JP2521990Y2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JP2521990Y2
JP2521990Y2 JP1990026745U JP2674590U JP2521990Y2 JP 2521990 Y2 JP2521990 Y2 JP 2521990Y2 JP 1990026745 U JP1990026745 U JP 1990026745U JP 2674590 U JP2674590 U JP 2674590U JP 2521990 Y2 JP2521990 Y2 JP 2521990Y2
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JP
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fuel injection
injection pump
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self
fluxing alloy
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信義 中山
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は燃料噴射ポンプに関するものである。
(従来の技術) メタノールエンジン用の燃料噴射ポンプにおいて、プ
ランジャ寿命を向上するために、実開昭60−118372号公
報には、プランジャに反応性イオンプレーティングによ
ってTiN皮膜を形成する先行技術が開示されている。
(考案が解決しようとする課題) そこで本考案者等は上記TiN皮膜について検討した
が、上記TiN皮膜を採用した場合、軸受鋼製プランジャ
よりも耐焼付性が良好であるため初期なじみ性は改善さ
れるものの、使用時間の経過に伴ってTiNに微細な(数1
0ミクロンオーダの)剥離を生じ、この結果、比較的短
時間内にプランジャ母材の露出を生じて焼付等の不具合
が発生し、充分な耐久性が得られないことを確認した。
この考案は上記した従来の欠点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、初期なじみ性を確保し
つつも、さらに充分な使用寿命を得ることの可能な燃料
噴射ポンプを提供することにある。
(課題を解決するための手段) そこで第1請求項記載の燃料噴射ポンプでは、リード
部と軸部とを有するプランジャをバレル内に揺動自在に
配置して成る燃料噴射ポンプにおいて、上記プランジャ
の少なくともリード部は、プランジャ母材上に自溶性合
金層を形成し、さらにその上に上記自溶性合金よりも高
硬度で薄肉のTiNより成るセラミック層を形成している
ことを特徴としている。
また第2請求項記載の燃料噴射ポンプでは、上記プラ
ンジャの軸部は、母材上に自溶性合金層を形成すること
なくTiNより成るセラミック層が形成されていることを
特徴としている。
(作用) 上記第1請求項記載の燃料噴射ポンプでは、初期なじ
み性を改善するための高硬度TiN層に剥離が生じたとし
ても、その下層に揺動性の良好な自溶性合金が存するの
で、焼付が生じるには至らず、これによりポンプ寿命を
向上することが可能になる。
また第2請求項記載の燃料噴射ポンプでは、摺動条件
の厳しいリード部のみに自溶性合金を使用し、そうでな
い軸部では自溶性合金を使用しないことから、ポンプ寿
命を確保しながらも、製造コストを低減し得る。
(実施例) 次にこの考案の燃料噴射ポンプの具体的な実施例につ
いて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
第1図において、1はバレルであって、このバレル1
内にプランジャ2が往復摺動自在に配置されている。こ
のバレル1は窒化鋼製のものであり、またプランジャ2
は、軸部3とリード部4とを有するものである。なお同
図において、5は注油溝、6はドレン溝、7は圧力室、
8は給排穴をそれぞれ示している。
そして上記プランジャ2は、軸受鋼製のプランジャ母
材10の周囲に、Ni−Cr系の自溶性合金層11をプラズマ溶
射法によって形成し、さらにその周囲にイオンプレーテ
ィング法によってTiN層12を形成することによって構成
されている。
上記TiN層12は、自溶性合金層11よりも薄肉である
が、超高硬度であるために良好な耐焼付性を有し、これ
によりバレル1の内面との初期なじみ性が改善される。
またもし仮に、このTiN層12が剥離したとしても、その
下側に存する自溶性合金層11は、軸受鋼製母材10よりも
高硬度で耐摩耗性が良好であるため、従来のように焼付
が生じるには至らず、この結果、プランジャ2の耐久性
を向上し得ることになる。
第2図に変更例を示すが、これは自溶性合金層11をプ
ランジャ2のリード部4にのみ形成し、軸部3には軸受
鋼製母材10の上に直接的にTiN層12を形成してある点に
おいて第1図の実施例と異なっている。なお他の構造は
第1図のものと略同様であるため、同一部分を同一符号
にて示して、その説明を省略する。この実施例は、軸部
3に潤滑油を供給していて潤滑性が改善されている場合
に、特に好適であるが、前記実施例と略同様にプランジ
ャの寿命向上を図ることが可能である。そしてこの実施
例の場合、特に必要な部分にのみ自溶性合金層11を形成
するようにしていることから、第1図の場合に比較して
製造コストを低減することが可能である。
以上にこの考案の燃料噴射ポンプの具体的な実施例の
説明をしたが、この考案の燃料噴射ポンプは上記実施例
に限定されるものではなく、例えばTiN層12をイオンプ
レーティング法以外の方法で形成してもよい。なお自溶
性合金層11は、溶射以外の方法によって形成し得るのは
もちろんである。
(考案の効果) 上記のように第1請求項記載の燃料噴射ポンプでは、
初期なじみ性を改善するためのTiN層が剥離したとして
も、その下層に揺動性の良好な自溶性合金が存するの
で、焼付が生じるには至らず、これにより充分なポンプ
寿命を得ることが可能になる。
また第2請求項記載の燃料噴射ポンプでは、揺動条件
の厳しいリード部のみに自溶性合金を使用し、そうでな
い軸部では自溶性合金を使用しないことから、ポンプ寿
命を確保しながらも、製造コストを低減することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の燃料噴射ポンプの第1実施例の中央
縦断面図、第2図はその第2実施例の中央縦断面図であ
る。 1……バレル、2……プランジャ、3……軸部、4……
リード部、10……プランジャ母材、11……自溶性合金
層、12……TiN層(セラミック層)。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リード部と軸部とを有するプランジャをバ
    レル内に摺動自在に配置して成る燃料噴射ポンプにおい
    て、上記プランジャの少なくともリード部には、プラン
    ジャ母材上に自溶性合金層を形成し、さらにその上に上
    記自溶性合金よりも高硬度で薄肉のTiNより成るセラミ
    ック層を形成していることを特徴とする燃料噴射ポン
    プ。
  2. 【請求項2】上記プランジャの軸部は、母材上に自溶性
    合金層を形成することなくTiNより成るセラミック層が
    形成されていることを特徴とする第1請求項記載の燃料
    噴射ポンプ。
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JPH0735763B2 (ja) * 1987-05-27 1995-04-19 株式会社日立製作所 耐衝撃性・耐摩耗性に優れた電磁式燃料噴射弁

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