JPH089282Y2 - 集成材の梁と梁との接合構造 - Google Patents

集成材の梁と梁との接合構造

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JPH089282Y2
JPH089282Y2 JP6289589U JP6289589U JPH089282Y2 JP H089282 Y2 JPH089282 Y2 JP H089282Y2 JP 6289589 U JP6289589 U JP 6289589U JP 6289589 U JP6289589 U JP 6289589U JP H089282 Y2 JPH089282 Y2 JP H089282Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、集成材の梁と梁との接合構造に係り、木造
建築物等に利用できる。
〔背景技術〕
従来より、集成材の梁と梁との接合には、第4図およ
び第5図に示されるような接合構造が利用されていた。
このような接合構造では、一方の梁41の端面に、角棒状
の接合金物42の一端部を挿入するとともに、他端部を突
出させ、この接合金物42の一端をボルト43およびナット
44で梁41に固定し、この状態で、梁41と梁45とを引き寄
せ、接合金物42を梁45の端面にあいた穴46に挿入し、梁
45にあけられたボルト貫通孔49と、接合金物42の端部に
あけられたボルト貫通孔50とにボルト47を貫通し、この
ボルト47にナット48を螺合して、梁41と梁45との接合を
行っていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の接合構造では、梁45のボルト貫
通孔49と、接合金物42のボルト貫通孔50とにボルト47を
貫通させるには、梁41と梁45とを図示しない引き寄せ治
具等で引き寄せながら、ボルト貫通孔49とボルト貫通孔
50との位置合わせを行う必要があり、この位置合わせが
煩雑なため、梁41と梁45との接合作業の効率が悪いとい
う問題があった。
本考案の目的は、接合作業の効率の良い集成材の梁と
梁との接合構造を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、互いに端面を対向させて配置された集成材
からなる一対の梁と、この各梁の端面中央に一端が突出
されるとともに他端が梁に固定されたロッドと、前記梁
の端面間に配置されて前記ロッドに取付けられるほぼ環
状の接合具とを備え、このほぼ環状の接合具は、互いに
対向位置に配置されて前記各ロッドに係止される一対の
ロッド係止プレートと、このロッド係止プレートに対し
てほぼ直交方向位置に対向配置される一対の可動プレー
トと、これらの可動プレートおよびロッド係止プレート
を連結し、かつ、それぞれと回動自在なリンクプレート
と、前記各可動プレートにそれぞれ両端が係合されて両
可動プレートを互いに離隔させるシャフトとを設けて構
成されたものである。
ここで、前記シャフトとしては、例えば、各々の可動
プレートに両端がそれぞれ螺合されるとともに、この螺
合部分が互いに逆ねじであるもの、または、一端が一方
の可動プレートに螺合されるとともに、他端が他方の可
動プレートに回転自在に係合されるもの等が採用でき
る。
〔作用〕
このような本考案では、一対の梁の端面間に配置され
た環状の接合具を梁の端面に突出されたロッドに取付
け、この接合具に設けられたシャフトを回転させて一対
の可動プレートを互いに離れる方向に移動させ、この可
動プレートにリンクプレートを介して連結された一対の
ロッド係止プレートを互いに近づく方向に移動させる。
これにより、この一対のロッド係止プレートにそれぞれ
取付けられたロッドが互いに引き寄せられ、このロッド
が固定される一対の梁はロッドに適度な張力がかけられ
て接合される。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図に基づ
いて説明する。
第1図ないし第3図には、本実施例に係る接合構造10
が示され、この接合構造10は集成材からなる四角柱状の
梁11および梁12を互いにその端面を対向させて配置さ
せ、この梁11,12の端面間に環状の接合具20を配置して
構成されている。この各端面は、中央部が陥没されて凹
部13,14が形成され、梁11,12の接合が完了したときに、
接合具20が梁11,12の端面にほぼ隙間なく包囲されるよ
うになっている(第2図参照)。
これら凹部13,14の中央には、梁11,12を貫通した丸棒
状のロッド15,16の一端がそれぞれ突出され、これらロ
ッド15,16は、その他端が梁11,12を長手方向に貫通して
他方の端面中央に形成されたナット孔12A(一方の梁12
のみ示す)に突出され、ナット17(一方のみ示す)で梁
11,12にそれぞれ固定されている。
前記接合具20には、第3図中左右に対向して配置され
た鉄板等からなる一対のロッド係止プレート21,22が設
けられ、これらのロッド係止プレート21,22の中央には
孔21B,22Bがあけられ、この孔21B,22Bを貫通した前述の
ロッド15,16の一端にナット18がそれぞれ螺合され、こ
れらのナット18によりロッド係止プレート21,22がロッ
ド15,16にそれぞれ係止される。また、これらのナット1
8の締付けにより、ロッド係止プレート21,22が梁11,12
にそれぞれ当接される。
ロッド係止プレート21,22の両端部には、例えば、そ
の各端部がそれぞれパイプ状に丸められるとともに、こ
の各パイプ状の中間部が切り欠かれた凹形の連結部21A,
22Aが形成されている。また、このロッド係止プレート2
1,22の各端部には、鉄板等からなるリンクプレート23が
回動自在に連結されている。このリンクプレート23の両
端部には、前述の連結部21A,22Aに対応した凸形の連結
部23Aがそれぞれ設けられ、一方の連結部23Aがロッド係
止プレート21,22の連結部21A,22Aに連結可能にされてい
る。これら凹形・凸形両方の連結部21A,22A,23Aがその
パイプ内部を貫くピンで連結される等によりいわゆるヒ
ンジが形成されて、ロッド係止プレート21,22と各リン
クプレート23との連結がなされている。
ロッド係止プレート21,22に対してほぼ直交方向位置
には、一対の可動プレート24,25が対向配置されるとと
もに、ロッド係止プレート21,22に連結された各リンク
プレート23にそれぞれ回転自在に連結され、これらのプ
レート21〜25によりひとつの輪が形成される。この可動
プレート24,25は、鉄板等からなり、その両端部には、
リンクプレート23の他方凸形の連結部23Aに対応した凹
形の連結部24A,25Aがそれぞれ設けられ、これらの連結
部23A,24A,25Aにより形成されるヒンジによって可動プ
レート24,25とリンクプレート23との連結がなされてい
る。
可動プレート24,25の中央には、互いに逆向きのねじ
溝が切られたねじ孔24B,25Bが設けられ、この各ねじ孔2
4B,25Bには、丸棒状のシャフト26の両端が各々螺合さ
れ、この螺合部分には、互いに逆向きのねじ26A,26Bが
切られ、前記シャフト26の中間部には、溶接等により固
定されるナット等からなる回動操作部27が設けられてい
る。このシャフト26を回転駆動することによって、可動
プレート24,25が近接離隔可能とされている。
このような構成の梁11と梁12との接合構造10は、次の
ように組立られる。
すなわち、梁11と梁12とを図示しない躯体側の柱等に
それぞれ取付け、その端面を互いに対向して配置する。
梁11および梁12の端面は未だ互いに離れているので、こ
れらの端面の間に接合具20を配置し、接合具20のロッド
係止プレート21,22に設けられた孔21B,22Bに、梁11,12
の凹部13,14に突出されたロッド15,16をそれぞれ挿通
し、これらのロッド15,16にナット18をそれぞれ螺合し
て、ロッド係止プレート21,22のロッド15,16からの抜け
止めを行う。このようにして接合具20のロッド15,16へ
の取付を行う。
次に、この接合具20のシャフト26に形成された回動操
作部27をスパナ等の工具で回転させ、可動プレート24,2
5を互いに離れる方向に移動させるとともに、ロッド係
止プレート21,22を互いに接近させ、梁11,12の各端面を
互いに引き寄せる。梁11,12の各端面を充分に引き寄せ
たところで、ロッド15,16に螺合された各ナット18を締
付けて、ロッド係止プレート21,22をそれぞれ梁11,12に
当接させるとともに、ロッド15,16に適度な張力をかけ
る。
これにより、可動プレート24,25の両端がそれぞれ凹
部13,14に当接されて、接合構造10に加わる剪断力が可
動プレート24,25およびシャフト26を介して梁11,12に有
効に伝達されるようになる(第2図参照)。このように
して、梁11と梁12との接合構造10を完成させる。
前述のような本実施例によれば、次のような効果があ
る。
すなわち、梁11,12に取付けた接合具20のシャフト26
を回転させるだけで、梁11と梁12とが引き寄せられ、梁
11と梁12との接合が容易かつ確実に行えるので、接合作
業の効率を向上できる。
また、ロッド15,16に張力をかけて梁11,12を一体化し
ているので、耐力の大きい接合構造とすることができ、
さらに、その両端が凹部13,14に当接された可動プレー
ト24,25により、接合構造10に加わる剪断力がシャフト2
6を介して梁11,12に有効に伝達されるので、剪断に対し
て強い接合構造とすることができる。
ロッド係止プレート21,22、リンクプレート23および
可動プレート24,25がヒンジで連結されているので、シ
ャフト26を回転させる際、回転モーメントによる接合具
20の捩じれが生じず、梁11と梁12とをその軸がずれるこ
となく接合できる。
ロッド15,16に螺合された各ナット18を締付けて、ロ
ッド係止プレート21,22をそれぞれ梁11,12に当接させて
いるので、ロッド15,16にかける張力をそれぞれ別々に
調整でき、この張力を均等化することができる。
なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではな
く、次に示すような変形等を含むものである。
すなわち、梁11,12の形状は四角柱状に限らず、例え
ば、円柱状、多角形状等でもよく、要するにその形状は
限定されない。
シャフト26は、その両端から互いに逆向きに一対のね
じ溝が切られたものに限らず、その一端から一方向にの
み切られたねじ溝を有するものでもよく、これに対応し
て、可動プレート24,25は、一方がシャフト26の一端に
螺合され、他方がシャフト26の他端に回転自在に係合さ
れたものでもよい。要するに、シャフト26の回転により
可動プレート24,25が互いに離隔されればよい。
また、可動プレート24,25のねじ孔24B,25Bは、プレー
ト24,25の板厚に直接ねじ溝が切られたのみのものに限
らず、例えば、バーリング加工によりその淵が捲り上げ
られた孔にねじ溝が切られたもの、可動プレート24,25
に孔が設けられ、この孔と同軸の位置にナットが溶接さ
れたもの等でもよい。このようにすれば、可動プレート
24,25とシャフト26との剪断強度が大きいという利点が
ある。
ロッド15,16は、その他端が梁11,12を貫通して梁11,1
2の他方の端面に固定されるものに限らず、例えば、そ
の他端に鋸歯状の係止部が設けらた、いわゆる鬼ボルト
状とされ、この他端が梁11,12内部で接着剤等で固定さ
れたもの等でもよい。このようにすれば、ロッド15,16
の長さが短くでき、ロッド15,16の梁11,12への取付けが
容易となる。
ロッド係止プレート21,22、リンクプレート23および
可動プレート24,25の各連結部21A〜25Aは、前述の実施
例のような構成のものに限らず、例えば、可撓性のある
帯状部材でプレート21〜25を連結してもよい。このよう
にすれば、接合具20の部品加工の工数が減り、接合具20
の製作を容易にすることができる。
回動操作部27は、シャフト26の中間部に溶接等により
固定されるナットに限らず、例えば、シャフト26の一端
にナットが溶接されたもの、シャフト26の一端面に設け
られたヘキサゴンレンチの嵌合穴等でもよく、この場
合、梁11,12の各端面に締付工具等の挿入溝をシャフト2
6の位置に対応させて設けることにより、梁11と梁12と
の間隔が狭くても、シャフト26を容易に回転させること
ができる。
ロッド係止プレート21,22、リンクプレート23および
可動プレート24,25は、鉄板からなるものに限らず、他
の金属、合金および合成樹脂等、例えば、アルミ、真
鍮、ポリプロピレン等からなるものでもよく、要する
に、その材質は限定されない。
また、接合具20の梁11,12への取付け作業にあたり、
接合具20のロッド15,16への取付け後、シャフト26の回
動操作部27を回転させる前に、ナット18を充分に回転さ
せてロッド係止プレート21,22を梁11,12の凹部13,14に
固定させ、この後、シャフト26の回動操作部27を回転さ
せて梁11と梁12とを引き寄せてもよい。
〔考案の効果〕
前述のように、本考案の集成材の梁と梁との接合構造
によれば、接合作業の効率を良いものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例の要部を示す側面図、第2図
は前記実施例に係る接合構造の組立が完成された状態を
示す側面図、第3図は前記実施例に係る接合構造に用い
られる接合具を示す斜視図、第4図および第5図は、従
来の梁と梁との接合構造を示す分解斜視図および一部を
切欠いた断面図である。 10……接合構造、11,12……梁、15,16……ロッド、20…
…環状の接合具、21,22……ロッド係止プレート、23…
…リンクプレート、24,25……可動プレート、26……シ
ャフト。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに端面を対向させて配置された集成材
    からなる一対の梁と、 この各梁の端面中央に一端が突出されるとともに他端が
    梁に固定されたロッドと、 前記梁の端面間に配置されて前記ロッドに取付けられる
    ほぼ環状の接合具と、 を備え、このほぼ環状の接合具は、 互いに対向位置に配置されて前記各ロッドに係止される
    一対のロッド係止プレートと、 このロッド係止プレートに対してほぼ直交方向位置に対
    向配置される一対の可動プレートと、 これらの可動プレートおよびロッド係止プレートを連結
    し、かつ、それぞれと回動自在なリンクプレートと、 前記各可動プレートにそれぞれ両端が係合されて両可動
    プレートを互いに離隔させるシャフトと、を備えて構成
    されたことを特徴とする集成材の梁と梁との接合構造。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項において、
    前記シャフトは各々の可動プレートに螺合され、この螺
    合部分は互いに逆ねじであることを特徴とする集成材の
    梁と梁との接合構造。
JP6289589U 1989-05-29 1989-05-29 集成材の梁と梁との接合構造 Expired - Lifetime JPH089282Y2 (ja)

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