JPH0893220A - 矩形開口を有するコンクリート壁の施工方法およびそれに 用いる型枠補助部材 - Google Patents

矩形開口を有するコンクリート壁の施工方法およびそれに 用いる型枠補助部材

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JPH0893220A
JPH0893220A JP25476994A JP25476994A JPH0893220A JP H0893220 A JPH0893220 A JP H0893220A JP 25476994 A JP25476994 A JP 25476994A JP 25476994 A JP25476994 A JP 25476994A JP H0893220 A JPH0893220 A JP H0893220A
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JP
Japan
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rectangular opening
concrete
window
corner
concrete wall
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JP25476994A
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Inventor
Mitsuo Oda
満朗 小田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は上記交差配筋W2と併用してまたは併
用せず窓開口等のコンクリート製矩形開口の隅角部から
の亀裂を完全に防止することができる製造方法およびそ
れに用いる型枠補助部材を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、窓開口の隅角部を断面円弧形状に形
成すれば、コンクリート収縮時の応力が一点に集中せ
ず、分散して亀裂が入りにくいことに着目してなされた
もので、コンクリート壁のコンクリート打設と同時にそ
の一部に矩形開口を形成するにあたり、型枠2の所定箇
所に形成される上記矩形開口Oに相応する窓型枠3の各
隅角部30の外側を覆うように、棒状部材1の断面円形
の周囲一部10を中心軸に沿って長手方向に切り欠い
て、その切り欠き部10を介して棒状部材1を取り付
け、該窓型枠3とその他の型枠2とにより矩形開口Oを
有するコンクリート壁Wを成形し、矩形開口Oの各隅角
部が断面円弧状空隙Sを形成するように施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】鉄筋コンクリートまたはモルタル
造りの窓開口の4隅角部から周囲に広がって形成される
ヘアクラック等の亀裂を防止することができるコンクリ
ート壁の施工方法およびそれに用いる型枠補助部材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリートまたはモルタル造りの
窓開口はコンクリートの乾燥とともに4隅角部に応力が
集中してそこから周囲に広がって形成される亀裂が入り
易い。そのため、図5に示すように、開口を取り巻く鉄
筋W1に4隅角部外側に交差する鉄筋W2を配し、亀裂
の形成を防止しようとする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、亀裂を
完全に防止することは困難であり、亀裂からの雨水の侵
入を避けるために、モルタルまたはシリコーン等の補修
剤を亀裂へ注入することにより補修を行うようにしてい
る。そこで、本発明は上記交差配筋W2と併用してまた
は併用せず、窓開口等のコンクリート製矩形開口の隅角
部からの亀裂を完全に防止することができる施工方法お
よびそれに用いる型枠補助部材を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、窓開口の隅角
部を断面円弧形状に形成すれば、コンクリート収縮時の
応力が一点に集中せず、分散して亀裂が入りにくいこと
に着目してなされたもので、第1の方法は、コンクリー
ト壁のコンクリート打設と同時にその一部に窓用矩形開
口を形成するにあたり、型枠2の所定箇所に組み立てら
れる矩形開口Oに相応する窓型枠3の各隅角部30の外
側を覆うように、断面円形の棒状部材の周囲一部を中心
軸に沿って長手方向に切り欠いた補助部材1を、その切
り欠き部10を介して取り付け、該窓型枠3とその他の
型枠2とにより矩形開口Oを有するコンクリート壁Wを
成形し、矩形開口Oの各隅角部がその見込み方向に延び
る断面円弧状空隙Sを形成するように施工するととも
に、その隅角部の空隙Sに上記棒状部材1が内挿された
状態で、上記窓型枠3を取り外し、該矩形開口Oを形成
することを特徴とするものである。第2の方法は、コン
クリート壁のコンクリート打設と同時にその一部に窓用
矩形開口を形成するにあたり、型枠2の所定箇所に形成
される上記矩形開口Oに相応する窓型枠3の各隅角部3
0の外側を覆うように、断面円形の棒状部材1の周囲一
部を中心軸に沿って長手方向に切り欠いた補助部材1
を、その切り欠き部10を介して取り付け、該窓型枠3
とその他の型枠2とにより矩形開口Oを有するコンクリ
ート壁Wを成形し、矩形開口Oの各隅角部が見込み方向
に延びる断面円弧状空隙Sを形成するように施工すると
ともに、上記棒状部材1を上記矩形開口Oの隅角部から
内型枠3とともに取り外し、上記棒状部材によって形成
された隅角部の断面円弧状空隙Sをモルタル等にて埋
め、該矩形開口Oを形成することを特徴とする。前者の
方法においては、断面円形の周囲一部を中心軸に沿って
長手方向に切り欠いて形成される棒状部材は、コンクリ
ート壁に埋設させるため、コンクリートとの接着性に富
む無機材料からなるのが好ましい。しかしながら、コン
クリート製矩形開口の形状および寸法に応じて加工し、
それに沿うように屈曲して棒状部材を現場で調整するた
めには天然ゴム、合成ゴムなどのエラストマーを用いて
棒状部材を製造するのが好ましい。
【0005】
【作用】本発明によれば、コンクリート壁の矩形開口を
形成する内型枠の各隅角部に所定の棒状部材をその切り
欠き部を介して取り付け、その状態で通常のコンクリー
ト打設を行うことにより、コンクリート壁の矩形開口の
各隅角部は断面円弧状に形成されるため、コンクリート
の硬化収縮に伴う応力は円弧状端部に分散することにな
る。
【0006】
【実施例】図1はコンクリート壁を形成するための型枠
構成を示す立面図で、図2はその要部拡大図で、図4は
そのA−A線断面図である。他方、図3はその矩形開口
の内型枠の詳細を示す斜視図である。図面に示すよう
に、コンクリート壁Wを形成する型枠2はせき板21お
よび桟22で構成され、バニルパイプ23で対向する内
側面を指示されて間隔を保持される一方、矩形開口Oを
形成する窓型枠3はせき板31と桟32とで構成され、
セパレータ33で間隔を保持され、全体として横ばた4
および縦ばた5を両ネジボルト6にて締め付けることに
より組み立てられる。
【0007】窓型枠3は、通常、内側に段差を設けるた
めの面木34が付設されるため、その隅角部30−1〜
4に沿ってその外側に屈曲して断面円弧状空隙Sを形成
する棒状部材1が例えばクギ打ちにより取り付けられ
る。図面においては左上下隅角部30−1〜4では棒状
部材1は断面円形の周囲90度部を中心軸に沿って長手
方向に切り欠いて形成されている。
【0008】この棒状部材1は、その切り欠き部10を
上記矩形開口に相応する窓型枠3の各隅角部外側を覆う
ように屈曲して取り付け、そこでコンクリートを型枠内
に打設すると、コンクリート壁の矩形開口Oはその4隅
角部30−1〜4は棒状部材1により270度の断面円
弧状に形成されることになる。
【0009】この棒状部材1は周囲コンクリートとの接
着性に優れる場合はそのまま残し、その開口Oに内枠を
はめ込んで窓が形成できる。その際には棒状部材1から
コンクリート側にアンカー部材を突出させるのがよい。
棒状部材1をゴム、硬質スポンジなどのエラストマーか
ら構成した場合は型枠とともに取外し、取外し後の各隅
角部に形成される空隙にモルタル等を埋め込むようにす
るか、または棒状部材とコンクリートとの界面に接着剤
を充填して残すようにしてもよい。
【0010】なお、図示しなかったが、矩形開口に沿っ
て配設される鉄筋に隅角部で交差する鉄筋を配して上記
断面円弧状の空隙との相乗効果を求めるようにしてもよ
い。
【0011】
【発明の効果】本発明の施工方法によれば、従来の型枠
の所要箇所に補助部材を取り付けることにより、コンク
リート壁の矩形開口隅角部からの亀裂の発生が抑制され
るので、施工後の補修の必要がなく、建物の補修ランニ
ングコストを低減することができる。また、棒状部材は
エラストマーなどの加工性に優れるものであれば、長尺
物を適宜現場で切断加工して使用することができるの
で、型枠組によるコンクリート建造に適するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により矩形開口を有するコンクリート
壁を形成するための型枠構成を示す立面図である。
【図2】 その要部拡大図である。
【図3】 その矩形開口の内型枠の詳細を示す斜視図で
ある。
【図4】 図2のA−A線断面図である。
【図5】 従来の窓開口の配筋状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 型枠補助棒状部材 10 切り欠き部 2 型枠 3 窓型枠 30 隅角部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート壁のコンクリート打設と同
    時にその一部に窓用矩形開口を形成するにあたり、型枠
    2の所定箇所に組み立てられる矩形開口Oに相応する窓
    型枠3の各隅角部30の外側を覆うように、断面円形の
    棒状部材の周囲一部を中心軸に沿って長手方向に切り欠
    いた補助部材1を、その切り欠き部10を介して取り付
    け、該窓型枠3とその他の型枠2とにより矩形開口Oを
    有するコンクリート壁Wを成形し、矩形開口Oの各隅角
    部がその見込み方向に延びる断面円弧状空隙Sを形成す
    るように施工するとともに、その隅角部の空隙Sに上記
    棒状部材1が内挿された状態で、上記窓型枠3を取り外
    し、該矩形開口Oを形成することを特徴とする矩形開口
    を有するコンクリート壁の施工方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート壁のコンクリート打設と同
    時にその一部に窓用矩形開口を形成するにあたり、型枠
    2の所定箇所に形成される上記矩形開口Oに相応する窓
    型枠3の各隅角部30の外側を覆うように、断面円形の
    棒状部材1の周囲一部を中心軸に沿って長手方向に切り
    欠いた補助部材1を、その切り欠き部10を介して取り
    付け、該窓型枠3とその他の型枠2とにより矩形開口O
    を有するコンクリート壁Wを成形し、矩形開口Oの各隅
    角部が見込み方向に延びる断面円弧状空隙Sを形成する
    ように施工するとともに、上記棒状部材1を上記矩形開
    口Oの隅角部から内型枠3とともに取り外し、上記棒状
    部材によって形成された隅角部の断面円弧状空隙Sをモ
    ルタル等にて埋め、該矩形開口Oを形成することを特徴
    とする矩形開口を有するコンクリート壁の施工方法。
  3. 【請求項3】 断面円形の周囲一部を中心軸に沿って長
    手方向に切り欠いた棒状部材であって、屈曲性および加
    工性に優れたエラストマーまたはコンクリートとの接着
    性に富む無機材料からなり、コンクリート壁に矩形開口
    を形成する内型枠の隅角部にそこを覆うように取り付け
    られる型枠補助部材。
JP25476994A 1994-09-22 1994-09-22 矩形開口を有するコンクリート壁の施工方法およびそれに 用いる型枠補助部材 Pending JPH0893220A (ja)

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JP25476994A Pending JPH0893220A (ja) 1994-09-22 1994-09-22 矩形開口を有するコンクリート壁の施工方法およびそれに 用いる型枠補助部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8726600B1 (en) * 2010-07-08 2014-05-20 Paul W. Schmitz Concrete crack inhibiting device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8726600B1 (en) * 2010-07-08 2014-05-20 Paul W. Schmitz Concrete crack inhibiting device

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