JPH0893745A - 突き当て部を備えた機械軸の製造方法 - Google Patents
突き当て部を備えた機械軸の製造方法Info
- Publication number
- JPH0893745A JPH0893745A JP25932894A JP25932894A JPH0893745A JP H0893745 A JPH0893745 A JP H0893745A JP 25932894 A JP25932894 A JP 25932894A JP 25932894 A JP25932894 A JP 25932894A JP H0893745 A JPH0893745 A JP H0893745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- welding
- shaft member
- machine shaft
- diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 素材の径を大きくすることなく、突き当て部
の軸方向面積を大きくして部品の機械軸への取り付け誤
差を小さくする。 【構成】 軸材2に中空部品5を嵌合して軸方向の位置
決めをする突き当て部を備えた機械軸の製造方法におい
て、軸材2の所定の位置決め部22の軸方向位置で、か
つ軸材2の外周に円周方向に等間隔の位置に、同時に溶
接により複数個の肉盛部6を設け、肉盛部6を切削加工
して突き当て部61を形成するものである。
の軸方向面積を大きくして部品の機械軸への取り付け誤
差を小さくする。 【構成】 軸材2に中空部品5を嵌合して軸方向の位置
決めをする突き当て部を備えた機械軸の製造方法におい
て、軸材2の所定の位置決め部22の軸方向位置で、か
つ軸材2の外周に円周方向に等間隔の位置に、同時に溶
接により複数個の肉盛部6を設け、肉盛部6を切削加工
して突き当て部61を形成するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空部品を軸方向の位
置決めして取りつけ突き当てる部を備えた機械軸の製造
方法に関する。
置決めして取りつけ突き当てる部を備えた機械軸の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機械軸の外周に中空状の部品を嵌
合し、位置決めして取り付ける場合、機械軸に段付部を
設けて、その段付部に部品を突き当てて位置決めしてい
る。機械軸に段付部を設ける場合、図4に一点鎖線で示
すように、素材1は軸材2の段付部21の径より大きい
円筒状の棒状材料とし、素材1から切削加工により切り
出す方法が一般的である。また、比較的径の小さい機械
軸では、所望する段付部の径より小さい径の円筒状の素
材の外周面の一部をカシメによって径方向に突出させて
段付部を形成する方法が開示されている(例えば、実開
昭52−47203号)。
合し、位置決めして取り付ける場合、機械軸に段付部を
設けて、その段付部に部品を突き当てて位置決めしてい
る。機械軸に段付部を設ける場合、図4に一点鎖線で示
すように、素材1は軸材2の段付部21の径より大きい
円筒状の棒状材料とし、素材1から切削加工により切り
出す方法が一般的である。また、比較的径の小さい機械
軸では、所望する段付部の径より小さい径の円筒状の素
材の外周面の一部をカシメによって径方向に突出させて
段付部を形成する方法が開示されている(例えば、実開
昭52−47203号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の従来
技術では、削り出す部分が多いため、素材の無駄になる
部分が多く、また加工工数も多いという問題があった。
後者の従来技術では、段付部は素材の外周面をカシメる
ことによって形成しているため、径方向に大きな形状を
形成することが難しく、段付部の軸方向面積が十分得ら
れない。したがって、機械軸に取り付ける部品をカシメ
によって形成した段付部に突き当てると、部品の段付部
との接触部分に段付部が食い込んで部品が変形し、部品
の機械軸への取付位置の誤差が大きくなるという欠点が
あった。本発明は、素材の径を大きくすることなく、突
き当て部の軸方向面積を大きくして部品の機械軸への取
り付け誤差を小さくすることを目的とするものである。
技術では、削り出す部分が多いため、素材の無駄になる
部分が多く、また加工工数も多いという問題があった。
後者の従来技術では、段付部は素材の外周面をカシメる
ことによって形成しているため、径方向に大きな形状を
形成することが難しく、段付部の軸方向面積が十分得ら
れない。したがって、機械軸に取り付ける部品をカシメ
によって形成した段付部に突き当てると、部品の段付部
との接触部分に段付部が食い込んで部品が変形し、部品
の機械軸への取付位置の誤差が大きくなるという欠点が
あった。本発明は、素材の径を大きくすることなく、突
き当て部の軸方向面積を大きくして部品の機械軸への取
り付け誤差を小さくすることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、軸材に中空部品を嵌合して軸方向の位置
決めをする突き当て部を備えた機械軸の製造方法におい
て、前記軸材の所定の位置決め部の軸方向位置で、かつ
前記軸材の外周に円周方向に等間隔の位置に、同時に溶
接により複数個の肉盛部を設け、前記肉盛部を切削加工
して前記突き当て部を形成するものである。また、前記
軸材を回転させながら前記肉盛部を形成するものであ
る。
め、本発明は、軸材に中空部品を嵌合して軸方向の位置
決めをする突き当て部を備えた機械軸の製造方法におい
て、前記軸材の所定の位置決め部の軸方向位置で、かつ
前記軸材の外周に円周方向に等間隔の位置に、同時に溶
接により複数個の肉盛部を設け、前記肉盛部を切削加工
して前記突き当て部を形成するものである。また、前記
軸材を回転させながら前記肉盛部を形成するものであ
る。
【0005】
【作用】上記手段により、軸材の外周に円周方向に等間
隔の位置に、溶接により複数個の肉盛部を設けて中空部
品の突き当て部を機械加工するので、素材の直径を小さ
くすることができ、かつ位置決めに必要な高さの突き当
て部を形成することができ、部品の機械軸への取り付け
誤差を小さくすることができる。また、短時間の溶接作
業で軸材の外周に円周方向に等間隔の位置に複数個の肉
盛部を形成するので、熱影響は少なく、熱歪みも大きく
なることはない。
隔の位置に、溶接により複数個の肉盛部を設けて中空部
品の突き当て部を機械加工するので、素材の直径を小さ
くすることができ、かつ位置決めに必要な高さの突き当
て部を形成することができ、部品の機械軸への取り付け
誤差を小さくすることができる。また、短時間の溶接作
業で軸材の外周に円周方向に等間隔の位置に複数個の肉
盛部を形成するので、熱影響は少なく、熱歪みも大きく
なることはない。
【0006】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。図1は本発明の実施例を示す側面図、図2(a)
は素材の側面図、(b)は加工状態を示す側面図であ
る。図において、1は棒状の素材、2は棒状の素材1を
段付部のない状態に加工した軸材である。このような軸
材2を、両センタ3、3’の間に支持し、2個の溶接ト
ーチ4を軸材2を挟むように軸材2の中心軸と同心の円
周上に等間隔に配置する。そして中空部品5を取りつけ
る軸方向位置の位置決め部22に溶接トーチ4を向け、
軸材2の外周に円周方向に等間隔の位置に同時にMIG
溶接により肉盛部6を形成する。次に軸材2を90度回
転して中心軸に対して対称の位置に肉盛りし、合計4個
の肉盛部6を形成する。実験では軸材2の直径は10m
m、溶接心線の径は2mm、溶接電流は30〜50A、
溶接時間は1〜1.5秒として、MIG溶接により直径
が約3mm、高さが約1.5mmの肉盛部5を形成し
た。次に、図2(c)に示すように、中空部品5を取り
つける位置の端部21の肉盛部60を切削加工して、突
き当て部61を形成する。次に、図1に示すように、中
空部品4を軸材2に嵌合させ、中空部品4の端面を突き
当て部61につき当て、位置決めする。なお、軸材2の
直径が20mm程度に大きい場合は、図3に示すよう
に、軸材2中心軸と同心の円周上で等間隔に4個の溶接
トーチ4を配置し、同時に4個の肉盛部6を形成するこ
とができる。更に軸材2の直径が大きい時は、溶接によ
り肉盛部6を形成しながら、軸材2を回転させ、肉盛部
6を軸材2の円周方向に長く伸ばしてもよい。上記実施
例では溶接トーチの数は2個および4個の場合について
説明したが、溶接トーチの数は2個または4個に限るも
のではなく、軸材の中心軸と同心の円周上で等間隔に配
置してあれば、2個または4個以外の複数個の溶接トー
チを設けて同時に溶接により肉盛部を形成してもよい。
このように、軸材2の外周に円周方向に等間隔の位置
に、溶接により肉盛部を設けて中空部品の突き当て部を
機械加工するので、素材の直径を小さくすることがで
き、かつ位置決めに必要な高さの突き当て部を形成する
ことができ、部品の機械軸への取り付け誤差を小さくす
ることができる。また、短時間の溶接作業で軸材の外周
に円周方向に等間隔の位置に肉盛部を形成するので、熱
影響は少なく、熱歪みも大きくなることはない。
する。図1は本発明の実施例を示す側面図、図2(a)
は素材の側面図、(b)は加工状態を示す側面図であ
る。図において、1は棒状の素材、2は棒状の素材1を
段付部のない状態に加工した軸材である。このような軸
材2を、両センタ3、3’の間に支持し、2個の溶接ト
ーチ4を軸材2を挟むように軸材2の中心軸と同心の円
周上に等間隔に配置する。そして中空部品5を取りつけ
る軸方向位置の位置決め部22に溶接トーチ4を向け、
軸材2の外周に円周方向に等間隔の位置に同時にMIG
溶接により肉盛部6を形成する。次に軸材2を90度回
転して中心軸に対して対称の位置に肉盛りし、合計4個
の肉盛部6を形成する。実験では軸材2の直径は10m
m、溶接心線の径は2mm、溶接電流は30〜50A、
溶接時間は1〜1.5秒として、MIG溶接により直径
が約3mm、高さが約1.5mmの肉盛部5を形成し
た。次に、図2(c)に示すように、中空部品5を取り
つける位置の端部21の肉盛部60を切削加工して、突
き当て部61を形成する。次に、図1に示すように、中
空部品4を軸材2に嵌合させ、中空部品4の端面を突き
当て部61につき当て、位置決めする。なお、軸材2の
直径が20mm程度に大きい場合は、図3に示すよう
に、軸材2中心軸と同心の円周上で等間隔に4個の溶接
トーチ4を配置し、同時に4個の肉盛部6を形成するこ
とができる。更に軸材2の直径が大きい時は、溶接によ
り肉盛部6を形成しながら、軸材2を回転させ、肉盛部
6を軸材2の円周方向に長く伸ばしてもよい。上記実施
例では溶接トーチの数は2個および4個の場合について
説明したが、溶接トーチの数は2個または4個に限るも
のではなく、軸材の中心軸と同心の円周上で等間隔に配
置してあれば、2個または4個以外の複数個の溶接トー
チを設けて同時に溶接により肉盛部を形成してもよい。
このように、軸材2の外周に円周方向に等間隔の位置
に、溶接により肉盛部を設けて中空部品の突き当て部を
機械加工するので、素材の直径を小さくすることがで
き、かつ位置決めに必要な高さの突き当て部を形成する
ことができ、部品の機械軸への取り付け誤差を小さくす
ることができる。また、短時間の溶接作業で軸材の外周
に円周方向に等間隔の位置に肉盛部を形成するので、熱
影響は少なく、熱歪みも大きくなることはない。
【0007】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、軸
材に嵌合する中空部品を位置決めする突き当て部を、軸
材の外周に円周方向に等間隔の位置に溶接の肉盛によっ
て形成するので、素材は段付部がない状態の直径のもの
でよく、素材の直径を小さくすることができ、かつ位置
決めに必要な高さを持つ突き当て部を形成することがで
き、確実に中空部品を位置決めすることができる効果が
ある。
材に嵌合する中空部品を位置決めする突き当て部を、軸
材の外周に円周方向に等間隔の位置に溶接の肉盛によっ
て形成するので、素材は段付部がない状態の直径のもの
でよく、素材の直径を小さくすることができ、かつ位置
決めに必要な高さを持つ突き当て部を形成することがで
き、確実に中空部品を位置決めすることができる効果が
ある。
【図1】 本発明の実施例を示す側面図である。
【図2】 本発明の実施例の加工状態を示す側面図であ
る。
る。
【図3】 本発明の他の実施例を示す正断面図である。
【図4】 従来例を示す側面図である。
1 素材、2 軸材、22 位置決め部、3、3’ セ
ンタ、4 溶接トーチ、5 中空部品、6 肉盛部、6
1 突き当て部
ンタ、4 溶接トーチ、5 中空部品、6 肉盛部、6
1 突き当て部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安部 晴雄 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内
Claims (2)
- 【請求項1】 軸材に中空部品を嵌合して軸方向の位置
決めをする突き当て部を備えた機械軸の製造方法におい
て、前記軸材の所定の位置決め部の軸方向位置で、かつ
前記軸材の外周に円周方向に等間隔の位置に、同時に溶
接により複数個の肉盛部を設け、前記肉盛部を切削加工
して前記突き当て部を形成することを特徴とする突き当
て部を備えた機械軸の製造方法。 - 【請求項2】 前記軸材を回転させながら前記肉盛部を
形成する請求項1記載の突き当て部を備えた機械軸の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25932894A JPH0893745A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 突き当て部を備えた機械軸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25932894A JPH0893745A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 突き当て部を備えた機械軸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0893745A true JPH0893745A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=17332572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25932894A Pending JPH0893745A (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | 突き当て部を備えた機械軸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0893745A (ja) |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP25932894A patent/JPH0893745A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3365976B2 (ja) | ハブディスクの成形方法及び同成形に用いる金属スピニングローラ | |
JPS6228128A (ja) | 楕円ギヤの製造法 | |
JPH0616964B2 (ja) | コイルの製作方法 | |
JPH0893745A (ja) | 突き当て部を備えた機械軸の製造方法 | |
JPH10257723A (ja) | ロータ及びその製造方法 | |
CA2134864A1 (en) | Alternator rotor and manufacturing method thereof | |
JPH09263314A (ja) | カーブコンベア用テーパーローラーの製作方法 | |
JPH0477126B2 (ja) | ||
KR100382858B1 (ko) | 용접 구조 | |
JPH02193545A (ja) | 回転電機の枠構造 | |
CN113399720A (zh) | 一种外机匣蜂窝环弧块铣加工夹具及方法 | |
JP3446913B2 (ja) | ヨークの加工方法 | |
JPH08196062A (ja) | 回転電機の固定子鉄心板の製造方法 | |
JP3303324B2 (ja) | 円盤組立体 | |
JP3027624B2 (ja) | 遠心鋳造用金型 | |
JPH09209900A (ja) | 羽根車の製造方法および羽根車 | |
JPH06186054A (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
EP0232552A2 (en) | Flywheel starter gear and method of making | |
JP3232917B2 (ja) | ダイヤフラム付鋼管柱 | |
JPH086768B2 (ja) | ドラムブレーキシューの製造方法 | |
JPH03169348A (ja) | 触媒コンバータの金属触媒担体およびその製造方法 | |
JPH0134535Y2 (ja) | ||
JPH0327312B2 (ja) | ||
JPH11123486A (ja) | 円筒形状部品の製造方法 | |
JPH0452167B2 (ja) |