棚台3、吸気系4の各部分及び切換弁5を経由して吸気ファン6に吸い込まれ、乾燥室2の外部に放出される。
【0032】
このような空気の流れにおいて、本発明を適用した本例の乾燥装置では、まず最初に棚台3において4分割された空間部311 が使用される。即ち、切換弁5の弁板58が第1位置になっていて、入口51のうちの入口511 と導通している4分割された弁室57のうちの弁室571 だけが出口52と導通し、乾燥室2内の熱風は、順次、マット1の上面1a及び側面1c、1dの一部分並びに端面1e、底面1bのうち開口面361 に乗っている部分、開口面361 、空間部311 、導通孔351 、吸気管411 、縦ダクト421 、下ピース431 、下接続管441 、上ピース451 、上接続管461 、切換弁の入口511 、弁室571 、出口52、そして吸気管47を経由して吸気ファン6で吸入されて排出される。
【0033】
これにより、マット1のうちの開口面361 に対応する部分及びその近傍の第1部分が、通過する熱風によって加熱される。そして、マットの含有している水分が蒸発して熱風によって取り去られ、マット1の前記第1部分が乾燥されて行く。
【0034】
この場合、熱風が殆ど完全な乾燥空気になっているので、蒸発した水蒸気を効果的に取り去ることができる。又、マット1が棚台3で支持される底面1bのうちのごく一部分を除いて全て開放され熱風にさらされているので、熱風がマット1の上面だけでなく側面や端面からもマット内に侵入するため、マットの第1部分が全体的に良好に乾燥される。
【0035】
そして、熱風はマット1のうちほぼ1/4程度の部分を流れればよいので、単位時間当たり少ない風量及び加熱熱量によってマット1を効果的に加熱することができる。その結果、ファン6、7等を含む全機器及び管系を小型化することができる。更に、乾燥室2内が熱風によって全体的に高温になるため、マット1の第1部分以外の部分も高温環境にさらされ、その表面近傍の部分を中心として予熱され、マットの全体的な乾燥を促進し、乾燥効率を上げて乾燥時間を短縮させ乾燥のためのエネルギー消費を少なくすることができる。
【0036】
第1部分を一定時間乾燥させると、切換弁5のモータ59を駆動して軸55を介して弁板58を1/4 回転させて第2位置にし、弁室572 と出口52とを導通させ、第2部分を乾燥させる。即ち、乾燥室2内の熱風を、順次、マット1の上面1a及び側面1c、1dの一部分であってマット1のうち開口面362 に対応する部分及びその近傍の第2部分、底面1bのうち開口面362 に乗っている部分、開口面362 、空間部312 、導通孔352 、吸気管412 、縦ダクト422 、下ピース432 、下接続管442 、上ピース452 、上接続管462 、切換弁の入口512 、弁室572 、出口52、そして吸気管47を通過させ、吸気ファン6で吸入して排出する。
【0037】
このときにも、第1部分の乾燥のときと同様の作用効果が得られる。そして、第1部分では、第1部分の乾燥時に侵入した熱風による加熱乾燥作用が継続する。即ち、熱風通過時には、熱風とマット材料及び含有水からなる被加熱物との間で熱交換を主とした乾燥作用が生じても、通過する熱風が直ちに被加熱物に対して必要な全乾燥作用を完了することはできず、一定の熱量の熱交換等のためには一定の時間がかかるが、このような第2部分並びにこれに続く第3及び第4部分の加熱乾燥時に、第1部分では、この部分に入り込んでいる熱風と被加熱物との間の熱交換を主とした乾燥作用が継続的に行われることができる。その結果、次の第1部分の加熱のときに十分な予熱乾燥効果が生じて、乾燥効率を極めて良くすることができる。
【0038】
第2部分の一定時間の乾燥が終了すると、切換弁5を切り換えて、第1及び第2部分の乾燥と同様に、順次第3及び第4部分を乾燥させる。これらの乾燥でも同様の作用効果を得ることができる。なお、切換弁5の切換操作は図示しない操作制御盤で通常自動的に行われる。ファンや加熱器の運転も操作制御盤で行われる。
【0039】
第1部分から第4部分までの乾燥によってマット全体の第1回目の乾燥工程が終了すると、このような乾燥工程を複数回繰り返す。それによってマット1が完全に乾燥する。以上のような操作において、マット1の乾燥対象部分間の切換は、切換弁5の弁板58を一定の時間間隔をおいて1/4づつ回転させるだけの操作であるから、その操作制御は極めて簡単であり、又、そのための駆動力は十分小さく電力消費も殆ど問題にならない程度である。そして、マット1の大きさや厚みや材質等によって乾燥部分の切換時間を適当な時間にすることにより、極めて効果的にマットを乾燥させることができる。
【0040】
一例としては、各部分への熱風供給時間を30秒程度にし、マットの乾燥負荷に対応して乾燥工程を5〜10回繰り返し、本例の装置では合計10〜20分程度の時間で5枚のマットを完全に乾燥させることができる。
【0041】
なお以上では、切換弁5の弁板58を一定の時間間隔として例えば30秒ごとに1/4回転づつ間欠回転させる運転方法について説明したが、これを一定の低速度として例えば30秒間に1/4回転、従って0.5回転/min で連続回転させる運転方法にしてもよい。
【0042】
その場合には、例えば弁室571 が全開になった後には、弁室571 が閉まりつつ弁室572 が開ていて行き、これらの2室に対応して、開口面361 及び362 の両方からこれらに対応するマット1の部分を通して熱風が通過することになり、熱風の通過量がそれぞれの弁室の開度に対応してマット1の2つの部分に分散されることになる。その結果、マットの両方の部分で予熱効果と加熱乾燥効果とが生ずると共に、それらの効果の比率が自然に推移して行き、回転切換運転の場合と同様に良好な加熱乾燥効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の発明においては、乾燥装置が所定の構成を備えた乾燥室とこの中で使用可能にされた台と排気手段とを有するので、乾燥されるべきマット状の対象物を台の上に乗せ、乾燥用空気が入れられる乾燥室内で、対象物を通過させてその底面から乾燥用空気を排出することにより、対象物を乾燥させることができる。
【0044】
即ち、台が、上方が開口面になっている空間部と対象物の底面を上方で支持可能な支持部とを備えているので、空間部における上方の開口面で対象物の底面を支持することができる。その結果、乾燥用空気を、対象物のうち底面が支持される開口面より上の表面から対象物内に侵入させ、底面を通過させて空間部内に流すことが可能になると共に、空間部と外部との導通を可能にする導通孔が設けられていて、更に、排気手段がこの導通孔を介して空間部の空気を排出可能にするように構成されているので、空間部に入った空気を排出することができ、結局、乾燥用空気を乾燥室内に入れて対象物を通過させて排出し、その間に対象物を乾燥させることができる。
【0045】
この場合、乾燥室には入れられた乾燥用空気が充満すると共に、対象物において乾燥用空気の空間部への通過部分になる底面から上の表面が充満した乾燥用空気にさらされているので、乾燥用空気が対象物の上面だけからではなく側面や端面からも対象物の内に侵入するため、これらの面を含み対象物の全体を良好に乾燥させることができる。即ち、マットレスの周囲をシールしてその面に乾燥用空気が当たらないようにした従来の乾燥装置では、その面の乾燥が不十分になるが、本発明の装置ではそのような不具合が解消されている。
【0046】
又、対象物の乾燥装置への着脱は、対象物を台の上方の開口面で支持できる支持部に乗せたり下ろしたりするだけでよいので、その作業は極めて簡単である。この場合、対象物の底面が開口面より小さいときには、開口面のうちの底面を除く面をシート状の適当なシール部材で覆うようにすればよい。そのような作業も簡単なものである。そして、シール部材の覆い位置を調整するだけで各種寸法の対象物を処理できるので、本発明の乾燥装置は各種寸法の対象物への適応性の良いものである。
【0047】
更に、空間部がほぼ同程度の大きさに複数に分割されていて、導通孔は分割されたそれぞれの空間部と外部とを導通させ、排気手段はそれぞれの空間部の空気を別々に排出可能にするので、例えば空間部が第1乃至第4空間部に4分割されている場合には、短い時間間隔で第1乃至第4空間部の空気を順次且つ繰り返し排出することができる。
【0048】
その結果、対象物のうちまず最初に第1空間部の開口面に対応する部分及びその近傍の第1部分が通過する乾燥用空気によって乾燥作用を受け、続いて第2部分以下第4部分が同様に乾燥作用を受け、そのようにして各部が順番に且つ繰り返し乾燥作用を受けることにより、乾燥用空気の供給量を少なくして効率的に速く対象物を乾燥させることができる。
【0049】
即ち、乾燥用空気は、対象物のうちの複数分の1、従って前記の例ではほぼ1/4の部分を流れればよいので、単位時間当たりの乾燥用空気の供給量及び乾燥のためのエネルギーの供給量を少なくすることができる。その結果、乾燥用空気の供給装置や排気手段等を小型化し、装置コストを低減させることができる。
【0050】
又、対象物を乾燥させるためには、乾燥用空気として、通常外気を加熱して例えば80〜90℃の高温低湿にした熱風を使用するが、熱風が対象物を通過するときに、熱風と対象物との間の熱交換を主体とした乾燥作用には一定の時間が必要である。この場合、本発明の乾燥装置によれば、対象物の分割された各部分に順番に乾燥用空気を通すことができるので、各部分には、それぞれ乾燥用空気が通過して他の部分を乾燥用空気が流れているときでも、流れていない各部分にも持続した熱交換による乾燥及び予熱効果が生じて、再び乾燥用空気が流れるまでの間に乾燥度が上がると共に予熱されて温度も上昇するので、乾燥効果が促進される。その結果、乾燥効率が良くなり、対象物全体の乾燥時間が短縮され、乾燥のための蒸気や電力からなるエネルギー消費を少なくすることができる。
【0051】
なお、対象物の各部分に乾燥用空気を切り換えて流すときには、空気を供給する送風機や空気を加熱する加熱器等を発停させる必要がなく、排気手段によって空気を供給する経路だけを切り換えればよいので、そのための操作は簡単で切換駆動のための電力もごく僅かである。
【0052】
請求項2の発明においては、台を乾燥室に出し入れ可能に形成された台車に設けているので、対象物の台の支持部への積み下ろしを乾燥室の外の広い所で行うことができ、その作業を容易化することができる。又、乾燥装置で当該対象物を乾燥させるとき以外のときには、乾燥室を他の種々の物の乾燥に使用でき、乾燥室の汎用性や稼働率を向上させることができる。この場合、乾燥室と台との間では、台の空間部の空気を排気手段によって乾燥室から外に排出するためのダクト又は管路だけが関係することになるので、この部分を着脱式にするだけで、容易に乾燥室に台を出し入れすることできる。
【0053】
請求項3の発明においては、排気手段として一体形成された切換弁を設けるので、複数の空間部の空気を排出するための装置構成を簡単にして設置スペースを小さし、乾燥装置における配置を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した乾燥装置の全体構成の一例を示し、図3のA−A方向の矢示図である。
【図2】上記乾燥装置の平面図である。
【図3】上記乾燥装置の側面状態を示し図2のB−B矢示図である。
【図4】上記乾燥装置の棚台部分の斜視図である。
【図5】上記乾燥装置の棚台とマットとの組合せ状態を示し、(a)は斜視図で(b)は平面図である。
【図6】上記乾燥装置に使用された切換弁の構造例を示し、(a)は縦断面を示し(b)のa−a矢示図で、(b)は横断面を示し(a)のb−b矢示図である。
【符号の説明】
1         マット(対象物)
1b        底面
2         乾燥室
3         棚台(台)
4         吸気系(排気手段)
5         切換弁(排気手段)
6         吸気ファン(排気手段)
31,311 〜314    空間部
32         上縁(支持部)
33         桟(支持部)
34         網材部分(支持部)
35,351 〜354    導通孔
36,361 〜364    開口面
41,411 〜414    吸気管(吸気系、排気手段)
42,421 〜424    縦ダクト(吸気系、排気手段)
43,431 〜434    下ピース(吸気系、排気手段)
44,441 〜444    下接続管(吸気系、排気手段)
45,451 〜454    上ピース(吸気系、排気手段)
46,461 〜464    上接続管(吸気系、排気手段)
47                  吸気管(吸気系、排気手段)

Claims (3)

  1. 通気性のあるマット状の対象物を乾燥用空気で乾燥可能にした乾燥装置において、
    前記乾燥用空気が入れられる乾燥室と、上方が開口面になっていてほぼ同程度の大きさに複数に分割されている空間部と前記対象物の底面を前記上方で支持可能な支持部と前記複数に分割された空間部のそれぞれと外部との導通を可能にする導通孔とを備えた台であって前記底面が前記支持部で支持されたときに前記底面のうちの少なくとも大部分が前記開口面に面するように形成され前記乾燥室内で使用可能にされた台と、前記それぞれの空間部の空気を前記導通孔を介して別々に排出可能にする排気手段と、を有することを特徴とする乾燥装置。
  2. 前記台は前記乾燥室に出し入れ可能に形成された台車に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記排気手段は一体として形成された切換弁を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の乾燥装置。
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