JPH089254B2

JPH089254B2 - プリンタ

Info

Publication number: JPH089254B2
Application number: JP62086302A
Authority: JP
Inventors: 武志横井
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1987-04-08
Filing date: 1987-04-08
Publication date: 1996-01-31
Anticipated expiration: 2011-01-31
Also published as: GB2203098B; JPS63251274A; GB8806732D0; US4994988A; GB2203098A

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明は、ホストコンピュータからの出力データを
受信可能にするオンラインモードと受信不能にするオフ
ラインモードとの２つのモードを有するプリンタに関す
るものである。

（従来の技術）従来のこの種のプリンタにおいて、オンラインモード
の時に各種の動作や機能選択のために使用される複数の
スイッチと、オフラインモードの時に各種の動作や機能
選択のために使用される複数のスイッチとが、プリンタ
本体上において一平面上に配列して設けられていた。

（発明が解決しようとする問題点）そのために、この従来構成では、多数のキースイッチ
が必要で構造が複雑であると共に、それらのキースイッ
チの配列のために広いスペースを必要として、プリンタ
が大型化するという問題があった。

このような問題点に鑑み、複数の機能が割り当てられ
た機能スイッチを複数個配列し、機能選択用の別のキー
スイッチを押して機能スイッチの機能を切換選択した
後、任意の機能スイッチを押すことにより、同一の機能
スイッチで別の機能を実行させるように構成したものも
ある。

ところが、この構成では、キースイッチの選択操作が
非常に面倒で誤操作を生じやすいという問題があった。

発明の構成（問題点を解決するための手段）この発明は、前記のような問題点に着目してなされた
ものであって、複数の機能が割り当てられ、それらの機
能のうちの選択された一つの機能を実行させる機能スイ
ッチと、その機能スイッチに近接して設けられ、オフラ
インモード下における機能スイッチの機能を付記した第
一付記部と、その第一付記部を覆う位置と開放する位置
との間を移動する覆蓋と、その覆蓋に設けられ、第一付
記部に付記されていない前記機能スイッチの機能が付記
された第二付記部と、前記覆蓋が前記第一付記部を開放
する位置に移動したことを検知する検知手段と、その検
知手段の検知信号に基づいて、前記機能スイッチの機能
を第二付記部に付記された機能から第一付記部に付記さ
れた機能へ変更する制御手段と、その制御手段に接続さ
れ、プリンタの全体の動作を制御するためのプログラム
を記憶するとともに、プリンタを初期設定するための情
報を格納した第１の記憶手段と、前記制御手段に接続さ
れ、ホストコンピュータからの出力データを一時的に記
憶する第２の記憶手段と、前記制御手段に接続され、プ
リンタの機能の変化に対応する更新した情報を記憶する
と共に、当該情報を電源遮断時においても記憶保持する
第３の記憶手段とを備えたものである。

（作用）従って、この発明のプリンタによれば、多数のスイッ
チを配列する必要がなく、構造が簡単でプリンタ全体を
小型化することができると共に、覆蓋を開閉操作するの
みの簡単な操作で機能スイッチの機能が自動的に変更さ
れて、それらの機能スイッチを付記部の記載に従って誤
りなく操作することができる。

又、プリンタは第１の記憶手段に記憶されたプログラ
ムに基づいて全体の動作が制御される。ホストコンピュ
ータからの出力データは第２の記憶手段に一時的に記憶
されて順次印字される。プリンタのこれらの各動作によ
り機能が変化するにつれ第３の記憶手段にはその変化に
対応する更新した情報が記憶される。従って、プリンタ
の動作中に電源が遮断された後にプリンタに電源が再投
入されても、電源が遮断される直前の状態に即座に戻っ
て印字動作を再開することが可能となる。

（実施例）以下、この発明を具体化したプリンタの一実施例を図
面に従って詳細に説明する。

第１図に示すようにプリンタ１は、その本体２内に紙
送り手段３によって給送された印字用紙を支持するプラ
テン４とそのプラテン４に対向する印字ヘッド５とを収
容し、本体２の一側上面に操作部６を備えている。そし
て、このプリンタ１は第７図に示すホストコンピュータ
７からの出力データを受信可能にするオンラインモード
と受信不能にするオフラインモードとの２つのモードを
有し、オンラインモードの選択状態で、ホストコンピュ
ータ７からの出力データに基づき印字ヘッド５が作動さ
れて、プラテン４上の印字用紙に印字が行われる。

第３図及び第６図に示すように、前記操作部６には上
方及び側方に向かって開口する凹所10が形成されてい
る。複数個の機能スイッチ11は凹所10の一側に配列さ
れ、これらの機能スイッチ11には複数の機能がそれぞれ
割り当てられて、それらの機能のうちの選択された一つ
の機能を実行させることができる。複数個の表示ランプ
12及び表示部13は凹所10の他側に配列され、これらの表
示ランプ12及び表示部13は複数の機能のうちの選択され
た一つの機能に関する表示を行うことができる。

第一付記部14は前記機能スイッチ11、表示ランプ12及
び表示部13に近接して凹所10の内底部に設けられ、この
第一付記部14には各機能スイッチ11、表示ランプ12及び
表示部13に対応して、それらのオフラインモード下にお
いてのみ実行される機能、例えばテスト印字や文字フォ
ントの選択及び前記紙送り手段３による紙送り量の変更
等が左右に区分して２種類付記されている。そして、前
記機能スイッチ11のうちの特定の機能スイッチ11aを繰
返し押下操作することにより、他の機能スイッチ11等の
機能が第一付記部14の右欄14aに付記された機能と左欄1
4bに付記された機能とに交互に変更されるようになって
いる。

覆蓋15は前記凹所10内に一側両端のピン16と凹部17と
の係合にて回動可能に取着され、第２図に示すように前
記第一付記部14を覆う位置と開放する位置とに回動配置
することができる。複数の透孔18,19,20は各機能スイッ
チ11、表示ランプ12及び表示部13に対応して覆蓋15に形
成され、覆蓋15が前記覆い位置に配置された時、これら
の透孔18,19,20を通して各機能スイッチ11,表示ランプ1
2及び表示部13が覆蓋15の上面に露出される。第二付記
部21は覆蓋15の上面に設けられ、この第二付記部21には
各機能スイッチ11,表示ランプ12及び表示部13に対応し
て、前記第一付記部14に付記されていないプリンタのモ
ードに関係なく実行できる機能、例えば印字モードの変
更や印字用紙の選択等の機能が付記されている。

第３図及び第４図に示すように、掛止部材22は中間部
22cにおいて段ねじ23の段部により前記本体２の頂壁下
面に回動可能に取付けられ、その一端には凹所10の側部
開口24を通って覆蓋15の一側の係合凹部25に係合して覆
蓋15を覆い位置に掛止保持するための掛止突部22aが形
成されると共に、他端には傾斜面22bが形成されてい
る。又、掛止部材22の中間部にはばね片26が突出形成さ
れ、このばね片26が本体２の頂壁下面のボス27に係合し
て掛止部材22が覆蓋15の係合凹部25と係合する方向に回
動付勢されている。

支持凹部28は前記本体２の上面に形成され、その内底
部には円形孔29及びその円形孔29に連なる溝30が形成さ
れている。解除用ボタン31は支持凹部28内に上下動可能
に配置され、その下面には円形孔29及び溝30に嵌合する
円筒部32及び突片33が形成されると共に、その突片33の
下端には前記掛止部材22の傾斜面22bに係合する傾斜カ
ム面33aが設けられている。そして、第４図に示すよう
に、覆蓋15が係止部材22により覆い位置に掛止保持され
た状態で、解除用ボタン31が押下操作された時、傾斜カ
ム面33aの作用により掛止部材22がその中間部22cを中心
として同図の反時計方向に回動され、その掛止突部22a
が覆蓋15の係合凹部25から離脱して覆蓋15が掛止状態か
ら解除される。

第２図、第３図及び第５図に示すように、検知手段を
構成する検知スイッチ34は前記凹所10の下方において本
体２内に配設され、その操作部35には作動体36が上下動
可能に収容されて、ばね37の作用により上方に移動付勢
されている。そして、第５図に示すように、覆蓋15が覆
い位置に掛止保持されている時には、その覆蓋15の下面
の突起38が前記作動体36に係合して、作動体36及び操作
部35が押下げられている。この状態から、前記のように
解除用ボタン31の押下操作により覆蓋15の掛止が解除さ
れた時には、ばね37の作用で作動体36が上方移動されて
突起38を押下げることにより覆蓋15が開放位置に回動さ
れる。それと共に、操作部35の上方により検知スイッチ
34から検知信号が出力される。

又、この実施例においては、第６図に示すように、前
記凹所10内の一端に窪み部39が形成され、その内部には
複数のディップスイッチ40が配列されている。そして、
前記覆蓋15の裏面には透孔18,19,20を除く余白部を利用
して、前記ディップスイッチ40の機能を付記した付記部
41,42が設けられ、覆蓋15の開放状態でこの付記部41,42
の記載に従ってディップスイッチ40を切換操作できるよ
うになっている。

次に、前記のように構成されたプリンタにおいて、特
に操作部６に関連する制御回路について説明すると、第
７図に示すように、中央処理装置（以下CPUと略する）5
1は制御手段を構成し、そのCPU51にはプリンタ全体の動
作を制御するプログラム等が記憶されたリードオンリメ
モリ（以下ROMと略する）52と、前記ホストコンピュー
タ７からの出力データ等を一時的に記憶するランダムア
クセスメモリ（以下RAMと略する）53とが接続されてい
る。前記ROM52により第１の記憶手段が、前記RAM53によ
り第２の記憶手段が構成されている。

尚、前記ROM52には、プログラムの他にプリンタの初
期状態における機能、即ち電源没入直後にプリンタが常
に同じ機能を有するように設定されるための情報が記憶
されている。また、前記CPU51には消去及び書込み可能
なリードオンリメモリ（以下EPROMと略す）54が接続さ
れている。前記EPROM54により第３の記憶手段が構成さ
れている。このEPROM54には、プリンタの機能が初期状
態から変更される毎に変更された機能に関する情報が書
込まれる。故にプリンタの電源がしゃ断された時には、
EPROM54にしゃ断される直前にプリンタが有していた機
能が記憶されており、この情報は電源がしゃ断されてい
る間保持されている。そして、前記ディップスイッチ40
のうちの特定のディップスイッチ40aが切換操作するこ
とにより、電源投入直後の機能設定がROM52内の情報に
基づいて行われる代わりに、EPROM54内の情報に基づい
て行われる。即ち、特定のディップスイッチ40aの切換
操作により、電源投入直後のプリンタの機能を初期状態
の機能と電源しゃ断直前の機能とを選択設定することが
できる。

又、CPU51には前記ホストコンピュータ７、機能スイ
ッチ11及び検知スイッチ34が入力インターフェース55を
介して接続され、それらからの各種信号がCPU51に入力
される。さらに、CPU51には前記紙送り手段３、印字ヘ
ッド５、表示ランプ12及び表示部13が出力インターフェ
ース56及び駆動回路57,58,59,60を介して接続され、そ
れらに対してCPU51から作動及び停止信号が出力され
る。

そして、第２図に示すように、覆蓋15が凹所10内の第
一付記部14を覆う位置に配置された状態においては、検
知スイッチ34から検知信号が出力されず、CPU51はプリ
ンタをホストコンピュータ７からの出力データを受信可
能なオンラインモードに設定すると共に、各機能スイッ
チ11、表示ランプ12及び表示部13の機能を覆蓋15上の第
二付記部21に付記された機能に変更している。従って、
このオンラインモード下において、第二付記部21の記載
に従い各機能スイッチ11を誤りなく操作して所望の機能
を選択することができる。

又、第６図に示すように、覆蓋15が第一付記部14を開
放する位置に配置された時には、検知スイッチ34からCP
U51に覆蓋開放の検知信号が出力され、CPU51はプリンタ
をホストコンピュータ７からの出力データを受信不能な
オフラインモードに切換えると共に、各機能スイッチ11
等の機能を第二付記部21に付記された機能から第一付記
部14に付記された機能に変更する。従って、このオフラ
インモード下において、特定の機能スイッチ11aの操作
により第一付記部14の右欄14a又は左欄14bに付記された
機能を選択した後、その選択した欄の記載に従い他の機
能スイッチ11を誤りなく操作して所望の機能を設定する
ことができる。

（別の実施例）次に、この発明の別の実施例を第８図に従って説明す
ると、この実施例では覆蓋15の下面のボス61に板ばね62
が中間部において嵌合取着され、その一端には本体２上
の掛止凹部63に係合する掛止部62aが折曲形成されると
共に、他端には検知スイッチ34の操作部35に係合可能な
押圧部62bが折曲形成されている。そして、この実施例
においては、覆蓋15が覆い位置に掛止保持されている時
には板ばね62の両端が内側に撓曲して蓄勢状態になると
ともに、検知スイッチ34が押下げられている。この状態
から前記実施例と同様に解除用のボタン31の押下操作に
より覆蓋15の掛止が解除された時には、板ばね62の蓄勢
力により覆蓋15が開放位置に回動されるとともに、検知
スイッチ34から検知信号が出力される。

なお、この発明は前記実施例の構成に限定されるもの
ではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で各部の
構成を任意に変更して具体化することも可能である。

発明の効果以上詳述したようにこの発明は、多数のスイッチを配
列する必要がなく、構造が簡単でプリンタ全体を小型化
することができると共に、覆蓋を開閉操作するのみの簡
単な操作で機能スイッチの機能が自動的に変更されて、
それらの機能スイッチを付記部の記載に従って誤りなく
操作することができるという優れた効果を奏する。しか
も、本発明によれば、プリンタの動作中に電源が遮断さ
れた後にプリンタに電源が再投入されても、電源が遮断
される直前の状態に即座に戻って印字動作を再開するこ
とが可能となり、印字動作を円滑に遂行することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したプリンタの一実施例を示
す斜視図、第２図はそのプリンタ上の操作部を覆蓋の覆
い状態で示す部分拡大平面図、第３図は同操作部の部分
分解斜視図、第４図は覆蓋の掛止構成の部分横断面図、
第５図は検知スイッチ部分の部分縦断面図、第６図は第
２図の状態から覆蓋を開放して示す部分平面図、第７図
は制御回路を示すブロック図、第８図は覆蓋の開放構成
の別の実施例を示す部分縦断面図である。７……ホストコンピュータ、11……機能スイッチ、14…
…第一付記部、15……覆蓋、21……第二付記部、34……
検知手段としての検知スイッチ、51……制御手段として
のCPU、52……第１の記憶手段としてのROM、53……第２
の記憶手段としてのRAM、54……第３の記憶手段として
のEPROM。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ホストコンピュータ（７）からの出力デー
タを受信可能にするオンラインモードと受信不能にする
オフラインモードとの２つのモードを有するプリンタに
おいて、複数の機能が割り当てられ、それらの機能のうちの選択
された一つの機能を実行させる機能スイッチ（11）と、その機能スイッチ（11）に近接して設けられ、オフライ
ンモード下における機能スイッチ（11）の機能を付記し
た第一付記部（14）と、その第一付記部（14）を覆う位置と開放する位置との間
を移動する覆蓋（15）と、その覆蓋（15）に設けられ、第一付記部（14）に付記さ
れていない前記機能スイッチ（11）の機能が付記された
第二付記部（21）と、前記覆蓋（15）が前記第一付記部（14）を開放する位置
に移動したことを検知する検知手段（34）と、その検知手段（34）の検知信号に基づいて、前記機能ス
イッチ（11）の機能を第二付記部（21）に付記された機
能から第一付記部（14）に付記された機能へ変更する制
御手段（51）と、その制御手段（51）に接続され、プリンタの全体の動作
を制御するためのプログラムを記憶するとともに、プリ
ンタを初期設定するための情報を格納した第１の記憶手
段（52）と、前記制御手段（51）に接続され、ホストコンピュータ
（７）からの出力データを一時的に記憶する第２の記憶
手段（53）と、前記制御手段（51）に接続され、プリンタの機能の変化
に対応する更新した情報を記憶すると共に、当該情報を
電源遮断時においても記憶保持する第３の記憶手段（5
4）と、を備えたことを特徴とするプリンタ。
【請求項２】前記第１の記憶手段（52）と第３の記憶手
段（54）の優先性を選択するディップスイッチ（40a）
を備え、前記覆蓋（15）が前記第一付記部（14）を開放
する位置に移動したときに前記ディップスイッチ（40
a）の動作を表す第三の付記部（41,42）が可視状態とな
るように構成した特許請求の範囲第１項記載のプリン
タ。