JPH0893658A - ドライベーンポンプ - Google Patents

ドライベーンポンプ

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Publication number
JPH0893658A
JPH0893658A JP25411394A JP25411394A JPH0893658A JP H0893658 A JPH0893658 A JP H0893658A JP 25411394 A JP25411394 A JP 25411394A JP 25411394 A JP25411394 A JP 25411394A JP H0893658 A JPH0893658 A JP H0893658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
rotor
vane
peripheral surface
dry
Prior art date
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Pending
Application number
JP25411394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Asano
健二 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Piston Ring Co Ltd filed Critical Nippon Piston Ring Co Ltd
Priority to JP25411394A priority Critical patent/JPH0893658A/ja
Publication of JPH0893658A publication Critical patent/JPH0893658A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/08Rotary pistons
    • F01C21/0809Construction of vanes or vane holders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】無電解Ni−Pメッキ被膜により水分その他に
起因する部材の腐食を防止すると共に、各部品の寸法制
度を保つことである。 【構成】センターハウジングCの内周面C1 と、ロータ
ーAと対向するフロントハウジングD及びリアハウジン
グBの内側面D1 ,B1 に、夫々Hv700の無電解N
i−Pによるメッキ被膜を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライベーンポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来ドライベーンポンプは、金属材から
なるローター及びハウジングを、夫々約20μ程度の微
小クリアランスを保持して組み立てることにより、無潤
滑状態での金属接触を起こすことなくポンプ機能を保っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記せるよう
に金属材の地肌のまま組み立てられる場合が多かったた
め、ハウジング内への水分その他の侵入により各部材が
腐食することがあり、該腐食により粗大化した金属粒子
が前述の微小なクリアランスを埋めてローターの回転を
阻害するという不都合が頻繁に起こっていた。なお、ハ
ウジング内面にメッキ処理を施し、ローターをステンレ
ス鋼にすることにより上記不都合を解決することもでき
るが、ステンレス鋼でのローター製作は極めて困難でコ
スト高をきたすという問題点がある。また、ローターに
メッキ処理する方法もあるが、通常の電解メッキでは電
流密度の不均一により寸法精度が保てないという問題が
あった。
【0004】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、無電解Ni−Pメッキ被膜により水分その他に起因
する部材の腐食を防止すると共に、各部品の寸法精度を
保つことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、筒状の内周面を有する
センターハウジングの両端にフロントハウジングとリア
ハウジングが固着され、上記センターハウジング内に
は、センターハウジング内周面とフロントハウジング及
びリアハウジングの側面と夫々微小クリアランスを保持
して回転自在にローターが収納され、該ローターにはベ
ーン溝が形成されると共に、該溝内に摺動自在にベーン
を収容し、該ベーンが上記ローターの回転に伴って出没
すると共に、該ベーンの突出部分が上記センターハウジ
ングの内周面とフロントハウジング及びリアハウジング
の側面に摺接するドライベーンポンプにおいて、前記セ
ンターハウジング、フロントハウジング、リアハウジン
グ及びローターを鉄系材にて形成すると共に、センター
ハウジングの内周面と、ローターの外周面及び両側面
と、該ローターと対向するフロントハウジング及びリア
ハウジングの側面と、ベーン溝に、夫々Hv600乃至
800の無電解Ni−Pによるメッキ被膜を施すことで
ある。
【0006】さらに、ベーンをカーボン材にて形成する
ことである。
【0007】そして、上記Ni−Pによるメッキ被膜
を、ニッケル98%乃至88%に対して燐を2%乃至1
2%の割合で含有してなり、その被膜硬さをHv600
乃至800とすると共に、被膜厚さを5μ乃至15μと
し、かつメッキ仕上粗さを2μ乃至8μとすることであ
る。
【0008】
【作用】上記技術的手段により、ローターは、センター
ハウジングの内周面、リアハウジング及びフロントハウ
ジングの夫々の内側面(ローターと対向する面)との間
に調整された微小なクリアランスを保ち、リアハウジン
グ,センターハウジング,フロントハウジングと相対す
ると共に、ベーンを拘束し、センターハウジングの内周
面、リアハウジング及びフロントハウジングの夫々の内
側面(ローターと対向する面)に夫々設けた無電解Ni
−Pめっき被膜により、水分等の侵入で生ずる腐食が防
止される。また、無電解Ni−Pめっきにより寸法精度
も保てる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
すると、筒状の内周面を有するセンターハウジングCの
両端にフロントハウジングDとリアハウジングBが固着
され、上記センターハウジングC内には、ローター外周
面A1 とセンターハウジング内周面C1 との間、そして
ローター両側面A2 ,A3 とフロントハウジング内側面
D1 及びリアハウジング内側面B1 との間に、夫々微小
クリアランス1,2,3を保持して回転自在に側面形状
真円状のローターAが偏心して収納され、該ローターA
には複数のベーン溝F…が夫々ローター中心軸方向に向
けて形成されると共に、該溝F…内にはベーン両側面E
2 ,E3 とベーン溝Fとの間に微小クリアランス4を保
持して摺動自在かつ出没自在にベーンE…を収容し、該
ベーンEが上記ローターAの回転に伴って出没すると共
に、該ベーンEの突出部分E1が前記センターハウジン
グCの内周面C1 とベーン両側面E2 ,E3 が前記フロ
ントハウジングD及びリアハウジングBの内側面D1 ,
B1 に摺接するものであり、上記センターハウジング内
周面C1 と、ローターAと対向するフロントハウジング
内側面D1 及びリアハウジング内側面B1 に夫々メッキ
被膜を施して構成されている。尚、図中G,Gは、ころ
がり玉軸受け、Iは駆動軸を示す。
【0010】また、図示例は本発明の対象とするドライ
ベーンポンプの一実施例を示したにすぎず、何等この構
造に限定されるものではなく、他の一般周知の構造のベ
ーンポンプを対象とすることが可能なことはいうまでも
ない。
【0011】さらに、上記各ベーンE…は、夫々背圧室
Hからの背圧により、あるいは該室H内に配される弾性
流体等によって、常時センターハウジング内周面C1 方
向に向けて突出部分E1 を付勢せしめると共に、該内周
面C1 に突出部分E1 が押圧されているものである。な
お、上記ベーンE及びベーン溝Fの配設数は任意であり
適宜変更可能である。
【0012】メッキ被膜は、HV600乃至800とす
る無電解Ni(ニッケル)−P(燐)めっきで、上記各
内周面1,2,3に所望厚さ、例えば3μ乃至10μ程
度の厚さに被膜してなり、また、この場合のメッキ粗さ
は、10μ乃至12μ(研磨仕上げ粗さ3μ乃至6μ)
である。
【0013】被膜硬さは、HV600より低い場合では
耐摩耗性が充分でなく、HV800より高い場合ではめ
っき層が脆くなり剥離しやすいものであり、好ましくは
HV650乃至750の範囲で、最も好ましくはHV7
00である。また、被膜厚さが5μよりも薄いと長期間
の耐摩耗が不充分であり、15μよりも厚いと不経済で
あり、特に好ましくは10μである。また、メッキ粗さ
が2μよりも細かいと不経済であり、8μよりも細かい
となじみ性がよくないものとなる。
【0014】そして、上記メッキ被膜におけるP(燐)
の含有量は、Ni(ニッケル)98%乃至88%に対し
て、2%乃至12%含まれるものとし、熱処理によりめ
っき層の硬度は上昇し、耐摩耗性が向上し、2%よりも
少ないと所望の耐摩耗性向上効果が得られず、12%よ
りも多いと硬度は上昇するがめっきが脆くなる。好まし
くは、Ni96%乃至90%に対して、4%乃至10%
で、特に好ましくはNi6〜8%に対して94〜92%
含まれるものとする。
【0015】また、メッキ被膜する箇所を、ローター外
周面A1 及び両側面A2 ,A3 と、ベーン溝F…の内周
面に施すものとしてもよい。
【0016】さらに、センターハウジング内周面C1 ,
フロントハウジング内側面D1 ,リアハウジング内側面
B1 ,ローター外周面A1 及び両側面A2 ,A3 、そし
てベーン溝Fの両側面E2 ,E3 の夫々にメッキ被膜を
施すものとしてもよい。
【0017】さらに、上記各実施例において、ベーンE
をカーボン材にて形成するものとしてもよく、これによ
り腐食防止の効果が得られ、ローターの回転を阻害する
不都合もなくなるという目的を別途達成し得る。
【0018】また、上記ベーンEの硬さ(ショアー)
は、55乃至100が好ましく、55よりも低い場合は
耐摩耗性が不充分で、100よりも高い場合は不経済で
あり、特に好ましくは75である.
【0019】上記本実施例の製品によれば、塩水噴霧試
験において、100時間でも赤錆の発生が認められなか
った。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記構成とすることにより、
無電解Ni−Pメッキ被膜により水分その他に起因する
部材の腐食を防止すると共に、各部品の寸法制度を保つ
ことの可能なドライベーンポンプが提供できる。
【0021】即ち、従来問題とされていたハウジング内
への水分その他の侵入により各部材が腐食し、該腐食に
より粗大化した金属粒子が前述の微小なクリアランスを
埋めてローターの回転を阻害するという不都合もなくな
る。
【0022】また、夫々Hv600乃至800の無電解
Ni−Pによるメッキ被膜を施すと共に、ベーンをカー
ボン材により形成することにより、メッキ被膜とカーボ
ン材からなるベーンとの接触部分の摩擦係数が低く、回
転抵抗が低くなる。
【0023】また、無電解メッキでローターにメッキ処
理するものであるため、電解メッキのような電流密度の
不均一による寸法精度が保てないという問題もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ドライベーンポンプの縦断側面図
【図2】縦断正面図
【符号の説明】
A:ローター A1 :外周面 A2 ,A3:両側面 B:リアハウジング B1 :内側面 C:センターハウジング C1 :内周面 D:フロントハウジング D1 :内側面 E:ベーン E1 :突出部分 E2 ,E3 :両側面 F:ベーン溝 1,2,3,4:微小クリ
アランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の内周面を有するセンターハウジング
    の両端にフロントハウジングとリアハウジングが固着さ
    れ、上記センターハウジング内には、センターハウジン
    グ内周面とフロントハウジング及びリアハウジングの側
    面と夫々微小クリアランスを保持して回転自在にロータ
    ーが収納され、該ローターにはベーン溝が形成されると
    共に、該溝内に摺動自在にベーンを収容し、該ベーンが
    上記ローターの回転に伴って出没すると共に、該ベーン
    の突出部分が上記センターハウジングの内周面とフロン
    トハウジング及びリアハウジングの側面に摺接するドラ
    イベーンポンプにおいて、前記センターハウジング、フ
    ロントハウジング、リアハウジング及びローターを鉄系
    材にて形成すると共に、センターハウジングの内周面
    と、ローターの外周面及び両側面と、該ローターと対向
    するフロントハウジング及びリアハウジングの側面と、
    ベーン溝に、夫々Hv600乃至800の無電解Ni−
    Pによるメッキ被膜を施したことを特徴とするドライベ
    ーンポンプ。
  2. 【請求項2】ベーンがカーボン材にて形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のドライベーンポンプ。
  3. 【請求項3】Ni−Pによるメッキ被膜は、ニッケル9
    8%乃至88%に対して燐が2%乃至12%の割合で含
    有されてなり、その被膜硬さをHv600乃至800と
    すると共に、被膜厚さを5μ乃至15μとし、かつメッ
    キ仕上粗さを2μ乃至8μとしたことを特徴とする請求
    項1又は2記載のドライベーンポンプ。
JP25411394A 1994-09-26 1994-09-26 ドライベーンポンプ Pending JPH0893658A (ja)

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ID=17260411

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111460A1 (ja) * 2003-06-11 2004-12-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ベーンロータリ型空気ポンプ
WO2006013761A1 (ja) * 2004-08-02 2006-02-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. ベーンロータリ型空気ポンプ

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