JPH0892841A - ガラス繊維織物およびこれを用いた積層板 - Google Patents
ガラス繊維織物およびこれを用いた積層板Info
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- JPH0892841A JPH0892841A JP6227555A JP22755594A JPH0892841A JP H0892841 A JPH0892841 A JP H0892841A JP 6227555 A JP6227555 A JP 6227555A JP 22755594 A JP22755594 A JP 22755594A JP H0892841 A JPH0892841 A JP H0892841A
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- Japan
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- H05K1/0213—Electrical arrangements not otherwise provided for
- H05K1/0216—Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
- H05K1/0218—Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference by printed shielding conductors, ground planes or power plane
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- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/0353—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
- H05K1/0366—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics
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- Woven Fabrics (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シールド機能を有する多層配線基板の作製が容
易であり、かつ薄板化に対応できるガラス繊維織物およ
びこれを用いた積層板を提供する。 【構成】(1) タテ糸およびヨコ糸の一部が金属線に置き
換えられ、該金属線が交差部で接触するように織り込ま
れたガラス繊維織物、(2) 金属線が銅線である前記(1)
のガラス繊維織物および(3) 前記(1) または(2) のガラ
ス繊維織物を少なくとも１枚使用した積層板。 【効果】本発明のガラス繊維織物によれば、多層板を作
製する煩雑な工程を経ずに両面銅張り板を作製する工程
だけで、積層板内層に導電性層を導入することが可能と
なる。また本発明の積層板は内層銅箔を必要とせず、ガ
ラス繊維織物の厚みだけの範囲で多層板の機能を有する
ため、積層板の薄板化が促進できる。
易であり、かつ薄板化に対応できるガラス繊維織物およ
びこれを用いた積層板を提供する。 【構成】(1) タテ糸およびヨコ糸の一部が金属線に置き
換えられ、該金属線が交差部で接触するように織り込ま
れたガラス繊維織物、(2) 金属線が銅線である前記(1)
のガラス繊維織物および(3) 前記(1) または(2) のガラ
ス繊維織物を少なくとも１枚使用した積層板。 【効果】本発明のガラス繊維織物によれば、多層板を作
製する煩雑な工程を経ずに両面銅張り板を作製する工程
だけで、積層板内層に導電性層を導入することが可能と
なる。また本発明の積層板は内層銅箔を必要とせず、ガ
ラス繊維織物の厚みだけの範囲で多層板の機能を有する
ため、積層板の薄板化が促進できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はガラス繊維織物およびこ
れを用いた積層板に関し、さらに詳しくは電子・電気分
野で使用される多層配線基板用積層板に好適に用いるこ
とができるガラス繊維織物およびこれを用いた積層板に
関するものである。
れを用いた積層板に関し、さらに詳しくは電子・電気分
野で使用される多層配線基板用積層板に好適に用いるこ
とができるガラス繊維織物およびこれを用いた積層板に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近、著しく普及している多層配線基板
の特徴の１つとして、該基板内に接地面またはシールド
面を組込めることが挙げられる。これらの面は、通常、
接触してはならない部分にエッチングによってクリアラ
ンスホールを作った銅だけの面であり、各種の微妙な回
路間の雑音障害やクロストークを最小とするための電気
的減結合として役立っており、また多層板内のある一部
の回路または多層板全体を内部または外部の干渉から保
護するためのシールドとして使用されている。高密度実
装が進むにつれて、このシールドの効果はますます重要
となっていきている。しかしながら、従来の多層配線基
板の製造法では、接地面またはシールド面の作製にあた
ってエッチング等の煩雑な作業が必要となるため、コス
ト高はやむを得ないものとなっている。また、最近の薄
板化の傾向により、基板内層にある銅の厚みも薄板化の
障害になるとして問題となってきている。
の特徴の１つとして、該基板内に接地面またはシールド
面を組込めることが挙げられる。これらの面は、通常、
接触してはならない部分にエッチングによってクリアラ
ンスホールを作った銅だけの面であり、各種の微妙な回
路間の雑音障害やクロストークを最小とするための電気
的減結合として役立っており、また多層板内のある一部
の回路または多層板全体を内部または外部の干渉から保
護するためのシールドとして使用されている。高密度実
装が進むにつれて、このシールドの効果はますます重要
となっていきている。しかしながら、従来の多層配線基
板の製造法では、接地面またはシールド面の作製にあた
ってエッチング等の煩雑な作業が必要となるため、コス
ト高はやむを得ないものとなっている。また、最近の薄
板化の傾向により、基板内層にある銅の厚みも薄板化の
障害になるとして問題となってきている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題を解決し、シールド機能を有する接地面
またはシールド面を組込んだ多層配線基板の作製が容易
であり、かつ薄板化に対応できるガラス繊維織物および
これを用いた積層板を提供することにある。
従来技術の問題を解決し、シールド機能を有する接地面
またはシールド面を組込んだ多層配線基板の作製が容易
であり、かつ薄板化に対応できるガラス繊維織物および
これを用いた積層板を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本願で特許請求される発
明は以下のとおりである。 （１）タテ糸およびヨコ糸の一部が金属線に置き換えら
れ、該金属線が交差部で接触するように織り込まれてい
ることを特徴とするガラス繊維織物。 （２）金属線が銅線であることを特徴とする前記（１）
のガラス繊維織物。 （３）前記（１）または（２）のガラス繊維織物を少な
くとも１枚使用したことを特徴とする積層板。
明は以下のとおりである。 （１）タテ糸およびヨコ糸の一部が金属線に置き換えら
れ、該金属線が交差部で接触するように織り込まれてい
ることを特徴とするガラス繊維織物。 （２）金属線が銅線であることを特徴とする前記（１）
のガラス繊維織物。 （３）前記（１）または（２）のガラス繊維織物を少な
くとも１枚使用したことを特徴とする積層板。
【０００５】本発明のガラス繊維織物は平織り構造を基
本とするが、ななこ織り、朱子織り、綾織り等の織り構
造を有するガラス繊維織物でもよく、タテ方向およびヨ
コ方向に使用した金属線がその交差部で接触するように
織り込まれる織り構造を有すればよい。本発明のガラス
繊維織物に使用されるガラス繊維糸はガラス長繊維であ
れば特に制限はない。例えば、番手範囲は５〜３００Ｔ
ｅｘであり、糸を構成する単糸の形状、太さ、材質等に
ついては特別な限定を必要としない。糸の撚り数は３回
／２５mm以下が好ましい。また、材質としてはＥガラ
ス、Ｃガラス、Ｄガラス、Ｓガラス、クォーツ、高誘電
率ガラス等のガラスが用いられる。また、本発明のガラ
ス繊維織物の仕様についても特に制限はなく、例えば本
発明の基本となるもとのガラス繊維織物の打ち込み密度
は１０〜１００本／２５mm、布重量は３０〜４００ｇ／
ｍ2 の範囲にあるガラス繊維織物が好適に用いられる。
本発明のガラス繊維織物の布重量は金属線（金属繊維）
の織り込み量により変動する。
本とするが、ななこ織り、朱子織り、綾織り等の織り構
造を有するガラス繊維織物でもよく、タテ方向およびヨ
コ方向に使用した金属線がその交差部で接触するように
織り込まれる織り構造を有すればよい。本発明のガラス
繊維織物に使用されるガラス繊維糸はガラス長繊維であ
れば特に制限はない。例えば、番手範囲は５〜３００Ｔ
ｅｘであり、糸を構成する単糸の形状、太さ、材質等に
ついては特別な限定を必要としない。糸の撚り数は３回
／２５mm以下が好ましい。また、材質としてはＥガラ
ス、Ｃガラス、Ｄガラス、Ｓガラス、クォーツ、高誘電
率ガラス等のガラスが用いられる。また、本発明のガラ
ス繊維織物の仕様についても特に制限はなく、例えば本
発明の基本となるもとのガラス繊維織物の打ち込み密度
は１０〜１００本／２５mm、布重量は３０〜４００ｇ／
ｍ2 の範囲にあるガラス繊維織物が好適に用いられる。
本発明のガラス繊維織物の布重量は金属線（金属繊維）
の織り込み量により変動する。
【０００６】本発明に用いられる金属線は導電性金属で
あれば特に材質的な制限はなく、好ましくはプリント回
路基板板に多く使用される銅金属線が汎用性、価格等の
面から好ましい。また、使用される金属線は単繊維でも
マルチフィラメントでもかまわないが、細い金属繊維の
異物混入の発生も予測されることから、単繊維使いの金
属線が好ましい。使用される金属繊維が有機物により表
面コーティングされている場合でも、ガラス繊維織物の
通常の高温脱糊処理で加熱除去される有機物コーティン
グの範囲ならば特に問題はない。金属繊維の断面形状は
できるだけガラス繊維織物に使用されるガラス繊維の断
面形状に近いほうが好ましく、楕円形状の金属繊維が好
ましい。しかし、金属繊維の径が基本となるもとのガラ
ス繊維織物の厚み以下であるならば、本発明のガラス繊
維織物の厚みは大幅な増加にならないため、円形の断面
形状の金属繊維でもかまわない。この場合の金属繊維の
径はガラス繊維織物の厚みの約１／２が好ましい。タテ
方向とヨコ方向に用いられる金属繊維の線径が異なる場
合は、金属繊維の交差部の厚みがもととなるガラス繊維
織物の厚みと同等となるような線径の組合わせとするの
が好ましい。
あれば特に材質的な制限はなく、好ましくはプリント回
路基板板に多く使用される銅金属線が汎用性、価格等の
面から好ましい。また、使用される金属線は単繊維でも
マルチフィラメントでもかまわないが、細い金属繊維の
異物混入の発生も予測されることから、単繊維使いの金
属線が好ましい。使用される金属繊維が有機物により表
面コーティングされている場合でも、ガラス繊維織物の
通常の高温脱糊処理で加熱除去される有機物コーティン
グの範囲ならば特に問題はない。金属繊維の断面形状は
できるだけガラス繊維織物に使用されるガラス繊維の断
面形状に近いほうが好ましく、楕円形状の金属繊維が好
ましい。しかし、金属繊維の径が基本となるもとのガラ
ス繊維織物の厚み以下であるならば、本発明のガラス繊
維織物の厚みは大幅な増加にならないため、円形の断面
形状の金属繊維でもかまわない。この場合の金属繊維の
径はガラス繊維織物の厚みの約１／２が好ましい。タテ
方向とヨコ方向に用いられる金属繊維の線径が異なる場
合は、金属繊維の交差部の厚みがもととなるガラス繊維
織物の厚みと同等となるような線径の組合わせとするの
が好ましい。
【０００７】金属繊維のタテ方向またはヨコ方向の打ち
込み密度はパターン設計により適宜選択されるが、最近
はホール間のクロストークノイズも問題視されているこ
とから、スルーホール、ビアホール等のホールが各々別
の金属線によって形成される格子間に配置される構造に
なるような打ち込み構造が好ましい。しかし、金属繊維
の打ち込み本数はガラス繊維の打ち込み本数の１／２以
下であることが好ましく、それを超えると樹脂保持が減
少し、積層板形成が難しくなる場合がある。本発明に用
いられるガラス繊維織物は高温脱糊処理を施した後に、
表面処理剤、例えばシランカップリング剤で処理するこ
とは通常行われることであり、これに限定されるもので
はない。また、通常のガラス繊維織物表面処理の前に、
水洗、酸性水溶液等で処理することも、金属繊維の表面
を改質し、金属線交差部での接触抵抗を下げるために好
ましい。
込み密度はパターン設計により適宜選択されるが、最近
はホール間のクロストークノイズも問題視されているこ
とから、スルーホール、ビアホール等のホールが各々別
の金属線によって形成される格子間に配置される構造に
なるような打ち込み構造が好ましい。しかし、金属繊維
の打ち込み本数はガラス繊維の打ち込み本数の１／２以
下であることが好ましく、それを超えると樹脂保持が減
少し、積層板形成が難しくなる場合がある。本発明に用
いられるガラス繊維織物は高温脱糊処理を施した後に、
表面処理剤、例えばシランカップリング剤で処理するこ
とは通常行われることであり、これに限定されるもので
はない。また、通常のガラス繊維織物表面処理の前に、
水洗、酸性水溶液等で処理することも、金属繊維の表面
を改質し、金属線交差部での接触抵抗を下げるために好
ましい。
【０００８】本発明の積層板を作製するには常法に従え
ばよく、例えば通常のガラス繊維織物にエポキシ樹脂の
ようなマトリックス樹脂を含浸させて、樹脂含浸プリプ
レグ（プリプレグＡ）を作り、これらの複数枚のプリプ
レグの中に、本発明のガラス繊維織物に同様のマトリッ
クス樹脂を含浸させて作製したプリプレグ（プリプレグ
Ｂ）を少なくとも１枚入れ、積層し、加熱加圧成形する
ことにより得られる。プリプレグＢを複数枚積層する場
合には、プリプレグＢ間にプリプレグＡを配置すること
が電気絶縁上好ましい。また、基材として、織物と不織
布等を併用することも可能である。さらには、本発明の
織物を表層に使用することにより、金属線を表面パター
ンとして利用することも可能である。
ばよく、例えば通常のガラス繊維織物にエポキシ樹脂の
ようなマトリックス樹脂を含浸させて、樹脂含浸プリプ
レグ（プリプレグＡ）を作り、これらの複数枚のプリプ
レグの中に、本発明のガラス繊維織物に同様のマトリッ
クス樹脂を含浸させて作製したプリプレグ（プリプレグ
Ｂ）を少なくとも１枚入れ、積層し、加熱加圧成形する
ことにより得られる。プリプレグＢを複数枚積層する場
合には、プリプレグＢ間にプリプレグＡを配置すること
が電気絶縁上好ましい。また、基材として、織物と不織
布等を併用することも可能である。さらには、本発明の
織物を表層に使用することにより、金属線を表面パター
ンとして利用することも可能である。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施
例中の積層板は以下の方法にて作製し、また得られた積
層板中の金属線間の抵抗は以下のように測定した。 （１）積層板の作製 通常のガラス繊維織物にエポキシ樹脂を含浸し、乾燥し
てプリプレグ（プリプレグＡ）を得た。また、同様に本
発明のガラス繊維織物にエポキシ樹脂を含浸し、乾燥し
てプリプレグ（プリプレグＢ）を得た。これらプリプレ
グＡとプリプレグＢを所定枚数積層し、上下面に厚み１
８μｍの銅箔を重ね、１７５℃、４０kg／cm2 で加熱加
圧して３４０mm角の積層板を得た。 （２）積層板中の金属線間の抵抗測定 ３４０mm角積層板中の金属線１本を基準とし、他の金属
線との間の抵抗を積層板の端部で測定し、各測定値を平
均して抵抗値として求めた。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。実施
例中の積層板は以下の方法にて作製し、また得られた積
層板中の金属線間の抵抗は以下のように測定した。 （１）積層板の作製 通常のガラス繊維織物にエポキシ樹脂を含浸し、乾燥し
てプリプレグ（プリプレグＡ）を得た。また、同様に本
発明のガラス繊維織物にエポキシ樹脂を含浸し、乾燥し
てプリプレグ（プリプレグＢ）を得た。これらプリプレ
グＡとプリプレグＢを所定枚数積層し、上下面に厚み１
８μｍの銅箔を重ね、１７５℃、４０kg／cm2 で加熱加
圧して３４０mm角の積層板を得た。 （２）積層板中の金属線間の抵抗測定 ３４０mm角積層板中の金属線１本を基準とし、他の金属
線との間の抵抗を積層板の端部で測定し、各測定値を平
均して抵抗値として求めた。
【００１０】実施例１ ガラス繊維糸にＥＣＧ７５ １／０を使用し、金属線に
直径０．１mmの円形断面銅線を用い、タテ糸４４本／２
５mm、ヨコ方向３２本／２５mmの基本織り密度で、平織
り組織でガラス繊維織物を製織した。金属線はタテ方向
に４本／２５mm、ヨコ方向に６本／２５mmの割合になる
よう、織物構造中に配置した。ガラス繊維部のみの厚み
は０．１９mm、金属繊維交差部を中心とした織物の厚み
は０．２０mmのガラス繊維織物が得られた。同クロスを
高温脱糊し、水洗して、シランカップリング剤による表
面処理をし、処理ガラス繊維織物を得た。スタイル７６
２８ガラスクロス（旭シュエーベル社製）から作製した
プリプレグＡを２枚使用し、実施例１のガラス繊維織物
から作製したプリプレグＢを間に積層し、３プライ、厚
み０．６mmの積層板を得た。
直径０．１mmの円形断面銅線を用い、タテ糸４４本／２
５mm、ヨコ方向３２本／２５mmの基本織り密度で、平織
り組織でガラス繊維織物を製織した。金属線はタテ方向
に４本／２５mm、ヨコ方向に６本／２５mmの割合になる
よう、織物構造中に配置した。ガラス繊維部のみの厚み
は０．１９mm、金属繊維交差部を中心とした織物の厚み
は０．２０mmのガラス繊維織物が得られた。同クロスを
高温脱糊し、水洗して、シランカップリング剤による表
面処理をし、処理ガラス繊維織物を得た。スタイル７６
２８ガラスクロス（旭シュエーベル社製）から作製した
プリプレグＡを２枚使用し、実施例１のガラス繊維織物
から作製したプリプレグＢを間に積層し、３プライ、厚
み０．６mmの積層板を得た。
【００１１】実施例２ 実施例１で製織したガラス繊維織物を高温脱糊し、スル
ホン酸基を有する有機酸水溶液で処理した後、シランカ
ップリング剤による表面処理をし、処理ガラス繊維織物
を得た。次に、実施例１と同様な構成で積層板を作製し
た。
ホン酸基を有する有機酸水溶液で処理した後、シランカ
ップリング剤による表面処理をし、処理ガラス繊維織物
を得た。次に、実施例１と同様な構成で積層板を作製し
た。
【００１２】実施例３ ガラス繊維糸にＥＣＧ７５ １／０を使用し、金属線に
厚み０．０５mm、幅０．３５mmの帯形状の断面銅線を用
い、タテ糸４４本／２５mm、ヨコ方向３２本／２５mmの
基本織り密度で、平織り組織でガラス繊維織物を製織し
た。金属線はタテ方向に３本／２５mm、ヨコ方向に５本
／２５mmの割合になるよう、織物構造中に配置した。ガ
ラス繊維部のみの厚みは０．１９mm、金属繊維交差部を
中心とした織物の厚みは０．１９mmのガラス繊維織物が
得られた。同クロスを高温脱糊し、水洗して、シランカ
ップリング剤による表面処理をし、処理ガラス繊維織物
を得た。スタイル７６２８ガラスクロス（旭シュエーベ
ル社製）から作製したプリプレグＡを３枚使用し、実施
例３のガラス繊維織物から作製したプリプレグＢ２枚を
各プリプレグＡ間に積層し、５プライ、厚み１．０mmの
積層板を得た。
厚み０．０５mm、幅０．３５mmの帯形状の断面銅線を用
い、タテ糸４４本／２５mm、ヨコ方向３２本／２５mmの
基本織り密度で、平織り組織でガラス繊維織物を製織し
た。金属線はタテ方向に３本／２５mm、ヨコ方向に５本
／２５mmの割合になるよう、織物構造中に配置した。ガ
ラス繊維部のみの厚みは０．１９mm、金属繊維交差部を
中心とした織物の厚みは０．１９mmのガラス繊維織物が
得られた。同クロスを高温脱糊し、水洗して、シランカ
ップリング剤による表面処理をし、処理ガラス繊維織物
を得た。スタイル７６２８ガラスクロス（旭シュエーベ
ル社製）から作製したプリプレグＡを３枚使用し、実施
例３のガラス繊維織物から作製したプリプレグＢ２枚を
各プリプレグＡ間に積層し、５プライ、厚み１．０mmの
積層板を得た。
【００１３】実施例４ ガラス繊維糸にＥＣＥ２２５ １／０を使用し、金属線
に直径０．０６mmの円形断面銅線を用い、タテ糸６０本
／２５mm、ヨコ方向５７本／２５mmの基本織り密度で、
平織り組織でガラス繊維織物を製織した。金属線はタテ
方向に４本／２５mm、ヨコ方向に６本／２５mmの割合に
なるよう、織物構造中に配置した。ガラス繊維部のみの
厚みは０．１１mm、金属繊維交差部を中心とした織物の
厚みは０．１２mmのガラス繊維織物が得られた。同クロ
スを高温脱糊し、水洗して、シランカップリング剤によ
る表面処理をし、処理ガラス繊維織物を得た。スタイル
２１６ガラスクロス（旭シュエーベル社製）から作製し
たプリプレグＡを２枚使用し、実施例４のガラス繊維織
物から作製したプリプレグＢを間に積層し、３プライ、
厚み０．３mmの積層板を得た。
に直径０．０６mmの円形断面銅線を用い、タテ糸６０本
／２５mm、ヨコ方向５７本／２５mmの基本織り密度で、
平織り組織でガラス繊維織物を製織した。金属線はタテ
方向に４本／２５mm、ヨコ方向に６本／２５mmの割合に
なるよう、織物構造中に配置した。ガラス繊維部のみの
厚みは０．１１mm、金属繊維交差部を中心とした織物の
厚みは０．１２mmのガラス繊維織物が得られた。同クロ
スを高温脱糊し、水洗して、シランカップリング剤によ
る表面処理をし、処理ガラス繊維織物を得た。スタイル
２１６ガラスクロス（旭シュエーベル社製）から作製し
たプリプレグＡを２枚使用し、実施例４のガラス繊維織
物から作製したプリプレグＢを間に積層し、３プライ、
厚み０．３mmの積層板を得た。
【００１４】＜試験例＞実施例１〜４で得られた積層板
のシーリング効果を確認するため、積層板中の金属線間
の抵抗を測定し、結果を表１に示したが、それぞれ優れ
たシーリング効果を有することが確認された。
のシーリング効果を確認するため、積層板中の金属線間
の抵抗を測定し、結果を表１に示したが、それぞれ優れ
たシーリング効果を有することが確認された。
【表１】
【００１５】
【発明の効果】本発明のガラス繊維織物によれば、多層
板を作製する煩雑な工程を経ずに両面銅張り板を作製す
る工程だけで積層板内層に導電性層（接地面またはシー
ルド面）を導入することが可能となる。また本発明の積
層板は内層銅箔を必要としないので、全体の板厚みを増
加させずに多層板の機能を発揮することができ、そのた
め、多層板の薄板化が促進できる。
板を作製する煩雑な工程を経ずに両面銅張り板を作製す
る工程だけで積層板内層に導電性層（接地面またはシー
ルド面）を導入することが可能となる。また本発明の積
層板は内層銅箔を必要としないので、全体の板厚みを増
加させずに多層板の機能を発揮することができ、そのた
め、多層板の薄板化が促進できる。
Claims (3)
- 【請求項１】 タテ糸およびヨコ糸の一部が金属線に置
き換えられ、該金属線が交差部で接触するように織り込
まれていることを特徴とするガラス繊維織物。 - 【請求項２】 金属線が銅線であることを特徴とする請
求項１記載のガラス繊維織物。 - 【請求項３】 請求項１または２記載のガラス繊維織物
を少なくとも１枚使用したことを特徴とする積層板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6227555A JPH0892841A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ガラス繊維織物およびこれを用いた積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6227555A JPH0892841A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ガラス繊維織物およびこれを用いた積層板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0892841A true JPH0892841A (ja) | 1996-04-09 |
Family
ID=16862745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6227555A Pending JPH0892841A (ja) | 1994-09-22 | 1994-09-22 | ガラス繊維織物およびこれを用いた積層板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0892841A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104963064A (zh) * | 2015-07-01 | 2015-10-07 | 安徽丹凤电子材料股份有限公司 | 一种玻璃纤维防静电布的生产工艺 |
| WO2021107092A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | ユナイテッド・プレシジョン・テクノロジーズ株式会社 | 導電性基体及び多層導電性基体 |
-
1994
- 1994-09-22 JP JP6227555A patent/JPH0892841A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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