JPH089262B2 - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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- JPH089262B2 JPH089262B2 JP61101075A JP10107586A JPH089262B2 JP H089262 B2 JPH089262 B2 JP H089262B2 JP 61101075 A JP61101075 A JP 61101075A JP 10107586 A JP10107586 A JP 10107586A JP H089262 B2 JPH089262 B2 JP H089262B2
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- heat
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- polyvinyl alcohol
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/40—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
- B41M5/42—Intermediate, backcoat, or covering layers
- B41M5/44—Intermediate, backcoat, or covering layers characterised by the macromolecular compounds
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M2205/00—Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
- B41M2205/04—Direct thermal recording [DTR]
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、感熱記録層上にオーバーコート層を設けて
成る感熱記録材料に関するものである。さらに詳しくい
えば、本発明は、該オーバーコート層にスチリルピリジ
ニウムやスチリルキノリニウム残基などを感光ユニット
とする感光性ポリビニルアルコールを用いて成る、耐水
性及び耐薬品性に優れた感熱記録材料に関するものであ
る。
成る感熱記録材料に関するものである。さらに詳しくい
えば、本発明は、該オーバーコート層にスチリルピリジ
ニウムやスチリルキノリニウム残基などを感光ユニット
とする感光性ポリビニルアルコールを用いて成る、耐水
性及び耐薬品性に優れた感熱記録材料に関するものであ
る。
従来の技術 感熱記録方式は、ノンインパクトで記録時騒音がな
い、現像定着を必要としない、機器の保守管理が簡単で
あるなどの多くの特徴を有するため、各種プリンター、
電話ファクシミリ、バーコードラベル、乗車券、定期券
など多方面に使用されている。
い、現像定着を必要としない、機器の保守管理が簡単で
あるなどの多くの特徴を有するため、各種プリンター、
電話ファクシミリ、バーコードラベル、乗車券、定期券
など多方面に使用されている。
従来、感熱記録に用いられる記録法としては多くの方
式が知られているが、無色ないし淡色の発色性物質と、
加熱時反応して該発色性物質を発色せしめる顕色剤とか
ら成る二成分系感熱記録方式が主流を占めている。
式が知られているが、無色ないし淡色の発色性物質と、
加熱時反応して該発色性物質を発色せしめる顕色剤とか
ら成る二成分系感熱記録方式が主流を占めている。
感熱記録層を支持体上に設ける場合、二成分系感熱記
録方式においては、前記発色性物質と顕色剤とを通常水
中に均一に分散させ、この分散液を支持体上に塗布する
方法がとられるが、この際結合剤として一般に水溶性高
分子結合剤が用いられている。この水溶性高分子結合剤
としては、例えばポリビニルアルコール(特公昭45−14
039号公報)や、ヒドロキシエチルセルロース(特開昭4
8−17344号公報)などが提案されている。
録方式においては、前記発色性物質と顕色剤とを通常水
中に均一に分散させ、この分散液を支持体上に塗布する
方法がとられるが、この際結合剤として一般に水溶性高
分子結合剤が用いられている。この水溶性高分子結合剤
としては、例えばポリビニルアルコール(特公昭45−14
039号公報)や、ヒドロキシエチルセルロース(特開昭4
8−17344号公報)などが提案されている。
しかしながら、これらの水溶性高分子結合剤は耐水性
に欠けており、そのため、例えば得られた記録体の発色
部分が水と接触した場合、塗布面が流れたり、汚れたり
するし、また吸湿性が大きいために、熱発色させる際、
結合剤が存在する水分により粘着性を増大して、熱ヘッ
ドに付着するなどの欠点を有している。また、このよう
な感熱記録材料が記録されたのち、例えば保管に用いら
れるサイフ、定期券入れ、塩化ビニル樹脂製の袋などに
接触する場合、それらに含有されている可塑剤によっ
て、画像が消失したり、地肌にカブリを生じて、記録画
像の判読が困難になるという欠点もある。
に欠けており、そのため、例えば得られた記録体の発色
部分が水と接触した場合、塗布面が流れたり、汚れたり
するし、また吸湿性が大きいために、熱発色させる際、
結合剤が存在する水分により粘着性を増大して、熱ヘッ
ドに付着するなどの欠点を有している。また、このよう
な感熱記録材料が記録されたのち、例えば保管に用いら
れるサイフ、定期券入れ、塩化ビニル樹脂製の袋などに
接触する場合、それらに含有されている可塑剤によっ
て、画像が消失したり、地肌にカブリを生じて、記録画
像の判読が困難になるという欠点もある。
このような欠点を改良するために、感熱記録層上に、
耐水、耐薬品性の皮膜をオーバーコートする方法が提案
されている(特開昭54−128347号公報、特開昭54−3549
号公報)。しかしながら、このようなオーバーコート層
を設ける方法においても、十分な耐水性は得られない
し、耐水性や耐薬品性を確実にするには、塗膜の厚さを
かなり厚くしなければならないし、またオーバーコート
層に疎水性の高分子物質を用いた場合には、地肌のカブ
リが生じやすいなどの問題点を有している。
耐水、耐薬品性の皮膜をオーバーコートする方法が提案
されている(特開昭54−128347号公報、特開昭54−3549
号公報)。しかしながら、このようなオーバーコート層
を設ける方法においても、十分な耐水性は得られない
し、耐水性や耐薬品性を確実にするには、塗膜の厚さを
かなり厚くしなければならないし、またオーバーコート
層に疎水性の高分子物質を用いた場合には、地肌のカブ
リが生じやすいなどの問題点を有している。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、このような事情のもとで、耐水性及び耐薬
品性に優れ、かつ記録時に熱ヘッドのカスの付着が少な
い感熱記録材料の提供を目的とするものである。
品性に優れ、かつ記録時に熱ヘッドのカスの付着が少な
い感熱記録材料の提供を目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、該オーバーコート層における皮膜形成性高
分子化合物として、スチリルピリジニウム残基やスチリ
ルキノリニウム残基などを感光ユニットとする感光性ポ
リビニルアルコールを用いることにより、その目的を達
成しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
重ねた結果、該オーバーコート層における皮膜形成性高
分子化合物として、スチリルピリジニウム残基やスチリ
ルキノリニウム残基などを感光ユニットとする感光性ポ
リビニルアルコールを用いることにより、その目的を達
成しうることを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成するに至った。
すなわち、本発明は、支持体上に、発色性物質、顕色
剤及び結合剤を主要構成成分とする感熱記録層を設け、
さらにこの層上に皮膜形成性高分子化合物を主体とする
オーバーコート層を設けて成る感熱記録材料において、
該皮膜形成性高分子化合物として、一般式 (式中のR1は四級化された芳香族性含窒素複素環残基、
R2は水素原子又は低級アルコキシル基、nは1〜6の整
数である) で示される構成単位を有する感光性ポリビニルアルコー
ルを用いたことを特徴とする感熱記録材料を提供するも
のである。
剤及び結合剤を主要構成成分とする感熱記録層を設け、
さらにこの層上に皮膜形成性高分子化合物を主体とする
オーバーコート層を設けて成る感熱記録材料において、
該皮膜形成性高分子化合物として、一般式 (式中のR1は四級化された芳香族性含窒素複素環残基、
R2は水素原子又は低級アルコキシル基、nは1〜6の整
数である) で示される構成単位を有する感光性ポリビニルアルコー
ルを用いたことを特徴とする感熱記録材料を提供するも
のである。
本発明においてオーバーコート層に用いられる感光性
ポリビニルアルコールは、従来知られている水溶性感光
剤であるクロム感光剤やジアゾ感光剤などが暗反応を生
じやすい、経時安定性が悪い、公害問題がある、着色し
ているなど、多くの問題点を有しているのに対し、極め
て経時安定性が良い上に、暗反応もなく、かつ透明度や
感度に優れるなどの特徴を有している。
ポリビニルアルコールは、従来知られている水溶性感光
剤であるクロム感光剤やジアゾ感光剤などが暗反応を生
じやすい、経時安定性が悪い、公害問題がある、着色し
ているなど、多くの問題点を有しているのに対し、極め
て経時安定性が良い上に、暗反応もなく、かつ透明度や
感度に優れるなどの特徴を有している。
本発明に用いる構成成分を以下に詳細に説明する。
本発明においては、発色性物質として無色ないし淡色
のものが用いられ、このようなものとしては、トリフェ
ニルメタン系、トリフェニルメタン−フタリド系、フル
オラン系、ジフェニルメタン系、ロイコオーラミン系、
スピロピラン系、インドリン系、インジゴ系などの各種
ロイコ体、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノ)フタリド、3,3−ビス(p−ジブチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7
−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジメチル
アミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジブチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−モルホリノ
−5,6−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、3−ピロリジニノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−
トリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−[N−メチル−N−(3′−
トリフルオロメチルフェニル)アミノ]フルオラン、な
どが挙げられる。
のものが用いられ、このようなものとしては、トリフェ
ニルメタン系、トリフェニルメタン−フタリド系、フル
オラン系、ジフェニルメタン系、ロイコオーラミン系、
スピロピラン系、インドリン系、インジゴ系などの各種
ロイコ体、例えば3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノ)フタリド、3,3−ビス(p−ジブチ
ルアミノフェニル)フタリド、3−ジエチルアミノ−7
−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−(N−メチルアニリノ)フルオラン、3−ジメチル
アミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジブチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−モルホリノ
−5,6−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、3−ピロリジニノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−
トリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−[N−メチル−N−(3′−
トリフルオロメチルフェニル)アミノ]フルオラン、な
どが挙げられる。
本発明において用いられる顕色剤は、前記発色性物質
と加熱時反応して、該発色性物質を発色せしめるもの
で、このようなものとしては、例えばα−ナフトール、
β−ナフトール、4−t−ブチルフェノール、4−t−
オクチルフェノール、4−フェニルフェノール、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビス
フェノールA)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノー
ル、2,2−ビス(2,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t
−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−ク
ロロフェノール)、安息香酸、サリチル酸、酒石酸、没
食子酸などが挙げられる。
と加熱時反応して、該発色性物質を発色せしめるもの
で、このようなものとしては、例えばα−ナフトール、
β−ナフトール、4−t−ブチルフェノール、4−t−
オクチルフェノール、4−フェニルフェノール、2,2−
ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名:ビス
フェノールA)、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノー
ル、2,2−ビス(2,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t
−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−ク
ロロフェノール)、安息香酸、サリチル酸、酒石酸、没
食子酸などが挙げられる。
本発明において用いられる結合剤としては、例えばポ
リビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド、デンプンどが挙げられる。
リビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド、デンプンどが挙げられる。
前記発色性物質、顕色剤及び結合剤を主要構成成分と
する感熱記録層には、所望に応じ、その他の添加剤とし
て増白剤や充てん剤、例えばタルク、カオリン、クレー
などを含有させることができるし、また増感剤として、
例えば特公昭43−4160号公報、特開昭49−34842号公報
に記載されているような各種増感剤を加えることも可能
である。
する感熱記録層には、所望に応じ、その他の添加剤とし
て増白剤や充てん剤、例えばタルク、カオリン、クレー
などを含有させることができるし、また増感剤として、
例えば特公昭43−4160号公報、特開昭49−34842号公報
に記載されているような各種増感剤を加えることも可能
である。
本発明において、感熱記録層の上に設けるオーバーコ
ート層に用いられる皮膜形成性高分子化合物は、前記一
般式(I)で示される構成単位を有する感光性ポリビニ
ルアルコールを含有するものであり、この感光性ポリビ
ニルアルコールは通常水性媒体中において酸触媒の存在
下、ポリビニルアルコール類と、一般式 (式中のR1、R2及びnは前記と同じ意味をもつ) で示されるスチリル化合物、又は一般式 (式中のR3及びR4はそれぞれが低級アルキル基であるか
又は両方でアルキレン基を形成するものであり、R1、R2
及びnは前記と同じ意味をもつ) で示されるスチリル化合物とを反応させることにより製
造される(特開昭55−62905号公報、特開昭56−11906号
公報)。
ート層に用いられる皮膜形成性高分子化合物は、前記一
般式(I)で示される構成単位を有する感光性ポリビニ
ルアルコールを含有するものであり、この感光性ポリビ
ニルアルコールは通常水性媒体中において酸触媒の存在
下、ポリビニルアルコール類と、一般式 (式中のR1、R2及びnは前記と同じ意味をもつ) で示されるスチリル化合物、又は一般式 (式中のR3及びR4はそれぞれが低級アルキル基であるか
又は両方でアルキレン基を形成するものであり、R1、R2
及びnは前記と同じ意味をもつ) で示されるスチリル化合物とを反応させることにより製
造される(特開昭55−62905号公報、特開昭56−11906号
公報)。
前記一般式(II)及び(III)中のR1は、環構成窒素
原子の少なくとも1個が四級化された芳香族性含有窒素
複素環残基であって、このようなものとしては、例えば
ピリジニウム基、キノリニウム基、イソキノリニウム
基、ピリジニウム基、チアゾリウム基、ベンゾチアゾリ
ウム基、ベンゾオキサゾリウム基などを挙げることがで
きる。これらの環には、さらにアルキル基、アルコキシ
ル基、アミノ基、カルバモイル基などの置換基が存在し
ていてもよい。また、R2は水素原子、又はメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基など
の低級アルコキシル基である。
原子の少なくとも1個が四級化された芳香族性含有窒素
複素環残基であって、このようなものとしては、例えば
ピリジニウム基、キノリニウム基、イソキノリニウム
基、ピリジニウム基、チアゾリウム基、ベンゾチアゾリ
ウム基、ベンゾオキサゾリウム基などを挙げることがで
きる。これらの環には、さらにアルキル基、アルコキシ
ル基、アミノ基、カルバモイル基などの置換基が存在し
ていてもよい。また、R2は水素原子、又はメトキシ基、
エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基など
の低級アルコキシル基である。
前記一般式(II)で示される化合物の具体例として
は、例えば1−メチル−4−[p−(2−ホルミルエト
キシ)スチリル]ピリジニウムを挙げることができる。
は、例えば1−メチル−4−[p−(2−ホルミルエト
キシ)スチリル]ピリジニウムを挙げることができる。
また、前記一般式(III)で示される化合物は、一般
式(II)で示されるホルミル化合物のアセタールであっ
て、このようなものとしては、例えば以下の化学構造を
有する化合物を挙げることができる。
式(II)で示されるホルミル化合物のアセタールであっ
て、このようなものとしては、例えば以下の化学構造を
有する化合物を挙げることができる。
これらの一般式(II)及び(III)で示される化合物
はハロゲン化水素酸塩、ホスフェート、サルフェート、
メトサルフェート、エトサルフェート、p−トルエンス
ルホネート、過塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩などの塩
の形で使用される。
はハロゲン化水素酸塩、ホスフェート、サルフェート、
メトサルフェート、エトサルフェート、p−トルエンス
ルホネート、過塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩などの塩
の形で使用される。
本発明の感熱記録材料に用いる感光性ポリビニルアル
コールにおける前記一般式(I)で示される構成単位の
含有量は、好ましくはビニルアルコール単位当り0.2〜3
0モル%、特に好ましくは0.5〜15モル%の範囲で選ばれ
る。
コールにおける前記一般式(I)で示される構成単位の
含有量は、好ましくはビニルアルコール単位当り0.2〜3
0モル%、特に好ましくは0.5〜15モル%の範囲で選ばれ
る。
該感光性ポリビニルアルコールの原料として用いられ
るポリビニルアルコールとしては、特にけん化率70〜10
0%の部分けん化又は完全けん化された重合度300〜4000
のポリビニルアルコールが好適である。該ポリビニルア
ルコールには、さらに他の反応試剤、例えば酢酸、安息
香酸、乳酸などのカルボン酸、ベンズアルデヒド、ヒド
ロキシベンズアルデヒド、ホルミルベンゼンスルホン
酸、プロピルアルデヒド、ブチルアルデヒドなどのアル
デヒド類、シクロヘキサノンなどのケトン類が反応して
いてもよい。
るポリビニルアルコールとしては、特にけん化率70〜10
0%の部分けん化又は完全けん化された重合度300〜4000
のポリビニルアルコールが好適である。該ポリビニルア
ルコールには、さらに他の反応試剤、例えば酢酸、安息
香酸、乳酸などのカルボン酸、ベンズアルデヒド、ヒド
ロキシベンズアルデヒド、ホルミルベンゼンスルホン
酸、プロピルアルデヒド、ブチルアルデヒドなどのアル
デヒド類、シクロヘキサノンなどのケトン類が反応して
いてもよい。
本発明の感熱記録材料は、例えば発色性物質及び顕色
剤を別々にそれぞれ結合剤を用いてボールミルなどで数
ミクロン以下に分散したのち、この2つの分散液を混合
し、これにさらに接着剤、充てん剤、界面活性剤などを
適宜加えて感熱発色層塗液とし、このものを紙やプラス
チックなどのシート状の支持体上に塗布し、比較的低温
で乾燥して感熱記録層を形成させ、ついでこの感熱記録
層上に、一般式(I)で表わされる構成単位を有する感
光性ポリビニルアルコールを含有する皮膜形成性高分子
化合物を塗布し、乾燥したのち、高圧水銀灯などを用い
て紫外線を照射し、オーバーコート層を形成させること
によって製造される。
剤を別々にそれぞれ結合剤を用いてボールミルなどで数
ミクロン以下に分散したのち、この2つの分散液を混合
し、これにさらに接着剤、充てん剤、界面活性剤などを
適宜加えて感熱発色層塗液とし、このものを紙やプラス
チックなどのシート状の支持体上に塗布し、比較的低温
で乾燥して感熱記録層を形成させ、ついでこの感熱記録
層上に、一般式(I)で表わされる構成単位を有する感
光性ポリビニルアルコールを含有する皮膜形成性高分子
化合物を塗布し、乾燥したのち、高圧水銀灯などを用い
て紫外線を照射し、オーバーコート層を形成させること
によって製造される。
発明の効果 本発明の感熱記録材料は、そのオーバーコート層にス
チリルピリジニウムやスチリルキノリニウム残基などを
感光ユニットとする感光性ビニルアルコールを含有する
皮膜形成性高分子化合物を用い、熱をかけずに紫外線を
照射することによって、該オーバーコート層に優れた耐
水性及び耐薬品性を付与したものであり、記録時の熱ヘ
ッドへのカスの付着を少なくすることができるなどのメ
リットを有する。
チリルピリジニウムやスチリルキノリニウム残基などを
感光ユニットとする感光性ビニルアルコールを含有する
皮膜形成性高分子化合物を用い、熱をかけずに紫外線を
照射することによって、該オーバーコート層に優れた耐
水性及び耐薬品性を付与したものであり、記録時の熱ヘ
ッドへのカスの付着を少なくすることができるなどのメ
リットを有する。
実施例 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
合成例 重合度2000、けん化率78.5〜81.5%を有するポリビニ
ルアルコール20gを水200mlに溶解してから、式 で示される構造を有するアルデヒド化合物を所望量加え
て溶かした。この溶液に85%リン酸1gを加え、35℃で24
時間かきまぜたのち、多量のアセトンに滴下した。生じ
た沈殿を濾取し、メタノールで2回洗浄した。さらに、
得られた樹脂を少量のアンモニアを含むメタノールで洗
浄して真空乾燥すると、アルデヒド化合物の導入率1.1
モル%の置換スチリル基を有する感光性ポリビニルアル
コールが得られた。
ルアルコール20gを水200mlに溶解してから、式 で示される構造を有するアルデヒド化合物を所望量加え
て溶かした。この溶液に85%リン酸1gを加え、35℃で24
時間かきまぜたのち、多量のアセトンに滴下した。生じ
た沈殿を濾取し、メタノールで2回洗浄した。さらに、
得られた樹脂を少量のアンモニアを含むメタノールで洗
浄して真空乾燥すると、アルデヒド化合物の導入率1.1
モル%の置換スチリル基を有する感光性ポリビニルアル
コールが得られた。
実施例 A液 3−ジエチルアミノ−7−(N−メチルアニリノ)フル
オラン 12重量部 ポリビニルアルコールの10重量%水溶液 36重量部 水 30重量部 B液 ビスフェノールA 50重量部 ステアリン酸アミド 40重量部 ポリビニルアルコールの10重量%水溶液 80重量部 水 190重量部 上記成分を別々にボールミルで24時間分散し、これら
の液を十分に混合して、次の配合により感熱発色層塗液
とした。
オラン 12重量部 ポリビニルアルコールの10重量%水溶液 36重量部 水 30重量部 B液 ビスフェノールA 50重量部 ステアリン酸アミド 40重量部 ポリビニルアルコールの10重量%水溶液 80重量部 水 190重量部 上記成分を別々にボールミルで24時間分散し、これら
の液を十分に混合して、次の配合により感熱発色層塗液
とした。
A液 20重量部 B液 60重量部 炭酸カルシウム 20重量部 ポリビニルアルコールの10重量%水溶液 70重量部 水 60重量部 得られた感熱発色層塗液を基紙上に乾燥後の塗布量が
3g/m2になるように塗布し、乾燥した。次にこの感熱性
発色層上に合成例で得た感光性ポリビニルアルコール水
溶液を乾燥後の塗布量が4g/m2になるようにオーバーコ
ートし、紫外線照射装置(1.5kW高圧水銀灯、90cm、10
秒)で照射し、感熱記録材料を作成した。
3g/m2になるように塗布し、乾燥した。次にこの感熱性
発色層上に合成例で得た感光性ポリビニルアルコール水
溶液を乾燥後の塗布量が4g/m2になるようにオーバーコ
ートし、紫外線照射装置(1.5kW高圧水銀灯、90cm、10
秒)で照射し、感熱記録材料を作成した。
比較例 実施例において合成例の感光性ポリビニルアルコール
の代わりに重合度1700、けん化率86.5〜89.0%のポリビ
ニルアルコールを用いた以外は実施例と同様にして感熱
記録材料を作成した。
の代わりに重合度1700、けん化率86.5〜89.0%のポリビ
ニルアルコールを用いた以外は実施例と同様にして感熱
記録材料を作成した。
以上より得られた2種をスーパーカレンダーにより表
面処理後、次の方法に従って耐水性及び耐薬品性を評価
した。
面処理後、次の方法に従って耐水性及び耐薬品性を評価
した。
耐水性 水を1滴塗工面に落し、30秒後指で10回こすり、塗工
面のはがれ度合を求めた。
面のはがれ度合を求めた。
耐薬品性 スタンプ式発色試験器を用い、温度150℃、圧力200g/
cm2、接触時間5秒で発色させて、その発色濃度を反射
濃度計で測定し、次にこの発色部に可塑剤の含有量が比
較的多い食品ラップを圧力10g/cm2、温度40℃の条件で
1時間接触させたのち、該発色濃度を測定して、前記発
色濃度と比較した。濃度低下がないほど耐薬品性が良い
ことを示す。
cm2、接触時間5秒で発色させて、その発色濃度を反射
濃度計で測定し、次にこの発色部に可塑剤の含有量が比
較的多い食品ラップを圧力10g/cm2、温度40℃の条件で
1時間接触させたのち、該発色濃度を測定して、前記発
色濃度と比較した。濃度低下がないほど耐薬品性が良い
ことを示す。
これらの結果を第1表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 照光 東京都中央区日本橋1丁目2番10号 東洋 合成工業株式会社東京営業所内 審査官 深津 弘 (56)参考文献 特開 昭61−284483(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】支持体上に、発色性物質、顕色剤及び結合
剤を主要構成成分とする感熱記録層を設け、さらにこの
層上に皮膜形成性高分子化合物を主体とするオーバーコ
ート層を設けて成る感熱記録材料において、該皮膜形成
性高分子化合物として、一般式 (式中のR1は四級化された芳香族性含窒素複素環残基、
R2は水素原子又は低級アルコキシル基、nは1〜6の整
数である) で示される構成単位を有する感光性ポリビニルアルコー
ルを用いたことを特徴とする感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61101075A JPH089262B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61101075A JPH089262B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 感熱記録材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62257881A JPS62257881A (ja) | 1987-11-10 |
JPH089262B2 true JPH089262B2 (ja) | 1996-01-31 |
Family
ID=14290983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61101075A Expired - Lifetime JPH089262B2 (ja) | 1986-05-02 | 1986-05-02 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089262B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0713099B2 (ja) | 1988-12-14 | 1995-02-15 | 工業技術院長 | 感光性ポリビニルアルコール誘導体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2734505B2 (ja) * | 1985-06-11 | 1998-03-30 | 大日本インキ化学工業株式会社 | 感熱記録体 |
-
1986
- 1986-05-02 JP JP61101075A patent/JPH089262B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62257881A (ja) | 1987-11-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |